JP3031650U - 幟旗の吹き上げ、からみつき防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 幟旗（６）の最下部位置のチチ輪（４）及び
幟竿軸（２）に簡単な作業で取り付けができ、屋外へ幟
旗（６）を設置した場合絶えず生じる風向の変化、風力
の強弱が幟旗（６）に加わり徐徐にからみつきまたは吹
き上げられることを防止することができ、幟旗（６）本
来の形状を損うことを防止することで幟旗の外観的な宣
伝効果を十分に得る。 【解決手段】 図３、図４において、幟旗が装備された
幟竿軸下部（１０）の方向から筒状パイプ形のからみつ
き防止具（１）を挿入し、幟旗（６）の最下部に縫製さ
れてあるチチ輪（４）の位置迄スライドして引き上げ、
そのチチ輪（４）へからみつき防止具（１）に設けられ
た差し込み溝（３）２ヶ所に差し込み、巻き付け固定す
る。そのからみつき防止具（１）の上部方向適当な位置
にＣ形状の吹き上げ防止具（５）を幟竿軸（２）にはめ
込み固定する。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、図６において、装備された幟旗を屋外へ設置した場合幟旗（６）に 絶えず加わる複雑な風向きの変化、風力の強弱で幟旗（６）の左右半転、及び回 転が幟旗（６）下部においてうまく対応できず、吹き上げ、からみつく状態にな る事を防止するものであり、詳しくは、からみつき防止具（１）と吹き上げ防止 具（５）を幟竿軸（２）と幟旗（６）の最下部のチチ輪（４）に装置した幟旗（ ６）の形態保持に関するものである。

【従来の技術】

従来の幟旗の装備は、図６で示す通り、幟旗（６）にそれぞれに縫製された布 テープ状のチチ輪（４）を幟竿軸（２）と上部カンザシ（９）へＬ形状に通し装 備したものを屋外へ設置されている。

【考案が解決しようとする課題】

従来の幟旗図６においての装備で屋外への設置では、幟旗（６）に加わる複雑 な風向の変化、風力の強弱において、幟竿軸（２）の上部竿頭回転体（８）に固 定されたカンザシ（９）は、一体的にその風向き風力の変化に対応するが、幟旗 （６）の最下部位置にあるチチ輪（４）の部分においては、その幟旗（６）の風 向き方向の変化及び回転が伴わず、幟旗（６）の下部において幟竿軸（２）にか らみつく。またチチ輪（４）は布テープ状の物で柔らかく幟旗（６）が同様に回 転する度、除除に幟竿軸（２）にからみつく性質がある。また軽量な幟旗（６） は強風時において、上部方向へ吹き上げられる問題を有している。 本考案は、従来図６においての幟旗（６）の装備で屋外設置した場合に有する 問題点を解消するものであり、その目的は屋外での風向き、風力の強弱において 幟旗（６）の形態を常に保持することにある。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案におけるからみつき防止具（１）は筒状パイプ 形であってその下部に差し込み溝（３）を設け幟竿軸下部（１０）の方向から挿 入し、装備された幟旗（６）の最下部にある布テープ状チチ輪（４）の位置まで スライドさせ引き上げる。そのチチ輪（４）を差し込み溝（３）に差し込むこと により、布テープ状のチチ輪（４）は、からみつき防止具（１）の外側へ巻き付 け固定することで幟竿軸（２）と布テープ状チチ輪（４）との間に筒状パイプが 挿入された状態となり、幟旗（６）最下部の布テープ状チチ輪（４）は、適度な 重みのある筒状パイプの性質を得る。これにより幟旗（６）下部の左右の半転及 び回転が幟竿軸（２）を中心にスムーズに回転し、からみつきを防止する。また からみつき防止具（１）は適当な重さを持ち、常に重力が加わることで、幟竿軸 （２）上部の竿頭回転体（８）とカンザシ（９）の左、右の半転及び回転と幟旗 （６）の最下部の左右半転及び回転が連動しやすく一体化する。これにより幟竿 軸（２）を中心に、幟旗（６）に加わる複雑な風向き風力の変化に対応し、幟旗 （６）の形態を保持する働きが常に生じる。 また、吹き上げ防止具（５）はＣ形状のもので、からみつき防止具（１）から 適当な上部方向位置へ幟竿軸（２）にはめ込み固定する。この状態での吹き上げ 防止具（５）の外径の太さは、筒状パイプ形のからみつき防止具（１）の内径よ り適当な太さを有することで強風時において、幟旗（６）及びからみつき防止具 （１）が上部方向への吹き上げ移動を防止するストッパーの役割を果すことにな る。

