JP3038946U - 排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク - Google Patents
排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マ
スクの提供。 【解決手段】 軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクの鼻
当て部の底部に一つの貫通孔を開け、上弁胴と下弁胴を
該貫通孔部分を通して相互に結合させ、これらの弁胴の
隣接面に共同で該貫通孔周囲の鼻当て部底部を挟み付け
させ、該上弁胴と下弁胴のいずれか一つに単方向に開く
シート状の弁体を取付け、それにより、この軟質鼻当て
部を具えた潜水用マスクを排水効果を有するものとし、
また、鼻当て部を軟質としたことで容易に水圧適応操作
を行いやすいものとした。
スクの提供。 【解決手段】 軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクの鼻
当て部の底部に一つの貫通孔を開け、上弁胴と下弁胴を
該貫通孔部分を通して相互に結合させ、これらの弁胴の
隣接面に共同で該貫通孔周囲の鼻当て部底部を挟み付け
させ、該上弁胴と下弁胴のいずれか一つに単方向に開く
シート状の弁体を取付け、それにより、この軟質鼻当て
部を具えた潜水用マスクを排水効果を有するものとし、
また、鼻当て部を軟質としたことで容易に水圧適応操作
を行いやすいものとした。
Description
【0001】
本考案は、一種の潜水用マスクに関し、特に軟質材料で製造された突出する軟 質鼻当て部を具えると共に、マスク内の積水を簡単に排出でき、また、該軟質鼻 当て部が保護されているほか、潜水者が水圧に対する適応操作を行いやすい、一 種の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクに関する。
【0002】
潜水用マスクは潜水を行う者が必ず装備する用具の一つであり、水中で事物を はっきり見えるようにしたり潜水者の目を保護する役割を果たす。
【0003】 潜水用マスクのフレームは、一般に軟質ゴムで製造されて、潜水者の顔部にき つく密着できるようにしてある。しかし、人により顔の形状は異なるため、潜水 用マスクが顔部に完全に密着しない事態も起こり、そのために水が漸次潜水用マ スク内に侵入することがあった。潜水用マスク内の積水が多くなると、潜水者の 呼吸や視線に厳重な影響を及ぼすため、適時にそれを排出する必要が生じる。
【0004】 このため、潜水者が潜水を行う場合にはまず、排水の方法、即ちマスク=クリ アーを学習しなければならない。潜水用マスクに排水用のパージバルブが設けら れていない場合には、潜水者は潜水用マスクの上端を手で押して下縁を起こすと 同時に、鼻で息を吐き出し、吐き出す息の圧力を利用して潜水用マスク内の積水 を潜水用マスク下端より吹き出す。しかし、このような排水操作様式は不便であ るだけでなく、操作に熟練する必要があり、特に初心者は潜水中にパニック状態 に陥ることがあった。また、パージバルブを具えた潜水用マスクでは、潜水者が 鼻で息を吐き出す動作により、直接潜水用マスク内の潜水用マスクをパージバル ブより排出でき、使用上比較的便利であった。
【0005】 このほか、長時間水中に潜る時には、通常、エアータンクを配備し、そのレギ ュレーターを口にくわえて、呼吸を行い。エアータンク内の気体成分は、窒素約 79%、酸素約21%とされている。エアータンクを装備して、上述のパージバ ルブの付いていない潜水用マスクを使用する場合、息の吸い込みと吐き出しは同 じ経路で行われ、吸い込みが急速に行われると、一部の窒素が完全に排出されず に潜水者の体内に残るという状況が発生し、それが長時間にわたると、潜水者に 窒素中毒をもたらす場合があり、またずっとレギュレーターをくわえて息を吐き 出すことで、潜水者の喉の異常乾燥や不快感をもたらすことがある。パージバル ブを具えた潜水用マスクを使用すると、レギュレーターで息を吸い込み、鼻で息 を吐き出すことで自然な呼吸が行え、息の吸い込みと吐き出しが異なる経路でな され、窒素ガスが潜水者の体内に残留することがなく、ゆえに窒素中毒を防げる ほか、自動排水が行われ、また、レギュレーター部分での呼吸回数が減って潜水 者の喉の乾燥速度が緩やかとなる。
