JP3031015B2 - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

Info

Publication number
JP3031015B2
JP3031015B2 JP3333738A JP33373891A JP3031015B2 JP 3031015 B2 JP3031015 B2 JP 3031015B2 JP 3333738 A JP3333738 A JP 3333738A JP 33373891 A JP33373891 A JP 33373891A JP 3031015 B2 JP3031015 B2 JP 3031015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
rectifying element
rectifier
current
center tap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3333738A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05168239A (ja
Inventor
逸生 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP3333738A priority Critical patent/JP3031015B2/ja
Publication of JPH05168239A publication Critical patent/JPH05168239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031015B2 publication Critical patent/JP3031015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミ表面処理や電
解などに必要な低電圧大電流の直流を得るための直流電
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は直流電源装置の回路図である。こ
の図において、50Hz又は60Hzの商用周波の三相電源
1から得られる三相交流電力を整流器2で整流して直流
電力を得、この直流電力をインバータ3で数kHzの高周
波交流に変換した上で整流器用変圧器4で所定の低電圧
に降圧して整流器5で整流することによって低電圧大電
流の直流電力が得られ、直流リード53,54によって
図示しない負荷に供給される。インバータ3は図示しな
い制御回路が出力する制御パルスによって4つのパワト
ランジスタ32のオン、オフを制御して正負が交互に入
れ代わる高周波の交流を得るものなので、負荷直流電圧
又は電流を高速度かつ高精度に制御することが可能であ
るという特長を持っている。
【0003】整流器用変圧器4は一次巻線41及び直流
リード54が引き出されるセンタタップを境にして図の
上下の2つの巻線44,43に分けられた二次巻線42
からなる巻線40と鉄心45とからなっていて、二次巻
線44,43のセンタタップとは反対側の端子に整流器
5の整流素子部51,52のアノード側が接続されこれ
ら整流素子部51,52のカソード側が直流リード53
に接続されている。したがって、リードの極性は直流リ
ード53が正極、直流リード54が負極になる。
【0004】二次巻線42の誘起電圧が図の上側が正の
ときには整流素子部51がオン、整流素子部52がオフ
の状態になり、反対に上側が負のときには整流素子部5
1はオフ、整流素子部52はオンの状態になり、このよ
うな状態が交互に入れ代わる。また、一方の整流素子部
がオフからオンに移行するとときには他方の整流素子部
はオンからオフに移行するのであるが、このとき両方の
整流素子部がオンの状態になるいわゆる転流期間があっ
て、この転流期間ではオンからオフに移行する整流素子
部の電流は急激に減少し他方の整流素子部は急激に増大
し、減少する側の整流素子部の電流が零になったとき転
流が完了し、増大していた整流素子部の電流の値も負荷
電流に一致する値になる。
【0005】図7は従来の整流器用変圧器4と整流器5
との立面図、図8は同じく側面図である。これらの図に
おいて、整流器用変圧器4は2脚鉄心からなる鉄心4
5、その鉄心脚にそれぞれ巻挿された巻線40からなっ
ている。巻線40の下部から二次巻線から引き出された
端子リード61,62が引き出され、接続リード63を
