JP3031262B2 - 独立通信部品式ネットワーク管理システム - Google Patents

独立通信部品式ネットワーク管理システム

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JP3031262B2
JP3031262B2 JP8239737A JP23973796A JP3031262B2 JP 3031262 B2 JP3031262 B2 JP 3031262B2 JP 8239737 A JP8239737 A JP 8239737A JP 23973796 A JP23973796 A JP 23973796A JP 3031262 B2 JP3031262 B2 JP 3031262B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の構成部品間
で通信し合って全体として構成管理,障害管理等のネッ
トワーク管理を遂行するネットワーク管理システムに関
し、特に構成部品間の通信を各構成部品と独立な共通の
通信部品を通じて行うようにした独立通信部品式ネット
ワーク管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】地理的に分散して設置されるモデム等の
通信装置を管理対象としたネットワーク管理システムが
従来より提案されている(例えば1991年電子情報通
信学会春季全国大会論文集B−656,3−208「O
SI管理プラットフォームを用いたNMSの開発」
等)。
【0003】このようなネットワーク管理システムは、
ユーザインタフェースを管理するHMI(ヒューマン・
マシン・インタフェース)部品,HMI部品からの要求
等によりネットワーク管理処理を行う機能部品,実際に
管理対象を制御する専用通信部品,専用通信部品と機能
部品との間に介在して機能部品からの要求を専用通信部
品に伝達する等の処理を行うと共に管理情報の管理を行
うデータ管理部品といった幾つかの部品が、複数のホス
トに分散して配置されており、それらの部品のうち予め
定められた部品どうしが通信し合って、全体として構成
管理,障害管理等のネットワーク管理を遂行している。
【0004】図15に従来のネットワーク管理システム
の構成例を示す。この例のネットワーク管理システム
は、モデム等の通信装置107を管理対象としており、
キーボード,マウス,ディスプレイなどの入出力装置1
と、この入出力装置1からの入力や入出力装置1への出
力を制御するGNS(Graphical Netwo
rk Shell)等のHMI部品201と、通信装置
107と直接通信を行う専用通信部品106と、通信装
置107及び通信装置間の運用状態に関する情報を保持
する管理情報部6と、専用通信部品106および管理情
報部6と通信して通信装置107及び通信装置間の運用
状態に関する管理機能を提供するNRM(Networ
k Resource Manager)等のデータ管
理部品203と、HMI部品201からの指示に従って
データ管理部品203が提供する管理機能を利用してネ
ットワーク管理機能を実現しその結果をHMI部品20
1に返すマネージャプロセス等の機能部品202とを含
み、入出力装置1およびHMI部品201はホストH1
上に実装され、機能部品202,データ管理部品20
3,専用通信部品106および管理情報部6はホストH
2上に実装されている。
【0005】システムが起動されると、HMI部品20
1は予め規定されている手順に従って機能部品202と
の通信路を確立し、入出力装置1に通信装置107或い
は通信装置間の運用状態を監視、制御するための情報と
してネットワーク構成図やネットワーク障害情報などを
表示し、ネットワーク管理システム操作者からの管理操
作を入力可能な状態となる。他方、機能部品202はデ
ータ管理部品203との通信路を、HMI部品201と
機能部品202間とは異なる、やはり予め規定されてい
る手順に従って確立する。またデータ管理部品203
は、管理情報部6を利用可能な状態にして、機能部品2
02および専用通信部品106からの通信路確立要求を
受け付ける。更に専用通信部品106は、それぞれ別
に、予め規定されている手順に従って、通信装置107
やデータ管理部品203との通信路を確立し、通信装置
107からのネットワーク障害情報を受信してデータ管
理部品203へ送信可能な状態となる。
【0006】通信装置107あるいは通信装置間の運用
状態に異常が発生すると、通信装置107からネットワ
ーク障害情報が専用通信部品106に通知され、専用通
信部品106は受信したネットワーク障害情報をデータ
管理部品203が解釈できる情報に変換し、この変換し
たネットワーク障害情報をデータ管理部品203へ送信
する。
【0007】データ管理部品203は受信したネットワ
ーク障害情報の内容に応じて、管理情報部6の管理情報
の変更を行い、機能部品202へネットワーク障害情報
を送信する。このネットワーク障害情報を受信した機能
部品202は、受信したネットワーク障害情報の蓄積,
前後に受信した他の障害情報との依存関係の解析,ある
いはその障害によるネットワーク全体への影響の解析な
どを行い、ネットワーク障害情報を再構築して、HMI
部品201へ送信する。この再構築されたネットワーク
障害情報を受信したHMI部品201は、受信した情報
を入出力装置1への出力のために、受信した情報に含ま
れる個々のデータを出力可能な形式に変換し、あるいは
既に表示されている情報に対してどの位置に表示するか
を判断して、入出力装置1へ表示する。
【0008】一方、ネットワーク管理システム操作者か
らの管理操作は、入出力装置1から入力され、HMI部
品201で操作としてまとまった入力の単位毎に機能部
品202へ送信される。機能部品202では、受信した
情報に含まれる個々のデータの形式確認,表現形式の内
部形式への変換および操作内容の記録などを行って、デ
ータ管理部品203へ操作要求を送信する。操作要求を
受信したデータ管理部品203は、操作要求の内容が操
作を行おうとしている通信装置107に許されているこ
と、その通信装置107がその操作を受け付けることが
可能な状態であること、操作に必要となる各種パラメー
タが妥当な範囲に収まっていることなどを確認し、専用
通信部品106へ操作要求を送信する。専用通信部品1
06は、データ管理部品203から受信した操作要求を
通信装置107へ送信するデータ形式に変換して、通信
装置107へ送信する。
【0009】通信装置107での処理が完了すると、そ
の応答が専用通信部品106へ送信され、専用通信部品
106はその応答をデータ管理部品203が解釈できる
情報に変換して、データ管理部品203へ送信する。デ
ータ管理部品203は、受信した応答の内容に応じて、
管理情報部6の管理情報の変更を行い、機能部品202
へ応答を送信する。機能部品202は、受信した応答を
