JP3035711U - スピーカのケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が簡単に組み立てることができ、小さ
い体積で収納することができるスピーカのケースを提供
する。 【解決手段】 本考案のスピーカのケースは二枚の側板
１、一枚の上板２、一枚の底板３、一枚の前板４および
一枚の後板５から構成される。これらの板１、２、３、
４、５は好ましくはＦＲＰ（Fiber Reinforced Plastic
materials）で形成される。これらの板１、２、３、
４、５は互いに簡単に組み立てと分解ができるので、コ
ンパクトに収納することができ、保管や輸送に便利であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スピーカのケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、よく見られるスピーカのケースは、木材で作られ、多くの板から構成さ れ、互いに堅固に固定されて平行六面体の本体を形成するので、大きな体積を占 めて、保管や輸送に不便である。加えて、スピーカのケースを作るための木材を 供給するためには多くの木を切る必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記欠点を改良するためになされたものである。 本考案の主な目的は、使用者が簡単に組み立てることができ、小さい体積で収 納することができるスピーカのケースを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１記載のスピーカのケースは、二枚の側板、一枚の上板、一枚 の底板、一枚の前板および一枚の後板から構成される。前記二枚の側板は、それ ぞれ上部と下部とを含み、前記上部と下部から片部が伸びて前記上部と下部の中 に通路を形成し、さらに、前記二枚の側板はそれぞれ第一肩部をもつ前部と後部 をそれぞれもつ。前記上板と底板は、それぞれ二つの側部を含み、前記側部から フランジが伸びて前記側板の前記通路と接続され、さらに、上板と底板はそれぞ れ第二肩部をもつ前部と後部をそれぞれもつ。前記前板は、上部と下部を含み、 前記上板と前記底板の第二肩部と接続され、さらに前記前板は、前記側板の前記 第一肩部と接続される二つの側部をもつ。前記後板は、上部と下部を含み、前記 上板と前記底板の第二肩部と接続され、さらに前記後板は、前記側板の前記第一 肩部と接続される二つの側部をもつ。

【０００５】 本考案の請求項２記載のスピーカのケースは、請求項１記載のスピーカのケー スであって、前記片部には少なくとも一つのノッチと、少なくとも一つのリブが 形成され、前記上板と前記底板からはそれぞれ少なくとも一つの凸部が伸びてい て前記ノッチと接続され、さらに前記上板と前記底板には少なくとも一つの凹部 が形成されていて前記リブと接続されて、前記上板と前記底板を前記側板と堅固 に固定することを特徴とする。

【０００６】 本考案の請求項３記載のスピーカのケースは、請求項２記載のスピーカのケー スであって、前記片部と接続されて前記凸部と接続されることにより前記片部と 前記上板および前記底板とを固定する、複数の固定部をさらに含むことを特徴と する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１〜５に示すように、本考案のスピーカのケースは二枚の側板１、一枚の上 板２、一枚の底板３、一枚の前板４および一枚の後板５から構成される。これら の板は好ましくはＦＲＰ（Fiber Reinforced Plastic materials）で形成される 。ＦＲＰは熱硬化性のプラスチック材料で、２００℃までの温度に耐えることが できる。ＦＲＰを材料とする板は強度が高く、炎や温度に対する抵抗力もある。 加えて、この板は簡単に色を塗ったり外側にコーティングをしたりできるので、 手軽に様々な色にすることができる。この板の比重は１．８〜２．０である。前 板４と後板５は木材で形成されても良い。

【０００８】 側板１は、好ましくは上部と下部から伸びる一対の片部１３を含み、一対の通 路１１が上部と下部に形成される。側板１は前部と後部に第一肩部１２を含む。 片部１３には、複数のノッチ１３１と１つ以上のリブ１３２が形成されている。 上板２は側面に二つのフランジ２１を含み、側板１の通路１１と接続され、前 部と後部に第二肩部２２を含む。上板２には複数の凸部２１１が形成されて側板 １のノッチ１３１と接続され、また、複数の凹部２１２が形成されて側板１のリ ブ１３２と接続されているので、上板２は側板１に堅固に固定される。

【０００９】 底板３は上板２と同様の構造であり、側面に二つのフランジ３１を含み、側板 １の通路１１と接続され、前部と後部に第二肩部３２を含む。底板３には複数の 凸部３１１が形成されて側板１のノッチ１３１と接続され、また、複数の凹部３ １２が形成されて側板１のリブ１３２と接続されているので、底板３は側板１に 堅固に固定される。底板３は上板２と同じ型を使って形成することができる。

