JP3035086B2 - 走行体用ケーブル処理装置 - Google Patents

走行体用ケーブル処理装置

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JP3035086B2
JP3035086B2 JP23112592A JP23112592A JP3035086B2 JP 3035086 B2 JP3035086 B2 JP 3035086B2 JP 23112592 A JP23112592 A JP 23112592A JP 23112592 A JP23112592 A JP 23112592A JP 3035086 B2 JP3035086 B2 JP 3035086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に有線(ケーブル)
方式の移動ロボットや走行車両等の走行体のケーブルを
巻取ったり送り出したりする走行体用ケーブル処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の走行体用ケーブル処理装
置の一例としては、例えば特開昭52−114420号
公報に示されているようなものがある。これを図5及び
図6により簡単に説明する。
【0003】まず、図5に示す如く、走行体1のベース
2上に左右一対のブラケット3を介してケーブルドラム
4が回転可能に軸支され、これに信号授受や電源供給用
のケーブル5が巻取られている。そのケーブルドラム4
からケーブル5を引き出す方向(走行体1の後部)位置
に、左右一対のブラケット6を介し歯車棒7が回転可能
に横架され、この歯車棒7が可逆式駆動モータ8により
一連のギヤ9a,9b,9cを介して正逆回転駆動され
る。
【0004】この歯車棒7に回転駆動されてケーブル5
を案内送りするプッシャ機構として、前記歯車棒7に対
し軸線方向に摺動可能に噛合して該歯車棒7と一体的に
正逆回転するガイドプーリ11と、このガイドプーリ1
1と対をなしてケーブル5を上方から押え付けるガイド
プーリ12と、これらガイドプーリ11,12を回転可
能に支持するガイド板13とが設けられている。
【0005】そのプッシャ機構をケーブルドラム4と平
行する方向に往復移動せしめる案内機構として、左右の
ブラケット6に横架してボールねじ15と、ガイド板1
3に装着されてボールねじ15に噛合するボールナット
16とが設けられている。
【0006】このボールねじ15は前記駆動モータ8に
よりギヤ9bを介し正逆回転駆動され、ボールナット1
6をねじ送りしてガイド板13を前記歯車棒7に案内さ
せながらケーブルドラム4と平行に往復移動させると共
に、そのボールねじ15の回転をベルト17を介し前記
ケーブルドラム4に伝える構成で、それらの正逆回転に
よりケーブル5を均一にケーブルドラム4に巻取ったり
逆にケーブルドラム4から送り出すようになっている。
【0007】更に、前記プッシャ機構のガイドプーリ1
1,12より反ドラム側に延出する位置にケーブル5の
たるみを検出するケーブルたるみ検出機構として、前記
ガイド板13の下部一点を支点21とするL字形の揺動
板22が設けられ、この揺動板22の先端部に上下一対
のガイドローラ23,24が設けられ、この間にケーブ
ル5が通されていると共に、その揺動板22の基端部に
半月歯車25がもう設けられ、これと噛合するギヤ26
を介して連動するポテンショ27が設けられている。こ
のポテンション27の出力を検出することでケーブル5
のたるみ量を知るようになっている。
【0008】つまり、ケーブル5はケーブルドラム4か
ら引き出す方向に配するプッシャ機構のガイドプーリ1
1,12間を通して床やケーブルトレイ上に送り出され
たり、その逆の経路でケーブルドラム4に巻き取られ
る。このケーブル5のドラム4への巻き取り量及びドラ
ム4からの送り出し量は、基本的には走行体1の走行距
離計29のデータを基に決定し、これに応じ駆動モータ
8の回転制御を行っている。しかし、走行時の車輪のス
リップ等による走行距離計誤差や、床やケーブルトレイ
上に送り出したケーブル5の曲り等によって、実際の走