介して4つの並列接続された整流素子51A,51B,
51C,51Dからなる整流素子部51及び同じく整流
素子52A,52B,52C,52Dからなる整流素子
部52のそれぞれのアノード側の端子511とカソード
側の端子512に図7では+記号、図8では一点鎖線で
示すボルトで取付けられている。整流素子部51,52
は直流端子53に取付けられている。図7では直流リー
ド54と端子リード62は隠れていて図示されていな
い。
【0006】整流素子51A,51B,51C,51D
及び52A,52B,52C,52Dは半導体整流素子
を長方形状にモールドしたもので、図示のように一方の
面にアノード側とカソード側の端子511,512が突
出して設けられていてこれらがリードにボルト締めで取
付けられるようになっている。整流素子部51,52の
カソード側の端子512は接続リード65によって直流
リード53に接続されている。
【0007】図9は整流素子部51,52に流れる電流
の8つの整流素子ごとの波形を示す波形図である。この
図において、上の図は整流素子部51を構成する整流素
子51A,51B,51C,51Dの、下の図は整流素
子部52を構成する整流素子52A,52B,52C,
52Dのそれぞれに流れる電流を示すもので、電流1A
は整流素子51Aに流れる電流であり、以下同じよう
に、電流1Bは整流素子51B、というように整流素子
の符号から5を除いた符号がその整流素子に流れる電流
になるように符号を付けてある。整流素子部51の電流
は電流1A,1B,1C,1Dの和であり、整流素子部
52の電流は電流2A,2B,2C,2Dの和であり、
これら和電流の波形は図示していない。
【0008】図9の波形の説明をすると次のとおりであ
る。時点t1までオフの状態にあった整流素子部51に
この時点t1で導通方向に電圧がかかり電流が流れ始め
る。回路のインダクタンスのためにたとえ電圧が急速に
上昇してもこのインダクタンスで決まる上昇率でしか電
流は上昇しない。整流素子部52はこの時点t1までオ
ンだったのが電流の減少が始まり時点t2で0になる。
したがって、整流素子部51も時点t2で電流の上昇は
停止し一定電流になる。時点t1とt2との間の期間は転
流期間と呼ばれている。
【0009】この図では電流1Aと2Aとが他の電流よ
りも極端に大きくなるという現象を表している。整流素
子51A、52Aは整流素子部51,52を構成する4
つの整流素子からなるグループの端にあるとともに相手
のグループに最も近い位置にあるので、他の整流素子の
電流に比べて大きくなるという現象が生ずる。この点に
ついて更に詳しく説明する。
【0010】図10は仮に整流素子部51とこれに接続
されるリードだけがあったとしたときの接続リード63
の断面図とこの接続リード63に流れる電流によって生
ずる磁束分布及び接続リード63の電流分布を示すグラ
フを併記した説明図である。この図において、接続リー
ド63に流れる電流は紙面に垂直に流れているので磁束
100は図示のように接続リード63の周りを回る分布
をする。この磁束は転流期間内では電流の変化に比例し
て時間的に急激に変化しているものでありその一部は接
続リード63を貫通するが、電磁誘導の原理からこの磁
束を接続リード63の外に排除しようとする渦電流が流
れ接続リード63の電流分布は端の方に偏った分布とな
る。この現象は高周波交流が流れたときに導体の中の電
流や磁束が排除されて導体表面近傍だけに存在して内部
に侵入できないいわゆる表皮効果もしくはスキンエフェ
クトと称される現象と類似の現象である。
【0011】図11は図7と同様に接続リード63に接
続リード630が並んで配置されそれぞれ反対方向に電
流が流れている場合の相手の接続リード630に流れる
電流が接続リード63の電流分布に与える影響について
説明するための説明図である。この図での磁束110は
接続リード630に流れる電流によって発生した成分の
うち接続リード63を貫通する成分だけを示している。
この貫通成分を排除するために接続リード63には図示
のような方向に渦電流が流れる。すなわち、接続リード
630に近い側の電流は自身の電流と同方向に、遠い方
の側には反対方向に流れる。実際に接続リード63に流
れる電流はこれら2つの電流分布の和となる。したがっ
て、接続リード63の図の左側の端部の電流は加算され
て更に大きくなる分布となる。
【0012】図12は整流素子51A,51B,51
C,51Dの電流分担を示すグラフである。前述の接続
リード63の電流分布の不平衡は並列接続された4つの
