JP3038364B2 - 液体浄化装置及び方法 - Google Patents

液体浄化装置及び方法

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JP3038364B2
JP3038364B2 JP7144748A JP14474895A JP3038364B2 JP 3038364 B2 JP3038364 B2 JP 3038364B2 JP 7144748 A JP7144748 A JP 7144748A JP 14474895 A JP14474895 A JP 14474895A JP 3038364 B2 JP3038364 B2 JP 3038364B2
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敏夫 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下水等の被浄化液体
の殺菌に係り、特に下水処理設備等の排水の浄化を行う
のに好適な液体浄化装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体浄化装置においては、図9に
示すように、並設された複数の支持体11a,11bに
それぞれの端部を挿着され紫外線透過性材料で形成され
た複数の保護管15と、それぞれの保護管15に内装さ
れた管状紫外線ランプ12と、それぞれの管状紫外線ラ
ンプ12に通電する電線14とを備えた構成である。上
水道用源水の殺菌はもとより、海河川に放流される下水
処理設備の排水の殺菌は、現在、主として塩素系の薬品
が使用されているが、塩素による公害、とりわけトリハ
ロメタンの生成、水中生物への影響、さらには、塩素で
はヴィルスを殺菌しにくい等の問題が認識され始めてお
り、紫外線処理が脚光を浴び、すでに英国、米国及びカ
ナダでは多くの実績が挙げられている。
【0003】現在、実施されている装置の構成を大別す
ると図9〜図11のように示される。つまり浄化すべき
処理水が流れこむ水路に管状紫外線ランプを浸漬、ある
いは水路に堰を設けて強制的に管状紫外線ランプ群の間
を処理水が通過するように構成されており、水平に配列
した管状紫外線ランプの長軸方向に対して平行又は直角
に、かつ処理水を水平方向に流し、装置内を通過する処
理水が必要十分な照射量の光を受けられるように、管状
紫外線ランプの数に対する処理水の流速の調節を工夫し
ている。すなわち管状紫外線ランプの長軸方向に直角に
処理水を流す場合には処理水が横切る管状紫外線ランプ
の本数を十分多くする必要があり、管状紫外線ランプの
長軸方向に平行に水を流す場合には処理水の流速を十分
遅くする必要があり、処理水量を多くするには管状紫外
線ランプの本数を増加し本数に応じて水路の幅又は深さ
を増加するように設計されている。
【0004】しかし処理水の流れを管状紫外線ランプに
導くためには、その本数又は処理水量等に応じて水路を
特別に構築する必要があり、既存の終末塩素処理槽等の
浄化槽に取り付けるための工事費が高くなり、かつ工事
期間が長くなるため、その間は浄水設備の運転を停止せ
ねばならない。さらに、流れる処理水が管状紫外線ラン
プより十分な光量子を受けるのに必要な時間だけの距離
を水平方向に流すため、比較的大きな設備面積を必要と
する。また管状紫外線ランプが水平方向に設置されてい
る場合は浮遊物が保護管の上面に堆積し易く、光の透過
を妨げて殺菌能力を低減させる。さらに管状紫外線ラン
プ群を形成する管状紫外線ランプの総てが一括して支持
体あるいは装置の枠に固定されており、装置が水中に浸
漬されているため、保護管の汚染及び管状紫外線ランプ
の故障等による交換に際し、装置全体を処理水より取り
出して分解せねばならず不便である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体浄化装置に
あっては、水平に配列された管状紫外線ランプの長軸方
向に沿って処理水を流す場合は流速を十分遅くするた
め、増加した本数に応じて水路の幅又は深さを増加せね
ばならず、管状紫外線ランプを既設の設備に設置するに
はその工事期間中に浄水設備等の運転の停止を必要とす
る問題がある。また管状紫外線ランプの長軸方向が水平
に配列されているため浮遊物が上面に堆積し易い問題が
ある。さらに管状紫外線ランプの総てが一括して支持体
あるいは装置の枠に固定されているため、管状紫外線ラ
ンプの交換に際し、装置全体を処理水より取り出して分
解せねばならない問題がある。そして流水量の変化によ
る水位の変動に応じて装置を上下動せねばならない問題
がある。
【0006】本発明の目的は、既存の大部分の排水処理
