JP3035349U - 布団及び布団用中芯 - Google Patents

布団及び布団用中芯

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JP3035349U
JP3035349U JP1994012770U JP1277094U JP3035349U JP 3035349 U JP3035349 U JP 3035349U JP 1994012770 U JP1994012770 U JP 1994012770U JP 1277094 U JP1277094 U JP 1277094U JP 3035349 U JP3035349 U JP 3035349U
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polyethylene
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comforter
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JP1994012770U
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Inventor
志津夫 古澤
憲幸 並河
裕史 浮所
Original Assignee
三幸総研株式会社
株式会社アイールインターナショナル
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン
−ポリプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル及びポリス
チレンからなる群から選ばれる少なくとも1種の独立気
泡発泡体の片面あるいは両面に複数の切欠部を設けてな
る布団用中芯及び該中芯を用いた掛け布団及び敷き布
団。 【効果】ヘタリに対する抵抗性及び良好なクッション性
を兼ね備えた掛け布団及び敷き布団を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、布団用の中芯及び該中芯を有してなる寝具に関する。
【0002】 なお、本考案において「布団」とは、敷き布団及び掛け布団を意味する。
【0003】
【従来の技術及びその課題】
掛け布団、敷き布団などの布団は、使用者の体重の圧力を受けるため徐々に圧 縮され、厚みが小さくなり、寝心地が悪くなっていく。本明細書では布団の嵩が 少なくなるこのような現象を、「ヘタリ」と表現する。
【0004】 この「ヘタリ」を少なくするため、掛け布団および敷き布団には中芯が用いら れ、これら布団は中芯の回りに巻き綿を巻いて製造される。この中芯としては従 来ポリエステルが用いられていた。
【0005】 掛け布団及び敷き布団の場合、ポリエステル製の中芯を使用することで、布団 などの寝具のヘタリはある程度軽減されるが、ヘタリをさらに軽減してほしいと いう要求は根強いものがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、ヘタリをさらに軽減した布団並びに布団に用いられる中芯を提供す ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、上記課題を解決するために種々検討した結果、掛け布団及び敷き 布団の中芯をポリエチレン、ポリプロピレンまたはこれらの共重合体、ポリ塩化 ビニル、ポリスチレンなどの独立気泡発泡体を用い、該発泡体の片面あるいは両 面に切欠部を設けることにより、布団のヘタリが改善されることを見出した。
【0008】 すなわち、本考案は項1〜項6の中芯、掛け布団及び敷き布団を提供するもの である。
【0009】 項1. ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合 体、ポリ塩化ビニルおよびポリスチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種 の独立気泡発泡体の片面あるいは両面に複数の切欠部を設けてなる布団用の中芯 。
【0010】 項2. 前記独立気泡発泡体が、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレ ン−ポリプロピレン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる項 1に記載の中芯。
【0011】 項3. 前記切欠部が、I字状、U字状、V字状または切欠状の形状を有する項 1又は2に記載の中芯。
【0012】 項4. 前記切欠部が、少なくとも中芯の横方向に略平行に形成される項1〜3 のいずれかに記載の中芯。
【0013】 項5. 項1〜4のいずれかに記載の中芯を有してなる敷き布団。
【0014】 項6. 項1〜4のいずれかに記載の中芯を有してなる掛け布団。
