JP3034169B2 - 活性酸素種の消去剤 - Google Patents
活性酸素種の消去剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 5,6−O−ベンジリデン
−L−アスコルビン酸又はこれの製薬学的に許容できる
塩を有効成分とする活性酸素種の消去剤に関する。ま
た、本発明による活性酸素種の消去剤はアドリアマイシ
ンの如きアンスラサイクリン系抗癌剤の副作用の抑制剤
として応用できる。
−L−アスコルビン酸又はこれの製薬学的に許容できる
塩を有効成分とする活性酸素種の消去剤に関する。ま
た、本発明による活性酸素種の消去剤はアドリアマイシ
ンの如きアンスラサイクリン系抗癌剤の副作用の抑制剤
として応用できる。
【0002】
【従来の技術】人間をはじめ、陸上の哺乳動物の体内に
は、O2-で表示される活性酸素種(activated oxygen sp
ecies)(AOSと略記される)が生ずることがあり、A
OSは細胞および生体脂質膜、等を攻撃して生体に種々
の障害をもたらすこと、またAOSを無毒化する酵素と
してスーパーオキシドジスムターゼ(SODと略記され
る)が生体に存在することは周知である。
は、O2-で表示される活性酸素種(activated oxygen sp
ecies)(AOSと略記される)が生ずることがあり、A
OSは細胞および生体脂質膜、等を攻撃して生体に種々
の障害をもたらすこと、またAOSを無毒化する酵素と
してスーパーオキシドジスムターゼ(SODと略記され
る)が生体に存在することは周知である。
【0003】更に、6−ホスファチジール−L−アスコ
ルビン酸〔Nagao, A. ら「Biochem.Biophy. Res. Comn.
」, 172巻, 385− 389頁(1990)〕、および6−パル
ミトイール−アスコルビン酸(P−ASC)〔Tada, H.
ら「J. Cadiovasc. Pharmacol.〕,16巻, 984− 991頁
(1990)〕などのアスコルビン酸誘導体が動物に投与され
た場合にAOSを消去できる活性を有することが知ら
れ、またAOSは種々の病態発生や制癌剤の副作用の発
生に深く関与する知見が集積している〔Oberly,L.W.ら,
「Free radicals, Aging and Degenerative Disease
s」 (Johnson J.E.ら編集), Alan Ito, N.ら「Cancer
Res. 」, 78巻,1011−1026頁(1987)参照〕。
ルビン酸〔Nagao, A. ら「Biochem.Biophy. Res. Comn.
」, 172巻, 385− 389頁(1990)〕、および6−パル
ミトイール−アスコルビン酸(P−ASC)〔Tada, H.
ら「J. Cadiovasc. Pharmacol.〕,16巻, 984− 991頁
(1990)〕などのアスコルビン酸誘導体が動物に投与され
た場合にAOSを消去できる活性を有することが知ら
れ、またAOSは種々の病態発生や制癌剤の副作用の発
生に深く関与する知見が集積している〔Oberly,L.W.ら,
「Free radicals, Aging and Degenerative Disease
s」 (Johnson J.E.ら編集), Alan Ito, N.ら「Cancer
Res. 」, 78巻,1011−1026頁(1987)参照〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】AOSを消去する活性
を有する物質、すなわち活性酵素種の消去剤として優れ
た薬剤が長年、要望されているが、未だ満足できるもの
がない。
を有する物質、すなわち活性酵素種の消去剤として優れ
た薬剤が長年、要望されているが、未だ満足できるもの
がない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の事情
を考慮して鋭意検討を重ねた結果、 5,6−O−ベンジリ
デン−L−アスコルビン酸(以下では、単にベンジリデ
ン−アスコルビン酸と記載することもある)又はこれの
製薬学的に許容できる金属塩が低い毒性と高いAOS消
去活性を有することを見出し、本発明を完成した。
を考慮して鋭意検討を重ねた結果、 5,6−O−ベンジリ
デン−L−アスコルビン酸(以下では、単にベンジリデ
ン−アスコルビン酸と記載することもある)又はこれの
製薬学的に許容できる金属塩が低い毒性と高いAOS消
去活性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0006】特に、ベンジリデン−アスコルビン酸ナト