記録すると共に、応答内容に応じて必要な処理を行い、
HMI部品201へ応答を送信する。HMI部品201
では、応答の内容を入出力装置1に表示させる。
【0010】なお、図15ではHMI部品201,機能
部品202およびデータ管理部品203はそれぞれ1つ
だけ設けられているが、実際には、機能単位毎あるいは
使用目的別に複数実装される。そして、機能部品が複数
設けられる場合には機能部品間で通信し合う場合があ
り、データ管理部品が複数設けられる場合にはデータ管
理部品間で通信し合う場合がある。また、HMI部品2
01がデータ管理部品203と通信し合う場合もある。
更に、管理対象となる通信装置107は通常複数存在す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のネットワーク管
理システムは、上述したように、HMI部品,機能部品
およびデータ管理部品間で通信する場合、通信相手毎に
通信路を確立し、各通信相手毎に1対1の通信を行って
いる。この為、以下のような問題点があった。
【0012】一般に自ホスト上の部品との通信手順と他
ホスト上の部品との通信手順とは相違する。従って、図
15の機能部品202のように、通信相手となる部品が
複数あり、それらが別々のホストに存在する場合、通信
手順の異なる複数の通信機能を機能部品202に組み込
む必要がある。このため、部品の構成が複雑化し、複数
の通信手順による通信を実行するため部品の負荷も増大
する。
【0013】通信手順の異なる複数の通信機能が組み込
まれた部品の開発に際しては、その部品が通信する全て
の部品との通信に関わる様々な通信手順を理解し、それ
らを全て実装しなければならない為、部品開発の効率が
良くない。
【0014】構成部品間で1対1に通信路を確立して通
信するため、構成部品数が増えるとネットワーク管理シ
ステム内の各部品間に網状に通信路が張り巡らされるこ
とになり、実装構成が複雑化する。
【0015】そこで本発明の目的は、部品間の通信路を
集約し、システムの実装構成を簡素化することにある。
【0016】本発明の他の目的は、部品における通信手
順制御機能の開発に要する労力を軽減し、部品の開発を
効率化することにある。
【0017】本発明の別の目的は、通信相手となる複数
の部品が異なるホスト上に実装されている場合でも単一
の方法でそれら複数の部品との通信が行えるようにする
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、HMI部品,機能部品およびデータ管理
部品といった構成部品の論理識別名に対応してその構成
部品の実装位置を保持する実装位置辞書と、複数のホス
トにまたがって実装され、各ホストに実装されたHMI
部品,機能部品およびデータ管理部品といった構成部品
と通信路を確立し、宛先部品の論理識別名を含む送信要
求を構成部品から受けることにより、前記実装位置辞書
を参照して宛先部品の実装位置を認識し、送信要求され
たデータを宛先部品に伝達する通信部品とを備えてい
る。ここで、構成部品の論理識別名はシステムでユニー
クな名前であれば、どのような名前でも良い。また、通
信部品は、実装位置辞書の存在するホストに実装された
主通信部と、それ以外のホストに実装された従通信部
と、主通信部と従通信部とを接続する通信路とから構成
される。更に、通信部品は、実装位置辞書の一部の写し
を保持するキャッシュである実装位置辞書記憶部を備え
ることにより、実装位置の高速な検索を可能とする。
【0019】実装位置辞書に登録される実装位置として
は、HMI部品,機能部品およびデータ管理部品といっ
た構成部品が実装されているホストの識別子およびその
構成部品と通信部品との間に確立された通信路の識別子
が用いられ、これらは、システム起動時に、HMI部
品,機能部品およびデータ管理部品と通信路を確立した
ときに、通信部品が実装位置辞書に登録する。
【0020】他の構成部品と通信を行う構成部品は、宛
先部品の実装位置を意識する必要はなく、宛先部品の論
理識別名を送信データに付加した送信要求を通信部品に
出すことで通信が行える。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施の形態の例を示
すブロック図である。同図を参照すると、本例のネット
ワーク管理システムは、モデム等の通信装置107を管
理対象としており、キーボード,マウス,ディスプレイ
などの入出力装置1と、この入出力装置1からの入力や
入出力装置1への出力を制御するHMI部品2と、通信
装置および通信装置間の運用状態に関する情報を保持す
る管理情報部6と、専用通信部品106および管理情報
部6と通信して通信装置107および通信装置間の運用
状態に関する管理機能を提供するデータ管理部品5と、
HMI部品2からの指示に従ってデータ管理部品5が提
供する管理機能を利用してネットワーク管理機能を実現
しその結果をHMI部品2に返す機能部品3と、HMI
部品2と機能部品3とデータ管理部品5との間での部品
間通信を提供する通信部品4と、通信部品4が部品間の
通信を実現するために参照する各部品の実装位置を記録
した磁気ディスク等の実装位置辞書7と、通信装置10
7と直接通信を行う専用通信部品106とを含む。
【0024】ここで、HMI部品2,機能部品3あるい
はデータ管理部品5は、機能単位毎あるいは使用目的別
に複数実装される。HMI部品2がn個実装される場
合、n個のHMI部品2の各々が入出力装置1および通
信部品4に接続される。また、機能部品3がn個実装さ
れる場合、n個の機能部品3の各々が通信部品4に接続
される。更に、データ管理部品5がn個実装される場
合、n個のデータ管理部品5の各々が管理情報部6およ
び通信部品4に接続される。図1に付記した「n:1」
はこのことを示している。
【0025】このような複数個のHMI部品2,機能部
品3あるいはデータ管理部品5は複数のホストに分散し
て実装される。
【0026】HMI部品2は、他の部品から受信した情
報を入出力装置1への出力のために、受信した情報に含
まれる個々のデータを出力可能な形式に変換し、あるい
は、既に表示されている情報に対してどの位置に表示す
るかを判断して、入出力装置1へ表示する。また、入出
力装置1から入力される入力項目を、操作としてまとま
った単位にまとめて、その操作を処理する他の部品へ送
信する。
【0027】機能部品3は、他の部品から受信した情報
の記録を取り、要求に応じて、ネットワーク管理システ
ムとして行うべき機能を実行し、あるいは、その実行の
ために他の部品に処理を要求する。
【0028】データ管理部品5は、専用通信部品106
からの通知を受信し、あるいは、他の部品からの処理要
求により、管理情報部6の管理情報を操作したり、専用
通信部品106へ処理要求を送信する。
【0029】専用通信部品106は、通信装置107と
データ管理部品5との間でのプロトコル変換を行う。