行体1の走行距離とケーブル5の巻き取り量及び送り出
し量とに差が生じ、ケーブル5が以上にたるんだり張り
過ぎたりして、走行体1の走行に支障を来す。このため
に、その誤差をたえず補正する必要がある。
【0009】このケーブル巻き取り量及び送り出し量の
補正のために、前記プッシャ機構のガイドプーリ11,
12間を通って床やケーブルトレイ上に延出するケーブ
ル5の途中に前記ケーブルたるみ検出機構が設置され、
このガイドローラ23,24間をケーブル5が通されて
いる。
【0010】このケーブルたるみ検出機構の動作は、図
6で分かるように、ケーブル5が突っ張っている時、即
ちケーブル5の送り出し量が足りないが又はケーブル5
の巻き取り量が多すぎる時は、揺動板22の先端が上方
A側に引っ張られて回動し、逆にケーブル5が弛んでい
る時、即ちケーブル5の送り出し量が多すぎるが又はケ
ーブル5の巻き取り量が少なすぎる時は、揺動板22の
先端が自重により下方B側に回動する。
【0011】こうした揺動板22のA或いはB方向への
回動により半月歯車25とギヤ26を介してポテンショ
27が正逆回転し、このポテンショ27の正逆回転出力
によりケーブル5のたるみ量を検出し、このたるみ量の
検出値を用いて駆動モータ8の回転制御を補正して、走
行体1の走行距離とケーブル5の巻き取り量及び送り出
し量との差がを修正するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の走行体用ケーブル処理装置では、ケーブルドラム4
ガイドプール11が同一の駆動モータにより正逆
回転駆動されるため、繰り返しケーブル巻き取り及び送
り出しを行っていくと、該ケーブルドラム4とガイドプ
ーリ11との間のケーブル5の部分にたるみが発生し、
ケーブルドラム4へのケーブル5の巻き取りに乱れを生
じる虞れがある。このようにケーブルドラム4上でのた
るみにより巻き取りに乱れを生じる場合には、密着した
均一な巻き取り状態を得ることができなくなるととも
に、ケーブル5の巻き取りの乱れを考慮してケーブルド
ラム4の大きさを設計しなければならないので、大形な
ケーブルドラム4が必要となり、よって走行体1への搭
載上不利であり、しかも、ケーブルドラム4にケーブル
5を多重に巻き取り場合にも適さない。
【0013】しかも、基本的に走行体1の走行距離計を
基にケーブル5の巻取り量及び送り出し量を制御するた
めに、使用モータの種別によらず、モータの回転速度セ
ンサ及び回転位置検出センサが必要であり、速度制御可
能な高精度のモータドライバも必要となるなど、構成並
びに制御アルゴリズムが複雑化してしまう。
【0014】また、ガイド板13がケーブル巻取り時に
は図面上右方向に、送り出し時には逆に図面上左方向
に、機構的に定められているため、ケーブルドラム4に
対するケーブル5の多重巻を行うことができない。ケー
ブル多重巻を実現するためには、図5の機構にガイド板
13の移動機構駆動用モータを追加する上に、そのガイ
ド板13の移動量検出センサを設けて制御しなければな
らず、構成並びに制御アルゴリズムが複雑化してしま
う。
【0015】更には、ケーブルドラム4から引き出され
るケーブル5が、その引き出し方向と同じ方向に向いた
まま床或いはケーブルトレイ上に送り出されるので、そ
の送り出す方向に走行体1が移動する時に、該ケーブル
5を押すような力が生じるため、そのケーブル5が横方
向に曲がってうねりを生じ、安定して床やケーブルトレ
イ上に敷設できない恐れが発生すると共に、そのケーブ
ルたるみ検出機構が正しく働かない虞れがある。本発明
は上記事情に鑑みなされ、それら従来の課題を解決でき
る走行体用ケーブル処理装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明の走行体用ケ
ーブル処理装置は、走行体上にケーブルを巻取るための
ケーブルドラムを設けると共に、このケーブルドラムを
正逆回転駆動するドラム用駆動モータを設け、前記ケー
ブルドラムからケーブルを引き出す方向位置に該ケーブ
ルの案内送り用の一対のガイドプーリを備えたプッシャ
