JP3033341U - 手提用握手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 買物をした時提げた袋物の持手が細く手に喰
い込んで提げづらいのを解消する。 【解決手段】 長手に沿って凹溝１ａ，３ａ，８ａ，１
０ａを、その両側に当り面１ｂ，３ｂ，８ｂ，１０ｂを
設けて半円筒を形成してなる上本体１，１８と下本体
３，１０を一体となるようにし、蝶番４或いはピン９と
盲穴１１にて開閉又は着脱を自在とし、当り面１ｂ，３
ｂ，８ｂ，１０ｂに不織布などの緩衝材６，１２を設け
るようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は持手の細い袋物などを手に持った時、持手に嵌合して細い持手が手に 喰い込むのを無くして袋物或いは他の物を持ち易すくするようにした手提用握手 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

科学の発達に伴って豊かな環境での生活を送ることが出来るようになり買物や レジャーにと足を運ぶようになって来た。 そして買物においてもブランドのバック類の高級品から紙やビニール袋などの 使い捨て品や買い物籠までその目的に応じて用いるようになって来ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように目的に応じて用いられる袋物や籠類も、その持手部分が細い場合が 多く、買物を多くして持った時に細い持手が手に喰い込み傷くなって買物中或い は帰宅まで持ち続けるのが大変で苦痛となるなど買物上或いは袋物使用上非常に 不都合を感じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような不都合を解消し、持手が細くても手に喰い込まず持ち易く 楽しく持つことが出来るようにした手提用握手を提供せんとするものである。 長手方向に沿って凹溝を、その両側に当り面を設けて半円筒を形成してなる上 本体と下本体を、蝶番にて開閉可能に或いはピンと盲穴にて着脱可能として一体 となるようにし、当り面上に不織布などの緩衝材を接着にて設けると共に、凹溝 に不織布或いは織布又はプラスチックなどの滑止材を設け、且つ凹溝両端を開口 とし更に上本体外周に磁石を埋設するようにしたものである。 なお上本体・下本体外周に凹凸による滑止を或いは摩擦係数の大きい繊維・プ ラスチック素材からなる被覆材を設けても良い。

【０００５】

【作用】

袋物の細い持手を下本体の凹溝に入れ上本体と下本体で外れないよう覆って握 手を形成する。 この形成した握手を握れば緩衝材によって柔らかく感じ、次いで提げると細い 持手は手に直接触れないので手に喰い込むことなく提げるのが苦痛とならない。 又、細い持手は滑止材或いは凹溝両端の開口などによって滑らず擦り切れを防 ぐと共に、磁石によって刺激され健康的に影響を受けながら提げることが出来る 。

【０００６】

【実施の形態】

以下本考案の実施例を図面について説明する。 （実施例１） 図中１は木製で長手に沿って設けた凹溝１ａの両側に当り面１ｂを設けて半円 筒を形成してなる上本体であって、一端に切欠２ａを設けた取付台２を一方の当 り面１ｂの２箇所に切欠２ａを外周側となるよう突設している。 ３は上本体１と同一形状の下本体であって、凹溝３ａ両側に当り面３ｂを設け て半円筒を形成し、一方の当り面３ｂ上に切欠２ａを外周側となるよう取付台２ を２箇所に上本体１の取付台２と対応させて突設している。 ４は蝶番であって、頭部を切欠２ａ側となるよう取付台２に取付けて上本体１ と下本体３を一体とし開閉可能としている。 ５はフェルトからなる半円筒の滑止材であって、前記上本体１の凹溝１ａと下 本体３の凹溝３ａの全内周面に接着などにて設けている。 ６は接すると一時的に剥しにくいフェルトからなる緩衝材であって、当り面１ ｂ，３ｂ上面に取付台２を除いて蝶番４より僅少突出するよう接着にて設けてい る。 ７は角形状の磁石であって、上本体１と下本体３外周の表面数箇所に表面より 僅少突出するよう埋設している。

【０００７】 使用に当っては、買物をして重い紙袋となった場合、上本体１を開いて凹溝３ ａの滑止材５上に細い持手１４を載せてから持手１４が外れないよう上本体１を 閉じて握手を形成する。 そして握手を握ると緩衝材６によって柔らかく感じながらも楽に紙袋を持って 行ける。 この時、紙袋の持手１４は滑止材５によって滑ることなく又擦れ切れを防ぎ家 に着くまで提げて行くことが出来る。 又、磁石７によって握った時に、手が磁石にて刺激され手の疲れを癒し気持良 く提げて行くことが出来る。

