JP3034838B2 - 両面導体ポリイミド積層体の製造方法 - Google Patents

両面導体ポリイミド積層体の製造方法

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JP3034838B2
JP3034838B2 JP2744298A JP2744298A JP3034838B2 JP 3034838 B2 JP3034838 B2 JP 3034838B2 JP 2744298 A JP2744298 A JP 2744298A JP 2744298 A JP2744298 A JP 2744298A JP 3034838 B2 JP3034838 B2 JP 3034838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、機械的特
性あるいは電気的特性に優れた両面導体ポリイミド積層
体に係り、特にスルーホール接続型両面フレキシブル回
路基板として好適な回路加工性並びに回路基板としての
優れた実用特性を有する両面導体ポリイミド積層体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品及びそれを使った電子機
器において、その小型化、軽量化の要請が高まり、これ
に応じて配線材料についてもその簡略化、高密度化の傾
向が進み、フレキシブルプリント基板材料等についても
例外ではない。フレキシブルプリント基板は、可撓性を
有する印刷回路基板であり、電気機器、電子機器の小型
化、軽量化に大いに貢献している。このフレキシブルプ
リント基板については、現在、その片面側のみに導体層
を有する片面構造のものと、絶縁体層を挟んでその両面
側にそれぞれ導体層を有する両面スルーホール構造のも
のとが実用化されているが、特に両面スルーホール構造
のものは基板の両面に回路を形成することが可能であ
り、高密度実装のために近年では多く採用されている。
【0003】しかしながら、このような両面スルーホー
ル構造の場合、絶縁体層であるベースフィルムを中心に
その両面に接着剤を介して導体の銅箔等を貼り合わせて
形成されており、片面構造のフレキシブルプリント基板
と比較して一般的にその柔軟性が低いという問題があ
る。また、実質的に接着剤層を有しているため、回路基
板としての特性の低下、特にポリイミドベースフィルム
の有する優れた耐熱性、難燃性等を損ねているという問
題がある。さらに、接着剤層を有する他の問題として回
路加工性が悪くなるという問題がある。具体的には、ス
ルーホール加工時のドリリングによる樹脂スミアの発生
や、導体スルーホールメッキにおける密着性の低下や、
エッチング加工時の寸法変化率が大きい等の問題が挙げ
られる。
【0004】一方、ICの高密度化、プリント配線の微
細化や高密度化に伴い、発熱が大きくなり、良熱伝導体
を貼り合わせることが必要になる場合がある。また、よ
りコンパクトにするため、ハウジングと配線を一体化す
る方法もある。さらには、電気容量の異なった配線を必
要としたり、より高温に耐える配線材を必要とすること
もある。このような問題を解決するため、本発明者ら
は、先に、接着剤を介することなく導体に絶縁材を積層
したフレキシブルプリント基板の製造方法を提案した
(特開昭 63-84,188号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、先に提
案した接着剤を介することなく導体に絶縁材を積層して
フレキシブルプリント基板を製造する技術を展開し、ポ
リイミド系樹脂層の両面に接着剤を介することなく導電
性金属層を積層する方法についてさらに研究を進め、本
発明に到達した。
【0006】従って、本発明の目的は、ポリイミド系樹
脂層の両面に接着剤を介することなく導電性金属層を積