設備等にも特段の工事を施すことなく、管状紫外線ラン
プ群を上下方向に取付け可能でかつ保守を容易にするこ
とのできる液体浄化装置及び方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、流水量の変化による
水位の変動にかかわりなく、上下方向に取付けた管状紫
外線ランプに沿って、又は管状紫外線ランプを横切って
被浄化液体を流通することのできる液体浄化装置及び方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る液体浄化装置は、並設された複数の支
持体にそれぞれの端部を挿着され紫外線透過性材料で形
成された複数の保護管と、それぞれの保護管に内装され
た管状紫外線ランプと、それぞれの管状紫外線ランプに
通電する電線とを備え、それぞれの支持体を上下方向に
離間させて並設し、それぞれの保護管の長軸を上下方向
に配列しかつそれぞれの支持体にそれぞれの保護管を
着脱自在に挿着して管状紫外線ランプ群を形成し、該管
状紫外線ランプ群の長軸を被浄化液体の深さ方向に浸漬
するとともに下方のそれぞれの支持体に、前記被浄化
液体を上方より下方へ案内する少なくとも一つの案内板
を付設した液体浄化装置において、前記下方の支持板
は、前記被浄化液体を流通させる多穴板、格子状又は金
網状のいずれかからなり、前記被浄化液体が下方へ流出
するものであることを特徴とするものである。
【0009】また、並設された複数の支持体にそれぞれ
の端部を挿着され紫外線透過性材料で形成された複数の
保護管と、それぞれの保護管に内装された管状紫外線ラ
ンプと、それぞれの管状紫外線ランプに通電する電線と
を備え、それぞれの支持体を上下方向に離間させて並設
し、それぞれの保護管の長軸を前記上下方向に配列し、
かつそれぞれの支持体にそれぞれの保護管を着脱自在に
挿着して管状紫外線ランプ群を形成し、該管状紫外線ラ
ンプ群の長軸を被浄化液体の深さ方向に浸漬するととも
に、下方のそれぞれの支持体に、前記被浄化液体を下方
より上方へ案内する少なくとも一つの案内板を付設した
液体浄化装置において、前記下方の支持板は、前記被浄
化液体を流通させる多穴板、格子状又は金網状のいずれ
かからなり、排水浄化設備の被浄化液体が下方から流入
するものであることを特徴とするものである。
【0010】また、前記支持体のうち上方の支持体は、
流入した被浄化液体を整流させる整流板を付設している
構成でもよい。
【0011】
【0012】そして管状紫外線ランプ群は、被浄化液体
の上昇する液面の高さに応じて上方に長く形成されてい
る構成でもよい。
【0013】
【0014】さらに液体浄化方法においては、前記いず
れか一つの液体浄化装置を用い、被浄化液体に浸漬した
管状紫外線ランプ群の長軸に沿い被浄化液体を上方より
下方又は下方より上方へ所定流速で流通させる構成とす
る。
【0015】
【作用】本発明によれば、既存の浄化設備等の被浄化液
体の深さ方向に管状紫外線ランプ群の長軸が取付けら
れ、被浄化液体が案内板により上方より下方へ案内され
るため、各管状紫外線ランプの長軸に沿い、多穴板、格
子状又は金網状のいずれかからなる支持体の流通穴を経
由して、被浄化液体がスムースに流れ、水深方向で汚染
度に違いがあっても紫外線によりほぼ均一に殺菌され、
かつ保護管への汚れの沈着が抑制される
【0016】
【0017】また管状紫外線ランプ群の長軸を上方へ長
くすることにより、被浄化液体の液面が過大に上昇して
も対応が可能となる。
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4を参照しなが
ら説明する。図1〜図4に示すように、並設された複数
の支持体1a,1bにそれぞれの端部を挿着され紫外線
透過性材料で形成された複数の保護管5と、それぞれの
保護管5に内装された管状紫外線ランプ2と、それぞれ
の管状紫外線ランプ2に通電する電線4とを備えた液体
浄化装置であって、それぞれの支持体1a,1bを上下
方向に離間させてほぼ水平に並設し、それぞれの保護管
5の長軸を上下方向に配列しかつそれぞれの支持体1
a,1bにそれぞれの保護管5を着脱自在に挿着して管
状紫外線ランプ群9を形成し、管状紫外線ランプ群9の
長軸を既存の排水浄化設備等の被浄化液体(処理水)6
の深さ方向に浸漬するとともに下方のそれぞれの支持体
1bに、長軸に沿い被浄化液体6を上方より下方又は下
方より上方へ案内する少なくとも一つの案内板7,8を
付設した構成とする。そして上の支持体1aの下方
に、流入した被浄化液体6を整流するように、流入側の
径を大とし次第に小さな径に穿設した多数の流通穴を有
