JP3032880U - 給水設備における圧力変動防止装置 - Google Patents
給水設備における圧力変動防止装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給水設備へ影響を与える振動を低減し、安全
性を向上させる。 【解決手段】 受水タンク2に接続する給水ポンプ3で
給水管へ供給する設備であって、圧力調整弁4を設ける
と共に、圧力タンク8を設け、圧力タンク8は接続流路
によって給水管と接続され、接続流路にバイパス孔31を
有する逆止弁26を設けている。
性を向上させる。 【解決手段】 受水タンク2に接続する給水ポンプ3で
給水管へ供給する設備であって、圧力調整弁4を設ける
と共に、圧力タンク8を設け、圧力タンク8は接続流路
によって給水管と接続され、接続流路にバイパス孔31を
有する逆止弁26を設けている。
Description
【0001】
本考案は、給水設備において発生する圧力変動を防止する様にした給水設備に おける圧力変動防止装置に関するものである。
【0002】
従来、給水設備aとしては、図4に示す様に、受水タンクbに接続する給水ポ ンプcによって建物の給水管dへ加圧給水するものが知られている。
【0003】 また、上記の給水設備aには、給水圧力を一定に保持する圧力調整弁eが給水 ポンプcの吐出側に設けられると共に、圧力調整弁eの出口側に接続される給水 管dには、ボールバルブfを介して、流量停止による急減な圧力変動を防止した り、給水ポンプcの起動・停止の頻度を減らすためのダイアフラム式の圧力タン クgを設けている。
【0004】 ところが、この給水設備aでは、圧力調整弁eと圧力タンクgが設けられてい るため、圧力調整弁eにて生じた圧力変動が圧力タンクg内に伝わって共振し、 圧力変動が増幅され、振動となって給水設備a全体へ影響を与え、給水管d、給 水ポンプc等の破損につながる恐れを有している。
【0005】
本考案は、給水設備へ影響を与える振動を低減し、安全性を向上させる給水設 備における圧力変動防止装置を提供せんとするものである。
【0006】
本考案は上記従来技術に基づく、振動による給水設備の破損等の課題に鑑み、 圧力タンクと給水管との接続流路中に開口径を小径と成したバイパス孔を有する 逆止弁を設け、圧力調整弁で発生した圧力波の上下側をカットし、波高値を低く して共振による増幅現象を低減させることを要旨とする給水設備における圧力変 動防止装置を提供して上記欠点を解決せんとしたものである。
【0007】 給水設備における圧力変動防止装置は、受水タンク、給水ポンプ、圧力調整弁 、圧力タンク、逆止弁から構成し、給水ポンプは受水タンクと接続され、給水ポ ンプによって給水管へ加圧給水する給水設備である。
【0008】 圧力調整弁は給水圧力を一定圧に維持するものであり、また圧力タンクは接続 流路によって給水管と接続され、逆止弁は給水管から圧力タンクへの流れを止め ると共に、逆止弁には常に、圧力タンクと給水管を連通する接続流路の開口径に 比し小径と成したバイパス孔を設けている。
【0009】
以下本考案の実施の形態を図面に基づいて説明すると、 本考案に係る給水設備における圧力変動防止装置1は、受水タンク2に給水ポ ンプ3の吸引側を接続すると共に、給水ポンプ3の吐出側に、圧力調整弁4およ び逆止弁5を介して多数の水栓(図示せず)の本管となる給水管6を接続してい る。
【0010】 また、給水管6には接続流路と成すボールバルブ7を介してダイアフラム式の 圧力タンク8を接続している。
【0011】 圧力タンク8は、タンク本体9内にダイアフラム10が設けられ、ダイアフラム 10によって加圧空気が充填される加圧空気室11と、給水管6と連通接続される加 圧水室12が設けられている。
【0012】 ボールバルブ7は接続口部13、14、15を有し、これら接続口部13、14、15は夫 々、入口13a 、出口14a 、外部逃し口15a と成し、入口13a および出口14a は同 軸上に設けられ、外部逃し口15a は入口13a および出口14a の軸心に対して直交 する様に設けられた弁本体16の弁室17内にボール弁体18を回動自在に設けている 。
【0013】 ボール弁体18は球体状のボール19に、その中心で径方向に貫通する貫通孔20が 設けられると共に、貫通孔20の軸心に対して直交するボール19の外周面に、出口 14a 若しくは外部逃し口15a と弁室17を連通させる連通溝21を設けている。
【0014】 22、22a はボール弁体18の外周面と接触し、かかる接触個所を水密と成すため のシール部材であり、シール部材22、22a はリング状に形成され、弁室17内にお いて入口13a の流入弁口13b および出口14a の流出弁口14b の周囲に設けている 。
【0015】 23はボール弁体18を回動操作する主動操作部であり、主動操作部23はボール弁 体18の外周面の上部に連結される操作軸24を弁本体16から突設し、操作軸24にハ ンドル25を装着している。
【0016】 26は入口13a と成す接続口部13内に設ける逆止弁であり、逆止弁26は弁軸27の 一端に、流入弁口13b の周囲の座面に当接して閉鎖する弁体28を設けた弁部29を 接続口部13内に配設し、弁部29を流入弁口13b 側へ付勢するスプリング30を設け ている。
【0017】 また弁軸27の中心には、接続流路である流入弁口13b の開口径に比し小径と成 すバイパス孔31を軸方向に貫設している。
【0018】 なお、図中32は弁部29を移動自在と成すために、弁軸27が挿通される弁軸ガイ ドである。
【0019】 本考案に係る給水設備における圧力変動防止装置の作用については、 先ず、給水設備の基本的な使用状態としては、給水ポンプ3によって加圧給水 される水の圧力は、水の使用量(流量)の変化があっても、常に一定圧力と成る 様に圧力調整弁4によって調圧されて供給されている。