機構を設けると共に、このプッシャ機構の少なくとも一
方のガイドプーリを正逆回転駆動するプーリ駆動用モー
タを設け、且つ前記ケーブルドラムの正逆回転に連動し
て該ケーブルドラムと平行する方向に前記プッシャ機構
を往復移動せしめる案内機構を設け、前記プッシャ機構
より反ドラム側に延出する位置にケーブルのたるみを検
出するケーブルたるみ検出機構を設け、このケーブルた
るみ検出機構の検出信号を受けて前記ドラム用駆動モー
タとプーリ用駆動モータとを個々に制御して、前記ケー
ブルドラムとガイドプーリとにわたるケーブル部分に張
力を与えながらケーブル巻取り及び送出し動作を行わせ
制御手段を設けて構成したことを特徴とする。
【0017】第2の発明の走行体用ケーブル処理装置
は、前述の案内機構として、左右螺旋の連続溝を周面に
有し、この溝のエンド部で前記プッシャ機構の前記ガイ
ドプーリを支持した可動部をオートリターンせしめる立
体カムを用いてなることを特徴とする。
【0018】
【0019】
【作用】前記構成の走行体用ケーブル処理装置であれ
ば、ケーブルドラムとガイドプーリとの正逆回転駆動モ
ータを各々独立させ、制御手段がケーブルたるみ検出機
構の検出信号を受けて、該ケーブルドラムとガイドプー
リとがこの相互間でケーブルに張力を与えてケーブル巻
取り及び送り出し動作をするように、ドラム用駆動モー
タとプーリ用駆動モータとを個々に回転制御するように
したので、そのケーブルドラムとガイドプーリとの間の
ケーブル部分に積極的に張力を与えることができる。従
って、繰り返し巻取り及び送り出し動作を行っても、
ーブルドラムとガイドプーリとの間のケーブル部分に
るみが発生し難く、すなわち、ケーブルドラム上でのケ
ーブルにたるみを発生し難いため、ケーブルのケーブル
ドラムへの巻取りに乱れが生じる恐れが少なくなる。
のようにケーブルに張りを与えながらケーブルドラムへ
のケーブルの巻取りを行えることにより、密着した均一
な巻取り状態を得ることができるとともに、同様にケー
ブルに張りを与えながらケーブルを引出すので、ケーブ
ルドラム上にたるみなく巻き取った状態を維持しながら
引出しを行うことができる。こうした巻取りと、その巻
取りに連動してケーブルドラムと平行にプッシャ機構の
可動部を往復移動させる案内機構との組み合わせによ
り、ケーブルをケーブルドラム上に整然と巻き取ること
ができる。したがって、ケーブルドラム上でのケーブル
の巻き取りの乱れを考慮してケーブルドラムを大きくす
る設計を余儀なくされることはなく、ケーブル長さに対
するケーブルドラムの大きさを最小限に抑えた設計が可
能となり、ケーブルドラムを小形にでき、ひいてはこの
ドラムを搭載した本装置のコンパクト化に貢献でき、し
かも、以上のようにケーブルをケーブルドラム上に整然
と巻き取ることができるから、ケーブルドラムにケーブ
ルを多重に巻き取る場合にも適する。
【0020】上記制御手段によれば、ドラム用駆動モー
タとプーリ用駆動モータのトルク(電流)制御を行うだ
けで済むので、モータ種別によっては回転速度センサ及
び回転位置センサを不要にできると共に、モータドライ
バもトルク(電流)制御のみの簡素なものとできる。
【0021】前記構成の走行体用ケーブル処理装置であ
れば、案内機構としての、左右螺旋の連続溝を周面に有
した立体カムがケーブルドラムと連動回転して、プッシ
ャ機構をエンド部でオートリターンせしめるので、ガイ
ド板移動用モータやガイド板移動距離検出センサを専用
に設けなくとも、ケーブルの多重巻が可能となる。
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本発明の走行体用ケーブル処理装置の
一実施例を図1乃至図4により説明する。まず、図1に
おいて、走行体(図示せず)に設けたベース31上に左
右一対のブラケット32を介しケーブル33を巻取るた
めのケーブルドラム34が横架する状態に取り付け支持
されている。このケーブルドラム34の一方の軸端に該
ケーブルドラム34を正逆回転駆動するドラム用駆動モ
ータ35が設けられている。このドラム用駆動モータ3
5は減速機付DC可逆モータである。
