JP3034461B2 - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

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JP3034461B2
JP3034461B2 JP8077339A JP7733996A JP3034461B2 JP 3034461 B2 JP3034461 B2 JP 3034461B2 JP 8077339 A JP8077339 A JP 8077339A JP 7733996 A JP7733996 A JP 7733996A JP 3034461 B2 JP3034461 B2 JP 3034461B2
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政市 菊地
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新井 照夫
雲海酒造株式会社
政市 菊地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般の可燃ゴミ
(生ゴミ、プラスチック、廃液、廃油等を含む)を焼
却、溶融する焼却炉、一次焼却された後の焼却灰、ばい
塵を更に二次的に焼却して溶融する焼却灰溶融型焼却炉
に関するものであり、特にイオン火炎を発生する火炎バ
ーナーを用いるのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】ゴミ、焼却灰等の処理対象物を1000
℃以上の高温により溶融して処理する焼却炉には各種方
式のものがあり、これまでは次のようなものがある。 1)表面方式 2)旋回流方式 3)コークスベッド方式 4)アーク方式 5)プラズマ方式 6)電気抵抗方式 7)誘導加熱方式
【0003】1)の表面方式は、焼却炉内に投入した処
理対象物を灯油又は重油バーナーの燃焼火炎やその熱で
溶融するものである。この方式には、炉に投入した処理
対象物を炉を回転させながら溶融する回転式、炉に投入
した処理対象物を押し具等で押し出しながら溶融する固
定式、炉に投入した処理対象物をその内部に吹き込んだ
可燃ガスにより溶融させる内部溶融式、バーナーの燃焼
火炎及びその熱を反射鏡で集中し、炉に投入した処理対
象物を効果的に溶融させる反射式がある。
【0004】2)の旋回流方式は、サイクロンの遠心分
離の原理を応用したものであり、燃焼に必要な燃料及び
空気と微粉砕した処理対象物とを筒型の焼却炉内に噴射
して焼却炉内において渦を発生させ、炉内壁面を旋回し
ながら落下する処理対象物を溶融する。これは乾燥させ
た汚泥を処理する場合に良く用いられる。この方式に
は、炉が縦向きの立型の他、炉が横向きの横型、炉が斜
め向きの傾斜型、それらの複合型がある。
【0005】3)のコークスベッド方式は、筒型の焼却
炉内に処理対象物とコークス、石灰石、砕石(塩基度調
整剤)を投入し、焼却炉の底側から吹き込んだ熱風でコ
ークスベッドを高温化し、この熱で処理対象物を溶融す
るものである。
【0006】4)のアーク方式は、焼却炉内に設けた電
極とベースメタルとの間にアーク放電を起こし、このア
ーク放電の熱で焼却炉内に投入した処理対象物を溶融す
るものである。
【0007】5)のプラズマ方式は、焼却炉内に設けた
プラズマトーチにより高温のプラズマガスを発生し、こ
の高温のプラズマガスにより焼却炉内に投入した処理対
象物を溶融するものである。プラズマトーチは放電によ
りガスをプラズマ化する。
【0008】6)の電気抵抗方式は、焼却炉内に投入し
た処理対象物の溶融部分に電極棒を差し込み、溶融物の
電気抵抗熱により加熱し、さらに投入される処理対象物
を溶融するものである。
【0009】7)の誘導加熱方式は、焼却炉内に投入し
た処理対象物と鉄屑等の誘電体との混合物に炉の外周に
設けた誘導コイルからの磁束を作用して誘電体に渦電流
を発生し、そのジュール熱で誘電体を加熱し処理対象物
を溶融するものである。
【0010】前記説明したものは何れも溶融温度が10
00〜1500℃位のものであるが、より高温を発生す
ることができるものとして、バーナーで灯油、重油等の
燃料を燃焼し、その燃焼火炎をプラズマ化(イオン化)
して、そのイオン火炎で処理対象物を溶融するものがあ
る。図12、13はこのイオン火炎を用いた焼却炉の従
来例である。
【0011】この焼却炉は、キャスターブル耐火物で筒
状に作製された焼却炉本体Aの内部に火格子B、Cを介
して上下に中性火炎室D、準プラズマ(準イオン)火炎
室E、プラズマ(イオン)火炎室Fが形成され、イオン
火炎室F部分の炉壁に3機の灯油バーナーGが取り付け
られ、イオン火炎室F内の灯油バーナーGの先に火炎接
触電離材Hなるものが配置され、また灯油バーナーGの