層して両面導体ポリイミド系積層体を製造する方法を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、スルー
ホール接続型両面フレキシブル回路基板とする際におけ
る優れた回路加工性を有し、また、回路基板として優れ
た耐熱性や可撓性を有する両面導体ポリイミド積層体を
製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、導
電性金属箔(M1 )上に熱可塑性ポリイミド系樹脂に変
換可能な少なくとも一種の熱可塑性ポリイミド前駆体樹
脂層を設け、その上に低熱膨張性ポリイミド系樹脂に変
換可能な少なくとも一種の低熱膨張性ポリイミド前駆体
樹脂層を設け、さらにその上に熱可塑性ポリイミド系樹
脂に変換可能な少なくとも一種の熱可塑性ポリイミド前
駆体樹脂層を設け、次いで熱処理して少なくとも一種の
熱可塑性ポリイミド系樹脂層、少なくとも一種の低熱膨
張性ポリイミド系樹脂層及び少なくとも一種の熱可塑性
ポリイミド系樹脂層よりなる少なくとも三層のポリイミ
ド系樹脂層を有する片面導体積層体であって、該片面導
体積層体の樹脂積層部の熱膨張係数が30×10 -6 (1
/K)以下である片面導体積層体を製造する第一の工程
と、加熱加圧下に上記片面導体積層体の熱可塑性ポリイ
ミド系樹脂層に導電性金属箔(M2 を積層し、少なく
とも三層のポリイミド系樹脂層の両面に導電性金属層が
積層された両面積層体とする第二の工程とからなること
を特徴とする両面導体ポリイミド積層体の製造方法であ
る。
【0008】ここでいうポリイミド系樹脂とは、イミド
環構造を有する樹脂の総称であり、例えばポリイミド、
ポリアミドイミド、ポリエステルイミド等が挙げられ
る。そして、ポリイミドとしては、前記特開昭 63-84,1
88号公報に記載したような低熱膨張性のものや、加熱す
ると溶融若しくは軟化する熱可塑性のもの等の種々のも
のがあるが、本発明においては熱可塑性であって低熱膨
張性のものが好ましい。本発明においては、樹脂積層部
は少なくとも三層のポリイミド系樹脂層から構成される
が、この場合、導電性金属箔と接する層には、熱可塑性
ポリイミド樹脂層を使用することが必要である。そし
て、この少なくとも三層のポリイミド系樹脂層から構成
される樹脂積層部は、その熱膨張係数が30×10
-6 (1/K)以下であることが必要であり、好ましくは
フィルムの耐熱性、可撓性において優れた性能を有する
ものを用いることが好ましい本発明においては、該樹
脂積層部の熱膨張係数は、該樹脂積層部全体の熱膨張係
数が前記範囲内にあればよい。また、熱膨張係数が30
×10 -6 (1/K)以下である上記低熱膨張性ポリイミ
ド系樹脂層を用い、この低熱膨張性ポリイミド系樹脂層
と熱可塑性ポリイミド系樹脂層との厚さの比を調整する
ことで、樹脂積層部全体を低熱膨張にしてもよい。
【0009】ここで、線膨張係数は、イミド化反応が充
分に終了した試料を用い、サーモメカニカルアナライザ
ー(TMA)を用いて250℃に昇温後、10℃/分の
速度で冷却し、240〜100℃の範囲における平均の
線膨張係数を求めたものである。
【0010】このような性質を有する低熱膨張性ポリイ
ミド系樹脂の具体例としては、前記特開昭63−841
88号公報に記載されたようなポリアミドイミド樹脂
や、下記一般式(I)
【0011】
【化1】 (但し、式中R1 〜R4 は低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン基又は水素を示す)で表される単位構
造を有するポリイミド樹脂がある。
【0012】また、本発明で使用する熱可塑性ポリイミ
ド系樹脂としては、そのガラス転移点が350℃以下の
ものであればいかなる構造のものであってもよいが、好
ましくは加熱加圧下で圧着した際にその界面の接着強度
が充分であるものがよい。ここでいう熱可塑性ポリイミ
ド系樹脂とは、ガラス転移点以上の通常の状態で必ずし
