JP3031495B2 - 顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装置 - Google Patents

顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装置

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JP3031495B2
JP3031495B2 JP3182910A JP18291091A JP3031495B2 JP 3031495 B2 JP3031495 B2 JP 3031495B2 JP 3182910 A JP3182910 A JP 3182910A JP 18291091 A JP18291091 A JP 18291091A JP 3031495 B2 JP3031495 B2 JP 3031495B2
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阿川  義昭
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日本真空技術株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面分析装置に用いて最
適な顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図8は従来の典型的な試
料ホルダーの位置決め用であるマニピュレータ70の例
を示す。図において、マニピュレータ70は図示されて
いない真空密封容器の壁面開口に真空シールフランジ部
72が取り付けられ、試料ホルダー71が真空密封容器
内に位置するように気密に取り付けられる。試料を保持
するための試料ホルダー71は真空シールフランジ部7
2を挿通している支柱73に取り付けられており、この
支柱73がX、Y、Z軸方向に移動することにより、試
料ホルダー71も真空密封容器内を移動する。
【0003】試料ホルダー71をX軸方向に移動させる
機構はX軸方向用のマイクロメータヘッド74を右又は
左に回転させることにより、X軸スライドテーブル77
がその回動量だけ移動され、この変位を支柱73が受
け、試料ホルダー71は真空シールフランジ部72に対
して、X軸方向に移動される。
【0004】同様に試料ホルダー71をY軸方向に移動
させる機構はY軸方向用のマイクロメータヘッド75を
右又は左に回転させることにより、Y軸スライドテーブ
ル78がその回動量だけ移動され、この変位を支柱73
が受け、試料ホルダー71は真空シールフランジ部72
に対して、Y軸方向に移動される。
【0005】試料ホルダー71のZ軸方向の移動はZ軸
スライドテーブル79内にボールねじ81に対応するナ
ットが設けられ、ボールねじ81に取り付けられてい
る、Z軸移動用のハンドル76を操作することにより、
ボールねじ81が回転し、この回転に応じたボールねじ
71のピッチに相当する変位量を受け、Z軸スライドテ
ーブル79が移動され、この変位を支柱73が受け、試
料ホルダー71は真空シールフランジ部に対して、Z軸
方向に移動される。
【0006】従来のマニピュレータは以上のような機構
であるが、マニピュレータ70は真空シールフランジ部
72を真空密封容器の壁面に取り付けられ、試料ホルダ
ー71を真空密封容器の中央に支持するため支柱73は
容器の半径(20〜50cm)より、更に長く(40〜
80cm)する必要があり、例えば超高真空内の作業で
は熱による影響を受けて支柱73が歪むことがあり、こ
の僅かな歪みによっても、試料ホルダー71の位置が変
動し、X、YあるいはZ方向の微細(10μm以下)な
変位を試料ホルダー71に正確に伝達し、あるいは、試
料の位置を正確にモニターできなかった。
【0007】又、X、Y、Z軸の調節機構も真空密閉容
器外に取り付けられ、特にY軸方向に長くとらなければ
ならず、装置が複雑で大型であった。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、真空中の試料をμmオーダで位置決めを
することができ、且つ小型化することができる顕微鏡用