リウム塩のAOS消去活性を検討したところ、本薬剤が
動物、細胞、及び試験管反応などの諸種の系で強いAO
S消去活性をもつことを見いだし、かつその活性は従来
既知のアスコルビン酸誘導体より高いことを見いだし
た。
リウム塩のAOS消去活性を検討したところ、本薬剤が
動物、細胞、及び試験管反応などの諸種の系で強いAO
S消去活性をもつことを見いだし、かつその活性は従来
既知のアスコルビン酸誘導体より高いことを見いだし
た。
【0007】従って、本発明によると、5,6−O−ベン
ジリデン−L−アスコルビン酸又はこれの製薬学的に許
容できるアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩を
有効成分として含有するが但し抗腫瘍剤または抗癌剤の
用途では投与されないことを特徴とする活性酸素種の消
去剤が提供される。
ジリデン−L−アスコルビン酸又はこれの製薬学的に許
容できるアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩を
有効成分として含有するが但し抗腫瘍剤または抗癌剤の
用途では投与されないことを特徴とする活性酸素種の消
去剤が提供される。
【0008】本発明において有効成分として用いられる
ベンジリデン−アスコルビン酸またはその塩は公知の化
合物である。 5,6−O−ベンジリデン−L−アスコルビ
ン酸の製造法は「Steroids」12巻, 309頁(1968)等に記
載され、また別の製造法は、特公平3− 33127号公報及
び米国特許第 5,036,103号明細書に示される。更に、5,
6−O−ベンジリデン−L−アスコルビン酸又はこれの
ナトリウム塩、カリウム塩及びカルシウム塩が有する抗
癌活性と、これらの塩を製造する方法とは特公平3− 3
3127号公報及び米国特許第 5,036,103号明細書に記載さ
れる。
ベンジリデン−アスコルビン酸またはその塩は公知の化
合物である。 5,6−O−ベンジリデン−L−アスコルビ
ン酸の製造法は「Steroids」12巻, 309頁(1968)等に記
載され、また別の製造法は、特公平3− 33127号公報及
び米国特許第 5,036,103号明細書に示される。更に、5,
6−O−ベンジリデン−L−アスコルビン酸又はこれの
ナトリウム塩、カリウム塩及びカルシウム塩が有する抗
癌活性と、これらの塩を製造する方法とは特公平3− 3
3127号公報及び米国特許第 5,036,103号明細書に記載さ
れる。
【0009】本発明のAOS消去剤で有効成分として有
用であるベンジリデン−アスコルビン酸の塩の具体例に
は、一ナトリウム塩、二ナトリウム塩、一カリウム塩、
二カリウム塩及びカルシウム塩がある。特に、 5,6−O
−ベンジリデン−L−アスコルビン酸一ナトリウム塩
(略号:SBA)が好ましい。
用であるベンジリデン−アスコルビン酸の塩の具体例に
は、一ナトリウム塩、二ナトリウム塩、一カリウム塩、
二カリウム塩及びカルシウム塩がある。特に、 5,6−O
−ベンジリデン−L−アスコルビン酸一ナトリウム塩
(略号:SBA)が好ましい。
【0010】SBAは次式(I)
【0011】で示される化合物であり、通常の方法で合
成された本化合物は2つの立体異性体、すなわち (S)−
SBAと (R)−SBAのラセミ体であり、液体高速クロ
マトグラフィーによる分析で (S)体と (R)−体との混合
比は2:1である。
成された本化合物は2つの立体異性体、すなわち (S)−
SBAと (R)−SBAのラセミ体であり、液体高速クロ
マトグラフィーによる分析で (S)体と (R)−体との混合
比は2:1である。
【0012】アドリアマイシン(ADM)またはダウノ
マイシン(DM)などのアンスラサイクリン系抗癌剤を
担癌患者に連続的に投与すると、この種の抗癌剤の副作
用として心毒性などのが起ることが知られて、それら抗
癌剤の使用上大きな問題となっている。その毒作用の本
体はADMまたはDMなどが活性酸素アニオンラジカル
(O2-)即ちAOSを生成して心筋細胞膜の損傷を誘起
することによると報告されている〔Singal, P.K.ら「J.
Mol. Cell Cardiol. 」, 19巻, 817− 828頁(1987)参
照〕。
マイシン(DM)などのアンスラサイクリン系抗癌剤を
担癌患者に連続的に投与すると、この種の抗癌剤の副作
用として心毒性などのが起ることが知られて、それら抗
癌剤の使用上大きな問題となっている。その毒作用の本
体はADMまたはDMなどが活性酸素アニオンラジカル
(O2-)即ちAOSを生成して心筋細胞膜の損傷を誘起
することによると報告されている〔Singal, P.K.ら「J.