【0015】 ポリエチレン、ポリプロピレンまたはこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル及び ポリスチレン製の独立気泡発泡体は硬いため、「ヘタリ」は少ないが、寝心地は あまりよくなく、従来はほとんど使用されていなかった。上記の独立気泡発泡体 は、その厚みにもよるが、折り畳むことが困難であるため、敷き布団や掛け布団 のように折り畳んで収納する製品では適用し難いものであった。
【0016】 しかしながら、本考案では、中芯に切欠部を設けているため、長期間ヘタリを 起こすことはなく、切欠部によるスプリング効果でやわらかく良好な寝心地が得 られる。敷き布団や掛け布団では、切欠部を少なくとも横方向に形成することで 中芯の厚みに無関係に折り畳みが可能になった。
【0017】 本考案の独立気泡発泡体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン− ポリプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル及びポリプロピレンからなる群から選 ばれる少なくとも1種からなり、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン及 びポリエチレン−ポリプロピレン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1 種からなる。ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン−ポリプロピレン 共重合体は、ポリ塩化ビニルよりも軽く、収納を前提とする製品、特に掛け布団 及び敷き布団用の中芯として好ましい。本考案の中芯は、ヘタリを軽減するとい う特徴を変更しない範囲内で他のポリマーを混合して製造することもできる。
【0018】 本考案の中芯は、独立気泡発泡体のみからなっていてもよく、上記材質の独立 気泡発泡体と軟質発泡体を接着剤などにより積層し、独立気泡発泡体の非積層側 に複数の切欠部を設けてもよい。この軟質発泡体としては、ポリエチレン、ポリ プロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエ ステル、ポリスチレン、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂からなる連続気泡発泡体 等が挙げられる。軟質発泡体は、ヘタリに対する抵抗性は少ないが、やわらかく 、スプリング性を有し、折り曲げることも可能であるため、切欠部を設けなくて もよい。
【0019】 本考案の掛け布団の中芯の厚みは5〜60mm、好ましくは5〜40mm、よ り好ましくは5〜15mmである。
【0020】 本考案の敷き布団の中芯の厚みは20〜60mm、好ましくは20〜50mm 、より好ましくは20〜40mmである。
【0021】 本考案の中芯及び芯材は、例えばバッチ発泡、架橋発泡などの公知の方法を用 いて製造できる。
【0022】 独立気泡発泡体に形成される切欠部の形状は、図1にI字状、V字状、U字状 、切欠状のものが例示されるが、これらに限定されない。なお、「切欠状」とは 、 図1に示されるように切欠部が上下に貫通する形状を意味する。
【0023】 切欠部の形成される位置は、特に限定されないが、例えば、図2及び図3に示 されるような位置に形成できる。また、切欠部は部分的に形成してもよい。更に 図1に示されるように、中芯の両面に形成される場合、両面を交互に形成するの が好ましい。なお、切欠部は「ヘタリ」を起こさない程度に形成し、中芯の厚み が薄い場合にはあまり多く形成する必要はない。
【0024】 切欠部は、掛け布団や敷き布団のように折り畳んで収納する製品に用いられる 場合、図2に示されるように、中芯の縦方向及び/又は横方向に形成するのが好 ましい。なお、「縦方向」とは、直方体の場合、最も長い辺に平行な方向であり 、長手方向と同じ意味である。「横方向」は、長手方向と直行する方向である。 中芯の形状が直方体ではない場合、縦方向は、中芯を直方体に見立てた場合の最 も長い辺に平行な方向を意味し、横方向も同様の意味である。
【0025】 シングルサイズの掛け布団ないし敷き布団には、図2に示されるように横スリ ット型に切欠部を形成するだけで折り畳むことが可能になる。セミダブル又はダ ブルサイズの掛け布団ないし敷き布団は、横方向だけでなく縦方向にも折り畳む 場合があるため、縦方向にも少なくとも中心付近に切欠部を形成するのが好まし い。
【0026】 切欠部は、常法に従い形成されるが、例えばI字状の場合、カッターで切断す ればよく、V字状の場合、2枚のカッターで切断すればよい。また、U字状及び 切欠状の場合には、ドリルを用いて形成すればよい。
【0027】 本考案の掛け布団及び敷き布団は、従来のポリエステル製の中芯の代わりに本 考案の中芯を用いて従来と同様に製造できる。
【0028】
【考案の効果】
独立気泡発泡体を用いた本考案の布団用の中芯は、ヘタリに対する抵抗性が高 く、長期間使用した場合でも新品と同様の形状を維持できる。また、切欠部を設 けたことにより、スプリング性が増し、やわらかい感触となるため、布団に適用 した場合、良好な寝心地が得られる。