【００１０】 複数のネジ１４がワッシャ１５を通って凸部２１１、３１１に接続され、上板 ２および底板３と側板１とを堅固に固定することもできる。 前板４の二つの側辺は側板１の前方の第一肩部１２と接続され、前板４の上辺 と下辺は上板２と底板３の前方の第二肩部２２、３２と接続され、このようにし て前板４は定位置に固定される。好ましくは、前板４はさらに、側板１、上板２ および底板３と接着剤で固定される。

【００１１】 後板５は前板４と同様の構造であり、二つの側辺は側板１の後方の第一肩部１ ２と接続され、後板５の上辺と下辺は上板２と底板３の後方の第二肩部２２、３ ２と接続され、このようにして後板５は定位置に固定される。好ましくは、後板 ５はさらに、側板１、上板２および底板３と接着剤で固定される。 また、二枚の側板１は同じ構造で上板２と底板３も同じ構造なので、二枚の側 板１は一つの型を使って形成することができ、上板２と底板３も、もう一つの型 を使って形成することができる。側板１、上板２および底板３は最初に組み立て られ、前板４と後板５を固定する前に電子部品がケースの中に配置される。

【００１２】 これらの板１、２、３、４、５は互いに簡単に組み立てと分解ができるので、 コンパクトに収納することができ、保管や輸送に便利である。 図６および図７に示すように、本考案のスピーカのケースとして様々な違った サイズのものを製造することができる。 本考案のスピーカのケースによれば、多くの板を使用者が簡単に組み立てるこ とができ、その板はコンパクトに保管することができる。

【００１３】 また、ここでは比較的良好な実施例について述べたが、本考案はこれに限られ るものではなく、細部の改良や変形も本考案に含まれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の立体分解図である。

【図２】本考案実施例の側板の平面図である。

【図３】本考案実施例の上板および底板の平面図であ
る。

【図４】本考案実施例の斜視図である。

【図５】図４のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図６】本考案の別の実施例の斜視図である。

【図７】本考案のさらに別の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 側板 １１ 通路 １２ 第一肩部 １３ 片部 １３１ ノッチ １３２ リブ １４ ネジ（固定部） １５ ワッシャ ２ 上板 ２１ フランジ ２１１ 凸部 ２１２ 凹部 ２２ 第二肩部 ３ 底板 ３１ フランジ ３１１ 凸部 ３１２ 凹部 ３２ 第二肩部 ４ 前板 ５ 後板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二枚の側板、一枚の上板、一枚の底板、
   一枚の前板および一枚の後板から構成されるスピーカの
   ケースであって、 前記二枚の側板は、それぞれ上部と下部とを含み、前記
   上部と下部から片部が伸びて前記上部と下部の中に通路
   を形成し、さらに、前記二枚の側板はそれぞれ第一肩部
   をもつ前部と後部をそれぞれ含み、 前記上板と前記底板は、それぞれ二つの側部を含み、前
   記側部からフランジが伸びて前記側板の前記通路と接続
   され、さらに、上板と底板はそれぞれ第二肩部をもつ前
   部と後部をそれぞれ含み、 前記前板は、上部と下部を含み前記上板と前記底板の第
   二肩部と接続され、さらに前記前板は、前記側板の前記
   第一肩部と接続される二つの側部を含み、 前記後板は、上部と下部を含み前記上板と前記底板の第
   二肩部と接続され、さらに前記後板は、前記側板の前記
   第一肩部と接続される二つの側部を含むことを特徴とす
   るスピーカのケース。
2. 【請求項２】 前記片部には少なくとも一つのノッチ
   と、少なくとも一つのリブが形成され、前記上板と前記
   底板からはそれぞれ少なくとも一つの凸部が伸びていて
   前記ノッチと接続され、さらに前記上板と前記底板には
   少なくとも一つの凹部が形成されていて前記リブと接続
   されて、前記上板と前記底板を前記側板と堅固に固定す
   ることを特徴とする請求項１記載のスピーカのケース。
3. 【請求項３】 前記片部と接続されて前記凸部と接続さ
   れることにより前記片部と前記上板および前記底板とを
   固定する、複数の固定部を含むことを特徴とする請求項
   ２記載のスピーカのケース。