Mol. Cell Cardiol. 」, 19巻, 817− 828頁(1987)参
照〕。
【0013】ADMまたはDMの連続投与で心毒性の障
害が誘発された場合には、生じたAOSが心筋細胞を損
傷していることになるが、心筋細胞が損傷すると、酵素
であるクレアチン ホスフォキナーセ(CPK)が体内
で遊離されて血清中のCPKの濃度が上昇される。それ
故、体内でのAOSの発生は、血清中のCPK濃度の上
昇の測定により探知できる。
害が誘発された場合には、生じたAOSが心筋細胞を損
傷していることになるが、心筋細胞が損傷すると、酵素
であるクレアチン ホスフォキナーセ(CPK)が体内
で遊離されて血清中のCPKの濃度が上昇される。それ
故、体内でのAOSの発生は、血清中のCPK濃度の上
昇の測定により探知できる。
【0014】アドリアマイシン(ADM)の連続投与を
受けているマウスに本発明によるAOS消去剤、特にS
BAを、投与すると、血清中のCPK値の上昇を抑制で
きることが実験的に所見された。そして本発明のAOS
消去剤は、血清中のCPK値の上昇の抑制を指標とし
て、AOS消去活性を有することが確認できる。
受けているマウスに本発明によるAOS消去剤、特にS
BAを、投与すると、血清中のCPK値の上昇を抑制で
きることが実験的に所見された。そして本発明のAOS
消去剤は、血清中のCPK値の上昇の抑制を指標とし
て、AOS消去活性を有することが確認できる。
【0015】本発明のAOS消去剤は、アンスラサイク
リン系の抗癌剤の投与で生ずるAOSによる副作用また
は障害を軽減または予防できる薬剤として有効であるか
ら、アンスラサイクリン系抗癌剤の副作用の軽減剤また
は予防剤として応用できる。
リン系の抗癌剤の投与で生ずるAOSによる副作用また
は障害を軽減または予防できる薬剤として有効であるか
ら、アンスラサイクリン系抗癌剤の副作用の軽減剤また
は予防剤として応用できる。
【0016】更に、紫外線を受けた人の皮膚は、その内
部でAOSが発生されて皮膚細胞を損傷させて炎症、等
を起させることもあること、あるいは皮膚細胞の老化を
早めることが知られる。本発明のAOS消去剤は、人間
の皮膚内に生じたAOSの有害な作用を軽減させるのに
も有効である。
部でAOSが発生されて皮膚細胞を損傷させて炎症、等
を起させることもあること、あるいは皮膚細胞の老化を
早めることが知られる。本発明のAOS消去剤は、人間
の皮膚内に生じたAOSの有害な作用を軽減させるのに
も有効である。
【0017】本発明によるAOS消去剤は、人間の体内
で生じたAOSの有害な作用に由る種々な障害を軽減ま
たは予防するのに有用である。本発明のAOS消去剤を
上記の目的の医薬品として用いる場合、製薬学的に許容
される添加剤(例えば、担体、賦活剤、希釈剤等)等の
如き製薬上必要な添加剤成分と適宜混合し、粉末、顆
粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、外用剤、
坐剤等の態様で組成物に製剤でき、そして、経口的また
は非経口的に投与することができる。
で生じたAOSの有害な作用に由る種々な障害を軽減ま
たは予防するのに有用である。本発明のAOS消去剤を
上記の目的の医薬品として用いる場合、製薬学的に許容
される添加剤(例えば、担体、賦活剤、希釈剤等)等の
如き製薬上必要な添加剤成分と適宜混合し、粉末、顆
粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、外用剤、
坐剤等の態様で組成物に製剤でき、そして、経口的また
は非経口的に投与することができる。
【0018】上記製剤中には、本発明で用いる有効成分
化合物はその有効量が配合される。投与量は、投与経
路、症状、患者の体重、性別、年齢等によって異なる
が、例えば、成人患者では1日当たり 100〜3000mg程度
が例示される。しかし、その投与量は動物試験の結果な
ど種々の情況を勘案して薬剤投与による薬剤血中濃度が
一定量を越えない範囲で、連続的または間けつ的に投与
できる。一定の条件下における適量と投与回数は、上記
の指針を基にして専門医の決定によらなければならな
い。
化合物はその有効量が配合される。投与量は、投与経
路、症状、患者の体重、性別、年齢等によって異なる
が、例えば、成人患者では1日当たり 100〜3000mg程度
が例示される。しかし、その投与量は動物試験の結果な
ど種々の情況を勘案して薬剤投与による薬剤血中濃度が
一定量を越えない範囲で、連続的または間けつ的に投与
できる。一定の条件下における適量と投与回数は、上記
の指針を基にして専門医の決定によらなければならな
い。
【0019】また、本発明のAOS除去剤の製剤された
組成物中における有効成分化合物の含量は製剤型により
種々異なるが、通常は 0.1−99重量%、好ましくは1−
90重量%である。例えば注射液の場合には、通常 0.1−
5重量%の有効成分化合物を含むようにすることがよ
い。経口投与の場合には、前記の固体担体もしくは液状
担体と共に錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、ドライシ
ロップ剤、液剤、シロップ剤等の形態で用いられる。カ