試料ホルダーの位置決め装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、真空容
器内で試料ホルダーを直角座標のX軸、Y軸及びZ軸の
うち少なくとも二つの軸に沿って、移動可能にした顕微
鏡用試料ホルダーの位置決め装置において、前記試料ホ
ルダーを回転テーブル上方に支持し、該回転テーブル上
で前記試料ホルダーをX軸、Y軸及びZ軸方向のうち少
なくとも二つの軸方向に移動させるための駆動手段を、
それぞれ前記真空容器内に配設した真空用モータと該真
空用モータの回転を直線運動に変換する回転−直線変換
機構により形成し、前記駆動手段のいずれかの前記回転
−直線変換機構に前記試料ホルダーを取りつけ、該駆動
手段の駆動により対応する軸方向に駆動させ、他の前記
駆動手段の駆動により対応する他軸方向に前記試料ホル
ダーを駆動させるようにしたことを特徴とする顕微鏡用
試料ホルダーの位置決め装置、によって達成される。
【0010】
【作用】回転テーブル上にX軸、Y軸及びZ軸方向に移
動する機構を設け、これらの移動手段とターンテーブル
上に設けられているミクロメータでターンテーブルの位
置を確認することにより、試料の位置を微少に調節でき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例による顕微鏡用試料ホ
ルダーの位置決め装置について説明する。
【0012】図1には真空密封容器1内のターンテーブ
ル4上に設けられている試料ホルダーの位置決め装置2
と、この位置決め装置2に取り付けられている試料ホル
ダー7内の試料を観察する真空顕微鏡3の一部及びター
ンテーブル4の位置決めの基準となる指示標8とが示さ
れている。
【0013】図1では試料ホルダーの位置決め装置2に
取り付けられている試料ホルダー7が真空密封容器1の
真空隔離壁5に設けられているポート6に対向する位置
に配置されている。この位置で試料ホルダー7内にセッ
トされている試料は、ポート6方向に位置するイオンビ
ーム銃によるイオンビームに照射され、注入及び改質が
される。ポート6はこの荷電粒子(イオン、電子)を導
入するための導入口となる。
【0014】ターンテーブル4は回転軸19に取り付け
られ、回転軸19を中心に回動自在であり、回転軸19
の軸心延長線とポート6を結ぶa−a軸と、回転軸19
の軸心延長線と真空顕微鏡3を結ぶb−b軸とがなす角
は90度に設定されており、回転軸19が90度反時計
方向に回転することにより、試料ホルダー7はb−b軸
上に移送され、真空顕微鏡3の対物レンズ32aと対向
する位置に移動する。
【0015】指示標8はターンテーブル4上に設置さ
れ、試料ホルダーの位置決め装置2のY軸ガイドレール
14がa−a軸上に位置するときは90度反時計方向側
の真空顕微鏡3の対物レンズ32aと対向する位置、す
なわちb−b軸上にあり、位置決め装置2がb−b軸上
に移送された場合はこれと相対的に移送され、b−b軸
上を更に反時計方向に90度回転させた位置に移動す
る。又、指示標8には図2に示すように、指示標8の表
面にミクロメータ29が刻まれ、指示標8がb−b軸上
に位置するときに、真空顕微鏡3で目盛を観察して、タ
ーンテーブル4の位置が確認できる。
【0016】図5のAは試料ホルダー7の図3における
A矢視、すなわちY軸方向における正面図であり、図5
のBは図5のAの[5]−[5]線図における試料ホル
ダー7の断面図である。試料ホルダー7は試料Sを試料
取り付け部cに2個搭載できるようになっており、Y軸
方向の中央部に円筒状の貫通孔dが空いている。試料S
が搭載されていない場合は、荷電粒子(イオン、電子)
を通過させるようになっている。
【0017】図3及び図4は図1におけるa−a軸上に
設置されているターンテーブル4上の試料ホルダーの位
置決め装置2を示している。試料ホルダーの位置決め装
置2は試料ホルダー7がZ軸ガイド部材25の下端面に
取り付けられている。Z軸ガイド部材25は内部にZ軸
ガイドレール15に嵌合するように凹凸の形状が形成さ
れており、Z軸方向をZ軸ガイドレール15に沿って摺
動する。Z軸ガイドレール15はX軸ガイド部材23上
に取りつけられており、X軸ガイド部材23はY軸ガイ
ド部材24上に固着されているX軸ガイドレール13に
