JP3037111U - 学習器具 - Google Patents

学習器具

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JP3037111U
JP3037111U JP1996011470U JP1147096U JP3037111U JP 3037111 U JP3037111 U JP 3037111U JP 1996011470 U JP1996011470 U JP 1996011470U JP 1147096 U JP1147096 U JP 1147096U JP 3037111 U JP3037111 U JP 3037111U
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万三男 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量でかつ簡易な構造で、自分の音声を聞くこ
とによる十分な学習効果が得られる学習器具を提供す
る。 【解決手段】学習器具1は、自己の音声を耳で聞き、記
憶力を高めるための学習器具であって、基部3と、音声
を集める中空の集音部5と、可撓性を有する一対のチュ
ーブ2、2と、前記基部3の左右方向両側に形成され、
前記チューブ2、2を支持する一対の腕部材4、4とを
有している。集音部5は、基部3に対して回動可能に支
持されている。また、各腕部材4、4の先端には、それ
ぞれコネクタ6を介して耳装着部7が接続されている。
使用者が音声を発すると、その音声は、集音部5で集め
られ、各チューブ2、2により各耳装着部7、7に導か
れ、各耳装着部7、7から左右の耳に入る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自分の音声を聞くための学習器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声を発するとともに、その音声を聴いて学習する学習器具が知られている。 このような学習器具は、例えば、特公昭53−35448号(特開昭52−42 111号)公報に記載されている。
【0003】 前記公報に記載されているマイク付ヘッドホン(学習器具)は、一対の耳当部 と、電気信号音声変換器が内蔵され、前記耳当部に取り付けられた一対の取付カ バーと、両取付カバーを連結する連結具と、マイクとを有している。そして、こ のマイク付ヘッドホンには、可変抵抗、増幅器、各種スイッチおよび電源部等を 備えた電気回路が内蔵されている。
【0004】 このマイク付ヘッドホンを使用する際は、連結具を頭部に掛けるとともに、一 対の耳当部を左右の耳の位置に配置させる。
【0005】 そして、電源スイッチをオンとし、音声を発すると、マイクから入力された音 声の電気信号が増幅器で増幅され、その電気信号が電気信号音声変換器に入力さ れ、この電気信号音声変換器から音声として出力される。これにより、使用者は 、マイクを通した自分の音声を聞くことができる。
【0006】 しかしながら、前記マイク付ヘッドホンは、マイクや電気回路を有しているの で、構造が複雑であるとともに、重いという欠点がある。さらに、電源がないと 使用することができないという欠点がある。また、電気回路等を有しているので 、製造コストも高い。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、軽量でかつ簡易な構造で、自分の音声を聞くことによる十分 な学習効果が得られる学習器具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(17)の本考案により達成される。
【0009】 (1) 使用の際、口の近傍に配置され、音声を集める中空の集音部と、 着脱自在に耳に装着される耳装着部と、 音声を前記集音部から前記耳装着部に導く誘導管とを有することを特徴とする 学習器具。
【0010】 (2) 前記誘導管を支持する支持部材を有する上記(1)に記載の学習器具 。
【0011】 (3) 前記集音部は、前記支持部材に対して変位可能に支持されている上記 (2)に記載の学習器具。
【0012】 (4) 前記支持部材に対する前記集音部の姿勢を規制する姿勢規制手段を有 する上記(3)に記載の学習器具。
【0013】 (5) 前記支持部材に対する前記集音部の姿勢を保持する姿勢保持手段を有 する上記(3)または(4)に記載の学習器具。
