JP3035325U - 安全装置および安全装置付き二次電池パック - Google Patents

安全装置および安全装置付き二次電池パック

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JP3035325U
JP3035325U JP889396U JP889396U JP3035325U JP 3035325 U JP3035325 U JP 3035325U JP 889396 U JP889396 U JP 889396U JP 889396 U JP889396 U JP 889396U JP 3035325 U JP3035325 U JP 3035325U
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宏洋 高野
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宏洋 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で二次電池または二次電池パック
を短絡、過充電から保護することができ、小形化が可能
な安全装置および安全装置付き二次電池パックを提供す
る。 【解決手段】 第1および第2固定電極4,5と、第1
固定電極4に一端部が固定される薄板9a、この薄板9
aの他端部に積層された厚板9bで構成され、他端部が
第2固定電極5に接する可動電極9と、一端部が第1固
定電極4と可動電極9とに挟持され、100℃になる
と、可動電極9の他端部を第2固定電極5から離間させ
るように変位させ、100℃から−20℃に降下する
と、可動電極9の他端部を第2固定電極5に接触させる
バイメタル7と、セット位置とリセット位置との間を移
動するリセットボタン2と、このリセットボタン2に一
端部が支持され、他端部が支持部材6に支持されてリセ
ットボタン2をセット位置へ付勢し、撓むことにより、
可動電極9を介してバイメタル7を初期状態に復帰さ
せ、可動電極9を第2固定電極5に接触させる板ばね3
とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、二次電池または二次電池パックを短絡、過充電から保護する安全 装置、この安全装置を備えた安全装置付き二次電池パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動工具は、商用電源を利用できない場所でも使用できるように、例えば10 本の二次電池を接続して1パックとし、20ボルトの高電圧が得られる二次電池 パックを電源としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、電動工具で利用する二次電池パックは、短絡などによって過電 流が流れたり、過充電によって過電流が流れると、例えば回路を開放する安全装 置を設ける必要があるものの、高電圧、高電流であるために適当な部品がなく、 安全装置が設けられていないのが現状である。 そこで、高電圧の二次電池パックを短絡、過充電から保護する安全装置の開発 が、要望されている。
【0004】 この考案は、上記したような要望に応えるためになされたもので、簡単な構成 で二次電池または二次電池パックを短絡、過充電から保護することができ、小形 化が可能な安全装置および安全装置付き二次電池パックを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかる安全装置は、第1固定電極と、第2固定電極と、第1固定電 極に肉薄に形成された一端部で固定され、肉厚に形成された他端部で第2固定電 極に接する可動電極と、各電極を流れる電流によって常温よりも高い第1設定温 度になると、可動電極の他端部を第2固定電極から離間させるように可動電極を 変位させ、第1設定温度から常温よりも高い第2設定温度に降下すると、可動電 極の他端部を第2固定電極に接触させるバイメタルとを備えるものである。
