JP3774275B2 - 蓄電池の表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電池の状態を光学的に表示する蓄電池の表示装置に係り、特に構造の簡素化が図れる蓄電池の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
蓄電池の電解液の比重を、その比重と屈折率の関係を利用して光学的に検知ないし表示する表示装置が、従来から使用されている。この従来の表示装置は、透明部材からなり、その一方端面が蓄電池の上面に表出され、かつその他方の尖端部が電解液に浸漬される棒状体と、前記棒状体の前記一方端面から透視できる範囲にあり、前記棒状体から伸びる一対の脚部の下端部にシャフトを介して固着され、前記電解液内に固定的に配設される固定表示部材と、前記棒状体の前記一方端面から透視できる範囲にある前記電解液内であって前記シャフトに枢着され、固定表示部材の周囲でシャフトの周りに回転可能に配設される回転表示部材とを備える構成である。回転表示部材は、シャフト上とは異なる位置に浮力の働く中心を位置させるために、シャフトとの枢着部分をその重心より離間した位置に位置させ、かつ電解液の比重の変化に応じて浮沈みして回転を生じるようにその比重が選ばれており、さらに、回転表示部材の浮いた状態で上方に向く面と固定表示部材の上方に向く面との表示態様が相互に変更されていて、これによって棒状体を介して透視できる表示が、電解液の放電による比重変化に伴う回転表示部材の浮沈みに応じて変更され、蓄電池の充電状態を知ることができる。
【0003】
上記とは別の蓄電池の表示装置として、従来、実開昭49−47822号公報に開示されるものがあり、これを図17に示す。この図17は従来の他の表示装置の概略説明図を示す。
【0004】
前記図17に示される従来の表示装置200は、耐食性を有し上面より透視でき得る素材にて末端を電解液57の下限位置までの長さとした筒状体201を形成すると共にその先端に45°斜面とした円錐状底体202を連接し、前記筒状体201の底部斜面部分に銀鏡面204を形成し、筒状体201の末端中央部に筒状体内部203に連通する導液孔205を設け、かつ前記筒状体内部203に導液孔205の孔径よりは大形で比重約1.2の有色透明素材よりなる球状浮子206を上下動自在に収容してなる構成である。この表示装置200では、比重約1.2の球状浮子206を組込んでいるため、放電により電解液57の比重が1.2以下となる時あるいは電解液57不足の時は、電解液57上の球状浮子206は筒状体内部203下端にまで下降し銀鏡面204の中央凹部に位置するので、キャップ上の表示面より透視すれば、球状浮子206の色彩が銀鏡面204にて反射して底部全域が有色状態に見られる。また電解液57のレベルが適当であり、また比重も適正であれば、球状浮子206は電解液57表面に浮くため、銀鏡面204の高さには球状浮子206が存在せず、表示面における表示色彩を異にする。このようにキャップ上の表示面から透視することにより蓄電池の充電状態を判断できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のように構成されていた従来の蓄電池の表示装置のうち、前者においては、回転表示部材を用いているため、回転動作が円滑に行なわれない場合があり、検出誤差が生じやすいという課題を有する。また、部品点数が多く、可動部分もあるため、組立工数が多くなり、コストが高くなるという課題を有する。
【0006】
一方、後者の表示装置200では、筒状体201の外周より銀鏡面204で反射した光を球状浮子206に照射し、球状浮子206を透過した透過光を再び銀鏡面204で反射して筒状体201の上端側に戻すようにしているので、大きくて明るい表示映像が得られるが、球状浮子206の動きで比重を検出するので、滑らかに動かすための加工精度が厳しく、その分コストも高くなる上、球状浮子206の上下動が円滑に行なわれない場合があり、検出誤差が生じやすいという課題を有する。
【0007】
又、銀鏡面204を形成しなければならないことから、製作工数、検査工数が必要となり、コストが高くなるという課題を有する。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、簡単な構造にて精度よく比重を検出・表示でき、低コストで製造可能な蓄電池の表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る蓄電池の表示装置は、透明体の柱状部材を有し、当該柱状部材の一端が蓄電池のケーシングの上面に係止されると共に、柱状部材の他端がケーシング内へ突出させて装着され、ケーシング内に貯留される電解液の状態を前記一端側に光学的に表示する蓄電池の表示装置において、前記柱状部材における他端側の端面を柱状部材の側壁面に対して所定角度だけ傾斜させて形成し、当該傾斜した面に接触する電解液の状態により前記柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する傾斜面と、当該傾斜面を透過又は反射した光が各々投射される複数の表示面を形成し、当該透過光の投射される表示面及び反射光の投射される表示面の表示態様を異ならせて配設される表示部材とを備えるものである。このように本発明においては、柱状部材の一端側から入射した光が電解液の比重及び液面レベルに応じて他端側の傾斜面で反射又は透過され、この反射又は透過された光を反射と透過で表示部材のそれぞれ表示態様の異なる面に当たるようにして、電解液の状態を一端側の端面から見た表示の違いで検知できるようにしたことにより、柱状部材に傾斜面を形成して表示部材を配設しただけの簡略な構造にでき、その製造が容易であり、品質及び歩留りも向上し、製造コストを下げて安価に提供できると共に、電解液の液面レベル・比重に応じて可動部分が動いたりすることもなく、検出誤差・表示誤動作を防止できる。
