JP3034702U - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JP3034702U
JP3034702U JP1996008070U JP807096U JP3034702U JP 3034702 U JP3034702 U JP 3034702U JP 1996008070 U JP1996008070 U JP 1996008070U JP 807096 U JP807096 U JP 807096U JP 3034702 U JP3034702 U JP 3034702U
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修 河崎
旭男 河崎
佑一 吉田
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ブレン・チャイルド株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品に直接取り付けられて盗難を防止する盗
難防止装置において、被覆導電コードが短絡されても盗
難を検出できるようにする。 【解決手段】 盗難防止装置1の本体2には、被覆され
た2本のループ状の導電性のコード3a、3bが設けら
れている。コード3a,3bは、束ねられており、商品
棚の留め金や枠等に固定される。本体2は、商品4に両
面テープや接着剤等により取り付けられる。コード3
a,3bの少なくとも一方が切断されるか、あるいはコ
ード3a,3bどうしが短絡されると、これをループ切
断・短絡検出回路2cが検出する。盗難検出回路2d
は、ループ切断・短絡検出回路2cによってコード3
a,3bの切断または短絡が検出されると、商品4の盗
難を検出し、アラーム出力回路2eがブザー2fを鳴ら
してこれを知らせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は商品に直接取り付けられて盗難を防止する盗難防止装置に関し、特に ループ状の被膜導電コードを有する盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品に直接取り付けられて盗難を防止する盗難防止装置としては、ルー プ状の被膜導電コードを有し、この被膜導電コードが切断されたり、本体が商品 から取り外されたときにブザーが鳴るようにしたものがある。
【0003】 図9は被膜導電コードを有する従来の盗難防止装置の概略構成を示す図である 。盗難防止装置50の本体51には、所定の長さを有するループ状の被膜導電コ ード52が設けられている。被膜導電コード52の端部52aは、リング状に形 成されており、この端部52aが商品棚の留め金や枠に固定される。
【0004】 本体51の取り付け面側には、両面テープ53が貼られており、これにより、 本体51が商品60に取り付けられる。また、本体51の取り付け面側には、内 蔵されたリミットセンサのスイッチ片54が突き出ている。このスイッチ片54 は、本体51を商品60に取り付けると、商品60側から付勢力を受け、両面テ ープ53の面まで押し込まれる。これにより、本体51が商品60に取り付けら れたことが、内部の回路により検出される。
【0005】 商品60の取り付けが完了してスイッチ55を押すと、盗難防止機能が動作す る。動作中、例えば本体51が商品60から取り外されると、リミットセンサの スイッチ片54への付勢力が解かれるので、スイッチ片54が初期状態に戻る。 これにより、商品が取り外されたことが検知され、本体51に内蔵されたブザー が鳴る。
【0006】 一方、被膜導電コード52がカッタナイフ等で切断されたときには、本体51 の内部のスイッチ回路が動作して、その切断が検知される。このときにも本体5 1に内蔵されたブザーが鳴って、商品60が盗難されることが防止される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような盗難防止装置50を使用しても、最近では新たな手口によ って、簡単に商品が盗難されるようになっている。その手口の一つとしては、ラ イター等の火を使用するものがある。これは、被膜導電コード52の一部をライ ター等であぶって被覆を溶かし、コード52の途中を電気的に短絡させる方法で ある。そして、短絡させた部分よりも先の部分をカッタナイフ等で切り取ること により、ブザーを鳴らさずに商品60が盗難できてしまう。
【0008】 また、商品60と両面テープ53との間にカッタナイフ等の薄手の道具を差し 込んで、スイッチ片54の先端を押し込んだまま本体51を商品60から剥がす ことにより、ブザーを鳴らさずに盗難する方法も頻繁に行われている。