整流素子51A,51B,51C,51Dにも電流分担
の不平衡として現れ、その理由と定性的な大小関係も接
続リード63の電流分布の関係と類似である。この図に
おいて、一点鎖線で示した電流値i0は4つの整流素子
に平等に電流が流れるとしたときのそれぞれの整流素子
の電流値であり、点線は整流素子部51だけがあったと
仮定した場合の電流分担、実線はこれに整流素子部52
の影響が加わった実際の電流分担を示す。
【0013】4本の整流素子の電流分担と接続リード6
3の電流分布とは前述のように類似ではあるが、厳密に
は異なる。異なる点の一つは、整流素子には約1Vの電
圧降下があり、電流分担にその影響があること、もう一
つは接続リード62の影響である。この接続リード62
は接続リード63や整流素子部51の裏側にあるので、
これに流れる電流が生成する磁束は接続リード63や整
流素子部51に流れる電流が生成する磁束の接続リード
63や整流素子部51を貫通する成分を打ち消す作用を
持っており、その影響の度合いが接続リード63と整流
素子部51とで同じではないことなどである。
【0014】図9において、転流が終了した時点t2
降では電流1A,1Dは減少し電流1B,1Cは増加す
る傾向を示しているが、これは転流期間に生じた電流の
不平衡が転流完了後平衡状態に移行する過程を示すもの
で、時点t2での電流1A,1Dは平均電流よりも大き
く電流1B,1Cは平均値よりも小さいことを示す。な
お、電流1Aが他の電流よりも大きくなることには一般
性があるが、他の電流の大小関係は必ずしも図示のよう
になるわけではない。
【0015】整流素子部51,52の仕様を決定するに
あたってはこのような電流不平衡を考慮して最も大きな
電流値に対しても耐えることのできる電流容量を持つ整
流素子及び並列数が選ばれる。図7,図8の構成におけ
る整流素子部51,52の電流不平衡率の実測結果によ
ると最大で200%に達した例もある。したがって、こ
のような場合には、電流が平衡する場合に比べて2倍の
電流容量の整流素子を採用するか並列数を2倍にするな
どの選択をすることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、並列接
続された整流素子間の電流分担に不平衡が生じ、そのた
めに電流分担が平衡している場合よりも電流容量の大き
い整流素子を採用したり並列数を増やしたりする必要が
あるが、電流容量の大きな整流素子は高価であり並列数
を増やすとそれだけ整流素子の使用数が増えてそのため
の価格上昇を招くことになり、いずれを選択するにして
も電流不平衡が直流電源装置の価格上昇の原因になると
いう問題がある。
【0017】この発明の目的はこのように問題を解決
し、並列接続された整流素子の電流不平衡が従来よりも
小さくなり価格低減を図ることのできる直流電源装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、第1および第2の鉄心脚を有す
る鉄心と一次巻線と二次巻線とを備えるとともに,前記
二次巻線がセンタタップを境にして第1および第2の巻
線部に分けられてなる整流器用変圧器と、この整流器用
変圧器の前記第1および第2の巻線部で生成される2相
交流をそれぞれ第1および第2の整流素子部で半波整流
してなる整流器とを備え、前記第1および第2の巻線部
がそれぞれ前記第1および第2の鉄心脚に巻挿されると
ともに,前記第1および第2の巻線部が互いに異なる相
の交流を生成してなり、前記第1の巻線部からセンタタ
ップ側の第1のセンタタップ側端子リードと前記第1の
整流素子部が接続される側の第1の整流素子側端子リー
ドとが引き出されるとともに,前記第2の巻線部からセ
ンタタップ側の第2のセンタタップ側端子リードと前記
第2の整流素子部が接続される側の第2の整流素子側端
子リードとが引き出され、前記第1および第2のセンタ
タップ側端子リードが平角導体からなるセンタタップ側
直流リードに接続されるとともに,前記第1および第2
の整流素子側端子リードがそれぞれ前記第1および第2
の整流素子部を介して平角導体からなる整流素子側直流
リードに接続され、前記第1および第2の整流素子部が
それぞれ前記整流素子側直流リードの側面に並べて取付
けられ並列接続された複数の整流素子からなる直流電源
装置において、前記第1のセンタタップ側端子リードお
よび前記第1の整流素子側端子リードを前記第1の巻線
部の前記第2の鉄心脚に対向する側とは反対の側からそ
れぞれ引き出すとともに、前記第2のセンタタップ側端
