JP3036405U - 不良の存在及び場所の検出が可能な多数の接続された太陽電池モジュールからなる発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、不良の存在及び場所の検出
が可能な多数の接続された太陽電池モジュ−ルからなる
発電装置の提供である。 【構成】 この装置は、太陽電池モジュ−ルの直列に接
続された一定数複数枚の両端に連結された良否判定手段
を有しているアレイを少なくとも１組含んでおり、該良
否判定手段が該両端の電圧値の適否に基づいて変化する
表示手段を有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、不良の存在及び場所の検出が可能な多数の接続された太陽電池モジ ュ−ルからなる発電装置に関する。

【０００２】 近年太陽電池を用いた太陽光発電の発展は著しく、一般家庭への導入も盛んに なってきている。

【０００３】

【従来の技術】

太陽光発電装置は、多数の太陽電池モジュ−ルを配列接続してアレイを形成す るが、目的の発電出力を得る為に直列に接続したり、並列に接続したり、直列、 並列を組み合せて接続したりする。

【０００４】 従来の接続例を図２に示すと、ＢＰＤはバイパス用ダイオ−ドであり、その役 目は直列に接続されている複数の太陽電池モジュ−ルの内部の木陰になって日光 があたらず発電力が低下しているモジュ−ルを使用させずにそのモジュ−ルのＢ ＰＤを通過させることによって、他の正常発電をしているモジュ−ルの発電力を バイパスすることである。

【０００５】 ＢＤ１〜ＢＤＸは送流防止用のダイオ−ド（ブロッキングダイオ−ド）である 。Ｍ−Ａ１〜Ｍ−Ｘｘはそれぞれ独立した太陽電池モジュ−ルを示す。Ｍ−Ａ１ 〜Ｍ−Ａｘ、Ｍ−Ｂ１〜Ｍ−Ｂｘ、Ｍ−Ｘ１〜Ｍ−ＸｘはそれぞれＸ枚ずつ直列 に接続されている。

【０００６】 当然この太陽電池アレイは日当りの良い場所に設置されジョイントボックスも 近接して設置される。家屋内に引き込まれるアレイ出力は上記の直並列接続後の 状態となる。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

このようにして形成されたアレイは、使用しているうちにある部分に故障を生 じ得るが、現在実施されている施行では、一旦設置を完了すると、耐用年数が２ ０〜２５年にもわたるのに総合的な出力のみを見て不具合発生の存在とその場所 を感知しないのが現状である。

【０００８】 即ち、Ｍ−Ａ１〜Ｍ−Ｘｘまでのどれか１枚に不良が生じても、ＢＰＤが用い られているので、不良が生じていることを電気出力より検知することは不可能で あり、不良を発見するためには、テスタ−等で（−）とＡ１〜ＡＸのブロッキン グダイオ−ドのアノ−ド側でそれぞれの電圧測定をして発見せざるをえない。し かしながら、自然光の為に刻一刻と日射量は変化して、それに伴い発電々圧も変 化するので、発見には熟練を要する。

【０００９】 つまり、直列に接続しているモジュ−ルの配電線が断線しておれば、電気を出 力しないので発見は容易であるが、それ以外の要因による不具合は、ＢＰＤのバ イパス作用等により容易ではない。勿論、常時確認できる位置にジョイントボッ クスがあり、Ａ１〜Ａｘのそれぞれの電圧計があり、同時に同一条件のもとに出 力を確認出来れば、発見可能となるが、そのような設備は実際には無理がある。

【０００１０】

【課題を解決する手段】

本考案者は、不良太陽電池モジュ−ルの存在、そして場合によってはその不良 の場所がおよそどこかをつきとめることが出来る太陽電池モジュ−ルのアレイか らなる発電装置を実現するために鋭意研究の結果、本考案を完成させた。

【００１１】 即ち、本考案は、太陽電池モジュ−ルの直列に接続された一定数複数枚の両端 に連結された良否判定手段を有しているアレイを少なくとも１組含んでおり、該 良否判定手段が該両端の電圧値の適否に基づいて変化する表示手段を有している 、太陽光発電装置によって上に述べた課題を解決する。

【００１２】 種々の具体例のうち、最も簡単で誰にでも確認でき、低コストを実現出来る例 は次のものである。図２と同様な基本構成である、本考案の図１を参照すると、 図２に於ける太陽電池モジュ−ルの各直列アレイ部分は両端に於て、Ｒ、ＺＤ、 ＬＥＤ１〜ｘが直列も接続されてなる部分により結ばれており、ここでＲは抵抗 器、ＺＤはツエナ−ダイオ−ド、ＬＥＤ１〜ＬＥＤＸは表示用発光ダイオ−ドで ある。

【００１３】

【作用】

直列に接続した太陽電池モジュ−ルの出力に対応してツエナ−電圧、抵抗器数 値を設定することにより、ＬＥＤ１〜ＬＥＤＸは同一条件のもとにモジュ−ルが 正常であれば発光し、不具合があって電圧が下がっていれば発光しない。

【００１４】

【本考案の効果】

ＬＥＤ１〜ｘを視認可能な位置に設置すれば故障が存在しているかどうかを確 認出来るのみならず、直列アレイが複数存在する場合にはどの直列アレイ部分に 故障があるかを確認できる。

【００１５】 その他の利点 １． 太陽光発電システムを設置する場合、国、地域によっては雷対策が必要と なる。従来アレスタ−や、バリスタ−を用いて保護しているが、バリスタ−の場 合はサ−ジ吸収後燃損してショ−ト状態になることが多い。この時にもモジュ− ル出力の異状が生じ視認できる。 ２． バッテリ−容量等の簡易検出表示ともなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図２の回路を改良した本考案の具体例を示す
回路図。

【図２】 従来技術の一具体例を示す回路図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 太陽電池モジュ−ルの直列に接続された一定数複数枚の
   両端に連結された良否判定手段を有しているアレイを少
   なくとも１組含んでおり、該良否判定手段が該両端の電
   圧値の適否に基づいて変化する表示手段を有している、
   太陽光発電装置。