JP3032049U - 筋肉注射シミュレータ - Google Patents
筋肉注射シミュレータInfo
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- JP3032049U JP3032049U JP1996005077U JP507796U JP3032049U JP 3032049 U JP3032049 U JP 3032049U JP 1996005077 U JP1996005077 U JP 1996005077U JP 507796 U JP507796 U JP 507796U JP 3032049 U JP3032049 U JP 3032049U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筋肉注射シミュレータにおいて、生体筋肉に
酷似した触感や抵抗感が経験できるようにする。 【解決手段】 筋肉注射シミュレータにおいて、人体一
部の注射部位筋肉を模した注射部位筋肉模擬体を、該人
体一部の注射部位筋肉の硬さ、柔軟性および弾力性を有
する物質のゲルで構成し、このゲル体を排出チューブが
連設された液体密な袋に封入するとともに、このゲル体
の少なくとも一部を介在させて導電性シートを絶縁隔置
対向配備し、これら導電性シートを注射針によって閉じ
られるスイッチとして接続した報知手段を併せ設ける。
酷似した触感や抵抗感が経験できるようにする。 【解決手段】 筋肉注射シミュレータにおいて、人体一
部の注射部位筋肉を模した注射部位筋肉模擬体を、該人
体一部の注射部位筋肉の硬さ、柔軟性および弾力性を有
する物質のゲルで構成し、このゲル体を排出チューブが
連設された液体密な袋に封入するとともに、このゲル体
の少なくとも一部を介在させて導電性シートを絶縁隔置
対向配備し、これら導電性シートを注射針によって閉じ
られるスイッチとして接続した報知手段を併せ設ける。
Description
【0001】
本考案は筋肉注射シミュレータ、すなわち、看護学校などにおいて生徒が筋肉 注射を練習する器具に関する。
【0002】
筋肉注射を生徒が実習する対象として人体を使用することには問題であるので 従来種々の練習器が提案されているが、注射針を刺し込む筋肉を模した部分に発 泡樹脂(スポンジ)を使用し、注射針に電線を接続して注射針を報知電気回路の 一部に組み込み、練習器内に設けた導電性シートと刺し込まれた注射針の接触の 有無によって注射針の刺込位置の適不適を報知するようになっている練習器があ る。
【0003】
上記従来の練習器では、筋肉を模した部分に発泡体を使用しているので、手で 触れたり、注射針を刺したときや注射器のピストンを引き上げるときに生体の筋 肉の質感や抵抗感を得ることができず、筋肉注射練習器として不都合である。 また、発泡体では注入された液が拡散保持されるから、注射針が導電性シート に接していなくてもブザーに通電され誤動作が生じる恐れがある。さらに、注射 針に電線を接続することにより予め報知電気回路に組み込んで使用しなければな らないので、注射器の操作に不便であり、また、発泡体が注入液で飽和されるま では、注射された液は排出されず、手でしぼり出す面倒さがあり、発泡体が常時 注入液を保持しているので、器具の不使用時の収納管理に問題がある。
【0004】 従って、本考案は以上のような従来の欠点を除いた筋肉注射シミュレータを提 供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案の筋肉注射シミュレータは、人体の一部に着脱可能な基体と、この基体 に着脱可能に配備され、前記人体一部の注射部位筋肉を模した注射部位筋肉模擬 体と、前記基体および注射部位筋肉模擬体を収納する人体皮膚を模した外袋と、 筋肉模擬体内に注入された液の排出チューブとを備えた筋肉注射シミュレータに おいて、 前記注射部位筋肉模擬体を、前記人体一部の注射部位筋肉を模した硬さ、柔軟 性および弾力性を有するゲル体によって構成するとともに、 前記ゲル体の少なくとも一部を介在させ絶縁隔置対向配備された一対の導電性 シートと、 この一対の導電性シートを注射針によって閉じられるスイッチとして接続した 報知手段と、 を併せ備えたことを特徴とする。
【0006】 本考案によれば、注射部位の筋肉模擬体としてシリコーン、ウレタン等のゲル 体を使用することにより、これを手で触れたとき生体筋肉により近い触感が得ら れ、また注射器の針を刺した状態でピストンを引き上げるとき、および、液を注 入するときに人体と酷似した抵抗感が経験できるとともに、ゲル体の弾力により 注入液の排出が自動的にスムーズに行われ、注射針に電線を接続する必要もなく 内部に報知電気手段を収容したコンパクトで操作性の優れた筋肉注射シミユレー タが得られる。
【0007】
注射部位筋肉模擬体をシリコーンゲル、ウレタンゲル等のゲル体の上下2層で 構成し、各層のゲル体をナイロン等の袋で包み、2層のゲル体を排液チューブが 接続された流体密な袋体に収容する。その袋体の上方外表面またはその裏側に第 1の導電性シートを貼着配備し、第2の導電性シートは袋体内においてゲル体の 上下層の間に第1の導電性シートに対して絶縁対向隔置配備する。第3の導電性 シートをゲル体の下層を挟んで第2の導電性シートに対して絶縁対向隔置して袋 体の下方外表面またはその裏側に貼着配備する。
【0008】 導電性シートは報知回路にスイッチとして接続する。すなわち、第1と第2の 導電性シートを第1のランプ(または/およびブザー)に接続し、注射針が両シ ートを貫通して電気的に接続したとき第1のランプ(または/およびブザー)を 付勢して注射針が適当な深さに刺されたことを報知する。また、第1、第2、第 3の導電性シートを第2のランプ(または/およびブザー)に接続し、注射針が 第1、第2の導電性シートを貫通して第3の導電性シートまで達すると、第2の ランプ(または/およびブザー)を第1のランプ(または/およびブザー)に代 えて(またはこれに加えて)付勢して注射針を深く刺し込み過ぎたことを警告報 知する。
