JP3037617B2 - 消音器及びその製造方法 - Google Patents
消音器及びその製造方法Info
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- JP3037617B2 JP3037617B2 JP8184924A JP18492496A JP3037617B2 JP 3037617 B2 JP3037617 B2 JP 3037617B2 JP 8184924 A JP8184924 A JP 8184924A JP 18492496 A JP18492496 A JP 18492496A JP 3037617 B2 JP3037617 B2 JP 3037617B2
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Description
空気を放出する際に発生する騒音を従来より大幅に低減
するための消音器とその製造方法に関するものである。
システムに利用されるなど広く普及している。この種の
機器は圧縮空気によって駆動され、その駆動後に排出さ
れる圧縮空気は機器外部に放出される。その際、圧縮空
気を直接放出すると大きな騒音が発生し、機器周囲の作
業環境を悪化させることとなる。このため、空気圧機器
を使用する際には、消音器を介して圧縮空気を機器外部
に放出し、発生する騒音を低減させる必要がある。
ものは、例えば図9に示すような消音器51がある。こ
の消音器51は中空円筒状に形成されたケース52とそ
のケース52内部に設けられた消音材53とから構成さ
れている。ケース52は、熱可塑性合成樹脂により形成
され、その一端部には空気圧機器の排気口に対して接続
される接続部54が設けられている。接続部54の外周
面には、空気圧機器と消音器51を接続する際の接続用
係止構造として、雄ねじ部55が設けられている。ま
た、他端部の周面及び端面には開口部56が設けられ、
ケース52はその開口部56が形成された部分を排気領
域57としている。
な連続気孔を有する中空有底状の粉末焼結体で形成され
ている。消音材53の内側の領域は、空気圧機器から排
出される圧縮空気が流入する内部空間58となってい
る。この内部空間58は、前記接続部54の連通口59
を介して外部と連通している。
状態で空気圧機器を使用すると、空気圧機器の排気口か
ら排出された圧縮空気は接続部54の連通口59を介し
て消音材53の内部空間58に流入する。流入した圧縮
空気は消音材53を形成している粉末焼結体内部の連続
気孔を通過した後、開口部56から外部に抜け出す。圧
縮空気が粉末焼結体内部、即ち一定した径を持つ微細な
連続気孔内を通過する際の粉末焼結体による吸音によっ
て消音が図られている。
法としては、まず金属又は樹脂粉末を焼結させて消音材
53を中空有底状に成形する。この後、消音材53をケ
ース成形金型内の所定の位置に配置し、成形金型内に溶
融した熱可塑性樹脂を射出してケース52を形成する。
この結果、ケース52が消音材53の外周を包囲した状
態でケース52と消音材53とが一体に成形されて消音
器が製造される。
は、圧縮空気の拡散、膨張、干渉により得られ、また消
音材53を形成している粉末焼結体自身の吸音効果によ
っても得られることが一般的に知られている。しかしな
がら、従来の消音器51の場合、消音材53を形成して
いる粉末焼結体の微細な連続気孔はその径がほぼ一定で
あることから、圧縮空気の膨張による消音効果は得るこ
とができない。さらに、圧縮空気が消音器51の側面で
反射できる部分は小さく、ほとんどは消音材53内部の
微細な連続気孔を一度通過するのみで放出される。ま
た、後端部にも開口部56が設けられているために圧縮
空気が直進してその開口部56を流れ出してしまう。従
って、圧縮空気どうしの干渉によって得られる消音効果
は小さい。このようなことから、従来の消音器51で主
に得られる消音効果は拡散と消音材53を形成している
粉末焼結体自身の吸音効果のみであり、その得られる消
音効果は小さいという欠点があった。
れたものであり、その目的は、従来の消音器に比べて消
音効果を大幅に向上させることができる消音器とその消
音器を容易に製造できる方法を提供することにある。
決するため、請求項1に記載の発明では、微細な径の連
続気孔を有する消音材を備えた消音器において、前記消
音材に、同消音材を部分的に圧縮して前記微細な連続気
孔の径よりも径の小さい連続気孔を有する縮径部を部分
的に設けた消音器をその要旨とする。
続気孔を有する消音材と、複数の開口部を備え消音材の
