JP3033823B2 - 屋根用太陽熱断熱/集熱装置 - Google Patents

屋根用太陽熱断熱/集熱装置

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JP3033823B2
JP3033823B2 JP9278634A JP27863497A JP3033823B2 JP 3033823 B2 JP3033823 B2 JP 3033823B2 JP 9278634 A JP9278634 A JP 9278634A JP 27863497 A JP27863497 A JP 27863497A JP 3033823 B2 JP3033823 B2 JP 3033823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根の表面上部を
被覆する断熱/遮光用及び集熱用の被覆体に係り、気候
などに応じて断熱/遮光用被覆体と集熱用被覆体とを切
換えることができ、室内の保温効果や暖気/冷気効果を
高めることができるようにした屋根用太陽熱断熱/集熱
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の室内の保温効果や暖気/冷気効
果を高めるためには、一般的には断熱用や保温用の部材
を壁内などに充填させたり、窓に反射/吸熱部材を用い
たりしている。反射/吸熱部材を用いた窓としては、特
開昭59−7852号公報に記載のものがある。この公
報に記載の反射吸熱窓は、図14に示すように、太陽輻
射の一部を吸収する透過性平板の一面に対して反射処理
を施した複合窓透過体101を回転自在に形成したもの
である。すなわち、フレーム102に支持固定された複
合窓透過体101は、窓枠材104に軸支されて回転軸
103の回りに回転し、夏期等には反射処理を施した面
を外側にして太陽輻射を除去し、冬期等には吸熱効果を
有する面を外側にして太陽輻射を室内に有効に取得し得
るようにしたものである。
【0003】また、特開平5−231077号公報に
は、反射用及び吸熱用の透過膜を設けた2つのフイルム
状部材を環状につなぎ合わせ、このフイルム状部材を回
転可能とした機構を2重窓の内部に設け、キャタピラ式
に回転させることで、2つの部材を反転させるようにし
た反射吸熱窓(二重窓)が記載されている。すなわち、
この公報に記載の反射吸熱窓は、図15に示すように、
可視光を透過し長波長の赤外線を反射する第1の透過膜
201Aが設けられた透過体部201と、可視光を透過
し太陽エネルギーを吸収する第2の透過膜202Aが設
けられた透過体部202とがつなぎ合わされたブライン
ド200を有し、ブラインド200が中空層203の両
端に備えられたロール部204にかけわたされた構成と
し、このロール部204の回転によって二重窓205内
の透過体部201,202が室内側と屋外側とで反転で
きるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、壁や窓
などの建造物自体に反射/吸熱部材等を用いて、室内の
保温効果や暖気/冷気効果を高めるようにしたものは数
多く提案されている。一方、屋根用の断熱/集熱機器と
しては、遮光板を差し込む貫通穴を多数設けた板をトタ
ン屋根の上に列設し、貫通穴に差し込まれた遮光板によ
って太陽光線を遮断させるようにしたものがある。ま
た、屋根瓦に散水する散水機構を設け、水により屋根上
部を冷却することで、室内への熱の侵入を緩和させるよ
うにしたものもある。しかしながら、屋根上に後付けで
設置できると共に、夏期に限らず冬期においても省エネ
ルギー効果を高めることが可能な屋根用断熱/集熱装置
は実現されていなかった。
【0005】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、指令に応じて断熱/遮光用
被覆体と集熱用被覆体とを切換えて屋根上に自動的に敷
設することができると共に、被覆体全体を収納すること
ができ、冷暖房機器などの使用に伴うエネルギーの消費
を大幅に節約することができる屋根用太陽熱断熱/集熱