火炎が当たる部分の炉壁面に電磁コイルIが配備されて
なる。この焼却炉では、前記電磁コイルIにパルス電流
等を印加して高周波磁場(例えば磁束密度10000以
上、周波数20〜50MHz程度の高周波磁場)を発生
すると、高周波磁場で火炎接触電離材Hが活性化され
て、同火炎接触電離材Hにエネルギー印加作用がもたら
され、この火炎接触電離材Hに触れた灯油バーナーGの
燃焼火炎(炭化水素火炎)がイオン化(プラズマ化)さ
れてイオン火炎となる。このイオン火炎はイオン火炎室
Fにおいてイオン数が多い状態にあるが、準イオン室E
においてはイオン数が減少して準イオン火炎となり、中
性火炎室Dでは通常の中性火炎となる。この焼却炉で
は、ゴミ投入口Jにゴミ等の処理対象物を投入すると、
中性火炎室Dで乾燥、燃焼され、準イオン火炎室E、イ
オン火炎室Fを落下しながら徐々に溶融されて排出口K
から溶融物となって排出される。
【0012】ところで、通常の燃焼による炭化水素火炎
中にも価電粒子(炭素イオン、水素イオン、酸素イオン
等)の存在するイオン火炎の状態が存在するが、発生さ
れるイオンの数は少なく、また磁場の無い状態ではイオ
ン同士がすぐに再結合してH2O、CO2等を生成し、
中性火炎の状態になってしまう。イオン火炎から中性火
炎に移行する段階では、吸熱作用を有する再結合反応が
起きて火炎から熱が奪われるため、中性火炎はイオン火
炎に比べてエネルギー量が減少した状態となる。例え
ば、灯油は1リットル当り約8000Kカロリーのエネ
ルギーを持つと言われ、原子状の解離反応で放出される
カロリーは10000Kカロリーを超えるとされている
が、通常の燃焼ではイオン火炎状態が非常に短命であ
り、すぐに中性火炎の状態に移行してしまうため、高温
を発生させることができなかった。
【0013】しかし図12、13の焼却炉では、火炎接
触電離材Hの助けで多数のイオンを発生してイオン火炎
を作ることができ、また発生したイオンの再結合を電磁
コイルIの高周波磁場で幾分阻止することができるた
め、比較的長い時間に渡ってイオン火炎の状態を維持す
ることができ、炉内温度を3000度以上にすることが
可能となっていた。
【0014】なお、前記焼却炉で用いられる火炎接触電
離材Hは、光活性物質に磁性体を配合してなる組成物
を、酸化雰囲気中で結晶することにより製造されるもの
である。前記光活性物質は、セレン、カドミウム、チタ
ニウム、リチウム、バリウム、タリウム等の単体や、そ
の酸化物、硫化物、ハロゲン化物等の化合物であり、磁
性体としては、強磁性体(鉄、ニッケル、コバルト及び
その化合物等)や常磁性体(マンガン、アルミニウム、
スズ及びその化合物)、反磁性体(ビスマス、リン、
銅、カルシウム、及びその化合物)である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図12、13の焼却炉
は、灯油、重油等の燃料を通常燃焼させる焼却炉に比べ
て格段の高温を発生することができ、各種処理対象物を
短時間で処理することができるが次のような問題もあっ
た。1.投入口Jに投入した処理対象物が中性火炎室D
で焼却される際、投入口Jや排煙筒Lから外に焼却灰が
飛散することがあり、このため焼却炉に飛散防止のフィ
ルタ等を設ける必要がある。2.処理対象物は火格子
B、Cを介して上下に仕切られた中性火炎室D、準イオ
ン火炎室E、イオン火炎室Fで段階的に処理されるた
め、処理に時間がかかる。
【0016】本発明の目的は、灰等の飛散が防止され、
尚且つ処理対象物が速やかに処理される処理能力の高い
焼却炉を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の焼却炉は、焼却炉本体1内にゴミ等の処理対象物を
通す耐熱性パイプ3が上下方向に配管され、焼却炉本体
1の周囲に前記耐熱性パイプ3に向けて火炎を噴射する
火炎バーナー2が取り付けられ、耐熱性パイプ3は黒鉛
パイプ25の外周面に酸化物等被覆26が形成されてな
り、黒鉛パイプ25をマイナス電位にした焼却炉であ
る。
【0018】本発明のうち請求項2記載の焼却炉は、焼
却炉本体1内にゴミ等の処理対象物を通す耐熱性パイプ
3が上下方向に2本以上配管され、焼却炉本体1の周囲
に前記耐熱性パイプ3に向けて火炎を噴射する火炎バー
ナー2が放射状に2機以上取り付けられ、耐熱性パイプ
3は黒鉛パイプ25の外周面に酸化物等被覆26が形成
されてなり、黒鉛パイプ25をマイナス電位にした焼却
炉である。
【0019】本発明のうち請求項3記載の焼却炉は、焼
却炉本体1内にゴミ等の処理対象物を通す耐熱性パイプ
3が上下方向に1本配管され、焼却炉本体1の周囲に前
記耐熱性パイプ3に向けて火炎を噴射する火炎バーナー
2が1機取り付けられ、焼却炉本体1の周囲のうち火炎
バーナー2と対向する位置に、焼却炉本体1内に高周波
磁場を発生させる電磁コイル100を設け、耐熱性パイ