も充分な流動性を示さなくてもよく、加圧によって接着
可能なものも含まれる。
【0013】このような性質を有する熱可塑性ポリイミ
ド系樹脂の具体例としては、下記一般式(II)
【化2】 (但し、式中Ar1 は2価の芳香族基であってその炭素
数が12以上である)で表される単位構造を有するもの
や、一般式(III )
【化3】 (但し、式中Ar2 は2価の芳香族基であってその炭素
数が12以上である)で表される単位構造を有するもの
を挙げることができる。
【0014】ここで、2価の芳香族基Ar1 又Ar2
具体例としては、例えば、
【化4】 等を挙げることができ、好ましくは
【化5】 である。
【0015】本発明で使用するポリイミド前駆体溶液又
はポリイミド溶液には、公知の酸無水物系やアミン系硬
化剤等の硬化剤、シランカップリング剤、チタネートカ
ップリング剤、エポキシ化合物等の接着性付与剤、ゴム
等の可撓性付与剤等の各種の添加剤や触媒を加えてもよ
い。
【0016】次に、本発明の両面導体型ポリイミド積層
体の製造方法について詳細に説明する。本発明の製造方
法は、基本的には、ポリイミド系樹脂溶液又はポリイミ
ド系樹脂に変換可能なポリイミド前駆体溶液を導電性金
属箔(M1)へ塗工し、次いで熱処理して片面導体積層体
を製造する第一の工程と、この片面導体積層体の樹脂層
に導電性金属箔(M2 )を加熱加圧下に積層してポリイ
ミド系樹脂層の両面に導電性金属層が積層された両面積
層体とする第二の工程とからなるものである。
【0017】第一の工程において製造される片面導体積
層体は、導電性金属箔(M1)に積層されるポリイミド系
樹脂として、少なくとも一種の熱可塑性ポリイミド系樹
脂層を含み、あるいはこれに加えて少なくとも一種の低
熱膨張性ポリイミド系樹脂層を含み、さらに、最表面層
に上記熱可塑性ポリイミド系樹脂層が積層されているこ
とが好ましい。ここで、低熱膨張性ポリイミド系樹脂層
を含まない場合は、第一の工程で得られる片面導体積層
体の反りやカールが大きくなり、次の第二の工程での作
業性が著しく低下する。また、最表面層に熱可塑性ポリ
イミド系樹脂層を含まないと、第二の工程で導電性金属
箔との熱圧着による接着力が充分に発揮されないので好
ましくない。
【0018】その際、低熱膨張性ポリイミド系樹脂層の
厚みt1 と熱可塑性ポリイミド系樹脂層の厚みt2 の厚
さの比(t1 /t2 )は2〜100の範囲、好ましくは
5〜20の範囲がよい。この厚さの比(t1 /t2 )が
2より小さいと、ポリイミド系樹脂層全体の熱膨張係数
が金属箔のそれに比べて高くなりすぎ、この第一の工程
で得られる片面導体積層体の反りやカールが大きくな
り、次の第二の工程での作業性が著しく低下する。ま
た、熱可塑性ポリイミド系樹脂層の厚みt2 が小さす
ぎ、厚さの比(t1 /t2 )が100を超えるほどに大
きくなると、第二の工程の熱圧着による接着力が充分に
発揮されなくなる場合が生じる。
【0019】導電性金属箔(M1 )上へのこれら複数の
ポリイミド系樹脂の塗工は、その樹脂溶液の形で行うこ
ともできるが、好ましくはその前駆体溶液の形で行われ
る。その際、積層体における各ポリイミド系樹脂層間に
充分な接着力を付与するためには、複数の前駆体溶液の
一括又は逐次の塗工あるいはイミド閉環温度以下での脱
溶剤処理の後、前駆体のポリイミドへの加熱変換を一括
して行うのが望ましい。完全にポリイミドに変換された
層の上にさらに別のポリイミド系前駆体溶液を塗工し、
熱処理してイミド閉環させると、各ポリイミド系樹脂層
間の接着力が充分に発揮されないことがあり、製品の両
面積層体の品質を低下させる原因になる。
【0020】導電性金属箔(M1 )上にポリイミド系樹
脂溶液あるいはその前駆体溶液のへの塗工の方法として
は、如何なる方法であってもよく、例えばナイフコータ
ー、ダイコーター、ロールコーター、カーテンコーター