プセル、錠剤、顆粒、粉剤の場合、一般に有効成分化合
物の含量は3−99重量%、好ましくは5−90重量%であ
り、残部は担体である。
組成物中における有効成分化合物の含量は製剤型により
種々異なるが、通常は 0.1−99重量%、好ましくは1−
90重量%である。例えば注射液の場合には、通常 0.1−
5重量%の有効成分化合物を含むようにすることがよ
い。経口投与の場合には、前記の固体担体もしくは液状
担体と共に錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、ドライシ
ロップ剤、液剤、シロップ剤等の形態で用いられる。カ
プセル、錠剤、顆粒、粉剤の場合、一般に有効成分化合
物の含量は3−99重量%、好ましくは5−90重量%であ
り、残部は担体である。
【0020】かかる製剤中での賦形剤および担体として
は製薬学上許容されるものが選ばれ、その種類および組
成は投与経路や投与方法によって決まる。例えば、液状
担体として水、アルコールもしくは大豆油、ゴマ油、ミ
ネラル油などの動植物油、または合成油などが用いられ
る。固体担体としてマルトース、シュークロースなどの
糖類、リジンなどのアミノ酸類、ヒドロキシプロピルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、シクロデキストリン
などの多糖類、ステアリン酸マグネシウムなどの有機酸
塩などが使用される。
は製薬学上許容されるものが選ばれ、その種類および組
成は投与経路や投与方法によって決まる。例えば、液状
担体として水、アルコールもしくは大豆油、ゴマ油、ミ
ネラル油などの動植物油、または合成油などが用いられ
る。固体担体としてマルトース、シュークロースなどの
糖類、リジンなどのアミノ酸類、ヒドロキシプロピルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、シクロデキストリン
などの多糖類、ステアリン酸マグネシウムなどの有機酸
塩などが使用される。
【0021】注射剤として製剤する場合には、一般に生
理食塩水、各種緩衝液、グルコース、イノシトール、マ
ンニトールなどの糖類溶液、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等のグリコール類が望ましい。ま
た、イノシトール、マンニトール、グルコース、マンノ
ース、マルトース、シュークロースなどの糖類、フェニ
ルアラニンなどのアミノ酸類などの賦形剤と共に凍結乾
燥製剤とし、それを投与時に注射用の適当な溶剤、例え
ば滅菌水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質溶液、アミ
ノ酸などの静脈投与用液体に溶解して用いることもでき
る。
理食塩水、各種緩衝液、グルコース、イノシトール、マ
ンニトールなどの糖類溶液、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等のグリコール類が望ましい。ま
た、イノシトール、マンニトール、グルコース、マンノ
ース、マルトース、シュークロースなどの糖類、フェニ
ルアラニンなどのアミノ酸類などの賦形剤と共に凍結乾
燥製剤とし、それを投与時に注射用の適当な溶剤、例え
ば滅菌水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質溶液、アミ
ノ酸などの静脈投与用液体に溶解して用いることもでき
る。
【0022】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために製剤例及
び試験例等を挙げるが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。
び試験例等を挙げるが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。
【0023】製剤例1(錠剤) (1)SBA(5,6−O−ベンジリデン−L−アスコルビン酸 一ナトリウム塩) 50g (2)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 14g (3)トウモロコシデンプン 21g (4)乳 糖 35g (5)結晶セルロース 60g (6)CMCカルシウム 18g
【0024】上記成分を均一に混合した後にステアリン
酸マグネシウムの2gを添加してさらに混合し、その混
合粉末を打錠して、1錠 200mgの錠剤とした。この錠剤
は、必要に応じて、通常用いられる胃溶性フィルムコー
ティング剤(例えば、ポリビニルアセタールジエチルア
ミノアセテート)あるいは食用性着色剤で着色してもよ
い。
酸マグネシウムの2gを添加してさらに混合し、その混
合粉末を打錠して、1錠 200mgの錠剤とした。この錠剤
は、必要に応じて、通常用いられる胃溶性フィルムコー
ティング剤(例えば、ポリビニルアセタールジエチルア
ミノアセテート)あるいは食用性着色剤で着色してもよ
い。
【0025】製剤例2(カプセル剤) (1)SBA 1000g (2)乳 糖 960g (3)ステアリン酸マグネシウム 40g 上記成分を均一に混合し、その混合粉末をハードゼラチ
