JP3032394B2 - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体の製造方法

Info

Publication number
JP3032394B2
JP3032394B2 JP5067955A JP6795593A JP3032394B2 JP 3032394 B2 JP3032394 B2 JP 3032394B2 JP 5067955 A JP5067955 A JP 5067955A JP 6795593 A JP6795593 A JP 6795593A JP 3032394 B2 JP3032394 B2 JP 3032394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clay
supply hole
honeycomb structure
resistor
kneaded material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5067955A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06278114A (ja
Inventor
幸久 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP5067955A priority Critical patent/JP3032394B2/ja
Publication of JPH06278114A publication Critical patent/JPH06278114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3032394B2 publication Critical patent/JP3032394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックハニカム構
造体を押出ダイスを使用して製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常自動車排ガス浄化用触媒担体等に用
いられるセラミックハニカム構造体は、従来から知られ
ているように、コージェライトやムライト等のセラミッ
ク坏土を、複数の坏土排出溝と坏土供給孔とを備えた押
出ダイスを装着した押出成形機により、所定の押出圧力
をセラミック坏土に加えて、ハニカム形状に押し出して
セラミックハニカム構造体を製造することが行われてい
る。上述の製造方法において、セラミック坏土の坏土供
給孔への供給量の制御方法としては、特開昭54−11
6012号公報において、坏土供給孔の背面に多孔板を
配置する方法が開示されている。又、特開昭61−22
0805号公報においては、坏土供給孔にパイプを挿入
する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の複数の
坏土排出溝と坏土供給孔とを備えた押出ダイスを用いる
製造方法においては、押出ダイスの坏土排出溝と坏土供
給孔及び両者の交点部の磨耗量の差により、又、押出圧
力による押出ダイスの反り等の変形により、押し出され
るセラミック坏土の押出速度が押出ダイスの各位置で異
なり、結果として坏土全体が不均一に押し出されること
になり、これにより、押出ダイスの左右或いは上下で相
対的に押出速度が異なると、ハニカム構造体の曲がりや
ねじれ等の変形が生じたり、また、局部的に押出速度が
速くなるとセル変形が生じていた。
【0004】前述の特開昭54−116012号公報に
開示される坏土供給孔の背面に多孔板を配置する方法で
は以下のような問題があった。(1)多孔板が押出ダイ
スの全面を覆うため、局部的な調整が困難である。これ
により、坏土の押出速度の速い箇所以外の箇所まで影響
を与えてしまう。(2)押出圧力による反り等の変形を
考慮すると、板厚が厚くなるため微調整が困難である。
(3)多孔板の孔径や面粗さ等に精度を要するため、加
工費が高くコスト高になる。
【0005】また、前述の特開昭61−220805号
公報に開示される坏土供給孔にパイプを挿入する方法で
は以下のような問題があった。(1)パイプを取り外す
場合に、押出成形時にパイプに高い成形圧力が加わるた
め、パイプが坏土供給孔に密着し容易に取り外しできな
い。これによりパイプの交換に多くの時間を要する。
(2)パイプの孔径、厚み、及びパイプ内面の表面粗さ
に精度を要するため、加工費が高くコスト高になる。
【0006】本発明の目的は、上述した問題を解消し
て、押し出される坏土の押出速度を局部的に微調整で
き、しかも手軽に低コストで坏土の押出速度の均一性が
得られ、ハニカム構造体の曲がり、ねじれ等の変形やセ
ルの変形を防止できるハニカム構造体の製造方法を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のハニカム構造体
の製造方法は、複数の坏土排出溝と坏土供給孔とを備え
たセラミックハニカム構造体の押出ダイスにおいて、坏
土供給孔に挿入できる脚部と坏土供給孔の開口率を減少
できる抵抗部とからなる抵抗体を準備し、抵抗体の脚部
を坏土供給孔に挿入し、抵抗部で坏土供給孔の一部を覆
うことで、坏土の供給量を制限することを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】上述した構成において、押出ダイスの坏土供給
孔の少なくとも一部に設けた抵抗体が、セラミック坏土
の押出速度の速い坏土供給孔への供給量を制御して、通
過するセラミック坏土に抵抗を与えるため、坏土排出溝
から押し出されるセラミック坏土の押出速度が全体に均
一となり、曲がり、ねじれ等の変形やセルの変形を防止
することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明のハニカム構造体の製造方法に
使用する押出ダイスの一例を部分的に示す図である。図
1において、1がダイス、2がダイス1に一定間隔で設
けた坏土供給孔、3は坏土供給孔2に連通する坏土排出
溝、4は坏土供給孔2の一部に設けた抵抗体である。こ
のダイスを図示しない押出成形機に装着して、セラミッ
ク坏土を坏土供給孔2から坏土排出溝3に向かって所定
の圧力で押し出せば、ハニカム構造体を製造することが
できる。
【0010】抵抗体4の形状としては、コの字形、T字
形等の坏土供給孔2に挿入できる脚部と坏土供給孔2の
開口率を減少できる抵抗部からなるものが望ましい。図
2(a) 〜(c) はそれぞれ本発明における抵抗体の形状の
一例を示す図であり、5は脚部を、6は抵抗部を示して
いる。図2(a) は棒状の部材から脚部5と抵抗部6とを
形成した例を、図2(b) は板状の部材から脚部5と抵抗
部6とを形成した例を、図2(c) は板状の部材から抵抗
部6を枠状に形成した例を示している。脚部の間隔(p)
は5≦p≦ 15 (mm)範囲が良好であり、長さ(1)は3
≦1≦10(mm)の範囲が良好である。棒状の部材から脚部
と抵抗部とを形成した場合、径(d) は0.2 ≦d≦ 1.2
(mm) の範囲が良好である。又、板状の部材から脚部と
抵抗部とを形成した場合、巾 (w)は 0.2≦w≦ 1.2 (m
m) 、厚み (t)は 0.2≦t≦ 1.5 (mm)の範囲が良好で
ある。又、表面粗さ (Rz)は 40 μm 以下が望ましい。
なお、抵抗体の形状及び寸法は、前述の範囲に限られる
ものではなく、所要の押出ダイスの坏土供給孔のピッ
チ、内径に応じて定めればよい。
【0011】抵抗体4の材質としては、ステンレス、ニ
ッケル、クロム銅等の金属、タングステンカーバイト等
の超硬合金、アルミナ等のセラミック及びプラスチック
類を使用することができる。又、前記金属の表面にSi
C、Si3 4 TiC、TiN、及びTiCN等の耐摩
耗性材料をコーティングすることにより抵抗体の寿命を
延ばすことが可能である。これらの材料の選定は、ハニ
