JP3036282U - 洗管ノズル装置 - Google Patents

洗管ノズル装置

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JP3036282U
JP3036282U JP1996010579U JP1057996U JP3036282U JP 3036282 U JP3036282 U JP 3036282U JP 1996010579 U JP1996010579 U JP 1996010579U JP 1057996 U JP1057996 U JP 1057996U JP 3036282 U JP3036282 U JP 3036282U
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光明 河原
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株式会社 大河建設
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル本体を高圧ホースに反転可能に接続で
きることにより、一つのマンホール内で高圧ホースの上
流側から下流側への引き込みと、上流側から下流側への
押し込む作業を自由に選択しながら上流側と下流側との
排水管内の清掃が可能となり、作業工程の簡略化、作業
時間の短縮、作業効率の向上等を企図し得る洗管ノズル
装置を提供することを目的とする。 【構成】 洗浄すべき管路内に配置され、貫通孔12を
有し、両端側に高圧ホース14と牽引ロープ16とを接
続させるノズル本体18と、このノズル本体に設けら
れ、前記貫通孔に連通された複数の噴射口20とを備
え、高圧ホースとノズル本体は該貫通孔を介して連通さ
れ、貫通孔の両端側に、ロープ等の連結具付止め栓22
と、高圧ホースの連結口24とを交換自在に取り付けて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、地下に埋設された下水道等の排水管に付着した汚物を清掃する洗管 ノズル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、市街地内の各家庭の台所、浴槽等から排出される汚水は、家庭の敷地内 に設置した汚水溜桝から道路等に沿って地下に埋設された直径100ないし40 0mm程度の排水管へ排水されている。この排水管は、更に、大径の排水本管へ 接続されて汚水を排水本管から終末処理場へ通水し、処理している。前記排水管 には、長期使用中に不溶性の老廃物がヘドロとなって内周面に付着して汚水の通 流が妨げられため定期的に排水管内の清掃が必要となる。
【0003】 この排水管内を清掃するときには、隣接した上流側と下流側とのマンホールに 作業者が降り、例えば、剛性のあるガイドワイヤを一方のマンホールから他方の マンホールへ向け排水管内に押し込む。次に、この押し込んだガイドワイヤに作 業ロープを連結してガイドワイヤをマンホールへ引き出して作業ロープを排水管 内に通線し、この作業ロープに排水管の内径と略同一径で、弾性を有したブラシ や、毛布等の清掃体を連結し、上流側と下流側とのマンホール内の作業者が作業 ロープを交互に牽引して排水管内で清掃体を往復移動させながら排水管の内周面 に付着したヘドロ等を除去している。しかし、このブラシや毛布等の清掃体を排 水管内で移動させても、ヘドロ等が取れにくく、作業時間も長くなって作業効率 も低い欠点がある。これに対し、例えば、高圧ホースに連結したノズルから高圧 空気を排水管の内面に噴射しつつ排水管内を清掃することも考えられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、高圧空気を噴射して排水管内の清掃を行うにしても、ノズルの 噴射口は定位置に開口されて一方向にのみ高圧空気を噴射するという問題がある から、高圧空気の噴射時に高圧ホースは常時上流側から下流側へ引き込む作業か 、或は上流側から下流側へ押し込む作業のどちらかに限定される。従って、マン ホールの一つの区間の清掃作業を終了するごとに作業車の次のマンホールへの移 動、及び上流側と下流側の作業者の次のマンホールヘの移動等が必要となって作 業工程が多く、段取り換えが煩雑で、一つの系統の排水管の清掃に長時間を要し 、作業効率も低い等の問題があった。