【0006】 そして、可動電極を薄板と厚板とで構成したり、バイメタルの一端部を第1固 定電極と可動電極とに挟持させたり、バイメタルの第2設定温度を常温よりも低 い温度に設定し、セット位置とリセット位置との間を移動するリセットボタンと 、このリセットボタンに一端部が支持され、他端部がリセットボタンと対向する 支持部材に支持されてリセットボタンをセット位置へ付勢し、リセットボタンを リセット位置へ移動させると、撓むことにより、可動電極を介してバイメタルを 初期状態に復帰させるとともに、可動電極を第2固定電極に接触させる板ばねと を設けたり、または、バイメタルの第2設定温度を常温よりも低い温度に設定し 、セット位置と開放位置との間を移動するリセットボタンと、このリセットボタ ンに一端部が取り付けられ、他端部が支持部材に支持されて可動電極側へくの字 状に屈曲した状態で、リセットボタンをハウジングの底から所定長離れたセット 位置に位置させ、バイメタルが変位すると、可動電極で押圧されて伸長すること により、リセットボタンをハウジングの底に近接する開放位置へ移動させ、ハウ ジングから突出したリセットボタンの操作部を押圧すると、くの字状に屈曲して 可動電極を介してバイメタルを初期状態に復帰させるとともに、可動電極を第2 固定電極に接触させる板ばねとを設けるのが望ましい。
【0007】 さらに、バイメタルの第2設定温度を常温よりも低い温度に設定し、孔を有す る底を、片側に備えた筒状のハウジングと、このハウジング内に収容され、底に 当接して操作部が孔から突出するセット位置、底から所定長離れたリセット位置 の間を移動するリセットボタンと、第1固定電極および第2固定電極が取り付け られ、ハウジングの開放側を閉塞する絶縁性の支持部材と、リセットボタンに一 端部が支持され、他端部が支持部材に支持されてリセットボタンをセット位置へ 付勢し、リセットボタンをリセット位置へ移動させると、撓むことにより、可動 電極を介してバイメタルを初期状態に復帰させるとともに、可動電極を第2固定 電極に接触させる板ばねとを設けるのが望ましい。
【0008】 また、板ばねを、リセットボタンに一端部が取り付けられ、他端部が支持部材 に支持されて可動電極側へくの字状に屈曲した状態で、リセットボタンをハウジ ングの底から所定長離れたセット位置に位置させ、バイメタルが変位すると、可 動電極で押圧されて伸長することにより、リセットボタンをハウジングの底に近 接する開放位置へ移動させ、ハウジングから突出したリセットボタンの操作部を 押圧すると、くの字状に屈曲して可動電極を介してバイメタルを初期状態に復帰 させるとともに、可動電極を第2固定電極に接触させるようにしてもよい。
【0009】 次に、他の考案にかかる安全装置付き二次電池パックは、孔を有する底を、片 側に備えた筒状のハウジングと、このハウジング内に収容され、底に当接して孔 から操作部が突出するリセットボタンと、ハウジングの開放側を閉塞する絶縁性 の支持部材と、この支持部材に取り付けられ、一端がハウジング内に位置する第 1固定電極と、支持部材に取り付けられ、一端がハウジング内に位置する第2固 定電極と、第1固定電極に肉薄に形成された一端部で固定され、肉厚に形成され た他端部が第2固定電極に接する可動電極と、各電極を流れる電流によって常温 よりも高い第1設定温度になると、可動電極の他端部を第2固定電極から離間さ せるように可動電極を変位させ、第1設定温度から常温よりも低い第2設定温度 に降下すると、可動電極の他端部を第2固定電極に接触させるバイメタルと、リ セットボタンに一端部が支持され、他端部が支持部材に支持されてリセットボタ ンをハウジングの底に当接するセット位置へ付勢し、リセットボタンをハウジン グの底から所定長離れたリセット位置へ移動させると、撓むことにより、可動電 極を介してバイメタルを初期状態に復帰させるとともに、可動電極を第2固定電 極に接触させる板ばねとで構成した安全装置と;4本以上の円柱状の二次電池で 構成され、隣り合う4本の二次電池で形成する空間に安全装置を収容し、第1固 定電極および第2固定電極が4本以上の二次電池を直列に接続する一部に直列に 挿入された二次電池パック本体とを備えるものである。
【0010】 そして、板ばねを、リセットボタンに一端部が取り付けられ、他端部が支持部 材に支持されて可動電極側へくの字状に屈曲した状態で、リセットボタンをハウ ジングの底から所定長離れたセット位置に位置させ、バイメタルが変位すると、 可動電極で押圧されて伸長することにより、リセットボタンをハウジングの底に 近接する開放位置へ移動させ、ハウジングから突出したリセットボタンの操作部 を押圧すると、くの字状に屈曲して可動電極を介してバイメタルを初期状態に復 帰させるとともに、可動電極を第2固定電極に接触させるものとしたり、可動電 極を薄板と厚板とで構成したり、バイメタルの一端部を第1固定電極と可動電極 とに挟持させるのるが望ましい。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態を図に基づいて説明する。 図1、図2および図3はこの考案の第1実施形態である安全装置の構成および 動作を示す説明図で、図1は回路を閉成している正常状態を示し、図2は回路を 開放させた異常状態を示し、図3はリセットボタンを操作して回路を閉成させた 状態を示している。
