JP3039486B2 - 遠隔会議システムおよび遠隔会議制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

遠隔会議システムおよび遠隔会議制御プログラムを記録した媒体

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JP3039486B2
JP3039486B2 JP9314122A JP31412297A JP3039486B2 JP 3039486 B2 JP3039486 B2 JP 3039486B2 JP 9314122 A JP9314122 A JP 9314122A JP 31412297 A JP31412297 A JP 31412297A JP 3039486 B2 JP3039486 B2 JP 3039486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔会議システム
および遠隔会議制御プログラムを記録した媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の遠隔会議システムが利用
され始めており、複数の端末装置毎にカメラやマイクな
どの画像と音声の入力手段と、ディスプレイとスピーカ
などの画像と音声の出力手段を備えるとともに、中継を
行う中央処理装置では、各端末装置から送られてくる画
像と音声の信号を各端末装置に配信して相互に画像と音
声を中継せしめ、仮想的な会議を行えるようにしてい
る。
【0003】一方、本願出願人は、さらに進んだ遠隔会
議システムとして、特開平8−130724号公報にて
仮想的な白板を共有できるようにした発明を提案してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遠隔会
議システムにおいては、各人が白板を共有できるように
なったものの、書き込むことによって以前の書き込みに
上書きされるため、常に配慮が必要であり、各人が手元
で書き込みができる反面、沢山の情報が書き込まれて分
かりにくくなることがあるという課題があった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、書き込みやすく、分かりにくくしないようにす
ることが可能な遠隔会議システムおよび遠隔会議制御プ
ログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、音声と画像の入出力が可
能な複数の端末装置と、この複数の端末装置が通信回線
を介して接続されて各端末相互間での音声と画像の集一
的な中継実現する中央処理装置とを備える遠隔会議シ
ステムであって、上記中央処理装置は、各端末装置から
画像の書き込みが可能であるとともに、可視又は不可視
の設定が可能な複数の記憶領域を有する画像記憶手段
と、当該画像記憶手段における複数の記憶領域のうち、
可視設定されている記憶領域に書き込まれている画像を
合成して各端末装置に配信する画像配信手段とを備え
上記複数の端末装置は、上記画像記憶手段に送信して記
憶させる画像を書き込むための画像書込手段と、上記配
信手段から配信されてきた合成画像を表示するために受
信する画像受信手段とを備える構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、音声と画像の入出力が可能な複数の端末
装置を通信回線を介して中央処理装置に接続しており、
同中央処理装置は各端末相互間での音声と画像の集一的
な中継を実現する。これにより、通常の遠隔会議が可能
となる。一方、中央処理装置には、各端末装置から画像
を書き込み可能な複数の記憶領域を有する画像記憶手段
が備えられており、各端末装置の画像書込手段によって
画像を上記画像記憶手段に送信することにより記憶さ
せ、書き込むを行う。ここで、画像記憶手段は可視又は
不可視の設定可能な複数の記憶領域を有しており、画像
は個別の記憶領域に書き込まれることになる。このた
め、画像配信手段が画像を配信するにあたっては、当該
画像記憶手段の可視設定されている記憶領域に書き込ま
れた画像のみを合成している。そして、合成された画像
は各端末装置における画像受信手段にて受信され表示さ
れる。
【0008】また、請求項2にかかる発明は、上記請求
項1に記載の遠隔会議システムにおいて、上記複数の端
末装置は、上記画像記憶手段における上記複数の記憶領
域のそれぞれに対して可視又は不可視の設定が可能であ
構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、複数の記憶領域に対して、端末装置の側
から可視又は不可視の設定を行う。
【0010】さらに、請求項3にかかる発明は、請求項
1または請求項2のいずれかに記載の遠隔会議システム
において、上記画像記憶手段は、上記複数の記憶領域の