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点を解消するために考案されたものであり、その目 的は、ノズル本体を高圧ホースに反転接続して噴射方向を変更させることができ るとともに、ノズル本体の先端側にはロープ等の連結具付止め栓を装着できるよ うにすることにより、一つのマンホール内で高圧ホースの上流側から下流側への 引き込みと、上流側から下流側への押し込む作業を自由に選択しながら上流側と 下流側との排水管内の清掃が可能となり、作業工程の簡略化、作業時間の短縮、 作業効率の向上等を企図し得る洗管ノズル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、洗浄すべき管路内に配置 され、貫通孔12を有し、両端側に高圧ホース14と、牽引ロープ16とを接続 させるノズル本体18と、このノズル本体18に設けられ、前記貫通孔12に連 通された複数の噴射口20とを備え、前記高圧ホースとノズル本体は該貫通孔を 介して連通され、前記貫通孔12の両端側に、ロープ等の連結具付止め栓22と 、高圧ホースの連結口24とを交換自在に取り付けてなる洗管ノズル装置10か ら構成される。
【0007】 また、請求項2に係る考案では、前記貫通孔12の両端側には、同一形状の雌 螺子孔32が形成され、前記ロープ等の連結具付止め栓22と高圧ホースの連結 口20とには、前記雌螺子孔32に螺合する雄螺子40が設けられてなることと してもよい。
【0008】 また、請求項3に係る考案では、前記ノズル本体18であって管路の長手方向 の一側面側に前記噴射口20が設けられ、この噴射口取付側の側面は、該ノズル 本体から突出状に設けられ、離開するに従って縮径された台錐面30bとして形 成されてなることとしてもよい。
【0009】 また、請求項4に係る考案では、前記噴射口20は、前記台錐面30bに交差 する方向に向けて配設されてなることとしてもよい。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案に係る洗管ノズル装置は、洗浄すべき貫通孔を有し、両端側に高圧ホー スと牽引ロープとを接続させるノズル本体と、このノズル本体に設けられ、前記 貫通孔に連通された複数の噴射口とを備え、前記高圧ホースとノズル本体は該貫 通孔を介して連通され、ノズル本体の貫通孔の両端側にロープ等の連結具付止め 栓と、高圧ホースの連結口とを交換自在に取付けてなるものである。
【0011】 一つのマンホールの位置で、上流側の排水管内では内部に挿入させた高圧ホー スをマンホール側へ引き戻しつつノズル本体から排水管の下流側の内周面へ向け 高圧空気を噴射して清掃する。また、下流側の排水管ではノズル本体を高圧ホー スに対して反転接続させ、これをマンホール側から下流側の排水管へ押し込みつ つノズル本体から排水管の下流側内周面へ向け高圧空気を噴射して清掃できる。 従って、一つのマンホールの位置で上流側と下流側との両方の排水管の清掃が可 能となってマンホールが燐接された多数の清掃区間で清掃工程を簡略化でき、清 掃時間を短時間で終了できる。
【0012】 貫通孔の両端側には、同一形状の雌螺子孔が形成され、前記ロープ等の連結具 付止め栓と高圧ホースの連結口とには、前記雌螺子孔に螺合する雄螺子が設けら れて螺合されている。この貫通孔に対する牽引ロープの連結具付止め栓と高圧ホ ースの連結口とは、雌螺子孔と雄螺子との螺合連結に限ることなく、例えば、貫 通穴の両端側の内面に略L形溝を開溝し、止め栓や連結口の外周面にL形溝に係 合する係止ピンとを設けて係合連結させてもよい。その他ノズル本体の貫通孔の 一端開口側に着脱可能に連通する高圧ホースと同貫通孔の他端側に着脱可能に連 通するロープ等の連結具付止め栓とを設け、かつ、これら高圧ホースとロープ等 の連結具付止め栓とを交換装着可能に接続させるようにできる構成であれば良い 。
【0013】 ノズル本体であって管路の長手方向の一側面側に前記噴射口が設けられ、この 噴射口取付側の側面は、該ノズル本体から突出状に設けられ、ノズル本体側から 離開するに従って縮径された台錐面として形成されている。この台錐面は円錐面 に形成されているが、この円錐面に限ることなく、四角錘、六角錘、多角錘等で 形成される角錐面であってもよい。管路の長手方向に対して該ノズル本体が移動 する移動方向に対して鋭角状に噴射口を設ける方が好適であるから、この噴射口 用のニップル等を簡単に取り付けできるように傾斜をつけておくものである。よ って、さらに、台錐、円錐等でなくとも、同ノズル本体の移動方向に対する両側 面側を例えば段付状の傾斜面として設けても良い。また、管路長手方向の両側面 側に傾斜面をつけるようにして角部分を少なくし、材料コストの節約、及び管路 内の長手方向への移動中に管路の接続部分や、その他の諸種の障害物に衝突する 可能性を少なくし、洗浄作業を円滑に行なえるようにする。