等を使用して公知の方法により行うことができ、特に厚
塗りを行う場合にはダイコーターやナイフコーターが適
している。また、樹脂溶液の状態で50μm以下の薄塗
りをする場合にはロールコーターが適している。なかで
も3本のロールの回転速度比と間隙により塗工厚みを制
御できるリバース方式のロールコーターは薄膜の塗工に
有利な方法である。また、2種類以上の樹脂溶液を同時
に塗工する簡便な方法として多層ダイ法がある。多層ダ
イにはいろいろな形式のものがあるが、厚み精度の正確
さや厚み比の許容範囲の広さからしてマルチマニフォー
ルド方式の多層ダイが優れている。
【0021】塗工に使用するポリイミド系前駆体溶液の
ポリマー濃度は、ポリマーの重合度にもよるが、通常5
〜30重量%、好ましくは10〜20重量%である。ポ
リマー濃度が5重量%より低いと一回のコーティングで
充分な膜厚が得られず、また、30重量%より高くなる
と溶液粘度が高くなりすぎて塗工しずらくなる。
【0022】導電性金属箔に均一な厚みに塗工されたポ
リアミック酸溶液は、次に熱処理によって溶剤が除去さ
れ、さらにイミド閉環される。この場合、急激に高温で
熱処理すると、樹脂表面にスキン層が生成して溶剤が蒸
発しずらくなったり、発泡したりするので、低温から徐
々に高温まで上昇させながら熱処理していくのが望まし
い。
【0023】この際の最終的な熱処理温度としては、通
常300〜400℃が好ましく、400℃以上ではポリ
イミドの熱分解が徐々に起こり始め、また、300℃以
下ではポリイミド被膜が導電性金属箔上に充分に配向せ
ず、平面性の良い片面導体積層体が得られない。このよ
うにして形成されるポリイミド樹脂層の全体の厚みは通
常10〜150μmである。
【0024】第二の工程では、上述のようにして得られ
た片面導体ポリイミド積層体の樹脂層に導電性金属箔
(M2 )を重ね合わせ、加熱加圧下に圧着して積層す
る。この際の熱プレスの方法としては、通常のハイドロ
プレス、真空タイプのハイドロプレス、オートクレーブ
加圧式真空プレス、連続式熱ラミネータ等を使用するこ
とができる。このうち真空ハイドロプレスは、充分なプ
レス圧力が得られ、残留揮発分の除去も容易であり、ま
た導電性金属箔(M1 ,M2 )の酸化を防止できること
から、最も好ましい熱プレス法である。
【0025】そして、この際の熱プレス温度について
は、特に限定されるものではないが、使用される熱可塑
性ポリイミド系樹脂のガラス転移点以上であることが望
ましい。また、熱プレス圧力については、プレスに使用
する機器の種類にもよるが、1〜500kg/cm2
好ましくは5〜50kg/cm2 が適当である。
【0026】ハイドロプレスで熱プレスを行う場合、シ
ート状の片面積層体と導電性金属箔(M2 )とを何層に
も重ね合わせ、同時に熱プレスで加熱加圧下に圧着して
積層することにより、一回の熱プレスで複数枚の両面導
体ポリイミド積層体を得ることも可能である。
【0027】以上のような本発明の製造方法のほかに、
接着層を有しない両面導体ポリイミド積層体の製造方法
として、無接着剤型片面導体ポリイミド積層体のポリイ
ミド系樹脂層にコロナ放電処理、プラズマ処理等を施
し、樹脂表面の接着性を高めた後に樹脂層と導電性金属
箔とを貼り合わせ、両面導体型の積層体とする方法も適
用できる。
【0028】本発明の両面導体ポリイミド積層体は、絶
縁体としてのポリイミド系樹脂層の両面に導体としての
導電性金属層を有するものであるが、導電性金属層を構
成する金属としては、銅、アルミニウム、鉄、銀、パラ
ジウム、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、亜鉛及びそれらの合金等を挙げることができ、好ま
しくは銅である。また、ここで使用する導電性金属箔に
ついては、接着力の向上を目的として、その表面にサイ