【0009】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、被膜導電コードの短絡を 検出して、より確実に盗難を防止することのできる盗難防止装置を提供すること を目的とする。
【0010】 また、本考案の他の目的は、本体と商品との間に薄手の道具を差し込むことに よる盗難を防止することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記課題を解決するために、商品に直接取り付けられて盗難を防止 する盗難防止装置において、本体から所定の長さを有するように設けられるルー プ状の第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コードと、前記第1の被覆導 電コードおよび前記第2の被覆導電コードの少なくとも一方が切断されるか、あ るいは前記第1の被覆導電コードおよび前記第2の被覆導電コードどうしが短絡 されたことを検出するループ切断・短絡検出手段と、弾性力によって支持される とともに、前記本体の取り付け面から外側に突出するように設けられる棒状のス イッチ片と、前記スイッチ片の押し込み量に応じて前記本体の前記商品への取り 付け状態を検出する取り付け状態検出手段と、前記ループ切断・短絡検出手段に より前記切断または前記短絡が検出されるか、あるいは前記取り付け状態検出手 段により前記本体が前記商品から取り外されていることが検出されることにより 、盗難を検出する盗難検出手段と、前記盗難が検出されると、アラーム音を出力 するアラーム手段と、を有することを特徴とする盗難防止装置が提供される。
【0012】 このような盗難防止装置では、第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コ ードを束ねて商品棚の留め金や枠等に固定する一方、本体の取り付け面を両面テ ープや接着剤等を使用して商品に取り付ける。このとき、商品側からの付勢力に よってスイッチ片が押し込まれるので、本体が商品に取り付けられたことを取り 付け状態検出手段が検出する。
【0013】 その後、第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コードの少なくとも一方 が切断されるか、あるいは第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コードど うしが短絡されると、ループ切断・短絡検出手段が検出する。一方、本体が商品 から取り外された場合には、スイッチ片が取り付け前の状態に戻るので、そのこ とを取り付け状態検出手段が検出する。
【0014】 盗難検出手段は、ループ切断・短絡検出手段により切断または短絡が検出され るか、あるいは取り付け状態検出手段により本体が商品から取り外されているこ とが検出されると、商品の盗難を検出する。商品の盗難が検出されると、アラー ム手段がアラーム音を出力する。これにより、第1の被覆導電コードおよび第2 の被覆導電コードの被覆がライター等で剥がされ、両者が短絡されるようなこと があっても、盗難が防止できる。
【0015】 また、本考案では、スイッチ片には、横方向からの力を受けたときに所定の位 置で折れるように切り込みが形成されていることが好ましい。こうすることによ り、本体と商品との間に薄手の道具が差し込まれると、その力によってスイッチ 片が所定の位置で折れるので、スイッチ片の残った部分は弾性力により突出し、 本体が商品から取り外されたときと同じ状態になる。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一形態を図面を参照して説明する。 図1は本形態の盗難防止装置の機能の概念を示すブロック図である。盗難防止 装置1の本体2には、2本のループ状の導電性のコード3a、3bが設けられて いる。これらコード3a,3bは、合成樹脂等の絶縁体により被覆されている。 コード3a,3bは、束ねられており、商品棚の留め金や枠等に固定される。本 体2は、商品4に両面テープや接着剤等により取り付けられる。このとき、本体 2から突出しているスイッチ片2aが商品4に付勢されて、本体2内部に押し込 められ、これをリミットスイッチ2bが検出する。
【0017】 その後、コード3a,3bの少なくとも一方が切断されるか、あるいはコード 3a,3bどうしが短絡されると、これをループ切断・短絡検出回路2cが検出 する。一方、本体が商品から取り外された場合には、スイッチ片2aが取り付け 前の状態に戻るので、リミットスイッチ2bの検出状態が切り替わる。