【0020】 また、給水ポンプ3は、水の使用が停止されたり、使用量が所定以下と成ると 、適宜手段によって停止させる様に制御している。
【0021】 また、水の使用停止にともなって急激な圧力上昇が発生する場合に対しては、 ダイヤフラム式の圧力タンク8がボールバルブ7における逆止弁26に設けられた バイパス孔31によって常に給水管6と連通されているため、圧力タンク8のダイ ヤフラム10の応動によって、圧力上昇を緩和してサージ現象を防止する。
【0022】 また、給水ポンプ3が停止状態で水が再使用されると、給水管6内の圧力が下 がり、これによってボールバルブ7における逆止弁26の弁体28が流入弁口13b か ら離れて全開し、圧力タンク8の加圧水室12に蓄えられている水が加圧供給され 、そして圧力タンク8内の水が一定量使用されると、さらに給水管6内の圧力が 給水ポンプ3を起動させる設定圧まで下がり、かかる圧力を検出して給水ポンプ 3を起動させて一定圧力で加圧給水する。
【0023】 つぎに、特に使用水量が多くなる状態で、使用水量が変化すると圧力調整弁4 にて、その水量変化にともなって圧力が調整される際に過度的な圧力変動が生じ 、かかる圧力変動における圧力波が給水管6を通って圧力タンク8内にバイパス 孔31を介してだけ伝わるも、かかるバイパス孔31は接続流路であるボールバルブ 7の流入弁口13b の開口径に比し小径と成しているため、圧力波の上下部がカッ トされた状態で圧力タンク8内に伝わる結果、圧力タンク8のダイヤフラム10の 応動の周期と共振しても圧力変動の増幅量が低減される。
【0024】
要するに本考案は、受水タンク2に接続する給水ポンプ3によって給水管6へ 加圧給水する給水設備であって、給水圧力を一定圧に維持する圧力調整弁4を設 けると共に、給水管6にダイアフラム式の圧力タンク8を接続し、圧力タンク8 と給水管6との接続流路中に、給水管6から圧力タンク8への流れを止める逆止 弁26を設けると共に、逆止弁26には常に、圧力タンク8と給水管6を連通する接 続流路の開口径に比し小径と成したバイパス孔31を設けたので、圧力タンク8に よって急激な圧力上昇を緩和してサージ現象を防止すると共に、給水ポンプ3の 停止時における水の再使用時には、逆止弁26が開弁し、圧力タンク8の水を給水 管6へ加圧供給できるため、給水ポンプ3の使用頻度の低減を図ることができ、 また水量変化によって圧力調整弁4で生じた圧力変動による圧力波は、バイパス 孔31を有する逆止弁26によって、その波高値の上下側がカットされて低くなるた め、圧力タンク8との共振現象が生じても、その際の増幅量が低減されることに より、給水設備へ影響を与える振動が低減され、安全性が向上する等その実用的 効果甚だ大なるものである。
【図1】本考案に係る給水設備における圧力変動防止装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図2】同上圧力変動防止装置を構成するボールバルブ
の断面図である。
の断面図である。
【図3】同上ボールバルブの他の断面図である。
【図4】従来の給水設備の構成図である。
2 受水タンク 3 給水ポンプ 4 圧力調整弁 6 給水管 8 圧力タンク 26 逆止弁 31 バイパス孔
Claims (1)
- 【請求項1】 受水タンクに接続する給水ポンプによっ
て給水管へ加圧給水する給水設備であって、給水圧力を
一定圧に維持する圧力調整弁を設けると共に、給水管に
ダイアフラム式の圧力タンクを接続し、圧力タンクと給
水管との接続流路中に、給水管から圧力タンクへの流れ
を止める逆止弁を設けると共に、逆止弁には常に、圧力
タンクと給水管を連通する接続流路の開口径に比し小径
と成したバイパス孔を設けたことを特徴とする給水設備
における圧力変動防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006896U JP3032880U (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 給水設備における圧力変動防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006896U JP3032880U (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 給水設備における圧力変動防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032880U true JP3032880U (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=43167782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006896U Expired - Lifetime JP3032880U (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 給水設備における圧力変動防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032880U (ja) |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP1996006896U patent/JP3032880U/ja not_active Expired - Lifetime
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