【0030】通信部品4は、HMI部品2,機能部品3
およびデータ管理部品5の実装位置を実装位置辞書7に
記録して管理しており、各部品から他の部品に対する送
信要求を受けると、宛先部品の実装位置を実装位置辞書
7を参照して認識し、該当する部品へ要求された情報を
送信する。
【0031】図2はHMI部品2,機能部品3,データ
管理部品5間での通信の依存関係を示す図である。HM
I部品2は、機能部品3および場合によってはデータ管
理部品5と通信し、それらの機能を利用して、HMI部
品2の機能を実現する。機能部品3は、データ管理部品
5および場合によっては他の機能部品3と通信し、それ
らの機能を使用して、機能部品3の機能を実現する。デ
ータ管理部品5は、専用通信部品106および場合によ
っては他のデータ管理部品5と通信し、それらの機能を
利用して、データ管理部品5の機能を実現する。
【0032】図1において、システムが起動されると、
通信部品4と共にHMI部品2,機能部品3,データ管
理部品5および専用通信部品106が動作を開始し、通
信部品4を利用して通信を行うHMI部品2,機能部品
3およびデータ管理部品5は、自部品が動作しはじめた
ことを通信部品4へ通知する。この通知を受けた通信部
品4は、各部品と通信路を確立すると共に、各部品の実
装位置を各部品の論理識別名に対応させて実装位置辞書
7へ登録する。その後、或る部品A(HMI部品2,機
能部品3またはデータ管理部品5)が他の部品B(HM
I部品2,機能部品3またはデータ管理部品5)へ情報
を送信するために部品Bの論理識別名を含む送信要求を
通信部品4へ出すと、通信部品4は、実装位置辞書7か
ら部品Bの実装位置を取得し、部品Bへ要求された情報
を送信する。
【0033】次に本発明の第1の実施の形態の一実施例
を示して、より詳細に説明する。
【0034】図3を参照すると、第1の実施の形態の一
実施例では、ネットワーク管理システムは、ホストH1
とホストH2との2台のコンピュータから構成され、ホ
ストH1上に、入出力装置1と、構成管理機能専用のH
MI部品101と、障害管理機能専用のHMI部品10
2とが実装され、ホストH2上に、構成管理機能専用の
機能部品103と、障害管理機能専用の機能部品104
と、データ管理部品105と、管理情報部6と、専用通
信部品106と、実装位置辞書7とが実装されている。
そして、通信部品4はホストH1およびホストH2にま
たがって実装されている。
【0035】ここで、HMI部品(構成管理)101は
通信部品4を介して機能部品(構成管理)103と通信
を行い、HMI部品(障害管理)102は通信部品4を
介して機能部品(障害管理)104と通信を行い、機能
部品(構成管理)103は通信部品4を介してデータ管
理部品105と通信を行い、機能部品(障害管理)10
4は通信部品4を介してデータ管理部品105と通信を
行うものとする。
【0036】図4は通信部品4の構成例を示すブロック
図である。この例の通信部品4は、実装位置辞書7が設
けられているホストH2に実装された主通信部41と、
その他のホストH1に設けられた従通信部42と、主通
信部41と従通信部42とを接続する通信路43とから
構成されている。主通信部41と従通信部42とはシス
テム起動時に通信路43を確立し、この通信路43を通
じて種々の情報を送受信する。一般にホスト間における
通信においては、相手ホストの通信速度との相違を吸収
するためのデータのバッファリングや、正常に届かなか
った場合の再送や、通信路異常時の対処といった基本的
な機能が必要となるが、それら機能は主通信部41およ
び従通信部42に組み込まれており、通信部品4を使っ
て通信を行うHMI部品,機能部品,データ管理部品は
そのような機能を一切意識する必要がない。
【0037】システムが起動されると、通信部品4と、
HMI部品101,102と、機能部品103,104
と、データ管理部品105と、専用通信部品106とが
動作を開始し、専用通信部品106を除く部品、つまり
HMI部品101,102と機能部品103,104と
データ管理部品105とは、自部品が動作しはじめたこ
とを通信部品4へ通知する。すなわち、HMI部品10
1,102は自部品の論理識別名をともなって自部品が
動作しはじめたことを従通信部42に通知し、機能部品
103,104とデータ管理部品105は自部品の論理
識別名をともなって自部品が動作しはじめたことを主通
信部41に通知する。これらの通知を受けた通信部品4
の主通信部41および従通信部42は、各部品と通信路
を確立し、各部品の論理識別名に対応させて各部品の実
装位置を実装位置辞書7へ登録する。
【0038】図5は各部品から動作開始の通知があった
ときに通信部品4が行う処理の流れを示す。主通信部4
1は、機能部品103,104やデータ管理部品105
から通知があると、それらとの間に通信路P3,P4,
P5を確立し(S1)、それらの部品の論理識別名と実
装位置との組を実装位置辞書7に登録する(S2)。他
方、従通信部41では、HMI部品101,102から
通知があると、それらとの間に通信路P1,P2を確立
し(S1)、それらの部品の論理識別名と実装位置との
組を通信路43を通じて主通信部41に送り、主通信部
41がこれらを実装位置辞書7に登録する(S2)。
【0039】図6は実装位置辞書7に登録された内容の
説明図であり、HMI部品(構成管理)101,HMI
部品(障害管理)102,機能部品(構成管理)10
3,機能部品(障害管理)104,データ管理部品10
5の各論理識別名に対応して、それらの実装位置が登録
されている。ここで、実装位置は、各部品が実装されて
いるホストを特定する識別子と、その部品との間に確立
された通信路を特定する識別子とで構成されている。
【0040】なお、専用通信部品106は、従来と同様
に、それぞれ別に、予め規定されている手順に従って、
通信装置107やデータ管理部品105との通信路を確
立し、通信装置107からのネットワーク障害情報を受
信してデータ管理部品105へ送信可能な状態となる。
【0041】さて、その後、通信装置107あるいは通
信装置間の運用状態に異常が発生すると、通信装置10
7からネットワーク障害情報が専用通信部品106に通
知され、専用通信部品106は受信したネットワーク障
害情報をデータ管理部品105が解釈できる情報に変換
してデータ管理部品105へ送信する。
【0042】データ管理部品105は、通知された情報
の内容に応じて、管理情報部6の管理情報の変更を行
い、ネットワーク障害情報を通信部品4を通じて機能部
品(障害管理)104へ送信するために、通信路P5を
通じて送信要求を通信部品4の主通信部41に出す。
【0043】図7は通信部品4に対して送出する送信要
求のフォーマット例を示す。同図に示すように、送信要
求は、宛先部品の論理識別名aを送信データbに付加し
た形式を有している。
【0044】従ってデータ管理部品105はネットワー
