JP3037423U

JP3037423U - フェイスマスクの取替用インナー

Info

Publication number: JP3037423U
Application number: JP1996011799U
Authority: JP
Inventors: 悟馬場
Original assignee: 悟馬場
Priority date: 1996-11-01
Filing date: 1996-11-01
Publication date: 1997-05-16
Anticipated expiration: 2002-11-01

Abstract

(57)【要約】【課題】フェイスマスクの内面に装着してマスク内で
インナーが動きまわることなく、交換が極めて容易であ
り、インナーとマスク間に種々の吸着作用のあるフィル
ターを挟着することができ、また、インナーは多数枚を
一括してまとめて携帯でき、かつ、必要時に一枚ずつ剥
離して使用できる積層状のインナーを提供することであ
り、さらにインナー自体に脱臭作用や花粉などの粉塵の
フィルター作用を持たせたものを提供する。【解決手段】口、鼻孔を覆うガーゼ、不織布或いは紙
などからなるマスク本体と耳掛け紐または後頭部締結用
の紐を両側に有する衛生用フェイスマスクの内側面に装
着するインナーにおいて、シートタイプのインナー２の
片面の一端部にフェイスマスク７内面のマスク地８に係
着する係着手段４を設け、該係着手段４を有する多数枚
のインナー２の単体を該係着手段４で互いに他のインナ
ー２の他面の一端部に係着積層してなることを特徴とす
るフェイスマスク７の取替用インナー１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衛生用のフェイスマスクに装着するインナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

防塵や花粉予防或いは風邪などの呼吸器系疾患の予防などのために口、鼻口を覆う衛生用のフェイスマスクは、従来は、大きなガーゼ布を多重層に折り畳んで口、鼻を覆う程度の大きさにしたものに両横側に耳掛け用の紐を通したものが通常でこのガーゼからなるマスクの皮膚と接する側である内側面にマスクと同様の素材のガーゼなどを二・三重に折り重ねて載置してインナーとし、インナーが呼吸により汚れたくると、このガーゼからなるインナーを新しいインナーと交換していた。

【０００３】ところで、近年、大気汚染が進み、さらに花粉の飛散による花粉症の人が増大したことと、素材の開発が進んだこと、或いは使い捨ての時代の風潮によって、フェイスマスクはその素材や大きさが大きく変わり、またそれに連れてインナーも多様化してきた。そして、マスクの素材はガーゼから不織布や紙などのものが出現し、またその形状も口、鼻を大きく覆い、マスクの縁からの汚れた空気や花粉が進入しにくいものになった。また、インナーも内面に載置するものの他にマスク本体の中に挿着して取替え不能で、この内部に挿着したインナーに脱臭機能を持たせたり花粉のフィルターとしての役割を持たせたものが広く用いられるようになってきた。そして、このような内部にインナーを挿着したマスクはインナーは交換できないので汚れるとそのまま捨てられる。もちろん、インナーをマスクの内面に載置して使用し、汚れるとインナーを新しいインナーと交換するものもある。ところで、近年の激しい大気汚染により、インナーの交換を頻繁に行う必要が増えてきた。さらに、唇と接触するインナーは、女性の場合は特に口紅の色がインナーに付き不潔感がすることとなる。そこで簡単に交換できるインナーが求められ、また、単にマスク内面に載置して顔面とマスクの間で挟着したのみでは、マスク内でインナーが移動して口や鼻を覆う位置からずれてインナーの脱臭や花粉や粉塵などの微粒子のフィルターとしての働きが殺がれることとなっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、フェイスマスクの内面に装着するタイプのインナーでありながらマスク内でインナーが動きまわることなく、さらに取替が極めて容易であり、またインナーとマスク間に種々の吸着作用のあるフィルターを挟着することができ、さらに取替用のインナーは多数枚を一括してまとめて携帯でき、かつ、必要時に一枚ずつ剥離して使用できる積層状のインナーであり、さらにインナー自体に脱臭作用や花粉などの粉塵のフィルター作用を持たせたものとすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記の課題を解決するための手段は、請求項１の考案では、口、鼻孔を覆うガーゼ、不織布或いは紙などからなるマスク本体と耳掛け紐または後頭部締結用の紐を両側に有する衛生用フェイスマスクの内側面に装着するインナーにおいて、シートタイプのインナー２の片面の一端部にフェイスマスク７内面のマスク地８に係着する係着手段４を設け、該係着手段４を有する多数枚のインナー２の単体を該係着手段４で互いに他のインナー２の他面の一端部に係着積層してなることを特徴とするフェイスマスク７の取替用インナー１である。