【0009】
また、本発明に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記傾斜面が前記柱状部材の側壁面に対して傾斜角度を変えて複数形成されるものである。このように本発明においては、複数の傾斜面の傾斜角が各々異なるので、電解液の比重・液面レベルの各種状態に対応する反射又は透過の状態をそれぞれ異ならせることができ、電解液の状態の変化に応じて得られる表示を複数の傾斜面の組み合せで細かく変えて充電状態を明瞭に識別できる。
【0010】
また、本発明に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記傾斜面が前記柱状部材の側壁面に対して複数段に傾斜角度を変えて連続して傾斜する傾斜面で形成されるものである。このように本発明においては、傾斜面を複数段に形成したので、一端側からの光の進行方向を分けて表示を分割して、電解液の各種状態をより詳細に表示できる。
【0011】
また、本発明に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記傾斜面が、前記柱状部材に対して略錐状をなす配置で1又は複数形成され、前記表示部材が、略板状体に形成され、当該略板状体表面に前記傾斜面を透過した光が投射される表示面を有する基板部と、当該基板部表面に対して略垂直に立設される略柱状体として形成され、前記傾斜面で反射した光が投射される表示面を有する起立部とを備えてなり、当該起立部を前記柱状部材の他端に嵌入させるものである。このように本発明においては、柱状部材と表示部材を一体に配設して簡略且つコンパクトな構造にでき、製作を容易にしてコストダウンが図れる。
【0012】
また、本発明に係る蓄電池の表示装置は必要に応じて、前記柱状部材の他端側ほぼ中心部分に穴状に形成されてなり、当該穴の開口領域を介して前記ケーシング内の電解液が導入される空洞部と、前記柱状部材の前記空洞部の上側に面する部分を所定の角度傾斜させて形成され、当該傾斜した面に接触する電解液の有無により前記柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する中心傾斜面とを備えるものである。このように本発明においては、電解液の有無を中心傾斜面による表示の違いで識別できることにより、電解液レベル等、電解液の各種状態をより詳細に表示できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。本実施の形態では鉛蓄電池に適用した例を示す。図1は本実施の形態に係る表示装置の蓄電池装着状態説明図、図2は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図3は本実施の形態に係る表示装置の要部拡大図、図4は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0014】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、一端11側が蓄電池50の上蓋52に装着され、他端12側端面を側壁面に対して所定角度だけ傾斜させて傾斜面3が形成される透明の円柱形状の柱状部材2と、傾斜面3を透過または反射した柱状部材2一端側からの光が投射される青色面4c及び赤色面4dを有する表示部材4とを備える構成である。
【0015】
柱状部材2は、透明なポリカーボネート、AS樹脂、アクリル樹脂などから形成され、一端(上端)11側は、フランジ状に拡径されてゴムパッキン56がはめ込まれており、図1に示すように電極53,54及び液口栓55を有する上蓋52に装着され、ゴムパッキン56によりケーシング51内に貯留される電解液(希硫酸)57が揺動しても漏れ出さないようにしている。また、柱状部材2の他端(下端)12側は、通常は電解液57に浸漬されており、その最下端が電解液57の下限レベルに一致するようになっている。
【0016】