ンカプセルに 200mgずつ充填した。
ンカプセルに 200mgずつ充填した。
【0026】製剤例3(注射剤) (1)SBA 100mg (2)ブドウ糖 100mg (3)生理食塩水 全量で10ml SBAとブドウ糖を生理食塩水に溶解した液をメンブラ
ンフィルターで濾過後に再び除菌濾過を行い、その濾過
液を無菌的にバイアルに分注し、窒素ガスを充填した
後、密封して静脈内注射剤とした。
ンフィルターで濾過後に再び除菌濾過を行い、その濾過
液を無菌的にバイアルに分注し、窒素ガスを充填した
後、密封して静脈内注射剤とした。
【0027】試験例1(毒性の評価) 生理食塩水にとかしたSBA溶液(100μg/ml) を 1000m
g/kg体重の投与量でSBAをICR系マウス(5週令,
雄,各群5匹)に静脈内投与しても、死亡するには到ら
なかった。これにより、 5,6−O−ベンジリデン−L−
アスコルビン酸が極めて低い毒性を示すことが認められ
る。
g/kg体重の投与量でSBAをICR系マウス(5週令,
雄,各群5匹)に静脈内投与しても、死亡するには到ら
なかった。これにより、 5,6−O−ベンジリデン−L−
アスコルビン酸が極めて低い毒性を示すことが認められ
る。
【0028】次に、本発明によるAOS消去剤に用いる
有効成分化合物の一例としてのSBAがアドリマイシン
の投与で生じるAOSにより誘発された心筋細胞膜の損
傷の指標であるクレアチン ホスフォキナーゼ(CP
K)の血清中濃度上昇を抑制する活性を示すこと、従っ
てアドリアマイシンの心毒性を抑制する活性を有するこ
とを試験例2で例証する。
有効成分化合物の一例としてのSBAがアドリマイシン
の投与で生じるAOSにより誘発された心筋細胞膜の損
傷の指標であるクレアチン ホスフォキナーゼ(CP
K)の血清中濃度上昇を抑制する活性を示すこと、従っ
てアドリアマイシンの心毒性を抑制する活性を有するこ
とを試験例2で例証する。
【0029】試験例2 (1)マウス(7週齢、雄性、ICR系)に、生理食塩
水に溶解したアドリアマイシン(ADM)を皮下に一回
だけ 20mg/kgの量で投与した。ADMの投与後2日後か
ら、市販のCPKテスト・キッドを用いて測定すると、
血清中内のCPK活性が増加し、3日後はCPK活性の
値は急激に上昇することが認められた。マウス5匹にお
ける血清内のCPK活性(IU/L)を測定し、その平均値
の経時的変化を表1に要約して示す。血清中のCPK活
性の増加、すなわちCPK濃度の上昇はADMの心毒性
を示す指標である。
水に溶解したアドリアマイシン(ADM)を皮下に一回
だけ 20mg/kgの量で投与した。ADMの投与後2日後か
ら、市販のCPKテスト・キッドを用いて測定すると、
血清中内のCPK活性が増加し、3日後はCPK活性の
値は急激に上昇することが認められた。マウス5匹にお
ける血清内のCPK活性(IU/L)を測定し、その平均値
の経時的変化を表1に要約して示す。血清中のCPK活
性の増加、すなわちCPK濃度の上昇はADMの心毒性
を示す指標である。
【0030】
【0031】(2)また別に、上記の(1)の試験で用
いたと同種のマウスにADMの 20mg/kgを皮下投与後
に、ADMの投与の次の日(1日目)、2日目、3日目
の計3日間、1日1回、連日にわたりSBAを次の表2
に示した各々の投与量で腹腔内(ip.) 投与した。ADM
の投与から4日目に、血清中のCPK活性を測定して、
その平均値(マウス5匹の平均)を表2に示した。コン
トロール群のマウスには、生理食塩水のみを投与した。
ADM単独投与群のマウスにはADMを投与したが、S
BAを投与しなかった。
いたと同種のマウスにADMの 20mg/kgを皮下投与後
に、ADMの投与の次の日(1日目)、2日目、3日目
の計3日間、1日1回、連日にわたりSBAを次の表2
に示した各々の投与量で腹腔内(ip.) 投与した。ADM
の投与から4日目に、血清中のCPK活性を測定して、
その平均値(マウス5匹の平均)を表2に示した。コン
トロール群のマウスには、生理食塩水のみを投与した。
ADM単独投与群のマウスにはADMを投与したが、S
BAを投与しなかった。
【0032】
【0033】表2の結果についてみるに、SBAの投与
を受けないADM単独投与群では、CPK活性が 800IU
/Lであるのに比べ、 20mg/kg〜 40mg/kgの範囲の投与量
でSBAを投与されたSBA投与群では、CPK活性が
*印で示す如く 510〜700IU/L であって有意に低下され
てあり、このことは上記の投与量範囲でSBAがADM
による心毒性を抑制する効果を有したことを示す。
を受けないADM単独投与群では、CPK活性が 800IU
/Lであるのに比べ、 20mg/kg〜 40mg/kgの範囲の投与量
でSBAを投与されたSBA投与群では、CPK活性が
*印で示す如く 510〜700IU/L であって有意に低下され
てあり、このことは上記の投与量範囲でSBAがADM
による心毒性を抑制する効果を有したことを示す。
【0034】(3)上記の(2)の試験と同様にマウス
に 20mg/kgのADMを皮下投与した。ADM投与された