子リードおよび前記第2の整流素子側端子リードを前記
第2の巻線部の前記第1の鉄心脚に対向する側とは反対
の側からそれぞれ引き出し、前記第1および第2の整流
素子部がそれぞれ前記整流素子側直流リードの4つの側
面のうち幅広でかつ互いに対向する第1および第2の側
面に前記第1および第2の整流素子部の極性の方向を同
じにして取付けられてなるものとし、また、前記センタ
タップ側直流リードと前記整流素子側直流リードとのそ
れぞれの4つの側面のうち幅広でかつ互いに対向する第
1および第2の側面を前記鉄心の鉄心脚長手方向に平行
にするとともに,前記センタタップ側直流リードの前記
第1および第2の側面に直交する2つの側面のうちの一
つと前記整流素子側直流リードの前記第1および第2の
側面に直交する2つの側面のうちの一つとを対向させる
ようにして、前記センタタップ側直流リードと前記整流
素子側直流リードとを配置してなるものとする。
【0019】
【作用】この発明の構成において、2脚鉄心の2本の鉄
心脚それぞれに巻挿された二次巻線から引き出される平
角導体からなる端子リードを、相手の鉄心脚に対向する
側とは反対の側からそれぞれ引き出すことによって、端
子リード及びこの端子リードと整流素子部を接続する接
続リードとを平角導体の幅面を対向させて引き回すこと
ができるとともに、整流素子部が接続される直流リード
を挟み極性を同方向にして両側の幅面に取付けた2つの
整流素子部との接続のための接続リードをねじることな
く容易に引き回すことができる。整流素子部を前述のよ
うに配置することによって、転流時に双方の整流素子部
に流れる時間的に急激に変化する電流成分が生成する磁
束を互いに打ち消し合って整流素子部を構成する複数の
整流素子の電流不平衡が低減される。
【0020】また、センタタップ側の端子リードが接続
される直流リードと、整流素子部側の端子リードが整流
素子部を介して接続される直流リードとを、それぞれの
平角導体の幅面を整流器用変圧器の上下方向に平行にそ
れぞれの厚み面を対向させて配置することによって、整
流素子部の配置とともに接続リードの配置も対称配置と
することができるので、接続リードの部品種類が減少す
るともに、2本の直流リードに接続リードを取付けて組
み立てる作業において、他方の直流リードが組み立て作
業の邪魔にならない構成になる。
【0021】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す整流器用変圧器と整流器
の立面図、図2はその側面図であり、図7、図8と同じ
構成要素に対しては共通の符号を付けて詳しい説明を省
略する。これらの図において、端子リード61A、62
Aは相手の鉄心脚に対向する側の反対側から引き出して
あり、相手の相の図1では符号を付さず図2では隠れて
見えない端子リードも同様である。整流器用変圧器4の
上下方向でもある図の上下方向に幅面を平行にし厚み面
を対向させた2本の直流リード53A、54Aを配置
し、直流リード53Aの両側に整流素子部51、52を
取付け前述の端子リード61Aを接続リード63Aを介
して整流素子部51のアノード側の端子511に接続す
る。整流素子部51のカソード側の端子512は接続リ
ード65Aで直流リード53Aに接続する。端子リード
62Aは接続リード64Aを介して直流リード54Aに
接続する。
【0022】図1の左側の整流素子部52に接続する図
2で隠れて見えない端子リードや接続リードは前述の端
子リード61A、62A、及び接続リード63A、65
Aと対称配置なので説明を省略する。
【0023】図7、図8と同様に整流素子部51を構成
する整流素子51A,51B,51C,51D,整流素
子部52を構成する整流素子52A,52B,52C,
52Dは全て図の上がアノード、下がカソードになって
いて転流期間では全て上から下の方向に電流が流れてい
る。しかし、図9の時点t3とt4との間の転流期間を例
にとると、整流素子部51は電流が減少し、整流素子部
52は増大しており、その時間的変化は値が同じで符号
が逆になっている。この電流の時間変化成分は図6の整
流素子部51,52、二次巻線43,44で構成する閉
回路を循環する電流成分でもある。すなわち、電流の時
間変化成分は整流素子部51と52とで反対方向に流れ
ていることになり、それぞれが生成する図2の紙面に垂
直な成分の磁場を互いに打ち消し合う構成になってい
る。
【0024】図3は整流素子部51,52を構成する整
流素子の断面図とこれらの電流分担のグラフを併記した
