JP3035365B2 - 進行波管 - Google Patents
進行波管Info
- Publication number
- JP3035365B2 JP3035365B2 JP3027709A JP2770991A JP3035365B2 JP 3035365 B2 JP3035365 B2 JP 3035365B2 JP 3027709 A JP3027709 A JP 3027709A JP 2770991 A JP2770991 A JP 2770991A JP 3035365 B2 JP3035365 B2 JP 3035365B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric substrate
- cathode
- slow
- collector
- anode
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は進行波管に関し、特に誘
電体基板上に遅波回路をストリップラインで形成すると
共に陰極、陽極、コレクタも誘電体基板上に形成して小
型化を図った進行波管に関する。
電体基板上に遅波回路をストリップラインで形成すると
共に陰極、陽極、コレクタも誘電体基板上に形成して小
型化を図った進行波管に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のヘリックス型進行波管は図３に概
略断面図を示すように円筒状の筒の中に円形状に形成し
たヒータ２１、陰極２２、陽極２３、タングステン等で
ヘリックスを形成した遅波回路２４、コレクタ２５及び
図示してない磁石を周囲に配置して構成している。この
構成で陰極２２から電子を放出させ遅波回路２４内を送
行させ遅波回路２４の入力部２６からマイクロ波を供給
すると電子流との相互作用によりマイクロ波が増幅され
遅波回路２４の出力部２７から取り出すものである。
略断面図を示すように円筒状の筒の中に円形状に形成し
たヒータ２１、陰極２２、陽極２３、タングステン等で
ヘリックスを形成した遅波回路２４、コレクタ２５及び
図示してない磁石を周囲に配置して構成している。この
構成で陰極２２から電子を放出させ遅波回路２４内を送
行させ遅波回路２４の入力部２６からマイクロ波を供給
すると電子流との相互作用によりマイクロ波が増幅され
遅波回路２４の出力部２７から取り出すものである。
【０００３】近時レーダ等の高精度化に伴ない使用マイ
クロ波も高い周波数が要求され、高周波数化に伴なって
波長が短かくなり各回路構造も小型化の必要があり進行
波管も高い周波数用の小型のものを要求されている。そ
のため遅波回路であるヘリックス等も非常に小さいもの
が必要となるが、従来の機械加工技術でタングステンの
ような硬い材料で小さなヘリックスを精度よく製作する
ことは困難な状況になってきている。
クロ波も高い周波数が要求され、高周波数化に伴なって
波長が短かくなり各回路構造も小型化の必要があり進行
波管も高い周波数用の小型のものを要求されている。そ
のため遅波回路であるヘリックス等も非常に小さいもの
が必要となるが、従来の機械加工技術でタングステンの
ような硬い材料で小さなヘリックスを精度よく製作する
ことは困難な状況になってきている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来構造の進行波管で
は、機械加工技術の面から、回路の構造寸法の縮小化は
限界に達しており、より動作周波数の増大を望むことが
できなくなっている。
は、機械加工技術の面から、回路の構造寸法の縮小化は
限界に達しており、より動作周波数の増大を望むことが
できなくなっている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、誘電体基板上にストリップラインで
遅波回路を構成し、陰極、陽極、コレクタも同一誘電体
基板上に形成すると共にその上部を金属蓋で気密封止
し、かつ誘電体基板に設けた気密封止できるスルーホー
ルを介して基板裏面から各リード引出線を取り出せるよ
うにして構成したものである。
てなされたもので、誘電体基板上にストリップラインで
遅波回路を構成し、陰極、陽極、コレクタも同一誘電体
基板上に形成すると共にその上部を金属蓋で気密封止
し、かつ誘電体基板に設けた気密封止できるスルーホー
ルを介して基板裏面から各リード引出線を取り出せるよ
うにして構成したものである。
【０００６】
【作用】誘電体基板上にストリップラインで形成した遅
波回路上の直近の空間を電子が走行できるように構成し
ているため従来の進行波管と同様に遅波回路に供給され
たマイクロ波と電子流とが相互作用しマイクロ波の増幅
作用を得ることができる。
波回路上の直近の空間を電子が走行できるように構成し
ているため従来の進行波管と同様に遅波回路に供給され
たマイクロ波と電子流とが相互作用しマイクロ波の増幅
作用を得ることができる。
【０００７】
【実施例】図１は本考案の一実施例である進行波管の断
面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。図において１
は誘電体基板、２、３、４、５はそれぞれ誘電体基板１
表面に配置した陰極、陽極、遅波回路、コレクタ、６は
誘電体基板１の表面に陰極２、陽極３、遅波回路４、コ
レクタ５を包囲して気密封止した蓋部、７、８、１１は
それぞれ陰極２、陽極３、コレクタ５と連絡する電極リ
ードで、誘電体基板１に設けたスルーホールを介して外
部に引き出されている。このスルーホールはロウ付又は
ガラス封着等により電極リードと共に気密封止される。
９、１０はそれぞれ遅波回路４への高周波入力端子及び
高周波出力端子で同様に誘電体基板１に設けたスルーホ
ールを介して外部に引き出され、このスルーホールも同
様に気密封止される。１２は蓋部６の内面に付着した電
波吸収体、１３は誘電体基板裏面でスルーホール部以外
の部分に被着した金属被膜である。
面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。図において１
は誘電体基板、２、３、４、５はそれぞれ誘電体基板１
表面に配置した陰極、陽極、遅波回路、コレクタ、６は
誘電体基板１の表面に陰極２、陽極３、遅波回路４、コ
レクタ５を包囲して気密封止した蓋部、７、８、１１は
それぞれ陰極２、陽極３、コレクタ５と連絡する電極リ
ードで、誘電体基板１に設けたスルーホールを介して外
部に引き出されている。このスルーホールはロウ付又は
ガラス封着等により電極リードと共に気密封止される。
９、１０はそれぞれ遅波回路４への高周波入力端子及び
高周波出力端子で同様に誘電体基板１に設けたスルーホ
ールを介して外部に引き出され、このスルーホールも同
様に気密封止される。１２は蓋部６の内面に付着した電
波吸収体、１３は誘電体基板裏面でスルーホール部以外