【0006】 また、潜水する時、深さにより水圧が異なるため、より深く潜るときには、使 用者は水圧への適応動作を行う必要があり、それをしないと、水圧の増加により 耳鳴りなどが発生する。潜水過程で通常行われている水圧適応動作として、より 深く潜ろうとする前に、口を閉じて手で鼻をつまみ、息を吐き出し、吐いた息の 圧力を耳に及ぼして、外界の水圧に対抗できるようにし、所定の深さに潜った後 で、鼻をつまんだ手を放し、それから通常の潜水時の通常の呼吸方法に復帰する という方法が取られている。
【0007】 現在ある潜水用マスクはその鼻当て部が硬質材料でできたものと軟質材料でで きたものとに分けられる。その中、硬質鼻当て部を有する潜水用マスク(A)は 図1及び図2に示されるように単眼型式とされ、レンズフレーム11、軟質パッ ドフレーム12、及び固定フレーム13を具え、軟質パッドフレーム12のリム 14が、固定フレーム13の内突縁15に嵌め込まれた後、レンズフレーム11 に固定フレーム13が嵌め込まれて、固定フレームの内突縁15と共同で軟質パ ッドフレーム12のリムを挟み付け、その組み合わせが完成する。該固定フレー ム13の両側にはヘッドバンドが取り付けられ得て、潜水者の頭部に装着できる ようにしてある。レンズフレームには単眼レンズ16が取り付けられると共に、 突出する適当な硬度の硬質鼻当て部17が一体成形されている。該硬質鼻当て部 17の適当な位置(通常は鼻底部)に直接パージバルブ孔を開けて弁体シートを 形成し、シート状弁体を装着してパージバルブが形成されている。該パージバル ブは外向きの単一方向に開き、ゆえに潜水用マスク内の積水を外部に排出できる と共に、外界の水が潜水用マスク内部に侵入するのを防ぐ。軟質パッドフレーム 12の底面の、着用後の潜水者の小鼻外側が突き当たる当たる位置には、それぞ れ内向きに隆起する凹所18が設けられて潜水者が水圧適応動作を行う時に手で 鼻をつまむのに利用される。
【0008】 一方、軟質材料を用いた鼻当て部を具えた潜水用マスクは、単眼或いは双眼の 形式とされ、双眼形式とされた場合には、潜水者の視力により左右で異なる度の レンズを取り付けられる。双眼形式の場合を例にとって説明すると、この軟質鼻 当て部を有する潜水用マスク(B)は、図3と図4に示されるように、レンズフ レーム2と、軟質パッドフレーム3、二つのレンズ4、及び二つの固定枠41を 具え、該軟質パッドフレーム3は二つの隔たったリム31を具え、二つのリムの 中間に、軟質パッドフレームと一体に形成された軟質鼻当て部32が形成されて いる。該軟質パッドフレーム3をその二つの相互に隔たったリム31を以て、そ れぞれレンズフレーム2に形成された二つの相互に隔たった内突縁21に嵌め込 み、レンズ4を置き入れた後、固定枠41をレンズフレーム2に嵌め合わせて、 該レンズフレーム2の内突縁21と共同でレンズ4と軟質パッドフレーム3のリ ム31を挟み付けさせて、組合せが完成する。単眼形式の場合は、単一レンズ、 及び単一固定枠とし、軟質パッドフレームのリムをレンズフレームの内突縁に嵌 め込んだ後、レンズと固定枠を順に組み合わせればよい。レンズフレーム2の両 側にヘッドバンドを取付ければ、着用者の頭部に装着できる。
【0009】 以上の述べた硬質鼻当て部を有する潜水用マスクと、軟質鼻当て部を有する潜 水用マスクの優れた点を比較すると、硬質鼻当て部を有するものは、直接パージ バルブを取り付けられ、排水に便利であり、窒素による不快感や喉の乾燥を防ぐ ことができる。その欠点の一つは、水圧適応操作の時に、鼻当て部が硬質である ために使用者は外部から直接手指で鼻をつまむことができず、また口部にくわえ ているレギュレーターが邪魔になるため、手を曲げて下方より軟質パッドフレー ムの凹所18に指を差し込み、鼻をつまむが、これは操作上不便なことである。 欠点の二は、水圧適応操作時に、使用者は両手の人指し指を上述したように凹所 18に下から差し込んで外から内に小鼻を押すが、このとき、潜水者が手にその 他の器具、例えば銛などを持っている場合、操作の進行に不便であったことであ る。欠点の三は、レンズが単眼形式のみとされるため、通常左右の視力の異なる 近眼の潜水者とって使用しにくいことである。
【0010】 軟質鼻当て部を有する潜水用マスクについては、その優れた点は、鼻当て部が 軟質とされているために、水圧適応操作時に、潜水者が外部から直接軟質鼻当て 部を押さえればよく、また片手の親指と人指し指で操作できるため、水圧適応操 作が非常に簡単に行えて便利であることである。そして、近視の潜水者にとって は、双眼形式の潜水用マスクを選択して、左右の視力に応じたレンズを取り付け られることが優れた点といえる。しかし、その欠点は、鼻当て部が軟質であり、 鼻当て部の支持体が安定した状態にないために、鼻当て部に直接パージバルブを 取り付けられないことにある。そして未だに軟質鼻当て部を有し、しかし軟質鼻 当て部にパージバルブを取り付けてある理想的な潜水用マスクは市場に出現して いない。