プ3は黒鉛パイプ25の外周面に酸化物等被覆26が形
成されてなり、黒鉛パイプ25をマイナス電位にした
却炉である。
【0020】本発明のうち請求項4記載の焼却炉は、請
求項1〜請求項3記載の焼却炉における焼却炉本体
(1)は下部に溶融溜(18)があり、それより下に溶
解取出筒口(12)があり、焼却炉本体(1)の上部の
排煙口に排気ガス浄化装置が取り付けられたものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態1】本発明の焼却炉の実施形態例を
図1〜9に基づいて説明する。図1に示す焼却炉は、架
台10の上に略円筒状の焼却炉本体1を設置してあり、
同焼却炉本体1の周囲に、イオン増殖器4を付加したイ
オン火炎発生装置(火炎バーナー)2を4機、放射状に
配置して設けてある。この焼却炉本体1の上部中央には
排煙筒11を設けてあり、またこの排煙筒11を取り囲
むように4本の耐熱性パイプ3を設けてある。この焼却
炉本体1の外側は防磁性を有する鉄板でカバーしてあ
り、これにより鉄製ケーシング(外ケーシング)13を
設けてある。
【0022】前記焼却炉本体1は、4500度程度の高
温に耐えうるキャスターブル耐火物、即ち耐火性骨材と
アルミナセメント又はリン酸等の水硬剤を混合した耐火
物で作製し、同キャスターブル耐火物の外表面を鉄板で
被覆して内ケーシング14を設けてある。なお、焼却炉
本体1は黒鉛、その他の耐火物で作製することもでき
る。
【0023】前記耐熱性パイプ3は図8に示すように、
黒鉛素材をパイプ状に成型圧縮した後に焼成した黒鉛パ
イプ25であり、その外表面に酸化物被膜26を形成し
てある。黒鉛パイプ25は導電性であり、同パイプ25
に電源装置27のマイナス極を、焼却炉本体1の鉄製内
ケーシング14にプラス極を接続してある。電源装置2
7は、電圧15000〜30000V、電流20〜50
mAの直流電圧を発生し、この直流電圧により黒鉛パイ
プ25をマイナス電位に設定することができる。黒鉛そ
のものは融点が4500度程度の高耐熱性素材である
が、空気(酸素)雰囲気中では1500度程度で酸化さ
れ、すぐに劣化してしまう。しかし、黒鉛パイプ25に
酸化物被膜26を形成し、且つ黒鉛パイプ25をマイナ
ス電位とすることにより、酸化を促進する酸素イオン
(陰イオン)の結合を阻止し、4000度前後の高温下
でも長期使用できるようにしてある。
【0024】前記耐熱性パイプ3は図2に示すように焼
却炉本体1の内側に設けた上下2枚の黒鉛製火格子板1
5、16によって支持され、各耐熱性パイプ3はイオン
火炎発生装置2の真正面に配置されるようにしてある。
この耐熱性パイプ3はその上端を焼却炉本体1の上部の
ゴミ投入ホッパー17へ配管してあり、下端を焼却炉本
体1の底の溶融溜18内へ通してある。ゴミ投入ホッパ
ー17に投入された処理対象物は耐熱性パイプ3内を落
下して焼却炉本体1の溶融溜18内に溶融物となって溜
められる。
【0025】前記火格子板15、16のうち上側のもの
はイオン火炎発生装置2の取り付け位置より上側に、下
側のものはイオン火炎発生装置2の取り付け位置より下
側に、夫々配置され、イオン火炎発生装置2の噴射火炎
(陽イオン火炎)は第1、2両火格子板15、16の間
の空間内に収まるようにしてある。但し、この陽イオン
火炎は、炉内に形成される後述の高周波磁場により焼却
炉本体1の内側にドーナツ状に閉じ込められ、火格子板
15、16や炉壁に触れることはない。
【0026】前記排気筒11は焼却炉本体1と同じキャ
スターブル耐火物で筒状に作製してあり、炉内で発生し
た煙や熱を外に排気することができる。この排気筒11
の先端は図9の排気ガス浄化装置群と接続してある。焼
却炉本体1の底部中央には筒状の溶解取出筒12を設け
てあり、排気筒11同様にキャスターブル耐火物で作製
してある。この溶解取出筒12の先には開閉シャッター
19を設けてあり、同シャッター19は図示されていな
い駆動装置により開閉駆動され、溶融溜18が溶融物で
一杯になると自動的に開いて溶融物を排出し、溶融物が
排出されて空になると自動的に閉じる。
【0027】前記焼却炉本体1の溶融溜18部分の外壁
には水冷ジャケット20を取り付け、その外周に高周波
コイル21を取り付けてある。この高周波コイル21か
ら発せられる高周波磁場は溶融溜18内の溶融物を加熱
し、溶融物の固化を防止して、溶解取出筒12からのス
ムーズな排出を可能にする。
【0028】前記焼却炉本体1の外側を覆う外ケーシン
グ13は図1に示すごとく4本の熱風回収パイプ22を
取り付けてあり、各熱風回収パイプ22の先は対応する
イオン火炎発生装置2と接続してある。この熱風回収パ
イプ22は焼却炉本体1からの輻射熱で加熱された高温
の空気を回収し、高温の空気をイオン火炎発生装置2に
送り込んで熱の再利用を行ない、焼却炉のエネルギー効