【0014】 (6) 前記集音部と前記支持部材との間の摩擦抵抗の大きさを調整する抵抗 調整手段を有する上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の学習器具。
【0015】 (7) 左右の耳に装着される一対の耳装着部と、前記集音部で集められた音 声を前記一対の耳装着部にそれぞれ導く一対の誘導管とを有し、前記支持部材は 、前記集音部を回動可能に支持する基部と、該基部から両側に延び、前記一対の 誘導管をそれぞれ支持する一対の腕部材とで構成されている上記(2)ないし( 6)のいずれかに記載の学習器具。
【0016】 (8) 前記腕部材の前記耳装着部と反対側の端部付近に軸が形成され、この 軸を中心に、前記集音部が回動するよう構成されている上記(7)に記載の学習 器具。
【0017】 (9) 前記軸は、中空軸であり、その中空軸内に前記誘導管が連通または挿 通している上記(8)に記載の学習器具。
【0018】 (10) 前記腕部材は、弾性変形し得る弾性部を有し、その弾性により前記耳 装着部を耳へ向けて付勢するよう構成されている上記(7)ないし(9)のいず れかに記載の学習器具。
【0019】 (11) 前記弾性部は、前記腕部材の長手方向に沿って複数形成されたスリッ トを有し、該スリットにより弾性変形し得るよう構成されている上記(10)に記 載の学習器具。
【0020】 (12) 前記支持部材は、前記誘導管の一部が外部に露出するよう該誘導管を 覆っている上記(2)ないし(11)のいずれかに記載の学習器具。
【0021】 (13) 前記支持部材は、前記誘導管がその長手方向のほぼ全長に渡って外部 に露出するよう構成されている上記(12)に記載の学習器具。
【0022】 (14) 前記支持部材は、前記誘導管を係止する爪部を有する上記(2)ない し(13)のいずれかに記載の学習器具。
【0023】 (15) 前記耳装着部での音量を調節する音量調節手段を有する上記(1)な いし(14)のいずれかに記載の学習器具。
【0024】 (16) 前記集音部は、該集音部の中空部と連通する孔部と、該孔部を開閉す る蓋部材とを有する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の学習器具。
【0025】 (17) 前記耳装着部は、耳の孔に挿入される軟質部材を有する上記(1)な いし(16)のいずれかに記載の学習器具。
【0026】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の学習器具を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す る。
【0027】 図1は、使用者が装着した状態の本考案の学習器具の構成例を示す斜視図、図 2は、本考案の学習器具の構成例を示す正面図、図3は、図2に示す学習器具の 背面図、図4は、図2に示す学習器具のA−A線での断面図、図5は、図2に示 す学習器具のB−B線での断面図である。
【0028】 これらの図に示す学習器具(音声伝送器具)1は、自己の音声を耳で聞き、記 憶力を高めるための学習器具であって、音声を集める中空の集音部5と、基部3 と、一対の腕部材4、4と、可撓性(柔軟性)を有する一対のチューブ(誘導管 )2、2とを有している。
【0029】 図6は、基部3およびその近傍を示す正面図、図7は、図6中のC−C線での 断面図である。
【0030】 図2、図6および図7に示すように、基部3は、基板31を有し、この基板3 1の正面側(図7中左側)には、図2および図6中左右方向に延びる一対の中空 軸32、32が形成されている。
【0031】 中空軸32の先端部321の外径は、基端部322の外径より大きく設定され ている。また、中空軸32の内径は、ほぼ一定になっている。
【0032】 この中空軸32内には、チューブ2の一端側が挿通されている。なお、本考案 では、チューブ2は、中空軸32内に連通していてもよい。
【0033】 基板31には、中空軸32に対応する部位に、中空軸32より若干大きいほぼ 長方形の開口311が形成されている。
【0034】 図2および図3に示すように、基板31の図2および図3中左右方向両側には 、一対のチューブ2、2を支持する一対の腕部材4、4が形成されている。各腕 部材4は、それぞれの一端同士が互いに対向し、かつそれぞれの他端同士が互い に対向するように湾曲している。
【0035】 なお、この一対の腕部材4、4と、前記基部3とにより、支持部材が構成され る。