【0014】 噴射口は、台錐面に交差する方向に向けて配設されている。この噴射口の貫通 孔に対する傾斜角は略45度程度が好ましく、排水管の内周面に付着したヘドロ の除去率が高く、また製作加工も容易となる。
【0015】
【実施例】
以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。 図1、図2、図3には、本考案の実施例に係る洗管ノズル装置10が示されて いる。 図より明らかな様に、洗管ノズル装置10は、洗浄すべき管路内に配置され、 貫通孔12を有し、両端側に高圧ホース14と牽引ロープ16とを接続させるノ ズル本体18と、このノズル本体18に設けられ、前記貫通孔12に連通された 複数の噴射口20とを備え、前記高圧ホースとノズル本体は該貫通孔を介して連 通され、前記貫通孔12の両端側に、ロープ16等の連結具付止め栓22と、高 圧ホース14の連結口24とを交換自在に取り付けてなるものである。
【0016】 この洗浄ノズル装置は、洗浄すべき管路内に配置され、圧縮空気を供給する高 圧ホースに連通させ、噴射口から同圧縮空気を管路内壁に噴射させながら、洗浄 しつつ該洗浄ノズル装置そのものを管路内において管路長手方向に移動させるこ とにより管路内の洗浄を行なうものである。
【0017】 実施例において、ノズル本体18は、軽量、耐食性に優れたアルミニウム合金 、マグネシウム合金、チタン合金等の軽合金を素材とし、中央部に形成された横 形円盤体26と、この横形円盤体26の両面に連設された円錐台28a、28b とで略算盤玉状に形成されている。このノズル本体18の両面は、前記円錐台2 8a、28bによて相互に離開するに従って縮径された台錐面30a、30bと して形成されている。これにより、ノズル本体18を排水管内で往復移動させる ときに、洗浄すべき管路としての排水管内に堆積した塵埃が台錐面30a、30 bに接摺しても大きな摩擦抵抗を生起させることなく、牽引ロープや高圧ホース を押し出し、或は引き戻し操作させる作業者の負担を軽減できる。
【0018】 ノズル本体18であって管路の長手方向の一側面側に噴射口20が設けられ、 この噴射口20が取付られる側の側面は、該ノズル本体18から突出状に設けら れ、離開するに従って縮径された台錐面30bとして形成されている。したがっ て、中空筒状のニップルを用い、噴射口の向きを管路の長手方向において、該ノ ズル本体の進行する方向に対して鋭角状に向けて配置させ、かつ、貫通孔12と 連通状となるようにノズル本体18に着脱自由に螺着させ得るようになるもので ある。この噴射口取付側の台錐面30bとしての傾斜面或はテーパ面は少なくと も管路長手方向に対して一側面側に設けられておれば良い。
【0019】 また、本実施例において、噴射口20は具体的に台錐面30bと交差する方向 に向けて、すなわち、ノズル本体18の進行方向に対して鋭角状となるように着 脱可能に取りつけられている。このようにノズル本体18の進行方向に対して鋭 角状となるように噴射口を取りつけることにより、進行方向に向けて噴射により 管路の内壁面からゴミ、不溶物、その他の付着物或は管路内へ滞留したへ泥水等 を剥離、或は吹き飛ばしながら管路内をノズルの進行方向側に追い寄せて追い寄 せ端側の例えばマンホール等でこれらのゴミ、汚泥等を収集し、捕捉するもので ある。
【0020】 また、台錐面30bには複数の噴射口20をニップル状の小中空筒状部材を噴 射口として容易に開口形成できる。さらに、本実施例では図1上において、左側 の台錐面30aは貫通孔12に対して緩傾斜面に、右側の台錐面30bは貫通孔 12に対し急傾斜面に形成され、ノズル本体の管路の長手方向の両側ともテーパ 面、或は台錐面30b、30aが形成されている。台錐面30a、30bにより ノズル本体の重量を軽減できる。
【0021】 図2に示す様に、前記貫通孔12は、前記横形円盤体26及びその両面の円錐 台28a、28bの中央を貫通して開孔されている。この貫通孔12の両端側に は、同一形状の雌螺子孔32、32が形成されている。
