JP3031386B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP3031386B2
JP3031386B2 JP3074127A JP7412791A JP3031386B2 JP 3031386 B2 JP3031386 B2 JP 3031386B2 JP 3074127 A JP3074127 A JP 3074127A JP 7412791 A JP7412791 A JP 7412791A JP 3031386 B2 JP3031386 B2 JP 3031386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電解コンデンサにかか
り、特にケース内のコンデンサ素子の固定に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に大型の電解コンデンサにおいて、
コンデンサ素子から導出される電極引き出し端子は、外
部との電気的接続のため、封口部材に設けられた外部端
子と溶接や、加締め等の手段により接続されている。
【0003】ところで、電解コンデンサが使用される様
々な機器の分野によっては、機器の作動中に、その電気
回路にとってあまり好ましくない機械的振動を生じてし
まう分野もある。このような分野で使用される電解コン
デンサが、連続的に外部より振動を受けるとケース内の
コンデンサ素子が移動してしまう。このため、電極引き
出し端子と外部端子の接続部が緩んだり、切断されたり
する場合があり、接触不良や、ショートを起こす原因に
なっていた。
【0004】そこで従来、コンデンサ素子とケースの空
隙に、ピッチまたは、熱可塑性合成樹脂のアタックチッ
クポリプロピレン等からなる素子固定剤を高温溶融した
後、充填し冷却固化させてコンデンサ素子を固定するこ
とで、外部からの振動による、電極引き出し端子と外部
端子の接続部の接触不良や、切断による事故を防止して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
素子固定剤等は、放熱性が悪くケース内部に発生する熱
を一度吸収すると、ケース内を高温に保持し電解コンデ
ンサの電気的特性を劣化させる欠点を有していた。ま
た、ピッチは成分中に、石油等を含むため、溶融時に引
火性を有するタールを生じるなど作業に危険が伴った。
そのうえ、大型の電解コンデンサは、通常、封口部材や
ケース底部に安全弁を設けている。特に、ケース底部に
肉薄部や、溝部等の安全弁を設けている場合、素子固定
剤がケース内部から安全弁を塞いでしまうため、安全弁
が正常に開弁しなくなる危険もあった。
【0006】この発明の目的は、ピッチまたは、熱可塑
性合成樹脂等からなる素子固定剤を使用せずに、外部か
らの振動によるケース内のコンデンサ素子の移動を防止
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の電解コンデン
サは、陽極箔と陰極箔の間にセパレータを介在させ巻回
したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収納する
有底筒状のケースと、このケース開口端部を密閉する封
口部材よりなり、ケースの側面に設けられた横溝により
封口部材を支持するとともに、ケースの開口端部を加締
めることにより密閉してなる電解コンデンサにおいて、
周縁部に弾性を有するとともに、ケース内壁とコンデン
サ素子側面を押圧する突出片を設けた円環部材をコンデ
ンサ素子の両端面に配置し、ケース内底面と横溝により
円環部材とコンデンサ素子とを挟持してケース内に固定
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明は、周縁部に弾性を有する突出片8を
設けた円環部材7が、コンデンサ素子1の両端面に配置
されてケース3の内底面およびケース3の側面に形成し
た横溝に挟持されるようにしてケース内に収納されてい
る。このため、弾性を有する突出片8は、ケース3の内
壁を押圧すると同時に、コンデンサ素子1の側面を押圧
する力がケース3中心方向に働く。従って、コンデンサ
素子1はケース3のほぼ中心位置に固定される。さら
に、突出片8を設けている円環部材7が、コンデンサ素
子1の両端面に配置されるとともに、ケース3の内底面
およびケース3の側面に形成した横溝によって円環部材
とコンデンサ素子を挟持しているために、コンデンサ素
子1は上下方向に対しても固定される。
【0009】また、ケース3の底部に安全弁を設けてい
る場合、ケース3の底部側に配置されている円環部材7