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、気候などに応
じて断熱/遮光用被覆体と集熱用被覆体とを切換えるこ
とができ、室内の保温効果や暖気/冷気効果を高めるこ
とができるようにした屋根用太陽熱断熱/集熱装置に関
するものであり、本発明の上記目的は、屋根の表面上部
を被覆するための被覆体であって表と裏の面で一方が断
熱/遮光効果を有し他方が集熱効果を有する矩形状の被
覆体と、前記被覆体を滑動させるためのガイドと、前記
被覆体を前記ガイドに沿って搬送する搬送手段と、前記
被覆体の表裏の面を反転させる被覆面反転手段とを備
え、指令に応じて所望の面を表面にして前記被覆体で屋
根の表面上部を被覆し得るようにすることによって達成
される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の屋根用断熱/集熱装置
は、表と裏で材質や色の異なる被覆体を具備し、夏期等
には断熱/遮光効果を有する被覆体の面を表にして被覆
体を搬送して屋根上部を被覆し、冬期等には集熱効果を
有する被覆体の面を表にして被覆体を搬送して屋根上部
を被覆するというように、光の反射/透過率や熱伝導率
の異なる被覆体を季節や気候に応じて屋根に敷設するこ
とで、夏期には室内の温度上昇を緩和し、冬期には室内
の温度低下を緩和して、冷暖房機器などの使用に伴うエ
ネルギーの消費を節約できるようにしたものである。本
発明では、屋根上を被覆する被覆体の面を指示に応じて
変更できるようにしており、また、被覆体全体を収納ボ
ックスに収納できるようにしている。さらに、素材の異
なるフイルム状の被覆部材を表裏に積層した被覆体を用
い、用途に応じて被覆体の面を反転させて敷設する形態
とすることで、フイルム状の薄い被覆体の強度を高める
と共に、被覆体平面の面積を縮小化してコンパクトな装
置構成としている。尚、本発明で言う「被覆体」とは、
柔らかく屈曲性に富む軟質のものに限らず、硬質又は半
硬質のもの(アコーディング式の構造とした伸縮自在な
板や、幅の狭い複数の板を屈曲用の連結部材で連結して
伸縮自在若しくは巻取り可能な構造とした板など)を含
む。以下、上述の「被覆体」を「シート」と称して説明
する。
【0008】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に用い
る断熱/集熱シートの一例を示しており、同図(A)が
平面図、同図(B)が同図(A)のA−A線断面図であ
る。屋根の表面上部を被覆するための断熱/集熱シート
10は、表と裏の面で一方が太陽熱を断熱すると共に太
陽光を反射/遮光する部材を用いたシート体(以下、
「断熱/遮光シート体」と言う)11から成り、他方が
太陽熱を集熱する部材を用いたシート体(以下、「集熱
シート体」と言う)12から成っている。この断熱/遮
光シート体11と集熱シート体12とが積層されて成る
断熱/集熱シート10は、蛇腹状に折畳めるようになっ
ており、図1(A)に示すように、本例では、シートの
長手方向を搬送方向(シートのスライド方向)xとし、
搬送方向xに対して垂直方向に伸縮させるために、テー
プ状の積層体10Aを糸10Bで編み込んだ構成(詳し
くは後述)としている。
【0009】図2は断熱/集熱シート10に装着される
搬送用器具を示している。図2において、断熱/集熱シ
ート10の短手方向の端部にはそれぞれ、シートを滑動
させるための移動ボール23を有するピン部材(固定具
兼収納引掛金具)22が固定具21によって一定間隔で
取付けられており、長手方向の両端部には、シートを牽
引するためのワイヤー24が取付けられている。ピン部
材22は、移動ボール23の軸とシート収納用のコマ送
りローラ(後述)の引掛具とを兼ねており、複数のテー
プ状の積層体10A(図1(A)参照)に対して1つの
割合で取付けられている。
【0010】屋根上には移動ボール23に係合するガイ
ドが上下2段で設置され、例えばモータ等の駆動手段で
図2中のxa方向にワイヤー24Aを巻き取ることで、
一方の面を表面にして上段のガイドに沿ってシート10
を搬送させて屋根上に敷設し、ワイヤー24BをU文状
のガイドを介して図2中のxb方向に巻き取ることで、