【0024】前記ケーブルドラム34からケーブル33
を引き出す方向位置(例えば走行体の前端寄り部位)に
プッシャ機構37が設けられている。このプッシャ機構
37は、ケーブル33の案内送り用の上下一対のガイド
プーリ38,39を案内箱40に支持させた構成であ
る。この下側のガイドプーリ38を貫通する状態にスプ
ラインシャフト41が前記ケーブルドラム34と平行に
左右のブラケット32間に横架して設けられている。こ
のスプラインシャフト41に対し下側のガイドプーリ3
8は軸線方向に摺動可能に噛合して該スプラインシャフ
ト41と一体的に正逆回転するようになっており、その
スプラインシャフト41の端部にガイドプーリ38を正
逆回転駆動するプーリ駆動用モータ42が設けられてい
る。このプーリ駆動用モータ42も減速機付DC可逆モ
ータである。
【0025】この駆動モータ42によりスプラインシャ
フト41を介しガイドプーリ38が正逆回転駆動される
ことで、ケーブル33を上側のガイドプーリ39で上方
から押え付けながらケーブルドラム34に巻き取る方向
及び引き出す方向に案内送りするようになっている。
【0026】また、前記プッシャ機構37をケーブルド
ラム34と平行する方向に往復移動せしめる案内機構4
5が設けられている。この案内機構45は、左右螺旋の
連続溝を周面に有した立体カム46を、前記案内箱40
に貫通する状態でスプラインシャフト41の真下に平行
間隔を存して左右のブラケット32間に横架すると共
に、この立体カム46をケーブルドラム34と連動回転
せしめるベルト47を設けた構成である。
【0027】つまり、ケーブルドラム43が正逆回転駆
動されると、これにベルト47を介し連動して立体カム
46が正逆回転し、プッシャ機構37の案内箱40を前
記スプラインシャフト41に案内させながら該ケーブル
ドラム34と平行に往復移動させる。しかも、その立体
カム46の正回転中並びに逆回転中いずれにおいても、
プッシャ機構37が左右の所定エンド部に達すると、該
立体カム46の機構特性(左右螺旋の連続溝)により、
該プッシャ機構37を自動的に反転移動(オートリター
ン)せしめるようになっている。これにてケーブルドラ
ム34の正逆回転に応じプッシャ機構37が該ケーブル
ドラム34と平行に往復移動並びに左右エンド部で自動
反転して、ケーブル33をケーブルドラム34に端から
均一に巻き取って且つ多重巻きしたり、そのケーブル3
3を逆にケーブルドラム34から送り出すようになって
いる。
【0028】また、前記プッシャ機構37より反ドラム
側(前端側)に延出した位置にケーブル33のたるみを
検出するケーブルたるみ検出機構50が設けられてい
る。このケーブルたるみ検出機構50は、前記ベース3
1の下側前端寄り左右部に枢支点51を有して後ろ向き
にて上下に回動可能に取り付けた略U字形状の検出棒5
2と、この検出棒52の回動角度検出センサーであるポ
テンション53とを備えてなる構成である。
【0029】このケーブルたるみ検出機構50の後ろ向
きU字形状検出棒52内を、前記ケーブルドラム34か
らプッシャ機構37を介して引き出されたケーブル33
が経由して、該ケーブルドラム34から引き出す方向と
逆向きに反転してベース31の下側より床或いはケーブ
ルトレイ上に送り出されたり、同じ経路でケーブルドラ
ム34に巻き取られる構成とされている。
【0030】このケーブル33が図2に実線で示す如く
たるみ量が少ない状態、即ち図3(a)に示す如く走行
体の前進移動時にケーブル33の送り出し量が足りない
か或いは走行体の後退移動時にケーブル33の巻取り量
が多すぎる時は、ケーブルたるみ検出機構50の検出棒
52が該ケーブル33に引っ張られて上方A(−)側に
回動して、逆に図2に想像線で示す如くケーブル33が
大きくたるんでいる時、即ち走行体の前進移動時にケー
ブル33の送り出し量が多すぎるか或いは図3(b)に
示す如く走行体の後退移動時にケーブル33の巻取り量
が少なすぎる時は、ケーブルたるみ検出機構50の検出
棒52が自重により下方B(+)側に回動する。この検
出棒52の上下への回動角度に応じポテンション53が