率を高めるものである。
【0029】図1のイオン火炎発生装置2は図3に示す
ように、ターボファン30と、モータ31と、同モータ
31により駆動される軸流圧縮機(タービン)32と、
イオン火炎発生部40とを備え、火炎噴射口の先に図4
のイオン増殖器4を設けてある。このイオン火炎発生装
置2のイオン火炎発生部40には図示されていない燃料
パイプ及びエアパイプを介して図9に示す燃料装置70
及びエアータンク74を接続してある。
【0030】前記ターボファン30は熱風回収パイプ2
2から高温の空気を取り込んでタービン32に送り出
す。このターボファン30は図3に示すようにエア調整
弁(ダンパー)33を備え、同ダンパー33の開度を調
整することにより空気吸入量を調整して、タービン32
に供給する空気量を調整することが可能である。タービ
ン32はモータ31で回転駆動されるシャフト34に動
翼35、圧縮翼36、分配翼37を取り付けてあり、こ
れら翼35、36が固定された静翼38の内側で回転さ
れると、ターボファン30から送り込まれた空気がイオ
ン火炎発生部40側に圧縮されて噴射される。ここで噴
射されるエアは分配翼37で攪拌され、均圧化されてイ
オン火炎発生部40の5本の燃料煙霧化器43に送り出
される。
【0031】前記イオン火炎発生部40は図3に示すよ
うに、その筒状本体41を強磁性金属(鉄、ニッケル、
コバルト等)で作製し、同筒状本体41内に図6に示す
燃料煙霧化器43を5本、図5のように配置して取り付
け、燃料煙霧化器43の先方には略筒状の火炎接触電離
材44を取り付けてある。また筒状本体41の外周には
鉄芯入の電磁コイル45を取り付けてある。なお、燃料
煙霧化器43は図5に示した金属板42により筒状本体
41内に固定してある。
【0032】前記燃料煙霧化器43は図6に示すよう
に、その筒状本体50を非磁性金属(真鍮、ステンレス
等)で作製し、その後端部内側に、約15k圧の高圧空
気を噴射する非磁性金属製の空気噴射ノズル(ノズル内
径1〜2mφ)51と、燃料(灯油、金属粉末混合油、
水)を滴下する非磁性金属製の燃料滴下ノズル52を挿
入・固定してある。この燃料煙霧化器43の筒状本体5
0の先端部53内面は図示されているごとく外広がりに
テーパー加工され、テーパー面の角度θは40〜60
度、テーパー部長dは10〜15mmである。この燃料
煙霧化器43の筒状本体50の後端部外周面は、その周
方向に間隔を空けて幅1.5〜2mmのスリット54を
15〜20個程度設け、これらスリット54の先方部分
の角度φを45度としてある。前記燃料滴下ノズル52
はこれらスリット54の一つから差し込んである。な
お、燃料煙霧化器43の筒状本体50の内径cは35〜
45mm、全長(a+b+d)は170〜215mmで
ある。ちなみにaは160〜200mm、bは50〜6
0mmである。また、前記燃料滴下ノズル52は、燃料
装置70から供給される燃料を攪拌するための攪拌器5
5を備え、この攪拌器55はスパイラル状の回転翼56
を有し、モータ57で回転翼56が回転される。
【0033】前記燃料煙霧化器43では、燃料滴下ノズ
ル52から滴下される燃料が、その後方のタービン33
から送風される高速の空気と、空気噴射ノズル51から
噴射される高圧の空気で0.01μ以下の微粒子に煙霧
化されて、先端部53から噴射される。この燃料煙霧化
器43では、先端部53のテーパーにより、一度煙霧化
した燃料が再液化されることなくスムーズに噴出され、
高い煙霧化効率が達成される。
【0034】前記火炎接触電離材44は、光活性物質に
磁性体を配合してなる組成物を酸化雰囲気中で結晶する
ことにより製造されるものである。前記光活性物質は、
セレン、カドミウム、チタニウム、リチウム、バリウ
ム、タリウム等の単体や、その酸化物、硫化物、ハロゲ
ン化物等の化合物であり、磁性体は、強磁性体(鉄、ニ
ッケル、コバルト及びその化合物等)や常磁性体(マン
ガン、アルミニウム、スズ及びその化合物)、反磁性体
(ビスマス、リン、銅、カルシウム、及びその化合物)
である。
【0035】前記電磁コイル45は図3に示すように、
鉄芯47に銅線コイル46を取り付けたものであり、銅
線コイル46には図示されていない電源装置を接続して
ある。この電磁コイル45は、電源装置からパルス電流
が印加されると同コイル内側に強力な高周波磁場を発生
し、イオン火炎発生部40の強磁性金属製筒状本体41
を強力に磁化する。前記高周波磁場は、例えば磁束密度
10000以上、周波数20〜50MHz程度のもので
ある。電磁コイル45で磁化された筒状本体41はその
内側に高周波磁場を発生し、火炎接触電離材44を活性
化し、火炎接触電離材44に触れる炭化水素火炎を陽イ
オン(炭素イオン、水素イオン、鉄イオン等)と陰イオ
ン(酸素イオン)を多数有するイオン火炎にする。な
お、高周波磁場で活性化された火炎接触電離材44では
