JP3033983U - ステッキのグリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２通りの握り方が可能で、用途に応じて使い
分けできるステッキのグリップを提供する。 【解決手段】 シャフトの上端部に取付ける縦長のグリ
ップ本体１と、そのグリップ本体１の上端部に略２７０
°の範囲で回動自在となるように前端部を接続して、グ
リップ本体１に対し略直角な水平姿勢、グリップ本体１
の上方へ立ち上がった起立姿勢、及びグリップ本体１の
前側へ倒れてグリップ本体１に対し略平行になった姿勢
を任意に選択可能なグリップ可動体４とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はステッキのグリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ステッキには一般用、医療用、登山などのスポーツ用等各種存在し、そのグリ ップの形状も用途に応じてそれぞれ異なっている。そして、グリップの形状が異 なると握り方も異なってくる。一般的に、スポーツ用のグリップは縦長で直角に 握るものが多いが、医療用又は中高齢者が普通使用するものには、水平方向を向 いていて上から手のひらを被せて握るものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、グリップの握り方には２通りあるが、従来のステッキのグリッ プは、どちらか一方の方法でしか握ることができなかった。そこで本考案は、２ 通りの握り方が可能で、用途に応じて使い分けできる便利なステッキ用グリップ の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は本考案によって、すなわち、シャフト２の上端部に取付ける縦長 のグリップ本体１と、そのグリップ本体１の上端部に略２７０°の範囲で回動自 在となるように前端部を接続して、グリップ本体１に対し略直角な水平姿勢、グ リップ本体１の上方へ立ち上がった起立姿勢、及びグリップ本体１の前側へ倒れ てグリップ本体１に対し略平行になった姿勢を任意に選択可能なグリップ可動体 ４とから成るステッキのグリップによって達成することができる。

【０００５】

【実施例】

以下、図示した本考案の実施例について説明する。まず、図１において符号１ がグリップ本体である。このグリップ本体１はシャフト２の上端にネジ３で接合 されている。したがって、シャフト２に対し脱着自在で、交換可能である。グリ ップ本体１の上端部は前方へ少し屈曲していて、同所にグリップ可動体４の前端 部を回動自在に連結している。すなわち、図２に示すように、グリップ本体１の 上端部における幅方向の中央部に溝５を設けて、その溝５にグリップ可動体４の 前端部を嵌合し、グリップ本体１とグリップ可動体４に対し支軸６を挿通して、 同支軸６を中心としてグリップ可動体４を回動自在としている。図２中、符号７ は支軸６の止めネジである。このグリップ可動体４は略２７０°の範囲で回動す ることができるようになっている。なお、グリップ本体１とグリップ可動体４の 連結構造は上記のものに限定されるものではない。又、図１における符号８はグ リップ本体１に取付けたリストループである。

【０００６】 グリップ可動体４は、図３に示すように、グリップ本体１に対し略直角な水平 姿勢をとることができる。このとき、グリップ可動体４の前端部の側面に設けた 凸部９が、グリップ本体１の溝５の内壁に設けた凹部１０に嵌合して係止する。 また、溝５の底面がグリップ可動体４の下面に当接してグリップ可動体４の姿勢 を安定させる。この姿勢のとき、水平姿勢のグリップ可動体４を上方から手のひ らを被せて握ることができる。

【０００７】 次に、グリップ可動体４は、図４に示すように、グリップ本体１の上方へ立ち 上げて起立姿勢とすることができる。このときも、グリップ可動体４に設けた凸 部９がグリップ本体１に設けた別の凹部１１に嵌合して係止する。この姿勢のと きは、グリップ本体１を横方向から直角に握ることができる。このように、グリ ップ可動体４をグリップ本体１の上方へ突出させた姿勢にすると、重量バランス が良くなってステッキを取り扱いやすくなる。

【０００８】 次に、グリップ可動体４は、図５に示すように、グリップ本体１の前側へ倒し てグリップ本体１に対し略平行な姿勢をとることもできる。このときも、グリッ プ可動体４に設けた凸部９がグリップ本体１に設けた更に別の凹部１２と嵌合し て係止する。この姿勢のときも、、グリップ本体１を横方向から直角に握ること ができる。このとき、グリップ可動体４がグリップ本体１の前側に位置して、グ リップ本体１を握った指をグリップ可動体４によって保護することができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のステッキのグリップは上記の通りであり、グリップ可動体４の姿勢を 変化させて握り方も変えることができるので、いろいろな用途に使用できるとい う汎用性があり、有用性が高い。また、上記のようにグリップ可動体４の姿勢を 変化することにより、重量バランスが良くなってステッキを取り扱いやすくなっ たり、グリップ本体１を握る指を保護できる等の利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】側面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】グリップ可動体を水平姿勢にした状態の部分断
面図である。

【図４】グリップ可動体を起立姿勢にした状態の部分断
面図である。

【図５】グリップ可動体をグリップ本体の前側へ倒して
略平行な姿勢にした状態の部分断面図である。

【符号の説明】

１ グリップ本体 ２ シャフト ３ ネジ ４ グリップ可動体 ５ 溝 ６ 支軸 ７ 止めネジ ８ リストループ ９ 凸部 １０ 凹部 １１ 凹部 １２ 凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャフト２の上端部に取付ける縦長のグ
   リップ本体１と、そのグリップ本体１の上端部に略２７
   ０°の範囲で回動自在となるように前端部を接続して、
   グリップ本体１に対し略直角な水平姿勢、グリップ本体
   １の上方へ立ち上がった起立姿勢、及びグリップ本体１
   の前側へ倒れてグリップ本体１に対し略平行になった姿
   勢を任意に選択可能なグリップ可動体４とから成るステ
   ッキのグリップ。