JP3031267B2 - スピーカ内蔵ディスク再生装置 - Google Patents

スピーカ内蔵ディスク再生装置

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JP3031267B2 JP8293501A JP29350196A JP3031267B2 JP 3031267 B2 JP3031267 B2 JP 3031267B2 JP 8293501 A JP8293501 A JP 8293501A JP 29350196 A JP29350196 A JP 29350196A JP 3031267 B2 JP3031267 B2 JP 3031267B2
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力 江頭
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータとりわけ、ラップトップ型のコンピュータに接続
し、大量の音声や文字、画像情報を記憶したCD−RO
Mの再生を行い、再生した情報をパーソナルコンピュー
タ側へ送信するポータブル型のディスク再生装置であっ
て、音楽用CDの再生が単独で可能で音声再生出力のた
めのステレオスピーカが内蔵されたスピーカ内蔵ディス
ク再生装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音楽用CDをはじめとして、CD
−ROM等が既に普及し、各分野で応用と高性能化への
開発努力がなされている。特に、大量のデータを高速に
記録再生できる特徴から、最近ではコンピュータ用のデ
ータ再生装置としてCD−ROMプレーヤ(ディスク再
生装置)がマルチメディアの中心的存在として急速に普
及している。とりわけ、ラップトップ型パソコン用にイ
ンターフェースカード(PCMCIAカード)等を介し
て接続可能な、外付けタイプ(ポータブル型)のディス
ク再生装置が市場で人気を博している。
【0003】以下に従来のスピーカ内蔵ディスク再生装
置としてのポータブル型CD−ROMプレーヤに付いて
説明する。図4は従来のポータブル型CD−ROMプレ
ーヤの外観斜視図である。1は、CD−ROMを再生す
るCD−ROMプレーヤ本体である。2は、ラップトッ
プコンピュータとの接続のためのインターフェースカー
ドで、PCMCIAタイプのカードである(接続するパ
ソコンのタイプによってインターフェースカードの品種
も異なる)。3は、インターフェースコード、4は、C
D−ROMプレーヤ側のインターフェースコネクタであ
る。5は、ディスク(以後CD−ROMと称す。図示せ
ず。)を乗せ回転するターンテーブルで、駆動手段(図
示せず)によって、所定回転速度で回転駆動される。6
は、CD−ROMに記録されている情報をレーザー光を
照射する事により読み取るピックアップ手段で、回転す
るCD−ROM上の螺旋状に設けられたトラックを追随
して情報を再生する。7は、少なくともターンテーブル
5、ピックアップ手段6を納める底ケースで、電気回路
基板も収納している。8は、CD−ROM装着口9を有
し、底ケース7と共に、CD−ROMプレーヤ1の外装
を成す上部ケースである。10は、CD−ROM装着口
9を開閉するよう上部ケース8に取り付けられたディス
クカバーでる。11は、ディスクカバー10を開閉する
オープンボタンである。12a,12bは、CD−RO
Mから再生された情報の内、音声情報を出力するための
左右スピーカ手段(後述)が取り付けされたスピーカ口
で、ここからステレオ音声が出力される。13は、再生
スタートボタンである。
【0004】図5は、図4の上部ケース8を内側から見
た斜視図である。図5において、14a,14bは、2
個のスピーカで、スピーカカバー15a,15bを介し
て上部カバー8のスピーカ口12a,12bにスピーカ
背面がむき出しの状態で取り付けれている。
【0005】以上のように構成された従来のCD−RO
Mプレーヤについて、その再生動作に付いて説明する。
【0006】まず、ディスクカバー10をオープンボタ
ン11を操作する事によりオープンさせ、CD−ROM
装着口9からターンテーブル5上に、CD−ROMをセ
ットする。ディスクカバー10を閉め、CD−ROMの
装着を完了する。再生スタートボタン13を操作すると
CD−ROMの再生を開始する。情報の飛び越し(スキ
ップ)はスキップボタン16a(順方向)、16b(逆
方向)で行う。再生された情報が文字や画像情報の場合
は、電気回路内で処理されインターフェースコネクタ4
からインターフェースコード3及びインターフェースカ
ード2を介してパソコン側に送信される。一方、再生さ
れた情報が音声情報の場合、電気回路で処理された後D
/A変換回路で音声信号に変換され、次いで増幅器で増
幅され2個のスピーカ14a,14bに供給され音声出
力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ディスク再生装置のポータブル性を重視し
ているがために、装置の小型化が追求されており、左右