この柱状部材2の他端12に形成される傾斜面3は、その傾斜角が、充電不足で充電良好状態より比重が小さい電解液57が傾斜面3に接している際に、一端11側からの光を傾斜面3で全反射するように設定される。具体的には、柱状部材2にポリカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの屈折率n1は1.585であり、電解液(希硫酸)57の充電良好状態時の比重が1.19〜1.26の範囲であることから範囲下限の値を採用し、比重1.19のとき電解液57の屈折率n2は1.368であるので、臨界角φはn2/n1=sinφより、φ=59.67°となる。従って、一端11側からの光がこの臨界角約60°の入射角で傾斜面3に入射するように傾斜角を設定すれば、電解液57が不足して傾斜面3に接していない場合及び、傾斜面3に接した電解液57の比重が下限値より小さい充電不足状態の場合には全反射し、電解液57の比重が下限値より大きい充電良好状態の場合には透過させる。電解液不足や充電不足状態において傾斜面3で全反射する際には、傾斜面3への入射光は横向きに反射された後、柱状部材2側方へ透過し、一方、充電良好状態での傾斜面3への入射光は、電解液57の比重に応じた屈折角で傾斜面3下方へ透過する仕組みである。
【0017】
なお、前記傾斜面3における臨界角約60°としたのは一例であり、前記柱状部材2の材質、電解液57の特性により任意の値の臨界角とすることができる。表示部材4は、柱状部材2の他端12側に配設されており、傾斜面3から下方に離して形成され、傾斜面3を透過した柱状部材2一端側からの光が上面に投射される基板部4aと、この基板部4aに垂直に形成され、かつ柱状部材2の傾斜面3の反対側の柱状部材2側壁から側方に離して配設され、傾斜面3で反射した柱状部材2一端側からの光が柱状部材2に対向する側面に投射される起立部4bから構成される。表示部材4の基板部4aの上面は青色に着色された青色面4cとし、また起立部4bの側面は赤色に着色された赤色面4dとして、互いに表示態様が異なるようにしている。
【0018】
次に、前記構成に基づく本実施の形態における表示状態を説明する。図4(A)で示すように、電解液57が液量不足のとき、すなわち、電解液57の液面レベルが下がり、柱状部材2が全て電解液57外に露出した場合には、柱状部材2の一端11側より入射した光は傾斜面3で柱状部材2側方側に全反射され、この全反射光は、上から見ると柱状部材2の外周面に向ってほぼ垂直に進むが、柱状部材2が円柱形状であり、柱状部材2から空気へ光が進む際の臨界角φはsinφ=1/1.585よりφ=39.1°となるので、入射角が臨界角39.1°より大きい領域は円断面の外周で内側に反射されてしまい、それ以外は柱状部材2断面幅Rに対しRsinφ=0.6309Rより、柱状部材2の断面幅の中央の約63%分から外部に透過する。この中央部分から透過した光のみが表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側端面を上から覗くと端面の中央のみ赤色が現れることになる。
【0019】
また、図4(B)で示すように、蓄電池50が容量不足の状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以下の場合には、一端11側より入射した光は傾斜面3で全反射され、柱状部材2の側方へ向う。柱状部材2外周面に電解液57が接しているので、入射角が臨界角約60°より大きい領域でのみ柱状部材2内側に反射されるので柱状部材2断面幅のほぼ全域から、柱状部材2外部に透過する。この透過した光は柱状部材2の側方の表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11端面を上から覗くと端面全体に赤色が現れることになる。
【0020】
さらに、図4(C)で示すように、充電が良好な状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以上の場合には、電解液57の比重が傾斜角を設定した比重1.19以上なので、柱状部材2の一端11側より入射した光は、傾斜面3を電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進み、表示部材4の青色面4cに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと青色の色彩が現れることになる。
【0021】
本実施の形態に係る蓄電池の表示装置は、柱状部材2の他端に傾斜面3を形成すると共に表示部材4を配設した、可動部分を用いない簡略な構造で充電状態を検知することができるので、誤差が少なく、製造が容易で製造コストを大きく下げられる。
【0022】
(本発明の第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図5〜図7に従って説明する。本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様、鉛蓄電池に適用した例を示す。図5は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図6は本実施の形態に係る表示装置の要部拡大図、図7は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0023】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、前記図1〜図4に示した第1の実施の形態において、柱状部材2の円柱形状を矩形の柱形状に換え、その他端12に傾斜角の異なる二つの傾斜面5a,5bを備えるようにした構成である。柱状部材2の二つの傾斜面5a,5bのうち、一方の傾斜面5aの傾斜角は前記第1の実施の形態と同様に電解液57の比重が1.19で臨界角を得るような傾斜角に設定されている。