JP3034369U - 貯血槽の照明具 - Google Patents

貯血槽の照明具

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JP3034369U JP1996004872U JP487296U JP3034369U JP 3034369 U JP3034369 U JP 3034369U JP 1996004872 U JP1996004872 U JP 1996004872U JP 487296 U JP487296 U JP 487296U JP 3034369 U JP3034369 U JP 3034369U
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三郎 岸
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株式会社ライフサポートジャパン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱することなく貯血槽を直接照明して血液
面のレベルに注意を強く喚起させることのできる貯血槽
の照明具を提供する。 【解決手段】 貯血槽10とは別体のケース内にランプ
を外部に対してほぼ遮光状態に収納し、かつランプの発
光を搬送する光ファイバ23をケースから導出させた光
源と、貯血槽10の上面10aに設けられるソケット2
6とを備えている。光ファイバ23の先端部には、この
光ファイバで搬送された発光を貯血槽10内の血液面に
向けてソケット26を通して光照射させるように、ソケ
ット26に着脱自在に係合するプラグ25が取付けられ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、患者の静脈から脱血した血液を人工肺に通して動脈血として還流さ せるために一時的に貯血する場合等に用いる透明な貯血槽の照明具に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
例えば、患者の心臓を手術又は治療するために、心臓をバイパスさせて静脈か ら脱血した血液を人工肺に通して動脈血として還流させる際に、貯血槽内の血液 が空になると、動脈血に空気が混入することにより、重大な過失事故につながる 可能性がある。通常貯血槽は手術が行われる部屋に配置されるために、室内照明 により貯血槽の血液面のレベルは一応確認することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、血液面をさらに明るくするために、別に用意したランプで貯血 槽を照明することも行われているが、十分な光量を得るために間近で照明すると 、その発熱により合成樹脂製の貯血槽を変形させる恐れがあった。
【0004】 本考案は、このような点に鑑みて、加熱することなく貯血槽を直接照明し、し かも貯血槽内の血液面のレベルに注意を強く喚起させることのできる貯血槽の照 明具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、この目的を達成するために、請求項1により、貯血槽とは別体のケ ース内にランプを外部に対してほぼ遮光状態に収納し、かつランプの発光を搬送 する光ファイバをケースから導出させた光源と、貯血槽の上面に設けられるソケ ットとを備え、光ファイバの先端部に、光ファイバで搬送された発光を貯血槽内 の血液面に向けてソケットを通して光照射させるように、ソケットに着脱自在に 係合するプラグが取付けられたことを特徴とする。
【0006】 光源は遮光された状態でその発光が光ファイバを通して貯血槽へ搬送される。 したがって、光ファイバが介在することにより、光源の発熱で貯血槽が加熱され ることはない。搬送されてきた発光は、貯血槽上面のソケットを通して貯血槽内 の血液面を光照射し、血液面を周囲から浮き出させる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1及び図3を基に本考案の一実施形態による人工肺と併用される貯血槽の照 明具を説明する。図1において、10は合成樹脂、例えばポリカーボネートのハ ウジングとして形成された貯血槽である。その上面10aには、複数個の静脈血 導入口11aと、点滴等用の複数個の液導入口16とが突設されたポート11が 設けられている。これらの液はフィルタ12を通して濾過され、底面に形成され た凸部14の周囲の流路14aから導出口15に導出される。上面10aの裏面 の両側には、フック17が下設されている。
【0008】 上面10aには、さらに本考案によりリング状のソケット26が接着されてい る。このソケットには、光束を搬送するために複数の素子を互いに接合して構成 された光ファイバ23の先端部に取付けられたリング状プラグ25が着脱自在に 係合される。