マウスに、ADM投与の1日目から、SBAを 30mg/kg
の投与量で連日3日間、毎日、腹腔内投与した。また、
ADM投与された別のマウスに、SBAに代えて、比較
のため活性酸素消去剤として既知のL−アスコルビン酸
(ASC;和光純薬社)、6−パルミトイール アスコ
ルビン酸(P−ASC)及びシステアミン(CYS)
(シグマケミカ社)のそれぞれを、SBAの 30mg/kgと
同モル数に相当する 104μM/kgの投与量で3日間投与し
た。ADM投与から3日目に血清中の血清CPK値を測
定した。その平均値を次の表3に要約して示す。
に 20mg/kgのADMを皮下投与した。ADM投与された
マウスに、ADM投与の1日目から、SBAを 30mg/kg
の投与量で連日3日間、毎日、腹腔内投与した。また、
ADM投与された別のマウスに、SBAに代えて、比較
のため活性酸素消去剤として既知のL−アスコルビン酸
(ASC;和光純薬社)、6−パルミトイール アスコ
ルビン酸(P−ASC)及びシステアミン(CYS)
(シグマケミカ社)のそれぞれを、SBAの 30mg/kgと
同モル数に相当する 104μM/kgの投与量で3日間投与し
た。ADM投与から3日目に血清中の血清CPK値を測
定した。その平均値を次の表3に要約して示す。
【0035】
【0036】表3の結果から明らかなように、SBA
(30mg/kg)投与群では、CPK活性が420IU/Lであり、A
DM単独投与群のそれが 820IU/Lであるに比べて有意に
低下されてある。その他の比較薬剤ではCPK活性の有
意な低下をもたらさない。従って、SBAがADMによ
るCPKの酵素活性の上昇を抑制する効果を有すること
が認められた。上記のことにより、SBAは、抗癌剤A
DMの副作用であり活性酵素の誘発による心毒性の発生
を、他の活性酵素消去剤より強く抑制する作用を有する
ことが明らかである。
(30mg/kg)投与群では、CPK活性が420IU/Lであり、A
DM単独投与群のそれが 820IU/Lであるに比べて有意に
低下されてある。その他の比較薬剤ではCPK活性の有
意な低下をもたらさない。従って、SBAがADMによ
るCPKの酵素活性の上昇を抑制する効果を有すること
が認められた。上記のことにより、SBAは、抗癌剤A
DMの副作用であり活性酵素の誘発による心毒性の発生
を、他の活性酵素消去剤より強く抑制する作用を有する
ことが明らかである。
【0037】更に、SBAがAOS消去活性を有するこ
とを細胞内反応、酵素反応および試験管内の反応のレベ
ルの試験で例証するために、後記の試験例3、試験例4
および試験例5を行った。
とを細胞内反応、酵素反応および試験管内の反応のレベ
ルの試験で例証するために、後記の試験例3、試験例4
および試験例5を行った。
【0038】試験例3 (a)マクロファージ系でのAOS消去活性の試験 マウス(雄性,ICR系)の脾臓より得られるマクロフ
ァージ(MP)をホルボール ミリステート アセテー
ト(PMA)で刺激すると、活性酸素(O2-)を生成す
ることが知られている。活性酸素の発生量は生物発光検
出器(Aroka Luminescence Reader BLA102)で測定でき
る。
ァージ(MP)をホルボール ミリステート アセテー
ト(PMA)で刺激すると、活性酸素(O2-)を生成す
ることが知られている。活性酸素の発生量は生物発光検
出器(Aroka Luminescence Reader BLA102)で測定でき
る。
【0039】脾臓より得たマクロファージ(MP)(1
×106 個)をハンクス・バランスサルトソルーシュン(H
BSS)に懸濁させ、その細胞懸濁液にPMA(0.4μg)を添
加した。PMAの添加に先立ち、ラセミ型のSBAであ
る(R, S)−SBA、または立体異性体の (S)−SBA、
あるいは別の立体異性体の (R)−SBAを種々の濃度で
添加して混合させて存在させた。生物発光検出器で測定
された活性酸素(O2-)の生成量を指標として、O2-の
生成を50%阻害するSBA化合物の濃度、すなわちIC50
値を算定した。その結果を後記の表4に示す。比較のた
めに、L−アスコルビン酸、6−パルミトール アスコ
ルビン酸(6−P−ASC)またはシステアミン(CY
S)も同様に試験した。これら比較薬剤のIC50値も算定
して表4に示す。SBAの50%阻害値(IC50)は 4.1
μM であり、6−P−ASCやCYSより高いAOS消
去活性をもつことを認めた。
×106 個)をハンクス・バランスサルトソルーシュン(H
BSS)に懸濁させ、その細胞懸濁液にPMA(0.4μg)を添
加した。PMAの添加に先立ち、ラセミ型のSBAであ
る(R, S)−SBA、または立体異性体の (S)−SBA、
あるいは別の立体異性体の (R)−SBAを種々の濃度で
添加して混合させて存在させた。生物発光検出器で測定
された活性酸素(O2-)の生成量を指標として、O2-の
生成を50%阻害するSBA化合物の濃度、すなわちIC50
値を算定した。その結果を後記の表4に示す。比較のた
めに、L−アスコルビン酸、6−パルミトール アスコ
ルビン酸(6−P−ASC)またはシステアミン(CY
S)も同様に試験した。これら比較薬剤のIC50値も算定