外周を覆うケースとを備えた消音器において、前記消音
材に、同消音材をケースにより部分的に圧縮して部分的
に縮径部を設けた消音器をその要旨とする。
2において、前記縮径部は、等間隔に複数設けられてい
ることをその要旨とする。請求項4に記載の発明では、
微細な径の連続気孔を有する消音材と、複数の開口部を
備え消音材の外周を覆うケースとを備えた消音器におい
て、前記ケースは、その一部分に反射板を備えている消
音器をその要旨とする。
3において、前記ケースは、その一部分に反射板を備え
ていることをその要旨とする。請求項6に記載の発明で
は、粉末焼結体により予め成形された消音材を成形型内
の所定の位置に配置して、その消音材の周囲に樹脂を注
入して開口部と仕切り板を有するケースを形成する消音
器製造方法において、成形型内の所定の位置に配置され
た消音材の周囲に所定の圧力で前記樹脂を注入し、仕切
り板に対応する消音材を圧縮して縮径部を形成する消音
器の製造方法をその要旨とする。
消音材の縮径部は縮径部でない部分と比べてその微細な
連続気孔、即ち圧縮空気の通路が小さくなっている。こ
のため、径の小さい縮径部を通過している圧縮空気が径
の大きい部分の連続気孔に入ると圧縮空気は膨張する。
圧縮空気は膨張によって消音され、消音効果を上げるこ
とができる。
覆われた消音材において、その縮径部は縮径部でない部
分と比べてその微細な連続気孔、即ち圧縮空気の通路が
小さくなっている。このため、径の小さい縮径部を通過
している圧縮空気が径の大きい部分の連続気孔に入ると
圧縮空気は膨張する。圧縮空気はこの膨張によって消音
され、消音効果を上げることができる。
は縮径部と縮径部でない部分が交互に設けられているた
め、圧縮空気は膨張及び収縮を繰り返すこととなる。こ
れによって、圧縮空気のエネルギーは消耗する。さら
に、圧縮空気が膨張を繰り返すことから、一層高い消音
効果を得ることができる。
は反射板で反射することができるため、反射板での反射
の前後で消音材によって吸音することができ、また圧縮
空気同士で干渉し合うことができる。圧縮空気は吸音及
び干渉によって消音されることから、消音効果を得るこ
とができる。
は反射板で反射することができるため、反射板での反射
の前後で消音材によって吸音することができる。また圧
縮空気どうしで干渉し合うことができる。圧縮空気は吸
音及び干渉によって消音されることから、一層高い消音
効果を得ることができる。
ケース成形と同時に消音材の縮径部を自動的に形成する
ことができる。
の形態を図1〜図5に従って説明する。図3に示される
ようにこの消音器1は、円筒状の消音材2とその消音材
2を覆うように形成された有底円筒状のケース3とから
構成されている。
細な径の連続気孔を有する金属又は樹脂粉末焼結体にて
形成されている。消音材2の中空部分は中心軸線方向に
設けられた断面円形状の領域で、空気圧機器から排出さ
れる圧縮空気が流入する内部空間4となっている。
は、その消音材2を移動不能に保持している。ケース3
は熱可塑性樹脂により形成され、その外周面の一部を反
射板部5としている。つまり、図1に示すようにケース
3の外周面の約4分の1の周壁を反射板部5としてい
る。従って、ケース3の反射板部5を設けた部分はそれ
に対応する消音材2を完全に覆った状態となっている。
また、ケース3の他の外周面は等間隔に多数の開口部6
が形成されている。開口部6は、複数設けられている仕
切り板7とそれを支持する仕切り板支持部8によって仕
切られている。消音材2内部に流入した圧縮空気は、消
音材2の微細な連続気孔を通過した後この開口部6から
外部に排出される。即ち、このケース3は複数の開口部
6が設けられた領域を排気領域9としている。
7及び仕切り板支持部8に対応する消音材2には、後述
するケース3の成形時に圧縮されるために内部の微細な
連続気孔が小さくなった縮径部2aが形成されている。
一方、図5に示すように、開口部6に対応する消音材2
は圧縮されることがないため、その部分では縮径部2a
に比べてその微細な連続気孔の径が大きい拡径部2bが
形成されている。従って、ケース3に設けられた排気領
域9における消音材2には、縮径部2aと拡径部2bが
等間隔で交互に設けられている。
底部10になっていて、その外側にはねじ山部11が設
けられている。ねじ山部11は六角形状をなし、端面に
は溝11aが形成されている。また、他方の端面には空
気圧機器側に接続できるように円筒状の開口突部12が
一体に設けられている。開口突部12の外径はケース3
の外径よりも若干小さくなっている。また、開口突部1