凹凸形状で嵌合しており、X軸方向にX軸ガイドレール
13上を摺動する。X軸ガイドレール13が取り付けら
れているY軸ガイド部材24はY軸ガイドレール14に
凹凸形状で嵌合しており、Y軸方向にY軸ガイドレール
14に沿って摺動する。Y軸ガイドレール14はターン
テーブル4上に設けられ、ターンテーブル4と一体とな
って真空密封容器1内を移動する。
【0018】試料ホルダー7をY軸方向へ移送させるた
めの機構、すなわちY軸ガイド部材24をY軸方向に移
動させるための機構を以下に説明する。
【0019】図3及び図4に示すように、Y軸駆動機構
CはY軸駆動モータ11、Y軸ガイドレール14、Y軸
ボールねじ17、シャフト27及び軸受28からなり、
この構成はターンテーブル4の周縁部にブラケット26
が固着され、これに真空対応のY軸駆動モータ11が取
りつけられており、Y軸駆動モータ11の回転軸に取り
付けられているシャフト27と、ターンテーブル4の回
転軸19上のY軸ガイドレール14の端部に取り付けら
れている軸受28との間は、Y軸方向にY軸ボールねじ
17が設けられている。Y軸ボールねじ17の端部のシ
ャフト27側はシャフトに固定され、Y軸駆動モータ1
1の回転力が伝達される。Y軸ボールねじの軸受28側
はY軸ボールねじ17を円滑に回転させるために軸受2
8にボールベアリング20が設けられている。また、Y
軸ガイド部材24にはY軸ボールねじ17のピッチに対
応するナットが設けられている。
【0020】この機構により、図示されていない真空密
封容器1外に設けられている制御手段でY軸駆動モータ
11を駆動させると、Y軸ボールねじ17が回転するこ
とにより、この回転に応じてY軸ガイド部材24がY軸
方向にY軸ガイドレール14に沿って移動する。すなわ
ち、Y軸ボールねじ17の回転運動をY軸ガイド部材2
4が受けて、直線運動に変え、Y軸ガイド部材はY軸ガ
イドレール14に沿って直線的に移動する。
【0021】試料ホルダー7のX軸方向及びZ軸方向へ
移送させるための機構はY軸方向へ試料ホルダー7を移
送させるための機構と同様であるので簡単に説明する
と、試料ホルダー7のX軸方向への移送する機構、すな
わちX軸駆動機構BはX軸駆動モータ10、X軸ガイド
レール13、X軸ボールねじ16、シャフト及び軸受
(シャフト及び軸受は符号を付けず)からなり、真空対
応のX軸駆動モータ10がY軸ガイド部材24に取りつ
けられ、X軸駆動モータ10を駆動させることにより、
X軸ボールねじ16が回転し、この回転を受けてX軸ガ
イド部材23がX軸ガイドレール13上をX軸方向に摺
動し、これを受けて試料ホルダー7もX軸方向に移動す
る。また、試料ホルダー7のZ軸方向へ移送させるため
の機構、すなわちZ軸駆動機構DはZ軸駆動モータ1
2、Z軸ガイドレール15、Z軸ボールねじ18、シャ
フト及び軸受(シャフト及び軸受は符号を付けず)から
なり、Z軸ガイドレール15の上端部に設けられている
ブラケット15aに真空対応のZ軸駆動モータ12が取
りつけられており、このZ軸駆動モータ12を駆動させ
ることにより、Z軸ボールねじ18が回転し、この回転
を受けてZ軸ガイド部材25がZ軸ガイドレール15を
Z軸方向に摺動し、このZ軸ガイド部材25に取り付け
られている試料ホルダー7もZ軸方向に移動する。
【0022】図6は図1におけるb−b軸上に取り付け
られている真空顕微鏡3とターンテーブル4の回転によ
り、試料ホルダーの位置決め装置2がb−b軸上に移動
し、試料ホルダー7が真空顕微鏡3と対向する位置とな
っているものを示す。
【0023】真空顕微鏡3は真空密封容器1の真空隔離
壁5に取りつけられ、X軸及びZ軸方向に対して試料S
上を走査するための可動テーブル43に支柱36を介し
て、水平方向に試料Sが観察できるように取り付けられ
ている。
【0024】この真空顕微鏡3は長作動距離用の対物レ
ンズ32a(倍率50倍程度)が用いられ、従来の顕微
鏡と同様に対物レンズ32aの像を更に虚像として拡大
するための接眼レンズ34(倍率10倍程度)、観察試
料Sを照射するためのハロゲンランプ35が設けられて
おり、また三眼鏡筒部37を支えている装置用照準ユニ
ット33には、大まかに焦点を合わせるための粗動つま
み56と、精密に焦点を合わせるための微動つまみ57