【0022】 図2、図3に示す様に、牽引ロープの連結具付止め栓22は、軽合金を素材と して形成され、端部にフランジ34を有した栓体36と、この栓体36の反対側 でフランジ34に固定された環状連結具38とを有し、この栓体36の外周面に 貫通孔12の両端側の雌螺子孔32、32のいずれかに螺着する雄螺子40が刻 設されている。高圧ホース14は、ゴム、合成ゴム等を素材として、耐圧性と或 る程度の剛性を有するように形成されている。また、高圧ホース14の連結口2 4は、軽合金を素材として形成された中空筒体42と、この中空筒体42の一端 側に高圧ホース14を連結するため設けられたユニオン継手44とを有し、前記 中空筒体42の他端側には前記貫通孔12の両端側の雌螺子孔32、32のいず れかに螺着する雄螺子40が刻設されている。
【0023】 これにより、ノズル本体18の貫通孔の両端側に螺合連結している牽引ロープ の連結具付止め栓22と高圧ホース14の連結口24とを取り外し、位置を交換 して再び螺合連結して確実に交換自在に取付できる。そして、マンホールの上流 側の排水管の清掃を終了した後で、高圧ホース14に対してノズル本体18を反 転させて接続し、この状態で高圧ホース14を下流側の排水管へ押し込み、或は 引き戻しつつ下流側へ向けて高圧空気を噴射して清掃でき、一つのマンホールを 利用してこれに連通した上流側の排出管と下流側の排水管の清掃が可能となって 清掃能率を向上できる。
【0024】 前記複数の噴射口20は、ノズル本体18の高圧ホース側と一方の台錐面30 bにノズル本体18の貫通孔12に対し斜め上方から略45度程度の角度で連通 開孔された複数の噴射孔46と、この噴射孔46に螺合された噴射ノズル48と を有している。これにより、排水管の下流側へ高圧ホース14を引き込み、或は 押し込んで移動させるときに、ノズル本体18へ通気された高圧空気を噴射口2 0から排水管の下流側へ向け斜め上方へ噴射させ、排水管の内周面に付着した汚 物を排除できることとなる。
【0025】 上記した様に、本考案に係る洗管ノズル装置10は、ノズル本体18の貫通孔 12の両端側に、高圧ホース14の連結口24と牽引ロープの連結具付止め栓2 2とを交換自在に取付けできる。即ち、高圧ホース14に対してノズル本体18 を反転接続できることにより、一つのマンホールの位置で、上流側の排水管では 内部に挿入させた高圧ホース14をマンホール側へ引き戻しつつ排水管の下流側 内周面へ向け高圧空気を噴射させて清掃できる。また、下流側の排水管では、ノ ズル本体18を高圧ホース14に対して反転接続させ、これをマンホール側から 排水管へ押し込みつつ排水管の下流側内周面へ向け高圧空気を噴射して清掃でき る。従って、一つのマンホールの位置で上流側と下流側との両方の排水管の清掃 が可能で作業者のマンホールへの出入は1回だけで上流側と下流側の排水管を清 掃できる。また、下流側の排水管では牽引ロープを通線し、牽引ロープの牽引と 同時に高圧ホースを排水管へ押し込みながら高圧空気を噴射して清掃するため、 上流側にくらべ作業工程が簡略となる。従って、マンホールが隣接された多数の 清掃区間で清掃工程を簡略化でき、作業者がマンホールへ昇降する回数も半減さ れ、清掃時間を短時間で終了できる。
【0026】 次に、本考案に係る洗管ノズル装置の作用を説明する。 本考案に係る洗管ノズル装置10を用いて、排水管の清掃作業を行う場合には 、図5に示す様に、一つのマンホール50の近傍位置となる地上面にコンプレッ サー等を搭載した作業車52を移動させる。このコンプレッサーに接続した高圧 ホース14の先端に、高圧ホース14の連結口24の中空筒体42をユニオン継 手44で継手しただけの状態で主作業者M1が把持してマンホール50内に下が る。同時に排水管54aで連通された上流側のマンホール50aには補助作業者 M2が下がって待機する。そして、排水管54a内に下流側から上流側へ向け高 圧ホース14で風を通風し、先端に通線用風船を取り付けた牽引ロープ16を下 流側のマンホールから上流側へ通線させる。
【0027】 この牽引ロープ16を通線した後で、マンホール50内で主作業者M1が高圧 ホース14の先端に継手してしている連結口24の中空筒体42に、ノズル本体 18の各噴射口20が配置された貫通孔12の一端側を螺着させ、貫通孔12の 他端側に連結具付止め栓22を螺着して高圧ホース14の先端にノズル本体18 を取り付ける。更に、排水管54a内に通線した牽引ロープ16の一端を連結具 付止め栓22の環状連結具38に結び止め、上流側で待機している補助作業者M 2に牽引の合図を送る。補助作業者M2が牽引ロープ16を牽引すると共に、マ ンホール50内の主作業者M1は排水管54a内に高圧ホース14を押し込む様 に繰り出して行く。