【0009】 注射針が適当な深さまで刺し込まれた状態では注射針の先端はゲル体内にある ので、注射器のピストンを引き上げるときも、また、ピストンを押して注射器筒 内の液(通常水)を押出すとときも、人体の場合と同様な抵抗感が生じ、押し出 された水はゲル体内に注入されゲル体全体に拡散されることなく保持される。ゲ ル体は、外部より教習者が指先で触れたとき、および注射器の筒内の液をピスト ンで押出すとき、生体筋肉と類似の触感および抵抗を与えるようにゲル体の硬さ 、柔軟性、弾力性を適切に選定しておく。
【0010】 ゲル体内に注入された水は、注射針を引抜いたとき、ゲルの弾力性により、主 として注射針を引抜いた跡の穴を通ってゲル体外へ押し出され袋体内から排液チ ューブを通って排出される。この引抜いた跡穴はやがてゲルの弾力性によって閉 止される。排液チューブは排液受け皿または容器に着脱自在に連結し、この受け 皿または容器は器外に置くか、あるいは、密閉容器の場合は器内に着脱自在に配 置するこもできる。
【0011】 基体上には注射部位筋肉模擬体を囲んで注射部位外筋肉模擬体を配備する。こ の筋肉模擬体は二層で構成し、下層は例えばウレタン発泡体として器体の重さを 減じ、上層にはゲル体を使用して生体筋肉と類似の触感が得られるようにする。 外袋には、開閉自在な開口を設け、内部に上記した基体その他の構成部品を取 出し可能に収容する。外袋の上側部分の面は人体の皮膚に類似の触感、柔軟性、 弾力性を有する材料、例えば軟質塩化ビニルで作る。外袋の開口を開け内部の部 品の交換、保守等を随時行なう。
【0012】 外袋の底面側には本器を人体所要部位、例えば上腕外側に取り付けるための着 脱手段を設けることができる。 なお、本考案は上腕部以外の人体部分を模して実施することもできる。
【0013】
図面を参照して実施例を説明するが、図においては、図示を明瞭にするために 部品を概略的ないし線図的に示し、部品の厚さ、各部品の間の隙間等を誇張して 描き、また、各部品の形状、相対的な寸法等は実物に正確に符合して描かれてい ない。
【0014】 1は肩甲骨、上腕骨および肩峰を模した基体で、硬質の合成樹脂で人体上腕部 の外側に嵌着できる形状に形成される。2は注射部位筋肉模擬体、3、4は人体 上腕部の筋肉を模した硬さ、柔軟性および弾力性を有する例えばシリコーン樹脂 のゲル体の上層および下層、5、6はそれぞれゲル体の上層3および下層4を被 覆するナイロンフィルムなどの袋、7は上層3、4を収容する液体密な袋体、8 はこの袋体を外部に連通する排液チューブ、9は袋体7の上側の表面に貼着した 導電性シート、10はゲル体の上下層3、4の間に介在配置した導電性シート、 11は袋体7の下側の表面に貼着した導電性シート、12、13、14はそれぞ れ導電性シート9、10、11を報知回路15に接続する導線、16、17は基 台1上に注射部位筋肉模擬体2を囲んで配置された上層および下層の注射部位外 筋肉模擬体で、上層16はゲル体からなり、下層17は発泡樹脂体からなる。報 知回路15は、導電性シート9と10、および9と10と11が注射針によって 電気的に接続されたときに異なるランプ(外袋18外の適当な場所に設置する) または/およびブザーA、Bを付勢する。
【0015】 18は基体1、注射部位筋肉模擬体2、注射部位外筋肉模擬体16、17を収 容する外袋である。報知回路15を外袋18の外側に配備してもよい。図示は省 略するが本器を身体部分に装着する適当な手段を設ける。
【0016】
本考案によれば、注射部位筋肉模擬体として生体筋肉と類似の硬さ、柔軟性、 弾力性をもつゲル体を使用したので、注射部位筋肉模擬体に注射器の針を刺して ピストンを引いたときも押したときも、生体筋肉に対するのと酷似した抵抗感覚 で注射練習を行なうことができる。また、ゲル体の弾力性により注入液の排出が しぼり出し操作を必要とせずにスムーズに行われ、さらに、刺された針によって 内部の電気回路が完成されるようにしたので針に電線を接続するといった面倒さ がなく操作性が向上し、コンパクト化が実現できる。
【図1】本考案の一実施例の構成部材の一部のを除いて
示した斜視図。
示した斜視図。
【図2】同実施例の略示縦断面図。
【図3】同実施例の注射部位筋肉模擬体の斜視図。
【図4】図3の模擬体の略示縦断面図。
【図5】図3の模擬体の略示横断面図。
【図6】図1、2の実施例の基板と注射部位筋肉模擬体
のみを略示した装着状態図。
のみを略示した装着状態図。
1 基体 2 注射部位筋肉模擬体 3 ゲル体上層 4 ゲル体下層 5、6 ナイロン袋 7 液体密袋体 8 排液チューブ 9、10、11 導電性シート 12、13、14 導線 15 報知手段 16 注射部位外筋肉模擬体上層 17 注射部位外筋肉模擬体下層 18 外袋 A、B ランプまたは/およびブザー
Claims (3)
- 【請求項1】 人体の一部に着脱可能な基体と、この基
体に着脱可能に配備され、前記人体一部の注射部位筋肉
を模した注射部位筋肉模擬体と、前記基体および注射部
位筋肉模擬体を収納する人体皮膚を模した外袋と、筋肉
模擬体内に注入された液の排出チューブとを備えた筋肉
注射シミュレータにおいて、 前記注射部位筋肉模擬体を、前記人体一部の注射部位筋
肉を模した硬さ、柔軟性および弾力性を有するゲル体に
よって構成するとともに、 前記ゲル体の少なくとも一部を介在させ絶縁隔置対向配
備された一対の導電性シートと、 この一対の導電性シートを注射針によって閉じられるス
イッチとして接続した報知手段と、 を併せ備えたことを特徴とする筋肉注射シミュレータ。 - 【請求項2】 前記人体の一部が上腕であり、前記注射
部位筋肉が上腕の三角筋であり、前記注射部位筋肉模擬
体のゲル体が上下二層をなし、前記一対の導電性シート
が前記ゲル体の上層を挟んで配備され、前記報知手段が
前記一対の導電性シートが注射針によって接続されたと