【０００６】請求項２の考案では、インナー２は不織布或いは紙などの通気性極微細多孔質素材からなるシートタイプの花粉非通過性フィルターであることを特徴とする請求項１の手段におけるフェイスマスク７の取替用インナー１である。

【０００７】請求項３の考案では、インナー２は吸着性微粒子を素材の繊維間に入れ込んだ不織布或いは紙などの通気性極微細多孔質素材からなるシートタイプの脱臭性フィルターであることを特徴とする請求項１の手段におけるフェイスマスク７の取替用インナー１である。

【０００８】請求項４の考案では、係着手段が非固化性で常時粘着性を有し剥離再接着可能な接着剤５の塗布層からなることを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれかの手段におけるフェイスマスク７の取替用インナー１である。

【０００９】請求項５の考案では、係着手段７は先端がかぎ状係合部からなる小突起６を多数有することを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれかの手段におけるフェイスマスク７の取替用インナー１である。

【００１０】本考案のフェイスマスクの取替用インナーは、多数のシートタイプのインナーを相互に一端側で係着して重ね合わせてあるので、コンパクトで衛生的に携帯でき、非固化性で常時粘着性を有し剥離再接着可能な接着剤あるいは係合小突起により係着しているので、一枚づつのシートに剥離して使用でき取替が簡単であり、頻繁に取替えでき衛生的である。また、マスクに装着したインナーはマスク地と係着しているのでマスク内面で移動することがない。さらに、インナーはその一端側のみでマスク地と係着しているので、マスクとインナー間に有効なフィルター材を挿着できる。また、インナーそのものを微小多孔質素材としたり、吸着性素材をインナーの繊維間に梳き込んで入れ込むことにより優れたフィルターとすることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案のフェイスマスクのシートタイプのインナーの一端側を互いに積層して多数枚を結合した取替用のインナーを示す図である。図２は接着層を一端側に有するシートタイプの取替用インナーの１枚を示す図である。図３は係合小突起を一端側に有するシートタイプの取替用インナーの１枚を示す図である。図４は本考案の取替用インナーの一枚を挿着したフェイスマスクの内面側を示す図である。

【００１２】本考案の取替用インナー１は多数枚のシートタイプのインナー２の一端側３を係着した係着手段４を有する積層したインナー２からなり、図１に示す。インナー２の素材は不織布或いは紙などからなり、これらの繊維間は微小の多孔質を形成して、大気中の粉塵や花粉などを通さないものから形成する。さらに、インナー素材の不織布或いは紙などはその繊維間に微小炭素繊維などの吸着性などを梳き込んで脱臭作用を有するものに形成することもできる。図２は１枚のシートタイプのインナー２を示し、このインナー２はその片面の一端側３に接着剤５が塗布されている。この接着剤５は時間が経過しても固化することなく、いつまでも粘着性を有する接着剤で、図１に示す取替用インナー１から一枚のインナー２を剥離し、図４に示すように、再びフェイスマスク７の内面に接着できる接着剤５である。

【００１３】また、図２に示す接着剤に代えて、図３に示すシートタイプのインナー２は、その片面の一端側３に係合小突起６を一面に設けたもので、この係合小突起６はその先端がカギ状に曲がっている。従って、他のシートタイプのインナー２やマスクの素材である不織布や紙の繊維に係合小突起６のカギ状に曲がった先端が係合して係着される。さらに、この係着したインナー２は手で引っ張ることにより剥離することができる程度の強度の係着である。