2の外周面には、空気圧機器と消音器1を接続する際の
雄ねじ山13が設けられている。この開口突部12は、
その内径が前記内部空間4の内径よりも大きく形成され
ていて、前記内部空間4は開口突部12の連通口14を
介して外部と連通している。
順を図6〜図8に基づいて説明する。図6には、本実施
形態の消音器1を製造するための成形装置21を示して
いる。この成形装置21は、主に成形型22と樹脂射出
手段としての樹脂射出装置23と射出圧制御手段として
の射出圧コントローラ24から構成されている。成形型
22は、固定金型25、可動金型26及び中子27から
なり、固定金型25の上部に可動金型26を合わせた状
態となっている。中子27は、固定金型25と可動金型
26の中間部に設置され、基部27aと径の大きい第1
円柱部27bと径の小さい第2円柱部27cとから構成
されている。第1円柱部27bの外径は前記ケース3の
開口突部12の内径と同じであり、第2円柱部27cの
外径は消音材2の内径と同じである。即ち、第1円柱部
27bは消音器1の成形時に開口突部12の連通口14
と対応し、第2円柱部27cは消音材2の内部空間4と
対応する。第2円柱部27cには予め金属又は樹脂粉末
を焼結させて円筒状に形成した消音材2がはめ込んであ
る。従って、ケース3の成形領域は固定金型25と可動
金型26で囲まれた空間であり、且つ消音材2をはめ込
んだ中子27の外側に形成されている。その成形領域
は、第1成形領域28、第2成形領域29、第3成形領
域30及び第4成形領域31から構成されている。第1
成形領域28は開口突部12及び雄ねじ山13を成形す
る領域、第2成形領域29は反射板部5を成形する領
域、第3成形領域30は底部10及びねじ山部11を成
形する領域、第4成形領域31は等間隔に複数設けられ
る仕切り板7及び仕切り板支持部8を成形する領域であ
る。
の管路32がつながっていて、この管路32を通じて樹
脂射出装置23から射出される樹脂が成形領域に射出さ
れるようになっている。射出圧コントローラ24は樹脂
射出装置23に接続されていて、樹脂射出装置23から
樹脂を射出する場合の射出圧が制御できるようになって
いる。
るように、樹脂射出装置23により溶融した熱可塑性樹
脂を各成形領域28〜31がすべて満たされるまで射出
する。この時の射出圧は、射出圧コントローラ24で例
えば400kg/cm2 として設定してある。この射出
圧で射出すると、各成形領域28〜31において、溶融
した熱可塑性樹脂はその射出圧によって対応する消音材
2を圧縮しながらケース3を形成する。従って、図7に
示されるように、ケース3の成形時に成形前の消音材2
の微細な連続気孔の径は圧縮され、消音材2には縮径部
2aが形成される。一方、第4成形領域31における仕
切り板7の間に挟まれた領域においては、溶融した熱可
塑性樹脂が消音材2を圧縮することはない。従って、消
音材2の仕切り板7の間に挟まれた領域に対応する部分
は、ケース3の成形時に消音器1の開口部6となると共
に、消音材2の微細な連続気孔の径は圧縮されずに成形
前のままであり、拡径部2bとなっている。このように
して、消音器1の排気領域9に対応する消音材2は、開
口部6が等間隔に複数設けられているため、消音器1の
成形時に自動的に縮径部2aと拡径部2bが等間隔で交
互に設けられることになる。
樹脂を十分硬化させる。次いで、成形型22を開き中子
27を抜き取ることにより消音器1を得ることができ
る。以上のように製造された消音器1の作用を図3に基
づいて次に説明する。
開口突部12が設けられている。このため、消音器1は
雌ねじ部の設けられた図示しない空気圧機器の排気口に
接続して係止することができる。この時、ケース3に設
けられたねじ山部11の溝11aにマイナスドライバー
等の先端部を当てて接続すると、手で直接接続するより
も容易に接続することができる。また、直接手の届かな
い部分にも接続できるようになる。消音器1をはずす場
合も同様にして行うことができる。尚、消音器1の使用
時には、反射板部5が上面となるように配置するのが好
ましい。
機器の排気口から圧縮空気Aが排出されると、開口突部
12の連通口14を介して消音材2の内部空間4に圧縮
空気A1が流入する。開口突部12の連通口14から消
音材2の内部空間4に流入する時には、連通口14の内
径よりも内部空間4の内径が小さいために圧縮空気Aの
一部は消音材2内部の微細な連続気孔を通り抜ける。ま
ず、このときに消音材2の吸音により消音効果が得られ
る。
A1は、内部空間4を通過する途中で圧縮空気A2と圧
縮空気A3を拡散によって生ずる。この拡散によって消
