JP3031705B2 - 気管切開装置 - Google Patents
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Description
た二次傷害を最小にして患者の気管に気管開口管を挿入
するための装置に関する。
であるが、この中には人間及び動物を含むものとする。
れ、従って手術は最短時間に完了することが理想的であ
る。気管に開口を設けてそれを空気通路とする応急的な
手段もあるが、より永続的な気管切開においては気管に
設けた開口が気管開口管を受け入れるようにすることが
必要である。その気管開口管は膨張可能なカフスを有し
ており、挿入後にそれが膨張して気管内で該管がシール
され、該管のみによって吸気と呼気とができるようにな
っている。
ドの側でも簡単に処置が行われるとされている。しか
し、それらの多くには、時間を要すること、処置が難し
いこと、及び/又は気管の切開部以外の部分に傷害を与
える二次傷害の可能性が高いこと等の問題がある。一般
的に、その方法は気管環と気管環との間で気管の壁にそ
れを横切って穴を設けることを必要とする。従来は、こ
れを行うためには直径が漸増する形式の多種の拡張器が
使用されてきた。しかし、そのような拡張器の使用にお
いては、長手方向と横方向との両方に力が働くので、時
間がかかると共に実際に二次傷害を誘発させていた。
れによれば気管環と気管環との間において実質的に横方
向の切開が行え、気管に対する二次傷害のおそれを最小
にできる。
挿入するための気管切開装置であって、両端部の中間点
にそれぞれピボット支持部を持つ一対のレバー部材を有
し、該レバー部材の各々は、その一方端にハンドルを、
その他方端に他方のレバー部材の同一部分と協働する顎
部を有し、且つ該顎部が閉じられた状態において前記レ
バー部材をロックする装置が設けられており、前記各顎
部は、ピボット支持されたそれぞれの前記レバー部材か
ら所定の角度を持って延び、該顎部の端部から長手方向
の少なくとも一部に沿って延びるグルーブがそれぞれ設
けられた協働面を有し、前記二つの顎部の両グルーブ
は、該顎部が閉じられた状態において案内ワイヤを挿通
できる通路を画定するように協働するようになっている
気管切開装置において、前記顎部は、それぞれ前記レバ
ー部材から長手方向に緩やかに湾曲した一体的延長部分
として形成され、その端部は気管の内壁部に対する傷害
を防ぐために丸みを持った先端面となっており、且つ前
記顎部の各グループは前記顎部の先端部から始まり該顎
部に沿って延びそして該顎部のある一側面において開口
をもって終わっていることを特徴とする気管開口管挿入
装置である。
材)にはハンドル端が閉じる運動をすれば前記顎部も閉
じる運動をするようにピボットが設けられている。他の
実施例においては、前記の部材にはハンドル端が閉じる
運動をすれば前記顎部が反対に開く運動をするようにピ
ボットが設けられている。
が望ましい。
めに丸みを持った先端部を有する。
内ワイヤに通して拡張器を挿入する前に開口を拡大する
ようにしている。
いると言うことができる。軸の長手方向に湾曲した顎部
があり、各々の顎部の協働面にはグルーブがあり、該グ
ルーブは該顎部の端部から始まり該顎部に沿って延びそ
して顎部の一側面において開口をもって終わる。この装
置は閉じた状態においてはラチェット等の手段によりロ
ックされて、その中を通る案内ワイヤに沿って気管に挿
入されるようになっている。ハンドルがラチェットのロ
ックから解除され二つの顎部が互いに開くことによって
気管環の間を横切る方向の切開が達成できる。これは長
手方向の動きが殆ど無い状態で行うことができる。
管開口管を挿入する方法は、気管に中空針を挿入するこ
とと、該針を覆う套管を気管に向けてスライド移動する
ことと、該針を引き抜くことと、前記套管に案内ワイヤ
を通して気管内で肺に向けて延びるように該案内ワイヤ
を気管に通過させることと、該案内ワイヤを残して前記
套管を除去することと、該案内ワイヤに拡張器、すなわ
ち、気管に達すると互いに離れて気管を拡張する二つの
顎部を有し該顎部が湾曲していて気管に届きやすく且つ
気管から下方に延びている本発明による気管切開装置を
通して該気管切開装置を該案内ワイヤに沿って気管に達
するまでスライド移動することと、前記顎部が横切って
挿入された気管の壁を拡張するように該顎部を開くこと
と、前記案内ワイヤを気管に残して前記気管切開装置を
除去することと、気管開口管を前記案内ワイヤに通して
気管の開口に挿入することと、及び前記案内ワイヤを除
去することとを含んでなる。
ために好適な実施例について図面を参照してさらに説明
する。
管開口管を患者に適用する種々の段階を示す。
うに、装置はレバー部材1および2を有し、各部材は顎
端部3とハンドル端部4とを有する。顎端部3は協働面
5とそれに沿って延びるグルーブを持った顎部8を有す
る。顎部8は長手方向の軸に沿って湾曲しており丸みの
ある端部6で終わっている。ピボット10は部材1および
2の各両端部の中間点に設けられており、該ピボット10
を中心としてその反対側にはハンドル11で終わるハンド
ル端部4が設けられている。該ハンドル端部4は顎部が
閉じた状態において装置をロックする協働のラチェット
部12および13を備えている。それぞれの顎部8のグルー
ブ6は協働状態において通路を形成しその通路を案内ワ
イヤが通る。
と顎部が互いに閉じる方向に動くようになっている。
示す。ここでは、二つの部材20および21は、ハンドル端
部23および24が閉じる方向に動くと顎端部25および26が
互いに開く方向に動くようにピボット22で軸着されてい
る。顎端部25および26は、それぞれ協働面を有する。具
体的には、顎端部25は協働面27とグルーブ28を持つ。特
に注目すべきことは、顎部25および26は長手方向に湾曲