説明図である。整流素子部51と52とは直流リード5
3Aを挟んで対向して転流期間中の時間変化する電流成
分は反対方向に流れるように配置してあるので、この電
流成分が生成する磁束分布120は図示のように図の上
下方向の磁束成分が打ち消されて整流素子部51と52
の間をすり抜けるような分布となる。その結果、整流素
子間の電流分布はグラフに示すように両端の整流素子5
1A,51Dの電流1A,1Dが電流1B,1Cに比べ
て大きくなる傾向はあるが、図12の鎖線で示す整流素
子部51だけがあるとした場合よりも不平衡率の小さな
分担になる。
【0025】前述の200%の電流不平衡率の生じた従
来の構成と他の構成については同じ条件でこの発明の構
成の部分だけが異なる条件での電流不平衡率を測定した
結果では、電流分担が最大になる整流素子の電流値は平
均値に対して130%の値であった。その結果、整流素
子の電流容量や並列数の選定にあたっては、従来の構成
の場合に比べて70%以下の電流容量で良いことにな
り、小さな電流容量でよいことによる整流素子の価格低
減、又は整流素子の並列数の低減による価格低減を図る
ことができる。
【0026】図4はこの発明の別の実施例を示す整流器
用変圧器と整流器の立面図であり、図1と同じ構成要素
に対しては共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
この図の図1との違いは、直流リードの配置が異なる点
であり、図1では厚み面を対向させた平行配置であるの
に対して、図4では幅面を対向させた平行配置であり、
その幅面を図の左右方向に平行にしたことである。直流
リード53A,54Aの整流器用変圧器4に対する配置
が異なることからこれらの間を接続する接続リード63
B,64Bも図1の接続リード63A,64Aとは異な
った形状になるのは当然であるが、左右の対称性がなく
なることから、左の相の整流素子部52と接続される接
続リードは符号を66B,67Bで示すように接続リー
ド63B,64Bとは異なる形状になる。整流素子部5
1,52が直流リード53Aの両側に設けられて整流素
子の極性の方向も一致させてあるので、整流素子の電流
分担は図1の場合と殆ど同じとしてよい。
【0027】図5はこの発明のもう一つ別の実施例を示
す整流器用変圧器と整流器の立面図であり、図4と異な
る点は、直流リード53A,54Aのそれぞれの幅面を
上下方向に対して平行配置にした点である。これにとも
なって、接続リード63C,64C,66C,67Cな
どが図4の接続リード63B,64B,66B,67B
と異なる形状になる。
【0028】図4、図5はいずれも図1に比べて対称性
がなくなって接続リードの種類が増加しその形状も幾分
複雑になるという欠点があるが、この発明の適用におい
て図1の構成に限定するものではないことを示すもので
ある。また、図1では接続リード64Aを先に接続すれ
ば、接続リード63Aを接続する作業において取付け用
のボルトの方向から接続リード64Aや直流リード54
Aが邪魔にならない構成であるのに対して図4、図5で
は必ずしもそうではないという違いの点からも図1の方
が優れているともいえる。何らかの理由で直流リード5
3A,54Aの配置を幅面を対向させた平行配置が必要
になった場合には図4又は図5を採用せざるを得なくな
る。
【0029】
【発明の効果】この発明は前述のように、二次巻線から
引き出される端子リードを、相手の鉄心脚に対向する側
とは反対の側からそれぞれ引き出すことによって、端子
リード及びこの端子リードと整流素子部を接続する接続
リードとを平角導体の幅面を対向させて引き回すことが
できるとともに、整流素子部が接続される直流リードを
挟み極性を同方向にして両側の幅面に取付けた2つの整
流素子部との接続のための接続リードをねじることなく
容易に引き回すことができる。整流素子部を前述のよう
に配置することによって、転流時に双方の整流素子部に
流れる時間的に急激に変化する電流成分が生成する磁束
を互いに打ち消し合うことになって、整流素子部を構成
する複数の並べて配置され電気的に並列接続される整流
素子の間での電流分担の不平衡が低減される。その結
果、小さな電流容量の整流素子を選択するか整流素子の
並列数を少なくすることが可能になり、直流電源装置の
コストダウンを図ることができるという効果が得られ
る。
【0030】また、2本の直流リードを、それぞれの平
角導体の幅面を整流器用変圧器の上下方向に平行にそれ
ぞれの厚み面を対向させて配置することによって、整流