音効果が得られる。拡散しないで内部空間4を通過した
圧縮空気A1は底部10に達して反射される。従って、
反射した圧縮空気A4は後から続いてきた圧縮空気A1
と干渉する。この場合は、圧縮空気A1が底部10によ
って反射されたときの底部10による吸音により消音効
果が得られる。さらに、圧縮空気A1と圧縮空気A4と
の干渉によって大きな消音効果が得られる。
な連続気孔を通り反射板部5に至る。反射板部5に至っ
た圧縮空気A2は、反射板部5によって反射され再び消
音材2内部の微細な連続気孔を通り抜けて元の圧縮空気
A1と合流する。この場合、圧縮空気A2は反射前と反
射後の消音材2による吸音及び反射板部5の吸音により
大きな消音効果が得られる。
aの微細な連続気孔を通過し、拡径部2bの微細な連続
気孔に至る。そして、拡径部2bの微細な連続気孔を通
過した後、再び縮径部2aの微細な連続気孔に至る。こ
のように、縮径部2aと拡径部2bの異なる微細な連続
気孔を交互に通過しながら圧縮空気A3は開口部6から
外部へと放出される。つまり、圧縮空気A3は径の小さ
い微細な連続気孔から径の大きい微細な連続気孔に入る
際に膨張し、径の大きい微細な連続気孔から径の小さい
微細な連続気孔に入る際に収縮する。従って、圧縮空気
A3は外部に放出されるまでの間、膨張と収縮が繰り返
されることになる。これにより、圧縮空気A3のエネル
ギーが消耗される。さらに、消音効果は膨張時に得られ
ることから、この場合大きな消音効果が得られる。ま
た、消音材2自体の吸音作用によっても消音効果が得ら
れる。
定されるものではなく、実際には無数通りの圧縮空気の
流れが上記のような拡散、吸音、膨張、収縮、反射、干
渉を繰り返し起こして本実施形態の消音器1は大きな消
音効果を得ることができている。
的な作用効果を以下に述べる。 (1)本実施形態では、消音器1の消音材2に消音材2
内部の微細な連続気孔の径が小さい縮径部2aと径の大
きい拡径部2bを等間隔で交互に設けたことにより、消
音材2内部を通過する圧縮空気A3は膨張と収縮を繰り
返し起こす。その結果、圧縮空気A3は消音材2内部を
通過中にそのエネルギーを消耗すると共に、膨張による
消音が繰り返されるため縮径部2aを設けていない消音
材2を使用した消音器よりも大きな消音効果を得ること
ができる。
一部に反射板部5を設けたことにより、圧縮空気A2が
消音材2によって吸音された後に反射板部5によっても
吸音される。さらに、反射板部5によって反射された圧
縮空気A2も再び消音材2によって吸音される。その結
果、圧縮空気A2は反射板部5での反射の前後で吸音さ
れ、さらに反射板部5によっても吸音されるため、反射
板部5を設けていない消音器よりも大きな消音効果を得
ることができる。この場合、反射板部5を設けることに
より約3dB〔A〕消音させることができる。
は底部10を設けたことにより、流入した圧縮空気A1
が底部10で反射して生じた圧縮空気A4とが干渉す
る。その結果、圧縮空気は圧縮空気どうしの干渉によっ
て消音されるため、底部10を設けていない消音器より
も大きな消音効果を得ることができる。
一部に反射板部5を設け、また端部には底部10を設け
たことにより、反射板部5で反射して元の圧縮空気A1
と合流した圧縮空気A2と圧縮空気A1が底部10で反
射して生じた圧縮空気A4とが干渉する。その結果、圧
縮空気は反射板部5での反射の前後で吸音され、反射板
部5によっても吸音された後さらに圧縮空気どうしの干
渉によって消音されるため、反射板部5と底部10を設
けていない消音器よりも大きな消音効果を得ることがで
きる。
る方法において、樹脂射出装置25から溶融した熱可塑
性樹脂を射出する際の射出圧を400kg/cm2 とし
たことにより、ケース3成形時に消音材2の縮径部2a
と拡径部2bを同時に形成することができる。
3の外周面に反射板部5を設け、また他の外周面には複
数の仕切り板7が配列されているために、開口部6の面
積が従来の消音器51よりも小さくなっている。その結
果、作業途中に生ずる溶接時の火花が入りにくくなり、
消音材2が火花によって燃やされてその消音効果を低下
させることがなくなる。
溝を備えたねじ山部11を設けている。その結果、ねじ
山部11の溝11aにマイナスドライバー等の先端部を
当てて空気圧機器の排気口に接続すれば、手で直接接続
するよりも容易に接続することができる。また、直接手
の届かない部分にも接続することができる。消音器1を
はずす場合も同様にして行うことができる。
て実施してもよい。 (1)本実施形態において、消音器1の消音材2はケー