また、他方の傾斜面5bは、充電不足の電解液57が接している場合でも、一端11側からの光が傾斜面5bを透過するように電解液57の比重が1.0で臨界角を得るように傾斜角を設定されている。具体的には、柱状部材2にポリカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの屈折率n1は1.585であり、電解液57の充電不足状態時の比重が1.18以下であることからこれより十分小さい比重値1.0を採用し、比重1.0のとき電解液57の屈折率n2は1.333であるので、臨界角φはn2/n1=sinφより、φ=57.25°となる。これにより、一端11側からの光がこの臨界角約57°の入射角で傾斜面3に入射するように傾斜角を設定し、電解液57が不足して傾斜面3に接していない場合には全反射し、電解液57が十分な量である場合には透過させるようにしている。その他の構成は第1の実施形態と同一である。
【0024】
次に、前記構成に基づく本実施の形態における表示状態を説明する。図7(A)で示すように、電解液57が液量不足のとき、すなわち、電解液57の液面レベルが下がり、柱状部材2が全て電解液57外に露出した場合には、いずれの傾斜面5a,5bにおいても全反射となり、反射された光は柱状部材2の外周面から外部に透過し、表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと赤色の色彩のみが現れる。
【0025】
また、図7(B)で示すように、蓄電池50が容量不足の状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以下の場合には、一端11側より入射した光は傾斜面5aでは全反射され、柱状部材2の側方へ向うが、もう一方の傾斜面5bにおいては、傾斜面5bの傾斜角を設定した比重1.0より大きいので、柱状部材2の一端11側より入射した光は傾斜面5bを電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進む。傾斜面5aからの反射光は柱状部材2の外周面から外部に透過し、柱状部材2の側方の表示部材4の赤色面4dに投射される。一方、傾斜面5bを透過した光は表示部材4の青色面4cに投射される。したがって、上から覗いた一端11端面には青色の領域と赤色の領域の二つが現れることになる。
【0026】
さらに、図7(C)で示すように、充電が良好な状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以上の場合には、電解液57の比重がいずれの傾斜面5a,5bの傾斜角を設定した比重より大きいので、柱状部材2の一端11側より入射した光は二つの傾斜面5a,5bを電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進み、表示部材4の青色面4bに投射される。したがって、一端11側の端面を上から覗くと青色のみが現れる。
【0027】
本実施の形態に係る蓄電池の表示装置は、複数の傾斜面5a,5bの傾斜角が各々異なるので、電解液57の比重・液面レベルの各種状態に対応して反射又は透過の状態をそれぞれ異ならせることができ、得られる表示もより細かくなり充電状態を明瞭に区別できる。
【0028】
(本発明の第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態を図8〜図10に従って説明する。本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様、鉛蓄電池に適用した例を示す。図8は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図9は本実施の形態に係る表示装置の要部拡大図、図10は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0029】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、前記図1〜図4に示した第1の実施の形態において、柱状部材2の他端12に設けられる傾斜面3を、第1傾斜面6aとその下方に続く第1傾斜面6aよりも傾斜角の小さな第2傾斜面6bとの二段傾斜面に置換えた構成である。下方の第2傾斜面6bの傾斜角は前記第1の実施の形態と同様に電解液57の比重が1.19で臨界角を得るような傾斜角に設定される。また、上方の第1傾斜面6aの傾斜角は電解液57の比重が1.26で臨界角を得るような傾斜角に設定されており、具体的には、柱状部材2にポリカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの屈折率n1は1.585であり、電解液57の充電良好状態時の比重が1.19〜1.26の範囲であることから範囲上限の比重値1.26を採用し、この比重1.26のとき電解液57の屈折率n2は1.379であるので、臨界角φはn2/n1=sinφより、φ=60.46°となる。従って、一端11側からの光がこの臨界角約60°の入射角で第1傾斜面6aに入射するように傾斜角を設定すれば、電解液57が不足して第1傾斜面6aに接していない場合及び、第1傾斜面6aに接した電解液57の比重が上記比重より軽い場合には全反射し、電解液57の比重が上限値より重い充電完了状態の場合には透過させる。その他の構成は第1の実施形態と同一である。
