JP3032685U - 蓄電池の表示装置 - Google Patents

蓄電池の表示装置

Info

Publication number
JP3032685U
JP3032685U JP1996006627U JP662796U JP3032685U JP 3032685 U JP3032685 U JP 3032685U JP 1996006627 U JP1996006627 U JP 1996006627U JP 662796 U JP662796 U JP 662796U JP 3032685 U JP3032685 U JP 3032685U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specific gravity
storage battery
display device
communication opening
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996006627U
Other languages
English (en)
Inventor
敏彦 高野
修一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiden Co Inc
Original Assignee
Daiden Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiden Co Inc filed Critical Daiden Co Inc
Priority to JP1996006627U priority Critical patent/JP3032685U/ja
Priority to US08/743,678 priority patent/US5811203A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3032685U publication Critical patent/JP3032685U/ja
Priority to KR1019970005070A priority patent/KR100420966B1/ko
Priority to TW086102148A priority patent/TW322642B/zh
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構造にて識別が容易な表示映像が得ら
れる蓄電池の表示装置の提供。 【解決手段】 柱状部材2の一端側から入射する光を傾
斜面3で全反射して連通開口部7の所定位置(光照射領
域)に入射させると共に、電解液の比重(即ち充電状
態)及び液面レベルに応じて所定比重の比重ボール4、
5が上下に浮沈移動するようにし、この連通開口部7の
光照射領域に比重ボール4、5が位置する場合には、比
重ボール4、5に光が当たり、比重ボール4、5がない
場合には、光が直進して外部着色体内面に当ることによ
り、比重ボール4、5または外部着色体内面で反射又は
透過された光を、再び傾斜面3で全反射させて一端11
側に戻して色彩の異なる映像として得ることができ、得
られる表示色の違いで電解液の比重(即ち充電状態)及
び液面レベルの状態を明瞭に識別でき、視認性が向上す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、蓄電池の状態を光学的に表示する蓄電池の表示装置であって、特に 、簡素な構造で明瞭な表示が得られる蓄電池の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蓄電池の電解液の比重を、その比重と屈折率の関係を利用して光学的に 検知ないし表示する装置として、次のものが知られている。 (1)電解液に浸漬される棒状光透過体の先端面に光源より光を投射し、先端 面で透過される光と反射される光との光量の割合から電解液の比重を検知する比 重測定装置(特開昭53−51768、特開昭54−54244)。
【0003】 (2)先端部が電解液に浸漬される円錐状の透明ロッドを有し、電解液の比重 の変化により、所定比重の球状浮子が浮上して透明ロッドの先端部に当接したり 、沈下して離れたりすることで光学的に表示する表示装置(特開昭50−129 064)。
【0004】 (3)電解液に浸漬される透明な棒状体の先端側に、電解液の比重の変動に応 じて回転する回転比重浮子を用いた表示装置(実開昭58−7468)。 (4)透明な筒状体を電解液に浸漬し、筒状体の先端側の外周部に反射体を備 えた密閉空気層を形成し、筒状体の基端側からの光を反射体で全反射して筒状体 内の電解液を浮沈する透明な球状浮子に照射するようにした表示装置(実開昭4 9−47822)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記(1)の比重測定装置では、先端面などの加工に精度を要 し、また、光源、受光素子を用いているので、電気的信号処理が必要であり、更 に、組立工数が多くなる等、コストが高くなる。
