JP3036142B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3036142B2
JP3036142B2 JP3220187A JP22018791A JP3036142B2 JP 3036142 B2 JP3036142 B2 JP 3036142B2 JP 3220187 A JP3220187 A JP 3220187A JP 22018791 A JP22018791 A JP 22018791A JP 3036142 B2 JP3036142 B2 JP 3036142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の文字データをキ
ー入力し印字出力する際に使用されるワードプロセッサ
等に備えられた印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等において、キ
ー入力作成した被印字文字列を枠付きにして印字しよう
とする場合、任意の大きさの矩形状の枠を予め図形作成
し、その枠内に被印字文字列を入力をするか、あるいは
被印字文字列の入力後にその文字列の周囲を罫線機能に
より囲うかして、枠付きの被印字文字列を作成し、これ
を被印字データとして印字出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記矩
形状の枠を作成する場合には、予めその枠内に収めよう
とする入力文字の文字数や印字長を想定して枠の範囲を
設定する必要があり、枠サイズの設定操作が煩わしいば
かりでなく、文字印字範囲に精度よく対応した枠を設定
するのが困難な問題がある。
【0004】一方、罫線機能を利用すれば、被印字文字
列に精度よく対応させた枠を得ることができるが、枠を
構成する複数本(少なくとも4本)の罫線を1本1本入
力する必要があり、その入力操作が煩わしい欠点があ
る。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
被印字文字列に対し枠線そのものを別入力する必要な
く、容易且つ精度よく被印字文字列の枠付き印字を行な
うことが可能になる印字装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
る印字装置は、文字入力手段と、この文字入力手段によ
り入力された複数行の文字列に対して枠を指定する枠指
定手段と、この枠指定手段により枠指定された最後の文
字が文末であるか否かを判断する枠末判断手段と、この
枠末判断手段により上記枠指定された最後の文字が文末
であると判断された場合は該枠指定文字列内の最長行末
までの範囲で枠を設定する文末枠設定手段と、上記枠末
判断手段により上記枠指定された最後の文字が文末でな
いと判断された場合は該枠指定文字列内の最終行はその
指定範囲まで、その他の行にあっては最長行末までの範
囲で枠を設定する非文末枠設定手段と、上記枠設定手段
により設定された枠の範囲に従って枠及び文字を印字す
る印字手段とを備えて構成したものである。
【0007】
【作用】つまり、枠指定された被印字文字列が複数行か
らなり、その最終の枠指定文字が被印字文字列の最終文
字(文末)である場合には、上記枠指定された被印字行
の中で最長の行末まで囲む範囲の枠を設定することに
り、上記複数行からなる被印字文字列はその行頭部乃至
最長行末部間を始線,終線とする枠で囲まれるようにな
り、また、上記最終の枠指定文字が被印字文字列の途中
の文字である場合には、その最終の枠指定文字が存在す
る被印字行のみ該指定範囲まで枠を設定し、その他の行
は最長の行末まで囲む範囲の枠を設定することにより、
上記複数行からなる被印字文字列はその行頭部を始線,
最終枠指定部及び最長行末部をそれぞれ2つの終線とす
る枠で囲まれるようになる。
【0008】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明する。
【0009】図1は本発明の印字装置を搭載したラベル
プリンタの外観構成を示すもので、本体ケース11は、
例えば大人の手で把持できる程度の直方体の筐体からな
り、本体ケース11の表面には、キー入力部12及び表
示部13が備えられ、また、右側面には、電源スイッチ
14が備えられる。
【0010】キー入力部12には、ラベルプリント用の
名前,見出し,インデックス等の文字列データを作成す
るためのワードプロセッサ機能に即した文字入力キー,
かな/漢字変換キー,次候補キー,カーソルキー,改行