【0011】
本考案は、上記従来の技術の有する欠点を鑑みてなされたものであり、ゆえに 本考案は、良好な排水効果を有すると共に操作者が水圧適応操作を行いやすい、 一種の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクを提供することを課題と している。
【0012】
請求項1の考案は、一つのレンズフレームで上突縁を具えたものと、 一つの軟質パッドフレームで、リムと一つの鼻当て部を具え、該鼻当て部が鼻当 て部底部と、鼻梁部と、鼻梁部両側の小鼻部が設けられ、該リムが上記レンズフ レームの内突縁に嵌入されてレンズフレームに組み合わされるものと、 少なくとも一つのレンズで、その周囲がレンズフレームの内突縁に嵌め置かれる と共に、軟質パッドフレームのリムの上に位置するものと、 少なくとも一つの固定枠で、レンズフレームの内突縁に嵌め置かれると共に、該 レンズフレームと嵌合し、該内突縁と共同で上述の軟質パッドフレームのリムと レンズの周囲を挟み付けるもの、以上を具えた潜水用マスクにあって、 上記鼻当て部底部に一つの貫通孔が設けられ、該貫通孔を通って上弁胴と下弁胴 が相互に結合し、上弁胴と下弁胴双方の隣接面が共同で該貫通孔周囲の鼻当て部 底部を挟み付けて上弁胴と下弁胴が鼻当て部底部に緊密に固定され、漏れ止めを 行い、上弁胴と下弁胴のいずれか一方に、単一方向のみに開く弁体が設けられ、 潜水用マスクが潜水者の吐く息により自然排水を行うものとされてなる、排水機 構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクとしている。
【0013】 請求項2の考案は、上弁胴と下弁胴間の結合は、ねじの嵌め合い或いは止め合 わせ或いはその他の任意の方式によりなされる、請求項1に記載の排水機構付き 軟質鼻当て部を有する潜水用マスクとしている。
【0014】 請求項3の考案は、下弁胴の鼻当て部底面に対向する面に、僅かに突出する凸 環が設けられて鼻当て部底部に緊密に突き当てられて漏れ止めが強化されている 、請求項1に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクとしている 。
【0015】 請求項4の考案は、一つの結合板が鼻当て部底面の下に設けられ、該結合板に 貫通孔が設けられ、上弁胴と下弁胴が鼻当て部底部の貫通孔と該結合板の貫通孔 を通って相互に結合することを以て、該鼻当て部底部の上弁胴と下弁胴に対する 支持力が強化された、請求項1に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水 用マスクとしている。
【0016】 請求項5の考案は、結合板と下弁胴は別個の物品とされるか或いは一体成形さ れたものとされた、請求項4に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用 マスクとしている。
【0017】 請求項6の考案は、結合板の一端に、鼻当て部の鼻梁部の形状に類似で該鼻梁 部に沿って延伸された鼻梁架が形成されると共に、該鼻梁架の上端が該鼻梁部の 上端とレンズフレーム間の間隙に差し込まれ、該鼻梁架により鼻当て部の鼻梁部 が直接他物品に衝突するのが防止されると共に鼻当て部が強固なものとされた、 請求項4又は請求項5に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク としている。
【0018】 請求項7の考案は、結合板の底面のほぼ外周に近い所に突出レールが設けられ ているほか、結合板にさらに一つの弁体保護カバーが設けられ、該弁体保護カバ ーが、凹形板体と側壁とを具えた一つの凹形板とされ、該凹形板体の一端には側 壁が設けられず、開口を形成しており、側壁内壁に凹溝が形成され、該凹溝が結 合板の突出レールにスライド式に組み合わされることを以て、該弁体保護カバー が結合板に取り付けられてその上記凹形板体が下弁胴下方を覆い、その上記開口 が鼻当て部底部の後端下端、即ち潜水用マスクの下縁に向けられ、弁体保護カバ ーにより弁体保護と排水導流がなされることを特徴とする、請求項4又は請求項 5に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクとしている。
