JP3035366B2 - レーザ加工機の数値制御方法 - Google Patents

レーザ加工機の数値制御方法

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JP3035366B2
JP3035366B2 JP3037773A JP3777391A JP3035366B2 JP 3035366 B2 JP3035366 B2 JP 3035366B2 JP 3037773 A JP3037773 A JP 3037773A JP 3777391 A JP3777391 A JP 3777391A JP 3035366 B2 JP3035366 B2 JP 3035366B2
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正樹 伊藤
勲 桑山
良久 山岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工機の制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9はレーザ加工機のプログラム座標を
示す。レーザ加工機は、X軸,Y軸に沿って移動するテ
ーブル10と、Z軸に配設するトーチ20を備え、レー
ザビームの焦点をテーブル10上の加工物の表面近傍に
合わせて、切削等の加工を施す。X軸,Y軸に沿う切削
経路は、直線、曲線等を含む複雑な経路を選択すること
ができるが、鋭角なコーナ部等の加工においては、コー
ナ部に照射されるレーザによる熱エネルギ密度が高くな
り、溶融やバーニング等の不具合の原因となることがあ
る。この不具合を避けるためには、NCの加工プログラ
ムを作成する際に、鋭角部を発見し、この鋭角部に対応
する送り速度の低減や出力の低下を指令する必要があ
る。しかしながら、切削経路毎に加工条件を変更するこ
とは、プログラミングを複雑かつ困難なものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はプログラム中
に特別のコードを用意しておくことにより、切削経路の
任意の箇所でエネルギ密度を低減し、従来の不具合を解
消する制御方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】プログラム作成のために
用意される第1のコードは、加工条件の変更を指令する
コードであり、第2のコードは加工条件の変更の解除を
指令するコードである。第1のコードで変更される加工
条件の要件は、レーザ出力、レーザ周波数、レーザデュ
ーティ比、アシストガス圧である。加工プログラム中に
第1のコードと第2のコードを挿入することにより、第
1のコードと第2のコードとの間で、軸速度に応じてレ
ーザ出力等を低減し、良好な切削条件を得る。
【0005】
【実施例】図1は、本発明を実施する制御装置のダイア
グラムである。主制御部100は、ライン110を介し
てキーボード120に連結され、キーボード120を利
用してオペレータは加工プログラムの入力、操作を実行
する。入力された加工プログラムは、加工プログラムメ
モリ130に書き込まれる。ライン110に連結される
パラメータメモリ140は、各種のパラメータを記憶
し、軸制御部150は、主制御部100から送られてく
る動作指令に基いて、X軸,Y軸,Z軸の移動を制御す
る。レーザ発振器制御部160は、レーザ発振器を制御
し、システムプログラムメモリ170は、レーザ加工機
全体の制御プログラムを記憶する。加工制御部180
は、トーチ先端の加工部の動作を制御する。キーボード
120等から入力される加工プログラムには、種々のコ
ードが用意され、コードの指示によりレーザ加工機の各
要素は規定された動作を実行する。
【0006】図2は実際の加工プログラムに使用される
コードと、そのコードに対応する動作を示す。N1のG
92X0.Y0.は、座標系の基準点を指令するもの
で、トーチの位置が基準点と一致する。N2のG00X
0.Y0.は、トーチを加工開始点へ早送りして、位置
決めをする指令である。N3のM20は、レーザのシャ
ッターを開き、レーザ放電を可能な状態とする。N4の
G82 P500 Q250 R25は、レーザの出力
を指令するコードで、例えば、ピアシングの出力を設定
する。Pはレーザ出力、Qは周波数、Rはデューティ比
を与える。N5のM32は、トーチ20のZ軸方向の倣
い制御をオンにする。トーチ20の先端は、ワーク表面
