JP3039027B2 - 車両の試験装置 - Google Patents

車両の試験装置

Info

Publication number
JP3039027B2
JP3039027B2 JP3219531A JP21953191A JP3039027B2 JP 3039027 B2 JP3039027 B2 JP 3039027B2 JP 3219531 A JP3219531 A JP 3219531A JP 21953191 A JP21953191 A JP 21953191A JP 3039027 B2 JP3039027 B2 JP 3039027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
roller
wheel
test
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3219531A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0560659A (ja
Inventor
光郎 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP3219531A priority Critical patent/JP3039027B2/ja
Publication of JPH0560659A publication Critical patent/JPH0560659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3039027B2 publication Critical patent/JP3039027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の走行性能試
験,計測等を行う車両の試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行状態での試験を行う装置とし
てシヤシーダイナモメータが一般的に知られている。
【0003】シヤシーダイナモメータは、高速,低速等
の各種走行状態や登降板走行等の各種状態をローラ上で
シュミレーションして試験を行うことができるものであ
る。
【0004】近年、このような試験装置において、氷上
や雪上の低摩擦路等の各種路面状態を模擬した試験や、
ABS(アンチロックブレーキシステム)を装備した車
両、トランクションコントロールを装備した車両の試験
を行うことが要求されてきている。
【0005】一般に、ブレーキ力FB,車両と路面との
間の粘着係数(摩擦係数)μ、輪重Wの関係は、ブレーキ力B=粘着係数μ×輪重W で表すことができるため、粘着係数を変更する代わりに
輪重を調節することにより任意の粘着係数の路面を模擬
できることが知られている。
【0006】また、ABS装置は粘着係数μが最大とな
るスリップ率の領域でブレーキが動作するようブレーキ
油圧をコントロールするシステムであるため、ABSを
装備した車両の試験を行う際には、試験装置における見
かけの粘着係数μ−スリップ特性が実路と近似している
ことを確認する必要がある。
【0007】上述のように、シヤシーダイナモメータで
低摩擦路を模擬した試験や、ABSブレーキやトランク
ションコントロールを装備した車両の試験を行う際に
は、ブレーキ力FB,輪重Wを各々正確に測定すること
が必要である。
【0008】従来、車両の試験は、図5に例示する如き
試験装置を用いて行われている。試験装置は被試験車両
の各車輪を各々載置するローラ1,2,3,4と、各ロ
ーラ1,2,3,4に各々接続したトルクメータ5、直
流ダイナモメータ(DCDY)6及びフライホイール7
とで構成されている。
【0009】以上のような構成で、被試験車両を4つの
タイヤを各々ローラ1,2,3,4上に乗せた状態にセ
ットし、ダイナモメータ6、及びフライホイール7で被
試験車両の質量と等価な慣性、及び走行負荷等を模擬す
るよう設定して各種車両試験を行う。
【0010】そして、低摩擦路を模擬した試験やABS
装備車の試験を行う場合には、タイヤの接地力(輪重)
を試験直前に静止輪重として予め測定しておき、ブレー
キ力を各ローラ1,2,3,4に接続したトルクメータ
5の出力データとして求め、こうして求めた接地力とブ
レーキ力の各値から粘着係数μを算出するようにしてい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両試
験装置では、ブレーキ力を求めるためのトルクを各ロー
ラ1,2,3,4の軸に各々接続したトルクメータ5に
よって測定しているため、測定された値はローラの慣性
トルクを除いたものとなってしまう。
【0012】そこで、ローラの慣性トルクを求めて補正
する必要があるが、ローラの慣性トルクは、ローラの回
転速度を検出し、これを微分処理し、ローラからトルク
メータまでの慣性モーメントとの積を演算処理すること
により求めるため非常に面倒であると共に、ローラの回
転速度を高精度,高応答で検出可能な測定器を得ること
が技術的に困難であるため、正確なトルク測定を行うこ
とが実質上不可能であった。
【0013】即ち、従来の車両試験装置においては、ブ
レーキ力を求めるためのトルク測定が面倒であり、且つ
精度に欠けるものになってしまうという問題があった。
【0014】また、実際は(実走行時においても同様
に)ブレーキ制動時には車両の重心に作用する慣性力等
によって車両に転倒モーメントが発生し、輪重が大きく
変化するが、従来の車両試験では、例えばブレーキ制動
時であっても、輪重を静止時の輪重であると仮定して粘
着係数μの算出を行っているため、正確な測定結果が得
られないという問題があった。
【0015】さらに、4つのローラ1,2,3,4に各
々対応して、それぞれ独立のトルクメータ5を設置しな
ければならないので、トルクメータ5を合計4台設置す
ることになり、装置全体が大型化し、非常に広い設置ス
ペースを必要とするという問題があった。
【0016】本発明は上記の点に鑑み、高精度で輪重及
びブレーキ力の測定を行うことができ、しかも、小スペ
ース化を図った車両試験装置を新たに提供することを目
的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両試験を行
う際に、被試験車両の輪重及びブレーキ力が車輪を載置
したローラを介してローラの軸受台に同様に作用するこ
とを見いだし、各ローラを回動自在に支持する各軸受を
設けた軸受台を各々複数ロードセルを介して基台上に支
持するようにして車両の試験装置を構成し、各軸受台
作用する力をロードセルで測定することにより被試験車
両の輪重及びブレーキ力を正確に測定できるようにした
ものである。
【0018】
【作用】被試験車両の垂直方向に作用する輪重及び水平
方向に作用するブレーキ力は、各々各ローラを介してロ
ーラを支持する軸受台に同様に作用するので、軸受台
作用する力の変化を、各軸受台を支持するように設けた
各ロードセルにより各々計測することにより輪重及びブ
レーキ力を測定する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の車両試験装置の一実施例を図
1乃至図4によって説明する。
【0020】なお、図1乃至図4において、前述した図
5に示す従来例に対応する部分には同一符号を付すもの
とし、その詳細な説明を省略する。
【0021】図4は本装置の全体の概略構成を示す図で
あり、図中1,2,3,4はローラ、6は直流ダイナモ
メータ、7はフライホイールである。
【0022】本装置では、前輪の2つのローラ1,2の
間、ローラ2と直流ダイナモメータ6との間、直流ダイ
ナモメータ6とフライホイール4との間を各々フレキシ
ブルカップリング8(又はギヤカップリング等でも良
い)で接続すると共に、後輪の2つのローラ3,4の
間、ローラ4と直流ダイナモメータ6との間、直流ダイ
ナモメータ6とフライホイール7との間を各々フレキシ
ブルカップリング8で接続している。
【0023】このフレキシブルカップリング8は、回転
方向の力成分のみを高剛性で連結し、その他の方向の力
成分は実質的に伝達されないよう構成したものを使用す