する整流板10を設け、それぞれの管状紫外線ランプ2
の上方より下方へほぼ均等に被浄化液体6が流下するよ
うにするのが望ましい。
【0021】またそれぞれの保護管5には、紫外線透過
性石英ガラスを用いるのが一般的であるが紫外線透過性
フッ素樹脂を用いるとよい。それぞれの支持体1a,1
bに上方より着脱可能に挿着されるとともに電線4を挿
通して封水されているものとし、管状紫外線ランプ群9
は、取付け具3を用い被浄化液体6の深さ方向に有効発
光部が水面下に沈むように取付けられるとともに、処理
水量の増減により上下動する水面の高さを検出し、その
水面に応じて管状紫外線ランプ群が重力と浮力とのバラ
ンスにより上下に移動できるような機構、又は水面の高
さの変化に応じて上下位置を調整する、例えば油圧機構
等を取付け具3に付設してもよい。
【0022】さらに各支持体1a,1bは、所定の強度
を有する多穴板、格子状又は金網状等に形成されてもよ
く、上部の支持体1aには各保護管5を着脱自在に螺着
させるねじ部を有する凸部1dが形成され、下部の各支
持体1bは管状紫外線ランプ群9の横断面とほぼ同一形
状を有し、被浄化液体6を流下させる多数の流通穴1c
が各保護管5の間に穿設されている
【0023】案内板7,8のうちの案内板8は、落ち口
(壁側)より流入する処理水6が上下方向に流れを転換
する際の流入側の流れを案内するものであって、上端が
整流板10の流入側の端部に固定され、図示のように終
末塩素処理槽等の浄化槽の壁面に接する場合は上下方向
の長さが案内板7より短くてもよく、保護管5の長軸が
長い場合は、長軸の中間をほぼ水平な一つ以上の支持体
1bで支持し、この支持体1bは下部の支持体1bとほ
ぼ同一であって多数の流通穴1cを有するとともに上下
移動機構を設け、支持体1bの上下移動により保護管5
の表面に付着した汚れを除去するようにしてもよい。そ
して個々の保護管5を支持体1aの上方より着脱するた
め、一例として図4に示すように、保護管5は、支持体
1aに上方より挿通されてそのキャップ5aの下端部が
支持体1aの凸部1dにねじ込み又は他の手段で支持さ
れ、保護管5が浮き上らないようにしてある。キャップ
5aの螺着部及び電線4の貫通部はOリング4b,5b
等で封水されている構造である。また管状紫外線ランプ
2は保護管5に内装され、電極部2aに接続されたソケ
ット2bを経由してキャプタイヤコード(電線)4に接
続される。なお管状紫外線ランプ群は浄化槽等以外に所
定深さを有する水路の途中に設置されてもよく、水路の
幅が広い場合は水流案内板を設けて処理水を案内し、管
状紫外線ランプ群に導入するようにする。このような場
合には、入口側の案内板8を水路の底に達するまで長く
し、全流水を整流板10の上に導き処理することもでき
る。
【0024】次に本発明の他の実施例を図5を参照しな
がら説明する。図1に示す実施例と相違する個所は、被
浄化液体が保護管5を横切って流れるため、整流板10
が不要となり、下方のそれぞれの支持体21bは、被浄
化液体がそれぞれの保護管5を横切って流れかつ管状紫
外線ランプ群29の横断面の壁側(案内板8側)又は水
路壁側(案内板7側)を流下するように交互に開口24
を形成している構成である。本実施例は、被浄化液体の
処理量が多く、水路の幅が狭い場合、管状紫外線ランプ
群の奥行きDが広くなって、壁側と水路側とで流速の偏
りが大きくなり、被浄化液体が均等に管状紫外線ランプ
により照射され難くなるのを改善するように構成したも
のである。被浄化液体が方向を転じつつ各管状紫外線ラ
ンプを複数回横切って流れるため、その間に被浄化液体
の撹拌が行われ、各管状紫外線ランプで均等な照射が可
能となる。
【0025】さらに本発明の他の実施例を図6及び図7
を参照しながら説明する。図1及び図5に示す実施例と
相違する個所は、管状紫外線ランプ群の長軸長さが異な
り、管状紫外線ランプ群39,49は、増水して上昇し
た場合に想定される被浄化液体の最高液面WLの高さに
応じて上方に長く形成されている構成である。したがっ
て壁側の案内板8に対向する案内板27及び保護管25
等の上部長さが長く形成されている。本実施例は、増水
時の液面の高さの大巾な変動にも対応できるように構成
されたもので、管状紫外線ランプを予想される最低液面
より下方に設置しておくことにより、この最低液面より
液面が上昇してもすべての被浄化液体が管状紫外線ラン
プにより照射可能となる。そして液面を一定に保持する
機構又は液面に合わせて管状紫外線ランプ群を上下移動
する上下移動機構及びその取付け具等が不要となり、ま
た管状紫外線ランプの上部の保護管を、SUS等の金属
製で形成することにより、装置の製作費を大巾に削減す
ることができる。