【0036】 ここで、前記左右の腕部材4は対称であるので、以下、代表的に一方の腕部材 4を説明する。
【0037】 図5に示すように、腕部材4の横断面形状は、ほぼU字状をなしている。すな わち、腕部材4は、その長手方向のほぼ全長に渡って、図5中下側が開放してい る(図5中下側に開放部41が形成されている)。
【0038】 この場合、図1、図2および図3に示すように、使用者が学習器具1を装着し ているとき(使用しているとき)、腕部材4が使用者側に向けて開放するように 、開放部41が形成されている。
【0039】 よって、使用者が学習器具1を装着しているときは、腕部材4の開放部41が 正面の他人から死角になるので、体裁が悪くない。
【0040】 図2、図3および図5に示すように、チューブ2は、腕部材4の開放部41か ら内部に挿入され、この腕部材4によって支持されている。換言すれば、腕部材 4は、チューブ2がその長手方向のほぼ全長に渡って腕部材4の外部に露出する ようチューブ2を覆い、支持している。
【0041】 腕部材4の内側面には、その長手方向に沿って複数の爪部42が形成されてお り、チューブ2は、これら爪部42で係止されている。
【0042】 この学習器具1では、腕部材4のほぼ半分が開放しているので、腕部材4の形 状を管状にする場合に比べ、腕部材4の構成材料の量を減少させることができ、 軽量化に有利であるとともに材料コストが安価となる。
【0043】 また、腕部材4が開放しているので、製造(組み立て)の際、腕部材4へのチ ューブ2の挿入を容易に行うことができる。
【0044】 また、腕部材4が開放しているので、爪部42を腕部材4に容易に形成するこ とができる。
【0045】 図2に示すように、腕部材4は、基部3側に弾性部43を有している。この弾 性部43には、複数のスリット431が形成されており、弾性部43は、これら スリット431により弾性変形し得るようになっている。なお、前記スリット4 31は、腕部材4の長手方向に沿って配置されている。
【0046】 また、腕部材4の先端部44には、コネクタ6を介して耳装着部7が接続され ている。すなわち、腕部材4の先端部44には、コネクタ6の基端部62が接続 され、このコネクタ6の先端部61には、耳装着部7が接続されている。
【0047】 図8は、コネクタ6を示す正面図である。 同図に示すように、コネクタ6は、中空の先端部61および基端部62で構成 されている。基端部62の外径は、先端部61の外径より大きく設定されている 。
【0048】 このコネクタ6の基端部62の外周部には、その周方向に延びる溝63が複数 形成されている。この溝63により、指でコネクタ6を把持したときのグリップ 性が向上する。
【0049】 図9は、腕部材4の先端部を示す側面図である。 同図に示すように、腕部材4の先端部44の外形は、コネクタ6の基端部62 内に挿入し得るように、ほぼ円形になっている。
【0050】 図2に示すように、耳装着部7は、筒状の軟質部材で構成されている。この場 合、耳装着部7の先端部は、外側に折り返され、傘状(きのこ状)になっている 。換言すれば、耳装着部7の先端部の外径は、先端から基端に向けて漸増してい る。
【0051】 耳装着部7の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン(P E)等の軟質樹脂、天然ゴム、シリコーンゴム等のゴム材料、その他各種エラス トマー等を使用することができる。
【0052】 図2、図3および図4に示すように、基部3には、集音部5が回動可能(変位 可能)に支持されている。
【0053】 図10は、図2に示す集音部5のD−D線での断面図である。 図2、図3、図4および図10に示すように、集音部5は、正面側(図4およ び図10中左側)に位置する正面側部材51と、背面側(図4および図10中右 側)に位置する背面側部材52とを有し、これらを合わせたものである。
【0054】 図3に示すように、正面側部材51の縁には、その縁に沿って、リブ511が 形成されている。そして、背面側部材52の縁には、その縁に沿って、正面側部 材51のリブ511と係合するリブ521が形成されている。この場合、本実施 例では、正面側部材51のリブ511の内側に背面側部材52のリブ521が位 置している。これにより、正面側部材51と背面側部材52の位置合わせを容易 に行うことができ、またそれらのズレが防止される。