シート10の面を反転させて下段のガイドに沿ってシー
トを搬送させ、他方の面を表面にして屋根上に敷設する
ようになっている。
【0011】図3は、本発明の断熱/集熱装置の屋根上
への設置例を示している。断熱/集熱装置の1ユニット
は、その長手方向のサイズ(シート10の搬送方向の長
さ)が調節可能になっており、短手方向のサイズは所定
の長さになっている。各ユニットは、屋根1の大きさに
応じて例えば図3のように連設される。断熱/集熱シー
ト10は、使用しない場合は収納ボックス41に折畳ま
れて収納され、使用する場合は所望のシート面を表面に
して収納ボックス41から引出され、図示されないガイ
ドに沿って搬送されて屋根1の表面上部が断熱/集熱シ
ート10によって被覆される。これらの収納や被覆の指
示は、図示されない操作用レバー等の操作手段によって
行われる。
【0012】図4〜図6は、本発明の屋根用太陽熱断熱
/集熱装置の主要部の構成例を示しており、図4(A)
がシートの搬送機構部及び収納機構部の構成を示す側面
構造図、同図(B)が同図(A)の搬送機構部の部分拡
大図を示しており、図5が図4(A)の平面構造図であ
る。また、図6(A)及び(B)は、図5をB−B線矢
印方向から見た断面構造図であり、同図(A)がシート
の表の面(A面)11を敷設した状態を示し、同図
(B)がシートの裏の面(B面)12を敷設した状態を
示している。これらの図4〜図6を参照して本発明に係
る断熱/集熱シート10の搬送機構部と収納機構部の構
成について説明する。
【0013】図4(A)及び(B)において、断熱/集
熱シートの搬送機構部は、シートに装着された移動ボー
ルに係合するシート搬送用のガイド25と、断熱/集熱
シートに取付けられたワイヤーを巻き取ってシートを張
結するための張結ローラ26と、その補助ローラ27
と、張結ローラ26を正逆方向(図中のR1,R2方
向)に回転させるための駆動手段(図5中の張結用正逆
モータ30と変換ローラ31)と、シートの張結状態を
検出する張結検出スイッチ28とから構成される。搬送
用ガイド25は図4(B)に示すように、シートのA面
とB面の搬送用ガイド25A,24Bを上下2段に配置
して成り、図6(A)及び(B)に示すように、瓦やト
タン、コンクリート等の屋根1上に固設される。
【0014】断熱/集熱シート30は、図6(A)及び
(B)に示すように、搬送用ガイド25A,25Bに沿
って移動ボール23によって滑動するようになってお
り、上段の搬送用ガイド25Aに沿って搬送される場合
は、図6(A)に示すように、断熱/遮光効果を有する
A面11が表面となり、下段の搬送用ガイド25Bに沿
って搬送される場合は、シートの面が図4の収納用ボッ
クス41内の収納用ガイド42を介して反転され、図6
(B)に示すように、集熱効果を有するB面12が表面
となるようになっている。下段の搬送用ガイド25B
は、屋根1上より所定の距離(10〜20mm程度)だ
け離して配置されるようになっており、これにより、屋
根1とシート12との間の空隙に滞留する空気により保
温効果を高めるようにしている。また、断熱/遮光効果
を有する面11を上段側にして屋根の表面部から離すこ
とで、シート自体の熱が直接屋根に伝導するのを回避す
ることで断熱効果を高めるようにしている。
【0015】断熱/集熱シートの収納機構部は、図4
(A)に示すように、シートを収納する収納ボックス4
1と、シートに装着された移動ボールに係合し、シート
を畳み込みながら収納するための収納用ガイド42と、
シートに取付けられたピン部材に係合し、ピン部材を引
掛けながらシートを収納して収納ボックス内に送り込む
ためのコマ送りローラ43と、シートの収納状態を検出
する収納検出スイッチ44と、コマ送りローラ43を正
逆方向に回転させるための駆動手段(図5中の収納用正
逆モータ45と変換ローラ46)とから構成される。U
字状の収納用ガイド42は、その両端が搬送用ガイド2
5A,25Bに連結されており、この収納用ガイド42
に沿ってシートが搬送されることで、シートの表と裏の
面が反転されるようになっている。断熱/集熱シート1
0が収納ボックス41内に収納されているときは、各移