ディング、ニッケルメッキ、銅−亜鉛合金メッキ、ある
いは、アルミニウムアルコラート、アルミニウムキレー
ト、シランカップリング剤等による化学的又は機械的な
表面処理を施してもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施例及び比較例に基づい
て、本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、以
下の実施例及び比較例において、熱膨張係数、片面銅張
品のカール及び接着力、及びハンダ耐熱性は以下の方法
で測定した。
【0030】すなわち、熱膨張係数は、セイコー電子工
業(株)製サーモメカニカルアナライザー(TMA 100)
を用いて、250℃に昇温後に10℃/分の速度で冷却
し、240℃〜100℃の間における平均線膨張係数を
算出して求めた。片面銅張品のカールとしては、熱処理
してイミド化した後における100mm×100mmの
寸法の銅張品の曲率半径を測定した。
【0031】片面銅張品の接着力は、JIS C501
6:7.1項に準じ、導体幅3mmのパターンを使用
し、銅箔を180°の方向に50mm/分の速度で引き
剥したときの値として求めた。ハンダ耐熱性としては、
JIS C5016の方法に準じて、260℃から10
℃間隔で徐々にハンダ浴温度を上げ、最高400℃まで
測定した。
【0032】また、実施例及び比較例中では以下の略号
を使用した。 PMDA:無水ピロメリット酸 BTDA:3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸
無水物 BPDA:3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸無水
物 DPSDA:3,3',4,4'-ジフェニルスルフォンテトラカ
ルボン酸無水物 DDE: 4,4'-ジアミノジフェニルエーテル PPD:p-フェニレンジアミン DDS: 3,3'-ジアミノジフェニルスルフォン MABA: 2'-メトキシ-4,4'-ジアミノベンズアニリド BAPP:2,2-ビス[4-(アミノフェノキシ)フェニル〕
プロパン DABP: 3,3'-ジアミノベンゾフェノン BAPB:1,3-[ビス(3-アミノフェノキシ)]ベンゼ
【0033】合成例1:低熱膨張性ポリイミドの合成 ガラス製反応器に窒素を通じながらN,N-ジメチルアセト
アミド2,532gを仕込み、続いて攪拌下に0.5モ
ルのDDEと0.5モルのMABAとを仕込み、その後
完全に溶解させた。この溶液を10℃に冷却し、反応液
が30℃以下の温度に保たれるように1モルのPMDA
を少量ずつ添加し、添加終了後引き続いて室温で2時間
攪拌を行い、重合反応を完結させた。得られたポリイミ
ド前駆体溶液についてそのポリマー濃度及びB型粘度計
による25℃でのみかけ粘度を測定した。結果を表1に
示す。
【0034】合成例2〜5 種々のジアミンと酸無水物を使用し、合成例1と同様に
して低熱膨張性ポリイミド前駆体溶液を合成した。各合
成例において使用したジアミン及び酸無水物と、得られ
たポリマー溶液のポリマー濃度及びB型粘度計による2
5℃でのみかけ粘度とを表1に示す。
【0035】合成例6:熱可塑性ポリイミドの合成 ジアミン成分としてDDSの1モルを使用し、酸無水物
成分としてBTDAの1モルを使用した以外は、合成例
1と同様にして熱可塑性ポリイミド前駆体溶液を調製し
た。得られたポリイミド前駆体溶液についてそのポリマ
ー濃度及びB型粘度計による25℃でのみかけ粘度を測
定した。結果を表1に示す。
【0036】合成例7〜10 種々のジアミンと酸無水物を使用し、合成例6と同様に
して熱可塑性ポリイミド前駆体溶液を得た。各合成例に
おいて使用したジアミン及び酸無水物と、得られたポリ
マー溶液のポリマー濃度及びB型粘度計による25℃で
のみかけ粘度とを表1に示す。