【0012】 これらの図において、1はハウジングを示し、例えば1辺が略9mmの正方形 で、長さが略30mmの、片側のみが有底の四角筒に形成され、底の孔1hの周 囲にバーリング加工で軸方向の外側へ突出する円筒ガイド部1gが設けられてい る。 2は絶縁性を有した断面コ字状のリセットボタンを示し、ハウジング1内を軸 方向へのみ移動できる形状に形成され、円筒ガイド部1gから突出する円柱状の 操作部2pが設けられている。 そして、リセットボタン2のセット位置は図1および図2に示す位置であり、 リセットボタン2のリセット位置は図3に示す位置である。
【0013】 3は板ばねを示し、一端部がリセットボタン2に支持され、他端部が後述する 支持部材6に支持されてL字状に湾曲し、屈曲して後述する可動電極9を押し易 いように、わずかな折れ目が設けられている。 4は第1固定電極、5は第2固定電極を示し、第1および第2固定電極4,5 は、断面L字状で、ハウジング1内へ挿入されてかしめ止めされる絶縁性の支持 部材6にインサートされている。 そして、第2固定電極5の支持部材6から露出した一端部分に接点5cが設け られ、支持部材6には、後述するバイメタル7が第2固定電極5を変位させる支 点となる支え部6sが設けられている。
【0014】 7はバイメタルを示し、変位温度または反転温度でもある常温のよりも高い第 1設定温度、例えば100℃になると、変位、反転し、第1設定温度から復帰温 度である常温よりも低い第2設定温度、例えば−20℃になると、元の状態に復 帰するものである。 8は熱伝導性のよいスペーサ、9は可動電極を示し、この可動電極9は、容易 に屈曲する薄板9aと、厚板9bとで構成され、薄板9aの一端側を除いた部分 に厚板9bを鑞材で貼り合わせたり、厚板9bに薄板9aをかしめ止めする構成 とされ、他端部に第2固定電極5の接点5cに接離する接点9cが設けられてい る。
【0015】 10は熱伝導性のよい押さえ板、11は熱伝導性のよいかしめ止め部材を示し 、このかしめ止め部材11は、支持部材6から突出した第1固定電極4の一端部 分にスペーサ8、可動電極9の一端部である薄板9a部分、押さえ板10を積層 した状態で第1固定電極4に可動電極9を変位可能にかしめ止めするものである 。
【0016】 12は支持部材6から突出した第1固定電極4の他端部に接続されたリード線 、13は支持部材6から突出した第2固定電極5の他端部に接続されたリード線 を示す。 Sは安全装置を示し、前述したハウジング1からリード線12,13で構成さ れている。
【0017】 図4はこの考案の第2実施形態である安全装置付き二次電池パックの斜視図、 図5は図4に示した安全装置付き二次電池パックの安全装置部分の拡大平面図、 図6は図4に示した安全装置付き二次電池パックの安全装置部分の高さ関係を示 す説明図である。 なお、第2実施形態は、第1実施形態の安全装置を組み込んだものである。 そして、図4および図5には、天板、地板および被覆体などの図示が省略され ている。
【0018】 これらの図において、21は二次電池パックを示し、10本の二次電池22を 2列に配列して導電板23で直列に接続し、結束バンド24で1つに結束すると ともに、絶縁性の地板、孔25hが設けられた絶縁性の天板2を配設して絶縁性 を有した熱収縮性の被覆体26でパックしたものである。 27,28は二次電池パック21に接続されたリード線、29,30は対応す るリード線27,28の先に接続されたクリップを示す。 Pは安全装置付き二次電池パックを示し、前述した二次電池パック21と、安 全装置Sとで構成されている。
【0019】 上記した二次電池22は直径が22mmで、長さが42mmの円柱形である。 そして、安全装置Sは4本の二次電池22で囲まれた空間Aに、リセットボタ ン2の操作部2pを被覆体26の外側から操作できるように、操作部2pの先端 が二次電池22の面よりもわずかに突出するように天板25の孔25hの部分に 配設され、リード線12,13は10本の二次電池22を直列に接続する一部に 直列に接続されている。 なお、リセットボタン2の操作部2pが位置する被覆体26の外面に、その旨 を示す表示が描かれている。