動ボール23の間が近接して図4(A)中のG1−G2
の区間でシートが蛇腹状に畳み込まれた状態となってい
る。
【0016】通常は、上述の搬送機構と収納機構を備え
た断熱/集熱装置(1ユニット)を複数連接し、複数枚
のシートにより屋根全体若しくは一部を被覆する。この
場合は、図5に示す収納用正逆モータ45の接続用プラ
グ47と、張結用正逆モータ30の接続用プラグ32に
より搬送軸を連結して設置する。複数ユニットを連設す
る場合は、適用する駆動源(収納用正逆モータ45,張
結用正逆モータ30)の性能や屋根の形状(への字状の
屋根など)にもよるが、駆動源の数は全ユニットで1つ
若しくは複数ユニットで1つとなる。そして、シートの
収納や被覆の指示は、駆動源を有するユニットに設けら
れている図5中の操作用レバー51によって行われる。
【0017】上述のような構成において、その動作例を
説明する。先ず、シートのA面11の部分を表にする場
合の動作例について、図4〜図7を参照して説明する。
シートのA面11の部分を表にする指示がされると、断
熱/集熱装置では張結用正逆モータ30(図5参照)を
正回転させて、変換ローラ(張結ローラ及び回転方向の
切換えギヤ)31を介して張結ローラ26Aを矢印R1
方向(図4(B)参照)に回転させる。これによりワイ
ヤー24Aが張結ローラ26Aによって巻取られ、シー
トが収納ボックス41から引出されて搬送用ガイド24
Aに沿って搬送される。シートが搬送用ガイド24Aの
端の位置まで搬送されるとシートが張った状態となり、
その位置に設けられている張結検出スイッチ28Aがオ
フとなり、張結用正逆モータ30が停止する。なお、シ
ートのA面の敷設動作時には収納ボックス41内のコマ
送りローラ43Aは空転するが、コマ送りローラ43B
は停止状態となっており、シートの一端側を図4中のG
2の部分の位置でコマ43bによって保持するようにな
っている。
【0018】この状態、すなわちシートのA面11が表
に敷設されている状態でシートを収納する場合は、収納
用正逆モータ45を正回転させて、変換ローラ46を介
して図7(A)に示すようにコマ送りローラ43Aを矢
印R3方向に回転させる。これにより、コマ送りローラ
43Aのコマ43aでシート10に装着されたピン部材
22を引掛けながらシート10を収納ボックス41内に
送り込む。ピン部材22は、図7(A)中のP1の部分
でコマ43aに引掛けられ、途中P2の部分ではずれ
る。この繰返しによりシート10が収納ボックス41内
に送り込まれ、小さく畳み込まれて収納される。なお、
張結ローラ26Aは、シートのA面の敷設動作時以外は
駆動源に対してフリーの状態となっており、収納動作時
には空転する。また、収納ボックス41内では、収納用
ガイド42に沿ってシート10が押込まれ、図4中の収
納用ガイド42のG1の部分からG2の部分までが蛇腹
状に畳み込まれた状態となり、シート10が収納された
時点で収納検出スイッチ44Aがオフとなり、収納用正
逆モータ45が停止し、コマ送りローラ43Aも停止状
態となる。
【0019】シートのB面12の部分を表にする場合
は、張結用正逆モータ30(図5参照)を逆回転させ
て、変換ローラ31を介して張結ローラ26Bを矢印R
2方向(図4(B)参照)に回転させる。これによりワ
イヤー24Bが張結ローラ26Bによって巻取られ、シ
ートが収納ボックス41から引出されて搬送用ガイド2
4Bに沿って搬送される。シートが搬送用ガイド24B
の端の位置まで搬送されるとシートが張った状態とな
り、その位置に設けられている張結検出スイッチ28B
がオフとなり、張結用正逆モータ30が停止する。な
お、シートのB面の敷設動作時には、コマ送りローラ4
3Bは空転するが、コマ送りローラ43Aは停止状態と
なっており、シートの一端側は図4中のG1の部分の位
置でコマ43bによって保持されている。
【0020】この状態、すなわちシートのB面12が表
に敷設されている状態でシートを収納する場合は、収納
用正逆モータ45を逆回転させて、変換ローラ46を介
して図7(B)に示すようにコマ送りローラ43Bを矢
印R4方向に回転させる。これにより、コマ送りローラ