きに付勢されるランプまたは/およびブザーを含む請求
項1の筋肉注射シミュレータ。 - 【請求項3】 前記ゲル体の下層を挟んで前記導電性シ
ートに絶縁隔置対向配置された第3の導電性シートを設
けるとともに、前記報知手段が前記一対の導電性シート
と前記第3の導電性シートとが注射針によって接続され
たときに付勢される他のランプまたは/およびブザーを
さらに含む請求項2の筋肉注射シミュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996005077U JP3032049U (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 筋肉注射シミュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996005077U JP3032049U (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 筋肉注射シミュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032049U true JP3032049U (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=43166976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996005077U Expired - Lifetime JP3032049U (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 筋肉注射シミュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032049U (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0576309U (ja) * | 1992-03-25 | 1993-10-19 | 吉田工業株式会社 | レール状ファスナー |
JP2007206379A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | 注射練習器具 |
JP2009092895A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Higashi Nippon Gakuen Hokkaido Iryo Daigaku | 歯科用注射シミュレータ |
JP2013037088A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Sakamoto Moderu:Kk | 血管注射シミュレータ |
JP2013250453A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Higashi Nippon Gakuen Hokkaido Iryo Daigaku | 注射シミュレータ |
JP2014063146A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-04-10 | Takeo Nishi | 注射シミュレータ用模擬剤及び製造方法 |
JP2015069073A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大衛株式会社 | 注射練習器 |
JP2016053607A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | 株式会社コージン | 臀部用の看護練習器 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP1996005077U patent/JP3032049U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0576309U (ja) * | 1992-03-25 | 1993-10-19 | 吉田工業株式会社 | レール状ファスナー |
JP2007206379A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | 注射練習器具 |
JP2009092895A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Higashi Nippon Gakuen Hokkaido Iryo Daigaku | 歯科用注射シミュレータ |
JP2013037088A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Sakamoto Moderu:Kk | 血管注射シミュレータ |
JP2013250453A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Higashi Nippon Gakuen Hokkaido Iryo Daigaku | 注射シミュレータ |
JP2014063146A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-04-10 | Takeo Nishi | 注射シミュレータ用模擬剤及び製造方法 |
JP2015069073A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大衛株式会社 | 注射練習器 |
JP2016053607A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | 株式会社コージン | 臀部用の看護練習器 |
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