JP3039124U - 充電式回転鏝 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動式回転鏝に見られた問題点や危険性をな
くし、安全かつ快適な作業を実現する。 【構成】 回転腕１５の駆動装置として電動モータ１１
を本体１０に据え付け、そのモータ１１に電力を供給す
る充電式の電源電池１２を本体１０に設置する。電動モ
ータ１１の制御のためのスイッチ１３を本体１０を操作
するためのハンドル１４に設け、電動モータ１１及び電
源電池１２はハンドル１４の長手方向軸を中心として左
右対称に設け、バランスをとる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コンクリート表面をならすための部材を取り付ける回転腕を本体下 面に有し、その回転腕の駆動装置を本体に設けた充電式の回転鏝に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

コンクリート表面をならすために、従来は、実公昭６２−３３８６３号に開示 されているような回転鏝が使用されてきた。その動力源として使用された内燃エ ンジンは性能的にも重量等の面からも適当であったが、内燃エンジン特有の騒音 と排気ガスの問題がある。そのため施工場所によっては使用できなかったり、使 用上の制約が加えられることがあった。

【０００３】 そのため電動モータを用いた回転鏝が提案されたけれども、コンクリート打設 面上をコードが這う問題が生じた。このコードは回転鏝に巻き込まれたり、作業 者の手足を引っ掛けたりする元凶となり、さらには水分を含む現場での取り扱い 上、感電事故を起こしやすいという危険がある。これは内燃エンジン型の回転鏝 では生じない電動型特有の欠点である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、従来の電動式回転 鏝のもつ前記問題点や危険性をなくし、内燃エンジン型以上の快適さを得ること である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、回転腕１５の駆動装置として電動モータ１ １を本体１０に据え付け、そのモータ１１に電力を供給する充電式の電源電池１ ２を本体１０に設置し、電動モータ１１の制御のためのスイッチ１３を本体１０ を操作するためのハンドル１４に設け、電動モータ１１及び電源電池１２はハン ドル１４の長手方向軸を中心として左右対称に設けたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の充電式回転鏝は、コンクリートを打設した直後にその表面をならすも ので、そのための回転羽根であるとかパンフロートなどを取り付けるため数本の 回転腕１５を本体１０の下面に有している。

【０００７】 回転腕１５は駆動装置１１に接続されており、本発明では駆動装置として電動 モータ１１を使用する。電動モータ１１は例えば速度調節可能なタイプのもので 、出力軸１６は主軸１７に接続され、主軸１７はプレッシャプレート１８及び同 キャップ１８ａを経て回転基部１９に結合しており、この基部１９に放射状に等 間隔で回転腕１５を設けている。その個数は選択事項であるが、３、４個で十分 である。なお、２０はトロウェルつまり回転鏝である羽根、２１は羽根２０の周 囲を囲む枠であり、羽根２０の下にはパンフロートも取り付けられる。

【０００８】 前記の電動モータ１１に電力を供給する充電式の電源電池１２が本体１０の適 当な箇所に設置される。この電源電池１２及び電動モータ１１は、本案回転鏝の 重量バランス上重要な構成物である。それ故、これらはハンドル１４の長手方向 の軸を中心として左右に対称に設ける。この左右対称の意味が重量バランスを得 るためであることはいうまでもない。モータ１基、電池１個の場合には前記中心 線の左右にそれらを均衡を保つように配置する。図示の例では、本体中心軸にあ わせてモータ１１を配置し、その左右に同じ重量の電源電池を１個ずつ計２個配 置した構成をとっている。

【０００９】 ハンドル１４は羽根２０によるならし作業が好適に行なえるように本体１０に 取り付けられている。例示のハンドル１４は作業者が手で持つ上部１４ａと中間 部１４ｂ及び下部１４ｃとからなり、下部１４ｃの先端は本体１０の取り付け部 ２２に接続されている。各部分１４ａ、１４ｂは境界付近にて折り畳み可能或い は脱着可能に組み立てられる。例示のハンドル部分１４ａ、１４ｂ…は本体１０ の方向へ折り畳めるように設けられている。

【００１０】 図３に折り畳み構造の１例を示す。上部折り畳み部２３ａは上部１４ａと中間 部１４ｂを軸支し、下部折り畳み部２３ｂは中間部１４ｂと下部１４ｃを軸支し 、夫々ヒンジ軸を中心として折り曲げる構造である。２４、２５は締め付けナッ ト、２６は回転羽根２０の角度調節子を示す。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、良好な重量バラン スを保持してコードが不要の充電式回転鏝を構成することができ、安全かつ静粛 な上に操作性、作業性を向上することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る充電式回転鏝。

【図２】同上回転機構部分の部分正面図。

【図３】ハンドルの折り畳み構造を示す正面図。

【図４】同上折り畳み前後の側面図。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリート表面をならすための部材を
   取り付ける回転腕を本体下面に有し、その回転腕の駆動
   装置を本体に設けた回転鏝に於いて、回転腕１５の駆動
   装置として電動モータ１１を本体１０に据え付け、その
   モータ１１に電力を供給する充電式の電源電池１２を本
   体１０に設置し、電動モータ１１の制御のためのスイッ
   チ１３を本体１０を操作するためのハンドル１４に設
   け、電動モータ１１及び電源電池１２はハンドル１４の
   長手方向軸を中心として左右対称に設けたことを特徴と
   する充電式回転鏝。
2. 【請求項２】 １基の電動モータ１１を中心に据え、そ
   の左右に電源電池１２を対称に設置した請求項第１項記
   載の充電式回転鏝。
3. 【請求項３】 ハンドル１４は複数の部分１４ａ、１４
   ｂ…からなり、各部分の境界付近にて本体方向へ折り畳
   み可能に設けられている請求項第１項記載の充電式回転
   鏝。