るのが好ましい。
【0024】次に、本装置のローラ部分の構成を図1乃
至図3に基づいて説明する。
【0025】試験車両の車輪が載置されるローラ1(又
は2,3,4)は、その軸をローラ1の両側に各々設置
した軸受を設けた軸受台10で支持することにより回転
自在に支持されている。
【0026】各軸受台10は各々3つのロードセル1
1,12,13,を介して基台14上に設置されてい
る。これらのロードセル11,12,13は剛性の高い
引っ張り、圧縮形のものが好ましい。
【0027】本実施例において各ロードセル11,1
2,13は基台14上に各々図3に示すように配置され
ている。
【0028】即ち、基台14上において軸受台10の軸
芯を含む垂直な面を対称位置にロードセル11,13を
配置すると共に、基台14上において軸受台10の軸芯
の直下で、且つロードセル11,13と一直線に並ばな
い位置にロードセル12を配置している。
【0029】次に、上述の如く構成した本例装置の動作
及び各値の算出方法を説明する。
【0030】まず、被試験車両を4つのタイヤを各々ロ
ードセル1,2,3,4上に載せた状態にセットし、ダ
イナモメータ6、及びフライホイール7で被試験車両の
質量と等価な慣性、及び走行負荷を模擬するよう設定し
て各種車両試験を行う。
【0031】そして、例えば、ABSブレーキのシュミ
レーション試験を行うためにブレーキを作動させると、
図1に示す如く車両のタイヤ9には、ブレーキ力FB
水平方向に作用し、輪重Wが垂直方向に作用する。
【0032】実走行時にブレーキを作動させると車両の
重心に慣性力が作用するが、これと同様の力が被試験車
両を固定する車両行程装置によって模擬されることによ
り、被試験車両にも同様に転倒モーメントが発生する。
この時、輪重が大きく変化するが、輪重及びブレーキ力
は制動時の力の変化を含めて各ローラを介して同方向の
等しい力として同様に軸受台に作用する。
【0033】本実施例においては、ローラ等の各構成は
フレキシブルカップリング8によって接続されているた
め、誤差を生じることなく力を軸受台に作用させること
ができ最も好ましいが、一般のカップリングを用いても
測定値を補正すれば同様に使用できる。
【0034】そして、この軸受台に作用する力を各ロー
ドセルにより測定することによってタイヤ9に作用する
のと同様の輪重W及びブレーキ力FBを算出できるもの
である。各測定値の算出方法をロードセル1を用いて説
明する。
【0035】垂直方向に作用する輪重Wは、各ロードセ
ルによる測定値の総和により求めることができるので、 輪重W=W11+W11+W12+W12+W13+W13 となる。
【0036】一方、水平方向に作用するブレーキ力FB
は、各ロードセル11,13間の距離をLとし、ロード
セルを設置した位置から軸受の中心までの垂直方向の距
離をHとすると、 ブレーキ力FB=((L/2)×((W13+W13)−
(W11+W11))/H により求めることができる。
【0037】以上、ローラ1に関してのみ輪重W及びブ
レーキ力FBの算出方法を説明したが、車両の試験装置
においてはその他のローラ2,3,4に関しても各々同
様に算出すれば良く、被試験車両としての輪重W及びブ
レーキ力FBの算出を行うこともできる。
【0038】なお、本実施例では、最も少ない数で軸受
台が安定した状態で支持できること、コスト,各値の算
出の容易さ等を考慮してロードセルの数及び配置を決定
したものであるが、各軸受を支持するロードセルの数が
2以上であれば、Hに相当する寸法及び各ロードセルに
おけるL/2に相当する寸法等を予め測定しておけば同
様に各測定値を算出することができるので、配置及び数
はこれに限定されるものではなく適宜に設定することが
可能である。
【0039】また、本実施例においては、ブレーキに関
する試験を例示して説明したが、車両の各種状態におけ
る各種力(力の変化)のみを測定する場合や、これらの
測定値を用いて車両の試験における様々なデータを得る
場合等、これに限ることなく様々な用途に使用できるも
のであります。
【0040】以上のように、本発明によれば、輪重及び
ブレーキ力等の車両試験において車両の各種状態におけ
る力の変化も含めて、作用する各力を高精度、高応答で
測定することができ、従来のように各軸上にトルクメー
タを配置する必要がないので少ないスペースで設置でき
ると共に、システムとして高い剛性が得られるので試験
中の振動等の発生を抑制することができるものである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の車両の試験
装置によれば、被試験車両の輪重及びブレーキ力が車輪
を載置したローラを介してローラの軸受台に同様に作用
することを見いだし、各ローラを回動自在に支持する各
軸受を設けた軸受台を各々複数ロードセルを介して基台
上に支持するようにして車両の試験装置を構成し、各軸
受台に作用する荷重をロードセルで測定することにより
被試験車両の輪重及びブレーキ力を高精度、高応答で測
定することができる。
【0042】また、トルクメータを用いることなく測定
できるので、試験装置は小型化でき、設置スペースを大
幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の試験装置の一例を示す要部側面
図。
【図2】上記実施例の要部正面図。
【図3】上記実施例の要部概略平面図。
【図4】上記実施例の全体概略説明線図。
【図5】従来の試験装置の全体概略説明線図。
【符号の説明】
1,2,3,4…ローラ、6…ダイナモメータ、8…フ
レキシブルカップリング、9…タイヤ、11,12,1
3…ロードセル、14…基台。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験車両の各車輪を各々軸受を介して
    回動自在に支持するローラ上に載置して車両の各種特性
    試験を行う車両の試験装置において、 前記各軸受を収納した軸受台を、この軸受台と基台との
    間の同一平面上に配置された複数のロードセルで直接
    持し、前記各軸受台に作用する力を測定するように構成
    したことを特徴とする車両試験装置。
JP3219531A 1991-08-30 1991-08-30 車両の試験装置 Expired - Fee Related JP3039027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3219531A JP3039027B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 車両の試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3219531A JP3039027B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 車両の試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560659A JPH0560659A (ja) 1993-03-12
JP3039027B2 true JP3039027B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=16736944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3219531A Expired - Fee Related JP3039027B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 車両の試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3039027B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2742534C1 (ru) * 2020-04-21 2021-02-08 Вадим Михайлович Голубенко Устройство для сбора колорадского жука