煙霧化された燃料が触れるだけで発火が誘発されるが、
火炎接触電離材44に着火電極48を設けて火炎着火の
確実性を高めてある。
【0036】図1のイオン増殖器4は図4に示すよう
に、その筒状本体60を非磁性金属(真鍮、ステンレス
等)のリング61と強磁性金属(鉄、ニッケル、コバル
ト等)のリング62を交互につないで筒状に作製し、各
強磁性金属リング62の外周に電磁コイル63を取り付
けてある。強磁性金属リング62は3段有り、電磁コイ
ル63も3段ある。各電磁コイル63は強磁性金属リン
グ62の外周に絶縁紙64を挟んでホルマル銅線65を
巻き付け、その外周に絶縁紙64を挟んで冷却用銅パイ
プ66を巻き付け、その外周に絶縁紙64を挟んで金属
カバー67を巻き付けて作製してある。なお、個々の電
磁コイル63は発生した磁力やバーナー2の振動で位置
ずれ等を起こさないよう、筒状本体60の外周のフラン
ジ68に強固に固定してある。
【0037】前記各電磁コイル63のホルマル銅線65
は図示されていない電源装置と配線し、同電源装置から
大パルス電流を印加できるようにしてある。この電磁コ
イル63は、大パルス電流を流すとコイル内側に強力な
高周波磁場を発生し、この高周波磁場で内側の強磁性金
属リング62を強力に磁化し、磁化された各強磁性金属
リング62はその内側に強力な高周波磁場を形成する。
この強磁性金属リング62の内側の高周波磁場はイオン
火炎発生部40で発生されるイオン火炎中のイオンを振
動させると共に陽イオンを火炎噴射口側に加速し、陰イ
オンをイオン火炎発生部側に加速し、また陽イオンや陰
イオンを他の粒子(イオン化された粒子やされていない
粒子)に弾性衝突させながら陽イオン及び陰イオンの数
を増大する。また、交互に配した強磁性金属リング62
及び非磁性金属リング61により、イオン火炎に段階的
な磁気絞りをかけて圧縮し(ピンチ効果)、圧縮した陽
イオン火炎を焼却炉本体1内に噴射する。なお、陰イオ
ン火炎はイオン火炎発生部40側に噴射される。
【0038】前記各電磁コイル63の冷却用銅パイプ6
6は図示されていない冷却装置と配管し、冷却用銅パイ
プ66に冷却水を流して電磁コイル63を冷却すること
ができるようにしてある。電磁コイル63は、大電流が
流れるホルマル銅線65の熱と、内側のイオン火炎によ
る熱を受けて高温になるが、前記冷却水により加熱防止
を達成している。電磁コイル63の冷却には、水、その
他の各種冷媒を用いる他、強制空冷方式を採用すること
もできる。
【0039】以上説明したイオン火炎発生装置2におい
て、イオン増殖器4は多段式の電磁コイル63による高
周波磁場を用いたが、イオン増殖器4の筒状本体60内
にイオンを振動させ、加速させることのできる強電場を
形成するようにしてもよい。
【0040】前記イオン火炎発生装置2に燃料を供給す
る燃料装置70は図9に示すように、灯油、金属粉末混
合油、水を供給するための灯油供給器71、水供給器7
2、金属燃料供給器73の3つからなる。このうち灯油
供給器71は灯油を溜めるタンク、水供給器72は水を
溜めるタンクである。
【0041】前記金属燃料供給器73は図7に示すよう
に、絶縁物質で作製した灯油タンク80の底にマイナス
電極81を取り付け、同マイナス電極81に近接して2
本のプラス電極棒82を取り付ける。マイナス電極81
はタンク80の底の中央部に垂直に縦て固定し、2本の
プラス電極棒82は、タンク80の両側壁に水平に差し
込む形態で取り付け、同差し込み部には差し込んだプラ
ス電極棒82を抜き差し自在にすると共に液漏れを防止
するグランドパッキン84を取り付ける。
【0042】前記マイナス電極81は導電性金属を円柱
状に作製したものであるが、左右両側のプラス電極棒8
2との間で効率の良い放電が実現されるような他の形状
に作製することもできる。また前記2本のプラス電極棒
82のうち1本は鉄を長尺な丸棒状に作製したものであ
り、1本はアルミを長尺な丸棒状に作製したものであ
る。夫々のプラス電極棒82はマイナス電極81との間
に効率の良い放電が実現される他の形状や、角棒状等に
も作製することができる。
【0043】前記各プラス電極棒82は自動送込機(電
極可動装置)85により支持し、その先端部を燃料タン
ク80の側面のグランドパッキン84から同燃料タンク
80の内側に差し込ませてマイナス電極81との間で放
電が起こりやすい間隔に調整してある。自動送込機85
は、プラス電極棒82の先端が減って短くなると、その
短くなった分だけをマイナス電極81側に自動的に送り
出すことができ、電極間距離を常時一定に保持すること
ができる。ちなみに、前記自動送込機85によるプラス
電極棒82の送り出し量制御は、例えばタンク80の外
側から光学センサで電極間の距離を測定する、電極間の
電位や電流をモニタして適切な放電が起こるようにす