して表4に示す。SBAの50%阻害値(IC50)は 4.1
μM であり、6−P−ASCやCYSより高いAOS消
去活性をもつことを認めた。
【0040】(b)キサンチン/キサンチン オキシダ
ーゼ(XOD)の酵素反応系でのAOS消去活性の試験 50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.8) に(R, S)−SBA,
(R)−SBAまたは (S)−SBAを種々の濃度で添加し
た。この緩衝液中でSBAの存在下にヒポキサンチン(5
0 μM )に対してキサンチン オキシダーゼ(XOD)
(15mU)を反応させ、活性酸素(O2-)を生成させた。
また、比較薬剤として、アスコルビン酸、6−P−AS
CまたはCYSも同様に試験した。
ーゼ(XOD)の酵素反応系でのAOS消去活性の試験 50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.8) に(R, S)−SBA,
(R)−SBAまたは (S)−SBAを種々の濃度で添加し
た。この緩衝液中でSBAの存在下にヒポキサンチン(5
0 μM )に対してキサンチン オキシダーゼ(XOD)
(15mU)を反応させ、活性酸素(O2-)を生成させた。
また、比較薬剤として、アスコルビン酸、6−P−AS
CまたはCYSも同様に試験した。
【0041】この酵素反応系でのAOSの生成を阻害す
る各々の供試化合物のIC50値を次の表4に要約して示
す。SBAのIC50値は 5.6μM であり、比較のAOS消
去剤より高い活性を有することが認められた。
る各々の供試化合物のIC50値を次の表4に要約して示
す。SBAのIC50値は 5.6μM であり、比較のAOS消
去剤より高い活性を有することが認められた。
【0042】尚、2つの立体異性体、 (R)−SBAと
(S)−SBAは、マクロファージ/PMA系でも、XO
D酵素反応系でも、同等のAOS消去活性を有すること
も認められる。
(S)−SBAは、マクロファージ/PMA系でも、XO
D酵素反応系でも、同等のAOS消去活性を有すること
も認められる。
【0043】
【0044】試験例4 本例は内皮細胞系でSBAがAOS消去活性を示すこと
を試験する。内皮細胞の細胞膜はクメンヒドロパーオキ
シド(CPO)などの過酸化化合物で損傷を受け、乳酸
脱水酵素(LDH)などの細胞内酵素を遊離する。この
LDHの遊離はCPOなどが活性酵素種を生成すること
による。そこで、内皮細胞に対するCPOの細胞毒性を
LDHの遊離を指標として検討した。遊離されたLDH
の生成に対するSBAの抑制作用を検討する。すなわ
ち、種々の濃度でSBAを含む培地中に内皮細胞(2×
105 個)を懸濁し、これにCPOを反応させ、内皮細胞
の細胞膜から培地中に遊離されたLDHの活性を測定し
た。その結果を表5に示す。
を試験する。内皮細胞の細胞膜はクメンヒドロパーオキ
シド(CPO)などの過酸化化合物で損傷を受け、乳酸
脱水酵素(LDH)などの細胞内酵素を遊離する。この
LDHの遊離はCPOなどが活性酵素種を生成すること
による。そこで、内皮細胞に対するCPOの細胞毒性を
LDHの遊離を指標として検討した。遊離されたLDH
の生成に対するSBAの抑制作用を検討する。すなわ
ち、種々の濃度でSBAを含む培地中に内皮細胞(2×
105 個)を懸濁し、これにCPOを反応させ、内皮細胞
の細胞膜から培地中に遊離されたLDHの活性を測定し
た。その結果を表5に示す。
【0045】
【0046】比較のため、同様な試験を、後記の表6に
示した薬剤を用いて反応させて反復した。遊離されたL
DHの活性を測定してその結果を表6に示す。
示した薬剤を用いて反応させて反復した。遊離されたL
DHの活性を測定してその結果を表6に示す。
【0047】
【0048】表5から認められるように、1mMのCPO
は明らかにLDHの遊離を促進した。そのLHD遊離は
0.25−0.5mM のSBAで濃度依存的に抑制された。ま
た、表6から、LHDの遊離の抑制効果はCYSでも認
められるが、同じ濃度のL−ACSやP−ASCには認
められない。
は明らかにLDHの遊離を促進した。そのLHD遊離は
0.25−0.5mM のSBAで濃度依存的に抑制された。ま
た、表6から、LHDの遊離の抑制効果はCYSでも認
められるが、同じ濃度のL−ACSやP−ASCには認
められない。
【0049】試験例5 本例では、試験管内でリノレイン酸の自動酸化に対する
抑制作用を試験した。長鎖の不飽和脂肪酸であるリノレ
イン酸は空気酸素の存在下で自動酸化し、過酸化脂質を
生じる。チオバルビタール法で過酸化脂質の量を経時的
に測定すると、反応時間に応じて生成量が増加する。リ
ノレイン酸の水溶液にSBAを添加して空気下に攪拌し
た。反応液中に生成した過酸化脂質としてマロンジアル
デヒドの量を 535nmでの吸光度の強さの基準で経時的に
測定した。比較のため、SBAに代えて、表7に示した
化合物を用いて同様に試験した。得られた結果を表7に
要約して示す。
抑制作用を試験した。長鎖の不飽和脂肪酸であるリノレ
イン酸は空気酸素の存在下で自動酸化し、過酸化脂質を
生じる。チオバルビタール法で過酸化脂質の量を経時的