【0019】 請求項8の考案は、結合板の底面のほぼ外周に近い所に突出レールが設けられ ているほか、結合板にさらに一つの弁体保護カバーが設けられ、該弁体保護カバ ーが、凹形板体と側壁とを具えた一つの凹形板とされ、該凹形板体の一端には側 壁が設けられず、開口を形成しており、側壁内壁に凹溝が形成され、該凹溝が結 合板の突出レールにスライド式に組み合わされることを以て、該弁体保護カバー が結合板に取り付けられてその上記凹形板体が下弁胴下方を覆い、その上記開口 が鼻当て部底部の後端下端、即ち潜水用マスクの下縁に向けられ、弁体保護カバ ーにより弁体保護と排水導流がなされることを特徴とする、請求項6に記載の排 水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスクとしている。
【0020】
本考案の特徴は、軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクの鼻当て部の底部に一つ の貫通孔を開け、上弁胴と下弁胴を該貫通孔部分を通して相互に結合させ、これ らの弁胴の隣接面に共同で該貫通孔周囲の鼻当て部底部を挟み付けさせ、該上弁 胴と下弁胴のいずれか一つに単方向に開くシート状の弁体を取付け、それにより 、この軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクを排水効果を有するものとし、また、 鼻当て部を軟質としたことで容易に水圧適応操作を行いやすいものとしたことに ある。
【0021】 本考案のもう一つの特徴は、別に一つの結合板を、鼻当て部底部と下弁胴の間 に設け、上弁胴と下弁胴に鼻当て部底部と結合板を挟み付けさせると共に、上弁 胴と下弁胴を相互に結合させ、それにより鼻当て部底部の、上弁胴と下弁胴に対 する支持を強化したことにある。なお、該結合板は下弁体シートと一体に形成し 得るものとする。
【0022】 本考案のさらにもう一つの特徴は、上述の結合板に弁体保護カバーを設けて、 該弁体保護カバーに下弁胴の下方を覆わせると共に、鼻当て部底部後端と該弁体 保護カバー後端間に開口を形成させて、弁体保護カバーにより弁体を保護して脱 落しにくくさせ、異物の侵入を防止すると共に、排水の導流作用を有するものと したことにある。
【0023】
本考案は、単眼、双眼、複眼のいずれの形式の軟質鼻当て部を具えた潜水用マ スクにも運用できる。双眼形式の軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクBに運用し た実施例では、該潜水用マスクはレンズフレーム2、軟質パッドフレーム3、二 つのレンズ4、及び二つの固定枠41を具え、それらが順に組み合わされてなり 、該レンズフレーム2は二つの相互に隔たった内突縁21を具え、該軟質パッド フレーム3は二つの相互に隔たったリム31と、二つのリム31の間に位置する 軟質の鼻当て部32を具えている。本考案は該軟質の鼻当て部32に設けた排水 機構5に係わるものである。
【0024】 図5から図8は本考案の一つの実施例を示し、軟質鼻当て部を具えた潜水用マ スクBの鼻当て部底部321に一つの貫通孔322が設けられ、貫通孔322部 分に排水機構5が設けられ、該排水機構5は、該貫通孔322を通って相互に結 合された上弁胴51と下弁胴52より構成され、上弁胴51と下弁胴52の隣接 面が共同で貫通孔322周囲の鼻当て部底部321を挟み付けており、こうして 排水機構5が緊密に鼻当て部底部321に取り付けられると共に、漏れ止め効果 を提供している。上弁胴51と下弁胴52のいずれか一方には外向きのみに開く 単方向弁体53が設けられ、それにより着用者の息の吐き出しを可能とすると共 に、自然排水効果を有するものとされている。
【0025】 上述の上弁胴51と下弁胴52間の結合には、止め合わせ、ネジの嵌め合いな ど任意の適当な方式が使用され、図に示される実施例では、弁胴にねじ山が設け られて鼻当て部底部321の貫通孔322を通って緊密に螺合させられている。
【0026】 また、下弁胴52の鼻当て部底部321に隣接する面に、僅かに突出する凸環 521が設けられて、鼻当て部底部321の底面に緊密に付き当たるものとされ ており、それにより、漏れ止め効果が高められている。