【0020】 次に、動作について説明する。 まず、二次電池パック21に接続されたクリップ29,30を電動工具に接続 し、正常に電流が流れているときは、安全装置S内を、例えば第1固定電極4か ら可動電極9を介して第2固定電極5へ電流が流れ、図1に示す状態を維持する 。 しかし、短絡などによって過電流が流れると、可動電極9の薄板9a部分の発 熱が多くなり、薄板9a部分の熱は、厚板9bを介して放熱されるものの、スペ ーサ8、押さえ板10、かしめ止め部材11を介してバイメタル7に伝導する。
【0021】 そして、バイメタル7は、温度が100℃になると、図2に示すように、変位 、反転することにより、支持部材6の支え部6sを支点にして可動電極9の他端 部、すなわち第2固定電極5側を薄板9aの付勢力に抗して持ち上げるので、接 点5c,9cが離れて回路が開放し、電流が流れなくなる。 なお、バイメタル7は、第2設定温度が−20℃に設定されているので、過電 流が流れなくなって常温になっても、変位、反転した状態を維持して回路を開放 し続ける。
【0022】 ここで、過電流の流れる原因を取り除いたり、対応措置を講じた後、リセット ボタン2の操作部2pを板ばね3の付勢力に抗してハウジング1内へ押し込むと 、板ばね3は両端を支持されてL字状に湾曲しているので、図3に示すように、 折れ目部分で可動電極9側へ撓み、可動電極9を介してバイメタル7を初期状態 に復帰させるので、可動電極9は自身の弾性により、接点9cが第2固定電極5 の接点5cに接触し、元の状態に復帰する。 そして、操作部2pへの押し込み力を解除すると、板ばね3は自身の弾性のよ って元の状態に復帰するので、リセットボタン2は、図1および図2に示すよう に、セット位置へ復帰する。
【0023】 上述したように、この考案の第1および第2実施形態によれば、支持部材6に 支え部6sを設けて支点としたので、バイメタル7の変位、反転を確実に可動電 極9に作用させて回路を開放させ、短絡、過充電から二次電池パック21を保護 することができる。 そして、バイメタル7の一端部を第1固定電極4と可動電極9とで挟持したの で、可動電極9の発熱を効率よくバイメタル7に伝導させることができ、電流感 度がよくなり、的確に安全装置Sで回路を開放することができる。
【0024】 さらに、リセットボタン2を操作することにより、板ばね3を介して可動電極 9を押し、バイメタル7を初期状態に復帰させ、可動電極9を第2固定電極5に 接触させる構成としたので、リセットボタン2をハウジング1の底に設けること ができるため、ハウジング1の周面に出っ張らせてリセットボタン2を配設する 必要がなく、リセットボタン2のレイアウトが容易になるとともに、バイメタル 7を復帰させる節度感が得られ、安全を確認した後にバイメタル7を復帰させて 回路を閉成させる安全装置Sを得ることができる。
【0025】 また、可動電極9を薄板9aと厚板9bとで構成し、薄板9a部分を第1固定 電極4に固定したので、可動電極9を簡単、かつ容易に製作することができると ともに、可動電極9を第2固定電極5に接触させる圧力を増加させることなく、 バイメタル7で変位、反転させることのできる範囲内で電流容量を増加させるこ とができる。
【0026】 そして、可動部分はリセットボタン2、板ばね3および可動電極9と少なく、 、移動ストロークも短くて済み、リセットボタン2をハウジング1の先端に設け たので、安全装置Sを小形化することができる。 さらに、二次電池22が形成する空間Aに安全装置Sを配設して安全装置付き 二次電池パックPとしたので、出っ張り部分ができる外見的な変化を発生させる ことなく安全装置Sを配設することができ、誤操作をなくすことができる。
【0027】 図7および図8はこの考案の第3実施形態である安全装置の構成および動作を 示す説明図で、図7は回路を閉成している正常状態を示し、図8は回路を開放さ せた異常状態を示している。 なお、図1〜図3と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0028】 これらの図において、3Aは板ばねを示し、一端部がリセットボタン2に取り 付けられ、他端部が支持部材6に支持されてL字状に湾曲し、リセットボタン2 と支持部材6との間が可動電極9側へくの字状に屈曲している。 なお、リセットボタン2のセット位置およびリセット位置は図7に示す位置で ある。