ス3の内部に設けられているが、ケース3を無くして消
音材2のみで消音器を形成してもよい。この場合、空気
圧機器に接続される開口突部12を形成する部分は、樹
脂粉末中に無機繊維等を添加して焼結させ、その部分の
強度を向上させるとよい。
方法において、樹脂射出装置23から溶融した熱可塑性
樹脂を射出する際の射出圧は400kg/cm2 とした
が、この射出圧に限られることはなく、射出圧コントロ
ーラ24によって射出圧を制御してもよい。この場合、
射出圧を大きくすると仕切り板7成形時に仕切り板7が
消音材2を圧縮する度合いが大きくなり、得られる消音
効果は大きくなる。しかしながら、この場合消音材2内
部の微細な連続気孔の径が小さくなるため、逆に圧縮空
気の流量は少なくなる。また、射出圧を小さくすると仕
切り板7成形時に仕切り板7が消音材2を圧縮する度合
いが小さくなり、圧縮空気の流量は多くなる。しかしな
がら、この場合、消音材2内部の微細な連続気孔の径が
大きくなり、得られる消音効果は小さくなる。従って、
この両者の兼ね合いで射出圧を決めれば、所望の消音器
1を得ることができるようになる。
ねじ山13が設けられた開口突部12が設けられている
が、図8に示したように雌ねじ部41を設けた開口凹部
42を設けたものであってもよい。この場合、雄ねじ山
の設けられた空気圧機器の排気口に接続して消音器1を
係止することができるようになる。
属又は樹脂粉末を焼結させた粉末焼結体により形成され
ているが、セラミック粉末を焼結させたものであっても
よい。
に複数設けられた仕切り板7の数は12個であったが、
これに限定されることはなく、例えば10個、11個で
あってもよい。
れた反射板部5はケース3の外周面の約4分の1を周壁
としているが、その外周面に対する大きさはこれに限定
されることはなく、例えば3分の1、5分の1であって
もよい。
筒状に形成したが、消音材2を有底円筒状に形成した消
音器としてもよい。また、ケース3に設けた底部10の
代わりに開口部6を設けた消音器としてもよい。ただ
し、底部10を設けていれば、圧縮空気同士の干渉によ
る消音効果が得られる。
部10の外側に設けられたねじ山部11は六角形状であ
ったが、この形状に限定されることはなく、例えば円形
状であってもよい。また、ねじ山部11の溝11aは横
一文字に掘られているが、十字の溝にしてもよい。この
ようにすれば、マイナスドライバーだけでなくプラスド
ライバー等も利用できる。この他、ねじ山部11を設け
ずに溝は底部10に直接形成してもよいし、溝もなしに
して底部10のみとしてもよい。
部空間4は、その内径が開口突部12の内径よりも小さ
く形成されているが、開口突部12の内径と同じにして
もよい。これにより、空気圧機器の排気口から圧縮空気
Aが排出されると、開口突部12の連通口14を介して
その一部が消音材2内部の微細な連続気孔を通り抜ける
ことなく圧縮空気A全てが消音材2の内部空間4に流入
する。
仕切り板7に対応する部分に設けられた縮径部2aは軸
方向に対して直交して設けられているが、軸方向に設け
てもよい。
円筒状に形成されているが、ケース3の形状はこれに限
られることはなく、例えば断面六角形、八角形のような
多角形の有底筒状であってもよい。この場合、ケース3
に設けられる反射板部5は多角形の辺に対応する外周面
に設けられ、仕切り板支持部8は多角形の頂点に設けら
れる。
製造する場合、消音材2に形成した縮径部2aはケース
3の成形と同時に形成したが、予め縮径部2aを形成し
た消音材2を用いてケース3を成形してもよい。これに
より、ケース3の形にとらわれず所望の位置に縮径部2
aと拡径部2bを設けることができる。
は円周方向に設けられているが、軸線方向に設けてもよ
い。ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想の
ほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思
想を以下に列挙する。
(ねじ山部11)を設けたことを特徴とする請求項2乃
至5に記載の消音器。これにより、ドライバー等の工具
先端部を工具係止部に係止させて空気圧機器の排気口に
接続すると、手で直接接続するよりも容易であり、また
直接手の届かない部分にも接続できる。さらに、消音器
1を空気圧機器の排気口からはずす場合も同様にして行
うことができる。
して使用することを特徴とする請求項4又は5に記載の
消音器の使用方法。これによって、溶接時に生ずる火花
が反射板部5によって遮断されるので、消音材2が火花