【0006】 また、前記(2)、(3)の表示装置にあっては、球状浮子や回転比重浮子の 乱反射光を直視する構造となっているため、表示映像は浮子の大きさに限定され 、大きな映像を得ることが困難である。また、(3)の装置では、回転比重浮子 を用いているため、回転動作が円滑に行なわれない場合がある。
【0007】 前記(4)の表示装置では、筒状体の外周より反射体で反射した光を球状浮子 に照射し、球状浮子を透過した透過光を再び反射体で反射して筒状体の基端側に 戻すようにしているので、大きくて明るい表示映像が得られるが、反射体で全反 射させるために密閉空気層を用いているため、コスト高となる。 本考案の目的は、簡単な構造にて識別が容易な表示映像が得られる蓄電池の表 示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る蓄電池の表示装置は、透明体の柱状部材を有し、当該柱状部材の 一端が蓄電池のケーシングの上面に係止されると共に、柱状部材の他端がケーシ ング内へ突出させて装着され、ケーシング内に貯留される電解液の状態を前記一 端側に光学的に表示する蓄電池の表示装置において、前記柱状部材の他端側ほぼ 中心部分に穴部が形成されてなり、当該穴部の開口領域を介して前記ケーシング 内の電解液が導入される連通開口部と、前記柱状部材における他端側の外側面を 柱状部材の側壁面に対して所定角度だけ傾斜させて形成し、前記柱状部材の一端 側からの光を前記連通開口部側に全反射する傾斜面と、前記柱状部材の少なくと も他端側外周に配設され、所定色彩の着色が施されて形成される外部着色体と、 前記電解液の状態に応じて浮沈可能に連通開口部の穴部に収納され、外部着色体 の色と異なる色彩に着色され、所定比重の球体として形成される比重ボールとを 備え、前記傾斜面で全反射された柱状部材の一端側からの光が、連通開口部内の 電解液の液面レベル及び/又は比重に応じて、浮沈する比重ボールと外部着色体 内面とのいずれかに照射され、比重ボールあるいは外部着色体内面に対する光の 反射または透過により一端側に得られた映像における色彩の違いにより電解液の 液面レベル及び/又は比重を識別表示するものである。このように本考案におい ては、柱状部材の一端側から入射する光を傾斜面で全反射して連通開口部の所定 位置(光照射領域)に入射させると共に、電解液の比重(即ち充電状態)及び液 面レベルに応じて所定比重の比重ボールが上下に浮沈移動するようにし、この連 通開口部の光照射領域に比重ボールが位置する場合には、比重ボールに光が当た り、比重ボールがない場合には、光が直進して外部着色体内面に当ることにより 、比重ボールまたは外部着色体内面で反射又は透過された光を、再び傾斜面で全 反射させて一端側に戻して色彩の異なる映像として得ることができ、得られる表 示色の違いで電解液の比重(即ち充電状態)及び液面レベルの状態を明瞭に識別 でき、視認性が向上する。また、柱状部材の外側面である傾斜面を全反射面とし て形成した簡略な構造なので、その製造が容易であり、安価に提供できると共に 、品質及び歩留りも向上できる。更に、電解液の液面レベル・比重に応じて連通 開口部内を浮沈する比重ボールを球形状に形成したので、円滑な浮上・沈下の動 作がなされ、検出誤差・表示誤動作が生じない。
【0009】 また、本考案に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記外部着色体が、前 記連通開口部の穴部における下方開口領域を閉塞する底面を有する略キャップ形 状に形成されてなり、当該キャップ形状の側部に前記連通開口部へ連通し且つ連 通開口部内側から外側に向かうに従って上方に拡開していく開口孔を形成される ものである。このように本考案においては、外部着色体で連通開口部下部を閉塞 すると共に、側部の開口孔において気泡を外部上方に抜けやすくすることにより 、連通開口部へ気泡が侵入しにくく、連通開口部における気泡による比重ボール の浮沈への悪影響がなく、表示誤差が起らず信頼性が大きく向上する。
【0010】 また、本考案に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記連通開口部の上端 部分を所定の角度傾斜させて形成し、当該傾斜した面に接触する電解液の有無に より前記柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する中心傾斜面を備えるもの である。このように本考案においては、電解液の有無や比重ボールの浮沈状態を 中心傾斜面側からも知ることができ、電解液の各種状態をより詳細に表示できる 。