【0018】 盗難検出回路2dは、ループ切断・短絡検出回路2cによってコード3a,3 bの切断または短絡が検出されるか、あるいはリミットスイッチ2bにより本体 2が商品4から取り外されていることが検出されると、商品4の盗難を検出する 。商品4の盗難が検出されると、アラーム出力回路2eがブザー2fを鳴らして 盗難を知らせる。
【0019】 次に、本形態の盗難防止装置の具体的な構成について説明する。 図2は本形態の盗難防止装置の外観構成を示す図であり、(A)は側面図、( B)は取り付け面側から見た図である。盗難防止装置10の本体11には、所定 の長さを有するコード12が設けられている。コード12は、2本のループ状の コード12a,12bを束ねることにより構成されている。ループ状のコード1 2a,12bは、合成樹脂等の絶縁体により被覆された導電コードである。コー ド12a,12bの各端部は、リング状に形成されており、この端部が商品棚の 留め金や枠に固定される。ただし、図(A)では、構造を分かりやすくするため に、コード12a,12bの各端部を分離させて図示したが、実際には、両者は 一体に束ねられている。そして、コード12が2本のコードによって構成されて いることは、外見からは分からないように被覆されている。
【0020】 本体11の取り付け面13側には、両面テープ14が貼られており、これによ り、本体11が図示されていない商品に取り付けられる。また、本体11の取り 付け面13側には、内蔵されたリミットセンサのスイッチ片15が、両面テープ 14の孔14aを介して、所定量だけ突き出ている。このスイッチ片15は、両 面テープ14の表面付近まで押し込まれると、内蔵されたリミットスイッチを動 作状態にする。また、スイッチ片15は、内蔵されたバネによって常に外方向に 付勢された状態にあり、本体11内部方向への押圧を解除すると、バネの力によ って図(A)の状態に戻る。
【0021】 本体11の側面には、棒状の動作用スイッチ片16が突き出ている。動作用ス イッチ片16を押し込むことにより、内部の盗難防止機能が動作する。動作用ス イッチ片16には、図(B)に示すように、本体11の取り付け面13に形成さ れた孔13aから露出しているスライド片16aが、一体に形成されている。こ のスライド片16aを、動作用スイッチ片16が押された方向と逆方向にスライ ドさせることにより、動作用スイッチ片16が元の状態に戻り、同時に盗難防止 機能が解除される。
【0022】 本体11には、図示されていないブザーが内蔵されおり、後述するような盗難 発生時に鳴って、店員等に盗難を知らせる。 次に、このような構成の盗難防止装置10の使用方法について説明する。
【0023】 図3は本形態の盗難防止装置10の使用方法の一例を示す図である。まず、図 2で示した両面テープ14によって、本体11の取り付け面13側を商品21に 貼り付ける。その一方、商品棚等に固定された枠22に、コード12のリング状 の端部を通して固定する。こうして盗難防止装置10の取り付けが完了したなら ば、動作スイッチ片16を押す。これにより、盗難防止機能が動作する。
【0024】 動作中、例えば本体11が商品21から取り外されると、図2で示したスイッ チ片15への付勢力が解かれるので、スイッチ片15が初期状態に戻る。これに より、商品が取り外されたことが検知され、本体11に内蔵されたブザーが鳴り 、商品21が盗難されたことが店員等に知らされる。
【0025】 一方、カッタナイフ等によりコード12の一部分でも切断されたときには、本 体11の内部のスイッチ回路が動作して、その切断が検知される。このときにも 本体11に内蔵されたブザーが鳴って、商品21の盗難が知らされる。
【0026】 さらに、ライター等によってコード12の被覆が剥がされて短絡され、その短 絡した部分よりも把手22側が切断されるようなことがあっても、本体11に内 蔵されたブザーが鳴り、商品21の盗難が知らされる。
【0027】 次に、このような盗難防止機能を可能にする本形態の盗難防止装置10の内部 の盗難防止回路の構成について説明する。 図4は本形態の盗難防止装置10内部の盗難防止回路の構成を示すブロック図 である。この盗難防止回路は、電源30を駆動源としている。電源30としては 、リチウム電池等の小型電池が使用される。動作スイッチ31は、図2、図3で 示した動作スイッチ片16と連動しており、動作スイッチ片16が押し込まれた ときにオンとなる。動作スイッチ31がオンになることにより、ループ切断・短 絡検出回路32、盗難検出回路33、アラーム出力回路34等が動作可能となる 。