【0009】 図2において、20は貯血槽10とは別体のケース20aに構成された光源で あり、その発光を光ファイバ23を通して搬送させる。このケース内には、白色 発光を行う例えば100Wのハロゲンランプ29が収納されると共に、前面のつ まみ22によりその入力電力を調整可能にしている。ケース20aは、両側に通 気口20bを備え、外部に対してほぼ遮光されている。ハロゲンランプ29には 、その発光を集光する耐熱性のレンズ29aが前置されている。このレンズの前 方に位置したケース20aの前面には、リング状のソケット21が取付けられて いる。このソケットには、光源20の白色発光を搬送する光ファイバ23の基端 部に取付けられたリング状プラグ24が、着脱自在に係合されるようになってい る。
【0010】 貯血槽10の側面における血液面7aの低下を警告すべき位置には、光センサ 30が取付けられている。この光センサは、図3に示すように、ケース31の前 面に標準的な側面に対応した曲面状の窓32を備えると共に、ケース31の先端 部周囲に貯血槽の側面の曲面に追従して遮光し得るように弾性体より製作された フード33を備え、窓32の背後にフォトトランジスタ或は太陽電池等である光 検知素子34が設けられている。一方、光源20のケース20aの前面には、電 子ブザーである報知器38が取付けられると共に、増幅回路37を内蔵し、光セ ンサ30の所定レベルを上廻る検知信号が入力すると、その増幅出力により報知 器38を鳴動させる。尚、報知器38は、入射する光量が所定レベルを上廻ると 作動する点滅発光器して構成することもできる。光センサ30には、ケーブル3 9が接続し、その基端部のプラグ39aで光源20のケース20aの前面のソケ ットに接続可能になっている。
【0011】 このように構成された貯血槽10の照明具の使用方法及び動作を図4及び図5 を参照して説明する。台車8に突設されたポール8aに設けられたリング状支持 具9に、上方からフック17を係合させて貯血槽10を支持させる。他方のポー ル8bには、温度調整を行う熱交換器及び酸素を供給するガス交換器を内蔵した 人口肺1を取付ける。また、光源20を台車8に載置し、光ファイバ23をソケ ット21及び26に係合させる。貯血槽10の側面の血液面7aの低下を警告す べき位置には、光センサ30をそのケース31の前縁及びフード33に接着剤を 塗布して取付けておく。
【0012】 患者より静脈血が複数本のチューブ4で貯血槽10へ導入され、ポンプ6によ り人工肺1に供給され、動脈血に変換されてチューブ3を通して患者の動脈に還 流される。光源20の発光は光ファイバ23を通して搬送され、内側に照射光路 用の空洞を有するリング状ソケット26内から、図5に示すように、貯血槽10 内の血液7の血液面7aを光束で照射する。これにより、血液面7aが輝いてそ のレベルを容易に確認でき、貯血槽10内が周囲に対して浮き出すために血液面 7aに対する注意が強力に喚起される。周囲の明るさ或は貯血槽10の形状に応 じてつまみ22により照射光の光量を調整することができる。
【0013】 血液面7aが光センサ30の位置を上廻っている状態では血液により窓32が 遮光されている。血液面7aのレベルが下降して光センサ30の位置を下廻ると 、窓32に光入射し、報知器38が鳴動してレベル低下を警告する。光センサ3 0には、ソケット26からの照射光も直接又は反射により加わって十分な光量が 確保される。
【0014】 以上説明した照明具は、心臓以外の部位をバイパスさせて患者から脱血した血 液を人工肺を通さずに還流させる場合、或は血液還流のために貯血するのに代え て、貯えた生理食塩水、薬剤等の液を患者へ輸液する場合に用いる貯血槽にも用 いることができる。ソケット26からの照射光は、着色ランプへの交換或はそれ 以降の途中位置へのフィルタの挿入により着色することも考えられる。
【0015】 尚、前述の実施形態に代えて、ソケットは、貯血槽の上面に予め一体に形成し ておくこともできる。また、ソケット及びプラグの構造は、嵌合をより確実にす るために、その一方に係合突起を設け、他方にその係合溝を設ける等種々の構造 が考えられる。本考案は、前述の貯血槽に限らず、種々の構造の透明な貯血槽に 適用可能である。
【0016】 図6は本考案の別の実施形態によるソケット46を示すもので、前述のソケッ ト26に対応する部分の先端部に、プラグ25を着座させるように、その内径に 対応して内径を小さくした座部47が形成されている。そして、この座部には、 着色フィルタ49を光照射路48に着脱自在に装着させるように、半リング状の 溝47a及び残りの半リング状の挿入口47bとよりフィルタ装着部が形成され ている。着色フィルタ49を挿入口47bを通して溝47aに装着させると、ハ ロゲンランプ29の白色発光が着色されて、血液面7aを光照射する。着色は、 警告を意味するように赤にしたり、或は周囲の色に応じて又は血液以外の液を貯 えた場合の色に応じてその都度目立つように適宜選択するようにできる。
【0017】 図7は本考案のさらに別の実施形態によるソケットを示す。このソケット56 は、貯血槽10がフィルタ12を備えることにより、血液面7aがほぼ半円状に なるのに対応して、相対的に小さな相似形の断面半円状に形成されている。プラ グ55はこのソケットに係合する形状に形成し、光ファイバの先端部の素子も対 応した形状に配列する。これにより、血液面7aが対応した形状の光束でロスな く、全域を有効に輝面にできる。その外、ソケットは、単に矩形にする等必要に 応じて種々の形状に構成できる。