【0027】 図9と図10は本考案のもう一つの実施例を示し、別に結合板6が鼻当て部底 部321の底面の下にあって、鼻当て部底部321と下弁胴52の間に介装され ている。結合板6にも貫通孔61が設けられ、上弁胴51と下弁胴52は該鼻当 て部底部321の貫通孔322と結合板6の貫通孔61を通って相互に結合し、 該鼻当て部底部321が上弁胴51と下弁胴52に対する支持が前述の実施例よ りさらに強固なものとされている。
【0028】 該結合板6と下弁胴52は個別に製造されるか、或いは一体成形により製造さ れる。
【0029】 このほか、該結合板6底面のほぼ外周に近い位置に突出レール62が設けられ て、該突出レール62が下述の弁体保護カバー7の組合せに利用される。
【0030】 図11から図12は本考案のさらにもう一つの実施例であり、上述の結合板6 に一つの弁体保護カバー7が取り付けられており、該弁体保護カバー7は一つの 凹形板とされ、凹形板体71と側壁72を具えてなる。該凹形板体71の一端に は側壁が設けられず、これにより開口73が形成され、側壁72内壁には凹溝7 4が形成され、該凹溝74が結合板6の突出レール62がスライド式に嵌め合わ されて、該弁体保護カバー7が該結合板6に取り付けられると共に、該弁体保護 カバー7の凹形板体71が下弁胴52下方を覆い、その開口73は鼻当て部底部 321の後端下縁を向き、即ち、潜水用マスクの下縁に向いている。弁体保護カ バー7は以上の構造により、弁体を保護して脱落させず、また海藻や砂などの異 物の侵入を防止し、以て使用上の安全を保護し、また該弁体保護カバー7は着脱 自在とされて内部の排水機構の検査や洗浄に極めて便利なものとされ、また、該 弁体保護カバー7の開口は潜水用マスクの下端を向いているため、排水導流作用 を有し、潜水用マスク内の積水の吐き出しがスムーズに行える。
【0031】 図13と図14は本考案のさらにまた別の実施例を示す。該実施例では、上述 の結合板6の一端に鼻梁架8が形成され、それは鼻当て部32の鼻梁部323の 形状にほぼ同じとされると共に、該鼻梁部に沿って延伸され、その上端が該鼻梁 部上端とレンズフレーム2の間の間隙Cに差し込まれている。該鼻梁架8により 鼻当て部32が保護され、その他の物体が直接衝突することが防止されると共に 、鼻当て部を強化する効果が得られる。
【0032】 また、該鼻梁架8の両側は鼻梁中間に向けて集中し、以て潜水用マスクBの鼻 当て部32の殆どの小鼻部324が露出させられ、これにより、潜水時に潜水者 が水圧適応操作を行う時、該鼻梁架8は潜水者が小鼻部324をつまむのを妨げ ない。
【0033】
本考案により軟質鼻当て部32に排水機構が設けられたことで、軟質鼻当て部 を具えた潜水用マスクが潜水者の息の吐き出しと同時に自動排水する効果を有す るものとされ、また弁体保護カバーが設けられたことで弁体と排水導流の作用を 有するものとされ、さらに、鼻梁架8が設けられたことで保護と強化の作用を有 するものとされ、また、鼻当て部が軟質とされたことで、潜水者が深く潜水しよ うとする際の水圧適応操作において、片手で外から鼻当て部32の小鼻部324 をつまむことができて水圧適応操作が簡易に行えるものとされた。
【0034】 以上述べたことを総合すると、本考案は軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクに 対して、新規の排水機構を提供するものであり、非常に新規性と実用性を有する 考案と言えよう。
【図1】周知の硬質鼻当て部を具えた潜水用マスクの斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】周知の軟質鼻当て部を具えた潜水用マスクの斜
視図である。
視図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】本考案の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜
水用マスクの一つの実施例の斜視図である。
水用マスクの一つの実施例の斜視図である。
【図6】図5の後方から見た斜視図である。
【図7】図6の一部分の分解斜視図である。
【図8】図7の組合せ断面図であり、潜水用マスクの断
面図を含む。
面図を含む。
【図9】本考案の排水機構の軟質鼻当て部を具えた潜水
用マスクのもう一つの実施例の部分分解斜視図である。
用マスクのもう一つの実施例の部分分解斜視図である。
【図10】図9の組合せ断面図であり、潜水用マスクの
断面図を含む。
断面図を含む。
【図11】本考案の排水機構の軟質鼻当て部を具えた潜
水用マスクのさらにもう一つの実施例の部分分解斜視図