素子部の配置とともに接続リードの配置も対称配置とす
ることができるので、接続リードの部品種類が少なくな
るともに、2本の直流リードに接続リードを取付けて組
み立てる作業において、他方の直流リードが組み立て作
業の邪魔にならない構成になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す整流器用変圧器と整流
器の立面図
【図2】図1の側面図
【図3】2つの整流素子部を構成する整流素子の断面図
とこれらの電流分担のグラフを併記した説明図
【図4】この発明の別の実施例を示す整流器用変圧器と
整流器の立面図
【図5】この発明のもう一つ別の実施例を示す整流器用
変圧器と整流器の立面図
【図6】直流電源装置の回路図
【図7】従来の整流器用変圧器4と整流器5との立面図
【図8】図7の側面図
【図9】図7、図8に示す整流素子に流れる電流の波形
を示す波形図
【図10】仮に1つの整流素子部とこれに接続されるリ
ードだけがあったとしたときの接続リード断面図、この
接続リードに流れる電流が生成する磁束分布図及び接続
リードの電流分布のグラフを併記した説明図
【図11】2本の接続リードが並んで配置されそれぞれ
反対方向に電流が流れている場合の接続リードの断面
図、磁束分布図及び電流分布のグラフを併記した説明図
【図12】図7、図8での整流素子の電流分担を示すグ
ラフ
【符号の説明】
4 整流器用変圧器 40 巻線 41 一次巻線 42 二次巻線 43 二次巻線 44 二次巻線 45 鉄心 5 整流器 51 整流素子部 51A 整流素子 51B 整流素子 51C 整流素子 51D 整流素子 52 整流素子部 52A 整流素子 52B 整流素子 52C 整流素子 52D 整流素子 53 直流リード 54 直流リード 53A 直流リード 54A 直流リード 61 接続リード 62 接続リード 63 接続リード 64 接続リード 65 接続リード 61A 接続リード 62A 接続リード 63A 接続リード 64A 接続リード 65A 接続リード 63B 接続リード 64B 接続リード 66B 接続リード 67B 接続リード 63C 接続リード 64C 接続リード 66C 接続リード 67C 接続リード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の鉄心脚を有する鉄心と一
    次巻線と二次巻線とを備えるとともに,前記二次巻線が
    センタタップを境にして第1および第2の巻線部に分け
    られてなる整流器用変圧器と、この整流器用変圧器の前
    記第1および第2の巻線部で生成される2相交流をそれ
    ぞれ第1および第2の整流素子部で半波整流してなる整
    流器とを備え、前記第1および第2の巻線部がそれぞれ
    前記第1および第2の鉄心脚に巻挿されるとともに,前
    記第1および第2の巻線部が互いに異なる相の交流を生
    成してなり、前記第1の巻線部からセンタタップ側の第
    1のセンタタップ側端子リードと前記第1の整流素子部
    が接続される側の第1の整流素子側端子リードとが引き
    出されるとともに,前記第2の巻線部からセンタタップ
    側の第2のセンタタップ側端子リードと前記第2の整流
    素子部が接続される側の第2の整流素子側端子リードと
    が引き出され、前記第1および第2のセンタタップ側端
    子リードが平角導体からなるセンタタップ側直流リード
    に接続されるとともに,前記第1および第2の整流素子
    側端子リードがそれぞれ前記第1および第2の整流素子
    部を介して平角導体からなる整流素子側直流リードに接
    続され、前記第1および第2の整流素子部がそれぞれ前
    記整流素子側直流リードの側面に並べて取付けられ並列
    接続された複数の整流素子からなる直流電源装置におい
    て、前記第1のセンタタップ側端子リードおよび前記第
    1の整流素子側端子リードを前記第1の巻線部の前記第
    2の鉄心脚に対向する側とは反対の側からそれぞれ引き
    出すとともに、前記第2のセンタタップ側端子リードお
    よび前記第2の整流素子側端子リードを前記第2の巻線
    部の前記第1の鉄心脚に対向する側とは反対の側からそ
    れぞれ引き出し、前記第1および第2の整流素子部がそ
    れぞれ前記整流素子側直流リードの4つの側面のうち幅
    広でかつ互いに対向する第1および第2の側面に前記第