【0018】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、局部的に貯血槽内の血液面が輝くことにより周囲か ら浮き出し、貯血槽に対する注意が惹起されると共に、液面レベルの確認も容易 になる。光源は貯血槽から離して置くことができ、貯血槽が加熱されず、合成樹 脂製であっても加熱変形する恐れもない。貯血槽内に集光させるために、光源の 電力を有効に利用できる。
【0019】 請求項2の考案によれば、ソケットが貯血槽の上面に接着されることにより、 既存の貯血槽にも採用できる。
【0020】 請求項3の考案によれば、照射光が着色されることにより、警告の意味を強め たり、周囲の色又は液の色に応じて白色光よりも一層目立つようにできる。また 、請求項4の考案によれば、着色が適宜容易に選択可能となる。
【0021】 請求項5の考案によれば、照射光を無駄にせずに血液面全体を浮き出させるこ とが可能となる。
【0022】 請求項6の考案によれば、貯血槽の形状、周囲の状況、液の色等に応じて照射 光の光度を調整できる。
【0023】 請求項7の考案により、本考案の照明具は、患者から脱血した血液を患者に還 流させるために一時的に貯血するのに代えて、血液以外の液等を患者へ輸液する 貯血槽にも使用できる。
【0024】 請求項8の考案によれば、貯血槽の側面における血液面の警告レベル位置に光 センサを取付けることにより、警告レベルを報知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態による照明具が付属する貯
血槽の斜視図である。
【図2】同照明具の光源の斜視図である。
【図3】同照明具に付属する血液面監視装置の構成を示
す図である。
【図4】同照明具の使用状態を示す側面図である。
【図5】同照明具の動作状態を説明する側面図である。
【図6】同照明具のソケットの別の実施形態を示すもの
で、同図Aは斜視図、同図Bは断面図である。
【図7】さらに別の実施形態によるソケットの斜視図で
ある。
【符号の説明】
7a 血液面 10 貯血槽 20 光源 20a ケース 21、26、46、56 ソケット 23 光ファイバ 24、25、55 プラグ 30 光センサ 47 座部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者から脱血した血液を患者に還流させ
    るために一時的に貯血する透明な貯血槽を外部から照明
    するための貯血槽の照明具において、 貯血槽とは別体のケース内にランプを外部に対してほぼ
    遮光状態に収納し、かつ前記ランプの発光を搬送する光
    ファイバを前記ケースから導出させた光源と、前記貯血
    槽の上面に設けられるソケットとを備え、 前記光ファイバの先端部に、前記光ファイバで搬送され
    た前記発光を前記貯血槽内の血液面に向けて前記ソケッ
    トを通して光照射させるように、前記ソケットに着脱自
    在に係合するプラグが取付けられたことを特徴とする貯
    血槽の照明具。
  2. 【請求項2】 ソケットが、貯血槽の上面に接着される
    ことを特徴とする請求項1の貯血槽の照明具。
  3. 【請求項3】 ソケットからの照射光が着色されている
    ことを特徴とする請求項1の貯血槽の照明具。
  4. 【請求項4】 ソケットの先端部に、照射光を着色する
    着色フィルタを着脱自在に装着させるフィルタ装着部を
    設けたことを特徴とする請求項3の貯血槽の照明具。
  5. 【請求項5】 プラグ及びソケットの形状が、血液面の
    形状に対応して断面非円形に形成されていることを特徴
    とする請求項1の貯血槽の照明具。
  6. 【請求項6】 ランプの入力電力が調整が可能であるこ
    とを特徴とする請求項1の貯血槽の照明具。
  7. 【請求項7】 貯血槽に、患者から脱血した血液を患者
    に還流させるために一時的に貯血するのに代えて、輸液
    用液が貯えられることを特徴とする請求項1の貯血槽の
    照明具。
  8. 【請求項8】 貯血槽の側面における血液面の低下を警
    告すべき位置に取り付けられ、かつ前面の窓から入射す
    る光の光量を検知する光センサが付属すると共に、光源
    のケースに、前記血液面が前記窓より低下することによ
    り前記光量が所定レベルを上廻ると作動する報知器を設
    けたことを特徴とする請求項1の貯血槽の照明具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014516719A (ja) * 2011-06-01 2014-07-17 メイ、アレクサンダー 創傷の真空治療用デバイス
JP7357957B1 (ja) 2022-04-14 2023-10-10 ヤマト科学株式会社 バブル水製造装置およびバブル水製造方法

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