JPS5818607B2 - エキメンタカサヒヨウジキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は比重計と組合せて比重計兼用にもなる液面高さ
表示器、特にガラス、スチンレスアクリロニトリル、メ
チルメククリレート、その他適当な光透過性材料製の透
明で、上端に観測面、監視すべき液中に浸漬される下端
に反射面を有する細長いロッドを備えた液面高さ表示器
に関する。

一般にロッドの下端部の反射面は夾角を９０°の円錐形
で液面が低く、ロッドが液中に入っていない時は、入射
光線はロッド中を下に進み、円錐面の一部で円錐面の反
対側に水平に反射され、こ５から更に上向きに反射され
て観測面へ行く。

ロッドの下端部が液中に入っていると光は液に吸収され
て反射せず、ロッド上端の観測面には暗いパターンが表
示される。

液面高さ表示器に比重計を組合せると蓄電池の中の電解
液の液面の高さと比重、自動車の放熱器の冷却流体の液
面高さと比重を夫々キャップを外さないでも点検でき、
非常に便利になる。

それにはロッドの下端に液の比重に応じて浮沈移動でき
る小球を保持したケージを取付けることによって可能で
ある。

つまり、液の比重が小球の比重よりも重い場合は小球は
ケージ内で浮こうとしてロッドの反射面に下から接触し
、観測面に球が見え、球が着色しであるときはその色の
パターンが見える。

又、液の比重が球の比重より軽くなると小球はケージ内
を沈んで反射面から下に離れるため、このとき液面高さ
が適切であると、つまりロッドの反射面が液中に入って
いると観測面には暗いパターンが現われ、又、液面が低
いと反射面の反射により観測面には明るいパターンが現
われる。

液面高さ表示器と組合わせるのに適した比重計は本特許
出願人が譲受けた米国特許第３５９７９７３号に開示さ
れているので、詳しいことはこの米国特許公報を参照さ
れたい。

比重計と組合すにせよ、組合わさないにせよ液面高さ表
示器のロッドの上部外周には容器の孔に対して取付ける
ことができる筒形のキャップを嵌めることが必要であり
、この場合に容器内の液が外に洩れたり、逆に外から器
内に別の液が入るのを防止するため、キャップとロッド
の間を完全にシールすることが要求される。

このシールは従来はキャップとロッドの間で０リングな
どを圧縮して行っているが、０リングという別の資材を
必要とし、且つこれをキャップとロッドの間に組込むの
に手数を要し、コスト高となる。

そこで本発明はロッドの上部外周に嵌まるキャップの内
周に上向きと下向きのシール片を有する一体ノシール部
材を設け、又、ロッドの外周には上向きシール片の上端
を下面で受止めるための外周から張出した鍔と、鍔の少
し下方に下向きシール片の下端を受止める係止部を設け
、ロッドの外周上部にキャップを嵌める吉キャップの上
向きシール片と下向きシール片をロッドが鍔下面と係止
部との間で軸方向に圧縮してキャップを固定する様にし
たのである。

従って本発明によれはキャップをロッドに押し嵌めるだ
けで組立てが行え、その上、組立状態ではロッドの鍔下
面とキャップの上向きシール片、係止部と下向きシール
片の夫々で二重にシールが行えると言う一挙両得の効果
を有する。

以下、本発明を図示の一実施例を参照して説明する。

この実施例は車輌などの蓄電池に使用するのに適した表
示器であって、例えばスチレンアクリロニトリルなどの
透明な可塑性材料製の細長い透明ロッド１０を有し、こ
のロッド１０は受ケ入れた入射光線１２を下方の反射面
１４に伝達する。

こ＼では反射面１４は９０°の夾角を有する円錐面にな
っている。

ロッド１０が液中に浸されていないと入射光線１２は円
錐面の一部からロッド中を水平方向に横断して円錐面の
他の部分へ反射され、さらにロッド１０の上端の観測面
１６へ上向きに戻るが、ロッドが液中に浸されていると
光線は液に吸収されて反射しない。

従って観測面１６に明るいパターンが見えるときは容器
内の液面が低いことを意味する。

ロッド１０は米国特許第３５９７９７３号に示されてい
るように比重計と組合せてもよい。

１８はロッド１０の下端に取付けた比重計のケージで、
反射面１４はケージ１８の上半部にある窓孔２０内に上
から突入している。

こ＼ではケージ１８は２つの半休２１．２２からなり、
両半体は夫々相対応した突起２４．２６と、この突起の
受入孔２８゜３０を有し、突起を受入孔に入れて超音波
溶接されている。

ケージ１８は、好ましくは、黒色の不透明な、例えはス
チレンアクリロニトリルのような可塑性材料から作る。

ロッド１０は外周の下部に環状リブ３２を有し、このリ
ブは両半体の対向面にある半円状の溝３４に嵌合してい
る。

３６はケージ内に保持させるためシリコーンゴムなとで
作った適当な比重の小球（好ましくは、緑色、橙色など
の鮮明な色に着色する。

）である。小球３６はケージ１８の窓孔２０の下方に形
成した山形の通路中に移動自在に保持する。

このため両半体２１゜２２の対向面の下半部には山形突
起４２を残して突起上に山形通路となる凹部を形成し、
凹部の両側に孔３８．４０を設け、両半体を対面して溶
接する前に山形通路中に小球を入れて置く。