キー,及び実行キー等の他、1ラベルに対する文字列デ
ータ毎の境界を区切るための「停」キー、該文字列デー
タを任意の範囲で枠付きに指定するための枠指定キーや
枠区切りキー、印字動作を開始させるための印字開始キ
ー等が備えられる。表示部13には、上記キー入力操作
に伴い得られる文字列データや枠指定データが、それぞ
れ該当する処理に応じて表示される。
【0011】また、本体ケース11の下側面には、上記
文字列データ印字後の図示しない接着剤付きラベルを排
出するためのラベル排出口15、及びこのラベル排出口
15に排出されたラベルを切出すためのカッタボタン1
6が備えられる。
【0012】すなわち、電源スイッチ14の投入後、キ
ー入力部12及び表示部13を使用して任意の文字列デ
ータを作成し、これを被印字文字列として印字処理を開
始させると、図示しないラベルに上記被印字文字列が印
字されてラベル排出口15から順次排出されることにな
る。
【0013】この場合、上記被印字文字列に対し、予め
枠指定が行なわれている場合には、被印字文字列はその
文字列の周囲に自動的に枠が付されて印字されることに
なる。
【0014】そして、上記被印字文字列が図示しないラ
ベルに印字されてラベル排出口15から排出されると、
そのラベルはラベルカッタ16を矢印xで示す方向にス
ライドさせることで切取られて使用される。図2は上記
ラベルプリンタのプリント部21の構成を示すもので、
このプリント部21には、インクテープカートリッジ2
2が装着されて使用される。
【0015】インクテープカートリッジ22には、前記
被印字文字列が印字される接着剤付きラベル23と該ラ
ベル23に対する印字用のインクリボン24が備えら
れ、ラベル23は転写部25においてインクリボン24
と平行接触して同時進行し、インクテープカートリッジ
22から排出されるよう構成される。
【0016】ここで、インクテープカートリッジ22
は、例えばカセットテープラベル用やビデオテープラベ
ル用に応じて異なる幅のラベル23を搭載したものが選
択されて装着される。
【0017】プリント部21に対し、上記インクテープ
カートリッジ22は、前記キー入力部12及び表示部1
3を備えた本体ケース11のケース蓋26を片開きする
ことで着脱可能になるもので、該インクテープカートリ
ッジ22のラベル繰出しスプール27にはスプール軸2
8が、また、インクリボン24のリボン巻取りスプール
29にはリボン巻取り軸30がそれぞれ挿入嵌合される
と共に、インクテープカートリッジ22における対向側
面の窪み31a,31bには、カートリッジガイド32
aとカートリッジ押え用フック32bとがそれぞれ係止
されて位置決めが図られる。
【0018】この場合、プラテンローラ33はインクテ
ープカートリッジ22の転写部25におけるラベル23
に沿って位置設定され、また、サーマルプリントヘッド
34は同転写部25におけるインクリボン24に沿って
位置設定される。ここで、サーマルプリントヘッド34
は、インクリボン24の幅方向に対して、例えば128
dots(8dots/mm)を有している。
【0019】すなわち、接着剤付きラベル23に対する
被印字文字列の印字動作時には、該ラベル23とインク
リボン24とは、プラテンローラ33及びリボン巻取り
軸30の回転により、転写部25においてそれぞれ同一
の速度で搬送され、サーマルプリントヘッド34がプラ
テンローラ33との間に上記ラベル23とインクリボン
24とを挟み付けて熱転写動作することにより、被印字
文字列が順次ラベル23に印字されてラベル排出口15
から繰出されることになる。なお、図2において、16
aはカッタボタン16のスライドに伴い上記ラベル排出
口15に突出してラベル23を切断するためのカッタで
ある。
【0020】図3は上記ラベルプリンタにおける電子回
路の構成を示すもので、同図において、41は回路各部
の動作制御を司る制御部であり、この制御部41には、
前記キー入力部12及び表示部13の他、作成された被
印字文字列を記憶するための印字データ記憶部42が接
続される。
【0021】印字データ記憶部42には、1ラベル毎に
対応する被印字文字列が、停止コードにより区切られて
記憶されるもので、この被印字文字列は、印字開始の指
定により1文字データずつ順次制御部41に読出され印
字制御部43を通して印字部44に送られる。
【0022】印字制御部43は、印字データ記憶部42
から順次読出される被印字文字データの、予め設定され
た印字書式情報に対応した印字処理を行なうべく、印字