うち上記端末装置から書き込む領域を選択可能とすると
ともに、上記端末装置は、同画像記憶手段における記憶
領域のうちいずれかを指定して書き込み可能に構成して
ある。
【0011】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、画像記憶手段の側で複数の記憶領域のう
ち上記端末装置から書き込む領域を選択可能とするとと
もに、上記端末装置は、同画像記憶手段における記憶領
域のうちいずれかを指定して書き込み可能に構成してあ
る。
【0012】さらに、請求項4にかかる発明は、請求項
3に記載の遠隔会議システムにおいて、上記画像記憶手
段は、上記端末装置に対して現在の書き込み領域を通知
するとともに、各端末装置は、通知された現在の書き込
み領域を表示可能に構成してある。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、画像記憶手段が書き込む領域を選択させ
る一方で、各端末装置に対して現在の書き込み領域を通
知しており、端末装置の側では通知された現在の書き込
み領域を表示するので操作者はこれから書き込もうとし
ている領域が以前の書き込みに影響を与えるか否かを判
断できるようになる。
【0014】さらに、請求項5にかかる発明は、音声と
画像の入出力が可能な複数の端末装置と、この複数の端
末装置が通信回線を介して接続されて各端末相互間での
音声と画像の集一的な中継を実現する中央処理装置とを
備える遠隔会議システムであって、上記中央処理装置
は、各端末装置から画像を書き込み可能な複数の記憶領
域を有するとともに、これら複数の記憶領域のうち上記
端末装置から書き込む領域を選択可能な画像記憶手段
と、当該画像記憶手段における個別の記憶領域に書き込
まれた画像を合成して各端末装置に配信する画像配信手
段とを備え、上記複数の端末装置は、上記画像記憶手段
に送信して記憶させる画像を、上記画像記憶手段におけ
る複数の記憶領域のうちのいずれかを指定して書き込み
可能とした画像書込手段と、同画像記憶手段に記憶され
た画像を表示するために受信する画像受信手段とを備
え、上記画像記憶手段は、上記端末装置に対して現在の
書き込み領域を通知するとともに、各端末装置は、通知
された現在の書き込み領域を表示可能とした構成してあ
る。
【0015】ところで、このような遠隔会議システムは
単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた
状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては
これに限らず、各種の態様を含むものである。従って、
ソフトウェアであったりハードウェアであったりするな
ど、適宜、変更可能である。発明の思想の具現化例とし
て遠隔会議システムのソフトウェアとなる場合には、か
かるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然
に存在し、利用されるといわざるをえない。その一例と
して、請求項6にかかる発明は、音声と画像の入出力が
可能な複数の端末装置と、この複数の端末装置が通信回
線を介して接続されて各端末相互間での音声と画像の集
一的な中継実現する中央処理装置とを接続して遠隔会
議を実現する遠隔会議制御プログラムを記録した媒体で
あって、可視又は不可視の設定可能な複数の記憶領域
対して、各端末装置から画像の書き込みをいずれかの記
憶領域に行わせるステップと、これら複数の記憶領域に
書き込まれた画像のうち可視設定された記憶領域に記憶
されている画像を合成して各端末装置に配信するステッ
プとからなる中央処理装置制御プログラムを備えるとと
もに、上記記憶領域に送信して記憶させる画像を書き込
むためのステップと、上記記憶領域に対して可視又は不
可視の設定を行うステップと、上記配信されてきた画像
を受信して表示するためのステップとからなる端末装置
制御プログラムを備える構成としてある。
【0016】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなるソフトウェア記録媒体においても全
く同様に考えることができる。さらに、一部がソフトウ
ェアであって、一部がハードウェアで実現されている場
合においても発明の思想において全く異なるものはな
く、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適
宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる遠隔会議システムをブロック図により示している。
【0018】同図において、本遠隔会議システムは、複
数の端末装置としての仮想会議端末10−1〜10−N
と、通信回線20と、同通信回線20を介して各仮想会
議端末10−1〜10−Nが接続される中央処理装置3