のスピーカ配置間隔もステレオ効果を充分に発揮できる
ものではない。また、スピーカは振動板が空気中で前後
に振動し、空気の疎密波を作り出す事で、音波を発生さ
せる。振動板が前に動くと、前面の空気は押されて密度
が上がり、背面側は逆に密度が低くなる。このことは、
前後で密と疎の波を同時に発生させる事になり、互いに
逆の位相を持った音波が出てくることになる。従って、
従来の構成に様に本体に内蔵された2つのスピーカが背
面(振動板の背面側)がむき出しの状態では、スピーカ
前方に発せられた音波に対して同時に発生した逆位相の
振動波が空間で出会ってしまい、音波を打ち消してしま
い、聞き取りにくい状況を起こしてしまう恐れがあっ
た。また2個のスピーカによるステレオ効果が充分に楽
しめない場合があった。
【0008】本発明は、音声情報出力の為のスピーカを
CD−ROMプレーヤ本体内に内蔵し、ステレオ効果を
充分に楽しめるポータブル型のスピーカ内蔵ディスク再
生装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、少なくとも情報を記録したディスクを装着
し回転駆動されるターンテーブルとディスクに記録され
ている情報を光学的に読み取るピックアップ手段と外部
コンピュータとのデータの送受信を行うインターフェー
ス回路とを納める底ケースと、ディスクの装着口と2個
のスピーカ口を有する上部ケースと、上部ケースにディ
スク装着口を開閉するよう取り付けられたディスクカバ
ーと、ピックアップ手段によって読み取られた音声情報
を出力する2個のスピーカ手段とを備えたディスク再生
装置であって、スピーカ手段を個々に背面側から空間を
もって覆うと共に第2の函部のスピーカ口内側に密着し
て取り付けるエンクロージャーとを有するスピーカ内蔵
ディスク再生装置としたもので、この構成により、ポー
タブル型のスピーカ内蔵ディスク再生装置においても、
ステレオ音声再生効果を充分に楽しむ事ができる作用を
奏するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、少なくとも情報を記録したディスクを装着し回転駆
動されるターンテーブルと前記ディスクに記録されてい
る情報を光学的に読み取るピックアップ手段と外部コン
ピュータとのデータの送受信を行うインターフェース回
路とを納める底ケースと、前記ディスクの装着口と2個
のスピーカ口を有する上部ケースと、前記上部ケースに
前記ディスク装着口を開閉するよう取り付けられたディ
スクカバーと、ピックアップ手段によって読み取られた
音声情報を出力する2個のスピーカ手段とを備えたディ
スク再生装置であって、スピーカ手段を個々に背面側か
ら空間をもって覆うと共に前記上部ケースのスピーカ口
内側に密着して取り付けるエンクロージャーとを有する
ものであり、これにより、ポータブル型のスピーカ内蔵
ディスク再生装置においても、ステレオ音声再生効果を
充分に楽しむ事ができる作用を奏するものである。
【0011】次ぎに、本発明の請求項2に記載の発明
は、請求項1記載の発明において、エンクロージャー、
2個のスピーカを空間をもって納める2個の函部を一体
的に形成した部材から構成したもので、これにより、部
品点数を削減し且つ組立性を向上するという作用を奏す
るものである。
【0012】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。図1は本発明の一実施の形態によるCD−ROMプ
レーヤーの外観斜視図である。図2は図1の要部断面図
である。ここで、従来のCD−ROMプレーヤと同一の
構成要素については、同一の番号を付し、説明を省略す
る。
【0013】図1および図2において、101は、CD
−ROM本体である。102は、少なくともピックアッ
プ手段6(後述する)及びターンテーブル5(後述す
る)を納めた底ケース、103は、CD−ROM装着口
104を有する第1の函部103aと、第2の函部10
3bを有する上部ケースである。ここで、上部ケース1
03の第1の函部103aと第2の函部103bとの間
には隙間103cが断面溝形状に形成されている。10
5a、105bは、第2の函部103b上面に設けられ
た左右のスピーカ口である。
【0014】第1の函部103aと第2の函部103b
との間には、溝状の隙間103cが形成されている。1
06a,106bは第2の函部103bの内壁面側に取
り付けれている2個のスピーカである。107は、スピ
ーカ106の背面に空間をもってスピーカ106を第2
の函部103b壁面に密着して取り付けているエンクロ
ージャーである。また、スピーカ106は、ピックアッ
プ手段6及びターンテーブル5が底ケース102に納め
られている面より上部面になるよう第2の函部103b
内に装着されている。
【0015】図3は、図1の上部ケースを内側から見た
斜視図である。スピーカ106a,106bは函部10
7a,107bが一体形成されたエンクロージャー10
7の函部107a,107bに空間Lをもって納めら