検知動作してたるみ検出角を電気的に出力し、この検出
信号にりよりケーブル33のたるみ量(少ないか多い
か)を知ることができる。
【0031】このケーブルたるみ検出機構50の検出信
号を受けて前記ドラム用駆動モータ35とプーリ用駆動
モータ42とを個々に制御する制御手段としての制御器
(図示せず)がベース31に搭載されている。
【0032】この制御器は、前記ケーブルたるみ検出機
構50のたるみ検出角のみを入力信号とし、これに基づ
いて図4に示すトルク(電流)制御指令特性則に乗っと
り、前記ケーブルドラム34とプッシャ機構37のガイ
ドプーリ38とがこの相互間でケーブル33に緩まない
程度の張力を与えながらケーブル巻取り及び送り出し動
作をするように、ドラム用駆動モータ35とプーリ用駆
動モータ42とを個々にトルク(電流)制御する構成
で、ケーブル巻き取り送り出し時にケーブルドラム34
とガイドプーリ38との間でケーブル33が緩まないと
共に、走行体の前進・後退の移動方向並びに速度に依存
せず、ケーブルの巻き取り送り出し時にケーブル33が
突っ張ったり押されたりしてケーブルトレイからはみ出
さないようになっている。
【0033】つまり、例えば図3(a)に示す如く、ケ
ーブル33が突っ張ってたるみ検出角が小さく(−)な
ったとき、図4のトルク制御指令特性則に基づき、ガイ
ドプーリトルク(プーリ用駆動モータ42の電流)指令
を大きくし、ガイドプーリ38のケーブル送り出し力を
強めてケーブルドラム34からのケーブル送り出し速度
を早める。この際、ケーブルドラム34にはケーブル3
3が緩まないように一定のブレーキ張力を発生させる。
【0034】逆に、図3(b)に示す如く、ケーブル3
3のたるみ量が大きくなって、たるみ検出角が大きく
(+)なったとき、図4のトルク制御指令特性則に基づ
き、ドラムトルク(ドラム用駆動モータ35の電流)指
令を大きくし、ケーブルドラム34のケーブル巻き取り
力を強めてケーブル巻き取り速度を早くする。この際、
ガイドプーリ38にはケーブル33が緩まないように一
定のブレーキ張力を発生させるようになっている。
【0035】前述した構成の走行体用ケーブル処理装置
であれば、ケーブルドラム34の駆動モータ35と、プ
ッシャ機構37のガイドプーリ38の駆動モータ42と
が各々独立して設けられ、制御器がケーブルたるみ検出
機構50の検出角信号を受けて、該ケーブルドラム34
とガイドプーリ38とがこの相互間でケーブル33に緩
まない程度の張力を与えてケーブル巻取り及び送り出し
動作をするように、該ドラム用駆動モータ35とプーリ
用駆動モータ42とを個々に回転制御するようにしたの
で、そのケーブルドラム34とガイドプーリ38との間
のケーブル部分に積極的に張力を与えることができる。
従って、繰り返し巻取り及び送り出し動作を行っても、
ケーブルドラム34とガイドプーリ38との間のケーブ
ル33の部分にたるみが発生し難く、すなわち、ケーブ
ルドラム34上でのケーブル33にたるみを発生し難い
ため、ケーブル33のケーブルドラム34への巻取りに
乱れが生じる恐れが少なくなる。そして、このようにケ
ーブル33に張りを与えながらケーブルドラム34への
巻取りを行えることにより、密着した均一な巻取り状態
を得ることができる。したがって、このような巻取り
と、その巻取りに連動してプッシャ機構の可動部をケー
ブルドラム34と平行に往復移動させる案内機構45と
の組み合わせにより、ケーブル33をケーブルドラム3
4上に整然と巻き取ることができる。また、同様にケー
ブル33に張りを与えながらケーブルドラム34からケ
ーブル33を引出すので、ケーブルドラム34上にたる
みなく巻き取った状態を維持しながら引出しを行うこと
ができる。前記のようにケーブル33を密着した均一な
巻取り状態に整然と巻き取ることができる走行体用ケー
ブル処理装置においては、ケーブルドラム34上でのケ
ーブル33の巻き取りの乱れを考慮してケーブルドラム
34の大きく設計することを余儀なくされることはな
く、ケーブル33の長さに対するケーブルドラム34の
大きさを最小限に抑えた設計が可能となる。そのため、