ク障害情報を通信部品4を通じて機能部品(障害管理)
104へ送信する場合、送信データであるネットワーク
障害情報に宛先である機能部品(障害管理)104の論
理識別名を付加した送信要求を通信部品4の主通信部4
1に送出する。
【0045】通信部品4の主通信部41は、自ホストに
実装された部品から送信要求を受けると図8に示す処理
を実行する(なお、従通信部42から送信要求が転送さ
れてきた場合も主通信部41は図8に示す処理を実行す
る)。先ず、送信要求中に含まれる宛先部品である機能
部品(障害管理)104の論理識別名aをキーにして実
装位置辞書7を検索し、図6に示す「ホストH2の識別
子,通信路P4の識別子」を取得する(S11)。次
に、この取得した実装位置に含まれるホスト識別子が自
ホストか否かを判別する(S12)。今の場合、自ホス
トの識別子であるので、送信要求に含まれる送信データ
bを、その実装位置に含まれる通信路P4の識別子に従
って、通信路P4を通じて宛先部品である機能部品(障
害管理)104に送信する(S13)。
【0046】ネットワーク障害情報を受信した機能部品
(障害管理)104は、受信情報の蓄積,前後に受信し
た他の通知との依存関係の解析あるいはその通知による
ネットワーク全体への影響の解析などを行い、ネットワ
ーク障害情報を再構築して、図7に示したフォーマット
の送信要求により、ネットワーク障害情報をHMI部品
(障害管理)102へ送信することを通信部品4の主通
信部41へ要求する。
【0047】通信部品4の主通信部41は、送信要求に
含まれる宛先部品であるHMI部品(障害管理)102
の論理識別名aをキーにして実装位置辞書7を検索し、
HMI部品(障害管理)102の実装位置として図6の
「ホストH1の識別子,通信路P2の識別子」を取得し
(図8のS11)、HMI部品(障害管理)102が自
ホストH2でなくホストH1に実装されていることを知
り(S12でNO)、送信要求中の送信データbを、実
装位置の通信路P2の識別子と共に、実装位置のホスト
H2の従通信部42に通信路43を介して送出する(S
14)。
【0048】従通信部42は、主通信部41からこれら
の情報を受信すると、図9に示すように、通知された識
別子の通信路P2を通じて、宛先部品に対して、通知さ
れた送信データbを送出する(S21)。これにより、
機能部品(障害管理)104から送出されたネットワー
ク障害情報がHMI部品(障害管理)102に伝達され
る。
【0049】ネットワーク障害情報を受信したHMI部
品(障害管理)102は、受信した情報を入出力装置1
への出力のために、受信した情報に含まれる個々のデー
タを出力可能な形式に変換し、あるいは、既に表示され
ている情報に対してどの位置に表示するかを判断して、
入出力装置1へ表示する。
【0050】一方、ネットワーク管理システム操作者か
らのネットワーク構成管理操作は、入出力装置1から入
力され、HMI部品(構成管理)101で操作としてま
とまった入力の単位毎に、それらを図7の送信データb
に設定し、宛先部品の論理識別名aに機能部品(構成管
理)103の論理識別名を設定した送信要求を通信路P
1を介して通信部品4の従通信部42に出す。
【0051】通信部品4の従通信部42は、自ホストの
部品から送信要求があると、図10に示すように、受信
した送信要求を通信路43を通じて主通信部41に送る
(S31)。主通信部41は従通信部42から送信要求
が転送されてくると、図8の処理を開始し、機能部品
(構成管理)103の実装位置として図6の「ホストH
2の識別子,通信路P3の識別子」を取得し(S1
1)、機能部品(構成管理)103が自ホストにあるこ
とから、通信路P3を通じて機能部品(構成管理)10
3に対し、送信要求中の送信データbを伝達する(S1
3)。
【0052】機能部品(構成管理)103では、個々の
入力内容の形式確認,表現形式の内部形式への変換およ
び操作内容の記録などを行い、必要な情報を図7の送信
データbに設定し、データ管理部品105の論理識別名
を宛先部品の論理識別名aに設定した送信要求を通信部
品4の主通信部41に対して出す。
【0053】通信部品4の主通信部41は、データ管理
部品105の実装位置を実装位置辞書7から求め(S1
1)、データ管理部品105が自ホストであるホストH
2にあることを知り、通信路P5を通じて送信要求中の
送信データbをデータ管理部品105へ送信する(S1
3)。
【0054】操作要求を受信したデータ管理部品105
は、操作要求の内容が、操作を行おうとしている通信装
置に許されていること、その通信装置がその操作を受け
付けることが可能な状態であること、操作に必要となる
各種パラメータが妥当な範囲に収まっていることなどを
確認し、専用通信部品106へ操作要求を送信する。
【0055】専用通信部品106は、データ管理部品1
05から受信した操作要求を通信装置107へ送信する
データ形式に変換して、通信装置107へ送信する。
【0056】通信装置107での処理が完了すると、そ
の応答が専用通信部品106へ送信され、専用通信部品
106はその応答をデータ管理部品105が解釈できる
情報に変換して、データ管理部品105へ送信する。
【0057】データ管理部品105は、受信した応答の
内容に応じて、管理情報部6の管理情報の変更を行い、
通信部品4の主通信部41に対して、図7の送信データ
bに応答の内容を設定し、宛先部品の論理識別名aに機
能部品(構成管理)103の論理識別名を設定した送信
要求を出す。
【0058】通信部品4の主通信部41は、宛先部品で
ある機能部品(構成管理)103の実装位置を実装位置
辞書7から求め(S11)、機能部品(構成管理)10
3が自ホストであるホストH2にあることを知り、通信
路P3を通じて機能部品(構成管理)103へ送信要求
中の送信データbを伝達する(S13)。
【0059】機能部品(構成管理)103は、この受信
した応答を記録するとともに、応答内容に応じて関連す
る処理を行い、通信部品4の主通信部41に対して、図
7の送信データbに応答の内容を設定し、宛先部品の論
理識別名aにHMI部品(構成管理)101の論理識別
名を設定した送信要求を出す。
【0060】通信部品4の主通信部41は、宛先部品で
あるHMI部品(構成管理)101の実装位置を実装位
置辞書7から求め(S11)、HMI部品(構成管理)
101が自ホストに実装されておらず、別のホストH1
にあることを知り、ホストH1の従通信部42に通信路
43を通じて、送信要求中の送信データbを、実装位置
の通信路P1の識別子と共に送信する(S14)。従通
信部42はこれらを受信すると、通信路P1を通じて、
受信した送信データbをHMI部品(構成管理)101
へ送信する(S21)。HMI部品(構成管理)101
では、応答の内容を入出力装置1に表示させる。
【0061】次に本発明の第2の実施の形態の例につい
て説明する。
【0062】図11を参照すると、本発明の第2の実施