これにより容器内の液面が低いと液の比重に関係なく観
測面には前述の様に反射光線による明るいパターンが見
え、又、液面が高く、ロッドの反射面が液に浸されてい
る場合に液体の比重が小球より低いと第２図実線の様に
小球は山形通路の下部に沈むので入射光線は液体に吸収
されて観測面には暗いパターンが見え、逆に液体の比重
が小球より重いと小球は山形通路中を浮上って第２図に
４４で示す様に反射面に接触するので入射光線の一部は
小球で反射し、観測面には小球の色による着色パターン
が見えて液面の高さと比重の両方が充分なことを示す。

このロッド１０で車輌の蓄電池内の電解液など容器４８
内の液面の高さと比重を測定するには、容器の上面にあ
る孔５０に対して取付け、この孔５０を塞ぐキャップ５
２をロッドの上部に固定する。

キャップは筒形で、こ＼では孔５０に上から押込んで取
付けるため外周の下端からは直径の小さい先導鰭５４が
張出し、それより上からは上下方向に間隔を保って複数
の直径が大きい鰭５６・・・が張出している。

各節５４ 、５６・・の下面５８は上向きに湾曲し、上
面５９は平らである。

このキャップは好ましくは、ポリプロブレン等のいくら
か可撓性を有する可塑性材料から作り、外周上端からは
鰭５６よりも直径が大きな鍔状の頭部６２を張出させて
置く。

これにより頭部６２の下面が容器の下面６４に当接する
まで孔５０内にキャップを押込むと、先導鰭５４が孔内
を先導し、その上の足鰭５６・・・は外周部を孔の内周
に摺接して幾らか変形しながら孔内を進む。

こうして取付けを終ると各節は前述の様に下面が上向き
に湾曲し、上面は平らなので、キャップを孔から抜き外
そうとする力に抵抗する。

つまり、孔から外すには、押込んで取付けるよりは少し
力を要する。

勿論、キャップの孔に対する取付けはこの様に押込んで
行う以外に、孔にねじ込みその他、従来の蓄電池のキャ
ップと同様に取付けるものであってもよい。

しかし、孔５０に対する取付けがどの様であるにせよ、
キャップの内周とロッドの外周の間から器内の液が外に
洩れることは完全に防止する必要がある。

このためキャップ５２の６８はロッド１０の外周６０よ
り太きくして内周張出部γ０と、内周張出部の内側から
夫々比較的剛直で斜め下向きに突出する下向きシール片
７２と、柔軟で上向きに突出する上向きシール片７４と
からなるシール部材６６を一体に設ける。

両シール片７２゜７４も環状であることが好ましい。

そして、ロッド１０の外周６０には上向きシール片の上
端に下面８２で接触する外方に張出した鍔６２を上端に
設け、鍔６２よりも少し下には下向きシール片の：下端
を係止する係止部８０を設ける。

係止部８０は、この実施例ではロッドの外周から上向き
に直径を拡大した逆円錐面の外周から上向きに直径を縮
小する短かい円錐面として形成されて居り、必要ならば
逆円錐面と係上部の間には図示の様に短。

かい円筒面７８を設けてもよい。

尚、上向きシール片７４の上端と下向きシール片γ２の
下端間の距離はランドの鍔の下面と係止部間の距離より
も少し長い。

ロッドとキャップを組立てるには、ケージを取付ける前
にロッドの下端にキャップを嵌め、ロンド沿いに押上げ
る。

これにより、上向キシール片１４は逆円錐面を拡がりな
がら通過して上端を鍔の下面に当接し、その後は変形す
る。

そして、それよりも剛直な下向きシール片７２が逆円錐
面７６を同様に拡がりながら乗り越えて下端が係止部８
０に達すると直径を縮め係止部８０にパチンとスナップ
止めされる。

こうして上向きシール片７４は変形して鍔の下面に圧接
し、又、下向きシール片７２は係止部８０に接触して受
止められ、夫々ロッドとキャップの間を気体や液体が流
通しない様にシールする。

【図面の簡単な説明】

第１図は比重計と組合わされた本発明の液面高さ表示器
の一実施例の斜視図、第２図は同上のキャップの一部を
断面にし、ケージの半体の一つを外した状態の拡大側面
図で、図中、１０はロッド、１４は反射面、１６は観測
面、５２はキャップ、６０はロッドの外周、６２は鍔、
６６はシール部材、７２は下向きシール片、７４は上向
きシール片、８０は係止部、８２は鍔の下面を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上端に観測面、下端部に反射面を有する光伝達材料
   からなる細長いロッドと、ロッドの上部に嵌めて固定さ
   れ、容器の孔に対して取付けられる様になっている筒形
   の可撓性を備えたキャップを有し、 キャップは内周に上向きと下向きのシール片を有する一
   体のシール部材を設け、 ロッドの外周には上記上向きシール片の上端を下面で受
   止めるための外周から張出した鍔と、鍔の少し下方に下
   向きシール片の下端を受止める係止部を設け、 ロッドの外周上部に嵌めたキャップの上向きシール片と
   下向きシール片を鍔下面と係止部との間で軸方向に圧縮
   して固定したことを特徴とする液面高さ表示器。