ケーブルドラム34を小形にでき、ひいてはこのドラム
34を搭載した本ケーブル処理装置のコンパクト化に貢
献できる。
【0036】また、制御器でドラム用駆動モータ35と
プーリ用駆動モータ42のトルク(電流)制御を行うだ
けで済むので、モータ種別によっては回転速度センサ及
び回転位置センサを不要にできると共に、モータドライ
バもトルク(電流)制御のみの簡素なものとできるよう
になる。
【0037】更に、前記案内機構35の立体カム46
周面に左右螺旋の連続溝を有している。すなわち、回転
される立体カム46の周面には、右螺旋溝と左螺旋溝と
が互いに交差して刻設されているとともに、これらの螺
旋溝はその溝端部において互いに連続してけられてい
る。この立体カム46は、ドラム駆動用モータ35で駆
動されるケーブルドラム34とベルト47を介して連動
回転する。そのため、この立体カム46の左右螺旋の連
続溝に従動するように係合して設けられているととも
に、前記ガイドプーリ38、39を支持した可動部とし
てのプッシャ機構37の案内箱40を、前記連続溝のエ
ンド部でオートリターンさせることができる。したがっ
て、ガイドプーリ38、39を支持した案内箱40をオ
ートリターンさせて移動させるためのモータ及び検出セ
ンサを専用に設けなくても、ケーブル33のケーブルド
ラム34への多重巻が可能となる。しかも、この多重巻
においても既述のようにケーブル34を密着した均一な
巻取り状態でケーブルドラム34上に整然と巻き取るこ
とができるものであり、そして、こうしたケーブル33
の多重巻によってケーブルドラム34を更に小形に作る
ことができ、装置をコンパクトにするのに適する。
【0038】また、ケーブル33がケーブルドラム34
からガイドプーリ38を介し、更にケーブルたるみ検出
機構50の略U字形状の検出棒52内を経由し、該ケー
ブルドラム34から引き出す方向と逆向きに反転して床
或いはケーブルトレイ上に送り出されたり、同じ経路で
ケーブルドラム34に巻き取られるようにケーブル経路
を設定しているので、走行体の移動やケーブル巻き取り
及び送り出し時に、該ケーブル33を押して横方向に曲
げてしまうような力が発生し難く、ケーブル33を安定
して床やケーブルトレイ上に敷設できると共に、そのケ
ーブル33のたるみ検出が正しくできるようになる。
【0039】こうしたことから、本ケーブル処理装置を
走行体に搭載することで、外部からケーブル33を介し
時間制限無く電力供給を行ったり、各種信号を確実にし
かも大量に伝送できるようになるなど、非常に利点の多
い有線(ケーブル)方式の移動ロボットや走行車両等の
走行体が得られ、その移動ロボット等の走行体の信頼性
向上やコストダウンにもつながる。
【0040】
【発明の効果】前述の如く構成した本発明の走行体用ケ
ーブル処理装置によれば、制御手段により個々に制御さ
れるドラム駆動用モータとプーリ駆動用モータとで、ケ
ーブルドラムとガイドプーリとの間のケーブル部分に張
りを与えながら、ケーブルの巻取り及び送り出しを行う
とともに、ガイドプーリを支持した可動部を有するプッ
シャ機構をケーブルドラムに連動してこのドラムと平行
に往復移動させる案内機構との組み合わせによって、ケ
ーブルドラム上ではたるみなく巻き取ることができ、そ
れにより繰り返し巻取り及び送り出しを行っても、ケー
ブルの巻取りに乱れを生じる恐れが少なく密着した均一
な巻取り状態を得て、整然と巻取ることができるととも
に、既述のようにケーブルの巻取りにおいてたるみがな
いのでケーブル長さに対するケーブルドラムの大きさを
最小限に抑えた設計ができ、走行体への搭載上有利であ
る。しかもケーブルたるみ検出機構の検出角だけを用い
てドラム駆動用モータとプーリ駆動用モータのトルク制
を行うので、モータ種別によっては回転速度センサン
及び回転位置センサを不要にできると共に、モータドラ
イバもトルク制御のみの簡素なものとでき、信頼性の向
上が期待できる。
【0041】前記構成の走行体用ケーブル処理装置であ
れば、案内機構としての、左右螺旋の連続溝を周面に有
した立体カムがケーブルドラムと連動回転して、プッシ
ャ機構のガイドプーリを支持した可動部を立体カムの