【0011】 また、本考案に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記連通開口部内に、 比重及び色が各々異なる複数の比重ボールが収納されるものである。このように 本考案においては、比重及び色が各々異なる比重ボールが複数あることにより、 電解液の比重・液面レベルの各種状態に対応して色を異にする複数の比重ボール が異なる浮沈状態となり、得られる表示も複数の色の違いで明瞭に区別して表示 できる。
【0012】
【考案の実施の形態】
(本考案の第1の実施の形態) 以下、本考案の第1の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。本実施の形 態では鉛蓄電池に適用した例を示す。図1は本実施の形態に係る蓄電池の表示装 置の蓄電池装着状態説明図、図2は本実施の形態に係る蓄電池の表示装置の概略 構成図、図3は本実施の形態に係る蓄電池の表示装置の縦断面図、図4は本実施 の形態に係る蓄電池の表示装置の要部拡大断面図、図5は本実施の形態に係る蓄 電池の表示装置の表示状態説明図を示す。
【0013】 前記各図に示すように、本実施の形態に係る蓄電池の表示装置1は、一端11 側が鉛蓄電池50の上蓋52に装着される柱状部材2と、前記柱状部材2の他端 側12下端に装着される外部着色体としての下部ホルダー6と、前記柱状部材2 内部の連通開口部7に収納される2個の比重ボール4、5とを備える構成である 。
【0014】 前記柱状部材2は、透明なポリカーボネート、AS樹脂、アクリル樹脂などか ら形成され、一端(上端)11側は、開閉用のコイン挿入溝18が形成されると 共に、フランジ状に拡径されてゴムパッキン56がはめ込まれており、図1に示 すように電極53,54及び液口栓55を有する上蓋52に装着され、ゴムパッ キン56によりケーシング51内に貯留される電解液(希硫酸)20が振動等で 揺動しても漏出しないようにして配設される構成である。また、柱状部材2の他 端(下端)12側は、通常は電解液20に浸漬されており、その最下端が電解液 20の下限レベルに一致するようになっている。
【0015】 この柱状部材2の他端12側は、下端が開放され、中心部分に略円柱状の連通 開口部7が形成されると共に、連通開口部7の外周の柱状部材2の側壁面が所定 角度だけ内方にテーパ状に傾斜され、傾斜面3が形成される構成である。傾斜面 3の上方の柱状部材2の側壁には、図2に示すように、連通開口部7の上部と外 部を連通させる液導入口14が連通開口部7の左右に二箇所設けられており、連 通開口部7にケーシング51内の電解液20が導入される。
【0016】 この連通開口部7の上部には、比重ボール4、5の上方ストッパーを兼ねて、 柱状部材2から棒状に突出し、円錐状の先端部を有する突起8が形成され、突起 8の先端部の円錐面が中心傾斜面9となる。中心傾斜面9の傾斜角は、中心傾斜 面9に電解液20が接しているときには、柱状部材2の軸方向に沿って一端11 側から入射する光を下方に透過し、一方、中心傾斜面9に電解液20が接してい ないときには、この入射光を中心傾斜面9で二回全反射して一端11側に戻すよ うに設定されている。
【0017】 前記下部ホルダー6は、白色の合成樹脂製のキャップ形状に形成されてなり、 柱状部材2の連通開口部7下端に嵌合あるいは溶着により装着され、連通開口部 7を閉じて比重ボール4、5の落下を防ぐ構成である。下部ホルダー6の上部は 柱状部材2の傾斜面3の上方まで密着させた状態で被覆し、傾斜面3の電解液2 0による汚染を防止している。なお、下部ホルダー6上部は傾斜面3の全体に密 着していなくてもよく、傾斜面3の上縁部と下縁部にのみ密着し、その中間部分 では傾斜面3から離反させて中空状とする構成とすることもでき、下部ホルダー 6が傾斜面3の上縁部と下縁部に密着して封止するため、前記同様汚染を防止す ることとなる。また、下部ホルダー6の底面には液導入口6aが形成され、この 液導入口6aを介して連通開口部7内へ電解液20を自由に流入出させてケーシ ング51内の電解液20のレベルが連通開口部7内でも一致する構成である。な お、液導入口6aは底面だけでなく、側面に設ける構成とすることもできる。
【0018】 前記比重ボール4、5は、所定比重に設定した球体に形成されてなり、連通開 口部7内に上下に並んで収納され、連通開口部7内に導入される電解液20の液 面レベルや比重の変動に応じて連通開口部7内を浮上・沈下する構成である。上 側の比重ボール4は、比重が1.19に設定されており、赤色の不透明な蛍光顔 料で着色されている。また、下側の比重ボール5は、比重が1.22に設定され ており、緑色の不透明な蛍光顔料で着色されている。