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図１、図２において、例えば塩化ビニール樹脂のようなプラスチックを用い成 形加工により、適当な肉厚を有する。図１の筒状パイプ形のからみつき防止具（ １）の差し込み溝（３）の幅は、布テープ状チチ輪（４）が差し込み固定しやす く設け、その長さは、布テープ状チチ輪（４）の幅より長く連続した適当な長さ を有する。差し込み溝（３）の間隔は例えば２ヶ所を適当な間隔で略平衡に、そ の筒状パイプ形の下部に設ける。 また、筒状パイプ形のからみつき防止具（１）の内径の太さは幟竿軸（２）の 外径より程よい太さを有し、図３、図４において幟竿軸下部（１０）から挿入が 簡単で、幟竿軸（２）を中心にからみつき防止具（１）が回転しやすいものであ る。 また図４において幟旗（６）最下部位置の布テープ状チチ輪（４）の差し込み 取付けを簡単にするため、からみつき防止具（１）２ヶ所の差し込み溝（３）の 先端部は丸みを付け切り口を広げてもよい。図２においてのＣ形状の吹き上げ防 止具（５）も同様に塩化ビニール樹脂のようなプラスチックを用い、図５におい て幟竿軸（２）へ固定できる様にその内径の太さは、幟竿軸（２）の外径の太さ より細くしはめ込み式のＣ形状にする。図５においてのＣ形状の吹き上げ防止具 （５）を幟竿軸（２）へはめ込んだ状態の外径の太さは、筒状パイプ形のからみ つき防止具（１）の内径の太さより太い肉厚を有する。

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されるので、次に記載する効果を奏する。 からみつき防止具（１）は簡単に幟竿軸下部（１０）から挿入でき、幟旗の最 下部チチ輪（４）に差し込み易く、また吹き上げ防止具（５）においても、幟竿 軸（２）にはめ込み固定できるよう成形されているため、装備されている幟旗（ ６）へ簡単な作業で取り付けが可能である。そしてこれら装置具は目立たず外観 的にも優れている。また屋外にこれらの装置具を取り付け装備した幟旗（６）は 、あらゆる場所での設置において複雑に幟旗（６）へ加わる風向き、風力の強弱 にこれらの装置具が幟旗（６）の左右半転、回転及び上下運動に対応し幟旗（６ ）の形状を損なうことなく、十分に幟旗（６）の外観的な宣伝効果を得ることが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】からみつき防止具の全体的斜視図である。

【図２】吹き上げ防止具の全体的斜視図である。

【図３】からみつき防止具を幟竿軸の下から挿入する要
部斜視図である。

【図４】からみつき防止具を幟旗最下部のチチ輪へ差し
込み固定した要部斜視図である。

【図５】からみつき防止具の上部方向に吹き上げ防止具
を幟竿軸へはめ込み固定した要部斜視図である。

【図６】従来の幟旗を装備した全体的断面図である。

【符号の説明】

１ からみつき防止具 ２ 幟竿軸 ３ 差し込み溝 ４ チチ輪 ５ 吹き上げ防止具 ６ 幟旗 ７ ジョイント ８ 竿頭回転体 ９ カンザシ １０ 幟竿軸下部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状パイプ形であって、その下部差し込み溝（３）を適
   当間隔に設けた物を幟竿軸（２）の下から挿入し、等外
   装備された幟旗（６）に縫製されている布テープ状チチ
   輪（４）の最下部位置へ筒状パイプ形に設けた差し込み
   溝（３）にそのチチ輪（４）を差し込み、巻き付け固定
   したからみつき防止具（１）とからみつき防止具（１）
   の上部方向適当位置に、Ｃ形状の吹き上げ防止具（５）
   を幟竿軸（２）へはめ込み固定する幟旗（６）の吹き上
   げ、からみつき防止装置である。