【0029】 図9はこの考案の第4実施形態である安全装置付き二次電池パックの安全装置 部分の高さ関係を示す説明図で、図6に対応するものである。 なお、第4実施形態は、第3実施形態の安全装置を組み込んだものである。 図9において、26hは被覆体26に設けた孔を示し、天板25の孔25hに 対応させて設けてあり、リセットボタン2の操作部2pが出入りする部分である 。 そして、実線で示す操作部2pの位置がセット位置およびリセット位置であり 、二点鎖線で示す操作部2pの位置が回路を開放させた状態の開放位置である。
【0030】 次に、第1および第2実施形態と異なる動作について説明する。 まず、第1固定電極4から可動電極9を介して第2固定電極5へ電流が正常に 流れている図7に示す状態で、短絡などによって過電流が流れ、バイメタル7が 変位、反転すると、図8に示すように、支持部材6の支え部6sを支点にして可 動電極9の第2固定電極5側を薄板9aの付勢力に抗して持ち上げるので、接点 5c,9cが離れて回路が開放し、電流が流れなくなる。
【0031】 このとき、くの字状に可動電極9側へ屈曲していた板ばね3Aは、可動電極9 で押圧されて伸長することにより、リセットボタン2をハウジング1の底に近接 する開放位置へ移動させ、ハウジング1からリセットボタン2の操作部2pを突 出させるので、操作部2pの先端は、図9に二点鎖線で示すように、被覆体26 の孔26hから突出する。
【0032】 ここで、過電流の流れる原因を取り除いたり、対応措置を講じた後、孔26h から突出した操作部2pを板ばね3Aの付勢力に抗してハウジング1内へ押し込 むと、図7に示すように、板ばね3はくの字状に屈曲して可動電極9を介してバ イメタル7を初期状態に復帰させるとともに、可動電極9の接点9cを第2固定 電極5の接点5cに接触させ、元の状態に復帰する。 このとき、操作部2pの先端は、図9に実線で示すように、被覆体26から突 出しなくなる。
【0033】 上述したように、この考案の第3および第4実施形態によれば、第1および第 2実施形態と同様な効果を得ることができる。 そして、バイメタル7が変位、反転することによって回路が開放すると、リセ ットボタン2の操作部2pがハウジング1からより多く突出するので、ハウジン グ1から突出している操作部2pの量により、安全装置Sが作動状態なのか非作 動状態なのかを視認することができる。
【0034】 さらに、安全装置Sが作動状態になると、操作部2pがハウジング1からより 多く突出するので、安全装置Sを二次電池22が形成する空間Aに配設して安全 装置付き二次電池パックPとするとともに、安全装置Sの作動状態で操作部2p が安全装置付き二次電池パックPの外表面から突出するようにすると、リセット 操作が行い易く、使い勝手のよいものとなる。
【0035】 なお、上記した各実施形態では、ハウジング1に電流の流れる部分が接触しな ければ、ハウジング1を導電性のものとしてもよく、そして、ハウジング1を角 筒としたが、他の形状の筒、例えば丸筒であってもよい。 また、バイメタル7の第2設定温度を常温よりも低い−20℃とし、リセット ボタン2を操作して復帰させる構成としたが、第2設定温度を常温よりも高く、 第1設定温度よりも低い、例えば60℃に設定し、自動復帰させる構成にすると 、リセットボタン2および板ばね3,3Aが省略できる。
【0036】 さらに、バイメタル7の一端部を第1固定電極4と可動電極9とで挟持しない 場合は、バイメタル7の一端部を第1固定電極4に取り付け、他端部で可動電極 9を変位させてもよい。 そして、可動電極9を薄板9aと厚板9bとで構成したが、肉薄部分と肉厚部 分とを有する一枚ものであってもよい。
【0037】 また、ハウジング1とリセットボタン2とを別体にしたが、ハウジング1とリ セットボタン2と一体とし、支持部材6に対して所定ストローク移動する構成に すると、部品点数を削減することができる。 次に、第2実施形態においては、リセットボタン2の操作部2pが位置する部 分の被覆体26に、第4実施形態と同様に、孔26hを設けてもよい。
【0038】
【考案の効果】
以上のように、この考案の安全装置によれば、可動電極は肉薄の一端部で第1 固定電極に固定され、厚肉の他端部で第2固定電極に接触しているので、可動電 極を第2固定電極に接触させる圧力を増加させることなく、バイメタルで変位、 反転させることのできる範囲内で電流容量を増加させることができる。 そして、可動電極を薄板と厚板とで構成したので、可動電極を簡単、かつ容易 に製作することができる。