【0019】 前記傾斜面3の傾斜角は、電解液20が傾斜面3に接するか接しないかに関り なく、一端11側からの光を全反射するように設定される。具体的には、柱状部 材2にポリカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの屈折率n1は1.5 85であり、電解液(希硫酸)20の完全充電時の比重1.28よりも大きな比 重1.3のときの電解液20の屈折率n2は1.386であるので、臨界角Iは n2/n1=sinIより、I=60.98度となる。従って、一端11側からの 光がこの十分大きな臨界角約61度の入射角で傾斜面3に入射するように傾斜角 を設定すれば、常に傾斜面3への入射光は連通開口部7側に全反射される。また 、この全反射光が図4のように、比重ボール4、5が沈下したときには、比重ボ ール4の球面にほぼ垂直に当たり、また、比重ボール5は沈下したままで比重ボ ール4のみ浮上したときには、直進して下部ホルダー6内面に達し、さらに、比 重ボール4、5が共に浮上したときには、比重ボール5の球面にほぼ垂直に当た るように設定されている。なお、前記傾斜面3における臨界角約61度としたの は一例であり、前記柱状部材2の材質、電解液20の特性により任意の値の臨界 角Iとすることができる。
【0020】 次に、前記構成に基づく本実施の形態における表示状態を図5を用いて説明す る。図5(A)は、鉛蓄電池50を十分に充電したときの状態を示すもので、電 解液20の比重は下側の緑色の比重ボール5の比重1.22よりも大きく、上側 の比重ボール4と共に下側の比重ボール5も浮上し、傾斜面3からの全反射光が 到達する連通開口部7の光照射領域に比重ボール5が位置する。従って、一端1 1側の外周部側より入射し、傾斜面3で全反射された光は比重ボール5に照射さ れる。比重ボール5に照射された光の一部は、比重ボール5表面で乱反射される が、多くの光は、そのまま入射経路を逆行して一端11側に戻される。したがっ て、一端11側の端面の外周部16には緑色の蛍光が表れる。また、一端11側 の端面の中心部15より柱状部材2の軸方向に沿って入射した光は、中心傾斜面 9を透過し、赤色の比重ボール4で反射されて、再び中心傾斜面9を透過して一 端11端面の中心部15に戻される。このため、中心部15は暗い赤色になる。 なお、一端11端面の環状部17は、中心傾斜面9の外周側の連通開口部7に対 応するところであり、下部ホルダー6の白色が反射して白色になる。
【0021】 図5(B)は充電が良好な状態であり、電解液20の比重が1.19以上で1 .22以下の場合である。電解液20の比重が1.22以下なので、緑色の比重 1.22の比重ボール5は沈下し、傾斜面3からの全反射光は比重ボール5には 当たらずに直進し、下部ホルダー内面に照射される。したがって、一端11端面 の外周部16は白くなる。中心部15は、前記図5(A)と同一なので、暗い赤 になる。
【0022】 図5(C)は放電により鉛蓄電池50が容量不足の状態の場合であり、電解液 20の比重は1.19以下となる。したがって、赤い比重1.19の比重ボール 4も沈み、傾斜面3からの全反射光が比重ボール4に当たる。このため、一端1 1端面の外周部16は赤くなり、一方、中心傾斜面9側の光は比重ボール4が離 れた分ほとんど反射されてこないので、中心部15は暗くなる。
【0023】 図5(D)は電解液20の液量が不足している場合であり、連通開口部7内の 電解液20の液面レベルが低く、比重ボール4、5共に沈下した状態となる。し たがって、一端11端面の外周部16は赤の比重ボール4で反射された戻り光に より赤くなり、一方、中心傾斜面9に入射した光は、中心傾斜面9に電解液20 が接触していないことから、中心傾斜面9で二度全反射され、約180度進行方 向が変えられて中心部15に戻されるので、中心部15は白くなる。
【0024】 (本考案の第2の実施形態) 以下、本考案の第2の実施の形態を図6〜図8に従って説明する。本実施の形 態においても前記第1の実施の形態と同様、鉛蓄電池に適用した例を示す。図6 は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図7は本実施の形態に係る表示装 置の要部拡大図、図8は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0025】 前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、前記図1〜図5に 示した第1の実施の形態において、比重ボールを1個のみ使用するようにした構 成である。この比重ボール41の比重は1.19で表面が赤色に着色されている 。また、下部ホルダー6の内側面が緑色に着色されている。その他の構成は第1 の実施形態と同一である。