0とから構成されている。ここにおいて、通信回線20
についてはいわゆる上りと下りとがあり、添え字が奇数
の場合に上りを指し、添え字が偶数の場合に下りを指し
ている。
【0019】中央処理装置30内には、各仮想会議端末
10−1〜10−Nから所定のデータを入力する処理を
行う入力処理部31と、逆に各仮想会議端末10−1〜
10−Nに対して所定のデータを出力する処理を行う出
力処理部32とを備えており、通常であれば仮想会議端
末10−1〜10−Nから各操作者の画像や音声のデー
タが入力され、他の操作者の端末に対して所定の処理を
経た画像や音声のデータが出力される。
【0020】また、この中央処理装置30内には、仮想
的な複数の白板としての記憶領域に相当する合成前白板
33(33a〜33e)とともに、各合成前白板33の
可視設定を記憶する白板可視状態メモリ34(34a〜
34e)と、各仮想会議端末10−1〜10−N毎に選
択した書き込み対象の合成前白板33を記憶する白板選
択状態メモリ35(35a〜35n)とを備えている。
そして、白板可視状態メモリ34(34a〜34e)に
て可視状態とされた合成前白板33の書き込み内容を合
成して各仮想会議端末10−1〜10−Nに配信すると
ともに、各仮想会議端末10−1〜10−Nからの書き
込みは白板選択状態メモリ35(35a〜35n)にて
選択された合成前白板33(33a〜33e)に対して
行われるようになっている。なお、可視状態メモリ34
においては可視か不可視を「1」または「0」の値で記
憶され、白板選択状態メモリ35では各仮想会議端末1
0−1〜10−Nごとに選択される合成前白板33の通
番が記憶されている。
【0021】それぞれの仮想会議端末10の構成例を図
2に示している。同図に示すように、表示部付き端末本
体11を核として、ハードコピー装置12、マウス1
3、タブレット14、キーボード15、マイク16、ス
ピーカ17、ビデオカメラ18などが接続されるととも
に、表示部40においては、仮想白板41と、会議参加
者画像42と、可視状態一覧43と、選択状態一覧44
の各表示領域が確保されている。
【0022】ハードコピー装置12は文字通り表示部4
0における表示画面を紙面にハードコピーする印刷装置
であり、マウス13は表示部40におけるマウスカーソ
ルを移動させるとともにマウスボタンにて選択操作を実
行するものであり、タブレット14は仮想白板41への
画像の書き込み操作を行うものであり、キーボード15
は各種の操作や入力に使用するものである。
【0023】一方、マイク16は操作者の発言を音声信
号として取り込むものであり、スピーカ17は会議参加
者の発言を操作者に聴取せしめるものであり、ビデオカ
メラ18は操作者を撮像して他の会議参加者から見える
ようにするものである。これらは、マルチメディアボー
ドなどを介して接続されており、上記中央処理装置30
との間でアナログ信号とディジタルとを適宜変換して入
出力されるようになっている。
【0024】表示部40では中央下側に各会議参加者の
画像が相互に見えるようにして会議の雰囲気を形成する
会議参加者画像42が表示されるし、中央上側には各会
議参加者で共有する仮想白板41が表示されている。こ
の仮想白板41の上部左側に可視状態一覧43が表示さ
れており、仮想的な五つの合成前白板33を合成して表
示するための選択状況を表示するとともに、この領域に
て可視の選択を操作できるようになっている。また、仮
想白板41の上部右側には選択状態一覧44が表示され
ており、各仮想会議端末10ごとに現時点でどの合成前
白板33に対して画像の書き込みを行うようになってい
るかを表示するとともに、この領域で書き込む合成前白
板33を選択操作できるようになっている。
【0025】図3および図4は入力処理部31の処理内
容をフローチャートに似せて示しており、図5は出力処
理部32の処理内容をフローチャートに似せて示してい
る。
【0026】ステップS10では通信回線20−1,3
…,2N−1を介して各仮想会議端末10−1〜10−
Nから送出されてきたデータを分類する。すなわち、通
常の会議システムのように音声情報とカメラ画像情報を
相互に中継する意味で同音声情報とカメラ画像情報を抽
出してステップS11にて音声情報・カメラ画像情報処
理を実行し、ステップS30にて他の情報とともに合成
し、通信回線20−2,4…,2Nを介して各仮想会議
端末10−1〜10−Nに配信する。
【0027】一方、マウス13やタブレット14やキー
ボード15に基づく白板に対する操作情報は白板処理情
報としてステップS10にて抽出され、ステップS12
にて端末装置の数だけループ処理を実行する。このルー
プ処理で実行するのはステップS14における白板選択
状態変更処理と、ステップS16における白板可視状態
変更処理と、ステップS17における白板に関する更新
処理である。
