JP3034320U - 蛇腹式カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り目をシャープにして蛇腹状に整然と折り
畳む。 【構成】 厚紙１の表面２及び裏面３に印刷を施こし、
その上からポリエチレン等の透明な合成樹脂のフィルム
をラミネートし、折り目４、５にミシン目を入れ蛇腹状
に折り畳む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、装置や工程の作業手順やメインテナンス又は作業員の教育や安全管 理などの各種用途に使用する蛇腹式カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、装置の仕様、作業の工程管理、メインテナンス手順、安全対策等に 関して、その内容の明細や方法等を記入したテキストやマニュアルが作業員や利 用者に配布されて、教育、作業チェック、安全確認等に使用されているが、特に 作業現場等においては、嵩張らず携帯に便利な蛇腹式カードが広く利用されてい る。

【０００３】 この種の蛇腹式カードは、細長い厚紙に所定の内容が印刷されており、この厚 紙の両面は補強のためにポリエチレン等の合成樹脂フィルムでラミネートやコー ティングされている。これは、厚紙の両面を所定の幅毎に交互にプレス等によっ て筋押しした後に、更に人手により折り曲げられて十分な癖が付けられてから折 り畳まれている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上述の従来例においては、折り曲げる個所は刃のない抜型を使っ て、プレスにより表裏両面から交互に筋押しが行われているが、筋押しする刃は 若干の幅を有しているために、シャープな折り目を形成することが難しく、きち んと折れるようにするためには、プレスした後に人手によって折り目を押さえて 癖を付けてから折り畳むという作業が不可欠となり、作業時間が掛かり外観が整 然と仕上らないという問題がある。一方、筋押しする刃の幅を細くシャープに形 成すると、プレスしたときに折り目が切断されてしまう虞れがある。

【０００５】 本考案の目的は、上述の問題点を解消し、製造工程を短縮し、折り目がシャー プで外観が整然とした蛇腹式カードを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案に係る蛇腹式カードは、厚紙の両面に透明な 合成樹脂フィルムを被覆し、前記厚紙の長さ方向に対し垂直の所定寸法幅毎に両 面を交互に折曲げ、全体を折り畳んで成る蛇腹式カードであって、前記厚紙の折 り目に前記厚紙の肉厚の１／２程度以上の深さのミシン目を入れたことを特徴と する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。 図１、図２は実施例の蛇腹式カードの斜視図を示し、細長い長方形の例えば７ ６０×１５０ｍｍの厚紙１から形成されている。厚紙１の表面２及び裏面３には 所定の内容の印刷が施こされ、その上からポリエチレン等の透明な合成樹脂フィ ルムがラミネートされたり、又はアクリル樹脂等のエマルジョンによりコーティ ングが施されている。

【０００８】 厚紙１は長手方向に例えば１０等分した寸法の約７６ｍｍ幅に折り畳むために 、その表面２側と裏面３側から図３に示すように交互に折り目４、５が形成され ている。折り目４、５は図４に示すように幅方向の両端から５〜１０ｍｍ程度の 端縁部６を除いた中央部分に、内折れ側から例えば長さ３ｍｍの切込みを３ｍｍ 間隔毎に厚紙１の肉厚の１／２程度以上の深さで直線状にすることにより、鎖線 状のミシン目７が入れられている。

【０００９】 このように、ミシン目７を厚紙１の内折れ側から表面２及び裏面３に交互に入 れることにより、この折り目４、５に沿って容易にかつシャープに折り曲げるこ とができるので、図２に示すような整然と折り畳まれた蛇腹式カードを得ること ができる。

【００１０】 なお、ミシン目７に沿って更に切れ難くするために、ミシン目７を入れない部 分は端縁部６だけでなく折り目４、５に沿って適当な個所に設けてもよく、また ミシン目７は切込み２ｍｍ、間隔３ｍｍなどと、厚紙１の厚さや材質又はラミネ ートフィルムの厚さなどによって、切込み幅と間隔とを適宜に選択することがで きる。

【００１１】 上述の実施例では、合成樹脂のラミネート又はコーティングを行った後に、ミ シン目７を入れる場合について説明したが、厚紙へ印刷した直後にミシン目７を 入れて折り目４、５を付け、それからラミネート又はコーティングするようにし てもよい。また、ラミネート後にミシン目７を入れ、更にその後に折り目４、５ を補強するために再び折り目４、５を部分的にラミネート又はコーティングする こともできる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る蛇腹式カードは、折り畳む位置に内折れ側か ら鎖線状のミシン目を入れることにより、折り目がシャープになって、仕上りの 外観が整然とし、折り目から切れる不良を防止し、製造工程を短縮することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の蛇腹式カードの斜視図である。

【図２】折り畳んだ状態の斜視図である。

【図３】折り目方向の説明図である。

【図４】ミシン目の説明図である。

【符号の説明】

１ 厚紙 ２ 表面 ３ 裏面 ４、５ 折り目 ６ 端縁部 ７ ミシン目

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厚紙の両面に透明な合成樹脂フィルムを
   被覆し、前記厚紙の長さ方向に対し垂直の所定寸法幅毎
   に両面を交互に折曲げ、全体を折り畳んで成る蛇腹式カ
   ードであって、前記厚紙の折り目に前記厚紙の肉厚の１
   ／２程度以上の深さのミシン目を入れたことを特徴とす
   る蛇腹式カード。
2. 【請求項２】 前記折り目の両端縁に前記ミシン目を入
   れない部分を設けた請求項１に記載の蛇腹式カード。
3. 【請求項３】 前記折り目の中央部に前記ミシン目を入
   れない部分を設けた請求項２に記載の蛇腹式カード。