は、ケース3の底部とコンデンサ素子1の端面の間に空
隙をつくる。そのため、安全弁は、従来の素子固定剤
や、コンデンサ素子1の端面等によって塞がれることが
なくなる。
【0010】
【実施例】以下、この発明による実施例を詳細に説明す
る、図1は本発明の実施例による電解コンデンサの断面
図、図2は本発明の実施例に使用される円環部材の斜視
図を示す。
【0011】図1に示されているコンデンサ素子1は、
アルミニウムなどの弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔
の間にセパレータを介在させ巻回して形成され、電解液
が含浸されている。このコンデンサ素子1はアルミニウ
ムからなる有底筒状のケース3に収納され、このケース
3の開口端側には、封口部材4を挿入し、絞り加工及び
カール加工により密閉する。この封口部材4はフェノー
ル樹脂積層板などの硬質絶縁板とゴム板などの弾性部材
を張り合わせて形成しており、その中央部付近にリベッ
ト5を埋設している。リベット5の上端部には、外部端
子6を設けリベット5の端部を加締めて外部端子6を固
着する。また、このリベット5の下端部には電極引き出
し端子2を接続し、コンデンサ素子1は外部と電気的な
接続を持っている。
【0012】円環部材7は図2に示されているように、
弾性を有する四つの湾曲状の突出片8をそれぞれ対向す
るように周縁部に設けて構成されている。
【0013】円環部材7はケース3に収納されることか
ら、用いられる材料は様々な特性を満足させなければな
らない。それらの特性は、電解液に対して不活性で、高
温でも形状が変化することなく、また、機械的強度を要
する。以上を満足させるものなら、どのような材料でも
本発明にかかる円環部材7に利用可能であり、具体的な
材料としては、ポリアミド系のプラスチック、ポリオレ
フィン系のプラスチック等がある。
【0014】円環部材7の径の大きさについては、コン
デンサ素子1の端面と接する面の円環部材7の外径が、
コンデンサ素子1の直径と同一であることが最も望まし
い。この場合ケース3内の突出片8とコンデンサ素子1
の側面との接触面積が、最大となるため最も安定した状
態で固定できる。
【0015】ところで、円環部材7をコンデンサ素子1
とともにケース3に収納する場合、コンデンサ素子1を
ケース3に収納する場合、コンデンサ素子1をケース3
に収納する前に、円環部材7をコンデンサ素子1の両端
面に密接するように配置する。特に、電極引き出し端子
2を導出している端面側は、円環部材7に電極引き出し
端子2を通して配置すると良い。そして、コンデンサ素
子1の両端面に円環部材7を配置して、四つの湾曲状の
突出片8をそれぞれケース3の内径以内にまで撓めた状
態で、ケース3に収納する。この際、ケース3の側面に
封口部材4を支持するための横溝31が形成され、ケー
ス3の内側面に段差が生じて横溝31の部分の内径が狭
くなっていた場合でも、突出片8は弾性を有するため
に、この段差を乗り越えてケース3内に円環部材7とコ
ンデンサ素子1を収納することができる。そして、一方
の円環部材7をケース3の内底面に当接させるととも
に、他方の円環部材7の突出片8をケース3の側面に形
成した横溝31の段差に係止する。このようにして、円
環部材7およびコンデンサ素子1がケース3と横溝31
によって挟持される。
【0016】この実施例による電解コンデンサは、周縁
部に弾性を有する四つの湾曲状の突出片8をそれぞれ対
向するように設けた円環部材7が、コンデンサ素子1の
両端面に配置され、ケース3に収納されている。そし
て、突出片8が湾曲状であるため、湾曲状の突出片8を
任意に撓めて弾性力を調整できる。また、四つの湾曲状
の突出片8は、円環部材7の周縁部に互いに90度の間
隔で設けられているので、コンデンサ素子1の側面を均
等に押圧する。したがって、コンデンサ素子1はケース
3内のほぼ中心位置に安定して固定される。さらに湾曲
状の突出片8を設けている円環部材7が、コンデンサ素
子1の両端面に配置するとともに、ケース3の内底面お
よびケース3の側面に形成した横溝31に挟持するよう
にして、コンデンサ素子1および円環部材7がケース3
内部に収納されるので、コンデンサ素子1は上下方向に
対しても固定される。
【0017】なお、円環部材7の突出片8は、図2に示
されているように、四つに限定されるものでない。たと
えば、円環部材7の全周縁部にわたり突出片8を設けて
もよく、あるいは、突出片8は二つもしくは、三つでも
円環部材7を構成できる。この場合、突出片8は素子を
押圧する力の釣り合いを図るため、突出片8を二つ設け
るなら180度の間隔で設け、同様に、突出片8を三つ