【０００８】 （実施例２） 図中８はプラスチックで長手に沿って設けた両端開口とし角部を丸くした凹溝 ８ａ両側に当り面８ｂを設けて半円筒を形成してなる上本体であって、ピン９を 一方の当り面８ｂ上２箇所に適間隔に突設している。 １０は上本体８と同一形状の下本体であって、両端を開口とした凹溝１０ａ両 側に当り面１０ｂを設けて半円筒を形成し、ピン９の挿入可能な盲穴１１を一方 の当り面１０ｂ適２箇所にピン９に対応するよう穿設している。 １２は緩衝材であって、ピン９及び盲穴１１を除く当り面８ｂ，１０ｂに接着 にて設けている。 １３は磁石であって、上本体８と下本体１０外周数箇所に表面より僅少突出す るよう埋設している。 なお上本体８及び下本体１０外周面に握った時に手が滑らないよう凹凸による 滑り止或いは薄いビニールのような被覆材を設けるようにしても良い。 又持手１４が滑らないよう図８に二点鎖線で示す如く滑止材５を設けても良い 。

【０００９】 使用に当たっては、上本体８を外して下本体１０の凹溝１０ａに紙袋の細い持 手１４を載せてから持手１４が外れないようピン９を盲穴１１に挿入して上本体 ８を蓋して握手を形成するる そして握手１４を握ると緩衝材１２によって柔らかく感じ、更に紙袋を提げる と凹溝１０ａ両端の開口によって紙袋の持手１４を傷めないで擦り切れを防ぐ。 家に着いて紙袋をかたずける時、盲穴１１よりピン１９を抜き取るように上本 体８と下本体１０を引き離し凹溝１０ａより紙袋の持手１４を取り除き、再度ピ ン９を盲穴１１に挿入し一体として収納しておく。 又、磁石１３によって手が磁石の剌激を受け気持良く提げて行くことが出来る 。

【００１０】

【考案の効果】

上述の如く本考案は二つ割りとした半円筒の上本体と下本体の開閉或いは着脱 を可能とし、滑止材と緩衝材を設けたことによって、袋物の持手を上本体と下本 体で覆って握手とするため、握った時には柔らかく感じて握り易くし、提げても 袋物の細い持手が直接手に当たらないため提げ易く、滑止材や凹溝両端の開口に よって持手を傷付けず擦り切れることがなく、埋設した磁石によって剌激を受け 楽しく買物が出来ると共に、買物以外にも必要によって用いることが出来る等の 特長があり実用上非常に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例１の一部を破断した正面図であ
る。

【図２】本考案実施例１の一部を破断した平面図であ
る。

【図３】本考案実施例１の左側面図である。

【図４】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図５】本考案実施例２の一部を破断した正面図であ
る。

【図６】本考案実施例２の一部を破断した平面図であ
る。

【図７】本考案実施例２の左側面図である。

【図８】図５のＢ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

１ 上本体 １ａ 凹溝 １ｂ 当り面 ２ 取付台 ２ａ 切欠 ３ 下本体 ３ａ 凹溝 ３ｂ 当り面 ４ 蝶番 ５ 滑止材 ６ 緩衝材 ７ 磁石 ８ 上本体 ８ａ 凹溝 ８ｂ 当り面 ９ ピン １０ 下本体 １０ａ 凹溝 １０ｂ 当り面 １１ 盲穴 １２ 緩衝材 １３ 磁石 １４ 持手

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長手に沿って凹溝１ａ，３ａ，８ａ，１
   ０ａを、その両側に当り面１ｂ，３ｂ，８ｂ，１０ｂを
   設けて半円筒を形成してなる上本体１，１８と下本体
   ３，１０を一体となるようにし、蝶番４或いはピン９と
   盲穴１１にて開閉又は着脱を自在とし、当り面１ｂ，３
   ｂ，８ｂ，１０ｂに不織布などの緩衝材６，１２を設け
   たことを特徴とする手提用握手。
2. 【請求項２】 凹溝１ａ，３ａ，８ａ，１０ａに不織布
   又は織布或いはプラスチックなどの滑止材を設けた請求
   項１記載の手提用握手。
3. 【請求項３】 凹溝１ａ，３ａ，８ａ，１０ａ両端を開
   口状とし且つ角部に丸味を設けるようにした請求項１記
   載の手提用握手。