【0039】 さらに、バイメタルの一端部を第1固定電極と可動電極とで挟持したので、可 動電極の発熱を効率よくバイメタルに伝導させることができ、電流感度がよくな り、的確に回路を開放することができる。 また、バイメタルの第2設定温度を常温よりも低い温度に設定し、リセットボ タンを操作することにより、板ばねを介して可動電極を押し、バイメタルを初期 状態に復帰させ、可動電極を第2固定電極に接触させる構成としたので、バイメ タルを復帰させる節度感が得られ、安全を確認した後にバイメタルを復帰させて 回路を閉成させることができる。
【0040】 さらに、ハウジング内の底側に配設したリセットボタンを操作することにより 、板ばねを介して可動電極を押し、バイメタルを初期状態に復帰させ、可動電極 を第2固定電極に接触させる構成としたので、ハウジングの周面に出っ張らせて リセットボタンを配設する必要がなく、リセットボタンのレイアウトが容易にな る。
【0041】 そして、可動部分はリセットボタン、板ばねおよび可動電極と少なく、移動ス トロークも短くて済み、リセットボタンをハウジングの先端に設けることができ るので、小形化でき、狭い空間にも配設することができる。 また、バイメタルが変位、反転することによって回路が開放すると、リセット ボタンの操作部がハウジングからより多く突出する構成にしたので、ハウジング から突出している操作部の量により、安全装置が作動状態なのか非作動状態なの かを視認することができる。
【0042】 さらに、二次電池が形成する空間に安全装置を配設して安全装置付き二次電池 パックとしたので、出っ張り部分ができる外見的な変化を発生させることなく安 全装置を配設することができ、誤操作をなくすことができる。 そして、安全装置が作動状態になると、操作部がハウジングからより多く突出 する安全装置を、二次電池が形成する空間に配設して安全装置付き二次電池パッ クとし、安全装置の作動状態で操作部が安全装置付き二次電池パックの外表面か ら突出するようにすると、リセット操作が行い易く、使い勝手のようものとなる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施形態である安全装置の構成
および動作を示す説明図である。
【図2】図1に示した安全装置の動作を示す説明図であ
る。
【図3】図1に示した安全装置の動作を示す説明図であ
る。
【図4】この考案の第2実施形態である安全装置付き二
次電池パックの斜視図である。
【図5】図4に示した安全装置付き二次電池パックの安
全装置部分の拡大平面図である。
【図6】図4に示した安全装置付き二次電池パックの安
全装置部分の高さ関係を示す説明図である。
【図7】この考案の第3実施形態である安全装置の構成
および動作を示す説明図である。
【図8】この考案の第3実施形態である安全装置の動作
を示す説明図である。
【図9】この考案の第4実施形態である安全装置付き二
次電池パックの安全装置部分の高さ関係を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
S 安全装置 1 ハウジング 1h 孔 1g 円筒ガイド部 2 リセットボタン 2p 操作部 3,3A 板ばね 4 第1固定電極 5 第2固定電極 5c 接点 6 支持部材 6s 支え部 7 バイメタル 8 スペーサ 9 可動電極 9a 薄板 9b 厚板 9c 接点 10 押さえ板 11 かしめ止め部材 12,13 リード線 21 二次電池パック 22 二次電池 23 導電板 24 結束バンド 25 天板 25h 孔 26 被覆体 26h 孔 27,28 リード線 29,30 クリップ A 空間 P 安全装置付き二次電池パック

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1固定電極と、 第2固定電極と、 前記第1固定電極に肉薄に形成された一端部で固定さ
    れ、肉厚に形成された他端部で前記第2固定電極に接す
    る可動電極と、 前記各電極を流れる電流によって常温よりも高い第1設
    定温度になると、前記可動電極の他端部を前記第2固定
    電極から離間させるように前記可動電極を変位させ、前
    記第1設定温度から常温よりも高い第2設定温度に降下