の形態のネットワーク管理システムは、通信部品4’が
実装位置辞書記憶部8を有する点で図1の第1の実施の
形態のネットワーク管理システムと異なっている。
【0063】実装位置辞書記憶部8は、実装位置辞書7
が保持する情報の一部を通信部品4’の内部に保持する
ためのメモリであり、キャッシュとしての機能を持つ。
通信部品4’は、各部品からの通信要求を受け付け、そ
の宛先部品の実装位置を検索する際、まず実装位置辞書
記憶部8から宛先部品の実装位置を検索し、見つからな
い場合には、実装位置辞書7を検索する。新たに実装位
置辞書7から検索された部品の実装位置は実装位置辞書
記憶部8へ登録する。実装位置辞書記憶部8に新たな実
装位置を登録するための空き容量が存在しない場合に
は、次の2つの方法の何れかを用いて、実装位置辞書記
憶部8から既登録情報を削除し、空いた領域へ新たな部
品の実装位置を登録する。
【0064】第一の方法;実装位置辞書記憶部8に登録
されている部品の実装位置のうち、登録された時刻が最
も古い情報を削除する。 第二の方法;実装位置辞書記憶部8に登録されている部
品の実装位置のうち、最後に参照された時刻が最も古い
情報を削除する。 なお、登録された時刻が最も古い情報や最後に参照され
た時刻が最も古い情報を判断するための方法としては、
実装位置の登録時や参照時に現在時刻を合わせて登録し
ておく方法がある。
【0065】これら2つの方法のうち何れを採用するか
はネットワーク管理システムの特性により決定する。す
なわち、特定の部品への送信要求の回数に偏りが大きい
場合には第二の方法を採用し、何れの部品への送信要求
の回数もおおむね等しい場合には第一の方法を採用する
方が、実装位置辞書7から実装位置辞書記憶部8への部
品の実装位置の登録およびその削除の回数を削減でき効
率的である。
【0066】このように構成された本例のネットワーク
管理システムにおいては、システムが起動されると、通
信部品4’と共にHMI部品2,機能部品3,データ管
理部品5および専用通信部品106が動作を開始し、通
信部品4’を利用して通信を行うHMI部品2,機能部
品3およびデータ管理部品5は、自部品が動作しはじめ
たことを通信部品4’へ通知する。この通知を受けた通
信部品4’は、各部品と通信路を確立すると共に、各部
品の実装位置を各部品の論理識別名に対応させて実装位
置辞書7へ登録する。その後、或る部品A(HMI部品
2,機能部品3またはデータ管理部品5)が他の部品B
(HMI部品2,機能部品3またはデータ管理部品5)
へ情報を送信するために部品Bの論理識別名を含む送信
要求を通信部品4’へ出すと、通信部品4’は、まず実
装位置辞書記憶部8から部品Bの実装位置を検索し、部
品Bの実装位置が見つからなければ実装位置辞書7から
部品Bの実装位置を取得して実装位置辞書記憶部8へ部
品Bの実装位置を登録し、部品Bへ要求された情報を送
信する。部品Bの実装位置を実装位置辞書記憶部8ヘ登
録する際、実装位置辞書記憶部8に空き領域がなけれ
ば、先に述べた2つの方法の何れかを用いて実装位置辞
書記憶部8から既登録情報を削除し、新たに空いた領域
に部品Bの実装位置を登録する。
【0067】次に本発明の第2の実施の形態の一実施例
を示して、より詳細に説明する。
【0068】図12を参照すると、第2の実施の形態の
一実施例のネットワーク管理システムは、通信部品4’
が実装位置辞書記憶部8を有する点で図3の第1の実施
の形態の実施例のネットワーク管理システムと異なって
いる。
【0069】図13は通信部品4’の構成例を示すブロ
ック図である。この例の通信部品4’は、実装位置辞書
7が設けられているホストH2に実装された主通信部4
1’と、その他のホストH1に設けられた従通信部42
と、主通信部41’と従通信部42とを接続する通信路
43とから構成されている。また、主通信部41’には
実装位置辞書記憶部8が接続されている。主通信部4
1’と従通信部42とはシステム起動時に通信路43を
確立し、この通信路43を通じて種々の情報を送受信す
る。一般にホスト間における通信においては、相手ホス
トの通信速度との相違を吸収するためのデータのバッフ
ァリングや、正常に届かなかった場合の再送や、通信路
異常時の対処といった基本的な機能が必要となるが、そ
れら機能は主通信部41’および従通信部42に組み込
まれており、通信部品4’を使って通信を行うHMI部
品,機能部品,データ管理部品はそのような機能を一切
意識する必要がない。
【0070】システムが起動されると、通信部品4’が
動作を開始し、通信部品4’の主通信部41’は実装位
置辞書記憶部8を初期化する。ここで、説明の便宜上、
実装位置辞書記憶部8に登録できる実装位置の最大数は
3とし、初期化によって全ての情報が削除されるものと
する。また、空き容量がない場合に既登録情報を削除す
る方法として前述した第1の方法を採用するものとす
る。
【0071】HMI部品101,102と、機能部品1
03,104と、データ管理部品105と、専用通信部
品106もシステムが起動すると動作を開始し、専用通
信部品106を除く部品、つまりHMI部品101,1
02と機能部品103,104とデータ管理部品105
とは、自部品が動作しはじめたことを通信部品4’へ通
知する。すなわち、HMI部品101,102は自部品
の論理識別名をともなって自部品が動作しはじめたこと
を従通信部42に通知し、機能部品103,104とデ
ータ管理部品105は自部品の論理識別名をともなって
自部品が動作しはじめたことを主通信部41’に通知す
る。これらの通知を受けた通信部品4の主通信部41’
および従通信部42は、各部品と通信路を確立し、第1
の実施の形態の実施例において説明したと同様の方法
で、各部品の論理識別名に対応させて各部品の実装位置
を図6に示したように実装位置辞書7へ登録する。
【0072】さて、その後、通信装置107あるいは通
信装置間の運用状態に異常が発生すると、通信装置10
7からネットワーク障害情報が専用通信部品106に通
知され、専用通信部品106は受信したネットワーク障
害情報をデータ管理部品105が解釈できる情報に変換
してデータ管理部品105へ送信する。
【0073】データ管理部品105は、通知された情報
の内容に応じて、管理情報部6の管理情報の変更を行
い、ネットワーク障害情報を通信部品4を通じて機能部
品(障害管理)104へ送信するために、通信路P5を
通じて第7図に示した形式の送信要求を通信部品4の主
通信部41’に出す。このとき送信要求中の宛先部品の
論理識別名aには機能部品(障害管理)104の論理識
別名が、送信データbにはネットワーク障害情報が設定
される。
【0074】通信部品4の主通信部41’は、自ホスト
に実装された部品から送信要求を受けると図14に示す
処理を実行する(なお、従通信部42から送信要求が転
送されてきた場合も主通信部41’は図14に示す処理