とが設けられ、それを調節することにより、装置用照準
ユニット33は支柱36上をY軸方向に移動する。ま
た、真空顕微鏡3のX軸及びZ軸方向の試料Sに対する
走査はX軸方向に対して、X方向調整つまみ54を回転
させることにより、可動テーブル43が真空隔離壁5上
をX軸方向に移動し、Z軸方向に対してはZ軸方向調整
つまみ55を回転させることにより、可動テーブル43
がZ軸方向に移動する。従って、真空顕微鏡3もこの可
動テーブル43と一体となって移動する。
【0025】図7は真空密封容器1内に挿入されている
対物レンズ部32と真空密封容器1の真空隔壁5のシー
ル部拡大断面を示している。対物レンズ部32は円筒状
のアダプター38の端部内周壁に形成されているねじ部
と、これに対応する対物レンズ部32の端部外周壁に形
成されたねじ部とで接続される。対物レンズ部32には
真空密封容器1から遮断するため、対物レンズカバー5
2が、わずかに空隙を設けて被せられている。対物レン
ズカバー52は対物レンズ部32の対物レンズ32aの
試料S側に対向する側に保護ガラス39をその端部に設
けて固定させている。すなわち、保護ガラス39の周縁
部は真空用接着剤48により、対物レンズカバー52を
シール処理し、保護ガラス39は固定されている。
【0026】また、対物レンズカバー52とアダプター
38との当接部にはO−リングシール53が施され、対
物レンズ固定金具51の内周壁に形成されているねじ部
を、これに対応するアダプター38の端部外周壁に形成
されているねじ部に締付けることにより、O−リングシ
ール53は圧着されてシール処理され、且つ対物レンズ
カバー52はアダプター38に固定される。従って、対
物レンズ部32は真空用接着剤48とO−リングシール
53とにより、真空密封容器1内と気密に隔離される。
【0027】対物レンズ部32及び対物レンズカバー5
2が取り付けられているアダプター38は、リボルバー
40に取りつけられており、キャップ45と支持部材4
6とで形成されている開口部50に挿通され、このアダ
プター38の周壁部に取り付けられているフランジ部4
4と支持部材46との間には、伸縮自在のベローズ41
がそれぞれの接続部で溶接されて気密に取りつけられて
いる。また、支持部材46は真空密封容器1の真空隔離
壁5の突出部42に固着されているフランジ部49の外
周壁とキャップ45の内周壁とに、それぞれに対応する
ねじ溝が切られ、キャップ45を締めつけることによ
り、ベローズ支持部材46とフランジ部49との当接部
に設けられているO−リングシール47が圧着されてシ
ール処理され、且つ支持部材46はキャップ45とフラ
ンジ部49との間に挟着される。従って、真空密封容器
1内の空間P1 と真空顕微鏡1側の大気P2 とは隔離さ
れ、真空密封容器1内の空間P1 は気密が保持され、図
示されていない排気手段により真空状態となる。
【0028】なお、この真空対応顕微鏡はモニターカメ
ラ58が三眼鏡筒部37の三眼鏡筒に取りつけられてお
り、モニター59により試料が観察される。モニターカ
メラ58にはデジタル測微接眼計を取りつけており、ミ
クロメータ29を用いて倍率補正を行ない、試料S上で
の実際の距離をμmオーダで測定できる。
【0029】本発明の実施例による顕微鏡用試料ホルダ
ーの位置決め装置2は以上のように構成されるのである
が、次にこの作用、効果などについて説明する。
【0030】真空密封容器1内が図示されていない排気
手段により真空状態となり、試料ホルダー7内に試料S
がセットされる。次に、ターンテーブル4が回転して、
試料ホルダー7内の試料Sがイオンビームを導入するた
めのポート6に対向する位置まで回転させられる。すな
わち、図1で示す試料ホルダーの位置決め装置2のY軸
ガイドレール14がa−a軸上にくる位置となる。この
とき、指示標8は試料ホルダーの位置決め装置2に対
し、ターンテーブル4上を反時計方向に90度の位置に
設置されているので、真空顕微鏡3の対物レンズ32a
に対向する位置、すなわちb−b軸上にくる。指示標8
には図2に示されているようにミクロメータ29が刻ま
れているので、粗動つまみ56及び微動つまみ57で調
節して、目盛りに焦点を合わせて、モニター59で観察
