JP3031687U - クリーニング物品の納品と回収に好適な搬送箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 要洗濯物品はかご等に集め搬送するなどの方
法で処理されている。しかし、業者に回収、搬送される
まで一時的に放置され、美観を損ない衛生上も好ましく
ないなどの問題がある。 【解決手段】 ハンガー２と搬送箱本体３から構成さ
れ、ハンガー２は、正面略三角形状に構成された被服支
持部２Ａと被服支持部の上辺中央に連設されたフック部
２Ｂから構成され、搬送箱本体３は、箱体４、物品投入
口５、物品取出口６、ハンガー係止用パイプ７、揺れ止
めパイプ８から構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、クリーニング業、リネンサプライ業等において、洗濯仕上げ済の物 品の納品と要洗濯物品の回収に好適な搬送箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 Ａ．使用済の要洗濯物品はかご等に集められ、かごそのものを搬送する。 Ｂ．使用済の要洗濯物品はかご等に集められ、回収時に回収用の袋に入れ替え 、入れ替えた回収用の袋を搬送する。 Ｃ．洗濯済の物品は仕上げ工程を経た後、たたまれて、防塵及び汚染防止のた めビニール袋等に収納する。 ビニール袋等に収納した洗濯仕上げ済の物品をまとめて縛るか、箱等に入れ搬 送する。 Ｄ．洗濯済の物品をハンガーに掛け、仕上げ工程を経た後、防塵及び汚染防止 のためビニール袋等でハンガーに掛かったまま洗濯仕上げ済の物品を覆う。ビニ ール袋等でハンガーごと覆われた洗濯仕上げ済の物品をハンガーラックに掛けて 搬送する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 Ａ．使用済の要洗濯物品はかご等に集められ、クリーニング業もしくはリネン サプライ業者に回収、搬送されるまで一時的に放置される。使用済の要洗濯物品 が集積されることは美観を損ない衛生上も好ましくない。 Ｂ．使用済の要洗濯物品が集められるかご等についても、要洗濯物品回収用の かごではかご自体が汚染され、定期的な消毒等の保守をしなければ衛生上好まし くない。 Ｃ．洗濯仕上げ済の物品をたたんで、防塵及び汚染防止のためビニール袋等に 収納し、ビニール袋等に収納された洗濯仕上げ済の物品をまとめて縛るか、箱等 に入れる、もしくは洗濯仕上げ済の物品をハンガーに掛け、防塵及び汚染防止の ためビニール袋等でハンガーに掛かったまま洗濯仕上げ済の物品を覆い、ビニー ル袋等でハンガーごと覆われた洗濯仕上げ済の物品をハンガーラックに掛けて搬 送する場合は、納品後仕分け作業が必要で、防塵及び汚染防止のためのビニール 袋等が廃棄物となる。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、 その目的とするところは、上述の問題を解決することができるものを提供しよう とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本考案のものは、ハンガー２と搬送箱本体３から構成され、ハンガー ２は、正面略三角形状に構成された被服支持部２Ａと、この被服支持部の上辺中 央に連設されたフック部２Ｂから構成され、搬送箱本体３は、箱体４と、物品投 入口５と、物品取出口６と、ハンガー係止用パイプ７と、揺れ止めパイプ８から 構成され、物品投入口５は、箱体の後面４Ｂ１に開口され、この物品投入口は自 重により閉めた状態になるよう取付けられ、物品取出口６は、箱体４の前面４Ｂ １に開口され、この物品取出口には開閉自在に扉６Ａが取付けられ、ハンガー係 止用パイプ７は、箱体内部の上方位置にハンガー２のフック部２Ｂが係脱するよ う横架され、揺れ止めパイプ８は、ハンガー係止用パイプ７の下方位置において ハンガー２におけるフック部２Ｂの下方部分２Ｂ１が接触するよう横架されてい るクリーニング物品の納品と回収に好適な搬送箱である。