部44におけるサーマルプリントヘッド34の印字動作
を制御すると共に、テープ送り部45におけるリボン巻
取り軸30及びプラテンローラ33それぞれの回転動作
を制御するもので、このテープ送り部45でのリボン巻
取り軸30及びプラテンローラ33それぞれの回転駆動
速度、つまり、接着剤付きラベル23及びインクリボン
24の搬送速度は、印字部43に対するサーマルプリン
トヘッド34の印字駆動タイミングに応じて制御され
る。
【0023】図4は上記ラベルプリンタの印字データ記
憶部に記憶される文字データの構成を示すもので、被印
字文字列を形成する個々の文字データは、文字コードエ
リアと制御コードエリアからなっており、文字コードエ
リアには文字そのものを示すキャラクタコードが与えら
れ、制御コードエリアには文字倍率,文字修飾等の内容
を示す制御コードの他、改行指定や枠指定,枠区切り指
定等の有無を示す制御コードが与えられる。一方、上記
制御部41には、制御コードレジスタ46及び枠印字制
御レジスタ47が接続される。
【0024】制御コードレジスタ46は、制御部41に
おける印字モードの設定時において、印字データ記憶部
42から読出される被印字文字列が枠指定されている場
合には、その枠制御コードを有する開始文字アドレス及
び終了文字アドレスを座標データとして記憶すると共
に、被印字文字列内の改行制御コードを有する文字アド
レスを座標データとして記憶するもので、この制御コー
ドレジスタ46に記憶された枠指定文字の開始,終了座
標データ及び改行座標データに基づき、枠指定された被
印字文字列の先頭印字位置及び終了印字位置、そしてそ
の印字行数とそれぞれの印字長さが判断される。
【0025】また、枠印字制御レジスタ47は、上記制
御コードレジスタ46の記憶データにより判断された枠
指定被印字文字列の先頭印字位置及び終了印字位置、そ
してその印字行数とそれぞれの印字長さに基づき得られ
る頭部縦枠の印字ドット座標及び最終縦枠の印字ドット
座標を記憶するもので、この枠印字制御レジスタ47に
記憶された被印字文字列に対する前後縦枠の印字ドット
座標に基づき上下横枠の印字ドット座標も得られるよう
になる。次に、上記構成によるラベルプリンタの動作に
ついて説明する。
【0026】例えばキー入力部12及び表示部13を使
用して任意の文字列データを入力し、被印字文字列「A
BC会社/開発部/第3開発課/012−345−56
66」が生成されると、その文字列データは停止コード
により区切られて印字データ記憶部42に記憶される。
図5は上記ラベルプリンタにおける印字制御処理を示す
基本フローチャートである。図6は上記ラベルプリンタ
における印字制御処理を示す分岐フローチャートであ
る。
【0027】図7は上記ラベルプリンタにおける枠指定
された被印字文字列のラベルプリント状態を示すもの
で、同図(A)は被印字文字列の全体を連続枠指定した
場合のラベルプリント状態を示す図、同図(B)は被印
字文字列の改行後半部を枠指定した場合のラベルプリン
ト状態を示す図、同図(C)は被印字文字列の前部と後
部とで分割して枠指定した場合のラベルプリント状態を
示す図である。
【0028】まず、上記被印字文字列「ABC会社/開
発部/第3開発課/012−345−5666」の全文
に対し連続的な枠指定を行なった場合に、印字モードが
設定されると、印字データ記憶部42に記憶される上記
被印字文字列の個々の文字データの制御コードが順次制
御部41に読出され、枠制御コードを有する先頭文字
「A」の文字座標と終了文字「6」の文字座標とが、そ
れぞれ枠開始アドレスと枠終了アドレスとして制御コー
ドレジスタ46に記憶される(ステップS1,S2)。
また、改行制御コードを有する3つの文字「社」「部」
「課」それぞれの文字座標が改行アドレスとして上記制
御コードレジスタ46に記憶される(ステップS3)。
【0029】ここで、被印字文字列に枠制御コードが存
在すること、つまり、被印字文字列が枠指定されている
ことが制御部41により判断され、また、枠指定された
先頭文字アドレスが被印字文字列中の行頭であることが
判断され、さらに、枠指定された被印字文字列内に改行
制御コードが存在すること、つまり、枠指定された被印
字文字列が複数行からなっていることが判断されると、
複数行からなる被印字文字列がその先頭から枠指定され
ていることになり、上記制御コードレジスタ46に記憶
された枠開始アドレスとしての枠指定先頭文字座標と改
行コード数nを(+1)した枠指定被印字文字列の行数
(この場合3+1=4行)とに基づき、印字開始側の縦
