JP3038378U

JP3038378U - スライド式介護ベッド

Info

Publication number: JP3038378U
Application number: JP1994008219U
Authority: JP
Inventors: 時朗潮
Original assignee: 時朗潮
Priority date: 1994-06-06
Filing date: 1994-06-06
Publication date: 1997-06-20
Anticipated expiration: 2000-06-06

Abstract

(57)【要約】【目的】高齢者や身体の不自由な身障者等において
は、従来のベッドでの身体の移動は難儀なものであり、
一方介護者にとっても大きな負担を強いられており、患
者等の移動が容易に出来るベッドの出現が待たれてい
た。【構成】介護ベッドの背もたれ部を角度調節自在なヒ
ンジで接続した座部を独立させ、ベッドフレームとの間
にスライド装置を装着することでべッドの幅方向へのス
ライドを自在としたスライド式介護ベッド。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

現社会において、ベッドなるものは色々な機能を有し多種に及ぶが、老人や身障者又は、介護する者にとって必要なのは、老人や身障者の寝起きに、介護者は介護の容易さにある。その点スライド式介護ベッドは、老人・身障者・介護者にとって画期的考案と言える。

【従来の技術】

この考案は従来、ベッドは但寝るだけのものとされてきた。背上げ・膝上げ・ハイロー・立ち上がり介護ベッド等優れた機能を備えた種類は多いが、実際にはベッドを２つに切り離したり、使用に面倒な面が多く、使用者・介護者への利便さが意向されてなく、商品としては不充分である。

【考案が解決しようとする課題】

そこで私は考案した、老人や身体の不自由な人達の課題はベッドでの寝起き、看護する側にとっては介護のしやすさである。私も突然身障者になり、ベッドに横たわる身になり、一番苦痛なのはベッドでの寝起きである。特にベッドより起きる時のベッド内での移動の難儀さ、介護される身になって、介護者が従来のベッドでの介護では、体力的に限界を超え、腰痛・疲労等の要因となっている。

【課題を解決するための手段】

本考案、スライド式介護ベッドの出現によりベッド利用者は、寝起きに身体の移動の伴う難儀さも、身体がその侭スライド式に引き出されるので、ベッドからの立ち上がり等が容易となり、介護者も介護が容易になり、立ち上がりの時の介護も軽く手を貸す程度で済む様になる。この考案が、如何に両者に多大な恩恵をもたらすのか考案の効果を期待出来る。

【考案の効果】

従来のベッドから起き出すことの難儀さ苦痛から、仲々ベッドから離れ難い老人や身障者達が、この考案ベッドの出現により、容易にベッド離れが出来、離れることがリハビリにつながり健康を取り戻すことが出来るし、医療最前線の看護、介護者も介護が容易になり、看護婦さん、ボランティア等、介護する人達の腰痛、疲労等が少なくなれば、現在介護等がハード等の理由で看護婦、介護者の応募が少なく（全国、全世界的）本考案がすべてを解決するものとおおいに期待出来る。

【提出日】平成８年７月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、病院等における患者（年長者、身障者等で以下患者等と云う）のベッドへの出入りの際に、患者等や介護者の負担を軽減できるようにしたスライド式介護ベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のベッドは、患者等のベッド上での寝起きや就寝時の姿勢保持にポイントが置かれており、ベッドへの出入りの際の動作に配慮されたものが少なく、ベッドの高さを上下させるなど大がかりな装置を装備したものが散見されるが、これらの高級介護用ベッドは、病院等の介護では云うに及ばず、家庭における介護のケースでは採用不可能なものであるため、従来タイプのベッドが使されており、患者等や介護者の負担を強いる形になっているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ベッド上の患者等を床上に立たせたり、車椅子に移乗させる等の動作あるいは逆の動作を行なうことは、病院等での日常作業であるが、この際に患者等が受ける負担とこれに伴う苦痛、介護者にかかる負担と苦痛に伴う腰痛等の障害は、職業病とも云えるものであるが、これら双方の負担を軽減するための介護ベッドの開発・提供が待ち望まれていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、この提案のスライド式介護ベッドでは、ベッドの背もたれ部フレーム（１）をスイング可能なようにして、角度調節自在ヒンジ（２）で接続した座部フレーム（３）をベッドから独立させ、ベッドフレーム（４）との間に設けたスライド装置（５）を介して、ベッドの幅方向にスライド出来るようにすることで、ベッド上から床上に、あるいは床上からベッド上への移行作業が容易にできるようになるので、患者等及び介護者の負担が大幅に軽減できるように改善された。