【0026】 図8(A)は充電が良好な状態のときで、電解液20の比重が1.19以上の 場合である。電解液20の比重が1.19以上なので、比重1.19の比重ボー ル41は浮上し、傾斜面3からの全反射光は比重ボール41には当らず直進して 下部ホルダー6の内面に照射され、ここからの反射光が再び一端11側に戻され 、一端11端面の外周部16が緑色となる。一方、中心傾斜面9に入射した光は 、中心傾斜面9を透過して赤色の比重ボール41で反射され、再び中心傾斜面9 を透過して一端11側の中心部15に戻される。このため、中心部15は暗い赤 になる。
【0027】 図8(B)は鉛蓄電池50が容量不足の状態のときであり、電解液20の比重 が1.19以下の場合である。比重1.19の比重ボール41が沈み、傾斜面3 の全反射光は比重ボール41に当たり、その反射光が一端11側に戻されて、外 周部16が赤くなる。一方、中心部15は比重ボール41からの反射光により暗 い赤となる。
【0028】 図8(C)は電解液20が液量不足の状態であり、電解液20の液面レベルが 下がり、比重ボール41が下がった場合である。このときには、傾斜面3の全反 射光は赤色の比重ボール41に当たり、その反射光が一端11側に戻されて、外 周部16が赤くなる。また、中心傾斜面9に入射した光は、中心傾斜面9で二度 全反射を受けて約180度その進行方向が変えられて中心部15に戻されるので 、中心部15は白くなる。
【0029】 なお、前記第1及び第2の各実施形態に係る蓄電池の表示装置においては、柱 状部材2の外周部16や中心部15が主な光透過部であるので、それ以外は中空 構造としてもかまわない。このため、例えば、環状部17に、あるいは中心傾斜 面9を省略して中心部15をも含む中央部分に中空部を作成し、そこに電気的液 レベルセンサーを組み込んだり、又は、ガス抜き構造を持つ液口栓兼用の構成と することもできる。特に、コイン挿入溝18の部分においては、一端側からの光 が散乱して他端側の状態を視認できないので、得られる表示に関係がなく、この 部分に重なる柱状部材2の下部部分を肉抜きしたり、液導入口14を一端側から 見てコイン挿入溝18とちょうど重なる位置に配設したりする構成とすることも でき、柱状部材2の成型サイクルの短縮や材料減少によるコストダウンが図れる ほか、コイン挿入溝18及び液導入口14で途切れる映像を最小限にしてより視 認性を高められる。
【0030】 また、前記第1及び第2の各実施形態に係る蓄電池の表示装置においては、液 導入口6aを下部ホルダー6の底面に配設する構成としているが、図9に示すよ うに下部ホルダー6の側部に、外側に向うに従って上方に拡開状となる開口孔と して液導入口6aを形成し、底面を閉塞させた構成とすることもできる。この場 合、下部ホルダー6の底面側からの気泡の侵入がなく、また、側部の液導入口6 aにおいても外側上方に拡開状となっていることで気泡が上方へ抜けやすく連通 開口部7側に気泡が入りにくいことにより、気泡が連通開口部7における比重ボ ールの浮沈に悪影響を与えることがなく、表示誤差が起りにくく信頼性が大きく 向上することとなる。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る蓄電池の表示装置においては、柱状部材の一端側か ら入射する光を傾斜面で全反射して連通開口部の所定位置(光照射領域)に入射 させると共に、電解液の比重(即ち充電状態)及び液面レベルに応じて比重ボー ルが上下に浮沈移動するようにし、この連通開口部の光照射領域に比重ボールが 位置する場合には、比重ボールに光が当たり、比重ボールがない場合には、光が 直進して下部ホルダー内面に当ることにより、比重ボールまたは下部ホルダー内 面で反射又は透過された光を、再び傾斜面で全反射させて一端側に戻して色彩の 異なる映像として得ることができ、得られる表示色の違いで電解液の比重(即ち 充電状態)及び液面レベルの状態を明瞭に識別でき、視認性が向上するという効 果を奏する。また、柱状部材の外側面である傾斜面を全反射面として形成した簡 略な構造なので、その製造が容易であり、安価に提供できると共に、品質及び歩 留りも向上できるという効果を有する。更に、電解液の液面レベル・比重に応じ て連通開口部内を浮沈する比重ボールを球形状に形成したので、円滑な浮上・沈 下の動作がなされ、検出誤差・表示誤動作が生じないという効果を有する。 また、本考案においては、外部着色体で連通開口部下部を閉塞すると共に、側 部の開口孔において気泡を外部上方に抜けやすくすることにより、連通開口部へ 気泡が侵入しにくく、連通開口部における気泡による比重ボールの浮沈への悪影 響がなく、表示誤差が起らず信頼性が大きく向上するという効果を有する。 また、本考案においては、電解液の有無や比重ボールの浮沈状態を中心傾斜面 側からも知ることができ、電解液の各種状態をより詳細に表示できるという効果 を有する。 また、本考案においては、比重及び色が各々異なる比重ボールが複数あること により、電解液の比重・液面レベルの各種状態に対応して色を異にする複数の比 重ボールが異なる浮沈状態となり、得られる表示も複数の色の違いで明瞭に区別 して表示できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の第1の実施形態に係る蓄電池