【0030】
次に、前記した構成に基づく本実施の形態における表示状態を説明する。図10(A)は電解液57の液量が不足している場合であり、電解液57の液面レベルが低く、柱状部材2が完全に露出した状態となる。したがって、傾斜面6a,6bで全反射された光は柱状部材2の側方に向うが、外側が屈折率の小さい空気であるために臨界角が小さく、前記第1の実施の形態と同様柱状部材2が円柱形状であるため、入射角が臨界角39.1°より大きい領域の光は円断面の外周で内側に反射されてしまい、それ以外の柱状部材2の断面幅の中央部分から透過した光のみが表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側端面を上から覗くと端面の中央のみ赤色の色彩が現れることになる。
【0031】
図10(B)は放電により蓄電池50が容量不足の状態の場合であり、電解液57の比重は1.19以下となる。このため、いずれの傾斜面6a,6bにおいても全反射となり、柱状部材2外周面に電解液57が接しているので、前記第1の実施の形態と同様に柱状部材2断面幅のほぼ全域から外部に透過し、表示部材4の赤色面4dに投射される。したがって、一端11側の端面を上から覗くと端面全体に赤色の色彩が現れることになる。
【0032】
図10(C)は充電が良好な状態であり、電解液57の比重が1.19以上で1.26以下の場合である。電解液57の比重が1.26以下なので、一端11側より入射した光は第1傾斜面6aでは全反射され、柱状部材2の側方へ向うが、もう一方の第2傾斜面6bにおいては、第2傾斜面6bの傾斜角を設定した比重1.19より大きいので、柱状部材2の一端11側より入射した光は第2傾斜面6bを電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進む。第1傾斜面6aからの反射光は柱状部材2の外周面から外部に透過し、柱状部材2の側方の表示部材4の赤色面4dに投射される。一方、第2傾斜面6bを透過した光は表示部材4の青色面4cに投射される。したがって、上から覗いた一端11端面には青色の領域と赤色の領域の二つが現れることになる。
【0033】
図10(D)で示すように、充電完了状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.26以上の場合には、電解液57の比重がいずれの傾斜面6a,6bの傾斜角を設定した比重より大きいので、柱状部材2の一端11側より入射した光は二つの傾斜面6a,6bを電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進み、表示部材4の青色面4cに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと青色の色彩のみが現れる。
【0034】
本実施の形態に係る蓄電池の表示装置は、傾斜面を複数段に形成したので、一端側からの光の進行方向を分けて表示を分割して、電解液57の各種状態をより詳細に表示できる。
【0035】
(本発明の第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態を図11〜図13に従って説明する。本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様、鉛蓄電池に適用した例を示す。図11は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図12は本実施の形態に係る表示装置の要部拡大図、図13は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0036】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、前記図1〜図4に示した第1の実施の形態に対し、柱状部材2と、表示部材4とを同様に備え、この柱状部材2及び表示部材4の形態を異にする構成である。この柱状部材2は、この他端12に設けられる傾斜面3を、テーパ状に所定角度だけ傾斜させて形成される円錐曲面とし、一端側からの光の反射方向を柱状部材2の内側向きとする構成である。前記表示部材4は、円形の板状体に形成され、傾斜面3を透過した柱状部材2一端側からの光が上面に投射される基板部4aと、この基板部4aに垂直に立設され、かつ柱状部材2の下部に嵌入され、傾斜面3で反射した柱状部材2一端側からの光が外周面に投射される略円柱形状の起立部4bとを備える構成である。
【0037】
前記傾斜面3の傾斜角は、前記第1の実施の形態と同様に電解液57の比重が1.19で臨界角を得るような傾斜角に設定される構成である。また、前記表示部材4は、その基板部4aの上面を青色に着色された青色面4cとすると共に、起立部4bの表面を赤色に着色された赤色面4dとする構成である。
【0038】