【0055】 この集音部5の図3中上側には、中空部53に連通する開口54が形成されて いる。
【0056】 そして、図4および図10に示すように、集音部5は、正面側部材51側が凸 となるように屈曲している。これにより開口54が背面側(使用者の口の方向) に向くので、使用者の音声が集音部5の中空部53に集まり易い。
【0057】 また、図3および図10に示すように、集音部5の先端部(図3および図10 中上側部)では、横断面における中空部53の面積が、図3および図10中下側 から上側に向けて漸増し、開口54において最大となっている。よって、使用者 の音声が集音部5の中空部53に集まり易い(集音効果が高い)。
【0058】 図10に示すように、集音部5の図10中下側には、中空部53に連通する円 形の開口55が形成されている。図2に示すように、この開口55は、集音部5 の図2中の左右両側にそれぞれ形成されている。
【0059】 各開口55の内径は、それぞれ、中空軸32の基端部322の外径より若干小 さく設定されている。
【0060】 図10に示すように、正面側部材51の内側面の中央部には、正面側部材51 に対してほぼ垂直方向に突出する突部512が立設されている。この突部512 には、ネジ56と螺合するネジ穴513が形成されている。
【0061】 また、背面側部材52の前記ネジ穴513に対応する位置には、ネジ56が挿 入される孔部522が形成されている。
【0062】 図2および図10に示すように、この集音部5では、中空軸32が開口55か ら中空部53に挿入された状態で、ネジ56がネジ穴513に螺合し、これによ り正面側部材51と背面側部材52とが接合されている。この場合、集音部5の 開口55に臨む縁部551が、中空軸32の基端部322の外周に位置している 。
【0063】 この集音部5は、中空軸32を中心に回動し得る。そして、前述したように、 開口55の内径が中空軸32の基端部322の外径より若干小さく設定されてい るので、ネジ56の締め具合により、集音部5の開口55に臨む縁部551と、 中空軸32の基端部322との間の摩擦抵抗の大きさを調整し得る。すなわち、 ネジ56を締めると、縁部551の基端部322への圧着力が増し、集音部5の 回動の摩擦抵抗が増大し、逆にネジ56を緩めると、縁部551の基端部322 への圧着力が減り、集音部5の回動の摩擦抵抗が減少する。
【0064】 前記摩擦抵抗の大きさは、使用者の操作により集音部5を回動させてその姿勢 を変更することができ、かつ使用者が手を離しても、また多少の振動が作用して も、前記摩擦抵抗で集音部5の姿勢を保持し得る程度に設定される。
【0065】 また、図10に示すように、集音部5の図10中下側の正面(図10中左側) 、すなわち正面側部材51の図10中下側には、中空部53に連通する円形の孔 部57が形成されている。この孔部57には、蓋部材58が着脱自在に装着され ており、この蓋部材58の着脱により、孔部57が開閉される。
【0066】 学習器具1のチューブ2の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル等の各 種樹脂材料を使用することができる。
【0067】 また、基部3、腕部材4、集音部5等の構成材料としては、それぞれ、例えば 、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、アクリロ ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等の各種樹脂材料を使 用することができる。
【0068】 なお、前述した基部3の基板31により、集音部5の姿勢を規制する姿勢規制 手段が構成される。
【0069】 また、前述した集音部5の開口55に臨む縁部551と、中空軸32の基端部 322と、突部512と、ネジ56とにより、集音部5の姿勢を保持する姿勢保 持手段が構成される。
【0070】 また、前述した突部512と、ネジ56とにより、集音部5と基部3との間の 摩擦抵抗の大きさを調整する抵抗調整手段とが構成される。
【0071】 次に、学習器具1の作用を説明する。 学習器具1を使用する場合には、まず、学習器具1を頭部に装着する。この際 、耳装着部7が上側に位置するように腕部材4やコネクタ6を手で把持し、腕部 材4をその間隔が広がる方向へ引っ張る。そして、その状態で、耳装着部7を耳 の孔の外側に移動させ、耳装着部7を耳の孔に挿入する。