する。このときの目盛りの表示を記録して、ターンテー
ブル4の位置を確認する。一方、試料ホルダーの位置決
め装置2側では、図示されていないイオンビーム銃で試
料ホルダー7内にセットされている試料Sにイオンビー
ムを照射する。
【0031】次に、ターンテーブル4を反時計方向に9
0度回転させる。すなわち、図6に示すように試料ホル
ダーの位置決め装置2がb−b軸上に移動して、試料ホ
ルダー7が真空顕微鏡3に対向する位置にくる。試料S
にはイオンビーム銃で照射された傷痕が残っており、こ
の傷痕の位置をモニター59で確認する。傷痕の位置が
確認できたら、この位置に、試料ホルダーの位置決め装
置2を操作して、本来の試料Sのイオンビームを照射さ
せたい位置に移動させる。
【0032】次に、ターンテーブル4を時計方向に90
度回転させる。図1に示すように、指示標8がb−b軸
上にあり、真空顕微鏡3に対向する位置にくる。モニタ
ー59でミクロメータ29を観察して、先に記録したタ
ーンテーブル4の位置にターンテーブル4がくるように
ミクロメータ29の目盛りを見てターンテーブル4の位
置を微調整をする。ターンテーブル4が先に記録した位
置に調整されるとa−a軸上に位置している試料Sは、
本来の試料Sにイオンビームを照射させたい位置、すな
わち初めにイオンビームが照射された位置となってい
る。従って、この位置でイオンビームを試料Sに照射す
ると、試料Sにイオンビームを照射させるべき所望の位
置イオンビームが照射される。この方法によれがμmオ
ーダの精度で試料Sの位置が調整できる。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0034】例えば、以上の実施例では真空顕微鏡3の
三眼鏡筒にモニターカメラ58を取り付け、更にデジタ
ル測微接眼計を取り付けて試料を観察したが、これに変
えて、接眼レンズ34に接眼測微計(OSM−4)を用
いてもよい。また、これらを使用せずに肉眼により観察
してもよい。
【0035】また、以上の実施例では真空顕微鏡3を試
料Sとミクロメータ29を観察するのに共用で用いた
が、真空顕微鏡を2個設け、ひとつを試料Sの観察用と
し、他方をミクロメータ29の観察用としてもよい。こ
の方法によれば、ミクロメータに零点の基準線を設け、
ターンテーブル4の位置を調節する場合に、常に零点に
合わせれば良いので、ミクロメータ29の目盛りを記録
しておく必要がなくなる。
【0036】また、以上の実施例では顕微鏡用試料ホル
ダーの位置決め装置2のY軸駆動機構CのY軸ガイドレ
ール14を真空密封容器1の径方向に向けてターンテー
ブル4上に載置し、Y軸駆動機構CのY軸ガイドレール
14を摺動するY軸ガイド部材24の上にX軸駆動機構
Bを載せ、このX軸駆動機構BのX軸ガイドレール13
を摺動するX軸ガイド部材23の上にZ軸駆動機構Dを
載せ、このZ軸駆動機構DのZ軸ガイドレール15を摺
動するZ軸ガイド部材25に試料ホルダー7を取り付け
たが、これに限ることなく、例えば垂直方向に支持され
ている、Z軸ガイドレール15をターンテーブル4上に
固定して、これを摺動するZ軸ガイド部材25の上にY
軸駆動機構Cを載せ、このY軸駆動機構Cの上にX軸駆
動機構Bを載せ、このX軸駆動機構BのX軸ガイドレー
ル13を摺動するX軸ガイド部材23に試料ホルダー7
を取り付けるようにしてもよく、これについては種々の
組み合わせがある。
【0037】また、以上の実施例ではZ軸駆動機構Dを
X軸ガイド部材23の上に載せたが、Z軸駆動機構Dを
ターンテーブル4の回転軸19上に設けても良い。この
方法によればZ軸ガイドレール15を摺動するZ軸ガイ
ド部材25にY軸駆動機構Cを取り付け、Y軸ガイド部
材24に試料ホルダー7を取り付ければよく、これによ
りX軸駆動機構Bを省略することができる。
【0038】また、以上の実施例ではX、Y、Z軸方向
へ試料ホルダー7を移動させるために、ボールねじと各
ガイド部材に内ねじを設け、これにより回転運動を直線
運動に変換したが、モータの軸にピニオンを取り付け、
これに直線的なラックを係合させて、ラックを移動させ
るようにしてもよい。このラックの上に他の軸方向の駆
動機構を載せても、同様な効果を奏する。
【0039】また、以上の実施例では真空顕微鏡3を用