次に、前記構成に基づく本実施の形態における表示状態を説明する。図13(A)で示すように、電解液57が液量不足のとき、すなわち、電解液57の液面レベルが下がり、柱状部材2がすべて電解液57の外に露出した場合には、柱状部材2の一端11側より入射した光は傾斜面3で柱状部材2中心側に全反射され、この全反射光は、上から見ると柱状部材2の中心に向ってほぼ垂直に進み、表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと赤色が現れることになる。
【0039】
また、図13(B)で示すように、蓄電池50が容量不足の状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以下の場合には、一端11側より入射した光は傾斜面3で全反射され、柱状部材2の中心へ向う。この光は表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと赤色が現れることになる。
【0040】
さらに、図13(C)で示すように、充電が良好な状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以上の場合には、電解液57の比重が傾斜角を設定した比重1.19以上なので、柱状部材2の一端11側より入射した光は、傾斜面3を電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進み、表示部材4の青色面4cに投射されるので、一端11側の端面を上から覗くと青色の色彩が現れることになる。ただし、この端面の中心部には起立部4b上面の赤色がそのまま現れてこの部分のみ赤色の色彩となる。
【0041】
このように、本実施の形態に係る蓄電池の表示装置は、柱状部材2の他端に円錐状の傾斜面3を形成すると共にその下部に表示部材4を配設した簡略且つコンパクトな構造であり、製造が容易で大きくコストダウンが図れる。
なお、前記実施の形態に係る表示装置においては、表示部材4の起立部4bの上面も赤色に着色して一端11側の端面を上から覗いた場合に中心部にこの赤色が常に現れる構成としているが、起立部4bの上面のみ他の色とした構成とすることもできる。
【0042】
(本発明の第5の実施の形態)
以下、本発明の第5の実施の形態を図14〜図16に従って説明する。本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様、鉛蓄電池に適用した例を示す。図14は本実施の形態に係る表示装置の概略構成図、図15は本実施の形態に係る表示装置の要部拡大図、図16は本実施の形態に係る表示装置の表示状態説明図を示す。
【0043】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、前記図11〜図13に示した第4の実施の形態に対し、円錐状の傾斜面3を有する柱状部材2と、円形の板状体に形成された基板部4a及び略円柱形状の起立部4bからなる表示部材4とを備える構成を同じくし、異なる構造として、柱状部材2の他端12側に外部と液導入口13、14を介して連通して形成され、前記ケーシング51内の電解液57が導入される空洞部7と、この空洞部7の上側に面する柱状部材2に所定角度傾斜させて形成され、この傾斜した面に接触する電解液57の有無により柱状部材2の一端側からの光を透過又は反射する中心傾斜面9とを備える構成である。
【0044】
前記空洞部7は、柱状部材2の他端12側の中心部分に略円柱状の空間に形成される。柱状部材2の最下端には、空洞部7の下部と外部を連通させる液導入口13が設けられると共に、柱状部材2の傾斜面3より上方の側壁には、空洞部7の上部と外部を連通させる液導入口14が設けられ、空洞部7にケーシング51内の電解液57が導入される構成である。この空洞部7の上側において、柱状部材2から棒状で且つ円錐状の先端部を有する突起部8が突出して形成され、この突起部8の先端部の円錐面を中心傾斜面9となす構成である。この中心傾斜面9の傾斜角は、中心傾斜面9に電解液57が接しているときには、柱状部材2の軸方向に沿って一端11側から入射する光を下方に透過し、一方、中心傾斜面9に電解液57が接していないときには、この入射光を中心傾斜面9で二回全反射して一端11側に戻すよう設定される構成である。また、空洞部7内に配設される表示部材4の起立部4bは、中心傾斜面9の下方に位置しており、一端11側から入射する光が中心傾斜面9を透過した場合には、この起立部4b上面に投射される構成である。
【0045】
次に、前記構成に基づく本実施の形態における表示状態を図16を用いて説明する。図16(A)で示すように、電解液57が液量不足の状態、すなわち、電解液57の液面レベルが下がり、柱状部材2が電解液57から露出すると共に、空洞部7内の電解液57の液面レベルも下がった場合には、柱状部材2の一端11側の端面の外周部16より入射した光は傾斜面3で柱状部材2中心側に全反射され、この全反射光は、上から見て柱状部材2の中心に向って進み、表示部材4の赤色面4dに投射される。一方、一端11側の端面の中心部15より入射した光は中心傾斜面9に達し、中心傾斜面9に電解液57が接触していないことから中心傾斜面9で二度全反射され、約180度進行方向が変えられて中心部15に戻される。これにより、一端11側の端面を上から覗くと、中心部15が白くなり、外周部16には赤色が現れることになる。なお、一端11側の端面の環状部17は、中心傾斜面9の外周側の空洞部7に対応するところであり、常に表示部材4の青色面4cの青色が透過して青色になる。また、この環状部17から左右に延びる形に、上側の液導入口14で入射光が乱反射することに伴う非表示部18が常に現れる。