に測定すると、反応時間に応じて生成量が増加する。リ
ノレイン酸の水溶液にSBAを添加して空気下に攪拌し
た。反応液中に生成した過酸化脂質としてマロンジアル
デヒドの量を 535nmでの吸光度の強さの基準で経時的に
測定した。比較のため、SBAに代えて、表7に示した
化合物を用いて同様に試験した。得られた結果を表7に
要約して示す。
【0050】
【0051】表7の結果から明らかなように、リノレイ
ン酸の自動酸化はSBAの添加で著明に抑制され、その
抑制作用はASC,P−ASC,CYTなどと比較して
高く、かつ持続的であることが認められた。
ン酸の自動酸化はSBAの添加で著明に抑制され、その
抑制作用はASC,P−ASC,CYTなどと比較して
高く、かつ持続的であることが認められた。
【0052】以上の試験の結果から、SBAはADMな
どの抗癌剤などでしばしば認められる活性酸素種による
心毒性などの副作用を軽減する性質があることが認めら
れ、その軽減作用は細胞レベルおよび酵素レベルで活性
酸素を消去することによること、更にSBAの有するこ
れら活性は既知の活性酸素消去剤よりも高いこと、また
持続的であることが証明された。
どの抗癌剤などでしばしば認められる活性酸素種による
心毒性などの副作用を軽減する性質があることが認めら
れ、その軽減作用は細胞レベルおよび酵素レベルで活性
酸素を消去することによること、更にSBAの有するこ
れら活性は既知の活性酸素消去剤よりも高いこと、また
持続的であることが証明された。
【0053】従って、SBAは活性酸素種を消去する活
性によって、抗癌剤などの副作用を軽減するのに有用な
新規薬剤として期待されるものである。
性によって、抗癌剤などの副作用を軽減するのに有用な
新規薬剤として期待されるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−184625(JP,A) Chemical Astract s,vol.115,要約番号247505&A nticancer Res., (1991),11(3),p.1077−81 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/375 C07D 407/04 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 5,6−O−ベンジリデン−L−アスコル
ビン酸又はこれの製薬学的に許容できるアルカリ金属塩
あるいはアルカリ土類金属塩を有効成分として含有する
が但し抗腫瘍剤または抗癌剤の用途では投与されないこ
とを特徴とする活性酸素種の消去剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235434A JP3034169B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 活性酸素種の消去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235434A JP3034169B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 活性酸素種の消去剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899880A JPH0899880A (ja) | 1996-04-16 |
JP3034169B2 true JP3034169B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=16986058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6235434A Expired - Fee Related JP3034169B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 活性酸素種の消去剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034169B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6898072B2 (ja) * | 2015-08-27 | 2021-07-07 | 秀行 佐谷 | 14−3−3タンパク質活性調節剤 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP6235434A patent/JP3034169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chemical Astracts,vol.115,要約番号247505&Anticancer Res.,(1991),11(3),p.1077−81 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0899880A (ja) | 1996-04-16 |
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