【0028】 ノズル本体18が上流側のマンホール50aに到達した時点で、補助作業者が 牽引ロープ16をノズル本体18から取り外して主作業者M1へ清掃開始の合図 を送る。そこで、主作業者M1は作業車のコンプレッサから高圧空気を高圧ホー ス14内へ送気する操作を行い、この高圧ホース14をマンホール50へ引き戻 す。これによって、ノズル本体18は排水管54a内を下流側へ向け移動されな がら、図5に示す様に、ノズル本体18の連結口24側の台錐面30bに設けた 複数の噴射口20から排水管54aの下流側の内周面に向けて高圧空気が噴射さ れ、排水管54aの内周面に付着しているヘドロ等の汚物を除去して上流側の排 水管54aの清掃作業を終了する。
【0029】 この時点で、補助作業者M2は、マンホール50a内から地上へ上り、そのま ま待機しているマンホール50の主作業者M1に牽引ロープ16を手渡し、補助 作業者M2はマンホール50の下流側のマンホール50b内へ下りる。そこで、 主作業者M1は、高圧ホース14の先端の連結口24の中空筒体42からノズル 本体18を取り外し、高圧空気を下流側の排水管54b内ヘ向け通気させて同様 に通線用風船を取り付けた牽引ロープ16を補助作業者M2が待機しているマン ホール50bへ通線する。そこで、主作業者M1は、図3、図4に示す様に、高 圧ホース14の先端の連結口24の中空筒体42に、噴射口20がノズル本体1 8の先端側に面する様にノズル本体18を反転させ、台錐面30a側の貫通穴1 2に連結口24の中空筒体42を螺着し、台錐面30b側の貫通穴12に連結具 付止め栓22を螺着する。
【0030】 そして、通線した牽引ロープ16を連結具付止め栓22の環状連結具38に止 め結びさせ、高圧ホース14内に高圧空気を通気してノズル本体18の先端側に 反転させた複数の噴射口20から排水管54bの下流側の内周面へ噴射させ、同 時に下流側のマンホール50b内の補助作業者M2が牽引ロープ16を牽引して ノズル本体18を下流側へ向け移動させ、主作業者M1は高圧ホース14を下流 側の排水管54bへ押し込んで行く。このように、下流側の排水管54bの作業 終了で、補助作業者M2がノズル本体18から牽引ロープ16を取り外し、マン ホール50内の主作業者M1は高圧空気の通気を停止して高圧空気を引き戻す。 そこで、主作業者M1は、マンホール50内から上り、作業車52をマンホール 50bの下流側へ移動させ、移動したマンホールを中心として再び高圧ホース1 4を上流側と下流側との排水管内へ押し込み、或は引き戻しながら清掃する。
【0031】 従って、排水管内に通線する高圧ホース14の先端にノズル本体18を反転接 続でき、上流側の排水管内で高圧ホースを下流側へ引き込むとき、及び下流側の 排水管内で高圧ホースを下流側へ押し込むときに高圧空気の噴射方向を常に下流 側へ向けて設定でき、一つのマンホールの位置で上流側と下流側との両方の排水 管の清掃が可能となり、主作業者のマンホールへの出入は1回だけで上流側と下 流側の排水管を清掃できる。また、下流側の排水管では牽引ロープを通線し、牽 引ロープの牽引と同時に高圧ホースを排水管へ押し込みながら高圧空気を噴射し て清掃するため、上流側にくらべ作業工程が簡略となる。従って、マンホールが 隣接された多数の清掃区間で清掃工程を簡略化でき、作業者がマンホールへ昇降 する回数も半減されて清掃時間を短時間で終了でき、作業効率を向上できて経費 も節約できる。
【0032】
【考案の効果】
以上、説明した様に請求項1に係る洗管ノズル装置によれば、洗浄すべき管路 内に配置され、貫通孔を有し、両端側に高圧ホースと牽引ロープとを接続させる ノズル本体と、このノズル本体に設けられ、前記貫通孔に連通された複数の噴射 口とを備え、前記高圧ホースとノズル本体は該貫通孔を介して連通され、前記貫 通孔の両端側に、ロープ等の連結具付止め栓と、高圧ホースの連結口とを交換自 在に取り付けてなることにより、一つのマンホールの位置で、上流側の排水管で は内部に挿入させた高圧ホースをマンホール側へ引き戻しつつ排水管の下流側の 内周面へ向け高圧空気を噴射させて清掃し、更に、下流側の排水管ではノズル本 体を高圧ホースに対して反転接続させ、これをマンホール側から下流側の排水管 へ押し込みつつ排水管の下流側内周面へ向け高圧空気を噴射して清掃できことと な、一つのマンホールの位置で上流側と下流側との両方の排水管の清掃が可能と なってマンホールが燐接された多数の清掃区間で清掃工程を簡略化でき、作業者 がマンホールへ昇降する回数も半減され、清掃時間を短時間で終了できて清掃に 要する経費を節約できる。