【0072】 腕部材4は、その弾性部43の弾性により、腕部材4の間隔が狭くなる方向へ 付勢される。すなわち、耳装着部7が耳へ向けて付勢され、これにより、腕部材 4やコネクタ6から手を離しても耳装着部7の耳への装着状態が保持される。
【0073】 この場合、学習器具1では、個人差に対応して弾性部43が弾性変形し、耳装 着部7と7の間隔が変更されるので、頭の大きさにかかわらず、誰にでも適合す る。
【0074】 次いで、集音部5を所定方向へ所定角度回転させて、開口54を口の近傍に位 置させる。この場合、腕部材4に対する集音部5の姿勢は、開口55に臨む縁部 551と、中空軸32の基端部322との間の摩擦力(摩擦抵抗)により保持さ れる。
【0075】 なお、学習器具1では、個人差や好み等に対応して、集音部5の姿勢を変更す ることにより、開口54を口から所定距離離れた位置(口の近傍)に位置させる ことができる。
【0076】 また、集音部5の姿勢(角度)、すなわち口から開口54までの距離の調整に より、耳装着部7での音量を調節することができる。従って、集音部5の回動の 機構は、耳装着部7での音量を調節する音量調節手段を構成する。
【0077】 使用者が音声を発すると、その音声は、集音部5の開口54から中空部53に 集められ、チューブ2により耳装着部7に導かれ(伝送され)、各耳装着部7か ら左右の耳に入る。すなわち、使用者は、自分で発した音声を左右の耳で直接聞 くことができる。
【0078】 また、学習器具1では、例えば、マイクロホンを着脱自在に集音部5に装着す ることができる。
【0079】 マイクロホンを集音部5に装着する場合には、集音部5の蓋部材58を取り外 して孔部57を開き、その孔部57から中空部53に図示しないマイクロホンを 挿入する。そして、そのマイクロホンに、例えば図示しない録音装置を接続すれ ば、自分の音声を録音することができる。
【0080】 また、蓋部材58を取り外すと、中空部53に溜った水分や水蒸気を孔部57 から集音部5の外部に排出させることができる。
【0081】 また、蓋部材58を取り外すと、音声の一部が孔部57から漏れるので、耳装 着部7での音量を下げることができる。この点で、孔部57および蓋部材58は 、耳装着部7での音量を調節する音量調節手段を構成する。
【0082】 学習器具1の使用後は、学習器具1を取り外す。この際、腕部材4やコネクタ 6を手で把持し、弾性部43からの付勢力に抗して、腕部材4をその間隔が広が る方向へ引っ張り、耳装着部7を耳の孔から抜き取る。
【0083】 学習器具1を収納する際は、集音部5を図4中時計回りに回転させる。集音部 5を図4中時計回りに回転させると、集音部5の背面側部材52が基部3の基板 31に当接し、これにより集音部5の姿勢が規制される。そして、この収納時の 集音部5の姿勢は、開口55に臨む縁部551と、中空軸32の基端部322と の間の摩擦力により保持される。この場合、学習器具1が平らな形状になるので 、収納が容易であり、運搬の際も便利である。
【0084】 また、集音部5を図4中反時計回りに回転させると、集音部5の正面側部材5 1が基部3の基板31に当接し、これにより集音部5の姿勢が規制される。すな わち、本実施例では、集音部5の回動の角度は、基板31によって180°の範 囲に規制される。
【0085】 本考案の学習器具は、学習のとき、例えば、文章、単語、歌等を記憶(暗記) するとき等に使用される。
【0086】 以上、本考案の学習器具を、図示の構成例に基づいて説明したが、本考案はこ れに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成の ものに置換することができる。
【0087】 例えば、本考案では、誘導管(チューブ2)の経路は、図示のものに限定され ず、例えば、少なくとも一方の誘導管が頭の上、または首の後ろを通過するよう に構成されていてもよい。
【0088】 また、本考案では、片方の耳で音声を聞くような構成であってもよい。 また、本考案では、集音部が誘導管や支持部材に対して固着、または一体化さ れたものでもよい。最も簡単な構成としては、集音部と誘導管とが一体的に形成 されたものが可能である。
【0089】 また、本考案では、支持部材が省略されていてもよい。支持部材を省略して、 誘導管のみを設ける場合には、誘導管がそれ自体の形状を維持し得るよう、ある 程度の剛性を有するものであるのが好ましい。