を実行する)。先ず、送信要求中に含まれる宛先部品の
論理識別名aをキーにして実装位置辞書記憶部8を検索
する(S41)。今の場合、実装位置辞書記憶部8には
1つも実装位置が記憶されていない初期状態なので、検
索は失敗する(S42でNO)。そこで、主通信部4
1’は、宛先部品の論理識別名aをキーにして実装位置
辞書7を検索して図6に示す「ホストH2の識別子,通
信路P4の識別子」を取得する(S43)。そして、実
装位置辞書記憶部8に空きがあるか否かを調べ(S4
4)、今の場合、3つの空きがあるので、宛先部品の論
理識別名と上記取得した実装位置との組を実装位置辞書
記憶部8に登録する(S46)。次に、上記取得した実
装位置に含まれるホスト識別子が自ホストH2か否かを
判別する(S47)。今の場合、自ホストの識別子であ
るので、送信要求に含まれる送信データbを、その実装
位置に含まれる通信路P4の識別子に従って、通信路P
4を通じて宛先部品である機能部品(障害管理)104
に送信する(S48)。
【0075】通信部品4’からネットワーク障害情報を
受信した機能部品(障害管理)104は、受信情報の蓄
積,前後に受信した他の通知との依存関係の解析あるい
はその通知によるネットワーク全体への影響の解析など
を行い、ネットワーク障害情報を再構築して、図7に示
したフォーマットの送信要求により、ネットワーク障害
情報をHMI部品(障害管理)102へ送信することを
通信部品4’の主通信部41’へ要求する。
【0076】通信部品4’の主通信部41’は、送信要
求に含まれる宛先部品であるHMI部品(障害管理)1
02の論理識別名aをキーにして実装位置辞書記憶部8
を検索するが、見つからないので実装位置辞書7から図
6の「ホストH1の識別子,通信路P2の識別子」を取
得し(S43)、HMI部品(障害管理)102の論理
識別名と上記取得した実装位置との組を実装位置辞書記
憶部8の空き領域に登録する(S46)。そして、HM
I部品(障害管理)102が自ホストH2でなくホスト
H1に実装されていることを知り(S47でNO)、送
信要求中の送信データbを、実装位置の通信路P2の識
別子と共に、実装位置のホストH2の従通信部42に通
信路43を介して送出する(S49)。
【0077】従通信部42は、主通信部41からこれら
の情報を受信すると、図9に示したように、通知された
識別子の通信路P2を通じて、宛先部品に対して、送信
データbを送出する(S21)。これにより、機能部品
(障害管理)104から送出されたネットワーク障害情
報がHMI(障害管理)102に伝達される。
【0078】ネットワーク障害情報を受信したHMI部
品(障害管理)102は、受信した情報を入出力装置1
への出力のために、受信した情報に含まれる個々のデー
タを出力可能な形式に変換し、あるいは、既に表示され
ている情報に対してどの位置に表示するかを判断して、
入出力装置1へ表示する。
【0079】一方、ネットワーク管理システム操作者か
らのネットワーク構成管理操作は、入出力装置1から入
力され、HMI部品(構成管理)101で操作としてま
とまった入力の単位毎に、それらを図7の送信データb
に設定し、宛先部品の論理識別名aに機能部品(構成管
理)103の論理識別名を設定した送信要求を、通信路
P1を介して接続された通信部品4の従通信部42に出
す。
【0080】通信部品4の従通信部42は、自ホストの
部品から送信要求があると、図10に示したように、受
信した送信要求を通信路43を通じて主通信部41’に
送る(S31)。主通信部41’は従通信部42から送
信要求が転送されてくると、図14の処理を開始し、宛
先部品である機能部品(構成管理)103の論理識別名
をキーとして実装位置辞書記憶部8を検索するが(S4
1)、見つからないので実装位置辞書7から実装位置と
して図6の「ホストH2の識別子,通信路P3の識別
子」を取得し(S43)、機能部品(構成管理)103
の論理識別名と上記取得した実装位置との組を実装位置
辞書記憶部8の空き領域に登録する(S46)。この時
点で、実装位置辞書記憶部8には3つの実装位置が登録
されたことになり、満杯となる。次に、主通信部41’
は、機能部品(構成管理)103が自ホストにあること
を知り(S47でYES)、通信路P3を通じて機能部
品(構成管理)103に対し、送信要求中の送信データ
bを伝達する(S48)。
【0081】機能部品(構成管理)103では、個々の
入力内容の形式確認,表現形式の内部形式への変換およ
び操作内容の記録などを行い、必要な情報を送信データ
bに設定し、宛先部品の論理識別名aにデータ管理部品
105の論理識別名を設定した送信要求を、通信部品
4’の主通信部41’に出す。
【0082】通信部品4’の主通信部41’は、データ
管理部品105の実装位置を実装位置辞書記憶部8から
検索するが、見つからないので実装位置辞書7から取得
する(S43)。そして、この取得した実装位置を実装
位置辞書記憶部8に登録しようとするが、実装位置辞書
記憶部8には既に3つの既登録情報があり、空き領域が
ないので、一番最初に登録された機能部品(障害管理)
104の実装位置情報を削除して空き領域を作り(S4
5)、そこに、データ管理部品105の論理識別名と上
記取得した実装位置との組を登録する(S46)。そし
て、データ管理部品105が自ホストであるホストH2
にあることを知り、通信路P5を通じて送信要求中の送
信データbをデータ管理部品105へ送信する(S4
8)。
【0083】操作要求を受信したデータ管理部品105
は、操作要求の内容が、操作を行おうとしている通信装
置に許されていること、その通信装置がその操作を受け
付けることが可能な状態であること、操作に必要となる
各種パラメータが妥当な範囲に収まっていることなどを
確認し、専用通信部品106へ操作要求を送信する。
【0084】専用通信部品106は、データ管理部品1
05から受信した操作要求を通信装置107へ送信する
データ形式に変換して、通信装置107へ送信する。
【0085】通信装置107での処理が完了すると、そ
の応答が専用通信部品106へ送信され、専用通信部品
106はその応答をデータ管理部品105が解釈できる
情報に変換して、データ管理部品105へ送信する。
【0086】データ管理部品105は、受信した応答の
内容に応じて、管理情報部6の管理情報の変更を行い、
通信部品4’の主通信部41’に対して、宛先部品の論
理識別名aに機能部品(構成管理)103の論理識別名
を、送信データbに応答の内容を設定した送信要求を送
出する。
【0087】通信部品4’の主通信部41’は、宛先部
品である機能部品(構成管理)103の論理識別名aを
キーにして実装位置辞書記憶部8を検索する(S4
1)。今の場合、実装位置辞書記憶部8には機能部品
(構成管理)103の実装位置が登録されているので、
検索成功となる。次に、主通信部41’は、機能部品
(構成管理)103が自ホストであるホストH2にある