【０００５】

【考案の実施の形態】

上記のように構成されたスライド式介護ベッドにおいて、患者等の移行作業の状況を図１・２及び３によって説明する。図１においては、背もたれ部フレーム（１）と座部フレーム（３）を含むスライド部（７）が引き出された状態を斜視図で示してある。スライド部（７）を引き出すことで、患者等の上体部は背もたれ部フレーム（１）と座部フレーム（３）で運ばれて移行するが、脚部は斜めになった状態でベッド上に残されるので、軽症者では患者等自身が脚部を移動させて床上におろし、重症者では脚部を支えて移行させる。患者等が図１に示す状態に移行すれば、自力歩行や杖による歩行又は車椅子に移しての移動が容易に出来るようになる。図２においては、ベッドの背もたれ部フレーム（１）を起こして、患者等の上半身を起こした状態が示されている。この状態はベッドへの出入りの際に実行されるステップの一つである。図３においては、ベッド上に仰向けに寝た患者等を現わした平面図が示されている。この方式のスライドベッドを採用するには、マット及びシーツはスライド部（７）用に分割したものとしておく事が必要である。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例を図面を参照して説明する。図４においては、患者等が仰向けに寝た状態の側面図が示されている。患者等をベッドから移動させるには、図５に示されるように背もたれ部フレーム（１）を起こした状態で、座部フレーム（３）とベッドフレーム（４）の間に設けたスライド装置（５）を介して、座部フレーム（３）を手前側に引き出す。図５には、座部フレーム（３）の両側面部に設けたスライド装置（５）の納まりの状態が示されている。手動式の場合は、２組のスライド装置（５）の装着のみであり、介護者の手によって出入のスライド動作を行なう。電動式の場合は、２組のスライド装置（５）の中間部の下方ベッドフレーム（４）の空間部に「リニア・アクチュエータ」や「ボールねじ・アクチュエータ」等のアクチュエータを組み込むことで、手もとスイッチ（６）等の操作で容易に移動させることが出来るようになされている。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は、以上に説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を生ずる。イ）ベッドを離れることが大変容易になる。従来のベッドから起きだすことの難儀さ・苦痛は、特に年配者や障害部を持つ患者には大変なものであり、ベッドから起きだすことが非常な苦痛になり、この事は介護者にとっても大きな負荷を強いられることになっていたが、この考案の実施によって容易に出来るようになった。ロ）介護者の負担が大幅に軽減される。この考案の実施によって、年配者や障害部をもつ患者への介護負担が大幅に軽減されることになり、看護側の職業病とも云える「腰痛」等から開放される。ハ）介護者の労働環境が大幅に改善される。この考案の実施によって、介護者は従来の重労働から開放されることになり、労働環境が大幅に改善されることになるので、経営側にとっても雇用関係に好影響を与えることが考えられる。ニ）この考案によって、従来のベッドでは避けられなかった患者側の苦痛が大幅に軽減されることになり、治療の促進の面にも好影響を与えることが考えられるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】スライド格納時の平面図と側面図

【図２】スライド引き出し時の平面図と側面図

【図３】分解図

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年８月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】スライド式介護ベッド

【手続補正書】

【提出日】平成８年７月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】明細書

【考案の名称】スライド式介護ベッド

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】スライド部の引き出し状態を示す全体斜視
図。

【図２】スライド部の押し込み状態を示す全体斜視
図。

【図３】患者の寝た状態を示す平面図。

【図４】患者の寝た状態を示す側面図。

【図５】背もたれ部フレームを起こした状態を示す部
分側面図。

【符号の説明】１背もたれ部フレーム２角度調節自在ヒンジ３座部フレーム４ベッドフレーム５スライド装置５−１手動式スライド装置５−２電動式スライド装置６手もとスイッチ７スライド部

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ベッド背部だけが、手動もしくは電動式に
て（引き出し）スライドする方式。
【請求項２】図参照スライド部（背部）下部にキャスターもしくはローラ
ーを取り付け、ベッド部上部に同じくキャスターもし
くはローラーを取り付ける。スライド部（背部）引き出
し時の安定具に同じく、キャスターもしくはローラー
を取り付ける。
【請求項３】図参照の外枠とローラーをベッド本体側に取り付け、に内
枠とローラーをスライド側に取り付ける。