【0037】合成例11 ジアミン成分としてDDEの1モルを使用し、酸無水物
成分としてBTDAの1モルを使用した以外は、合成例
1と同様にしてポリイミド前駆体溶液を調製した。得ら
れたポリイミド前駆体溶液のポリマー濃度及びB型粘度
計による25℃でのみかけ粘度を測定した。結果を表1
に示す。
【0038】合成例12 ジアミン成分としてBAPPの1モルを使用し、酸無水
物としてPMDAの1モルを使用した以外は、合成例1
と同様にしてポリイミド前駆体溶液を調製した。得られ
たポリイミド前駆体溶液のポリマー濃度及びB型粘度計
による25℃でのみかけ粘度を測定した。結果を表1に
示す。
【0039】合成例13 ジアミン成分としてDDEの1モルを使用し、酸無水物
としてPMDAの1モルを使用した以外は、合成例1と
同様にしてポリイミド前駆体溶液を調製した。得られた
ポリイミド前駆体溶液のポリマー濃度及びB型粘度計に
よる25℃でのみかけ粘度を測定した。結果を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】参考例1 35μmロ−ル状の電解銅箔(日鉱グールド(株)製)
粗化面にダイコーターを用いて合成例2で調製した低熱
膨張性ポリイミド前駆体溶液を215μmの厚みで均一
に塗工した後、120℃の熱風乾燥炉で連続的に処理し
溶剤を除去した。次にこの低熱膨張性ポリイミド前駆体
層の上からリバース式ロールコーターを用いて合成例6
で調製した熱可塑性ポリイミド前駆体溶液を12μmの
厚みで均一に塗工し、次いで熱風乾燥炉で30分間かけ
て120℃から360℃まで昇温させて熱処理しイミド
化させ、ポリイミド樹脂層の厚みが25μmで反りやカ
ールのない平面性の良好な片面銅張品aを得た。この片
面銅張品aの銅箔層とポリイミド樹脂層との間の180
°引き剥し強さ(JIS C-5016)を測定した結果は0.4k
g/cmであり、エッチング後のフィルムの熱膨張係数
は23.5×10-6(1/℃)であった。
【0042】実施例2 35μmロール状の電解銅箔(日鉱グールド(株)製)
粗化面にリバース式ロールコーターを用いて合成例11
で調製したポリイミド前駆体溶液を28μmの厚みで均
一に塗工した後、120℃の熱風乾燥炉で連続的に処理
し溶剤を除去した。次にその上に積層するようにダイコ
ーターを用いて合成例1で調製した低熱膨張性ポリイミ
ド前駆体溶液を215μmの厚みで均一に塗工した後、
120℃の熱風乾燥炉で連続的に処理し溶剤を除去し
た。次いでさらにこの低熱膨張性ポリイミド前駆体層の
上にリバース式ロールコーターを用いて合成例6で調製
した熱可塑性ポリイミド前駆体溶液を12μmの厚みで
均一に塗工した後、熱風乾燥炉で120℃から360℃
まで30分間かけて熱処理しイミド化させ、ポリイミド
樹脂層の厚みが25μmで反りやカールのない平面性の
良好な片面銅張品bを得た。この片面銅張品bの銅箔層
とポリイミド樹脂層との180°引き剥がし強さ(JIS C
-5016)を測定した結果は1.8kg/cmであり、エッ
チング後のフィルムの熱膨張係数は21.0×10
-6(1/℃)であった。
【0043】実施例3 35μmロール状の電解銅箔(日鉱グールド(株)製)
粗化面にリバース式ロールコーターを用いて合成例11
で調製したポリイミド前駆体溶液を28μmの厚みで均
一に塗工した後、120℃の熱風乾燥炉で連続的に処理
し溶剤を除去した。次にその上に積層するように合成例
3で調製した低熱膨張性ポリイミド前駆体溶液及び合成
例6で調製した熱可塑性ポリイミド前駆体溶液をマルチ
マニフォールド式多層ダイから2層状に均一に押し出し
て塗工した。この時の低熱膨張性ポリイミド前駆体溶液
及び熱可塑性ポリイミド前駆体溶液のそれぞれの塗工厚
みは196μm及び24μmであった。塗工後、熱風乾
燥炉で30分間かけて120℃から360℃まで熱処理
しイミド化させ、ポリイミド樹脂層の厚みが27μmの