によって燃やされてその消音効果を低下させることがな
くなる。
来の消音器に比べて消音効果を大幅に向上させることが
できる消音器とその消音器を容易に製造できる方法を提
供することができる優れた効果がある。
部、6…開口部、7…仕切り板、10…反射板部として
の底部。
Claims (6)
- 【請求項1】 微細な径の連続気孔を有する消音材
(2)を備えた消音器(1)において、 前記消音材(2)に、同消音材(2)を部分的に圧縮し
て前記微細な連続気孔の径よりも径の小さい連続気孔を
有する縮径部(2a)を部分的に設けたことを特徴とす
る消音器。 - 【請求項2】 微細な径の連続気孔を有する消音材
(2)と、 周面に複数の開口部(6)を備え消音材(2)の外周を
覆うケース(3)とを備えた消音器(1)において、 前記消音材(2)に、同消音材(2)をケース(3)に
より部分的に圧縮して前記微細な連続気孔の径よりも径
の小さい微細な連続気孔を有する縮径部(2a)を部分
的に設けたことを特徴とする消音器。 - 【請求項3】 前記縮径部(2a)は、等間隔に複数設
けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
消音器。 - 【請求項4】 微細な径の連続気孔を有する消音材
(2)と、複数の開口部(6)を備え消音材(2)の外
周を覆うケース(3)とを備えた消音器(1)におい
て、 前記ケース(3)は、その一部分に反射板部(5)を備
えていることを特徴とする消音器。 - 【請求項5】 前記ケース(3)は、その一部分に反射
板部(5)を備えていることを特徴とする請求項2又は
3に記載の消音器。 - 【請求項6】 粉末焼結体により予め成形された消音材
(2)を成形型内の所定の位置に配置して、その消音材
(2)の周囲に樹脂を注入して開口部(6)と仕切り板
(7)を有するケース(3)を形成する消音器の製造方
法において、 成形型内の所定の位置に配置された消音材(2)の周囲
に所定の圧力で前記樹脂を注入し、仕切り板(7)に対
応する消音材(2)を圧縮して縮径部(2a)を形成す
ることを特徴とする消音器の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8184924A JP3037617B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 消音器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8184924A JP3037617B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 消音器及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1030427A JPH1030427A (ja) | 1998-02-03 |
JP3037617B2 true JP3037617B2 (ja) | 2000-04-24 |
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ID=16161724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8184924A Expired - Lifetime JP3037617B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 消音器及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3037617B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4988945B2 (ja) * | 2009-10-23 | 2012-08-01 | エア・ウォーター防災株式会社 | ガス消火設備 |
JP5276630B2 (ja) | 2009-10-23 | 2013-08-28 | エア・ウォーター防災株式会社 | ガス消火設備 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP8184924A patent/JP3037617B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH1030427A (ja) | 1998-02-03 |
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