ンド部でオートリターンせしめるので、前記可動部をオ
ートリターンさせて移動させるためのモータ及び検出セ
ンサを専用に設けなくても、ケーブルドラムへのケーブ
ルの多重巻が実現できる。
【0042】前記構成の走行体用ケーブル処理装置であ
れば、ケーブルがケーブルドラムからガイドプーリを介
し、更にケーブルたるみ検出機構の略U字形状の検出棒
内を経由し該ケーブルドラムから引き出す方向と逆向き
に反転して床或いはケーブルトレイ上に送り出された
り、同じ経路でケーブルドラムに巻き取られるようにケ
ーブル経路を設定してるので、走行体の移動やケーブル
巻き取り及び送り出し時に、該ケーブルを押して横方向
に曲げてしまうような力が発生し難く、ケーブルを安定
して床やケーブルトレイ上に敷設できると共に、そのケ
ーブルのたるみ検出が正しくでき、信頼性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行体用ケーブル処理装置の一実施例
を示す斜視図。
【図2】同上実施例のケーブルたるみ検出機構部の側面
図。
【図3】(a)は同上実施例のケーブル送り出し動作時
の作用説明図、(b)はケーブル巻き取り動作時の作用
説明図。
【図4】制御器のケーブルたるみ検出角に応じた駆動モ
ータトルク制御指令特性則を示す図。
【図5】従来のケーブル処理装置の斜視図。
【図6】従来のケーブル処理装置のケーブルたるみ検出
機構の側面図
【符号の説明】
31…ベース、 33…ケーブル、 3
4…ケーブルドラム、35…ドラム用駆動モータ、37
…プッシャ機構、 38…ガイドプーリ、39…ガイド
プーリ、 40…案内箱、 41…スプライ
ンシャフト、42…プーリ駆動用モータ、45…案内機
構、 46…立体カム、47…ベルト、
50…ケーブルたるみ検出機構、51…支点、
52…検出棒、53…回動角度検出センサー
(ポテンション)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常脇 寛 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 松田 宏一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭52−81591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体上にケーブルを巻取るためのケー
    ブルドラムを設けると共に、このケーブルドラムを正逆
    回転駆動するドラム用駆動モータを設け、前記ケーブル
    ドラムからケーブルを引き出す方向位置に該ケーブルの
    案内送り用の一対のガイドプーリを備えたプッシャ機構
    を設けると共に、このプッシャ機構の少なくとも一方の
    ガイドプーリを正逆回転駆動するプーリ駆動用モータを
    設け、且つ前記ケーブルドラムの正逆回転に連動して該
    ケーブルドラムと平行する方向に前記プッシャ機構を往
    復移動せしめる案内機構を設け、前記プッシャ機構より
    反ドラム側に延出する位置にケーブルのたるみを検出す
    るケーブルたるみ検出機構を設け、このケーブルたるみ
    検出機構の検出信号を受けて前記ドラム用駆動モータと
    プーリ用駆動モータとを個々に制御して、前記ケーブル
    ドラムとガイドプーリとにわたるケーブル部分に張力を
    与えながらケーブル巻取り及び送出し動作を行わせる
    御手段を設けて構成したことを特徴とする走行体用ケー
    ブル処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走行体用ケーブル処理装
    置において、案内機構は、左右螺旋の連続溝を周面に
    し、この溝のエンド部で前記プッシャ機構の前記ガイド
    プーリを支持した可動部をオートリターンせしめる立体
    カムを用いてなることを特徴とする走行体用ケーブル処
    理装置。
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