JP3039123U - 携帯用灰皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片手で開閉操作でき、携帯中灰等が漏れない
ようにする。 【構成】 一端が開口し、他端は閉じた筒状のケース１
０内に、開口内外への出し入れにより、開閉可能な窓口
１３を有する灰皿１２を設け、灰皿１２の口部に着脱可
能な着脱部１４と、ケース側に着脱可能な着脱部１５を
有する栓体１６をケース内へ組み込み、後の着脱部１５
を押し外すノック１８及び押し外された栓体１６に作用
して灰皿１２を外へ押し出し、また栓体１６をケース側
に結合しておくばね体１９を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ケース内に灰皿を出し入れ可能に組み込んだ構造を有する携帯用灰 皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯用灰皿には箱型、円筒型或いは紙袋型などのものがあるが、どれも 蓋をあけたり口を開いたりするときに両手を使わなければならず、不便であった 。また従来の携帯用灰皿は灰や吸い殻が漏れて出やすい構造であり、ポケット内 でごろごろして携帯性も良いとはいえない欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、片手操作でワンタ ッチ開閉でき、携帯中、灰等が漏れないようにすることである。また、クリップ 等を用いて携帯性を良好にすることも本考案の目的の一つである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案は一端が開口し他端は閉じた筒状のケース１ ０と、開口内外への出し入れにより開閉可能な窓口１３を有する器状の灰皿１２ と、灰皿１２の口部に着脱可能に嵌合し、かつケース側とも着脱可能に嵌合する ように２箇所の着脱部１４、１５を有する栓体１６と、ケース１０の閉端側に外 部から操作可能に設けられ、ケース内方へ押し込んだときにケース１０と栓体１ ６との着脱部１５を押し外すノック１８及び押し外された栓体１６に作用して灰 皿１２を外へ押し出すとともに栓体１６をケース側に結合しておくばね体１９と によって、携帯用灰皿を構成した。

【０００５】

【考案の実施の形態】

上記した本考案の携帯用灰皿は、ケース１０の中に灰皿１２を出し入れ可能に 組み込んだ構造を有する。

【０００６】 ケース１０は一端を開口し、他端を閉じた筒状のもので、開口１０ａから灰皿 １２の出し入れを行なう。また灰皿１２の出し入れのための関係部材も同開口１ ０ａからケース内へ組み込み可能である。それ故、ケース１０は本案灰皿の外形 及び寸法を決定する。図示の例の場合、ケース１０はクリップ１１を有するペン 型を有し、数本の吸い殻が収まるように円筒型に軽金属で形成されている。

【０００７】 灰皿１２は開口１０ａからケース内に挿し込んで収納され、開口１０ａからケ ース外へ出して使用可能な状態となる。灰や吸い殻を捨てるための容器としての 機能とケース内への収納時に密閉状態となって灰等を外部へ漏らさない構造が灰 皿１２に求められる。そのため例えばシリンダとピストンのようにケース１０と 灰皿１２を構成すると良い。

【０００８】 例示の灰皿１２は、円筒型のケース１０に対応してその内側を摺動可能な有底 の円筒状に形成し、その口部をケース１０の内方へ向けて挿し込む構造である。 そして、灰皿１２の中へ灰を落とすための窓口１３を灰皿１２の側面に開口して いる。

【０００９】 灰皿１２は着脱可能として灰や吸い殻を捨てやすい構成とする。そのための栓 体１６は灰皿１２の口部に第１の着脱部１４で嵌合して、収納時の灰皿１２を密 閉状態に保つ。また栓体１６はケース側とも着脱可能に嵌合するため第２の着脱 部１５も有している。

【００１０】 例示の両着脱部１４、１５は大径部分１４ａ、１５ａと小径部分１４ｂ、１５ ｂとの嵌め合いによって着脱する構造である。その嵌め合い部１４ａ、１４ｂ、 １５ａ、１５ｂは単なる半径の大小だけでも良いし、軸方向のテーパ形状や半径 方向の突起と凹溝によるクリックストップを持っているものでも良い。第２の着 脱部１５の着脱の相手としてホルダー２１がケース内に設けられている。

【００１１】 ホルダー２１は、ケース１０の閉端側に外部から操作可能に設けるノック１８ の操作軸２２を通すための孔部２３を中心に有する。ノック１８はケース内方へ 押し込んだときにケース１０と栓体１６との着脱部１５を押し外す部材であり、 そのため操作軸２２の先端が栓体１６の内方端に当たる構造である。図２参照。 ノック１８は、ケース１０の閉端部に形成された小開口２４から外部へ突出し、 操作可能とされる。

【００１２】 押し外された栓体１６をケース外方へ押し出し、また押し出された状態でケー ス側に結合しておくためにばね体１９を設けている。例示のばね体１９はコイル ばねからなり、一端はケース側のホルダー先端２５に接続され、他端は栓体側の 内方端２６に接続されている。

【００１３】 故に、灰皿１２をばね体１９の弾発力に抗してケース１０内に押し込むと第１ 、第２の着脱部１４、１５が嵌合して灰皿１２はケース内に収納され、携帯可能 な状態となる。その際クリップ１１でポケットなどの縁に引っ掛けられるのでご ろごろせず、携帯性が良い。使用時にはケース１０を片手で持ち、指先でノック １８を押し込むと第２の着脱部１５が外れ、ばね体１９によって灰皿１２がとび 出し、窓口１３が開口する。このノック１８は片手だけで操作可能である。吸い 殻は窓口１３から灰皿内へ押し込むが、廃棄、清掃のためには第１の着脱部１４ で灰皿１２を外す。なお、各部材の材料は耐火、耐熱性の材料であれば金属に限 らず使用することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるからノック１８を押すと ワンタッチで窓口１３が開き灰皿として使用可能であり、灰皿１２そのものはケ ース１０内に出し入れされ、不使用時にケース１０内に収納されるので灰や吸い 殻などを漏らさず、携帯性も良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る携帯用灰皿の１実施例を示す分解
斜視図。

【図２】同上のものの縦断面図。

【図３】同じく使用状態を示す説明図。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース内に灰皿を出し入れ可能に組み込
   んだ構造を有する携帯用灰皿であって、一端が開口し他
   端は閉じた筒状のケース１０と、開口内外への出し入れ
   により開閉可能な窓口１３を有する器状の灰皿１２と、
   灰皿１２の口部に着脱可能に嵌合し、かつケース側とも
   着脱可能に嵌合するように２箇所の着脱部１４、１５を
   有する栓体１６と、ケース１０の閉端側に外部から操作
   可能に設けられ、ケース内方へ押し込んだときにケース
   １０と栓体１６との着脱部１５を押し外すノック１８及
   び押し外された栓体１６に作用して灰皿１２を外へ押し
   出すとともに栓体１６をケース側に結合しておくばね体
   １９とから成ることを特徴とする携帯用灰皿。
2. 【請求項２】 ケース１０の閉端側にクリップ１１を設
   け、ペン形とした請求項１記載の携帯用灰皿。
3. 【請求項３】 窓口１３を灰皿１２の側面に開口した請
   求項１記載の携帯用灰皿。
4. 【請求項４】 着脱部１４、１５は、大径部分１４ａ、
   １５ａと小径部分１４ｂ、１５ｂとの嵌め合いである請
   求項１記載の携帯用灰皿。