JPH07121B2 - スキーポールハンドル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、使用者の手から付属ポールへプッシュ力を移
行するためにストラップを固定したグリップエレメント
を包含するスキーボールハンドルに関する。

ここでのグリップエレメントは、手によって握られるよ
うにしたエレメントを意味する。従来のスキーポールハ
ンドルは、ほぼ円筒部材形式のグリップエレメントを有
し、それらは多くの場合ほぼ楕円形の横断面を有する
が、かかる部材は、上部がポール使用中における走行方
向前方に傾斜するように湾曲可能でもある。代案とし
て、グリップエレメントをほぼＴ字型部材にするか又
は、ノルウェー特願第86.4260号及び第87.0637号（特許
第159639号及び第160415号）に記載の如く、手のひら及
び又は親指を支持するために、片側又は両側を突出させ
る。

更にグリップエレメントはいかなるようにも形成可能で
あり、本発明ではグリップエレメントの形状に関しては
特に限定してない。

通常のスキーポールハンドルには、使用者の手を上方に
挿入可能にしたループ形式のストラップが固定されてい
る。このようなストラップにより、プッシュ力をポール
に移行するための適当な握持力を得ることができる。し
かしながら、手がグリップエレメントを握っていなけれ
ば、ストラップによって手の中のポールハンドルを保持
することはできない。ポールが基層に接触しない状態で
手からグリップエレメントが落ちると、ポールも落下
し、手又は手首の向こう側にあるストラップにぶら下が
った状態になる。使用者が即座にグリップエレメントを
握り直すことは出来ない。グリップエレメントをグリッ
プ位置にもってくる為には手で上方へ引き上げるか、又
は、手をグリップエレメントのグリップ位置まで降ろせ
るようにポールを基層に押し付けなければならない。

このようにいずれかの方法でグリップエレメントを握り
直すことは問題ではないが、競技中であれば、握り直す
のにいくらか時間を取るので欠点となり、落下してしま
ってから手でグリップエレメントを即座に握り直すこと
が出来ない通常のクロスカントリースキーヤーにとって
は厄介なことである。

前述のことは当然のことながら雪上スキーにも、又硬い
基盤上におけるローラスキーにもあてはまる。

使用中にグリップエレメントが落下する時、グリップエ
レメント及びポールが手に対して幾分落下するのを防止
できないようになっているので、ストラップによって前
記問題を解決することは出来ない。

前記問題は本発明によって解決される。前記問題は本発
明の請求項１記載のスキーポールハンドルによって解決
可能である。

本発明による補助ストラップの伸長していない状態にお
ける長さは、手がグリップエレメントを把持しない状態
でも、グリップエレメントが手の中に保持されるような
長さとなっている。補助ストラップは弾性を有するの
で、ポールは手に対して揺動可能となる。

補助ストラップは、グリップエレメントの主要ストラッ
プより低い位置に固定可能なので、手が挿通された後の
補助ストラップは、（走行方向に対して）上方後方へ斜
めに延び、たとえ手からグリップエレメントが落下して
もポールの重量を担持可能となる。

補助ストラップは、例えばゴムのような弾性材で形成可
能である。

本発明の他の特徴及び利点は、本発明の実施例を示す添
付の図面を参照して以下に説明する。

第１図は、本発明によるスキーポールハンドルと補助ス
キーポールの最上端を示す図、 第２図は、ハンドルとグリップエレメントを握る手を示
す図、 第３図は、ハンドルと補助ストラップにぶらさがったポ
ールを示す図である。

第１図のハンドルは、グリップエレメント１を有し、該
グリップエレメント１は手のひらと親指とを支持するよ
うにした図示例では２個の突出エレメント４及び５を有
する。スキーポール７の末端部に取り付けるようにした
ハンドルは、既知のように直立ノブ３に固定されている
主要ストラップ２を有する。

本発明によれば、弾性補助ストラップ６は、図示例の場
合主要ストラップ２の幾分下方で、グリップエレメント
１に固定される。図示のために、２個のストラップが取
り付け部から幾分横にぶらさがっているように図示す
る。実際においてホール７が垂直方向に向いている場
合、補助ストラップ６は、主要ストラップ２のほぼまっ
すぐ下方にぶら下がっている。

第２図は、ハンドルと、両方のストラップ2,6に挿入し
た手８とを示す。補助ストラップ６は、手にきっちりは
まり、手８は、主要ストラップ２を介してグリップエレ
メント１とポール７にプッシュ力を伝達可能である。

手は、主要ストラップ２に上向きに挿入される前に、弾
性補助ストラップ６内へ下向きに挿入される。

補助ストラップ６は、手８がグリップエレメント１をし
っかりと握った状態で、僅かしか伸びないような長さを
有する。ポールが揺動すると、補助ストラップ６は、次
のプッシュが起こるまで、ポールが自然に揺動するのに
応じて伸長する。

第３図は、手８がグリップエレメント１の握りを弛めた
状態を示すものである。補助ストラップ６は、手８が再
度グリップできる位置にハンドルを保持する。したがっ
て使用者は、手８とグリップエレメント１の相互位置を
あらかじめ正すことなくグリップエレメント１を握り直
すことが出来る。この修正に要する時間が節約され、握
り直そうとする無駄な努力は不要となる。

本発明は、使用者の手からグリップエレメントへプッシ
ュ力を移行するようにしたストラップとグリップエレメ
ントを有するようなスキーポールハンドルであればいか
なるものにでも使用可能である。

更にハンドルは、例えばグリップエレメントがポール端
を固定するスリーブに取り付けるように、なんらかの方
法でスキーポールに固定可能である。

補助ストラップは、必ずしも図示のように手をストラッ
プに挿通して手にからませる必要はない。しかしなが
ら、このように手を挿入すれば、手がグリップエレメン
トを握らない時に、補助ストラップがポールを上方に保
持できるという利点があり、その理由としては、補助ス
トラップが別のストラップに対して「逆」に位置するた
めである。別の方法としては、手を上向きに補助ストラ
ップに通すこと、即ち別のストラップ内に上向きに挿入
するのと同じ方法である。補助ストラップのその他の方
法も可能であり、例えば手の親指前方あたりに補助スト
ラップを移動させ、手の向こう側に持って来るようにし
てもよい。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ポールの中実延長部材を形成するようにし
   たグリップエレメント（１）と、使用者の手から該ポー
   ルへプッシュ力を移行するために該グリップエレメント
   に固定した主要ストラップ（２）とを有し、これにより
   補助ストラップ（６）を該グリップエレメントに固定し
   てグリップエレメントを該手の近くに保持するように
   し、該補助ストラップ（６）がループの形で弾性を備え
   かつ手に巻きつけ可能であり、該補助ストラップ（６）
   の固定点が該主要ストラップ（２）の固定点の下方に位
   置することを特徴とするスキーポールハンドル。
2. 【請求項２】前記グリップエレメント（１）が既知の方
   法で、使用中の位置において、使用者の他のひら及び親
   指にそれぞれあった下方に傾斜して横方向に突出した支
   持面を備えることを特徴とする請求項１記載のスキーポ
   ールハンドル。