【0028】 ループ切断・短絡検出回路32には、端子t1 ,t2 を介してコード12aが ループ状に接続されている。また、ループ切断・短絡検出回路32には、端子t 3 ,t4 を介してコード12bがループ状に接続されている。コード12aには 、抵抗32a,32dが直列に接続されている。ここで、抵抗32a,32dの 値は、例えばそれぞれ2MΩ、10MΩに設定されている。また、抵抗32dは 、P型のFET32e(MOS形でエンハンスメント形)のゲート端子にも接続 されている。
【0029】 一方、コード12bには、抵抗32c,32bが直列に接続されている。ここ で、抵抗32c,32bの値は、例えばそれぞれ2MΩ、10MΩに設定されて いる。抵抗32cは、N型のFET32f(MOS形でエンハンスメント形)の ゲート端子にも接続されている。
【0030】 FET32eのゲート端子は、コンデンサ32gを介して電源30のプラス極 側と接続されている。また、FET32eのソース端子は、直接電源30のプラ ス極側と、さらにドレイン端子は抵抗32jを介して電源30のマイナス極側と それぞれ接続されている。また、FET32eのドレイン端子は、盗難検出回路 33のOR回路の一方の入力端子にも接続されている。
【0031】 一方、FET32fのゲート端子は、コンデンサ32hを介して電源30のマ イナス極側と接続されている。また、FET32fのドレイン端子は、抵抗32 iを介して電源30のプラス極側と、さらにソース端子は直接電源30のマイナ ス極側とそれぞれ接続されている。また、FET32fのドレイン端子は、盗難 検出回路33のNOT回路33aの入力端子にも接続されている。
【0032】 ここで、FET32eおよびFET32fは、ゲート電圧が電源30の電源電 圧V0 の1/2以上のときに動作するものが使用される。 盗難検出回路33には、FET32fのドレイン端子と接続されるNOT回路 33aが設けられている。このNOT回路33aは、入力信号レベルを反転させ てOR回路33bの他方の入力端子に与える。OR回路33bは、2つの入力端 子の少なくとも一方の入力信号レベルが1になると、フリップフロップ33cの 入力端子(S端子)の信号レベルを1にする。
【0033】 フリップフロップ33cは、入力端子の入力信号レベルが1になると、その出 力端子(Q端子)の出力信号レベルを1に保持する。ただし、コンデンサ33d および抵抗33eによって構成されるリセット回路がリセット端子(R端子)に 接続されているため、動作スイッチ31がオフからオンに変わったときは、リセ ット端子への入力信号レベルが1になり、出力端子の出力信号レベルは0にリセ ットされる。
【0034】 アラーム出力回路34は、ドライバ34aとブザー34bとから構成される。 ドライバ34aは、フリップフロップ33cの出力信号レベルが1の間、ブザー 34bを鳴らす。
【0035】 リミットスイッチ35は、NOT回路33aの入力端子とアース間に設けられ ている。リミットスイッチ35は、本体11が商品21に取り付けられていない とき、すなわち図2および図3で示したスイッチ片15が定常状態にあるときに はオンとなっている。そして、本体11が商品21に取り付けられてスイッチ片 15が押し込まれているときにはオフとなる。
【0036】 次に、このような構成の盗難防止回路の具体的な動作について説明する。 まず、コード12aによるループが正常に接続されている場合には、抵抗32 aにかかる電圧は、これと直列に接続された抵抗32dとの電圧比により、V0 ×2/(10+2)=V0 ×1/6となっている。したがって、これと並列なF ET32eのゲート−ソース間電圧もV0 ×1/6となるので、FET32eは 動作していない。このため、OR回路33bの入力端子の入力信号レベルは0と なっている。
【0037】 一方、コード12bによるループが正常に接続されている場合には、抵抗32 bにかかる電圧は、これと直列に接続された抵抗32cとの電圧比により、V0 ×2/(10+2)=V0 ×1/6となっている。したがって、これと並列なF ET32fのゲート電圧もV0 ×1/6となるので、FET32fは動作してい ない。このため、NOT回路33aの入力端子の入力信号レベルは1となってお り、その出力信号レベル、すなわちOR回路33bの入力端子の入力信号レベル は、反転して0になっている。
【0038】 このように、コード12aおよびコード12bがともに正常に接続されている ときには、OR回路33bの入力信号レベルは、ともに0なので、その出力も0 となり、アラーム出力回路34は動作しない。
