JP3035193U - 空気抜き付コック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コックの空気抜き部特にフロートとゴムパッ
キンの間にゴミ等が入った場合に、コックの取り換え又
は弁棒の取り換えをせずに簡単にゴミ等を除去できるよ
うにする。 【解決手段】 弁箱２０内に弁３を弁棒４の操作により
弁座フランジ１の上部に離接可能に設ける。弁３の内部
に中空室６を形成すると共に、弁３の下部に螺棒５を形
成し、弁棒４の中心部の上端より中空室６内の上部に棒
体挿入用孔７を穿設する。棒体挿入用孔７の上部に蓋１
０を着脱可能に設けると共に、棒体挿入用孔７を弁棒４
の外部に開口する排気口１４に連通する。中空室６内に
フロート１２を遊嵌する。中空室６の上部の段差部に棒
体挿入用孔７と中空室６内を連通する連通孔８を穿設し
たゴムパッキン９を設ける。中空室６の下部を螺棒５の
外部に開口する吸気口１３に連通する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、水流を制御する弁を有する散水栓、消火栓等のコックで、弁箱が弁 座フランジに水平方向へ回動可能に嵌合し、その放水口が任意方向に向けられる ように構成されたコックに関するものであり、詳しくは、空気抜きを設けたコッ クのフロートとゴムパッキンの間に詰まったゴミ等の除去機能を有するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の空気抜き付コックで、フロートとゴムパッキンの間に詰まったゴミ、砂 利、砂等を除去する機能を有するコックは存在しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

空気抜きを設けたコックは空気を抜くことにより、ゴミ、砂利、砂、その他管 の削り屑等がより多く空気抜き部に集まり、それにより目詰まりや空気抜き部で 特にフロートとゴムパッキンの間にゴミ等が入り、漏水の原因となっている。 そして、従来はゴミ等が詰まると止水弁を止め、配管内の水を抜き、コックの 取り換え、又は弁棒の取り換えを行っているのであるが、コックの取り換えや弁 棒の取り換え作業は非常に煩雑で困難であった。

【０００４】 上記点より本考案は、コックの空気抜き部特にフロートとゴムパッキンの間に ゴミ等が入った場合に、コックの取り換え又は弁棒の取り換えをせずに簡単にゴ ミ等を除去することの可能な空気抜き付コックを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記構成を有する本考案は、フロートとゴムパッキンの間にゴミ等が入った場 合、弁棒の棒体挿入用孔の蓋を外し、水圧がかかっている状態で棒体挿入用孔よ り押さえ棒を挿し込み、ゴムパッキンの孔より中空室内のフロートを直接押し下 げれは、水圧でゴミ等が水と共に排気口又は棒体挿入用孔より排出される。

【０００７】 ゴミの除去を終えれば、押さえ棒を抜くことにより、フロートは水圧でゴムパ ッキンを押さえ、中空室内は元の状態に戻り、後は棒体挿入用孔に蓋をすればよ い。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案空気抜き付コックの平常時の断面図、図２は同上のゴミ除去時の 断面図である。

【０００９】 而して、図中１は弁座フランジであり、弁座フランジ１の中央部の螺子孔２に 上方より弁３の弁棒４の下方の螺棒５が螺入し、弁座フランジ１の上部口に上方 より弁３が離接する。

【００１０】 弁３の内部に中空室６が形成され、この中空室６の上部に弁棒４の中心部の上 端より棒体挿入用孔７が穿設されている。 中空室６の上部の棒体挿入用孔７と中空室６との段差部に棒体挿入用孔７と中 空室６に通じる連通孔８を設けたゴムパッキン９が設けられている。 １０は棒体挿入用孔７の上部に設けた螺子部１１に螺入した螺子蓋である。

【００１１】 又、中空室６内にフロート１２が遊嵌され、中空室６の下部は螺棒５の外部に 開口する吸気口１３に連通している。又前記棒体挿入用孔７は弁棒４の外部に開 口する排気口１４に連通している。 １５は前記棒体挿入用孔７よりゴムパッキン９の連通孔８を通り中空室６内に 挿入される押さえ棒であり、針金等の金属棒が使用される。

【００１２】 １６は弁座フランジ１の周壁の上面で弁３側との当接面に形成した段部、１７ は弁３の下面に設けたゴムパッキン、１８は該ゴムパッキン１７の下面に当接し て設けた黄銅製等の金属パッキンである。 そして、ゴムパッキン１７の外端付近の下面は、弁座フランジ１の段部１６の 上部の段面に当接し、又金属パッキン１８の外端付近の下面は、弁座フランジ１ の下部の段面に当接するよう、金属パッキン１８の外端はゴムパッキン１７の外 端より内側に位置し、前記段部１６に対応する段１９が形成されている。 尚、図中２０は弁箱、２１はハンドルである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、フロートとゴムパッキンの間にゴミ、砂利、砂、その他管の 削り屑等が入った場合、棒体挿入用孔より別途に用意した押さえ棒を挿し込み、 ゴムパッキンの孔より中空室内のフロートを直接押し下げれば、水圧でゴミ等が 水と共に排気口又は棒体挿入用孔より排出されるから、悉くゴミ等を簡単な操作 で除去できる。 よって、従来のようにコックの取り換えや、弁棒の取り換え等の煩雑な作業が 必要なく、誰もが容易に作業ができ、ゴミ等の目詰まりや漏水等を防止すること ができるものであって有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案空気抜き付コックの平常時の一実施の形
態を示す断面図である。

【図２】本考案空気抜き付コックのゴミ除去時の一実施
の形態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 弁座フランジ ３ 弁 ４ 弁棒 ５ 螺棒 ６ 中空室 ７ 棒体挿入用孔 ８ 連通孔 ９ ゴムパッキン １０ 蓋 １２ フロート １３ 吸気口 １４ 排気口 １５ 押さえ棒 ２０ 弁箱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弁箱内に弁が弁棒の操作により弁座フラ
   ンジの上部に離接可能に設けられ、前記弁の内部に中空
   室が形成されると共に、弁の下部に螺棒が形成され、前
   記弁棒の中心部の上端より中空室内の上部に棒体挿入用
   孔が穿設され、棒体挿入用孔の上部に蓋が脱着可能に設
   けられると共に、棒体挿入用孔が弁棒の外部に開口する
   排気口に連通され、前記中空室内にフロートが遊嵌され
   ると共に、中空室の上部の段差部に棒体挿入用孔と中空
   室内を連通する連通孔を穿設したゴムパッキンが設けら
   れ、中空室の下部が螺棒の外部に開口する吸気口に連通
   していることを特徴とする空気抜き付コック。