ことを知り、通信路P3を通じて機能部品(構成管理)
103へ送信要求中の送信データbを送信する(S4
8)。
【0088】機能部品(構成管理)103は、受信した
応答を記録するとともに、応答内容に応じて関連する処
理を行い、通信部品4’の主通信部41’に対して、宛
先部品の論理識別名aにHMI部品(構成管理)101
の論理識別名を、送信データbに応答内容を設定した送
信要求を出す。
【0089】通信部品4’の主通信部41’は、宛先部
品であるHMI部品(構成管理)101の実装位置を実
装位置辞書記憶部8から検索するが、見つからないの
で、実装位置辞書7から求める(S41)。そして、こ
の取得した実装位置を実装位置辞書記憶部8に登録しよ
うとするが、実装位置辞書記憶部8には既に3つの実装
位置が登録されており空き領域がないので、そのうち最
も古く登録されたHMI部品(障害管理)102の実装
位置を削除して空き領域を作り(S45)、そこに、H
MI部品(構成管理)101の論理識別名と上記取得し
た実装位置との組を登録する(S46)。そして、宛先
部品であるHMI部品(構成管理)101が自ホストH
2に実装されておらず、別のホストH1にあることを知
り、ホストH1の従通信部42に通信路43を通じて、
送信要求中の送信データbを、実装位置の通信路P1の
識別子と共に送信する。従通信部42はこれらを受信す
ると、通信路P1を通じて、受信した送信データbをH
MI部品(構成管理)101へ送信する(図9のS2
1)。HMI部品(構成管理)101では、応答の内容
を入出力装置1に表示させる。
【0090】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は以上の実施例にのみ限定されず、その他各種の
付加変更が可能である。例えば、前述した実施例では2
つのホストH1,H2に構成部品が分散されているネッ
トワーク管理システムを例にしたが、3つ以上のホスト
に構成部品が分散されているネットワーク管理システム
に対しても適用可能である。また、通信部品の一部を構
成する従通信部42は、自ホストの構成部品から送信要
求を受けたとき、主通信部に一旦転送するようにした
が、以下のようにすることも可能である。即ち、従通信
部は受信した送信要求中の宛先部品の論理識別名aを指
定してその宛先部品の実装位置を主通信部に問い合わ
せ、主通信部は実装位置を回答する。回答を受けた従通
信部は、実装先が自ホストであれば自ら送信データをそ
の宛先に送信し、自ホスト以外のホストであれば、その
ホストの通信部(主または従)に対して送信データと実
装位置とを送信して処理を依頼し、依頼されたホストの
通信部(主または従)が宛先部品に対して送信データを
送信する。なお、この場合、3つ以上のホストからなる
システムでは2つ以上の従通信部が存在するため、従通
信部間も通信路で接続する必要がある。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。
【0092】従来のように通信を行う部品間で1対1に
通信路を確立するのではなく、各構成部品が通信部品と
通信路を確立し、この通信部品を仲立ちとして他の構成
部品と通信するので、従来のように各部品が網状に通信
路を張り巡らせて通信を行う必要がなくなり、通信部品
を核として放射状接続により通信が可能となるため、シ
ステムの実装構成が簡素化される。
【0093】他の部品と通信を行う部品は、通信部品に
対して宛先部品の論理識別名を含む送信要求を出すだけ
で良く、宛先部品へのデータの伝達は全て通信部品が行
うため、通信を行う部品における通信手順制御機能の開
発に要する労力が軽減し、部品開発の効率が良くなる。
【0094】他の部品と通信を行う部品は、宛先部品が
自ホストにあるのか、他ホストにあるのか、その実装位
置を意識する必要がなく、送信要求を通信部品に出すと
いう単一の方法で任意の部品との通信が可能となる。
【0095】部品の機能追加等にともなって新たな部品
との通信が必要となる場合、従来はその新たな部品と1
対1通信するための通信機能の追加も必要であったが、
本発明では任意の部品と単一の方法で通信できるため、
新たな通信機能の追加が不要となる。
【0096】キャッシュとしての実装位置辞書記憶部を
備える構成によれば、通信部品における実装位置の検索
を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の例を示すブロック
図である。
【図2】HMI部品,機能部品,データ管理部品間での
通信の依存関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の一実施例のブロッ
ク図である。
【図4】第1の実施の形態の一実施例における通信部品
の構成例を示すブロック図である。
【図5】各部品から動作開始の通知があったときに通信
部品が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】実装位置辞書に登録されている内容の説明図で
ある。
【図7】通信部品に対して送出する送信要求のフォーマ
ット例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態の一実施例における通信部品
の主通信部が送信要求を受けたときに行う処理例を示す
フローチャートである。
【図9】第1の実施の形態の一実施例における通信部品
の従通信部が主通信部から通知を受けたときに行う処理
例を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態の一実施例における通信部
品の従通信部が送信要求を受けたときに行う処理例を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態の例を示すブロッ
ク図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の一実施例のブロ
ック図である。
【図13】第2の実施の形態の一実施例における通信部
品の構成例を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態の一実施例における通信部
品の主通信部が送信要求を受けたときに行う処理例を示
すフローチャートである。
【図15】従来のネットワーク管理システムのブロック
図である。