設けるなら120度の間隔で設ければ良い。
【0018】したがって、複数個の突出片8を、偶数個
設けるならば、それぞれが対向するように円環部材7の
周縁部に設け、また、奇数個設けるならば、円環部材7
の周縁部に均等の間隔で設けることになる。
【0019】また、円環部材7の周縁部に設けられる突
出片は、上記のように、必ずしも湾曲状の突出片8に限
定されるものでなく、たとえば、突出片の断面形状がV
字状など、ケース3の内壁とコンデンサ素子1を押圧す
る弾性を備えるものであるならどのような形状でも良
い。
【0020】以上のように、この発明は、周縁部に弾性
を有するとともに、ケース内壁とコンデンサ素子側面を
押圧する突出片を設けた円環部材を、ケースに収納され
たコンデンサ素子の両端面に配置し、ケースの内底面と
ケースの側面の横溝に挟持するようにして円環部材コン
デンサ素子をケース内に固定したことを特徴としてい
る。そのため、側面および両端面からコンデンサ素子を
固定しているので、外部からの振動に対して強固に固定
され、外部端子と電極引き出し端子の接続での接触不良
や、切断による事故を防止できる。さらに、コンデンサ
素子の巻き緩みも防止でき信頼性が向上する。
【0021】そして、この発明は、従来のように、ピッ
チまたは、アタックチックポリプロピレン等からなる素
子固定剤を使用せずに、円環部材によりケース内のコン
デンサ素子を固定しているため、ケース内の放熱性は良
好になり、コンデンサの電気的特性の劣化を防止でき
る。
【0022】また、ピッチのような可燃性の素子固定剤
を使用することなく、ケース内のコンデンサ素子を固定
できるので、工程作業中の安全性が向上する。
【0023】さらに、ケース底部に安全弁を設けている
場合、ケース底部に密接して配置されている円環部材
は、コンデンサ素子の端面とケース底部の間に空隙をつ
くる。そのため、安全弁は、従来の素子固定剤や、コン
デンサ素子の端面等によって塞がれることがなくなり、
内圧が異常上昇した場合、適正に開弁する。
【0024】そのうえ、ケース底部に設けられている安
全弁が開弁した場合でも、ケース底部側に配置されてい
る円環部材が、コンデンサ素子をケース内に固定するの
で、ケース外へのコンデンサ素子の飛び出しを防止でき
る。
【0025】また、封口部材に設けられている安全弁が
開弁した場合でも、ケース開口端側に配置されている円
環部材が、コンデンサ素子を側面及び端面から固定して
いるので、コンデンサ素子の陽極箔や陰極箔が、電極引
き出し端子と接触してショートすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアルミニウム電解コンデ
ンサの断面図。
【図2】本発明の実施例で使用する円環部材の斜視図。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 電極引き出し端子 3 ケース 31 横溝 4 封口部材 5 リベット 6 外部端子 7 円環部材 8 突出片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極箔と陰極箔の間にセパレータを介在さ
    せ巻回したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収
    納する有底筒状のケースと、このケース開口端部を密閉
    する封口部材よりなり、ケースの側面に設けられた横溝
    により封口部材を支持するとともに、ケースの開口端部
    を加締めることにより密閉してなる電解コンデンサにお
    いて、周縁部に弾性を有するとともに、ケース内壁とコ
    ンデンサ素子側面を押圧する突出片を設けた円環部材を
    コンデンサ素子の両端面に配置し、ケース内底面と横溝
    により円環部材とコンデンサ素子とを挟持してケース内
    に固定した電解コンデンサ。
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DE102012110684A1 (de) * 2012-11-08 2014-05-08 Conti Temic Microelectronic Gmbh Elektrolytkondensator-Modul mit hoher Vibrationsfestigkeit
CN113394022B (zh) * 2021-06-21 2022-02-08 珠海华冠电容器股份有限公司 一种抗振动50g的铝电解电容器

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