との間に常時一定の間隔を有する必要がある。そこで、
トーチ20に倣い装置を装備して、ワーク表面に接触子
(スタイラス)を降し、ワーク表面に倣ってトーチのZ
軸方向の位置を制御する。N6のG88 P20 M5
6は、アシストガスの設定を指令する。N7のM22
は、レーザ放電の開始を指令する。N8のG04 X
0.5はピアシングのドウェルを指令する。X0.5
は、0.5秒間のドウェル時間を与える。N9のG82
P1000 Q500 R100 C10 F300
0は、送り速度がF3000時の、レ−ザ出力、周波数
デュ−ティ比、アシストガス圧をG82の指令で与えら
れる高出力指令値に指示するものである。Pはレーザ出
力(ワット)、Qは周波数(ヘルツ)、Rはデューティ
比(100%)、Cはアシストガス圧(1気圧)、Fは
速度(ミリメートル/分)を示す。N10のG81 P
600 Q50 R5 C30は、本発明の制御手段が
用意する指令であって、レーザ出力、周波数、デュ−テ
イ比、アシストガス圧をG81の指令で与えられる低出
力指令値まで低減させる指令(ランピング指令)を与え
る。このコードにおいては、P,Q,R、Cの値は実速
度に応じて自動的に演算されるが、レーザ出力は600
ワット、周波数は50ヘルツ、デューティ比は5%、ア
シストガス圧は3気圧に設定される場合を示す。N11
のG01X .Y .は、X軸,Y軸の移動を指令し、
N10でスタートしたランピング状態における軸移動を
指令する。以下、順次に移動指令を与えることによって
ランピング状態での軸移動が実行される。例えば、鋭角
のコーナ部の通過経路を与えることにより、過剰な熱エ
ネルギを照射することなく、コーナ部の良好な切削加工
を施すことができる。N20のG83は、G81で指令
したランピングのキャンセルを指令する。したがって、
コードG81とG83の間のプログラムは、レーザ出力
を低減したランピング状態で実行されることになる。コ
ードG81を与える場合としては、鋭角のコーナ部をは
じめとして、軸速度が低下する加工箇所のいずれにも適
用することができる。以下、コードG81を与えるだけ
で、実移動速度に応じたランピング条件が自動的に設定
される。したがって、プログラム作成時に、パワーラン
ピングが必要と判断される軸移動指令コードの前後に、
コードG81とG83を挿入することで、良好な切削を
達成するプログラムを容易に作成することができる。
【0007】図3は、制御処理のフローを示す。ステッ
プ1000でスタートした制御処理は、ステップ101
0で移動プログラムのデータを読み取る。ステップ10
20では、読み取った移動プログラム内にコードG81
で示されるランピングモ−ドの有無が判断される。ラン
ピングモ−ドでなければ、ステップ1030へ進み、軸
移動指令が実行される。ステップ1040で移動完了が
確認されると、ステップ1150へ進む。ランピングモ
−ドである場合には、ステップ1100へ進み、軸移動
指令が実行されるとともに、ステップ1110で移動の
実速度が読み取られる。この実速度に基いて、ステップ
1120でランピングの加工条件が演算される。すなわ
ち、ランピング状態において、レーザ出力Pは、高出力
指令値と低出力指令値の差の値に最高速度に対する実速
度の比を掛けて算出した値に、低出力指令値を加えたも
の。レーザ周波数Qは、高周波数指令値と低周波数指令
値の差の値に最高速度に対する実速度の比を掛けて算出
した値に、低周波数指令値を加えたもの。レーザデュー
ティ比Rは、高デューティ比指令値と低デューティ比指
令値の差の値に最高速度に対する実速度の比を掛けて算
出した値に、低デューティ比指令値を加えたもの。アシ
ストガス圧Cは、高ガス圧指令値と低ガス圧指令値の差
の値に最高速度に対する実速度の比を掛けて算出した値
に、低ガス圧指令値をくわえたもの。として各指令値が
演算される。ステップ1130では、レーザ出力、周波
数、デュ−テイ比及びアシストガス圧力がステップ11
20で演算された値に設定される。ステップ1140で
は、移動の完了が確認され、ステップ1150で次プロ
グラムの有無が判断される。次プログラムが有れば、ス
テップ1010へ戻って以上の工程をくり返し、次プロ
グラムが無ければ、ステップ1160で処理を終了す
る。
【0008】図4は、たて軸に軸速度を、横軸に時間を
とったときの、実速度の変化を示すグラフである。図5
は、たて軸にレ−ザ出力を、図6は周波数を、図7はデ