43Bのコマ43bでピン部材22を引掛けながらシー
ト10を収納ボックス41内に送り込む。ピン部材22
は、図7(B)中のP3の部分でコマ43bに引掛けら
れ、途中P4の部分ではずれる。前述のA面の収納動作
と同様に、この繰返しによりシート10が収納ボックス
41内に送り込まれ、小さく畳み込まれて収納され、収
納完了時に収納検出スイッチ44Bがオフとなり、収納
用正逆モータ45が停止する。
【0021】次に、断熱/集熱シート10の素材の具体
例について説明する。図8は、本発明に用いる断熱/集
熱シートの具体例を示しており、同図(A)が断熱/遮
光効果を有する断熱/遮光シート体11の平面図、同図
(B)が集熱効果を有する集熱シート体12の平面図を
示している。断熱/集熱シート10は、断熱/遮光シー
ト体11と集熱シート体12とが表裏に積層されてい
る。断熱/遮光シート体11の素材としては、例えば太
陽光線の反射率/遮光率の高い金属(アルミニウム等)
を用い、集熱シート体12の素材としては、太陽光線の
吸収率,集熱効果及び耐候性を高めるために、黒色に着
色されていると共に紫外線吸収剤等が添加された合成樹
脂(本例ではポリエチレン樹脂)を用いている。本例で
は、アルミニウム箔を用いて断熱/遮光用のシートを形
成することで、断熱/遮光性に優れると共に、加工性,
軽量性,耐腐食性,強度や価格の面で優れた折畳み可能
な断熱/遮光シート体11を実現している。また、図1
0に示したように、テープ状のシート12,13から成
る積層体10Aを結合した構成とすることで、伸縮自在
で折畳み可能な断熱/集熱シート10を実現している。
【0022】この断熱/遮光シート体11は、実施例で
は、植物等に対する遮光ネットとして適用されている公
知の遮光ネット(実用新案登録第2057258号;ダ
イオ化成株式会社の商品:商品名“ダイオミラー”の例
えば品番〈95SB〉)を利用している。この遮光ネッ
トは、例えば、厚みが400〜500オングストローム
程度のアルミニウム箔層と、厚みが10〜50μm程度
の合成樹脂フイルム層とを蒸着して幅8mm程度のテー
プ状の積層体11Aを形成している。そして、収納時に
小さく畳み込めるように、図8に示すように、テープ状
の積層体11Aの長手方向をシートの幅方向(搬送方向
に対して垂直方向)としてモノフイラメントの糸11B
で編み込み、矩形状の断熱/集熱シート10を形成した
ものである。
【0023】図9は、本発明に用いる断熱/集熱シート
の他の例を示しており、太陽光線の反射による他の家屋
等への影響を回避するため、シート面からの反射光を拡
散し、太陽光線の反射光が一方向へ集中するのを緩和す
るための縞状(若しくは網状)のシート体(以下、「反
射光拡散体」と言う)13を、前述の断熱/遮光シート
体11の上部に積層した例を示している。反射光拡散体
13は、実施例では、公知の遮光/遮熱用ネット(ダイ
オ化成株式会社の商品:商品名“ダイオクールホワイ
ト”の例えば品番〈520 WH〉)を利用している。
この遮光/遮熱用ネット13は、図10に示すように、
所定幅の合成樹脂フイルムを紐状にすることで互いに異
なる角度の微細な面を形成し、この紐状の反射光拡散素
材13Aを所定間隔(本例ではテープ状の積層体11A
と同一間隔)で縦列又は横列(あるいは縦横の格子状)
に配置し、モノフイラメントの糸13Bを用いて平織で
編み込みんで縞状にしたものである。反射光拡散素材1
3Aとして用いる合成樹脂フイルムは、白色系で着色さ
れていると共に、温度上昇防止剤と耐候安定剤が添加さ
れており、反射光拡散効果を有すると共に、断熱/遮光
効果を有している。
【0024】図9の例では、この反射光拡散体13を断
熱/遮光シート体11の上部に積層し、モノフイラメン
トの糸11Bを用いてカラミ織などにより編み込み、反
射光拡散体13,断熱/遮光シート体11及び集熱シー
ト体12の3層から成る断熱/集熱シート10Aを形成
している。この断熱/集熱シート10Aを用いることに
より、断熱/遮光シート体11で反射された太陽光線等
の反射光が反射光拡散体13で拡散されるため、シート
面で反射された光が他の家屋等へ到達するのを緩和する
ことができる。
【0025】なお、上述した実施の形態では、収納や被
覆の指示を操作用レバーで行う場合を例として説明した
が、遠隔操作用の送信機を備え、遠隔操作で行える形態
としても良い。この形態では送信機の信号が、駆動源を
有する各ユニットの受信機(若しくは1つのユニットの
受信機)に送信され、それぞれのシートが連動して搬送
される。或いは、温度等の検出センサーを設け、設定温
度に応じて自動的に断熱/集熱シート10の表若しくは
裏の面を表面にして敷設することができる形態としても
良い。また、実施の形態では、断熱/遮光シート体11
と集熱シート体12とが表裏となるように積層した断熱
/集熱シート10,10Aを例として説明したが、断熱
/遮光シート体11と集熱シート体12とを表面を同一
にして環状につなぎ合わせ、キャタピラ式に回転させる
ことで外気側の面を反転させる形態としても良い。
【0026】
【実施例】以下に、実施例として、上述した本発明装置
を建造物の屋根上に設置し、断熱/集熱シートで屋根の
表面上部を被覆する前後での夏期における消費電力の測
定結果を示す。図11は、消費電力の測定期間における
屋根上部の温度を示している。屋根上部の温度は、対象
建造物の入口側と奥側とで太陽光の当たる程度が異なる
ため、2か所で計測しており、図中の“A”(実線部)
が入口側、図中の“B”(破線部)が奥側の屋根上部の
温度計測値を示している。本例では、97年8月31日
〜9月6日の期間、対象建造物で使用される消費電力量
を時間別に計測している。ここでは、装置を建造物の屋
根上に設置した日(9月4日)を除いて、前後2日間の
消費電力量を図12及び図13に棒グラフで示す。な
お、用いた断熱/集熱シートは、図9に示した3層から
成る断熱/集熱シート10Aであり、断熱/遮光シート
体11側を表面にして屋根全体を被覆した場合の例であ
る。
【0027】図12(A)及び(B)は、断熱/集熱シ
ート10Aで被覆する前の消費電力量(30分単位の積
算値)を時間別に示しており、この対象建造物では、1
0時から20時ごろまでは、40KVA程度の電力量を
継続して使用している。一方、図13(A)及び(B)
は、断熱/集熱シート10Aで屋根のほぼ全体を被覆し
た後の消費電力量を示したもので、同時間帯の消費電力
量は30KVA程度となっている。このように、本発明
装置を用いることで、冷暖房機器などの使用に伴うエネ
ルギーの消費を大幅に節約することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の屋根用太陽熱断熱
/集熱装置によれば、気候などに応じて断熱/遮光用シ
ートと集熱用シートとを切換えて屋根上に敷設すること
ができるため、暑い季節には室内の温度上昇を緩和する
ことができ、寒い季節には室内の温度低下を緩和するこ
とができる。また、冷房効果や暖房効果を高めることが
できるため、冷暖房機器などの使用に伴うエネルギーの
消費を節約することができる。また、収納ボックスを備
えることにより、シートを使用しない場合はシート全体
を収納しておくことができ、便利であると共に、台風や
積雪などでシートが破損したり、風圧に伴う屋根への影
響が生じたりするのを回避することができる。さらに、
断熱/集熱装置のユニットは連結することができ、1つ
の駆動源若しくは所定のシート数単位の駆動源により各
シートを搬送させることができるため、屋根の形状に応
じて容易に組み立てて設置ができると共に、安価な屋根
用太陽熱断熱/集熱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる断熱/集熱シートの一例を示す
平面図及び断面図である。
【図2】断熱/集熱シートに装着される搬送用器具の一
例を示す斜視図である。
【図3】本発明の屋根用太陽断熱/集熱装置の屋根上へ
の設置例を示す概略斜視図である。
【図4】本発明装置のシートの搬送機構部及び収納機構
部の構成の一例を示す構造図である。
【図5】図4(A)の平面構造図である。
【図6】図5をB−B線矢印方向から見た断面構造図で
ある。
【図7】シートの収納機構部の部分拡大図である。