【0029】 独立気泡発泡体をポリエチレン、ポリプロピレン及びこれらの共重合体で製造 すると、従来のポリエステル製と比較して40%程度軽くなるため、収納が容易 である。
【0030】
【実施例】
以下、本考案を実施例を用いてより詳細に説明するが、本考案はこれら実施例 により限定されるものではない。
【0031】実施例1及び比較例1 厚さ30mmのポリエステル製の中芯に、ウールとポリエステルを1:1に混 紡した巻き綿を巻いて、従来の敷き布団(比較例1)を製造した。また、ポリエ ステル製の中芯に代えて、図2に示す横スリット型のI字状の切欠部を両側に備 えた独立気泡発泡体ポリエチレン製(厚さ30mm)の中芯を用いて同様にして 本考案の敷き布団(実施例1)を製造した。
【0032】 これらの両方の敷き布団を、5人のパネラーが2カ月間使用し、各種項目につ いて評価した。
【0033】 5人のパネラーの平均の結果を、以下の表1に示す。
【0034】 なお、以下の表1及び表2において: ◎は、非常に良好であることを示す。
【0035】 ○は、良好であることを示す。
【0036】 △は、普通であることを示す。
【0037】
【表1】 実施例1 比較例1 本考案の敷布団 従来の敷布団 軽さ ◎ △ 収納性 ○ △ 嵩高性の維持 ◎ ○弾力性の維持 ◎ ○ なお、上記評価項目のうち、嵩高性および弾力性は、これらの性質が維持され ているかどうか、すなわちヘタリに特に関係する評価項目である。また、嵩高性 は、布団のやわらかさを示す。
【0038】実施例2及び比較例2 厚さ30mmのポリエステル製の中芯に、ウールとポリエステルを1:1に混 紡した巻き綿を巻いて、従来の掛け布団(比較例2)を製造した。また、ポリエ ステル製の中芯に代えて独立気泡発泡体(厚さ:25mm)と連続気泡発泡体(厚 さ:5mm)を接着剤で貼合わせたポリエチレン製(厚さ30mm)の中芯を用い て同様にして本考案の掛け布団(実施例2)を製造した。なお、図2の横スリッ ト型に示すように独立気泡発泡体の非接着面は、I字状の切欠部を形成した。
【0039】 これらの両方の敷き布団を、5人のパネラーが2カ月間使用し、各種項目につ いて評価した。
【0040】 結果を以下の表2に示す。
【0041】
【表2】 実施例2 比較例2 本考案の掛布団 従来の掛布団 軽さ ◎ △ 収納性 ○ △ 嵩高性の維持 ◎ ○弾力性の維持 ◎ ○ 上記実施例及び比較例の結果から、本考案の中芯、寝具及び椅子類の有用性が 実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】切欠部の形状を示す中芯の断面図である。
【図2】切欠部の形成の仕方を示す中芯の平面図であ
る。
【図3】切欠部の形成の仕方を示す中芯の平面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 並河 憲幸 京都府京都市右京区西院月双町91 三幸総 研株式会社内 (72)考案者 浮所 裕史 奈良県生駒郡平群町竜田川1丁目8番12号

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
    レン−ポリプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニルおよび
    ポリスチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種の
    独立気泡発泡体の片面あるいは両面に複数の切欠部を設
    けてなる布団用の中芯。
  2. 【請求項2】前記独立気泡発泡体が、ポリエチレン、ポ
    リプロピレン及びポリエチレン−ポリプロピレン共重合
    体からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる請求
    項1に記載の中芯。
  3. 【請求項3】前記切欠部が、I字状、U字状、V字状又
    は切欠状の形状を有する請求項1又は2に記載の中芯。
  4. 【請求項4】前記切欠部が、少なくとも中芯の横方向に
    略平行に形成される請求項1〜3のいずれかに記載の中
    芯。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の中芯を有
    してなる敷き布団。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の中芯を有
    してなる掛け布団。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017121494A (ja) * 2017-02-06 2017-07-13 パラマウントベッド株式会社 マットレス用クッション体及びマットレス並びにマットレス用クッション体の製造方法

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