JP3038834U - ラバーマグネットの防鳥具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は磁力と形状により鳥の飛来を防ぐ
ことを目的とするものである。 【解決手段】 ラバ−マグネットを細長い帯状の網と
し、この帯状の網を支持棒の上下で支持してら旋上に巻
き付けて成る防鳥具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、磁力が鳥の飛来を妨げる効果のあることに着目した防鳥具に関す るものであり、それに加えて形状と、光の反射により効果を優れたものにしたも のである。

【０００２】

【従来の技術】

鳥は磁気感知能力を持ち、それにより方向を感知して飛ぶことが知られており 、そのため、磁力を用いて鳥の飛来を防ぐことが考えられている。 例えば、１５メートル四方に植立したポールから交叉上にロープを張り、その 中心に１個、ポールの近くに各１個、合計５個の磁石を配置し、２３００ガウス 程度の強力な電磁波を発生させるもの、または円筒に羽根を付けた形状の磁石と 、ドーナッツ型の磁石を組み合せたものを果樹の棚につるしたもの、等が知られ ている。 また、出願人は、さきに板状のラバーマグネットに切れ目を入れて切 断し、テープ状とした防鳥具を考案した（実用新案登録第３０２６８２０号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

鳥の飛来を防ぐためには、従来から音を発するもの、眩しい光を発するもの、 などがあるが、これらの構造は鳥の飛来を防ぐことはできても、近隣の迷惑とも なるため採用し難い状態である。 また、農作物に網を掛ける方法もあるが、広い範囲を覆うことが困難であると 共に、捕獲禁止の鳥が掛かるおそれもある。 この考案は、磁力が鳥の飛行能力に影響を与えることに着目し、静かで効果の ある防鳥具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、磁性を有するフェライトとゴム・合成ゴム・プラスチックス等の 弾性材料を混合して成る板を細長い帯状の網とし、該細長い網を支持する棒の上 下で支持してら旋状に巻き付けて成るものであり、網の表面は光沢を有する場合 を含むものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

１は帯状の網で、この網は磁性を有するフェライトと合成ゴムが１：９の割合 で混合した板状のラバーマグネットを公知の手段により網状に加工して構成した ものであり、ラバーマグネットはフェライト９０パーセント、バインダーとして ゴム樹脂１０パーセントを適当とし、厚さは４ｍｍ程度である。弾力性を高める ためにはフェライトの量を減ずれば良い。 このラバーマグネットは、表、裏両面に鍍金を施して光沢を有することが望ま しい。

【０００６】 ２は支持棒であり、この実施例では金属の線材３を合成樹脂のチューブ４に挿 入してあるが、それに限らず金属又は合成樹脂の棒でも良い。

【０００７】 支持棒２の上下に水平方向に取り付け杆５、６を設け、これに前記帯状の網１ の上下を適宜手段で固定し、取り付け杆５、６を回転すれば帯状の網１は支持棒 ２に対してら旋状に巻き付けられる。

【０００８】

【考案の効果】

この考案は以上のような構造から成るので、支持棒の上方を吊り下げて置けば 、ラバーマグネットから成る帯状の網が持つ磁力により鳥の磁力感知能力を乱し 、鳥の飛来を防ぐことができると共に、ら旋状に支持棒に巻き付けられた帯状の 網が風により回転し、形状においても防鳥の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 斜視図

【図２】 図１のＩ−Ｉ断面図

【符号の説明】

１…帯状の網 ２…支持棒 ３…線材 ４…チューブ ５、６…取り付け杆

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁性を有するフェライトとゴム・合成ゴ
   ム・プラスチックス等を混合して成る板を細長い帯状の
   網１とし、該帯状の網１を支持棒２の上下で支持して、
   ら旋状に巻き付けて成ることを特徴とするラバーマグネ
   ットの防鳥具。
2. 【請求項２】 細長い帯状の網１の表、裏面が鍍金され
   て光沢を有する請求項１記載のラバーマグネットの防鳥
   具。