である。
水用マスクのさらにもう一つの実施例の部分分解斜視図
である。
【図12】図11の組合せ断面図であり、潜水用マスク
の断面図を含む。
の断面図を含む。
【図13】本考案の排水機構の軟質鼻当て部を具えた潜
水用マスクのさらにまたもう一つの実施例の部分分解斜
視図である。
水用マスクのさらにまたもう一つの実施例の部分分解斜
視図である。
【図14】図13の組合せ断面図であり、潜水用マスク
の断面図を含む。
の断面図を含む。
2 レンズフレーム 3 軟質パッドフレーム 4 レンズ 41 固定枠 21 内突縁 31 リム 32 鼻当て部 321 鼻当て部底部 322 貫通孔 324 小鼻部 5 排水機構 51 上弁胴 52 下弁胴 53 単方向弁体 521 凸環 6 結合板 61 貫通孔 62 突出レール 7 弁体保護カバー 71 凹形板体 72 側壁 73 開口 74 凹溝 8 鼻梁架
Claims (8)
- 【請求項1】 一つのレンズフレームで上突縁を具えた
ものと、一つの軟質パッドフレームで、リムと一つの鼻
当て部を具え、該鼻当て部が鼻当て部底部と、鼻梁部
と、鼻梁部両側の小鼻部が設けられ、該リムが上記レン
ズフレームの内突縁に嵌入されてレンズフレームに組み
合わされるものと、少なくとも一つのレンズで、その周
囲がレンズフレームの内突縁に嵌め置かれると共に、軟
質パッドフレームのリムの上に位置するものと、少なく
とも一つの固定枠で、レンズフレームの内突縁に嵌め置
かれると共に、該レンズフレームと嵌合し、該内突縁と
共同で上述の軟質パッドフレームのリムとレンズの周囲
を挟み付けるもの、以上を具えた潜水用マスクにあっ
て、上記鼻当て部底部に一つの貫通孔が設けられ、該貫
通孔を通って上弁胴と下弁胴が相互に結合し、上弁胴と
下弁胴双方の隣接面が共同で該貫通孔周囲の鼻当て部底
部を挟み付けて上弁胴と下弁胴が鼻当て部底部に緊密に
固定され、漏れ止めを行い、上弁胴と下弁胴のいずれか
一方に、単一方向のみに開く弁体が設けられ、潜水用マ
スクが潜水者の吐く息により自然排水を行うものとされ
てなる、排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マス
ク。 - 【請求項2】 上弁胴と下弁胴間の結合は、ねじの嵌め
合い或いは止め合わせ或いはその他の任意の方式により
なされる、請求項1に記載の排水機構付き軟質鼻当て部
を有する潜水用マスク。 - 【請求項3】 下弁胴の鼻当て部底面に対向する面に、
僅かに突出する凸環が設けられて鼻当て部底部に緊密に
突き当てられて漏れ止めが強化されている、請求項1に
記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マス
ク。 - 【請求項4】 一つの結合板が鼻当て部底面の下に設け
られ、該結合板に貫通孔が設けられ、上弁胴と下弁胴が
鼻当て部底部の貫通孔と該結合板の貫通孔を通って相互
に結合することを以て、該鼻当て部底部の上弁胴と下弁
胴に対する支持力が強化された、請求項1に記載の排水
機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク。 - 【請求項5】 結合板と下弁胴は別個の物品とされるか
或いは一体成形されたものとされた、請求項4に記載の
排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク。 - 【請求項6】 結合板の一端に、鼻当て部の鼻梁部の形
状に類似で該鼻梁部に沿って延伸された鼻梁架が形成さ
れると共に、該鼻梁架の上端が該鼻梁部の上端とレンズ
フレーム間の間隙に差し込まれ、該鼻梁架により鼻当て
部の鼻梁部が直接他物品に衝突するのが防止されると共
に鼻当て部が強固なものとされた、請求項4又は請求項
5に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マ
スク。 - 【請求項7】 結合板の底面のほぼ外周に近い所に突出
レールが設けられているほか、結合板にさらに一つの弁
体保護カバーが設けられ、該弁体保護カバーが、凹形板
体と側壁とを具えた一つの凹形板とされ、該凹形板体の
一端には側壁が設けられず、開口を形成しており、側壁
内壁に凹溝が形成され、該凹溝が結合板の突出レールに
スライド式に組み合わされることを以て、該弁体保護カ
バーが結合板に取り付けられてその上記凹形板体が下弁
胴下方を覆い、その上記開口が鼻当て部底部の後端下
端、即ち潜水用マスクの下縁に向けられ、弁体保護カバ