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2742534C1 (ru) * 2020-04-21 2021-02-08 Вадим Михайлович Голубенко Устройство для сбора колорадского жука

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0560659A (ja) 1993-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6247348B1 (en) Apparatus for and method of testing dynamic characteristics of components of vehicle
US6427528B1 (en) Apparatus for the method of testing vehicle
US7493805B2 (en) Apparatus and method for testing the performance of a vehicle
JP4599356B2 (ja) 車両における空気力学的な測定用の試験スタンド及び方法
EP1259790B1 (en) Roller dynamometer and vehicle testing method
CN100485348C (zh) 轮胎径向力变化的预测方法
US20010006002A1 (en) Road surface friction measuring method and device therefor
US3289471A (en) Dynamometer
CN107167421B (zh) 一种多功能路面动-静摩擦系数测定车
US4003241A (en) Accelerometer method of indicating rolling resistance of a vehicle
JPH11509926A (ja) 自動車における空気力学的測定のための方法と風洞計量器
US10337936B2 (en) Dynamometer having a chassis to chassis load measurement device
JPH06341929A (ja) プレートブレーキテスタ
KR100874631B1 (ko) 타이어 시험 스테이션용 동적 힘 측정 시스템
JP3039027B2 (ja) 車両の試験装置
US20200363277A1 (en) Method and apparatus for dynamometer testing of a motor vehicle
EP3256830A2 (en) Multi -plate apparatus and method for checking the braking system of land vehicles with at least two axles
JP3169662B2 (ja) 車両用プレート式複合試験機
JP3110784B2 (ja) Abs性能検査装置
JPH0599797A (ja) シヤシダイナモメータとその試験方法
JP2976637B2 (ja) シャシダイナモメータ装置
JP2834158B2 (ja) シヤシダイナモメータ
JP2959314B2 (ja) シャシダイナモメータのメカニカルロス測定方法
JP2587357B2 (ja) アンチロックブレーキの検査装置
JPH0444686B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080303

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees