JP3033431U - 浴水循環ろ過漸増再熱兼送風機構 - Google Patents

浴水循環ろ過漸増再熱兼送風機構

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JP3033431U JP1996008020U JP802096U JP3033431U JP 3033431 U JP3033431 U JP 3033431U JP 1996008020 U JP1996008020 U JP 1996008020U JP 802096 U JP802096 U JP 802096U JP 3033431 U JP3033431 U JP 3033431U
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賢一 杉山
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賢一 杉山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】浴水循環ろ過装置の機能を改善して、保温と
浄化の他に温度漸増目的加熱プログラムを付加し、安全
有効な温度漸増浴を普及させる。 【解決手段】浴水循環ろ過装置の内の加熱回路の容量を
増大し、保温目的加熱と2次的高温加熱との2つのプロ
グラムを組込みそれ等を手動若しくは自動的に切換え、
保温と温度漸増とを容易に制御機能化を可能とする。ま
た、浴水循環ろ過装置の上部に送風ファン14を設け、
温度漸増プログラム作動時間中浴槽水面上に出ている入
浴者の頭部顔面肩等上半身に適当な速度の空気流を送り
その部の発汗蒸発能力を高め、体温調節の自律機能を促
進し出来る丈長時間入浴継続できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 生活行動の変化により一般家庭に於て設置の「温湯浴槽」の利用 が時間帯的に分散化された為と、浴水の入換え、浴槽の清掃等の手間が嫌われる 様な風潮が増し、浴水の入換えを省き同じ浴水を浄化して再利用すると共に何時 にても利用出来る様に適温に保温する装置が開発利用されて来ている。
【0002】 同装置の「機能」「目的」は現在単に「浄化」と「保温」に限ら れている。 然し大気汚染其他生活環境の悪化により近代生活者は自衛の手段として幅も奥行 もある生活手段を求めており、日常手軽に利用出来る「家庭用浴槽の多面的拡大 活用」も有為な策との見地から「温浴」に対する「健康増進利用拡大」の期待的 評価即ち「高級化」を要請する「ニーズ」が高まろうとしている。 それは最近の日本の人口中65才以上の高齢者が約15%を占める様に顕著な「 高齢化」が進んだ原因の一つに「家庭風呂」の普及が挙げられる等、明確な事実 に裏付けされている「温浴の健康寄与効果」があるからである。 特に「日本式浴槽」は効果ある温熱を保有する温湯中にかなり長い時間ほぼ全身 を浸り入浴する習慣があり無意識の裡に温熱と洗浄との複合効果を得ており、そ れが欧米等の「バスタブ」内で身体を短時間で洗い流すのが主という浴方に比較 して、『健康効果』に大きな差が生じ、多年の効果の積重ねにより「長命化」と いう現実を導き出した事が明らかにされたものであると申して過言では無い。
【0003】 温熱が適当な部位に適当な割合で与えられると人体内部に於ては 全身細胞の生命活動が活性化され日常生活の不完全を起因として生じている体内 疲労や凝り、機能不全等が改善、縮小され時間と共にやがて解消され健全な状態 に復帰できる。 此の熱の効果は時間と温度との積に比例するが、効果が高いからと言って何等の 準備行動無しにイキナリ高温中に入れば「水圧」とその「防衛反応」及び「代謝 昂進」とにより「温度ショック」(
【図6 イ】)を惹起し重大事故に至る危険 性も伴う。 それ故所謂「ウオーミングアップ」が必要であることは論の待たな い。 日本でも高齢者は、浴槽の傍らで先ず温湯を手桶等に汲み身体にかける所謂「 かけ湯」をして温度に身体を慣らしながら入浴を開始する「生活の知恵」を有し ているが最近の若い世代程その習慣が薄い。 最初はかなり熱いと用心しながら静かに浴槽に浸るがある時間たつと慣れて警戒 的な刺激感は消えて行く。 洗場で洗身をしたり休憩をしたりしてまた浴槽に入 る等を繰返すと温度刺激に物足り無ささえ感ずる様になる−−−其様な場合更に 高温の温湯に浸ると温度効果即ち健康効果は一層高まる。 医学者は安全と効果の面から、入り始めは寧ろ低めの湯で身体とその働きを慣ら しながら順次効果のある高い温度中に入る様な浴法が身体の弱い人は勿論一般人 にも最善であると推奨しており、この様な入りかたを「温度漸増浴」と名付けて おります。 本考案の主題の第一はその「温度漸増浴」を手軽に利用出来る様な「浴水温度加 熱システム」と「プログラム」を従来の「浄化」と「保温」の機能に加え「浴水 循環ろ過装置」の機能の「多角化」を図ることに関する新規なる技術的思想であ る。(請求項1)
【0004】 温浴の人体に与える効果は全身細胞の生命活動即ち「代謝」の活 性化であり、その結果代謝産生熱が増加し、日常自律機能として適正に維持され ている体温を所謂「平熱」より高めてしまう結果を招来する。 此の状態が長時間放置されると体内活動のバランスが壊され、最悪「熱射病」や 「熱中死」なる危険に至る為身体は「暑苦しい」という「危険警報」を神経中枢 に伝えそれによる体温低下の働きを自律的に開始する。 それが「発汗」+「蒸発」である。 即ち体内より水分を汗腺経由で皮膚面に送 出しそこで蒸発させ、その際必要な「気化熱」として体表面より過剰の熱を奪い 去って行く。 当然浴水中に浸っている体表面からの発汗蒸発は出来ない為専 ら入浴者の、頭部、顔面、一部上半身等限られた範囲にその機能が集中する。 ただ此の付近の空気は浴水面近くにある為湿度が高い。 その為蒸発力が阻害さ れる。 発汗蒸発による体温調節が満足に進まないと人体は「暑苦しい」とい う感覚が高まり、身体全体の健康増進効果があまり進行出来ない時点でも本人の 意志に反して浴の継続を断念しなけらばならなくなる。 それ故、入浴者の頭部顔面一部の上半身等を中心に適当な速度と流量の空気を送 り発汗蒸発を援助増進させ、出来る丈長時間快適裡に連続して浴の恩恵にあずか り得る様な環境設定により利用者の満足を高め様とする目的を以て必要空間のみ の局部的送風機構を、また随時その送風空気中に精神的「リクリエーション」効 果のある香気精分を付与出来る機能をも与えて、「浄化」と「保温」目的に折角 設置される浴水循環ろ過装置を多面的に活用してそれ等機能を複合させる新規な る技術思想が本考案の第2点である(請求項2)
【産業上の利用分野】
【0005】 「家庭用浴槽」は住宅設備産業として確立しており、本件の「浴 水循環ろ過装置」はその機能を複合的に多角化する付帯設備に属し「浴槽」の利 用価値の向上を支え利用者の歓迎を受ける所であり、当然同産業の繁栄にに寄与 する所大と予測される。
【従来の技術】
【0006】 是迄の「浴水循環ろ過装置」は
【図1】に取付状態にある外観図 を、
【図2】に一般的構成を示す通り「浄化」と「保温」との目的に「水吸入口 」「2」、「ポンプ部」「4」「同電動機」「5」、「加熱部」「6」「同ヒー ター」「7」、「浄化部」「8」の各作動機構とそれ等の「コントロール部」「 10」、「操作表示部」「11」等とより構成されている。 長時間不在等生活行動が変る日を除いた「通常時」はこの装置に電気を供給し、 「電動機」「5」を以て「ポンプ」「4」を作動してこの装置内を矢印の様に浴 水を循環しその過程に於て「浄化」と「保温」を繰替す。 「吸込側温度センサー」「12」、「送出側温度センサー」「13」の両者若し くはどちらか一方により必要な水温等のデータを検出し「ヒーター」「7」の作 動をコントロールする。 此の場合利用者が高目の温度での「保温」を希望し「コントロール部」「10」 の設定を其様に行えば「ヒーター」「7」の消費電力量は1日中「第4図」「B ’」の様にほぼ能力の100%に近い高位に大体直線状に推移持続される、但し 「12」若しくは「13」の「センサー」により短時間の「調整カット」が介在 するが無視出来る範囲である為幅を持たせた太線で示す。 その結果浴水の平均温度は
【図3】「B」の様に比較的熱好きの人が何時にても 入れる様な温度が持続される。 またそれより低い温度を設定する様「コントロール部」を操作設定すれば消費電 力量は
【図4】「C’」の様なほぼ直線状に又浴水温は
【図3】「C」の様に同 様ほぼ太目の直線状に保温持続される。
【0007】 一方、「入浴時」の体調変化を検討すると
【図6 イ】 の様 な大きな変動が起ることが医学的試験により明らかにされて来た。 即ち浴水の温度を利用者の好む最高位に設定してその中に入り或時間連続して入 り続ける一般的入浴行動の所謂「高温固定浴」時の身体の受ける熱の割合は同グ ラフ「i」で表示されるような状態となり、その時に於る、血圧の変化は「収縮 期血圧」(所謂最高)は同グラフ「f」に示す如く、また心拍数は同「h」の様 な変動が見られている。 また「拡張期血圧」(所謂最低)は同「g」の様にな る。 即ち、曲線中のととに大きな「血圧上昇」と「心拍の異常増加」が発生する のである。 この原因は、利用者は通常最初に浴槽に入る前に身体に湯をかけて慣らしながら 静かに入るが、水の自重が全身で数百キログラムという大きな水圧となって水中 に在る体表面にかかって〈る。−−−「外圧の急昇」 それと空気中にあった身体がそれより遥かに高温の湯の中に入ることで皮膚ば環 境急変を嫌って「防御反応」を起し伝熱面積を縮小しようと働く「自律的な表皮 縮小現象」を起す、−−−それ等が原因となり皮膚内部の血管は圧縮を受け流路 がせばめられて血液流動の抵抗を増す。 増加した抵抗の中で血液循環を図るには「心臓ポンプ」から送出す圧力が高めら れる。 その結果突出的に発現する「血圧上昇」と「心拍数増加」はグラフの で表され是を「第1次ショック」と呼んでいる。 更に全身が加熱されると各部の細胞の生命活動活性化所謂「代謝」が増進され疲 労物質は肝臓等に還送され細胞の生れ代り(代謝回転)や組織正常化等が進み、 生命の活力は増し、「疲労回復」「ストレス解消」等「リフレッシュ」が促進さ れ「温浴」の良い効果を享受出来る様に成るがその為に必要とされる「酸素」「 栄養素」等補給が「血液循環量」の増大と成って発現する。−−−それがの第 2次血圧上昇と成って現れる−−− 是等 、を併せて『温度ショック』と呼び、===身体の弱い人、体調不良 や過労状態、ストレ過多或は肥満体等で心臓に負担や弱点の有る人には特に危険 で避けねばならぬことと医学的に証明されている。 従って安全を期すなら高温中に入るを慎しむことであるが、或程度入浴時間が続 いて身体が慣れて来ると初めに入った温度では物足りなくなる、−−−また折角 手順を経て体調を良い方に回復しつつある状態を更に深く堪能したいという希望 は当然起る。 −−−然し一般的に此の様な「ニーズ」に適合できる様な人に優しい:「加温機 能」や「追い焚き機能」は「浴槽」自体にもまた「浴水循環ろ過装置」にも具備 されておらず、通常前者には冷水から沸かすに充分な「ハード」な加熱機構しか 備えて居らず、後者にはその様な機能は全然考慮されていないものが殆どである 等で、その様な「望ましい」機能を現在満足させることが出来ない。
【0008】 その様な「入浴効果」増大の為には、望ましい割合で温度を高 める事が出来なければ、時間の方を増し長時間連続して入り続ければ良いのであ るが、然し是にも別の問題点が発生する。 ▲a▼ 水圧による心臓の負担は連続入湯時間に比例する為増加する負担に耐 え得なく成る様に成り、却って「ストレス」を生じさせる。 ▲b▼、 それより更に重要なことは−−−温度を受取って代謝が昂進して全 身が「リフレッシュ」される−−−同時に「代謝産生熱」が増加する、此の熱は 体温の素である為必要不可欠のものであるが、多量に過ぎると体温を「平熱」( 約36℃)より高めてしまう弊害を伴う。 体温が平熱以上と成ると、体内の大切な「酵素」等の働きが制約衰退させられ所 謂「バランス」を崩して生命活動の危険をももたらす為、身体は『蒸暑い』や『 暑苦しい』等の『苦痛感』を『警報』として脳の自律神経中枢に伝え対策を要請 する。 <1>、先ず、体内の水分を「汗腺」経由で皮膚面に送出しそこで蒸発させて其 際必要な「気化熱」の形で周囲の過剰熱を奪い去って行く合理的な『発汗蒸発』 を増加し「体温調節」の自律機能を活発にする。 <2>、それでも過剰熱が調整出来ない時は浴を中断し休憩することになる。即 ち、体温の高過ぎる情況が改善されないとやがて「熱射病」に、更に進めば「熱 中死」の惨事を招く。 発展途上国では盛夏に屡々起る事であり、日本等でも 夏期のマラソン競技や大人の不注意による幼児の事故等で珍しく無い。 従って『蒸暑い』『暑苦しい』等の『警報』は決して軽視されてはならず、同 時に『発汗蒸発』の優れた環境維持は極めて重要である。 <3>、然し入浴時は体表面の80%位が水中にあって『発汗蒸発』に関与出来 ない為、早期に『警報』が出される事になり、『有効な浴時間』は其他の時間に 比較して早期に中断されてしまい、「不満」が増大し「ストレス」に転化してし まうのである。
【考案が解決しようとする課題】
【0009】 健康に効果の有る入浴を提供する為には 「a」 前記の高温浴に伴う危険な『温度ショック』の発現を防止する 「b」 入浴者の「発汗蒸発」を促進する環境を創る。 以上の2点に絞られるが、是迄の浴槽自体にも現在の「浴水循環ろ過装置」にも その機能が備わっていない為、各家庭に既に設置されている設備の経済的有効利 用をも考慮すれば、「浴水循環ろ過装置」そのものに是等に有効な機能を装備さ せる事が最善となる。
【課題を解決する為の手段】
【0010】 前節の「a」に対しては、「加熱部」内の保温目的「ヒーター」 とは別の「2次的高加熱用ヒーター」とそれに関わる専用の「センサー」及び「 コントロール機構」等のシステムを増設する。 同じく「b」に対しては浴槽水面上の人体頭部、顔面、肩等一部の上半身に有 効な送風を行える「送風ファン」と随時「香気成分」を同空気中に添加出来る様 な「発香装置」とそれ等の「コントロール機構」を設ける。室外空気利用が可。
【作 用】
【0011】 一般人の利用に適する「浴水」の温度は「最高約45℃」また 「最低約35℃」と10℃程度の幅がある。 それ故、「浴水循環ろ過装置」の固有的な機能の「保温」を上記温度幅の最下限 に近い温度に維持し突然の利用にも短時間で対応出来る如くし、同時に実際利用 時には特設の「2次的高加熱システム」を活用して温度を高めその過程に於て
【図6ロ】のグラフ「j」で表示される右上り傾斜型 に熱供給の割合を上昇し
て 行けば、それにより体内に発現する血圧、心拍数曲線も特別高いピークを示さず 利用者にとっての「安全性」は大いに高まり、より長時間熱効果を享受すること が出来る様な成果を挙げ得ることになる。
【0012】 利用者の実際入浴時即ち「2次的高加熱」が進行中はほぼ同時に 特設の「送風ファン」「14」を稼動させ、浴槽中の人体に適度な速度の風を送 り、頭部顔面首肩等上半身に於る『発汗蒸発』を増進させ「体温調節」の自律機 能を促進することになり、『暑苦しい』等の『苦痛感』による『警報』の発せら れる時間を遅らすことに通じ、安全快適裡の入浴時間を伸長し、「代謝」による リフレッシュ健康効果を大幅に高めることが可能となる。 空気の発汗性を考慮すると浴室内の空気より「室外空気」の方が一般的に湿度が 低く酸素濃度も高いので望ましい。
【実施例】
【0013】 本考案実施例の構造図を
【図5】に示す。 「加熱部」「6a 」の中に是迄同様の「保温用ヒーター」と並んで「2次的高温加熱用ヒーター」 「7b」を、また専用の「コントロール」部及び「センサー」「操作表示部」に [10b」「13b」「11b」の各部材を組込み、「保温」目的回路と別の独 立系の「2次的加熱回路」として形成するが、この回路の作動は「保温」目的回 路と原則的に関連して作動する。 また応用の別例として、「保温」目的回路と「2次的加熱」目的回路とを共通に 利用し得る如き大容量の「ヒーター」を備え、内部の通電部分の分離利用、若し くは電圧電流の変更利用により加熱力の強弱制御を行うシステムもあるが、実質 的な機能は同様で、本考案の範囲に属す。
【0014】 また、装置の上部内に「送風ファン」「14」及びにその一部に 「発香装置」「15」を設け、その操作を行う「コントロール部」「10c」を 設ける。 この操作は「10b」の操作による2次的高温加熱に関連して作動す ることが多い。「送風」用に室外低湿度空気を「パイプ」「16」を経て供給す る。 其他の構造は
【図2】の在来型とほぼ同様である。
【考案の効果】
【0015】 前記の
【0002】及び
【0003】の節に述べた様に、「温浴 の健康寄与効果」には素晴らしいものがあるが、それを活し得る理想的な「温度 漸増浴」に適する家庭用浴槽が現在存在し無い為、既存の浴槽にその機能を付与 して対応する目的を以て、後付け可能な「浴水循環ろ過装置」を利用し「浄化」 「保温」に「温度漸増2次加熱」を加える機能多角化を目的とする新規なる技術 思想によるものが本件実施例で、その一例を示す
【図5】に於て説明する。 浴利用時間と非利用時間とに明確に区分し、在来の技術範囲である後者に於ては 、同図機構中の「ポンプ部」「4a]の「電動機」「5a」により水吸入口「2 a」より浴水を吸入し「パイプ」「3a」を通じて「加熱部」「6a」「浄化部 」「8a]等を循環通過せしめその間に「保温」に必要として「コントロール部 」「10a]及び「センサー」「12a」「13a」等のシステムにより制御さ れた加熱力により「保温目的加熱」が継続的に行われた後「浄化」されて「水送 出口」「9a」より浴槽内に還流される。 此の場合の電力供給消費は
【図4】の「B’」又は「C’」であり、浴槽内平均 水温は
【図3】の太目の直線「B」または「C」の如くほぼ等温度線となる様に 推移する。 在来の機構に於ては、通常利用者が
【図3】の「高目の温度」状態にて入浴する 為、保温温度「B」も高く設定されておりそれが前節
【0007】記載の「高温 固定浴」を誘導し、望ましくない結果をもたらすのである。
【0016】 本考案に於ては、非利用時間の「保温温度」を
【図3】の「L」 「ぬる目温度」の上限若しくは「普通の温度」「M」の下限近くにて推移する如 く
【図4】の「A1」の様に加熱能力のほぼ「50%」程度の電力を以て、「ヒ ーター」「7a」を加熱し、循環回路「2a」「3a]「6a」「8a」を通じ て「保温」「浄化」の循環をする。 4人家庭での使用を仮定し、その浴利用時間の推移を見ます。 先ず「1人目」が12時頃入る。 その若干前「コントロール部」を「10a」 に手動にて切換え「ヒーター」「7b]にも通電し(「A2」)し、「2次加熱 」に切換を行う。 水温は数分間で約5℃上昇「熱目の温度」「H」に達する、 その間に
【図7】の様に「入浴」「洗身」「入浴」「休憩」「入浴」等を繰返し 、順次高まる有効温度を安全に利用した温熱利用と洗浄との複合効果を満喫する 事が出来る。 出る時の操作若しくは「作動時間タイマー」により概略30分程度の「2次加 熱」「A3」「A4」終了後は非利用時間の「保温」加熱「A5」に戻り水温が 自然低下する。 その後時間をおいて第2の人、また時間をおいて第3、時間をおいて第4の入浴 利用がありその都度上記同様の「保温」から「2次加熱」に切換を繰返す形で、 「保温」と「2次加熱」との反復の間に夫々の利用者が皆充分なる
【図7】記載 の「温度漸増浴」のメリットを享受出来る。
【0017】 此の例の電力消費を試算比較して見よう。 保温の為必要な熱供給量は浴槽より外部に貫流逸失熱の量に正比例する。 仮に浴室温度を平均25℃と想定すると、
【図3】の「B」または「C」の「高 温保温」に設定のケースの温度差は概略16〜7℃、それに24時間を乗ずると 「384〜408」という計数となる。 一方「A」による「低温保温、2次加熱」の場合は、1回の「2次加熱」を分時 間とすれば4回で2時間これを41〜43℃平均42℃に、其他の22時間を3 6℃に保つと仮定すると「温度差x時間]の積の和は「232」となり、前者に 比較すると4割も減少出来、『節電』の経済的効果は頗る大で、所謂『一石二鳥 』の「新技術思想」と評価出来る。
【0018】 前記
【0008】の▲b▼に記載の様に浴により「代謝産生熱」 が高まるが是が体内に蓄積した儘では体温の異常上昇を早期にもたらし浴を途中 で切上げさせられる事になり、充分な浴効果を得られない為、「送風機構」を特 設し、専用の電動機利用又はポンプ用電動機「5a」の利用等により、浴水面よ り上に露出している頭部、顔面、肩等の上半身に適度な速さの風を送ることで『 発汗蒸発』による「体温調節」の自律機能を積極的に増進して快適で然も安全で 可能な限りの長い時間の温熱効果享受の機会を提供するのが此の新規技術思想で ある。其上、浴水面付近には水蒸気が滞留し湿度が高い為汗の「蒸発」には一層 不利である。 其為もあり、利用者は額に汗を浮べて我慢するしか無かった為、 別の「ストレス」もたまってしまう事が少なくない。 それに比較して、乾燥した室外空気で上半身の汗の「蒸発」を大幅に増加させ、 また其空気に鎮静休養効果大で、爽やかな「香気精分」が含有されていれば「ス トレス解消」「安眠誘導」等心理的リフレッシュ効果も高くなる。 最近各方面 で注目されてきている「アロマセラピイ」に属する心療効果にも通ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 家庭用温湯浴槽に「浴水循環ろ過装置」を設
けた一般例を示す図
【図2】 在来の「浴水循環ろ過装置」の一般例の構成
を示す図
【図3】 在来の「浴水循環ろ過装置」と本考案装置の
両者による浴水温の温度変化を示す図
【図4】 同上両機構の電力消費量の推移比較
【図5】 本考案実施例の構成図
【図6イ】 「高温固定浴」時に於る体内の血圧心拍数
の変化を示す 「i」は温浴の温度の高さの推移 「f」は収縮期血圧(最高)の変動。「h」は拡張期血
圧(最低)の変動 「g」は心拍の変動
【図6ロ】 右上り傾斜型の温熱増加による「温度漸増
浴」時に於る体内の血圧心拍の変化を示す。「j」は熱
量の割合増加の度合 血圧変動は最高を「f’」最低を「h’」 心拍数の変動を「g’」で示す
【図7】 浴水の温度増加による「温度漸増浴」時の温
度変化と入浴利用例
【符号の説明】
1、 浴水循環ろ過装置 2、2a、 水吸入口 3、3a、 パイプ 4、4a、 ポンプ部 5、5a、 電動機 6、6a、 加熱部 7、7a、 ヒーター(保温用) 7b、 ヒーター
(2次的高加熱用) 8、8a、 浄化部 9、9a、 水送出口 10、10a、 コントロール部(保温用) 10b、 同(2次的高加熱用) 10c、 コントロール部(送風、発香機構用) 11、 操作表示部(保温関係) 11a 同 (2次的高加熱用) 11b 同 (送風、発香機構用) 12、12a 吸込側温度センサー 13、13a、 送出側温度センサー 13b、 同(2次的高加熱用) 14、 送風ファン(発汗蒸発促進用) 15、 発香装置 16、 空気パイプ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般家庭等に使用の温湯浴槽に併設又
    は付帯する装置にして主として浴槽内の水を吸入して該
    装置内を循環させその過程に於て浴水をろ過浄化し併せ
    て保温目的の加熱をする機能を備える「電気式浴水循環
    ろ過装置」に於て、該装置の加熱力を長時間の浴不利用
    時に於ける保温目的の平均して低目設定の作動を制御す
    る基礎加熱システムと、人の浴利用時に於る温度漸増浴
    供用目的の加熱力が一または複数段階にて供給増加とな
    る如き制御に関する2次的高加熱システムとの両システ
    ムを備え是等を手動又は自動的に切換え得る如き「保温
    及び温度漸増両制御加熱機構」を組込んだことを特徴と
    する浴水循環ろ過装置。
  2. 【請求項2】 一般家庭等に使用の温湯浴槽に併設又
    は付帯する装置にして主として浴槽内の水を吸入して該
    装置内を循環させその過程に於て浴水をろ過浄化し併せ
    て加熱する機能を備える「電気式浴水循環ろ過装置」に
    於て、該装置の上方又は装置内に送風機構若しくは香気
    添加機能付送風機構を設け専用の動力機構か或は浴水循
    環ポンプ等の原動機の動力を利用して随時空気を流動圧
    送して主として浴槽内所在入浴者の頭部顔面上半身等に
    送りそれ等に於る体表面の発汗蒸発を促進し入浴に基く
    生理的自律機能として発現の「体温調節」を促進し安全
    有効な「温浴リフレッシュメント」に寄与するに有効な
    る機能を併設したことを特徴とする浴水循環ろ過装置。
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