    すると、前記可動電極の他端部を前記第2固定電極に接
    触させるバイメタルと、 を備える安全装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の安全装置において、 前記可動電極は、薄板と厚板とで構成されている、 ことを特徴とする安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の安全装
    置において、 前記バイメタルは、前記第1固定電極と前記可動電極と
    に一端部を挟持されている、 ことを特徴とする安全装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の安全装置において、 前記バイメタルの前記第2設定温度を常温よりも低い温
    度に設定し、 セット位置とリセット位置との間を移動するリセットボ
    タンと、 このリセットボタンに一端部が支持され、他端部が前記
    リセットボタンと対向する支持部材に支持されて前記リ
    セットボタンを前記セット位置へ付勢し、前記リセット
    ボタンを前記リセット位置へ移動させると、撓むことに
    より、前記可動電極を介して前記バイメタルを初期状態
    に復帰させるとともに、前記可動電極を前記第2固定電
    極に接触させる板ばねとを設けた、 ことを特徴とする安全装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の安全装置におて、 前記バイメタルの前記第2設定温度を常温よりも低い温
    度に設定し、 セット位置と開放位置との間を移動するリセットボタン
    と、 このリセットボタンに一端部が取り付けられ、他端部が
    前記支持部材に支持されて前記可動電極側へくの字状に
    屈曲した状態で、前記リセットボタンを前記ハウジング
    の底から所定長離れたセット位置に位置させ、前記バイ
    メタルが変位すると、前記可動電極で押圧されて伸長す
    ることにより、前記リセットボタンを前記ハウジングの
    底に近接する開放位置へ移動させ、前記ハウジングから
    突出した前記リセットボタンの操作部を押圧すると、く
    の字状に屈曲して前記可動電極を介して前記バイメタル
    を初期状態に復帰させるとともに、前記可動電極を前記
    第2固定電極に接触させる板ばねとを設けた、 ことを特徴とする安全装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の安全装置において、 前記バイメタルの前記第2設定温度を常温よりも低い温
    度に設定し、 孔を有する底を、片側に備えた筒状のハウジングと、 このハウジング内に収容され、前記底に当接して操作部
    が前記孔から突出するセット位置、前記底から所定長離
    れたリセット位置の間を移動するリセットボタンと、 前記第1固定電極および前記第2固定電極が取り付けら
    れ、前記ハウジングの開放側を閉塞する絶縁性の支持部
    材と、 前記リセットボタンに一端部が支持され、他端部が前記
    支持部材に支持されて前記リセットボタンを前記セット
    位置へ付勢し、前記リセットボタンを前記リセット位置
    へ移動させると、撓むことにより、前記可動電極を介し
    て前記バイメタルを初期状態に復帰させるとともに、前
    記可動電極を前記第2固定電極に接触させる板ばねとを
    設けた、 ことを特徴とする安全装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の安全装置において、 前記板ばねは、前記リセットボタンに一端部が取り付け
    られ、他端部が前記支持部材に支持されて前記可動電極
    側へくの字状に屈曲した状態で、前記リセットボタンを
    前記ハウジングの底から所定長離れたセット位置に位置
    させ、前記バイメタルが変位すると、前記可動電極で押
    圧されて伸長することにより、前記リセットボタンを前
    記ハウジングの底に近接する開放位置へ移動させ、前記
    ハウジングから突出した前記リセットボタンの操作部を
    押圧すると、くの字状に屈曲して前記可動電極を介して
    前記バイメタルを初期状態に復帰させるとともに、前記
    可動電極を前記第2固定電極に接触させる、 ことを特徴とする安全装置。