ュ−テイ比を、図8はアシストガス圧をとったときのグ
ラフであって、実速度に対応して、それぞれの値が変更
される状態を示している。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上のように、レーザ加工機の
制御において、プログラム中にレーザ出力のランピング
の開始を指令するコードと、ランピングの解除を指令す
るコードを導入し、ランピングが指令されると、レーザ
出力、レーザ周波数、デューティ比、アシストガス圧を
低減する。したがって、軸移動速度が低下する切削箇所
をプログラムする際には、このランピング開始指令コー
ドを指定することにより、レーザ出力等が適切な値に減
じられ、バーニング等のない良好な切削が達成される。
軸移動速度が上昇する位置に達する箇所では、ランピン
グ解除コードを指定して高出力、高速度の切削に戻す。
この2つの新コードを利用して、切削効率の高いプログ
ラムを容易に作成することができる。ランピングの際の
レーザ出力、レーザ周波数、デューティ比、アシストガ
ス比は実速度に応じて自動的に演算されるので、最も合
理的なランピング条件が設定され、最も短い加工時間を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する制御装置のブロック図。
【図2】加工プログラムの実例を示すリスト。
【図3】制御方法を示すフロー図。
【図4】軸速度の変化を示すグラフ。
【図5】レ−ザ出力の変化を示すグラフ。
【図6】周波数の変化を示すグラフ。
【図7】デュ−テイ比の変化を示すグラフ。
【図8】アシストガス圧の変化を示すグラフ。
【図9】レーザ加工機のプログラム座標を示す説明図。
【符号の説明】
100 主制御部 120 キーボード 130 加工プログラムメモリ 140 パラメータメモリ 150 軸制御部 160 レーザ発振器制御部 170 システムプログラムメモリ 180 加工制御部 G81 第1の指令コード G83 第2の指令コード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−178807(JP,A) 特開 昭63−98705(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ加工機の数値制御方法において、
    制御プログラムに使用するコードとして、レーザ出力の
    低減を含む加工条件の変更を指令する第1のコードと、
    第1のコードで指令された加工条件の変更を解除する第
    2のコードとを備え、プログラム中に挿入される第1の
    コードと第2のコードの間でレーザ出力の低減を含む加
    工条件の変更を実行するレーザ加工機の数値制御方法
    あって、レーザを照射するノズルとワークの間の実際の
    加工移動速度を検出し、レーザ加工機が有する指令加工
    速度に対する比をAとしたときに、第1のコードで指令
    される加工条件は、 レーザ出力は高出力指令値と低出力指令値の差にAを掛
    け、低出力指令値を加えた値、 レーザ周波数は高周波数指令値と低周波数指令値の差に
    Aを掛け、低周波数指令値を加えた値、 レーザデューティ比は高デューティ比指令値と低デュー
    ティ比指令値の差にAを掛け、低デューティ比指令値を
    加えた値、 アシストガス圧は高ガス圧指令値と低ガス圧指令値の差
    にAを掛け、低ガス圧指令値を加えた値、 である レーザ加工機の数値制御方法。
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DE102008052006B4 (de) * 2008-10-10 2018-12-20 3D-Micromac Ag Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Proben für die Transmissionselektronenmikroskopie
JP5392943B2 (ja) * 2009-02-13 2014-01-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ レーザ加工方法、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法

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