JP3037206U - 経典・数珠等の収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経典・数珠・線香等を一体に纏めた状態で家
の中に保管することができるし、仏壇の代りとして使用
することができ、しかも携帯性に優れている。 【解決手段】 合成樹脂製の収納箱体１には仕切板５が
設けてあり、側方に開口６Ａを有する経典収納部６が下
側に、上方に開口７Ａを有する数珠等収納部７が上側に
画成してある。収納箱体１には経典収納部６および数珠
等収納部７の各開口６Ａ、７Ａを施蓋する蓋体８が開閉
可能に蝶着してあり、蓋体８にはガラス等の透明体によ
って覆った窓部９が設けてある。数珠等収納部７には数
珠保持部１３、線香収納部１８およびローソク収納部１
９が画成してある。また、仕切板５には窓部９から目視
できる位置に仏表示部２０が設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、経典、数珠、線香、ローソク等を所定の状態で安定性良く収納でき 、仏壇の代わりとしても、またこれらのものを一体に携帯することができるよう にした経典・数珠等の収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、経典、数珠、線香、ローソク等は適宜の箱に格別に収納しているのが殆 どであり、これらを一体に収納できる収納箱は知られていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、例えば墓参のために数珠等を持参しようとする際、これらの品物が 散逸していたり、一部の品物を忘れるといったことが起きている。また、経典、 数珠は宗教上の祭具であるから本来は仏壇の中に収納すべきものであるが、仏壇 を設けていない家庭もあるし、住宅環境によっては適当な置き場所がない場合も ある。

【０００４】 本考案は上述した従来技術の未解決の問題点に鑑みなされたもので、経典、数 珠、線香、ローソク等を一体に纏めた状態で家の中に保管することができるし、 仏壇の代わりとして使用することもでき、しかも携帯性に優れている経典・数珠 等の収納箱を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するために構成された本考案の手段は、側方が開口した経 典収納部を下側に、上方が開口した数珠等収納部を上側に仕切板によって画成し てある収納箱体と、該収納箱体に施蓋可能に設けられ、前記経典収納部及び数珠 等収納部の各開口を施蓋する蓋体と、前記仕切板の上面に設けられた数珠保持部 とからなる。

【０００６】 そして、前記数珠等収納部には線香収納部及びローソク収納部を画成するとよ い。

【０００７】 また、前記蓋体には透明体で覆った窓部を設けるとよい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、１は合成樹 脂材により形成した収納箱体を示し、該収納箱体１は底板２と、該底板２の３辺 に沿って平面略コ字状に起立した上、下側板３、３および左側板４と、該上、下 側板３、３および左側板４の高さ方向途中に底板２と平行に設けられた仕切板５ とから構成してある。そして、該仕切板５によって収納箱体１の内部は側方に開 口６Ａを有する経典収納部６と、上方および側方に開口７Ａを有する数珠等収納 部７が画成されている。

【０００９】 ８は前記収納箱体１を開閉可能に施蓋する蓋体で、該蓋体８は収納箱体１の上 側を覆う上面覆い部８Ａと、該上面覆い部８Ａの先端から下向きに突出する側面 覆い部８Ｂとを合成樹脂材により略Ｌ字状に一体に形成してあり、数珠等収納部 ７の開口７Ａ上側から経典収納部６の開口６Ａを一体に施蓋するようになってい る。そして、上面覆い部８Ａには内部を目視できるように矩形状の窓部９が開口 形成してあり、該窓部９は塵埃の侵入を防止するための樹脂製透明板９Ａで閉塞 してある。なお、窓部９は後述する仏像表示部２０のみを目視することができる 大きさに設定することにより、日常仏壇の代わりとして使用するのに好適である 。上述の構成からなる蓋体８はヒンジ１０、１０を介して収納箱体１に取着して ある。また、１１、１１は蓋体８を収納箱体１に係脱自在に係止するための磁石 片で、該各磁石片１１は収納箱体１の上、下側板３、３に取着してあり、蓋体８ には磁石片１１が磁着する鉄片１２、１２が取着してある。