【0026】本発明の他の実施例を図8を参照しながら
説明する。前記の各実施例と相違する個所は、被浄化液
体が下方より上方へ流通する構成である。水処理場の構
造によっては下流側堰に案内板58を接して取り付ける
方が適している場合がある。すなわち被浄化液体を下方
より上方へそれぞれの管状紫外線ランプ55を横切って
流し、かつ被浄化液体の上昇する液面の高さWLに応じ
て上方に長く形成された上流案内板57を付設し、下方
のそれぞれの支持体51bは、被浄化液体が管状紫外線
ランプ群59の上流案内板57側又は水路壁(下流側
堰)の案内板58側を流通するように交互に開口54を
形成している構成である。上流案内板57は、増水時に
上昇した液面WLの高さを保持するように充分な強度を
有するものとする。この構成により、図6又は図7に示
す実施例のように、保護管の上部を長くする必要がな
く、増水時の水位差Hの上昇を考慮して上流案内板57
の高さを充分高くするのみでよいため、装置の製造コス
トを大巾に低減できるという利点がある。
【0027】本発明の他の実施例として液体浄化方法
は、前記いずれか一つの液体浄化装置の管状紫外線ラン
プ群を、長軸を被浄化液体の深さ方向にして、塩素剤混
合槽等に取り付ける工程と、被浄化液を管状紫外線ラン
プ群の長軸に沿い設計計算により求められた所定流速で
上方より下方又は下方より上方へ流す工程とよりなるも
のとする。
【0028】本発明による液体浄化装置を図1に示すよ
うに、下水処理能力2500t/dayの地方自治体浄
水場の終末塩素処理槽(幅1.2m×長さ11m×深さ
2.3m)への落ち口に設置した。一本当たり60Wの
低圧紫外線ランプが処理水の流れ方向に3列、その直交
方向に10〜11列の計32本で全電力1.9KWが取
付けてあり、この場合は被浄化液を管状紫外線ランプ群
の長軸に沿い約13cm/secの所定流速で上方より
下方へ流れるようにした。この流速は別途にバクテリア
の種類ごとに測定した殺菌に必要な照射量、及びこれま
での小規模装置による管状紫外線ランプ一本に対する処
理水の流速と殺菌効果との関係に関する実験で得られた
基礎データを基に、前記構造の装置と流量とから決定し
た値である。1年間の通水試験の結果、本装置に流入す
る大腸菌の数は5×102〜5×103/mlであった
が、装置を通過した後の数はほぼゼロであることが確認
された。
【0029】本発明によれば、既存の排水浄化設備に備
えた所定深さを有する塩素剤混合槽等への処理水の落ち
口又は排水路の途中や排水口に、取付け具を用いて管状
紫外線ランプの有効発光部が水面下に沈むように、取り
付けるだけで他の新規工事を行う必要がなくなり、また
装置の占める設置面積が従来より低減される効果があ
る。
【0030】そして保護管の長軸が垂直になるように設
置されているため、浮遊物の保護管への沈着が低減され
る。
【0031】また点灯不良又は汚れの多い管状紫外線ラ
ンプ又は保護管のあることがモニターにより分かれば、
その管状紫外線ランプ又は保護管のみを上方に抜き取っ
て点検又は手入れが可能となり保守作業量が低減する。
【0032】さらに処理水の水深方向の水質の相違、特
に浮遊物の量の差による処理水の受ける照射量の不均衡
が防止され、所定の浄化効果が得られる。
【0033】そして被浄化液体が各管状紫外線ランプを
横切って流れるように下方の支持体を配設したため、そ
の間に被浄化液体の撹拌が行われ、各管状紫外線ランプ
で均等な照射が可能となる。
【0034】また増水時の液面の高さの変動にも対応で
きるように管状紫外線ランプ群の保護管を長軸方向に長
くし、各管状紫外線ランプを被浄化液体の最低液面より
下方に設置しておくことにより、液面が上昇してもすべ
ての被浄化液体が管状紫外線ランプに接触可能となる。
【0035】さらに被浄化液体が下方より上方に流れか
つ増水時の液面の高さの変動にも対応できるように高さ
の高い上流案内板を付設し、かつ各管状紫外線ランプを
横切って被浄化液体が流れるように下方の支持体を配設
したため、その間に被浄化液体の撹拌が行われて、各管
状紫外線ランプで均等な照射が可能となり、管状紫外線
ランプ群の保護管を長軸方向に長くすることが不必要と
なる。
【0036】そして保護管を非付着性の紫外線透過性フ
ッ素樹脂製にすることにより、石英ガラス製に較べて表
面の汚染度が低減され、清掃に用する作業員の削減及び
固形物の衝突等による破損事故が回避される効果があ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、既存の浄化設備等の被
浄化液体に、管状紫外線ランプ群の長軸を深さ方向に取
付け、流路の全被浄化液体を上方より下方又は下方より