【符号の説明】 1…入出力装置 2…HMI部品 3…機能部品 4,4’…通信部品 5…データ管理部品 6…管理情報部 7…実装位置辞書 8…実装位置辞書記憶部 106…専用通信部品 107…通信装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−102434(JP,A) 特開 平6−131217(JP,A) 特開 平3−18153(JP,A) 特開 平6−348631(JP,A) 特開 平6−161970(JP,A) 特開 平7−231351(JP,A) 特開 平5−3511(JP,A) 特開 平4−213938(JP,A) 特開 平5−300165(JP,A) 1996年電子情報通信学会総合大会、通 信2、B−899 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/24 G06F 13/00 355 H04L 12/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力装置からの入力及び入出力装置へ
    の出力を制御するHMI部品,管理対象となる通信装置
    と直接通信する専用通信部品,通信装置及び通信装置間
    の運用状態に関する情報を保持する管理情報部,専用通
    信部品および管理情報部と通信して通信装置及び通信装
    置間の運用状態に関する管理機能を提供するデータ管理
    部品,HMI部品からの指示に従ってデータ管理部品が
    提供する管理機能を使用してネットワーク管理機能を実
    現しその結果をHMI部品に返す機能部品を構成部品と
    して含み、これら構成部品が複数のホスト上に分散して
    実装され、予め定められた構成部品間で通信し合って全
    体として構成管理,障害管理等のネットワーク管理を遂
    行するネットワーク管理システムにおいて、 HMI部品,機能部品およびデータ管理部品の論理識別
    名に対応してそれらの部品の実装位置を保持する実装位
    置辞書と、 複数のホストにまたがって実装され、各ホストに実装さ
    れたHMI部品,機能部品およびデータ管理部品と通信
    路を確立し、宛先部品の論理識別名を含む送信要求をH
    MI部品,機能部品およびデータ管理部品から受けるこ
    とにより、前記実装位置辞書を参照して宛先部品の実装
    位置を認識し、送信要求されたデータを宛先部品に伝達
    する通信部品とを備え、且つ、 通信部品は、実装位置辞書の一部の写しを保持するキャ
    ッシュである実装位置辞書記憶部を備える ことを特徴と
    する独立通信部品式ネットワーク管理システム。
  2. 【請求項2】 入出力装置からの入力及び入出力装置へ
    の出力を制御するHMI部品,管理対象となる通信装置
    と直接通信する専用通信部品,通信装置及び通信装置間
    の運用状態に関する情報を保持する管理情報部,専用通
    信部品および管理情報部と通信して通信装置及び通信装
    置間の運用状態に関する管理機能を提供するデータ管理
    部品,HMI部品からの指示に従ってデータ管理部品が
    提供する管理機能を使用してネットワーク管理機能を実
    現しその結果をHMI部品に返す機能部品を構成部品と
    して含み、これら構成部品が複数のホスト上に分散して
    実装され、予め定められた構成部品間で通信し合って全
    体として構成管理,障害管理等のネットワーク管理を遂
    行するネットワーク管理システムにおいて、 HMI部品,機能部品およびデータ管理部品の論理識別
    名に対応してそれらの部品の実装位置を保持する実装位
    置辞書と、 複数のホストにまたがって実装され、各ホストに実装さ
    れたHMI部品,機能部品およびデータ管理部品と通信
    路を確立し、宛先部品の論理識別名を含む送信要求をH
    MI部品,機能部品およびデータ管理部品から受けるこ
    とにより、前記実装位置辞書を参照して宛先部品の実装
    位置を認識し、送信要求されたデータを宛先部品に伝達
    する通信部品とを備え、且つ、 通信部品は、実装位置辞書の存在するホストに実装され
    た主通信部と、それ以外のホストに実装された従通信部
    と、主通信部と従通信部とを接続する通信路とを含むこ
    とを特徴とする独立通信部品式ネットワーク管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 入出力装置からの入力及び入出力装置へ
    の出力を制御するHMI部品,管理対象となる通信装置
    と直接通信する専用通信部品,通信装置及び通信装置間
    の運用状態に関する情報を保持する管理情報部,専用通
    信部品および管理情報部と通信して通信装置及び通信装
    置間の運用状態に関する管理機能を提供するデータ管理
    部品,HMI部品からの指示に従ってデータ管理部品が
    提供する管理機能を使用してネットワーク管理機能を実
    現しその結果をHMI部品に返す機能部品を構成部品と
    して含み、これら構成部品が複数のホスト上に分散して
    実装され、予め定められた構成部品間で通信し合って全
    体として構成管理,障害管理等のネットワーク管理を遂
    行するネットワーク管理システムにおいて、 HMI部品,機能部品およびデータ管理部品の論理識別
    名に対応してそれらの部品の実装位置を保持する実装位
    置辞書と、 複数のホストにまたがって実装され、各ホストに実装さ
    れたHMI部品,機能部品およびデータ管理部品と通信
    路を確立し、宛先部品の論理識別名を含む送信要求をH
    MI部品,機能部品およびデータ管理部品から受けるこ
    とにより、前記実装位置辞書を参照して宛先部品の実装
    位置を認識し、送信要求されたデータを宛先部品に伝達
    する通信部品とを備え、且つ、 通信部品は、実装位置辞書の一部の写しを保持するキャ
    ッシュである実装位置辞書記憶部を備えるとともに、実
    装位置辞書の存在するホストに実装された主通信部と、
    それ以外のホストに実装された従通信部と、主通信部と
    従通信部とを接 続する通信路とを含むことを特徴とする
    独立通信部品式ネットワーク管理システム。
  4. 【請求項4】 通信部品は、システム起動時に、HMI
    部品,機能部品およびデータ管理部品と通信路を確立し
    たときに、HMI部品,機能部品およびデータ管理部品
    が実装されているホストの識別子および確立した通信路
    の識別子を実装位置として実装位置辞書に登録する手段
    を備えることを特徴とする請求項1,2または3記載の
    独立通信部品式ネットワーク管理システム。
  5. 【請求項5】 HMI部品,機能部品およびデータ管理
    部品は、宛先部品の論理識別名を送信データに付加した
    送信要求を送出する構成を有することを特徴とする請求
    1,2,3または4記載の独立通信部品式ネットワーク
    管理システム。
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1996年電子情報通信学会総合大会、通信2、B−899

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