【０００５】 この場合、下記のように構成することができる。 Ａ．ハンガー２と搬送箱本体３から構成され、ハンガー２は、正面略三角形状 に構成された被服支持部２Ａと、この被服支持部の上辺中央に連設されたフック 部２Ｂから構成され、搬送箱本体３は、箱体４と、物品投入口５と、物品取出口 ６と、ハンガー係止用パイプ７と、揺れ止めパイプ８から構成され、箱体４は、 アルミなどの金属材，合成樹脂材などを素材として平面方形の底面４Ａと、この 底面上に連設された前後面４Ｂ１，左右面４Ｂ２とからなる角筒部４Ｂと、この 角筒部上に連設された天井面４Ｃから構成され、物品投入口５は、箱体４の後面 ４Ｂ１の上方位置に開口され、この物品投入口５には、物品投入口用蓋５Ａが物 品投入口の内側上辺に蝶番５Ｂを介して可動式に取付けられ、物品取出口６は、 箱体４の前面４Ｂ１のほぼ全面にわたって開口され、この物品取出口６には開閉 自在に扉６Ａが取付けられ、この扉６Ａには把手６Ａ１が設けられ、この把手に は鍵が併設され、ハンガー係止用パイプ７は、所定寸法の横パイプの両端が箱体 内部の左右面４Ｂ２における上方位置に固定され、揺れ止めパイプ８は、所定寸 法の横パイプが、ハンガー係止用パイプ７の下方位置に平行な状態で、当該揺れ 止めパイプ８の両端が箱体内部の左右面４Ｂ２に固定されている。 Ｂ．箱体４の寸法は幅５００ｍｍ，奥行き４５０ｍｍ，高さ１４００ｍｍ程度 、ハンガー係止用パイプ７の直径は約２５ｍｍ、揺れ止めパイプ８の直径は約１ ０ｍｍ、ハンガー係止用パイプ７と揺れ止めパイプ８の間隔は約８０ｍｍである 。

【０００６】 使用方法は下記の通りである。 Ａ．箱体の前面の物品取出口は、ハンガーに掛かった物品を収納したり、これ を取出すために使用する。 Ｂ．箱体の背面の物品投入口は、使用済の要洗濯物品を投入するために使用す る。 すなわち、物品投入口用蓋を箱体外側より箱体内側に軽く押して開き投入する 。 また、物品投入口用蓋を押すことをやめることで、当該物品投入口用蓋の自重 により閉めることができる。 この場合、防塵及び汚染防止のため洗濯仕上げ済物品を包むビニール袋等は必 要ない。

【０００７】

【考案の実施の形態】 実施の形態について図面を参照して説明する。 １は本考案のクリーニング物品の納品と回収に好適な搬送箱で、ハンガー２と 搬送箱本体３から構成されている。 ハンガー２は、公知のもので正面略三角形状に構成された被服支持部２Ａと、 この被服支持部の上辺中央に連設されたフック部２Ｂから構成されている。 搬送箱本体３は、箱体４と、物品投入口５と、物品取出口６と、ハンガー係止 用パイプ７と、揺れ止めパイプ８から構成されている。

【０００８】 Ａ．箱体４は、アルミなどの金属材，合成樹脂材などを素材として平面方形の 底面４Ａと、この底面上に連設された前後面４Ｂ１，左右面４Ｂ２とからなる角 筒部４Ｂと、この角筒部上に連設された天井面４Ｃから構成されている。 Ｂ．物品投入口５は、箱体の後面４Ｂ１の上方位置に開口され、この物品投入 口５には、物品投入口用蓋５Ａが物品投入口の内側上辺に蝶番５Ｂを介して可動 式に取付けられている。 この結果、物品投入口用蓋５Ａは、外方からの押圧をやめれば当該物品投入口 用蓋の自重により閉めた状態になる。 Ｃ．物品取出口６は、箱体４の前面４Ｂ１のほぼ全面にわたって開口され、こ の物品取出口６には開閉自在に扉６Ａが取付けられ、この扉６Ａには把手６Ａ１ が設けられ、この把手には公知の鍵（図示略）が併設されている。この鍵により 搬送中に扉が開くことのないように構成されている。 Ｄ．ハンガー係止用パイプ７は、所定寸法の横パイプの両端が箱体内部の左右 面４Ｂ２における上方位置に固定されている。 このハンガー係止用パイプ７には、ハンガー２のフック部２Ｂが係脱される。 Ｅ．揺れ止めパイプ８は、所定寸法の横パイプがハンガー係止用パイプ７の下 方位置に平行な状態で、当該揺れ止めパイプ８の両端が箱体内部の左右面４Ｂ２ に固定されている。 この揺れ止めパイプ８には、ハンガー２におけるフック部２Ｂの下方部分２Ｂ １が接触することになる。

【０００９】

【実施例】

Ａ．箱体４の寸法は幅５００ｍｍ，奥行き４５０ｍｍ，高さ１４００ｍｍ程度 が好適である。 Ｂ．ハンガー係止用パイプ７の直径は約２５ｍｍ、揺れ止めパイプ８の直径は 約１０ｍｍ、ハンガー係止用パイプ７と揺れ止めパイプ８の間隔は約８０ｍｍが 好適である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 Ａ．クリーニング業、リネンサプライ業等において、洗濯仕上げ済の物品及び 要洗濯物品を衛生的に収納し搬送できる。 Ｂ．洗濯済の物品の納品場所あるいは要洗濯物品の回収場所を個別に必要とし ない。 Ｃ．洗濯済の物品の防塵及び汚染防止のためにビニール袋等で包装することが 不要になる。 Ｄ．洗濯済の物品が搬送中に汚染する危険がない。 Ｅ．ハンガー係止用パイプ７の下方位置に平行な状態で揺れ止めパイプ８が横 架されているから、ハンガー係止用パイプ７に係止されたハンガーにおけるフッ ク部２Ｂの下方部分に揺れ止めパイプ８が接触し、搬送中に振動が発生しても当 該ハンガーの揺れを抑えることができる。 この結果、ハンガーは確実にハンガー係止用パイプ７に係止された状態を保持 することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】扉を開いた状態の斜視図である。