る、放電による電極棒の減り具合を単位時間当りの減少
量として予め求めておく、等の各種方法により実現する
ことができる。
【0044】前記マイナス電極81とプラス電極棒82
とには高圧電源装置86を接続してあり、両極間に例え
ば30000〜100000V位を印加することができ
る。なお、この印加電圧や電流はマイナス電極81やプ
ラス電極棒82の形状や極間距離、電極素材に応じて適
宜設定することができる。
【0045】前記燃料タンク80には、タンク内の燃料
量を計測する燃料量監視装置(図示されていない)も設
けてあり、タンク80内のマイナス電極81及びプラス
電極棒82が液面から露出するのを防止できるようにし
てある。この燃料量監視装置は例えば、燃料が所定量減
るとその分を追加供給する、或いは管理者に報知するも
のである。この燃料量監視装置により、液面から電極が
露出された状態で放電が起こるのを防止し、燃料である
灯油に着火して燃料タンク80が火災、爆発するのを防
ぐ。
【0046】燃料タンク80の上部には攪拌装置87を
設けてある。この攪拌装置87は、モータ88と同モー
タ88により駆動されて回転するプロペラ89とからな
り、燃料タンク80内の灯油をプロペラ89により攪拌
することができる。プロペラ89の回転数は適宜設定す
ることができる。
【0047】前記金属燃料供給器73では、マイナス電
極81と鉄、アルミのプラス電極棒82との間に300
00〜100000Vの電圧を印加して両極間に放電を
起こすと、プラス電極棒82の表面から微粒子(0.5
mm以下の粉末)状の鉄粉末、アルミ粉末が剥ぎ取られ
て灯油中に放出され、このとき灯油中で炭化水素の炭素
が折出され、その折出された炭素に鉄やアルミの金属粉
末が付着して金属粉末と灯油が混合した金属粉末混合油
が製造される。この金属粉末混合油には必要に応じて界
面活性剤を加えることができ、このようにすれば金属粉
末混合油を比較的長時間貯蔵しておくことも可能とな
る。但し、使用する界面活性剤は燃焼を妨げないもので
あることとする。
【0048】なお、図9の灯油供給器71には、クラッ
キング装置なるものを設けることもできる。クラッキン
グ装置は、沸点の高い重質石油を分解して沸点の低い軽
質石油(ガソリン等)を製造するものである。このクラ
ッキング装置は、例えばシリカ−アルミナ触媒を用いる
接触分解方式のものや、触媒を用いずに高温(800〜
850度)で行なう熱分解方式のものがある。また、ニ
ッケル、タングステン等をシリカ−アルミナに担持させ
た触媒を用い、高圧の水素を利用して行なう水素化分解
方式のものもある。このクラッキング装置は、灯油に替
わり重油等の沸点の高い燃料を用いる場合に特に有効で
ある。
【0049】図9の灯油供給器71、水供給器72、金
属燃料供給器73は燃料パイプを介してイオン火炎発生
装置2の燃料滴下ノズル52と接続し、同燃料滴下ノズ
ル52へ灯油、金属粉末混合油、水を供給できるように
してある。これら供給器71、72、73からは燃料切
替器等により必要な燃料だけを一つ或いは2以上を組み
合わせて燃料滴下ノズル52に供給することができる。
例えば、イオン火炎発生装置2の点火開始から1800
度程度までは灯油のみを供給し、その後2500度程度
までは金属粉末混合油を供給し、その後は金属粉末混合
油と水とを供給することができ、燃焼温度に応じて適切
な燃料を選択して供給することができるようにしてあ
る。
【0050】前記イオン火炎発生装置2は焼却炉本体1
の外周に4本、十字状(放射状)に取り付け、各2本づ
つが対向するようにしてある。イオン火炎発生装置2を
十字状に配置することにより、各イオン火炎発生装置2
から発せられる爆発的な燃焼(13〜15m/sの燃
焼)による高燃焼音を互いに衝突させ、音波の打ち消し
作用や音波の衝突により生じるドップラー効果により減
音できるようにしてある。またイオン火炎発生装置2を
均等間隔の放射状に配置することで、各装置2のイオン
増殖器4から発せられる高周波磁場をトカマク方式の閉
じ込めに必要な磁場に成形できるようにもしてある。即
ち、イオン火炎発生装置2から噴射される陽イオン火炎
を前記成形磁場によりトラップし、焼却炉本体1内にお
いてドーナツ状に閉じ込めできるようにしてある。この
トカマク方式の磁場により高温で侵食性の強い陽イオン
火炎を耐熱性パイプ3にのみ集中して効果的な焼却がで
きるようにし、また焼却炉本体1の内壁や火格子板1
5、16等には当たらないようにして炉の耐久性を高め
ている。
【0051】図9に示す排気ガス浄化装置群は、排気ガ
ス冷却タンク90、クーリングタワー91、脱塩装置
(脱塩槽)92、脱硫装置(脱硫槽)93、脱硝装置
(脱窒素槽)94、水槽95からなる。焼却炉本体1の
排気筒11から排気される高温で有害ガスは、排気ガス
冷却タンク90で冷却され、脱塩槽92で塩化物が除去