カム構造体の材質、押出圧力等により定められるもので
ある。
【0012】実際に、コージェライトやムライト等のセ
ラミック坏土を図1の押出ダイスを装着した押出成形機
により押出成形するときに、図2の抵抗体の脚部を押出
ダイスの坏土供給孔に挿入するとともに、抵抗部が坏土
供給孔の上からかかるようにセットすることにより、坏
土全体が均一な速度で坏土排出溝から押し出される。こ
の場合、抵抗体によって覆われ面積(孔1個に対する)
は、坏土供給孔の開口面積に対して望ましくは5〜50
%が良好である。抵抗体の挿入位置の選定並びに坏土供
給孔の開口率は、押し出される坏土の速度分布から定め
られるものであり、坏土の押出速度の相対的に速い箇所
に合わせてセットされる。これにより、押し出されるハ
ニカム構造体の曲がり、ねじれ等の変形やセルの変形を
防止することができる。
【0013】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、脚部と抵抗部の形状や寸法が相違していてもよく、
抵抗体を複数連結させてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、押出ダイスの少なくとも一部に抵抗体を挿入
することにより、坏土排出溝から押し出されるセラミッ
ク坏土の押出速度が全体に均一となり、曲がり等の変形
やセル変形を防止することができる。更に、坏土の供給
量を手軽に低コストで制御することができることはいう
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハニカム構造体の製造方法に使用する
押出ダイスの一例を部分的に示す図である。
【図2】本発明における抵抗体の形状の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 押出ダイス 2 坏土供給孔 3 坏土排出溝 4 抵抗体 5 脚部 6 抵抗部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の坏土排出溝と坏土供給孔とを備えた
    セラミックハニカム構造体の押出ダイスにおいて、坏土
    供給孔に挿入できる脚部と坏土供給孔の開口率を減少で
    きる抵抗部とからなる抵抗体を準備し、抵抗体の脚部を
    坏土供給孔に挿入し、抵抗部で坏土供給孔の一部を覆う
    ことで、坏土の供給量を制限することを特徴とするセラ
    ミックハニカム構造体の製造方法。
JP5067955A 1993-03-26 1993-03-26 ハニカム構造体の製造方法 Expired - Lifetime JP3032394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5067955A JP3032394B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 ハニカム構造体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5067955A JP3032394B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 ハニカム構造体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06278114A JPH06278114A (ja) 1994-10-04
JP3032394B2 true JP3032394B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=13359893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5067955A Expired - Lifetime JP3032394B2 (ja) 1993-03-26 1993-03-26 ハニカム構造体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032394B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158914A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 住友化学株式会社 押出成形装置及びこれを用いた成形体の製造方法
JP5785465B2 (ja) * 2010-09-17 2015-09-30 住友化学株式会社 押出成形装置及びこれを用いたハニカム構造体用グリーン成形体の製造方法
US20130200542A1 (en) * 2010-09-17 2013-08-08 Sumitomo Chemical Company, Limited Extrusion-molding device and method for producing molded article using same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06278114A (ja) 1994-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0196791B1 (en) Die for extruding ceramic honeycomb structure bodies
US5070588A (en) Process for producing ceramic honeycomb structure extrusion dies
EP1649994B1 (en) Die and method for extrusion forming of ceramics
US4915612A (en) Extrusion die assembly for forming honeycomb structures having thickened outer skin
US5308568A (en) Extrusion die and method
JP5128968B2 (ja) セラミックス押出成形用金型
JP4248402B2 (ja) ハニカム構造体成形用口金、及びその製造方法
US6193497B1 (en) Honeycomb extrusion die
JP3032394B2 (ja) ハニカム構造体の製造方法
JPS63176107A (ja) セラミツクハニカム押出用ダイス
US6302679B1 (en) Honeycomb extrusion die
JP3832515B2 (ja) ハニカム構造体押出方法
JPS63209903A (ja) 押出成形用治具
WO2003039826A1 (fr) Ouverture annulaire de moulage d'extrusion de nid d'abeille
US6315545B1 (en) Die for extruding ceramic honeycomb structural bodies
JP2693716B2 (ja) セラミックハニカム押出成形用口金の再生方法
JP3121405B2 (ja) ハニカム成型用ダイス
JP5313738B2 (ja) ハニカム構造体成形用口金
US20230398716A1 (en) Extrusion dies with zoned coatings, methods of fabricating such dies, and methods of manufacturing ceramic articles
JPH05123580A (ja) ハニカム構造体およびその成形用ダイス
JPH085111B2 (ja) ハニカム構造体の製造装置
JP2023004235A (ja) 成形金型および成形金型の製造方法
CN113260733A (zh) 使用阻抗盘对挤出模头进行气相沉积涂覆的系统和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 13