JP3031824U - 鶏糞のメタン発酵処理装置 - Google Patents

鶏糞のメタン発酵処理装置

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JP3031824U
JP3031824U JP1996005753U JP575396U JP3031824U JP 3031824 U JP3031824 U JP 3031824U JP 1996005753 U JP1996005753 U JP 1996005753U JP 575396 U JP575396 U JP 575396U JP 3031824 U JP3031824 U JP 3031824U
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slurry
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chicken manure
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JP1996005753U
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孝博 松江
清隆 奥田
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株式会社大廣
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】鶏糞を処理してメタンガスを採取するに当たっ
て、簡単な装置により悪臭を防止し、メタン発酵を効率
的に行う。 【解決手段】鶏糞を水に溶してスラリー化するスリラー
化槽(1)と、鶏糞スラリーをメタン発酵させるガス発
生槽(2)とをスラリー供給路(W1 )で結ぶととも
に、ガス発生槽(2)の底部と中程より上位とを結ぶ循
環路を設け、さらにガス発生槽(2)の底部とスリラー
化槽(1)を結んでガス発生槽(2)内の嫌気性菌含有
水をスリラー化槽(1)に戻す還流路を設け、この還流
路と上記スラリー供給路と循環路の3路は1基の液送ポ
ンプ(P1 )を共用していて、各路に設けた弁の開閉を
制御して適宜使い分けるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は鶏糞を無臭で処理してメタンガスを生成する鶏糞のメタン発酵処理装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、養鶏業から発生する鶏糞の処理は、嫌気性菌を利用してメタン発酵によ りメタンガスを得る方法も試みられたが、臭気の発生が問題となって未だ本格的 には実施されておらず、現在は次の3つの方法で行われている。 (1)好気性菌を利用して堆肥化する。 (2)乾燥して肥料とする。 (3)焼却する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
養鶏業の副産物である鶏糞をメタン発酵処理し、発生したメタンガスを燃料と して得た熱エネルギーを自営又は自家用に使用すれば、最も有効な活用方法とな るが、従来試みられた鶏糞からメタンガスを採取する方法は悪臭が発生して実用 化に到っていないのが現状であり、この悪臭の発生をいかにして防止するかとい う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本考案は、密封したガス発生槽内の変動する 圧力をほぼ一定とする手段と、槽内の発酵を促進する手段と、嫌気性菌の流失を 防止しながらスラリー化槽内とガス発生槽内の液面を制御する手段を備えること としている。 そして、このような手段により鶏糞投入口以外の装置を密封して悪臭の発生を 防止するとともに、効率的に鶏糞を処理してメタンガスを生成し、このメタンガ スを自家用のエネルギーとして利用するものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案は、鶏糞を水に溶かしてスラリー化するスラリー化槽と、鶏糞スラリー をメタン発酵させる加温手段と圧力制御手段を備えている密閉型のガス発生槽と を、中途に液送ポンプを備えているスラリー供給路で結ぶとともに、上記ガス発 生槽の底部と高さの中程より上位とを上記液送ポンプを介して管路で結んで、鶏 糞スラリーを循環させることにより上記ガス発生槽内を攪拌してメタン発酵を促 進させる循環路を設けるとともに、上記ガス発生槽の底部と上記スラリー化槽と を上記液送ポンプを介して管路で結んで、上記ガス発生槽内の嫌気性菌含有水を 上記スラリー化槽に戻す還流路を設け、この還流路と、上記スラリー供給路と、 循環路との3路を、各路の中途に設けた弁を適宜切り換えて上記液送ポンプを使 い分けるべく構成した、鶏糞のメタン発酵処理装置である。