され、脱硫槽93で硫化物が除去され、脱窒素槽93で
窒素ガスが除去されて、低温、無公害のガスを大気中に
放出できるようにしてある。
【0052】前記焼却炉は図9に示すように、搬送され
てきた処理対象物を高所のゴミ投入ホッパー17に送り
込む搬送装置95や、焼却炉の溶解取出筒12から排出
される溶融物を冷やし、固化し、粉砕してダンプカー等
に積載するための処理装置96等を備える。
【0053】
【動作例】前記焼却炉の動作例を以下に説明する。前記
イオン火炎発生装置2は、スタートすると、1800度
位まで灯油を燃焼して陽イオン火炎を発生し、その後1
800度を超えたころから金属粉末混合油を燃焼して陽
イオン火炎を発生し、その後2500度を超えるころか
ら水も燃焼して4000度を超える強力な陽イオン火炎
を発生する。
【0054】焼却炉本体1内には4機のイオン火炎発生
装置2から高エネルギーの陽イオン火炎が噴射され、こ
の陽イオン火炎がドーナツ状に閉じ込められ、炉内温度
が4000〜4500度程度に保たれる。この状態でゴ
ミ投入ホッパー17に処理対象物を投入すると、これら
処理対象物は耐熱性パイプ3を落下する際、炉内の陽イ
オン火炎及びその熱にさらされて瞬時に焼却、溶融さ
れ、高温の溶融物となって溶融溜18に溜められる。溶
融溜18内は高周波により加温されており、溶融物は固
化することなく溶融状態のまま溜められる。溶融溜18
が溶融物で一杯になると開閉シャッター19が開き、排
出される溶融物は後段の装置96により冷却、固化さ
れ、粉砕されてスラグとなり、トラック等により搬出さ
れる。
【0055】
【発明の実施の形態2】本発明の焼却炉においては、焼
却炉本体1にイオン増殖器4を付加したイオン火炎発生
装置2を2機以上、放射状に設けることが望ましく、例
えば3機、5機、6機等と設ける。図11の焼却炉は5
機のイオン火炎発生装置2を備えるものであり、各イオ
ン発生装置2のイオン増殖器4から放射される高周波磁
場がトカマク式の閉じ込めに適する磁場に成形され、ま
た各イオン火炎発生装置2から噴射される燃焼音が焼却
炉本体1内で互いに衝突されて消音される。なお、放射
状にイオン火炎発生装置2を配置しても十分なトカマク
式の閉じ込め磁場が形成されない場合には、別途電磁コ
イルを設けてイオン火炎をドーナツ状に封じ込めするよ
うにすることも可能である。
【0056】
【発明の実施の形態3】本発明の焼却炉においては、焼
却炉本体1に1機だけイオン火炎発生装置2を設けるこ
とも可能である。図10はその例であり、イオン火炎発
生装置2の対向位置、及び左右位置に別途電磁コイル
(強磁場/電場発生器)100を設けるものである。こ
の電磁コイル100は図4に示したイオン増殖器4と同
一の構造を有するものであり、筒状本体60を非磁性金
属(真鍮、ステンレス等)のリング61と強磁性金属
(鉄、ニッケル、コバルト等)のリング62を交互につ
ないで筒状に作製し、各強磁性金属リング62の外周に
電磁コイル63を取り付けるものである。
【0057】この焼却炉において、焼却炉本体1内に噴
射される陽イオン火炎は、イオン増殖器4から発生され
る高周波磁場と電磁コイル100から発生される高周波
磁場によりドーナツ状に閉じ込められる。焼却炉本体1
に設ける耐熱性パイプ3はイオン火炎発生装置2に近付
けて配置することもできるが、図中に仮想線で示される
ように炉の中心に配置することもできる。
【0058】
【発明の効果】本発明のうち請求項1から請求項4記載
の焼却炉を用いれば次のような効果を得ることができ
る。 1.処理対象物を火炎が直接作用する耐熱性パイプに投
入して焼却、溶融するため、連続的、且つ迅速な処理が
可能となり、大量の焼却物を高速で処理することができ
る。 2.特にイオン火炎発生装置を火炎バーナーとして使用
すると、処理対象物をより高速に処理することができ
る。 3.処理対象物を耐熱性パイプ内に通して焼却、溶融す
るため、焼却の際に灰が外に飛散しない。灰の飛散を防
止するフィルタ類が不要となる。4.耐熱性パイプがマイナス電位に設定されるため、イ
オン火炎を用いるときの酸化が防止され、耐用年数が向
上する。
【0059】本発明のうち請求項2記載の焼却炉を用い
れば次のような効果が期待できる。 1.放射状に配置された火炎バーナーの火炎が焼却炉本
体内に集中されると共に、耐熱性パイプに集中されるた
め処理対象物を高速に処理することができる。2.耐熱性パイプがマイナス電位に設定されるため、イ
オン火炎を用いるときの酸化が防止され、耐用年数が向
上する。
【0060】本発明のうち請求項3記載の焼却炉を用い
れば次のような効果が期待できる。 1.火炎バーナーの火炎が焼却炉本体内に集中されると
共に、耐熱性パイプに集中されるため処理対象物を高速
に処理することができる。 2.イオン火炎発生装置2から発せられる爆発的な燃焼
による高燃焼音が互いに衝突して、音波の打ち消し作用