ーにより弁体保護と排水導流がなされることを特徴とす
る、請求項4又は請求項5に記載の排水機構付き軟質鼻
当て部を有する潜水用マスク。 - 【請求項8】 結合板の底面のほぼ外周に近い所に突出
レールが設けられているほか、結合板にさらに一つの弁
体保護カバーが設けられ、該弁体保護カバーが、凹形板
体と側壁とを具えた一つの凹形板とされ、該凹形板体の
一端には側壁が設けられず、開口を形成しており、側壁
内壁に凹溝が形成され、該凹溝が結合板の突出レールに
スライド式に組み合わされることを以て、該弁体保護カ
バーが結合板に取り付けられてその上記凹形板体が下弁
胴下方を覆い、その上記開口が鼻当て部底部の後端下
端、即ち潜水用マスクの下縁に向けられ、弁体保護カバ
ーにより弁体保護と排水導流がなされることを特徴とす
る、請求項6に記載の排水機構付き軟質鼻当て部を有す
る潜水用マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013560U JP3038946U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013560U JP3038946U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3038946U true JP3038946U (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=43173601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996013560U Expired - Lifetime JP3038946U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 排水機構付き軟質鼻当て部を有する潜水用マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038946U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05244306A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Fuoobaru Kurieeteibu:Kk | 無線ユニット内蔵のアダプタ |
WO2001054970A1 (fr) * | 2000-01-28 | 2001-08-02 | Tabata Co., Ltd. | Masque facial de plongee |
JP2012045369A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Qbas Co Ltd | ゴーグルマスク、逆止弁装置及び逆止弁装置の製造方法 |
JP2023090040A (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-29 | 鬼怒川パシフィック株式会社 | 水中マスク |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP1996013560U patent/JP3038946U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP3393100B2 (ja) | 2000-01-28 | 2003-04-07 | 株式会社タバタ | ダイビング用フェイスマスク |
US6698033B2 (en) | 2000-01-28 | 2004-03-02 | Tabata Co., Ltd. | Face mask for diving |
JP2012045369A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Qbas Co Ltd | ゴーグルマスク、逆止弁装置及び逆止弁装置の製造方法 |
JP2023090040A (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-29 | 鬼怒川パシフィック株式会社 | 水中マスク |
JP7355802B2 (ja) | 2021-12-17 | 2023-10-03 | 鬼怒川パシフィック株式会社 | 水中マスク |
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