枠列に対応する印字ドット座標が枠開始列アドレスとし
て枠印字制御レジスタ47に記憶される(ステップS4
〜S7)。
【0030】こうして、印字開始側の縦枠列に対応する
枠開始列アドレスが得られると、上記制御コードレジス
タ46に記憶された枠終了アドレスとしての枠指定終了
文字座標が複数行からなる被印字文字列中の何れかの行
末に一致するか否かが判断される(ステップS8)。
【0031】この場合、上記枠終了アドレスに対応する
枠指定終了文字座標は、行末であり且つ文末でもある文
字「6」に一致すると判断され、上記制御コードレジス
タ46に記憶された枠指定被印字文字列の各改行コード
文字座標に基づき、その最長行末座標が判定されると共
に、この最長行末座標と上記改行コード数nを(+1)
した枠指定被印字文字列の行数(この場合3+1=4
行)とに基づき、印字終了側の縦枠列に対応する印字ド
ット座標が枠終了列アドレスとして枠印字制御レジスタ
47に記憶される(ステップS8→S9)。
【0032】すると、上記枠印字制御レジスタ47に
は、4行からなる被印字文字列「ABC会社/開発部/
第3開発課/012−345−5666」の全文を囲む
べく前後縦枠の印字位置が得られたことになり、この前
後縦枠の各始点座標間及び各終点座標間に対応する印字
ドット座標をそれぞれ上下横枠の印字位置とすることに
より、印字開始キーを操作することで、図7(A)で示
すように、枠指定された被印字文字列の全体を囲む矩形
枠付きラベル印字が行なわれるようになる。
【0033】一方、印字データ記憶部42に記憶される
被印字文字列として「ABC会社/開発部第3開発課/
012−345−5666」が与えられ、その2行目の
「開発部第3開発課」が倍角指定されると共に、該2行
目以降に対し枠指定が行なわれた場合にも、前記同様に
してステップS1〜S9における印字制御処理が実行さ
れる。
【0034】この場合、枠印字制御レジスタ47には、
上記3行からなる被印字文字列「ABC会社/開発部第
3開発課/012−345−5666」のうち枠指定さ
れた後半の文字列「開発部第3開発課/012−345
−5666」のみ囲むべく前後縦枠の印字位置が得られ
たことになり、この前後縦枠の各始点座標間及び各終点
座標間に対応する印字ドット座標をそれぞれ上下横枠の
印字位置とすることにより、印字開始キーを操作するこ
とで、図7(B)で示すように、被印字文字列の2行目
以降を囲む矩形枠付きラベル印字が行なわれるようにな
る。
【0035】さらに、印字データ記憶部42に記憶され
る被印字文字列として「ABC株式会社/開発部:第3
開発課/012−345−5666」が与えられ、その
2行目の「開発部:第3開発課」が倍角指定されると共
に、1行目の行頭から2行目途中までの被印字文字列
「ABC株式会社/開発部」と、それ以降の被印字文字
列「第3開発課/012−345−5666」とに対
し、独立して枠指定を行なった場合に、印字モードが設
定されると、まず、上記被印字文字列の個々の文字デー
タの制御コードが順次制御部41に読出され、枠制御コ
ードを有する第1及び第2の先頭文字「A」及び「第」
の文字座標と各対応する第1及び第2の終了文字「部」
及び「6」の文字座標とが、それぞれの枠開始アドレ
ス,枠終了アドレスとして制御コードレジスタ46に記
憶される(ステップS1,S2)。また、改行制御コー
ドを有する2つの文字「社」「課」それぞれの文字座標
が改行アドレスとして上記制御コードレジスタ46に記
憶される(ステップS3)。
【0036】ここで、まず、前半の枠指定文字列「AB
C株式会社/開発部」に枠制御コードが存在することが
制御部41により判断され、また、その枠指定された先
頭文字アドレスが被印字文字列中の行頭であることが判
断され、さらに、枠指定された被印字文字列内に改行制
御コードが存在することが判断されると、上記制御コー
ドレジスタ46に記憶された第1の枠開始アドレスとし
ての枠指定先頭文字「A」の座標と改行コード数nを
(+1)した前半の枠指定被印字文字列の行数(この場
合1+1=2行)とに基づき、その印字開始側の縦枠列
に対応する「A」乃至倍角の「開」に沿った2行(1文
字倍角のため実質3行)に渡る印字ドット座標が第1枠
開始列アドレスとして枠印字制御レジスタ47に記憶さ
れる(ステップS4〜S7)。
【0037】こうして、前半枠指定文字列に対する印字
開始側の縦枠列に対応する枠開始列アドレスが得られる
と、上記制御コードレジスタ46に記憶された第1の枠
終了アドレスとしての枠指定終了文字「部」の座標が被