【００１４】次に、本考案の使用例を説明する。図１に示す取替用インナー１から上面の一枚のシートタイプのインナー２を剥離して係着手段４を一端に有するインナー２を一枚得る。次いで、図４に示すように、この一枚のインナー２をフェイスマスク７の内側面のマスク地８の上に係着手段４を上にして載置した後、インナー２の係着手段４を押さえて係着する。図４のフェイスマスク７のマスク地８は折線１０で折り重ねてあるので、マスク下端を下に引っ張ると顎までマスク地を被せることができるものである。従って、この場合は上記のようにインナー２の係着手段４を上側にして係着すると、マスク下端を顎まで拡張しても係着手段は外れることがない。しかし、下部を拡大しないマスクであればインナー２の係着手段４を下にしてマスクの下側に係着することができる。このように係着手段４を下にすると、インナー２とマスク地８との間にさらに有効なフィルターを挿着しても係着手段４で保持されるので落ちることがない。このようにインナー２を係着すると頭又は耳掛け紐９を適宜大きさにして頭又は耳に掛けて結んでフェイスマスク７を顔に装着する。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のフェイスマスク用のシートタイプのインナーはその片面の一端側に係着手段を有し係着手段を設け、このように形成したインナーの多数枚を積層して取替用インナーとしたので、コンパクトに衛生的に携帯でき、かつ、１枚づつ剥離してフェイスマスクの内面に簡単に装着でき、かつ、適宜時間経過後に取り外すことができるので、汚れたインナーの交換が容易であるので頻繁に取替えることができる。インナーを取替ることにより、フェイスマスクが長時間にわたり衛生的に使用できる。また、マスクに装着したインナーはマスク地と係着しているのでマスク内面で移動することがない。さらに、インナーはその一端側のみでマスク地と係着しているので、マスクとインナー間に有効なフィルター材を挿着できる。また、インナー自体を微小多孔質素材としたり、吸着性素材をインナーの繊維間に梳き込んで入れ込むことにより優れたフィルターとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】積層した多数枚からなるフェイスマスクの取替
用インナーを示す図である。

【図２】接着剤を有する取替用インナーの１枚を示す図
である。

【図３】係合小突起を有する取替用インナーの１枚を示
す図である。

【図４】取替用インナーの一枚を挿着したフェイスマス
クの内面側を示す図である。

【符号の説明】

１取替用インナー２インナー３一端側４係着手段５接着剤６係合小突起７フェイスマスク８マスク地９頭或いは耳掛け紐１０折線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】口、鼻孔を覆うガーゼ、不織布或いは紙
などからなるマスク本体と耳掛け紐または後頭部締結用
の紐を両側に有する衛生用フェイスマスクの内側面に装
着するインナーにおいて、シートタイプのインナー２の
片面の一端部にフェイスマスク７内面のマスク地８に係
着する係着手段４を設け、該係着手段４を有する多数枚
のインナー２の単体を該係着手段４で互いに他のインナ
ー２の他面の一端部に係着積層してなることを特徴とす
るフェイスマスク７の取替用インナー１。
【請求項２】インナー２は不織布或いは紙などの通気
性極微細多孔質素材からなるシートタイプの花粉非通過
性フィルターであることを特徴とする請求項１記載のフ
ェイスマスク７の取替用インナー１。
【請求項３】インナー２は吸着性微粒子を素材の繊維
間に入れ込んだ不織布或いは紙などの通気性極微細多孔
質素材からなるシートタイプの脱臭性フィルターである
ことを特徴とする請求項１記載のフェイスマスク７の取
替用インナー１。
【請求項４】係着手段４は非固化性で常時粘着性を有
し剥離再接着可能な接着剤５の塗布層からなることを特
徴とする請求項１ないし請求項３のいずれかに記載のフ
ェイスマスク７の取替用インナー１。
【請求項５】係着手段７は先端がかぎ状係合部からな
る小突起６を多数有することを特徴とする請求項１ない
し請求項３のいずれかに記載のフェイスマスク７の取替
用インナー１。