していることである。これにより、この装置が気管に挿
入されたとき、装置が気管からまっすぐ延び出ている場
合でも、顎部の先端部分29および30は気管の下方に向か
って延びるようになり、また顎部が開いた場合にも気管
の内壁に対する傷害を最小に抑えることができる。
部分33でピボットされまた部分34および35でハンドル端
部24および23にそれぞれピボットされた一対の腕部材31
および32からなる。このピボット手段は、ハンドルが互
いに開けば顎部が互いに閉じる形式にして、この閉じた
状態でロック手段が働くような中心停止型の構成とする
ことができる。第2図に示すこの実施例における利点
は、顎部を開く運動がハンドル端部を互いに閉じる運動
によって達成できるため、その達成される開く運動の量
を制限できることである。
一例を説明する。
麻酔を受けた状態で行われる。患者は頸部の伸長を促す
ために肩部の下に枕あるいは砂袋を置いた姿勢をとる。
ある。正中横経皮切開を環状軟骨のレベルの直下に1.5
乃至2cmの長さで行う。第3図に示すように、液が満た
された注射器の注射針38とその外側の套管39とを一緒に
正中横切開部に挿入し、注射器のプランジャー部を引き
ながら患者の背部に向けて更に挿入して行く。第3図に
示すように引く。針は環状軟骨と第一気管環41との間あ
るいは第一気管環41と第二気管環42との間に挿入されれ
ばよい。注射器に泡が現れたらすぐに外側のプラスチッ
ク製の套管は気管の内腔に向かって押し入れられ内側の
注射針は除去される。好ましくはJ字形先端部44を有す
る案内ワイヤ43が上記プラスチック套管を通って気管内
に導入され、その後、そのプラスチック套管は第4図に
示すように案内ワイヤをその位置に残したまま除去され
る。プラスチック製の套管を使用することによって開口
処理中に注射針が気管の後壁を貫通するような危険を避
けることができる。
気管切開装置48の先端部47に入り、そして該装置の顎部
の中に形成された通路を通って外側まで抜け出ている。
鉗子部分はその先端部47が案内ワイヤに沿って頸部の軟
かい組織を通って気管に達するまで進められ、そして装
置48の先端部47は、第6図に示すように、気管のほぼ中
央部において気管の下側に向かうように向きが変えられ
る。装置48のハンドル部分は次に顎部が開くように動か
され、その動きは二つの気管環の間の壁を裂く切開口の
直径とほぼ同じである。特に一部を切断面として表した
第7図に示されるように、装置48の顎部49および50は気
管環41および42の間で気管の長手方向に対する傷害を与
えないように横方向に開く。案内ワイヤ43は気管に残っ
ている。
残したままで除去される。気管開口管51は案内ワイヤ43
を中に通して、また好ましくは案内部材である管針52を
用いて、気管開口管51の先端53が案内ワイヤの案内で気
管に挿入される。一旦気管開口管がその柄部54まで気管
に向かって挿入されたら、カフス55が図示しない手段に
よって膨らませられ、そしてその後、適当な呼気装置に
接続される。
置を提供することができ、装置の顎部が湾曲しているの
で二次傷害の危険を少なくすることができる。すなわ
ち、切開処理中は顎部の端部は気管の長手方向に位置す
るので横あるいは後方の気管壁に対する二次傷害の危険
を少なくすることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】患者の気管へ気管開口管を挿入するための
気管切開装置であって、両端部の中間点にそれぞれピボ
ット支持部を持つ一対のレバー部材を有し、該レバー部
材の各々は、その一方端にハンドルを、その他方端に他
方のレバー部材の同一部分と協働する顎部を有し、且つ
該顎部が閉じられた状態において前記レバー部材をロッ
クする装置が設けられており、前記各顎部は、ピボット
支持されたそれぞれの前記レバー部材から所定の角度を
持って延び、該顎部の端部から長手方向の少なくとも一
部に沿って延びるグルーブがそれぞれ設けられた協働面
を有し、前記二つの顎部の両グルーブは、該顎部が閉じ
られた状態において案内ワイヤを挿通できる通路を画定
するよう協働するようになっている気管切開装置におい
て、 前記顎部は、前記レバー部材の長手方向に連続した緩や
かな湾曲延長部分として形成され、その端部は気管の内
壁に対する傷害を防ぐために丸みを持った先端部として
形成され、且つ前記顎部の各グルーブは前記顎部の先端
部から始まり該顎部に沿って延びそして該顎部の一側面
において開口をもって終わる湾曲グルーブとして形成さ
れていることを特徴とする気管切開装置。 - 【請求項2】前記レバー部材には前記ハンドルが閉じる
運動をすれば前記顎部が閉じる運動をするピボット支持
部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項
記載の装置。 - 【請求項3】前記レバー部材には前記ハンドルが閉じる
運動をすれば前記顎部が開く運動をするピボット支持部
が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記
載の装置。 - 【請求項4】前記顎部の湾曲は90゜までとすることを特
徴とする請求の範囲第1項記載の装置。 - 【請求項5】前記顎部はその端部に向かってテーパー状
になっていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第
4項のいずれかに記載の装置。 - 【請求項6】前記一対のレバー部材をロックする装置
は、各々のハンドル上に設けられた協働するラチェット
部であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2
項記載の装置。
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