【0046】
また、図16(B)で示すように、蓄電池50が容量不足の状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以下の場合には、一端11側の外周部16より入射した光は、傾斜面3で全反射され、柱状部材2の中心へ向う。この光は表示部材4の赤色面4dに投射されるので、一端11側端面の外周部16は赤くなる。また、一端11側の端面の中心部15より入射した光は、中心傾斜面9に電解液20が接していることから中心傾斜面9を透過し、表示部材4の起立部4bの上面の赤色面4dで反射されて、再び中心傾斜面9を透過して一端11端面の中心部15に戻される。このため、中心部15は暗い赤色になる。
【0047】
さらに、図16(C)で示すように、充電が良好な状態のとき、すなわち、電解液57の比重が1.19以上の場合には、柱状部材2の一端11側の端面の外周部16より入射した光は傾斜面3を電解液57の比重に応じた屈折角で透過して進み、表示部材4の青色面4cに投射されるので、一端11側の端面の外周部16は上から覗くと青色の色彩が現れることになる。また、一端11側の端面の中心部15より入射した光は、中心傾斜面9を透過し、表示部材4の起立部4bの上面の赤色面4dで反射されて、再び中心傾斜面9を透過して一端11側の端面の中心部15に戻される。このため、中心部15は暗い赤色になる。
【0048】
このように、本実施の形態に係る蓄電池の表示装置は、中心傾斜面9を形成したので、電解液57の有無を中心傾斜面9からの表示においても知ることができ、電解液57の各種状態をより詳細に表示できる。
【0049】
なお、前記実施の形態に係る表示装置においては、空洞部7と外部を連通させる液導入口13、14を下部及び上部にそれぞれ設ける構成としているが、空洞部7に電解液57が抵抗なく出入可能とすれば、液導入口は下部のみに配設する構成とすることができ、柱状部材2の形状をより単純にして製作しやすくしてコストダウンが図れる上、柱状部材2の一端11側の端面において液導入口による非表示部を無くし、表示の面積を増やして視認性を高められる。
【0050】
なお、前記実施の形態に係る表示装置においては、表示部材4の起立部4bの上面も側面同様に赤色に着色して、一端11側の端面を上から覗いた場合に中心傾斜面9からの表示にこの赤色が現れる構成としているが、起立部4bの上面のみ他の色として表示色を変える構成とすることもできる。
【0051】
また、前記第1〜第5の各実施の形態にあっては、表示装置は蓄電池の上蓋埋込み式のものとしているが、電気的液レベルセンサーを組み込んだり、ガス抜き構造を持つ液口栓兼用の表示装置としてもよい。その場合、柱状部材本体が主な光透過部であるので、それ以外に設けるキャップ部やネジ部などは一端側の端面を上から覗く際に妨げにならなければ不透明の別素材としてもかまわない。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る蓄電池の表示装置においては、柱状部材の一端側から入射した光が電解液の比重及び液面レベルに応じて他端側の傾斜面で反射又は透過され、この反射又は透過された光を反射と透過で表示部材のそれぞれ表示態様の異なる面に当たるようにして、電解液の状態を一端側の端面から見た表示の違いで検知できるようにしたことにより、柱状部材に傾斜面を形成しただけの簡略な構造にでき、その製造が容易であり、品質及び歩留りも向上し、製造コストを下げて安価に提供できると共に、電解液の液面レベル・比重に応じて可動部分が動いたりすることもなく、検出誤差・表示誤動作を防止できるという効果を奏する。
また、本発明においては、複数の傾斜面の傾斜角が各々異なるので、電解液の比重・液面レベルの各種状態に対応する反射又は透過の状態をそれぞれ異ならせることができ、電解液の状態の変化に応じて得られる表示を複数の傾斜面の組み合せで細かく変えて充電状態を明瞭に識別できるという効果を有する。
また、本発明においては、傾斜面を複数段に形成したので、一端側からの光の進行方向を分けて表示を分割して、電解液の各種状態をより詳細に表示できるという効果を有する。
また、本発明においては、柱状部材と表示部材を一体に配設して簡略且つコンパクトな構造にでき、製作を容易にしてコストダウンが図れるという効果を有する。
また、本発明においては、電解液の有無を中心傾斜面による表示の違いで識別できることにより、電解液レベル等、電解液の各種状態をより詳細に表示できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を装着した蓄電池の一部切欠正面図である。
(B)は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を装着した蓄電池の平面図である。
【図2】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の側面図である。