【００１０】 また、１３は仕切板５の上面に設けられた数珠保持部である。１４は該数珠保 持部１３を構成し、仕切板５の中央上側に配置した数珠掛け片で、該数珠掛け片 １４は平面略三日月形をなしており、凸湾曲状の掛止面１４Ａを凹状に形成した ものからなっている（図３および図４参照）。１５、１５は数珠掛け片１４の下 方両側に逆ハ字状に配置した一対の数珠案内片で、該各数珠案内片１５は上面が 凹湾曲状の数珠受け面１５Ａになっている。また、１６は前記一対の数珠案内片 １５、１５の下方に位置して仕切板５の中央下側に配置した房案内片を示し、該 房案内片１６は左右に凹湾曲状の傾斜面１６Ａ、１６Ａを有する平面略富士山状 に形成してある。また、房案内片１６の中央にはマッチ、ライター等の着火具を 収納するための収納凹部１７が形成してある。

【００１１】 更に、１８は数珠等収納部７に設けた線香収納部で、該線香収納部１８は略Ｌ 字状の仕切片１８Ａを上側板３と左側板４に連接した状態で仕切板５の左側に設 けることにより形成してある。また、１９は線香収納部１８と同様に数珠等収納 部７に設けたローソク収納部を示し、該ローソク収納部１９は略Ｌ字状の仕切片 １９Ａおよび側片１９Ｂを上側板３に連接した状態で仕切板５の右側に設けるこ とにより形成してある。２０は数珠保持部１３と一対の数珠案内片１５、１５の 間に位置して仕切板１５上に設けた仏表示部で、該仏表示部２０は例えばミニチ ュアの仏像、仏の絵、文字で表した名号或はお題目等である。

【００１２】 本実施の形態に係る経典・数珠等の収納箱は上述の構成からなるもので、図示 しない経典は経典収納部６に収納しておき、数珠Ａは数珠掛け片１４、数珠案内 片１５および房案内片１６からなる数珠保持部１３に係止し、線香Ｂは線香収納 部１８に、ローソクＣはローソク収納部１９にそれぞれ収納し、マッチ等の着火 具Ｄは収納凹部１７に収納することにより墓参等に使用する品物を一体に纏めて おくことができる。また、日常家に安置する場合には蓋体８を閉めた状態にして おくことにより、窓部９を介して仏表示部２０のみを目視することができるので 、仏壇のない家庭でも仏壇の代わりとして使用することができる。

【００１３】 なお、実施の形態では磁石片１１と鉄片１２により収納箱体１に蓋体８を係着 する構成にしたが、例えば面ファスナを用いてもよいし、掛け金を用いてもよい ものである。

【００１４】 また、実施の形態では、収納箱体１および蓋体８は合成樹脂材により形成する ものとして述べたが、木を用いて塗装を施すことにより仏壇の代りとして用いる のに相応しい形態に形成できる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。 （１）墓参に必要な経典、数珠、線香、ローソクおよび着火具を１の収納箱に収 納することができるから、墓参の時に忘れ物をすることを確実に防止することが できる。 （２）収納箱には経典収納部を設けてあるから、経典を痛めることなく保管する ことができる。 （３）収納箱には数珠保持部を設けてあるから、形態の定まらない数珠を体裁よ く、また携帯時にも位置ずれすることなく収納することができる。 （４）日常は収納箱を適宜の場所に立てた状態で載置することにより、仏壇の代 わりとして使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係る経典・数珠等の収納
箱の外観斜視図である。

【図２】蓋体を開いて内部構造を示す経典・数珠等の収
納箱の斜視図である。

【図３】数珠掛け片の正面図である。

【図４】図３中のＩＶ−ＩＶ矢示方向断面図である。

【図５】数珠を数珠保持部に係止し、線香、ローソクを
収納した状態を示す経典・数珠等の収納箱の正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 収納箱体 ５ 仕切板 ６ 経典収納部 ７ 数珠等収納部 ８ 蓋体 ９ 窓部 １３ 数珠保持部 １８ 線香収納部 １９ ローソク収納部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹中 八重子 北海道札幌市厚別区もみじ台西２丁目２番 11−106号

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側方が開口した経典収納部を下側に、上
   方が開口した数珠等収納部を上側に仕切板によって画成
   してなる収納箱体と、該収納箱体に施蓋可能に設けら
   れ、前記経典収納部及び数珠等収納部の各開口を施蓋す
   る蓋体と、前記仕切板の上面に設けられた数珠保持部と
   から構成してなる経典・数珠等の収納箱。
2. 【請求項２】 前記数珠等収納部には線香収納部及びロ
   ーソク収納部が画成してある請求項１記載の経典・数珠
   等の収納箱。
3. 【請求項３】 前記蓋体には透明体で覆った窓部が設け
   てある請求項１記載の経典・数珠等の収納箱。