【図３】背面図である。

【図４】１部を切欠いた右側面図である。

【図５】ハンガー係止用パイプと揺れ止めパイプの関係
を説明する断面図である。

【図６】作用を説明する断面図である。

【符号の説明】

１ クリーニング物品の納品と回収に好適な搬送箱 ２ ハンガー ３ 搬送箱本体 ４ 箱体 ５ 物品投入口 ６ 物品取出口 ７ ハンガー係止用パイプ ８ 揺れ止めパイプ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンガー（２）と搬送箱本体（３）から
   構成され、ハンガー（２）は、正面略三角形状に構成さ
   れた被服支持部（２Ａ）と、この被服支持部の上辺中央
   に連設されたフック部（２Ｂ）から構成され、搬送箱本
   体（３）は、箱体（４）と、物品投入口（５）と、物品
   取出口（６）と、ハンガー係止用パイプ（７）と、揺れ
   止めパイプ（８）から構成され、物品投入口（５）は、
   箱体の後面（４Ｂ１）に開口され、この物品投入口は自
   重により閉めた状態になるよう取付けられ、物品取出口
   （６）は、箱体（４）の前面（４Ｂ１）に開口され、こ
   の物品取出口には開閉自在に扉（６Ａ）が取付けられ、
   ハンガー係止用パイプ（７）は、箱体内部の上方位置に
   ハンガー（２）のフック部（２Ｂ）が係脱するよう横架
   され、揺れ止めパイプ（８）は、ハンガー係止用パイプ
   （７）の下方位置においてハンガー（２）におけるフッ
   ク部（２Ｂ）の下方部分（２Ｂ１）が接触するよう横架
   されていることを特徴とするクリーニング物品の納品と
   回収に好適な搬送箱。
2. 【請求項２】 ハンガー（２）と搬送箱本体（３）から
   構成され、ハンガー（２）は、正面略三角形状に構成さ
   れた被服支持部（２Ａ）と、この被服支持部の上辺中央
   に連設されたフック部（２Ｂ）から構成され、搬送箱本
   体（３）は、箱体（４）と、物品投入口（５）と、物品
   取出口（６）と、ハンガー係止用パイプ（７）と、揺れ
   止めパイプ（８）から構成され、箱体（４）は、アルミ
   などの金属材，合成樹脂材などを素材として平面方形の
   底面（４Ａ）と、この底面上に連設された前後面（４Ｂ
   １），左右面（４Ｂ２）とからなる角筒部（４Ｂ）と、
   この角筒部上に連設された天井面（４Ｃ）から構成さ
   れ、物品投入口（５）は、箱（４）の後面（４Ｂ１）の
   上方位置に開口され、この物品投入口（５）には、物品
   投入口用蓋（５Ａ）が物品投入口の内側上辺に蝶番（５
   Ｂ）を介して可動式に取付けられ、物品取出口（６）
   は、箱体（４）の前面（４Ｂ１）のほぼ全面にわたって
   開口され、この物品取出口（６）には開閉自在に扉（６
   Ａ）が取付けられ、この扉（６Ａ）には把手（６Ａ１）
   が設けられ、この把手には鍵が併設され、ハンガー係止
   用パイプ（７）は、所定寸法の横パイプの両端が箱体内
   部の左右面（４Ｂ２）における上方位置に固定され、揺
   れ止めパイプ（８）は、所定寸法の横パイプが、ハンガ
   ー係止用パイプ（７）の下方位置に平行な状態で、当該
   揺れ止めパイプ（８）の両端が箱体内部の左右面（４Ｂ
   ２）に固定されていることを特徴とするクリーニング物
   品の納品と回収に好適な搬送箱。
3. 【請求項３】 箱体（４）の寸法は幅５００ｍｍ，奥行
   き４５０ｍｍ，高さ１４００ｍｍ程度、ハンガー係止用
   パイプ（７）の直径は約２５ｍｍ、揺れ止めパイプ
   （８）の直径は約１０ｍｍ、ハンガー係止用パイプ
   （７）と揺れ止めパイプ（８）の間隔は約８０ｍｍであ
   る請求項１あるいは請求項２記載のクリーニング物品の
   納品と回収に好適な搬送箱。