印字文字列中の何れかの行末に一致するか否かが判断さ
れる(ステップS8)。
【0038】この場合、上記前半枠終了アドレスに対応
する枠指定終了文字「部」の座標は、2行目の途中であ
るため行末には一致しないと判断され、上記制御コード
レジスタ46に記憶された第1枠指定被印字文字列の改
行コード文字座標に基づき、その最長行末座標(この場
合行末「社」の文字座標)が判定され、この行末座標と
上記改行コード数n(=1)とに基づき、前半枠指定文
字列1行目印字終了側の縦枠列に対応する印字ドット座
標が求められると共に、上記制御コードレジスタ46に
記憶された第1の枠終了アドレスとしての枠指定終了文
字「部」の座標に基づき、その印字終了側の縦枠1列に
対応する印字ドット座標が求められ、そのそれぞれの印
字ドット座標が第1枠終了列アドレスとして枠印字制御
レジスタ47に記憶される(ステップS8→S10)。
【0039】こうして、前半枠指定文字列に対する印字
開始側及び印字終了側各行毎の縦枠列に対応する第1枠
開始列アドレス及び第1枠終了列アドレスが得られる
と、次に、後半の枠指定文字列「第3開発課/012−
345−5666」に枠制御コードが存在することが制
御部41により判断され、また、その枠指定された先頭
文字アドレスが被印字文字列中の行頭ではない、つま
り、2行目の途中であることが判断され、さらに、枠指
定された被印字文字列内に改行制御コードが存在するこ
とが判断される(ステップS4,S5→S11)。
【0040】すると、上記制御コードレジスタ46に記
憶された第2の枠開始アドレスとしての枠指定先頭文字
「第」の座標に基づき、その印字開始側の縦枠1列に対
応する印字ドット座標が求められると共に、上記第2枠
指定先頭文字「第」の座標が存在する枠開始行に1行加
えた第2枠指定2行目先頭文字「0」の座標と第2枠指
定文字列内改行コード数n(=1)とに基づき、後半枠
指定文字列2行目の印字開始側の縦枠列に対応する印字
ドット座標が求められ、そのそれぞれの印字ドット座標
が第2枠開始列アドレスとして枠印字制御レジスタ47
に記憶される(ステップS11,S12)。
【0041】こうして、第2枠印字開始側の2つの縦枠
列に対応する枠開始列アドレスが得られると、上記制御
コードレジスタ46に記憶された第2の枠終了アドレス
としての枠指定終了文字「6」の座標が第2枠指定文字
列中の何れかの行末に一致するか否かが判断される(ス
テップS8)。
【0042】この場合、上記第2の枠終了アドレスに対
応する枠指定終了文字座標は、行末であり且つ文末でも
ある文字「6」に一致すると判断され、上記制御コード
レジスタ46に記憶された第2枠指定被印字文字列の改
行コード文字座標に基づき、その最長行末文字「課」の
座標が判定されると共に、この最長行末文字座標と上記
改行コード数nを(+1)した第2枠指定被印字文字列
の行数(この場合1+1=2行)とに基づき、その印字
終了側の縦枠列に対応する倍角の「課」乃至「6」に沿
った2行(1文字倍角のため実質3行)に渡る印字ドッ
ト座標が第2枠終了列アドレスとして枠印字制御レジス
タ47に記憶される(ステップS8→S9)。
【0043】すると、上記枠印字制御レジスタ47に
は、3行からなる被印字文字列「ABC株式会社/開発
部:第3開発課/012−345−5666」のうち前
半の被印字文字列「ABC株式会社/開発部」と後半の
被印字文字列「第3開発課/012−345−566
6」とをそれぞれ独立して囲むべく第1枠開始,終了列
アドレスに対応する前後縦枠の印字位置、及び第2枠開
始,終了列アドレスに対応する前後縦枠の印字位置が得
られたことになり、印字開始キーを操作することで、図
7(C)で示すように、分割して枠指定された被印字文
字列を囲む枠付きラベル印字が行なわれるようになる。
【0044】一方、上記ステップS6あるいはステップ
S11において「No」、つまり、枠指定された被印字
文字列内に改行制御コードが存在しないことが判断され
ると、被印字文字列に対する枠指定は1行の範囲内で行
なわれていることになり、予め上記制御コードレジスタ
46に記憶された枠開始アドレスとしての枠指定先頭文
字座標、及び枠終了アドレスとしての枠指定終了文字座
標に基づき、その印字開始側及び印字終了側それぞれの
縦枠1列に対応する印字ドット座標が求められ、枠開始
・終了列アドレスとして枠印字制御レジスタ47に記憶
される(ステップS13)。すると、印字開始キーを操
作することで、被印字文字列中の1行の範囲内で枠指定
された枠付きラベル印字が行なわれるようになる。