(B)は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の縦断面図である。
【図3】図2(B)における一部拡大縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置における光経路及び表示パターン説明図である。
【図5】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の側面図である。
(B)は本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の縦断面図である。
【図6】図5(B)における一部拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置における光経路及び表示パターン説明図である。
【図8】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の側面図である。
(B)は本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の縦断面図である。
【図9】図8(B)における一部拡大縦断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置における光経路及び表示パターン説明図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の側面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の一部拡大縦断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置における光経路及び表示パターン説明図である。
【図14】(A)は本発明の第5の実施の形態に係る表示装置の側面図である。
(B)は図14(A)のA−A線断面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態に係る表示装置の一部拡大縦断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る表示装置における光経路及び表示パターン説明図である。
【図17】従来の他の表示装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、200 表示装置
2 柱状部材
3、5a、5b 傾斜面
4 表示部材
4a 基板部
4b 起立部
4c 青色面
4d 赤色面
6a 第1傾斜面
6b 第2傾斜面
7 空洞部
8 突起部
9 中心傾斜面
11 一端
12 他端
13、14 液導入口
15 中心部
16 外周部
17 環状部
18 非表示部
50 蓄電池
51 ケーシング
52 上蓋
53、54 電極
55 液口栓
56 ゴムパッキン
57 電解液
201 筒状体
202 底体
203 筒状体内部
204 銀鏡面
205 導液孔
206 球状浮子
Claims (5)
- 透明体の柱状部材を有し、当該柱状部材の一端が蓄電池のケーシングの上面に係止されると共に、柱状部材の他端がケーシング内へ突出させて装着され、ケーシング内に貯留される電解液の状態を前記一端側に光学的に表示する蓄電池の表示装置において、
前記柱状部材における他端側の端面を柱状部材の側壁面に対して所定角度だけ傾斜させて形成し、当該傾斜した面に接触する電解液の状態により前記柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する傾斜面と、
当該傾斜面を透過又は反射した光が各々投射される複数の表示面を形成し、当該透過光の投射される表示面及び反射光の投射される表示面の表示態様を異ならせて配設される表示部材とを備えることを
特徴とする蓄電池の表示装置。 - 請求項1に記載の蓄電池の表示装置において、
前記傾斜面が前記柱状部材の側壁面に対して傾斜角度を変えて複数形成されることを
特徴とする蓄電池の表示装置。 - 請求項1又は2に記載の蓄電池の表示装置において、
前記傾斜面が前記柱状部材の側壁面に対して複数段に傾斜角度を変えて連続して傾斜する傾斜面で形成されることを
特徴とする蓄電池の表示装置。 - 請求項1に記載の蓄電池の表示装置において、
前記傾斜面が、前記柱状部材に対して略錐状をなす配置で1又は複数形成され、
前記表示部材が、略板状体に形成され、当該略板状体表面に前記傾斜面を透過した光が投射される表示面を有する基板部と、当該基板部表面へ垂直に立設される略柱状体に形成され、前記傾斜面で反射した光が投射される表示面を有する起立部とを備えてなり、当該起立部を前記柱状部材の他端に嵌入させることを特徴とする蓄電池の表示装置。 - 請求項4に記載の蓄電池の表示装置において、
前記柱状部材の他端側ほぼ中心部分に穴状に形成されてなり、当該穴の開口領域を介して前記ケーシング内の電解液が導入される空洞部と、
前記柱状部材の前記空洞部の上側に面する部分を所定の角度傾斜させて形成され、当該傾斜した面に接触する電解液の有無により前記柱状部材の一端側からの光を透過又は反射する中心傾斜面とを備えることを
特徴とする蓄電池の表示装置。
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