【0039】 そして、例えば、コード12aが切断されると、FET32eのゲート−ソー ス間電圧は、電源30の電圧V0 とほぼ等しくなる。これによりFET32eが 動作して、OR回路33bの入力信号レベルは1になる。よって、上述したよう にフリップフロップ33cの出力信号レベルも1になって、ブザー34bが鳴る 。
【0040】 同様に、コード12bが切断されると、FET32fのゲート−ソース間電圧 が電源30の電圧V0 とほぼ等しくなる。これによりFET32fが動作して、 NOT回路33aの入力信号レベルが0になり、さらにOR回路33bの入力信 号レベルが1になる。よって、上述したようにフリップフロップ33cの出力信 号レベルも1になって、ブザー34bが鳴る。
【0041】 次いで、コード12aとコード12bが短絡された場合には、FET32eお よびFET32fの各ゲート−ソース間電圧はV0 ×1/2となる。したがって 、FET32eおよびFET32fはともに動作するので、OR回路33bの入 力信号レベルが2つとも1になり、上述したようにフリップフロップ33cの出 力信号レベルも1になって、ブザー34bが鳴る。
【0042】 また、コード12a、12bの状態とは別に、リミットスイッチ35がオン、 すなわち、本体11が本体11が商品21から取り外されたときには、NOT回 路33aの入力信号レベルが0になる。したがって、OR回路33bの入力信号 レベルが1になり、上述と同様にフリップフロップ33cの出力信号レベルも1 になって、ブザー34bが鳴る。
【0043】 このように、本形態では、2本のコード12a,12bを設け、これらがそれ ぞれ切断されたときにアラームが出力されるようにするとともに、コード12a ,12bが短絡されたときにも、アラームが出力されるようにしたので、ライタ ー等によってコード12の被覆が剥がされても、確実に盗難を検出することがで きる。
【0044】 ところで、本形態では、リミットスイッチ35と連結されるスイッチ片15の 構成にも特徴がある。 図5はリミットスイッチ35と連結されるスイッチ片15の形状を示す図であ る。このスイッチ片15は、固定スリーブ151を介して図示されていないバネ の圧力F1 を軸芯方向に受けている。スイッチ片15全体は、合成樹脂等を材料 としており、横方向からの力には脆弱に形成されている。より具体的には、全長 L1 を10mmとした場合、その直径は0.8mm程度に形成されている。
【0045】 スイッチ片15の先端部15aは、末広がりに形成されており、商品との密着 性が高められている。また、先端部15aには、不揮発性の粘着糊15bが付け られ、さらに密着性が高められている。
【0046】 スイッチ片15の先端部15aから長さL2 =3mm程度の位置には、環状の 溝15cが形成されている。ここで、長さL2 は、スイッチ片15の先端部15 aが本体11の取り付け面13(図2を参照)まで押し込まれた位置から、圧力 F1 で戻される途中でリミットスイッチ35がオンになる位置までのストローク よりも長くなるように設定されている。
【0047】 次に、このような構成のスイッチ片15の作用について説明する。 図6はスイッチ片15の作用を示す図であり、(A)は商品面にスイッチ片1 5を押し当てた状態を示す図、(B)はスイッチ片15が折れた状態を示す図で ある。まず、図2、図3で示した盗難防止装置10の本体11を商品21の商品 面21aに取り付けると、スイッチ片15は圧力F1 に抗して本体11内に押し 込まれる。このとき、押し込む力はスイッチ片15の軸芯方向なので、スイッチ 片15が折れることはない。
【0048】 ところが、図(A)に示すように、横方向からある程度の力F2 を受けると、 スイッチ片15は、環状の溝15cの部分から先端部15c側が容易に折れる。 スイッチ片15の残った部分は、圧力F1 によって、図(B)に示すように、商 品面21a側に移動する。そして、その先端部15dが商品面21aと接触する ストロークの間には、図4で示したリミットスイッチ35がオンとなり、上述し たようにブザー34bが鳴る。
【0049】 このようにスイッチ片15を横方向の力に対して脆弱な構成にすることにより 、図7に示すように、本体11の取り付け面13に貼られた両面テープ14と商 品面21aとの間にカッタナイフ23等の薄手の道具が挿入されても、カッタナ イフ23がスイッチ片15に接触したときに容易に折れるので、すぐにブザーが 鳴って知らされる。これにより、より確実に盗難を防止することができる。
【0050】 また、両面テープ14の孔14aの半径を、図5で示したL2 よりも大きくと ることにより、スイッチ片15の折れた部分を孔14a内に収めることができる 。これにより、折れた部分が残った部分の下降を邪魔することを防止でき、確実 にリミットスイッチ35をオンにできる。