【0045】したがって、上記構成のラベルプリンタに
よれば、印字データ記憶部42に記憶された被印字文字
列の枠指定された先頭文字座標及び最終文字座標、そし
て、改行文字座標を、個々の文字データの枠制御コード
及び改行制御コードを読出すことにより予め制御コード
レジスタ46に記憶させ、この制御コードレジスタ46
に記憶させた枠指定先頭文字座標と改行数とに基づき、
印字開始側の縦枠に対応する印字ドット座標を求めると
共に、枠指定終了文字座標と改行数とに基づき、印字終
了側の縦枠に対応する印字ドット座標を求め、これらを
枠印字制御レジスタ47に記憶させ、印字制御部43に
おける指定枠対応の印字位置を得るよう構成したので、
予めその枠内に収めようとする入力文字の文字数や印字
長を想定して枠の範囲を設定したり、罫線機能を利用し
て枠を構成する複数本(少なくとも4本)の罫線を1本
1本入力したりする必要なく、自動的にしかも精度よく
被印字文字列の枠付き印字を行なうことができるように
なる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、文字入力
手段と、この文字入力手段により入力された複数行の文
字列に対して枠を指定する枠指定手段と、この枠指定手
段により枠指定された最後の文字が文末であるか否かを
判断する枠末判断手段と、この枠末判断手段により上記
枠指定された最後の文字が文末であると判断された場合
は該枠指定文字列内の最長行末までの範囲で枠を設定す
る文末枠設定手段と、上記枠末判断手段により上記枠指
定された最後の文字が文末でないと判断された場合は該
枠指定文字列内の最終行はその指定範囲まで、その他の
行にあっては最長行末までの範囲で枠を設定する非文末
枠設定手段と、上記枠設定手段により設定された枠の範
囲に従って枠及び文字を印字する印字手段とを備えて構
成したので、被印字文字列に対し枠線そのものを別入力
する必要なく、容易且つ精度よく被印字文字列の枠付き
印字を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字装置の一実施例に係わるラベルプ
リンタの外観構成を示す図。
【図2】上記ラベルプリンタのプリント部の構成を示す
図。
【図3】上記ラベルプリンタにおける電子回路の構成を
示すブロック図。
【図4】上記ラベルプリンタの印字データ記憶部に記憶
される文字データの構成を示す図。
【図5】上記ラベルプリンタにおける印字制御処理を示
す基本フローチャート。
【図6】上記ラベルプリンタにおける印字制御処理を示
す分岐フローチャート。
【図7】上記ラベルプリンタにおける枠指定された被印
字文字列のラベルプリント状態を示す図。
【符号の説明】
11…本体ケース、12…キー入力部、13…表示部、
14…電源スイッチ、15…ラベル排出口、16…カッ
タボタン、16a…カッタ、21…プリント部、22…
インクテープカートリッジ、23…接着剤付きラベル、
24…インクリボン、25…転写部、26…ケース蓋、
27…ラベル繰出しスプール、28…スプール軸、29
…リボン巻取りスプール、30…リボン巻取り軸、31
a,1b…カートリッジの窪み、32a…カートリッジ
ガイド、32b…カートリッジ押え用フック、33…プ
ラテンローラ、34…サーマルプリントヘッド、41…
制御部、42…印字データ記憶部、43…印字制御部、
44…印字部、45…テープ送り部、46…制御コード
レジスタ、47…枠印字制御レジスタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字入力手段と、 この文字入力手段により入力された複数行の文字列に対
    して枠を指定する枠指定手段と、 この枠指定手段により枠指定された最後の文字が文末で
    あるか否かを判断する枠末判断手段と、 この枠末判断手段により上記枠指定された最後の文字が
    文末であると判断された場合は該枠指定文字列内の最長
    行末までの範囲で枠を設定する文末枠設定手段と、 上記枠末判断手段により上記枠指定された最後の文字が
    文末でないと判断された場合は該枠指定文字列内の最終
    行はその指定範囲まで、その他の行にあっては最長行末
    までの範囲で枠を設定する非文末枠設定手段と、 上記枠設定手段により設定された枠の範囲に従って枠及
    び文字を印字する印字手段と、を具備したことを特徴と
    する印字装置。
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