上方へ流すため、設置面積が低減できて新規工事が不要
となり、増水により水面が上昇しても深さ方向をほぼ均
一に浄化できる。そして浮遊物の保護管への沈着が低減
できる。また各管状紫外線ランプの交換又は保護管の浄
化作業が容易となり、保守作業が低減する効果がある。
そして被浄化液体が各管状紫外線ランプを横切って流れ
るように各支持体を配設することにより、被浄化液体が
撹拌されて各管状紫外線ランプで均等に照射される効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】図1の保護管を示す縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図9】従来の技術を示す図である。
【図10】従来の技術を示す図である。
【図11】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1a 支持体 1b 支持体 2 管状紫外線ランプ 3 取付け具 4 電線 5 保護管 6 被浄化液 7 案内板 8 案内板 9 管状紫外線ランプ群10 整流板 21a 支持体 21b 支持体 24 開口 27 案内板 29 管状紫外線ランプ群 39 管状紫外線ランプ群 49 管状紫外線ランプ群 51b 支持体 54 開口 57 案内板 59 管状紫外線ランプ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−212378(JP,A) 実開 昭62−48492(JP,U) 実開 昭64−25394(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数の支持体にそれぞれの端
    部を挿着され紫外線透過性材料で形成された複数の保護
    管と、それぞれの保護管に内装された管状紫外線ランプ
    と、それぞれの管状紫外線ランプに通電する電線とを備
    え、それぞれの支持体を上下方向に離間させて並設し、
    それぞれの保護管の長軸を前記上下方向に配列しかつ
    それぞれの支持体にそれぞれの保護管を着脱自在に挿着
    して管状紫外線ランプ群を形成し、該管状紫外線ランプ
    群の長軸を被浄化液体の深さ方向に浸漬するとともに
    下方のそれぞれの支持体に、前記被浄化液体を上方より
    方へ案内する少なくとも一つの案内板を付設した液
    浄化装置において、前記下方の支持板は、前記被浄化液
    体を流通させる多穴板、格子状又は金網状のいずれかか
    らなり、前記被浄化液体が下方へ流出するものであるこ
    とを特徴とする液体浄化装置
  2. 【請求項2】 並設された複数の支持体にそれぞれの端
    部を挿着され紫外線透過性材料で形成された複数の保護
    管と、それぞれの保護管に内装された管状紫外線ランプ
    と、それぞれの管状紫外線ランプに通電する電線とを備
    え、それぞれの支持体を上下方向に離間させて並設し、
    それぞれの保護管の長軸を前記上下方向に配列しかつ
    それぞれの支持体にそれぞれの保護管を着脱自在に挿着
    して管状紫外線ランプ群を形成し、該管状紫外線ランプ
    群の長軸を被浄化液体の深さ方向に浸漬するとともに
    下方のそれぞれの支持体に、前記被浄化液体を下方より
    上方へ案内する少なくとも一つの案内板を付設した液
    浄化装置において、前記下方の支持板は、前記被浄化液
    体を流通させる多穴板、格子状又は金網状のいずれかか
    らなり、排水浄化設備の被浄化液体が下方から流入する
    ものであることを特徴とする液体浄化装置
  3. 【請求項3】 前記支持体のうち上方の支持体は、流入
    した被浄化液体を整流させる整流板を付設していること
    を特徴とする請求項1又は2記載の液体浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記管状紫外線ランプ群は、被浄化液体
    の上昇する液面の高さに応じて上方に長く形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の液体浄化
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか1項記載の液体
    浄化装置を用い、被浄化液体に浸漬した管状紫外線ラン
    プ群の長軸に沿い該被浄化液体を上方より下方又は下
    方より上方へ所定流速で流通させることを特徴とする液
    体浄化方法。
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