【0006】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明を実施する装置の一 例を示すものであり、図において1はスラリー化槽で、このスラリー化槽1の上 端部に鶏糞投入口1aを持ち、この鶏糞投入口1aに鶏糞を運ぶコンベア1bに よっ適量の鶏糞が投入され、この鶏糞はフロートスイッチ1cによって適性な水 位を保っている水に溶かされて鶏糞スラリーとなる。
【0007】 2はガス発生槽で、底部に温水を循環させて槽内をメタン発酵に適した温度( 例えば35°C)とする温水循環路7の一部を内蔵するとともに、上端部に圧力 センサー2aと安全弁2b設け、さらに内部に液面を制御するフロートスイッチ 2cを備えている。
【0008】 スラリー化槽1の底部とガス発生槽2の高さの中間部を結ぶ太線で示したスラ リー供給路W1 を、中途に液送ポンプP1 を介在するとともに、この液送ポンプ P1 の上流側に電磁弁V1 を、下流側に電磁弁V2 を設けて形成し、スラリー化 槽1内の鶏糞スラリーをガス発生槽2に供給する。
【0009】 また、ガス発生槽2の底部と、スラリー供給路W1 上の液送ポンプP1 と電磁 弁V1 の間の連結部T1 を結ぶ太い破線で示した菌含有水取出路W2 を電磁弁V 3 を介して設け、この菌含有水取出路W2 とスラリー供給路W1 の一部からなる スラリーの循環路を形成し、このスラリーの循環によりガス発生槽2内を攪拌さ せて発酵の促進を図るものである。
【0010】 また、スラリー供給路W1 上の液送ポンプP1 と電磁弁V2 の間の連結部T2 と、スラリー化槽1の高さの中間より上位とを結ぶ太い破線で示した菌含有水還 流路W3 を、電磁弁V4 を介して設け、この菌含有水還流路W3 と菌含有水取出 路W2 とスラリー供給路W1 の一部とからなる、ガス発生槽2の底部とスラリー 化槽1を結ぶ還流路を形成して、嫌気性菌の流失防止とスラリー化槽1及びガス 発生槽2内の水位の調整を図るものである。
【0011】 スラリー供給路W1 と、循環路(菌含有水取出路W2 +スラリー供給路W1 の 一部)と、還流路(菌含有水取出路W2 +スラリー供給路W1 の一部+菌含有水 還流路W3 )の3路は、スラリー供給路W1 の一部と液送ポンプP1 を共用して いるため同時に使用することはできず、またその必要もない。 従ってこれら3路は、電磁弁V1 ,V2 ,V3 ,V4 を遠隔制御して適宜に使 い分けるものである。
【0012】 3は気液分離器で、ガス発生槽2からガス移送ポンプP2 を持つ細い破線で示 すガス管路G1 を通して取り出した水蒸気を含むメタンガスを、一旦この気液分 離器3に収容して液体と気体に分離させ、気体であるメタンガスを乾燥状態でガ ス管路G2 により取り出すとともに、嫌気性菌含有水を復水ポンプP3 と第1復 水弁V5 を持つ第1復水路W4 を通してスラリー化槽1に戻し、嫌気性菌の流失 を防止している。
【0013】 4は残渣排出器で、ガス発生槽2の下端に電磁弁V6 を介して連結され、適宜 この電磁弁V6 を開弁し、ガス発生槽2内に沈下している砂を含む残渣を回収し て器内で沈澱させ、嫌気性菌を含む上澄液を第1復水路W4 上の復水ポンプP3 の上流側の連結部T3 に連結されている電磁弁V7 を持つ第2復水路W5 を通っ て、第1復水路W4 及び復水ポンプP3 を経由してスラリー化槽1に戻すことに より嫌気性菌の流失を防止するともに、沈澱している固形分を電磁弁V8 開いて 適時に廃棄処分するものである。
【0014】 5はガスエンジンで、発電機6が直結されており、ガス管路G2 上の分岐部T 4 から分岐したガス管路G3 を通して供給されるメタンガスを燃料として駆動さ れ、発電機6を駆動して電気エネルギーを発生させる。 この電気エネルギーは本発明方法を実施する装置の各ポンプP1 ,P2 ,P3 ,P4 の駆動その他の動力として利用する外、自家用電源として照明その他に利 用するものである。