れ、第2の函部103b壁面に密着してスピーカ口10
5a,105bに対向する位置に取り付けられている。
エンクロジャー107はスピーカ106a,106bを
納めた状態において、スピーカ106の背面(振動板の
反対側)を空間をもって納めるに充分な容積を有する函
部を2つ一体形成した部材からなっている。
【0016】以上のように構成された本発明のCD−R
OMプレーヤに付いてその動作に付いて説明する。
【0017】まず、ディスクカバー10をオープンボタ
ン11を操作する事によりオープンさせ、CD−ROM
装着口9からターンテーブル5上に、CD−ROMをセ
ットする。ディスクカバー10を閉め、CD−ROMの
装着を完了する。再生スタートボタン13を操作すると
CD−ROMの再生を開始する。再生された情報が文字
や画像情報の場合は、従来のCD−ROMプレーヤと同
様に電気回路内で処理されインターフェースコネクタ4
からインターフェースコード3及びインターフェースカ
ード2を介してパソコン側に送信される。
【0018】一方、再生された情報が音声情報の場合、
電気回路で処理された後D/A変換回路で音声信号に変
換され次いで増幅器で増幅され、第2の函部103b内
に内蔵されているスピーカ106によってスピーカ口1
05a、105bから外部へ音声出力される。
【0019】ここで、スピーカ106から音声出力され
る場合、スピーカ106は振動板が空気中で前後に振動
し、空気の疎密波を作り出す事で、音波を発生させる。
振動板が前に動くと、前面の空気は押されて密度が上が
り、背面側は逆に密度が低くなる。このことは、前後で
密と疎の波を同時に発生させる事になり、互いに逆の位
相を持った音波が出てくることになる。背面側に発生し
た逆位相の音波は、密閉されたエンクロージャー107
の函部107a,107b内に閉じこめられる。この閉
じこめられた函内の空気は、スピーカ106の振動板に
対してばねの働きをすることになる。これにより、重低
音領域の音声出力に特に好作用を及ぼす。即ち、振動板
背面に発せられる逆位相の音波との干渉による悪影響を
抑えることができている。
【0020】尚、本実施の形態においては、エンクロー
ジャーを2つのスピーカを納める函部を2個一体形成し
たものについて説明したが、其々のスピーカ毎に分離し
たエンクロジャーを用いても、何等音声効果に影響が無
い事は言うまでもないことである。一体形成する事によ
り、部品点数、組み立て性の点でより効果的と言うまで
のもので有る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、音声情報
出力の為のスピーカをディスク再生装置本体内に内蔵す
ることにより、携帯性を向上させると共に、且つスピー
カ正背面に発生するの互いに位相の異なる(逆位相)音
波(振動波形)の干渉による出力音声の聞き取り難さを
軽減でき、ステレオ効果を充分に楽しむ事ができるポー
タブル型のスピーカ内蔵ディスク再生装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるCD−ROMプレ
ーヤの外観斜視図
【図2】図1の要部断面図
【図3】図1の上部ケースを内側から見た斜視図
【図4】従来のCD−ROMプレーヤの外観斜視図
【図5】図4の上部ケースを内側から見た斜視図
【符号の説明】
101 CD−ROM本体 102 底ケース 103 上部ケース 103a 第1の函部 103b 第2の函部 103c 隙間 106 スピーカ 107 エンクロージャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 33/12 309

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも情報を記録したディスクを装着
    し回転駆動されるターンテーブルと、前記ディスクに記
    録されている情報を光学的に読み取るピックアップ手段
    と、外部コンピュータとのデータの送受信を行うインタ
    ーフェース回路とを納める底ケースと、前記ディスクの
    装着口と2個のスピーカ口を有する上部ケースと、前記
    上部ケースに前記ディスク装着口を開閉するよう取り付
    けられたディスクカバーと、前記ピックアップ手段によ
    って読み取られた音声情報を出力する2個のスピーカ手
    段とを備えたディスク再生装置であって、前記スピーカ
    手段を個々に背面側から空間をもって覆うと共に前記上
    部ケースの前記スピーカ口内側に密着して取り付けるエ
    ンクロージャーとを有する事を特徴とするスピーカ内蔵
    ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記エンクロージャーは、2個のスピーカ
    を空間をもって納める2個の函部を一体的に形成した部
    材であることを特徴とする請求項1記載のスピーカ内蔵
    ディスク再生装置。
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