  8. 【請求項8】 孔を有する底を、片側に備えた筒状のハ
    ウジングと、このハウジング内に収容され、前記底に当
    接して前記孔から操作部が突出するリセットボタンと、
    前記ハウジングの開放側を閉塞する絶縁性の支持部材
    と、この支持部材に取り付けられ、一端が前記ハウジン
    グ内に位置する第1固定電極と、前記支持部材に取り付
    けられ、一端が前記ハウジング内に位置する第2固定電
    極と、前記第1固定電極に肉薄に形成された一端部で固
    定され、肉厚に形成された他端部が前記第2固定電極に
    接する可動電極と、前記各電極を流れる電流によって常
    温よりも高い第1設定温度になると、前記可動電極の他
    端部を前記第2固定電極から離間させるように前記可動
    電極を変位させ、前記第1設定温度から常温よりも低い
    第2設定温度に降下すると、前記可動電極の他端部を前
    記第2固定電極に接触させるバイメタルと、前記リセッ
    トボタンに一端部が支持され、他端部が前記支持部材に
    支持されて前記リセットボタンを前記ハウジングの底に
    当接するセット位置へ付勢し、前記リセットボタンを前
    記ハウジングの底から所定長離れたリセット位置へ移動
    させると、撓むことにより、前記可動電極を介して前記
    バイメタルを初期状態に復帰させるとともに、前記可動
    電極を前記第2固定電極に接触させる板ばねとで構成し
    た安全装置と;4本以上の円柱状の二次電池で構成さ
    れ、隣り合う4本の前記二次電池で形成する空間に前記
    安全装置を収容し、前記第1固定電極および前記第2固
    定電極が4本以上の前記二次電池を直列に接続する一部
    に直列に挿入された二次電池パック本体と;を備える安
    全装置付き二次電池パック。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の安全装置付き二次電池
    パックにおいて、 前記板ばねは、前記リセットボタンに一端部が取り付け
    られ、他端部が前記支持部材に支持されて前記可動電極
    側へくの字状に屈曲した状態で、前記リセットボタンを
    前記ハウジングの底から所定長離れたセット位置に位置
    させ、前記バイメタルが変位すると、前記可動電極で押
    圧されて伸長することにより、前記リセットボタンを前
    記ハウジングの底に近接する開放位置へ移動させ、前記
    ハウジングから突出した前記リセットボタンの操作部を
    押圧すると、くの字状に屈曲して前記可動電極を介して
    前記バイメタルを初期状態に復帰させるとともに、前記
    可動電極を前記第2固定電極に接触させる、 ことを特徴とする安全装置付き二次電池パック。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の安全
    装置付き二次電池パックにおいて、 前記可動電極は、薄板と厚板とで構成されている、 ことを特徴とする安全装置付き二次電池パック。
  11. 【請求項11】 請求項8から請求項10のいずれか1
    項に記載の安全装置付き二次電池パックにおいて、 前記バイメタルは、前記第1固定電極と前記可動電極と
    に一端部を挟持されている、 ことを特徴とする安全装置付き二次電池パック。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520180A (ja) * 2003-10-14 2007-07-19 ブラック アンド デッカー インク 電池パックの障害状態からの保護を提供するべく適合された二次電池、電動工具、充電器、及び電池パック用の保護方法、保護回路、及び保護装置
CN107894312A (zh) * 2017-12-25 2018-04-10 河北工业大学 一种圆柱形锂电池压力连续调整固定保护机构
KR20220004271A (ko) * 2020-07-03 2022-01-11 한국산업기술대학교산학협력단 바이메탈을 이용한 복원 기능을 포함하는 퓨즈
CN115020931A (zh) * 2021-12-30 2022-09-06 荣耀终端有限公司 电池以及电子设备

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