【0015】 7は温水循環路で、一部がガス発生槽2内に入り込んで、槽内の鶏糞スラリー を加温して発酵を促進させるものである。 この温水循環路7には中途に温度検出器8と温水循環ポンプP4 を備えており 、ガスエンジン5のラジエータや排気から生じる排熱を利用する排熱回収器5a により加温する外、ガス管路G3 上の分岐部T5 から分岐したガス管路G4 を通 して供給されるメタンガスを利用する別の温水器9により例えば35°Cに加温 した温水を循環させるものである。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。
【0017】 スラリー化槽の鶏糞投入口以外の装置全体を完全密閉としたことにより、悪臭 公害の発生を防止することができる。
【0018】 ガス発生槽の底部から嫌気性菌含有水を液送ポンプにより取り出して、同じガ ス発生槽の高さの中間より高い位置に戻して循環させるることにより、ガス発生 槽内を攪拌して発酵を促進することができる。
【0019】 ガス発生槽の底部からスラリー化槽に嫌気性菌含有水を戻す還流路を設けたこ とにより、嫌気性菌の流失を防止するとともに、ガス発生槽とスラリー化槽の液 面を適正に維持することができる。
【0020】 1基の液送ポンプを、鶏糞スラリーの供給と、ガス発生槽内の循環による攪拌 と、嫌気性菌含有水のガス発生槽からスラリー化槽への還流とに共用することに より、装置が簡単となり安価に設置できる。
【0021】 本考案装置によれば、鶏糞は形の無いエネルギーに転換して自家消費すること ができるため、従来の肥料として販売するのに比べ置き場所も不要であり、手数 も掛からず極めて始末のよい有利な処理を行うことができるもである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案処理方法を実施するための装置を示す系
統図である。
【符号の説明】
1 スラリー化槽 1a 鶏糞投入口 1c フロートスイッチ 2 ガス発生槽 2a 圧力センサー 2b 安全弁 2c フロートスイッチ 3 気液分離器 4 残渣排出器 5 ガスエンジン 5a 排熱回収気 6 発電機 7 温水循環路 8 温度検出器 9 温水器 P1 液送ポンプ P2 ガス移送ポンプ P3 復水ポンプ P4 温水循環ポンプ W1 スラリー供給路 W2 菌含有水取出路 W3 菌含有水還流路 W4 第1復水路 W5 第2復水路 G1 ,G2 ,G3 ,G4 ガス管路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鶏糞を水に溶かしてスラリー化するスラリ
    ー化槽と、鶏糞スラリーをメタン発酵させる加温手段と
    圧力制御手段を備えている密閉型のガス発生槽とを、中
    途に液送ポンプを備えているスラリー供給路で結ぶとと
    もに、上記ガス発生槽の底部と高さの中程より上位とを
    上記液送ポンプを介して管路で結んで、鶏糞スラリーを
    循環させることにより上記ガス発生槽内を攪拌してメタ
    ン発酵を促進させる循環路を設けるとともに、上記ガス
    発生槽の底部と上記スラリー化槽とを上記液送ポンプを
    介して管路で結んで、上記ガス発生槽内の嫌気性菌含有
    水を上記スラリー化槽に戻す還流路を設け、該還流路
    と、上記スラリー供給路と、循環路とを、各路の中途に
    設けた弁を適宜切り換えて上記液送ポンプを使い分ける
    べく構成したことを特徴とする、鶏糞のメタン発酵処理
    装置。
JP1996005753U 1996-05-29 1996-05-29 鶏糞のメタン発酵処理装置 Expired - Lifetime JP3031824U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018065088A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 ゼネック株式会社 バイオガス生成装置及びこれを用いたバイオガス発電システム
JP2021013927A (ja) * 2020-11-05 2021-02-12 ゼネック株式会社 バイオガス生成装置及びこれを用いたバイオガス発電システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018065088A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 ゼネック株式会社 バイオガス生成装置及びこれを用いたバイオガス発電システム
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