反りやカールのない平面性の良好な片面銅張品cを得
た。この片面銅張品cの銅箔層とポリイミド樹脂層との
180°引き剥し強さ(JIS C-5016)を測定した結果は
1.7 kg/cmであり、エッチング後のフィルムの
熱膨張係数は24.0×10-6(1/℃)であった。
【0044】実施例4〜7 第一層目から第三層目まで種々のポリイミド系樹脂を実
施例2と同様の方法で塗工し、熱処理して対応する片面
銅張品d〜gを得た。それぞれの場合の塗工条件及び得
られた片面銅張品d〜gの特性を表2に示す。
【0045】比較例1 35μmロール状の電解銅箔(日鉱グールド(株)製)
粗化面にダイコーターを用いて合成例13で調製したポ
リイミド前駆体溶液を233μmの厚みで均一に塗工し
た後、熱風乾燥炉で30分間かけて120℃から360
℃まで熱処理しイミド化させ、ポリイミド樹脂層の厚み
が25μmの片面銅張品hを得た。得られた片面銅張品
hはカールが著しく(カール曲率半径5mm)、エッチ
ング後のフィルムの熱膨張係数も34.5×10-6(1
/℃)と大きかった。また、銅箔層とポリイミド樹脂層
との180°引き剥し強さ(JIS C-5016)は0.4kg/
cmであった。
【0046】比較例2〜4 第一層目から第三層目まで種々のポリイミド系樹脂を実
施例2と同様の方法で塗工し、熱処理して対応する片面
銅張品i〜kを得た。それぞれの場合の塗工条件及び得
られた片面銅張品i〜kの特性を表2に示す。
【0047】比較例5 35μmロール状の電解銅箔(日鉱グールド(株)製)
粗化面にリバース式ロールコーターを用いて合成例11
で調製したポリイミド前駆体溶液を28μmの厚みで均
一に塗工した後、120℃の熱風乾燥炉で連続的に処理
し溶剤を除去した。次にその上に積層するようにダイコ
ーターを用いて合成例1で調製した低熱膨張性ポリイミ
ド前駆体溶液を215μmの厚みで均一に塗工した後、
熱風乾燥炉で30分間かけて120℃から360℃まで
熱処理しイミド化せしめた。次にさらにその上に積層す
るようにリバース式ロールコースターを用いて合成例6
で調製した熱可塑性ポリイミド前駆体溶液を12μmの
厚みで均一に塗工した後、熱風乾燥炉で30分間かけて
120℃から360℃まで熱処理しイミド化させ、ポリ
イミド樹脂層の厚みが25μmの片面銅張品lを得た。
この片面銅張品lの銅箔層とポリイミド樹脂層との18
0°引き剥し強さ(JIS C-5016)を測定した結果は1.8
kg/cmであり、エッチング後のフィルムの熱膨張係
数は21.0×10-6(1/℃)であった。
【0048】
【表2】
【0049】参考例8 参考例1 で調製した片面銅張品aの500×500mm
のカットシートの樹脂面と同寸法の35μm電解銅箔粗
化面とを互いに接するように重ね合わせた後、真空熱プ
レス装置を用いて、面圧100kg/cm2 、330
℃、10分間の条件で熱プレス圧着し、両面銅張品を得
た。この両面銅張品の熱圧着面での180°引き剥し強
さは1.4kg/cmであり、400℃、1分のハンダ
浸漬に対しても異常は認められなかった。また、エッチ
ング後のポリイミドフィルムの250℃、30分処理後
の収縮率は0.07%であった。
【0050】実施例9〜17 実施例2〜7で調製した片面銅張品b〜gを用い、導電
性金属箔と熱圧着し、対応する両面銅張品を得た。熱プ
レス条件及び得られた両面銅張品の特性を表3に示す。
【0051】比較例6 比較例1で調製した片面銅張品hの500×500mm
のカットシートの樹脂面と同寸法の35μm電解銅箔粗
化面とを互いに接するように重ね合わせた後、真空熱プ
レス装置を用い、面圧100kg/cm2 、330℃、
10分間の条件で熱プレスしたが、樹脂面の熱圧着は認
められなかった。
【0052】比較例7〜9 比較例2〜4で調製した片面銅張品i〜kを用いて、導
電性金属箔との熱圧着を試みた。結果を表3に示す。