【図8】本発明に用いる断熱/集熱シートの具体例を示
す平面図である。
【図9】本発明に用いる断熱/集熱シートの他の例を示
す断面図である。
【図10】図9の断熱/集熱シートに用いる反射光拡散
体の具体例を示す平面図である。
【図11】本発明装置による省エネルギー効果を説明す
るための第1の図である。
【図12】本発明装置による省エネルギー効果を説明す
るための第2の図である。
【図13】本発明装置による省エネルギー効果を説明す
るための第3の図である。
【図14】従来の反射/吸熱部材を用いた窓用機器の第
1の例を示す斜視図である。
【図15】従来の反射/吸熱部材を用いた窓用機器の第
2の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 屋根 10 断熱/集熱シート 11 断熱/遮光シート体(シートのA面) 12 集熱シート体(シートのB面) 13 反射光拡散体 21 固定具 22 ピン部材 23 移動ボール 24 ワイヤー 24A A面を張るワイヤー 24B B面を張るワイヤー 25 搬送用ガイド 25A A面の搬送用ガイド 25B B面の搬送用ガイド 26 張結ローラ 26A A面の張結ローラ 26B B面の張結ローラ 27 ワイヤー補助ローラ 28 張結検出スイッチ 28A A面の張結検出スイッチ 28B B面の張結検出スイッチ 30 シートの張結用正逆モータ 31 張結用モータの変換ローラ 32 接続用プラグ 41 収納ボックス 42 収納用ガイド 43 収納コマ送りローラ 43A A面の収納コマ送りローラ 43B B面の収納コマ送りローラ 44 収納検出スイッチ 44A A面の収納検出スイッチ 44B B面の収納検出スイッチ 45 収納用正逆モータ 46 収納用正逆モータの変換ローラ 47 接続用プラグ 51 操作用レバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/74 E04B 7/18 E04D 13/18 F24J 2/04 E04F 10/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の表面上部を被覆するための被覆体
    であって表と裏の面で一方が断熱/遮光効果を有し他方
    が集熱効果を有する矩形状の被覆体と、前記被覆体を滑
    動させるためのガイドと、前記被覆体を前記ガイドに沿
    って搬送する搬送手段と、前記被覆体の表裏の面を反転
    させる被覆面反転手段とを備え、指令に応じて所望の面
    を表面にして前記被覆体で屋根の表面上部を被覆し得る
    ようにしたことを特徴とする屋根用太陽熱断熱/集熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記被覆体を収納する収納ボックスを備
    え、前記搬送手段により前記被覆体を搬送して前記収納
    ボックス内に送り込み、被覆体全体を収納し得るように
    なっている請求項1に記載の屋根用太陽熱断熱/集熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、搬送軸が連結可能にな
    っており、複数枚の前記被覆体により屋根を被覆する場
    合には前記搬送軸が連結され、1つの駆動源若しくは所
    定の被覆体数単位の駆動源により各被覆体を連動して搬
    送するようになっている請求項1又は2に記載の屋根用
    太陽熱断熱/集熱装置。
  4. 【請求項4】 前記被覆体は、前記断熱/遮光効果を有
    する部材としてアルミニウム箔が用いられ、その部材の
    裏面に黒色の集熱用部材が被着されている請求項1、2
    又は3のいずれかに記載の屋根用太陽熱断熱/集熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記被覆体の断熱/遮光効果を有する面
    の上部に反射光拡散体が積層されている請求項1乃至4
    のいずれかに記載の屋根用太陽熱断熱/集熱装置。
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