【0090】 また、本考案では、学習器具の装着時に、耳装着部が耳を覆うような構成(ヘ ッドホン式)であってもよいが、髪の毛を乱すことがなく、ヘッドホン式に比べ 、構造が簡易で、軽量で、かつ安価であるという観点から、耳装着部は、本実施 例のように、耳の孔に挿入されるよう構成されているのが好ましい。すなわち、 いわゆるイヤホーン式(インナー式)が好ましい。
【0091】 また、本考案では、腕部材4が管状になっていてもよい。 また、本考案では、音量調節手段は、前記実施例の他、例えば、クリップ手段 (図示せず)等によりチューブ2を圧閉してその内腔(流路)の断面積を変更す るような構成であってもよい。
【0092】 また、本考案では、集音部の先端部(開口54の近傍)が変形し得るように構 成されていてもよい。例えば、開口54が拡大、縮小したり、また、集音部の先 端部が伸縮するように構成することができる。この場合、集音部の先端部を、例 えば少なくとも2パターンに変形(屈曲、湾曲等)し得る軟質または弾性を有す る部材(集音部に対して固着または一体成形でも、着脱自在でもよい)で構成し てもよい。
【0093】 また、本考案では、集音部の変位の形態は、図示のような回動に限らない。例 えば、集音部が、自由に屈曲または湾曲し得る支持部材で支持され、この支持部 材が屈曲または湾曲することで、集音部またはその先端部が変位するように構成 されていてもよい。
【0094】 このように、集音部の先端部の変形や、集音部の変位により、集音効果を高め たり、音量を調整したりする上で有利となる。
【0095】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の学習器具によれば、自分の音声を耳に導き、そ の音声を直接聞くことができる。すなわち、音声を発するとともに、その音声を ほぼ同時に聞くことができる。
【0096】 このため、記憶(暗記)の際、音声を発すること(発音)による作用と、聴覚 による作用とが生じる。すなわち、大脳生理学上、右脳と左脳との相乗効果によ り、記憶力が向上する。
【0097】 しかも、本考案では、音の漏れがなく(但し、集音部の孔部が閉じられた状態 )、音声が良く聞こえるので、十分な学習効果が得られる。
【0098】 そして、本考案の学習器具は、音声を電気信号等に変換することなくそのまま 伝送するように構成されているので、従来のマイク付ヘッドホンのような電気回 路を備えた装置に比べ、構造が簡易であるとともに、計量であり、かつ安価であ る。
【0099】 また、本考案の学習器具には電気回路を設ける必要がないので、例えば、落し たり、ぶつけたりしたときの衝撃に対して強く、寿命も長い。
【0100】 また、本考案の学習器具は、使用の際、電源が不要であるので、どこでも使用 することができる。
【0101】 そして、学習器具を使用する場合には、その着脱時以外は、操作、例えば、従 来のマイク付ヘッドホンのような電源スイッチのオン、オフ等の複雑な操作がな いので、いつでも手を自由に使うことができる(ハンズフリー)。
【0102】 また、集音部の姿勢調整や、孔部に対する蓋部材の開閉等により、音量を調節 することもできる。
【0103】 また、耳装着部が耳の孔に挿入される軟質部材を有する場合、すなわち、いわ ゆるイヤホーン式(インナー式)の場合には、学習器具の装着時に髪の毛が乱れ ることがなく、また、耳孔を損傷することもない。
【0104】 そして、眼鏡を使用している人が装着しても、眼鏡のフレームが邪魔になるこ とがない。
【0105】 しかも耳装着部が耳を覆うヘッドホン式のものに比べ、構造が簡易で、軽量で 、かつ安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用者が装着した状態の本考案の学習器具の構
成例を示す斜視図である。
【図2】本考案の学習器具の構成例を示す正面図であ
る。
【図3】図2に示す学習器具の背面図である。
【図4】図2に示す学習器具のA−A線での断面図であ
る。
【図5】図2に示す学習器具のB−B線での断面図であ
る。
【図6】本考案における基部およびその近傍を示す正面
図である。
【図7】図6中のC−C線での断面図である。
【図8】本考案におけるコネクタを示す正面図である。
【図9】本考案における腕部材の先端部を示す側面図で
ある。
【図10】図2に示す集音部のD−D線での断面図であ
る。
【符号の説明】