【0028】各仮想会議端末10においては、表示部4
0に可視状態一覧43が表示されて、合成表示する選択
操作が可能となっているとともに、同表示部40に選択
状態一覧44が表示されて、書き込む合成前白板33を
選択操作できるようになっている。従って、各仮想会議
端末10から送出された白板処理情報を監視し、選択状
態の変更要求があるとステップS13にて判断されれば
ステップS14にて各仮想会議端末10からの書き込み
対象の合成前白板33を変更するべく白板選択状態メモ
リ35の更新を行うし、可視状態の変更要求があるとス
テップS15にて判断されればステップS16にて白板
可視状態メモリ34を更新して合成して配信すべき合成
前白板33を選択できるようにしておく。そして、書き
込み対象や合成される対象を更新した上で、ステップS
17ではマウス13、タブレット14、キーボード15
からの入力情報を用いて選択されている合成前白板33
を更新する。
【0029】合成前白板33がそれぞれ更新された状態
で、ステップS20では出力用の白板画像を初期化し、
ステップS21では合成前白板33の数だけループ処理
を実行する。合成する白板は可視状態のものだけで良い
ため、ステップS22ではループ処理によって対象とな
った合成前白板33の白板可視状態メモリ34を参照し
て可視であるか判断し、可視である場合にのみステップ
S23にて合成前白板33の内容を出力用の白板画像に
合成していく。
【0030】このようにして可視状態にある合成前白板
33を合成した出力用の白板画像はステップS30にて
他の情報とともに合成され、通信回線20−2,4…,
2Nを介して各仮想会議端末10−1〜10−Nに配信
される。なお、選択状態の変更要求があったときや、可
視状態の変更要求があった場合には、各仮想会議端末1
0−1〜10−Nにおける表示を更新する必要があるか
ら、同様にステップS30にて他の情報とともに合成
し、通信回線20−2,4…,2Nを介して各仮想会議
端末10−1〜10−Nに配信する
【0031】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。なお、会議利用者の画像や音声が相互に中
継される処理については既存のものと同一であるから説
明を省略する。図6は白板の合成状況が変化される過程
を示している。当所、合成前白板33a〜33eのそれ
ぞれには個別に、星形「☆」、文字「abcd」、矢印
「→」、菱形「◇」、丸「○」が表示されているとす
る。ただし、可視状態として設定されているのは合成前
白板33a〜33cだけであり、合成前白板33d,3
3eは不可視の設定がなされているとすると、合成され
るのは合成前白板33a〜33cだけであり、仮想白板
41’として表示されるのは星形「☆」、文字「abc
d」、矢印「→」の合成画像となる。
【0032】このとき各仮想会議端末10−1〜10−
Nにおける可視状態一覧43では各合成前白板33a〜
33eに対応する三つのボタン43a〜43cが可視を
表示する色になっており、残り二つのボタン43d,4
3eが不可視を表示する色になっている。いま、合成前
白板33aを不可視にするためには、マウス13を操作
してカーソルをボタン43a上に移動させてクリック操
作をする。すると、このマウス13の操作情報は音声情
画像情報などとセットにされ、通信回線20−1を
介して中央処理装置30に送出される。
【0033】この中央処理装置30内では上述したよう
にステップS15を介してステップS16の白板可視状
態変更処理が実行され、可視状態メモリ34aが可視か
ら不可視へと更新される。この結果、後でステップS2
2にて合成前白板33aは不可視の設定であると判断さ
れてステップS23における合成処理から除外される。
この結果、合成前白板33aは全ての仮想会議端末10
−1〜10−Nから見えなくなる。この状態は図6にお
ける仮想白板41’’として示されている。
【0034】すなわち、中央処理装置30はこの仮想白
板41’’の画像を他の画像情報や音声情報とともにス
テップS30の出力合成処理で合成し、出力処理部32
から全仮想会議端末10−1〜10−Nに配信する。
【0035】可視と不可視の選択はあらゆる合成前白板
の組合せが許可されており、各ボタン43a〜43eに
は「可視」と「不可視」に対応する二色で表示されてい
る。また、ボタン43a〜43eはトグルになってお
り、可視の色になっているものを選択すれば不可視に変
更することになるし、不可視の色になっているものを選
択すれば可視に変更することになる。
【0036】一方、各仮想会議端末10−1〜10−N
ではそれぞれの自端末画面上の選択状態一覧44が表示
されており、各使用者は自ら書き込もうとする合成前白
板33a〜33eを選択することができる。合成前白板
33cを選択操作する場合も、マウス13を操作してカ
ーソルをボタン44c上に移動させてクリック操作をす