いたが、これは電子顕微鏡を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】以上、述べたように本発明の顕微鏡用試
料ホルダーの位置決め装置は、回転テーブルの位置の基
準となるミクロメータを設けておけば、試料をμmオー
ダで位置調整ができ、またX軸、Y軸及びZ軸方向の移
動機構が真空密封容器内に設けられているので、装置を
小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による顕微鏡用試料ホルダーの
位置決め装置の正面図である。
【図2】図1における指示標の拡大正面図である。
【図3】図1における試料ホルダーの位置決め装置がa
−a軸上に位置しているときの側面図である。
【図4】図3におけるA矢視方向からみた試料ホルダー
の位置決め装置の正面図である。
【図5】Aは図3におけるA矢視方向から見た資料ホル
ダーの拡大正面図で、BはAにおける[5]−[5]線
方向の断面図である。
【図6】真空隔離壁に取りつけられている真空顕微鏡の
部分破断側面図である。
【図7】図6における真空顕微鏡の対物レンズ近傍の部
分破断拡大側面図である。
【図8】従来のマニピュレータの概略斜視図である。
【符号の説明】
2 試料ホルダーの位置決め装置 3 真空顕微鏡 4 ターンテーブル 7 試料ホルダー 10 X軸駆動モータ 11 Y軸駆動モータ 12 Z軸駆動モータ 13 X軸ガイドレール 14 Y軸ガイドレール 15 Z軸ガイドレール 16 X軸ボールねじ 17 Y軸ボールねじ 18 Z軸ボールねじ 23 X軸ガイド部材 24 Y軸ガイド部材 25 Z軸ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 21/00 G02B 21/06 - 21/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内で試料ホルダーを直角座標の
    X軸、Y軸及びZ軸のうち少なくとも二つの軸に沿っ
    て、移動可能にした顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装
    置において、前記試料ホルダーを回転テーブル上方に支
    持し、該回転テーブル上で前記試料ホルダーをX軸、Y
    軸及びZ軸方向のうち少なくとも二つの軸方向に移動さ
    せるための駆動手段を、それぞれ前記真空容器内に配設
    した真空用モータと該真空用モータの回転を直線運動に
    変換する回転−直線変換機構により形成し、前記駆動手
    段のいずれかの前記回転−直線変換機構に前記試料ホル
    ダーを取りつけ、該駆動手段の駆動により対応する軸方
    向に駆動させ、他の前記駆動手段の駆動により対応する
    他軸方向に前記試料ホルダーを駆動させるようにしたこ
    とを特徴とする顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記試料ホルダーに支持された試料に所
    定の位置から該試料の表面処理用のビームを照射させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用試料ホルダ
    ーの位置決め装置。
JP3182910A 1991-06-27 1991-06-27 顕微鏡用試料ホルダーの位置決め装置 Expired - Fee Related JP3031495B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014517756A (ja) * 2011-05-24 2014-07-24 ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハー 正面カバーを引き出しに装着するための締結装置
JP2014523299A (ja) * 2011-07-07 2014-09-11 ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハー 引出し

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