1 学習器具 2 チューブ 3 基部 31 基板 311 開口 32 中空軸 321 先端部 322 基端部 4 腕部材 41 開放部 42 爪部 43 弾性部 431 スリット 44 先端部 5 集音部 51 正面側部材 511 リブ 512 突部 513 ネジ穴 52 背面側部材 521 リブ 522 孔部 53 中空部 54 開口 55 開口 551 縁部 56 ネジ 57 孔部 58 蓋部材 6 コネクタ 61 先端部 62 基端部 63 溝 7 耳装着部

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用の際、口の近傍に配置され、音声を
    集める中空の集音部と、 着脱自在に耳に装着される耳装着部と、 音声を前記集音部から前記耳装着部に導く誘導管とを有
    することを特徴とする学習器具。
  2. 【請求項2】 前記誘導管を支持する支持部材を有する
    請求項1に記載の学習器具。
  3. 【請求項3】 前記集音部は、前記支持部材に対して変
    位可能に支持されている請求項2に記載の学習器具。
  4. 【請求項4】 前記支持部材に対する前記集音部の姿勢
    を規制する姿勢規制手段を有する請求項3に記載の学習
    器具。
  5. 【請求項5】 前記支持部材に対する前記集音部の姿勢
    を保持する姿勢保持手段を有する請求項3または4に記
    載の学習器具。
  6. 【請求項6】 前記集音部と前記支持部材との間の摩擦
    抵抗の大きさを調整する抵抗調整手段を有する請求項3
    ないし5のいずれかに記載の学習器具。
  7. 【請求項7】 左右の耳に装着される一対の耳装着部
    と、前記集音部で集められた音声を前記一対の耳装着部
    にそれぞれ導く一対の誘導管とを有し、前記支持部材
    は、前記集音部を回動可能に支持する基部と、該基部か
    ら両側に延び、前記一対の誘導管をそれぞれ支持する一
    対の腕部材とで構成されている請求項2ないし6のいず
    れかに記載の学習器具。
  8. 【請求項8】 前記腕部材の前記耳装着部と反対側の端
    部付近に軸が形成され、この軸を中心に、前記集音部が
    回動するよう構成されている請求項7に記載の学習器
    具。
  9. 【請求項9】 前記軸は、中空軸であり、その中空軸内
    に前記誘導管が連通または挿通している請求項8に記載
    の学習器具。
  10. 【請求項10】 前記腕部材は、弾性変形し得る弾性部
    を有し、その弾性により前記耳装着部を耳へ向けて付勢
    するよう構成されている請求項7ないし9のいずれかに
    記載の学習器具。
  11. 【請求項11】 前記弾性部は、前記腕部材の長手方向
    に沿って複数形成されたスリットを有し、該スリットに
    より弾性変形し得るよう構成されている請求項10に記
    載の学習器具。
  12. 【請求項12】 前記支持部材は、前記誘導管の一部が
    外部に露出するよう該誘導管を覆っている請求項2ない
    し11のいずれかに記載の学習器具。
  13. 【請求項13】 前記支持部材は、前記誘導管がその長
    手方向のほぼ全長に渡って外部に露出するよう構成され
    ている請求項12に記載の学習器具。
  14. 【請求項14】 前記支持部材は、前記誘導管を係止す
    る爪部を有する請求項2ないし13のいずれかに記載の
    学習器具。
  15. 【請求項15】 前記耳装着部での音量を調節する音量
    調節手段を有する請求項1ないし14のいずれかに記載
    の学習器具。
  16. 【請求項16】 前記集音部は、該集音部の中空部と連
    通する孔部と、該孔部を開閉する蓋部材とを有する請求
    項1ないし15のいずれかに記載の学習器具。
  17. 【請求項17】 前記耳装着部は、耳の孔に挿入される
    軟質部材を有する請求項1ないし16のいずれかに記載
    の学習器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220458A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Sekisui Home Techno Kk 浴槽ユニット
KR102030707B1 (ko) * 2018-09-12 2019-10-10 김진선 내츄럴 모니터링 이어폰

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