る。すると、このマウス13の操作情報は音声情報やや
画像情報などとセットにされ、通信回線20−1を介し
て中央処理装置30に送出される。
【0037】中央処理装置30では上述したステップS
14にて仮想会議端末10ごとに対応する白板選択状態
メモリ35a〜35nを選択し、選択された合成前白板
33cを記入する。すると、今後中央処理装置30に対
して当該仮想会議端末10から送られてくる操作情報は
全て合成前白板33cに対するものであるとして扱うこ
とになる。従って、図6に示すようにタブレット14に
て文字「abcd」を取り囲むように楕円を書き込むと
合成前白板33cに書き込まれ、可視状態の合成前白板
33b,33cの合成画像が表示されることになる。
【0038】なお、内容の性質上、各仮想会議端末10
ごとに選択可能な合成前白板33は一つだけとしてい
る。従って、この例の場合、合成前白板33cを選択す
ることによってそれ以外の合成前白板33は非選択状態
となる。
【0039】また、ボタン44a〜44eでは、各合成
前白板33a〜33eの選択状況を「未選択」、「一人
が使用中」、「複数人が使用中」という三つの色で表示
している。この色分けに関しては、中央処理装置30か
ら全仮想会議端末10−1〜10−Nに配信する情報を
共通にしており、送られてきた白板可視状態メモリ34
の内容と白板選択状態メモリ35の内容を各仮想会議端
末10ごとに判断して色を付けるこにしている。
【0040】このように、複数の端末装置としての仮想
会議端末10−1〜10−Nが、通信回線20を介して
中央処理装置30と接続されている状況において、同中
央処理装置30には複数の合成前白板33a〜33eが
備えられるとともに、各仮想会議端末10−1〜10−
Nから書き込み対象とする合成前白板33a〜33eを
選択可能としつつ、これらの合成前白板33a〜33e
を任意の組合せで合成して表示できるようにしたため、
複数人で白板を使用しながらも以前の書き込みに影響を
与えないようにする煩わしい配慮をしなくても良くな
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、仮想的な
複数の白板を備えることができるため、以前の書き込み
に影響を与えないようにすることが可能な遠隔会議シス
テムを提供することができる。
【0042】また、請求項2にかかる発明によれば、複
数の書き込みを合成しない選択ができるようにすること
により、沢山の情報が書き込まれた場合には、これらを
合成しないで、分かりにくくならないようにすることが
できる。
【0043】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
任意に書き込む領域を選択することにより書き込みの重
なりを調整して分かりやすく利用できるようになる。
【0044】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
選択された領域が表示されるので書き込みの重なりが分
かりやすくなり利用しやすくなる。
【0045】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
色別で表示を行うので、選択状況が分かりやすくなる。
特に、書き込む領域と書き込み色とを一致させれば一目
瞭然となる。
【0046】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
同様にして仮想的な複数の白板を備えることができるた
め、以前の書き込みに影響を与えないようにすることが
可能な遠隔会議制御プログラムを記録した媒体を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる遠隔会議システム
のブロック図である。
【図2】各仮想会議端末における入出力環境を示すブロ
ック図である。
【図3】入力処理部の処理内容をフローチャート的に示
した前半図である。
【図4】入力処理部の処理内容をフローチャート的に示
した後半図である。
【図5】出力処理部の処理内容をフローチャート的に示
した図である。
【図6】合成前白板の合成や可視選択の状況を示す図で
ある。
【符号の説明】
10−1〜10−N 仮想会議端末 11 端末本体 12 ハードコピー装置 13 マウス 14 タブレット 15 キーボード 16 マイク 17 スピーカ 18 ビデオカメラ 20 通信回線 30 中央処理装置 31 入力処理部 32 出力処理部 33a〜33c 合成前白板 34 白板可視状態メモリ 35 白板選択状態メモリ 40 表示部 41,41’,41’’ 仮想白板 42 会議参加者画像 43 可視状態一覧 44 合成前白板 44 選択状態一覧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/15 H04L 11/18 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 G06F 13/00 H04L 12/18 H04M 3/56 H04N 7/15