の表示装置の鉛蓄電池への装着状態を示す一部切欠正面
図である。(B)は本考案の第1の実施形態に係る蓄電
池の表示装置の鉛蓄電池への装着状態を示す平面図であ
る。
【図2】本考案の第1の実施形態に係る蓄電池の表示装
置の概略構成図である。
【図3】本考案の第1の実施形態に係る蓄電池の表示装
置の縦断面図である。
【図4】本考案の第1の実施形態に係る蓄電池の表示装
置の一部拡大縦断面図である。
【図5】(A)は本考案の第1の実施形態に係る蓄電池
の表示装置における電解液の充電完了状態の光の経路及
び表示パターンを示す図である。(B)は本考案の第1
の実施形態に係る蓄電池の表示装置における電解液の充
電良好状態の光の経路及び表示パターンを示す図であ
る。(C)は本考案の第1の実施形態に係る蓄電池の表
示装置における電解液の放電状態の光の経路及び表示パ
ターンを示す図である。(D)は本考案の第1の実施形
態に係る蓄電池の表示装置における電解液の液量不足状
態の光の経路及び表示パターンを示す図である。
【図6】本考案の第2の実施形態に係る蓄電池の表示装
置の概略構成図である。
【図7】本考案の第2の実施形態に係る蓄電池の表示装
置の一部拡大縦断面図である。
【図8】(A)は本考案の第2の実施形態に係る蓄電池
の表示装置における電解液の充電良好状態の光の経路及
び表示パターンを示す図である。(B)は本考案の第2
の実施形態に係る蓄電池の表示装置における電解液の放
電状態の光の経路及び表示パターンを示す図である。
(C)は本考案の第2の実施形態に係る蓄電池の表示装
置における電解液の液量不足状態の光の経路及び表示パ
ターンを示す図である。
【図9】本考案の他の実施形態に係る蓄電池の表示装置
の概略構成図である。
【符号の説明】
1 表示装置 2 柱状部材 3 傾斜面 4,5,41 比重ボール 6 下部ホルダー 6a,14 液導入口 7 連通開口部 8 突起 9 中心傾斜面 11 一端 12 他端 15 中心部 16 外周部 17 環状部 18 コイン挿入溝 20 電解液 50 鉛蓄電池 51 ケーシング 52 上蓋 53,54 電極 55 液口栓 56 ゴムパッキン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明体の柱状部材を有し、当該柱状部材
    の一端が蓄電池のケーシングの上面に係止されると共
    に、柱状部材の他端がケーシング内へ突出させて装着さ
    れ、ケーシング内に貯留される電解液の状態を前記一端
    側に光学的に表示する蓄電池の表示装置において、 前記柱状部材の他端側ほぼ中心部分に穴部が形成されて
    なり、当該穴部の開口領域を介して前記ケーシング内の
    電解液が導入される連通開口部と、 前記柱状部材における他端側の外側面を柱状部材の側壁
    面に対して所定角度だけ傾斜させて形成し、前記柱状部
    材の一端側からの光を前記連通開口部側に全反射する傾
    斜面と、 前記柱状部材の少なくとも他端側外周に配設され、所定
    色彩の着色が施されて形成される外部着色体と、 前記電解液の状態に応じて浮沈可能に連通開口部の穴部
    に収納され、外部着色体の色と異なる色彩に着色され、
    所定比重の球体として形成される比重ボールとを備え、 前記傾斜面で全反射された柱状部材の一端側からの光
    が、連通開口部内の電解液の液面レベル及び/又は比重
    に応じて、浮沈する比重ボールと外部着色体内面とのい
    ずれかに照射され、比重ボールあるいは外部着色体内面
    に対する光の反射または透過により一端側に得られた映
    像における色彩の違いにより電解液の液面レベル及び/
    又は比重を識別表示することを特徴とする蓄電池の表示
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓄電池の表示装置にお
    いて、 前記外部着色体が、前記連通開口部の穴部における下方
    開口領域を閉塞する底面を有する略キャップ形状に形成
    されてなり、当該キャップ形状の側部に前記連通開口部
    へ連通し且つ連通開口部内側から外側に向かうに従って
    上方に拡開していく開口孔を形成されることを特徴とす
    る蓄電池の表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の蓄電池の表示装
    置において、 前記連通開口部の上端部分を所定の角度傾斜させて形成
    し、当該傾斜した面に接触する電解液の有無により前記
    柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する中心傾斜