【0051】 なお、本形態では、図2〜図4においてコード12aおよびコード12bをと もにループ状にするようにしたが、一方のコードは、一端が開放された1本の線 状のコードでもよい。
【0052】 図8はこのコードの他の形態を示す概略図である。コード40は、ループ状の コード41と、一端が開放された線状のコード42とからなり、両者は短絡しな いように被覆43で覆われている。このようなコード40を使用する場合、本体 11内の盗難防止回路側では、図4で示した端子t1 ,t2 を短絡してそこに線 状のコード42を接続し、他の端子t3 ,t4 間にループ状のコード41を接続 させる。こうすることにより、コード40が切断されれば、端子t3 ,t4 間が 切断されるので、図4で説明したようにブザー34bを鳴らすことができる。
【0053】 その一方、ライター等により被覆43が剥がされてコード41およびコード4 2が短絡すれば、図4で示したコード12aおよびコード12bが短絡したのと 同じ状態になるので、ブザー34bを鳴らすことができる。なお、このような接 続のときは、コンデンサ32g、FET32e、抵抗32i、OR回路33bを 取り除くことができる。
【0054】 また、これとは逆に、端子t1 ,t2 間にコード41を接続し、端子t3 ,t 4 間を短絡してコード42を接続しても、同様の効果が得られる。このような接 続のときは、コンデンサ32h、FET32f、抵抗32iを取り除くことがで きる。
【0055】
【考案の効果】
以上説明したように本考案では、本体から所定の長さを有するように、ループ 状の第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コードとを設け、第1の被覆導 電コードおよび第2の被覆導電コードの少なくとも一方が切断されるか、あるい は第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コードどうしが短絡されると、盗 難を検出してアラーム音を出力するようにしたので、ライターなどにより被覆が 剥がされて短絡されても、その短絡を検出することができ、より確実に盗難を防 止することが可能となる。
【0056】 また、本考案では、スイッチ片には、横方向からの力を受けたときに所定の位 置でスイッチ片が折れるように切り込みを形成したので、本体と商品との間に薄 手の道具が差し込まれたときに、その力によってスイッチ片を所定の位置で折る ことができる。これにより、本体を商品や薄手の道具に密着させた状態でも、ス イッチ片と連結された取り付け状態検出手段は、本体が取り外されたと判断する ので、アラーム出力が行われる。よって、盗難が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態の盗難防止装置の機能の概念を示すブロ
ック図である。
【図2】本形態の盗難防止装置の外観構成を示す図であ
り、(A)は側面図、(B)は取り付け面側から見た図
である。
【図3】本形態の盗難防止装置の使用方法の一例を示す
図である。
【図4】本形態の盗難防止装置内部の盗難防止回路の構
成を示すブロック図である。
【図5】リミットスイッチと連結されるスイッチ片の形
状を示す図である。
【図6】スイッチ片の作用を示す図であり、(A)は商
品面にスイッチ片を押し当てた状態を示す図、(B)は
スイッチ片が折れた状態を示す図である。
【図7】本体の取り付け面に貼られた両面テープと商品
面との間にカッタナイフ等の刃物が挿入される状態を示
す図である。
【図8】コードの他の形態を示す概略図である。
【図9】被膜導電コードを有する従来の盗難防止装置の
概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 盗難防止装置 2 本体 2a スイッチ片 2b リミットスイッチ 2c ループ切断・短絡検出回路 2d 盗難検出回路 2e アラーム出力回路 2f ブザー 3a,3b コード 4 商品 10 盗難防止装置 11 本体 12 コード 13 取り付け面 14 両面テープ 15 スイッチ片 16 動作スイッチ片 21 商品 22 枠

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品に直接取り付けられて盗難を防止す
    る盗難防止装置において、 本体から所定の長さを有するように設けられるループ状
    の第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コード
    と、 前記第1の被覆導電コードおよび前記第2の被覆導電コ