【0053】比較例10 比較例5で調製した片面銅張品lの500×500mm
のカットシートの樹脂面と同寸法の35μm電解銅箔粗
化面とを互いに接するように重ね合わせた後、真空熱プ
レス装置を用い、面圧100kg/cm2 、330℃、
10分間の条件で熱プレス圧着し、両面銅張品とした。
この両面銅張品の熱圧着面での180°引き剥がし強さ
は0.5kg/cm であり、350℃、1分のハンダ
浸漬によって膨れが発生した。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、ポリイミド系樹脂層の
両面に接着剤を介することなく導電性金属層を積層する
ことができ、優れた耐熱性及び可撓性を有するスルホー
ル接続型両面フレキシブル回路基板として好適な両面導
体ポリイミド積層体を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 H05K 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性金属箔(M 1 )上に熱可塑性ポリ
    イミド系樹脂に変換可能な少なくとも一種の熱可塑性ポ
    リイミド前駆体樹脂層を設け、その上に低熱膨張性ポリ
    イミド系樹脂に変換可能な少なくとも一種の低熱膨張性
    ポリイミド前駆体樹脂層を設け、さらにその上に熱可塑
    性ポリイミド系樹脂に変換可能な少なくとも一種の熱可
    塑性ポリイミド前駆体樹脂層を設け、次いで熱処理して
    少なくとも一種の熱可塑性ポリイミド系樹脂層、少なく
    とも一種の低熱膨張性ポリイミド系樹脂層及び少なくと
    も一種の熱可塑性ポリイミド系樹脂層よりなる少なくと
    も三層のポリイミド系樹脂層を有する片面導体積層体で
    あって、該片面導体積層体の樹脂積層部の熱膨張係数が
    30×10 -6 (1/K)以下である片面導体積層体を製
    造する第一の工程と、加熱加圧下に上記片面導体積層体
    の熱可塑性ポリイミド系樹脂層に導電性金属箔(M 2
    を積層し、少なくとも三層のポリイミド系樹脂層の両面
    に導電性金属層が積層された両面積層体とする第二の工
    程とからなることを特徴とする両面導体ポリイミド積層
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 導電性金属箔(M1 )上に熱可塑性ポリ
    イミド系樹脂に変換可能な少なくとも一種の熱可塑性ポ
    リイミド前駆体樹脂層を設け、その上に線膨張係数が3
    0×10-6(1/K)以下の低熱膨張性ポリイミド系樹
    脂に変換可能な少なくとも一種の低熱膨張性ポリイミド
    前駆体樹脂層を設け、さらにその上に熱可塑性ポリイミ
    ド系樹脂に変換可能な少なくとも一種の熱可塑性ポリイ
    ミド前駆体樹脂層を設け、次いで熱処理して少なくとも
    一種の熱可塑性ポリイミド系樹脂層、少なくとも一種の
    低熱膨張性ポリイミド系樹脂層及び少なくとも一種の熱
    可塑性ポリイミド系樹脂層よりなる少なくとも三層のポ
    リイミド系樹脂層を有する片面導体積層体を製造する第
    一の工程と、加熱加圧下に上記片面導体積層体の熱可塑
    性ポリイミド系樹脂層に導電性金属箔(M2 )を積層
    し、低熱膨張性ポリイミド系樹脂層の厚みt1 と熱可塑
    性ポリイミド系樹脂層の厚みt2 の厚さの比(t1 /t
    2 )が5〜20の範囲にある少なくとも三層のポリイミ
    ド系樹脂層の両面に導電性金属層が積層された両面積層
    体とする第二の工程とからなることを特徴とする両面導
    体ポリイミド積層体の製造方法。
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