    面を備えることを特徴とする蓄電池の表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄
    電池の表示装置において、 前記連通開口部内に、比重及び色が各々異なる複数の比
    重ボールが収納されることを特徴とする蓄電池の表示装
    置。
JP1996006627U 1996-01-12 1996-06-21 蓄電池の表示装置 Expired - Lifetime JP3032685U (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996006627U JP3032685U (ja) 1996-06-21 1996-06-21 蓄電池の表示装置
US08/743,678 US5811203A (en) 1996-01-12 1996-11-06 Display device of storage battery
KR1019970005070A KR100420966B1 (ko) 1996-02-29 1997-02-20 축전지의표시장치
TW086102148A TW322642B (ja) 1996-02-29 1997-02-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996006627U JP3032685U (ja) 1996-06-21 1996-06-21 蓄電池の表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3032685U true JP3032685U (ja) 1996-12-24

Family

ID=43167592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996006627U Expired - Lifetime JP3032685U (ja) 1996-01-12 1996-06-21 蓄電池の表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032685U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157065A1 (ja) * 2008-06-25 2009-12-30 大電株式会社 表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157065A1 (ja) * 2008-06-25 2009-12-30 大電株式会社 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089379B2 (ja) 水準器で使用される暗色バンド付き気泡管
JPH0536102B2 (ja)
ES2899683T3 (es) Dispositivo y procedimiento para controlar el volumen de una muestra
JPS5818607B2 (ja) エキメンタカサヒヨウジキ
JP3032685U (ja) 蓄電池の表示装置
JP3026745U (ja) 蓄電池の表示装置
US5811203A (en) Display device of storage battery
US6393910B1 (en) One-piece battery charge indicator cage
KR100420966B1 (ko) 축전지의표시장치
JP3774275B2 (ja) 蓄電池の表示装置
US3869806A (en) Levelling instrument
CN211785063U (zh) 一种隐形眼镜视觉检测载盘及载盘系统
CN212732227U (zh) 一种液体吸取系统及用于该系统的试剂瓶托架、试剂瓶以及其套组
KR200406571Y1 (ko) 차량용 축전지의 인디케이터
US4455524A (en) Battery condition indicator
KR20110020765A (ko) 표시 장치
US20070240627A1 (en) Fluid lever indicator protection sleeve
JP2004198215A (ja) 液位検出装置及びこれを備えた蓄電池
JP3227867B2 (ja) バッテリー用インジケータ
US7674551B2 (en) State of charge indicator for a battery
JPS5814535Y2 (ja) 蓄電池の表示装置
CN214539281U (zh) 适用于液态脱硫剂/助磨剂的辅助光源材料检测仪
US2665327A (en) Electrolyte level indication in electrical accumulators
JPH046122Y2 (ja)
JPH049740Y2 (ja)