【0033】 また、請求項2によれば、前記貫通孔の両接続側には、同一形状の雌螺子孔が 形成され、前記ロープ等の連結具付止め栓と高圧ホースの連結口とには、前記雌 螺子孔に螺合する雄螺子が設けられてなることにより、貫通孔の両接続端に、牽 引ロープの連結具付止め栓と高圧ホースの連結口とを確実に交換取付でき、マン ホールを中心として上流側の排水管と下流側の排水管内の清掃の実効化を達成で きる。
【0034】 また、請求項3によれば、前記ノズル本体であって管路の長手方向の一側面側 に前記噴射口が設けられ、この噴射口取付側の側面は、該ノズル本体から突出状 に設けられ、離開するに従って縮径された台錐面として形成されてなることによ り、排水管内に塵埃が堆積していても、ノズル本体を排水管内で往復移動させる ときに大きな抵抗が加わることなく、作業者の負担が軽減されて清掃作業を短時 間で終了できる。
【0035】 また、請求項4によれば、前記台錐面に交差する方向に向けて配設されてなる ことにより、排水管の下流側へ高圧ホースを移動させるときに、その先端のノズ ル本体へ通気された高圧空気をノズル本体から、排水管の下流側へ向け斜め上方 へ噴射させて排水管の内周面に付着した汚物を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に洗管ノズル装置の正面図であ
る。
【図2】図1に示す洗管ノズル装置の横断面図である。
【図3】噴射口が先端側に位置する様にノズル本体を反
転させた状態を示した分解斜視図である。
【図4】ノズル本体を反転させて各部品を相互に螺着さ
せた横断面図である。
【図5】マンホールに連通された上流側の排水管内を洗
管ノズル装置で清掃する説明図である。
【図6】マンホールに連通された下流側の排水管内を洗
管ノズル装置で清掃する説明図である。
【符号の説明】
10 洗管ノズル装置 12 貫通穴 14 高圧ホース 16 牽引ロープ 18 ノズル本体 20 噴射口 22 連結具付止め栓 24 連結口 30a 台錐面 30b 台錐面 32 雌螺子孔 40 雄螺子 M1 主作業者 M2 補助作業者

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄すべき管路内に配置され、貫通孔を
    有し、両端側に高圧ホースと牽引ロープとを接続させる
    ノズル本体と、このノズル本体に設けられ、前記貫通孔
    に連通された複数の噴射口と、を備え、 前記高圧ホースとノズル本体は該貫通孔を介して連通さ
    れ、 前記貫通孔の両端側に、ロープ等の連結具付止め栓と、
    高圧ホースの連結口とを交換自在に取り付けてなる洗管
    ノズル装置。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔の両端側には、同一形状の雌
    螺子孔が形成され、前記ロープ等の連結具付止め栓と高
    圧ホースの連結口とには、前記雌螺子孔に螺合する雄螺
    子が設けられてなる請求項1記載の洗管ノズル装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル本体であって管路の長手方向
    の一側面側に前記噴射口が設けられ、この噴射口取付側
    の側面は、該ノズル本体から突出状に設けられ、離開す
    るに従って縮径された台錐面として形成されてなる請求
    項1又は2記載の洗管ノズル装置。
  4. 【請求項4】 前記噴射口は、前記台錐面に交差する方
    向に向けて配設されてなる請求項1ないし3のいずれか
    に記載の洗管ノズル装置。
JP1996010579U 1996-09-27 1996-09-27 洗管ノズル装置 Expired - Lifetime JP3036282U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022566A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 洗浄装置
JP2014234595A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社ビオス 排水管洗浄方法とその装置及び使用部材

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