の部分に被着した金属被膜である。
【０００８】本実施例では、誘電体基板１表面に例えば
半導体材料で形成した電界放出型の陰極２を電子が誘電
体基板上１上に形成した遅波回路４の上を走行できるよ
うに形成し、陽極３も図に示すように電子走行に影響を
与えないように中空状態薄片で形成する。遅波回路４は
誘電体基板１表面上にマイクロストリップラインで図に
示すようにジクザグ状に形成し、その一端は誘電体基板
１に設けたスルーホールを介して高周波入力端子９に接
続され、他端は高周波出力端子１０に接続されている。
半導体材料で形成した電界放出型の陰極２を電子が誘電
体基板上１上に形成した遅波回路４の上を走行できるよ
うに形成し、陽極３も図に示すように電子走行に影響を
与えないように中空状態薄片で形成する。遅波回路４は
誘電体基板１表面上にマイクロストリップラインで図に
示すようにジクザグ状に形成し、その一端は誘電体基板
１に設けたスルーホールを介して高周波入力端子９に接
続され、他端は高周波出力端子１０に接続されている。
【０００９】コレクタ５は陰極２から放出された電子を
捕捉するもので、誘電体基板１上で電子走行部分即ち誘
電体基板１表面よりストリップラインの厚さ以上高い位
置に配置している。この構造で各電極リード及び蓋部６
を気密封止して図示しない排気管により内部を真空にす
ることにより進行波管を構成する。
捕捉するもので、誘電体基板１上で電子走行部分即ち誘
電体基板１表面よりストリップラインの厚さ以上高い位
置に配置している。この構造で各電極リード及び蓋部６
を気密封止して図示しない排気管により内部を真空にす
ることにより進行波管を構成する。
【００１０】この状態で周囲に電子収束用の磁石等を配
置して、陰極電極２とアノード電極３の間に電位差を与
えると、陰極電極２から電子ビームが放出される。放出
された電子ビームはパターンからなる遅波回路４上を走
行する。高周波入力部９から入力したマイクロ波は遅波
回路４において遅波回路４上を進行する電子ビームと相
互に作用して密度変調を受けることにより、増幅されて
高周波出力部１０から出力される。
置して、陰極電極２とアノード電極３の間に電位差を与
えると、陰極電極２から電子ビームが放出される。放出
された電子ビームはパターンからなる遅波回路４上を走
行する。高周波入力部９から入力したマイクロ波は遅波
回路４において遅波回路４上を進行する電子ビームと相
互に作用して密度変調を受けることにより、増幅されて
高周波出力部１０から出力される。
【００１１】一方、遅波回路４上を通過した電子ビーム
はコレクタ５に捕捉され、従来の進行波管と同様の動作
をする。また、蓋部６の内面にカーボンのような電波吸
収体１２を付着しておくと、走行経路を外れた電子や、
空間で発生した不要モードの電波等を吸収し、進行波管
の動作を正常に保つことができる。
はコレクタ５に捕捉され、従来の進行波管と同様の動作
をする。また、蓋部６の内面にカーボンのような電波吸
収体１２を付着しておくと、走行経路を外れた電子や、
空間で発生した不要モードの電波等を吸収し、進行波管
の動作を正常に保つことができる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来構造のものより動作周波数を増大して非常に小型に
なっても容易に精度良く形成することができ、性能のよ
い進行波管を得ることができる。
従来構造のものより動作周波数を増大して非常に小型に
なっても容易に精度良く形成することができ、性能のよ
い進行波管を得ることができる。
【図１】本発明の一実施例である進行波管の縦断面図で
ある。
ある。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】従来の進行波管の構造を示す概略図である。
１ 誘電体基板 ２ 陰極 ３ 陽極 ４ 遅波回路 ５ コレクタ ６ 蓋部 ７、８、１１ 電極リード ９ 高周波入力端子 １０ 高周波出力端子 １２ 電波吸収体 １３ 金属被膜
Claims (2)
- 【請求項１】 誘電体基板表面上に配設した陰極と、該
誘電体基板表面上に配設し該陰極に電子放出に必要な電
界を加える陽極と、該誘電体基板表面上にストリップラ
インでジクザク状に形成した遅波回路と、該陰極から放
出され該遅波回路の上を通過した電子を捕捉するコレク
タと、該誘電体基板に穿設し前記陰極、陽極、遅波回
路、コレクタの電極又は入出力用リードを貫通しかつ気
密封止し得るように設けたスルーホール部と、該誘電体
基板の裏面で該スルーホール部以外の部分に被着した金
属被膜と、該誘電体基板表面に前記陰極、陽極、遅波回
路、コレクタを包囲して気密封止した蓋部とからなり、
該蓋部と該誘電体基板で囲まれた空間を真空にしてなる
ことを特徴とする進行波管。 - 【請求項２】 前記蓋部の内面に電波吸収体を付着した
ことを特徴とする請求項１記載の進行波管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3027709A JP3035365B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 進行波管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3027709A JP3035365B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 進行波管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04245143A JPH04245143A (ja) | 1992-09-01 |
| JP3035365B2 true JP3035365B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=12228527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3027709A Expired - Lifetime JP3035365B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 進行波管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3035365B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP3027709A patent/JP3035365B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04245143A (ja) | 1992-09-01 |
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