JP3038539U - 医療機器用アース端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な作業で複数の医療機器をアース
することができる医療機器用アース端子の提供。 【解決手段】 一外側縁に二条平行の接続端子２、３を
突設し、該接続端子２、３と連続する矩形状板面に各口
縁が一定寸法となるように矩形口Ａを列設して格子状の
枠体４を形成し、矩形口Ａの周辺に形成された枠体４に
複数の医療機器のアース線先端に取り付けたワニグチク
リップを夫々接続するように医療機器用アース端子を構
成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は医療機器用アース端子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、医療機器のアースは、該医療機器に設けられた２Ｐ接地付プラグを医用 室等の壁面に設置された２Ｐ接地付コンセントに差し込み接続し、または、医療 機器に設けられたアース線を、医用室等の壁面に設置された接地端子に接続して アースしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、近年の医療現場においては医療機器の種類が増え、既設の２Ｐ 接地付コンセントや接地端子では間に合わず、また、外国からの輸入機器の搬入 も増大していることから、医療機器のアース手段が複雑化し、従来のアース方式 では全機種に対応し得ないという問題点がある。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、複数の医療機器のアース線を極め て簡単、且つ、確実に接続することができ、しかも、構造が簡単で安価に提供し 得る医療機器用アース端子を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、導電性金属板からなり、一外側縁に二条平行の接続端子２、３を突 設し、該接続端子２、３と連続する矩形状板面に各口縁が一定寸法となるように 矩形口Ａを列設して格子状の枠体４を形成し、矩形口Ａの周辺に形成された枠体 ４に複数の医療機器のアース線先端に取り付けたワニグチクリップを夫々接続す るように医療機器用アース端子を構成し、従来の問題点を解消したものである。

【０００６】 接続端子２、３を医用室等の壁面に設置されたアース端子に螺子止め接続し、 矩形口Ａの周辺に形成された格子状の枠体４に医療機器のアース線先端に取り付 けたワニグチクリップを接続する。従って、図３に示すように矩形口Ａの周辺に 形成された各枠体４に複数の医療機器のアース線先端に取り付けられたワニグチ クリップを夫々接続することにより、複数の医療機器を同時にアースすることが できる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面により説明する。図１は本考案の実施の形態 を示す平面図、図２はＸ−Ｘ線断面図、図３は使用状態を示す斜視図で、図にお いて１は引張応力及び剪断力に優れ、且つ、導電性を有する燐青銅合金等からな る医療機器用アース端子で、該医療機器用アース端子１は図示するように一外側 縁に二条平行の接続端子２、３を突設し、該接続端子２、３と連続する矩形状板 面に各口縁が一定寸法となるように矩形口Ａを列設して格子状の枠体４を形成し て構成されている。なお、図中２ａは接続端子２の先端部に形成された螺子差込 孔、３ａは接続端子３の先端部に形成された螺子差込孔である。

【０００８】 上述のように構成した本考案の医療機器用アース端子を用いて複数の医療機器 をアースするには、図３に示すように二条平行の接続端子２、３を医用室等の壁 面に設置されたアース端子Ｇに螺子止め接続し、矩形状口Ａの周辺に形成された 各枠体４に各医療機器から導出されたアース線先端に取り付けられたワニグチク リップＣ、Ｃを接続するだけの極めて簡単な作業で複数の医療機器をアースする ことができる。

【０００９】 次に、具体的実施例について説明する。

【００１０】 厚さが１．５ｍｍの矩形状の燐青銅合金の一外側縁に二条平行の接続端子２、 ３を突出形成すると共に、該接続端子２、３と連続する矩形状板面に各口縁が５ ｍｍ幅となるように矩形口Ａを縦２列、横３列に列設して格子状の枠体４を形成 した後、ニッケルメッキを施して医療機器用アース端子１を構成し、矩形口Ａの 周辺に形成された各枠体４に、アース線先端に取り付けた３０Ａ定格の絶縁ゴム 付ワニグチクリップＣを接続（図３参照）し、９０度異なる方向からアース線を 揺すりながら引張試験を繰り返し行った。その結果、医療機器用アース端子１か らワニグチクリップＣが外れ落ちることは全くなかった。

【００１１】 即ち、３０Ａ定格の絶縁ゴム付ワニグチクリップＣは図４に示すように、噛み 合わせ先端の重なり部分の寸法ｈが２ｍｍ程度、噛み合わせ先端と連続する空間 部の寸法Ｈが２〜３ｍｍであることから、矩形口Ａの周辺に形成される枠体４の 幅を５ｍｍとすることにより、該枠体４にワニグチクリップＣを接続した際、ワ ニグチクリップＣの噛み合わせ先端が略噛み合った状態にあるので、機械的引張 力に対して充分に耐え得るという結果が得られた。

【００１２】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、矩形口Ａの周辺に形成 される各枠体４の幅は、ワニグチクリップＣの定格等により適宜設計変更し得る ものであり、また、医療機器以外のアース端子としても適用し得ることは勿論で ある。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば上述のように、矩形口Ａの周辺に形成された各枠体４に各医療 機器のアース線先端に取り付けられたワニグチクリップＣを夫々接続するだけの 極めて簡単な作業で、複数の医療機器を確実にアースすることができるばかりで なく、しかも、構造が簡単で製造が容易なことから安価に提供し得る等の優れた 実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示す平面図

【図２】図１のＸ−Ｘ線断面図

【図３】使用状態を示す斜視図

【図４】ワニグチクリップの説明図

【符号の説明】

１ 医療機器用アース端子
２ 接続端子 ３ 接続端子
４ 枠体 Ａ 矩形口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】導電性金属板からなり、一外側縁に二条平
   行の接続端子(2) 、(3) を突設し、該接続端子(2) 、
   (3) と連続する矩形状板面に各口縁が一定寸法となるよ
   うに矩形口(A) を列設して格子状の枠体(4) を形成し、
   該枠体(4) にアース線先端に取り付けたワニグチクリッ
   プを接続することを特徴とする医療機器用アース端子。