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声と画像の入出力が可能な複数の端末
    装置と、この複数の端末装置が通信回線を介して接続さ
    れて各端末相互間での音声と画像の集一的な中継実現
    する中央処理装置とを備える遠隔会議システムであっ
    て、 上記中央処理装置は、各端末装置から画像の書き込みが
    可能であるとともに、可視又は不可視の設定が可能な
    数の記憶領域を有する画像記憶手段と、当該画像記憶手
    段における複数の記憶領域のうち、可視設定されている
    記憶領域に書き込まれている画像を合成して各端末装置
    に配信する画像配信手段とを備え 上記複数の端末装置は、上記画像記憶手段に送信して記
    憶させる画像を書き込むための画像書込手段と、上記配
    信手段から配信されてきた合成画像を表示するために受
    信する画像受信手段とを備えることを特徴とする遠隔会
    議システム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の遠隔会議システム
    において、上記複数の端末装置は、上記画像記憶手段における上記
    複数の記憶領域のそれぞれに対して可視又は不可視の設
    定が可能である ことを特徴とする遠隔会議システム。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の遠隔会議システムにおいて、上記画像記憶手段
    は、上記複数の記憶領域のうち上記端末装置から書き込
    む領域を選択可能とするとともに、上記端末装置は、同
    画像記憶手段における記憶領域のうちいずれかを指定し
    て書き込み可能としたことを特徴とする遠隔会議システ
    ム。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の遠隔会議システム
    において、上記画像記憶手段は、上記端末装置に対して
    現在の書き込み領域を通知するとともに、各端末装置
    は、通知された現在の書き込み領域を表示可能としたこ
    とを特徴とする遠隔会議システム。
  5. 【請求項5】 音声と画像の入出力が可能な複数の端末
    装置と、この複数の端末装置が通信回線を介して接続さ
    れて各端末相互間での音声と画像の集一的な中継を実現
    する中央処理装置とを備える遠隔会議システムであっ
    て、 上記中央処理装置は、各端末装置から画像を書き込み可
    能な複数の記憶領域を有するとともに、これら複数の記
    憶領域のうち上記端末装置から書き込む領域を 選択可能
    な画像記憶手段と、当該画像記憶手段における個別の記
    憶領域に書き込まれた画像を合成して各端末装置に配信
    する画像配信手段とを備え、 上記複数の端末装置は、上記画像記憶手段に送信して記
    憶させる画像を、上記画像記憶手段における複数の記憶
    領域のうちのいずれかを指定して書き込み可能とした画
    像書込手段と、同画像記憶手段に記憶された画像を表示
    するために受信する画像受信手段とを備え、 上記画像記憶手段は、上記端末装置に対して現在の書き
    込み領域を通知するとともに、各端末装置は、通知され
    た現在の書き込み領域を表示可能としたことを特徴とす
    遠隔会議システム。
  6. 【請求項6】 音声と画像の入出力が可能な複数の端末
    装置と、この複数の端末装置が通信回線を介して接続さ
    れて各端末相互間での音声と画像の集一的な中継実現
    する中央処理装置とを接続して遠隔会議を実現する遠隔
    会議制御プログラムを記録した媒体であって、可視又は不可視の設定可能な 複数の記憶領域に対して
    各端末装置から画像の書き込みをいずれかの記憶領域に
    行わせるステップと、これら複数の記憶領域に書き込ま
    れた画像のうち可視設定された記憶領域に記憶されてい
    る画像を合成して各端末装置に配信するステップとから
    なる中央処理装置制御プログラムを備えるとともに、上記記憶領域に送信して記憶させる画像を書き込むため
    のステップと、上記記憶領域に対して可視又は不可視の
    設定を行うステップと、上記配信されてきた画像を受信
    して表示するための ステップとからなる端末装置制御プ
    ログラムを備えることを特徴とする遠隔会議制御プログ
    ラムを記録した媒体。
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