や音波の衝突により生じるドップラー効果により、焼却
炉本体1内にドーナツ状に閉じ込められ減音される。 3.イオン火炎発生装置2が放射状に配置されているの
で、イオン増殖器4から発せられる高周波磁場がトカマ
ク方式の閉じ込めに必要な磁場に成形され、この磁場に
より高温で侵食性の強い陽イオン火炎が耐熱性パイプ3
にのみ集中し、効果的な焼却ができる。また、当該陽イ
オン火炎が焼却炉本体1の内壁や火格子板15、16に
当たらず炉の耐久性が高まる。 4.耐熱性パイプがマイナス電位に設定されるため、イ
オン火炎を用いるときの酸化が防止され、耐用年数が向
上する。
【0061】本発明のうち請求項4記載の焼却炉を用い
れば次のような効果が期待できる。1.溶融された処理対象物を外部から閉ざされた焼却炉
本体内の溶融溜に溜めることができるので、一時的な溶
融物の保管が可能である。 2.溜められた溶融物を後処理装置で一括処理するのに
有用である。 3.排気ガス浄化装置群があるため、焼却炉本体1の排
気筒11から排気されるガスを浄化して大気中に放出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼却炉の第1の実施形態を示した概略
斜視図。
【図2】図1の焼却炉の縦断面図。
【図3】図1のイオン火炎発生装置の縦断面図。
【図4】図1のイオン増殖器の縦断面図。
【図5】図3のイオン火炎発生装置に取り付けられる燃
料煙霧化器の取り付け説明図。
【図6】図5の燃料煙霧化器の縦断面図。
【図7】図1の焼却炉に取り付けられる燃料装置のうち
金属燃料供給器の縦断面図。
【図8】図1の耐熱性パイプの酸化防止構造を示した説
明図。
【図9】図1の焼却炉の付加設備を示した概略図。
【図10】本発明の焼却炉の第2の実施形態を示した横
断面図。
【図11】本発明の焼却炉の第3の実施形態を示した横
断面図。
【図12】従来のイオン火炎発生装置を用いた焼却炉の
縦断面図。
【図13】(a)は図12の焼却炉の横断面図、(b)
は(a)の部分断面図。
【符号の説明】
1 焼却炉本体 2 火炎バーナー 3 耐熱性パイプ 18 溶融溜 25 黒鉛パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−105671(JP,A) 特開 平3−50405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/24 F23G 5/48 F23J 1/00 F23M 5/00 F23G 5/00 115

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却炉本体(1)内にゴミ等の処理対象物
    を通す耐熱性パイプ(3)が上下方向に配管され、焼却
    炉本体(1)の周囲に前記耐熱性パイプ(3)に向けて
    火炎を噴射する火炎バーナー(2)が取り付けられ、
    熱性パイプ(3)は黒鉛パイプ(25)の外周面に酸化
    物等被覆(26)が形成されてなり、黒鉛パイプ(2
    5)をマイナス電位にしたことを特徴とする焼却炉。
  2. 【請求項2】焼却炉本体(1)内にゴミ等の処理対象物
    を通す耐熱性パイプ(3)が上下方向に2本以上配管さ
    れ、焼却炉本体(1)の周囲に前記耐熱性パイプ(3)
    に向けて火炎を噴射する火炎バーナー(2)が放射状に
    2機以上取り付けられ、耐熱性パイプ(3)は黒鉛パイ
    プ(25)の外周面に酸化物等被覆(26)が形成され
    てなり、黒鉛パイプ(25)をマイナス電位にしたこと
    を特徴とする焼却炉。
  3. 【請求項3】焼却炉本体(1)内にゴミ等の処理対象物
    を通す耐熱性パイプ(3)が上下方向に1本配管され、
    焼却炉本体(1)の周囲に前記耐熱性パイプ(3)に向
    けて火炎を噴射する火炎バーナー(2)が1機取り付け
    られ、焼却炉本体(1)の周囲のうち火炎バーナー
    (2)と対向する位置に、焼却炉本体(1)内に高周波
    磁場を発生させる電磁コイル(100)を設け、耐熱性
    パイプ(3)は黒鉛パイプ(25)の外周面に酸化物等
    被覆(26)が形成されてなり、黒鉛パイプ(25)を
    マイナス電位にしたことを特徴とする焼却炉。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載のいずれかの焼
    却炉において、焼却炉本体(1)は下部に溶融溜(1
    8)があり、それより下に溶解取出筒口(12)があ
    り、焼却炉本体(1)の上部の排煙口に排気ガス浄化装
    置が取り付けられたことを特徴とする焼却炉。
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