    ードの少なくとも一方が切断されるか、あるいは前記第
    1の被覆導電コードおよび前記第2の被覆導電コードど
    うしが短絡されたことを検出するループ切断・短絡検出
    手段と、 弾性力によって支持されるとともに、前記本体の取り付
    け面から外側に突出するように設けられる棒状のスイッ
    チ片と、 前記スイッチ片の押し込み量に応じて前記本体の前記商
    品への取り付け状態を検出する取り付け状態検出手段
    と、 前記ループ切断・短絡検出手段により前記切断または前
    記短絡が検出されるか、あるいは前記取り付け状態検出
    手段により前記本体が前記商品から取り外されているこ
    とが検出されることにより、盗難を検出する盗難検出手
    段と、 前記盗難が検出されると、アラーム音を出力するアラー
    ム手段と、 を有することを特徴とする盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ片には、横方向からの力を
    受けたときに所定の位置で折れるように切り込みが形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の盗難防止装
    置。
  3. 【請求項3】 商品に直接取り付けられて盗難を防止す
    る盗難防止装置において、 本体から所定の長さを有するように設けられるループ状
    の第1の被覆導電コードおよび第2の被覆導電コード
    と、 前記第1の被覆導電コードおよび前記第2の被覆導電コ
    ードの少なくとも一方が切断されるか、あるいは前記第
    1の被覆導電コードおよび前記第2の被覆導電コードど
    うしが短絡されたことを検出するループ切断・短絡検出
    手段と、 前記ループ切断・短絡検出手段により前記切断または前
    記短絡が検出されることにより、盗難を検出する盗難検
    出手段と、 前記盗難が検出されると、アラーム音を出力するアラー
    ム手段と、 を有することを特徴とする盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 商品に直接取り付けられて盗難を防止す
    る盗難防止装置において、 弾性力によって支持され、かつ前記本体の取り付け面か
    ら外側に突出するように設けられるとともに、横方向か
    らの力を受けたときに所定の位置で折れるように切り込
    みが形成されている棒状のスイッチ片と、 前記スイッチ片の押し込み量に応じて前記本体の前記商
    品への取り付け状態を検出する取り付け状態検出手段
    と、 前記取り付け状態検出手段により前記本体が前記商品か
    ら取り外されていることが検出されることにより、盗難
    を検出する盗難検出手段と、 前記盗難が検出されると、アラーム音を出力するアラー
    ム手段と、 を有することを特徴とする盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 商品に直接取り付けられて盗難を防止す
    る盗難防止装置において、 本体から所定の長さを有するように設けられる1本のル
    ープ状被覆導電コードと、 前記ループ状の被覆導電コードとともに束ねられる、一
    端側が開放された1本の線状の被覆導電コードと、 前記ループ状の被覆導電コードが切断されるか、あるい
    は前記ループ状の被覆導電コードおよび前記線状の被覆
    導電コードどうしが短絡されたことを検出するコード切
    断・短絡検出手段と、 弾性力によって支持されるとともに、前記本体の取り付
    け面から外側に突出するように設けられる棒状のスイッ
    チ片と、 前記スイッチ片の押し込み量に応じて前記本体の前記商
    品への取り付け状態を検出する取り付け状態検出手段
    と、 前記コード切断・短絡検出手段により前記切断または前
    記短絡が検出されるか、あるいは前記取り付け状態検出
    手段により前記本体が前記商品から取り外されているこ
    とが検出されることにより、盗難を検出する盗難検出手
    段と、 前記盗難が検出されると、アラーム音を出力するアラー
    ム手段と、 を有することを特徴とする盗難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3384702B2 (ja) 1997-02-17 2003-03-10 三洋電機株式会社 盗難防止装置

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