    1および第2の整流素子部の極性の方向を同じにして取
    付けられてなることを特徴とする直流電源装置。
  2. 【請求項2】前記センタタップ側直流リードと前記整流
    素子側直流リードとのそれぞれの4つの側面のうち幅広
    でかつ互いに対向する第1および第2の側面を前記鉄心
    の鉄心脚長手方向に平行にするとともに,前記センタタ
    ップ側直流リードの前記第1および第2の側面に直交す
    る2つの側面のうちの一つと前記整流素子側直流リード
    の前記第1および第2の側面に直交する2つの側面のう
    ちの一つとを対向させるようにして、前記センタタップ
    側直流リードと前記整流素子側直流リードとを配置して
    なることを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
JP3333738A 1991-12-18 1991-12-18 直流電源装置 Expired - Lifetime JP3031015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3333738A JP3031015B2 (ja) 1991-12-18 1991-12-18 直流電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3333738A JP3031015B2 (ja) 1991-12-18 1991-12-18 直流電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05168239A JPH05168239A (ja) 1993-07-02
JP3031015B2 true JP3031015B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=18269404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3333738A Expired - Lifetime JP3031015B2 (ja) 1991-12-18 1991-12-18 直流電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031015B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3862980B2 (ja) * 2001-08-23 2006-12-27 Tdk株式会社 整流回路及びこれを備えるスイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05168239A (ja) 1993-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5225971A (en) Three coil bridge transformer
EP0716496B1 (en) Three-phase brushless self-excited synchronous generator with no rotor excitation windings
EP1369982A2 (en) Electric power conversion device with push-pull circuitry
KR910003297B1 (ko) 정류기용 변압기
JP2800383B2 (ja) 高周波インバータ
JP3031015B2 (ja) 直流電源装置
US3422341A (en) Rectifying apparatus for producing constant d.c. output voltage
JPH05104247A (ja) アーク溶接機
US6208230B1 (en) Transformer for cycloconverter
JP3226051B2 (ja) 直流電源装置
JP3238266B2 (ja) スイッチング電源装置
US1979699A (en) Balance coil
JPH05316734A (ja) 直流電源装置
JPH06327252A (ja) 直流電源装置
RU2239275C1 (ru) Преобразователь переменного напряжения в постоянное
SU782089A1 (ru) Преобразователь переменного напр жени в посто нное
JPH063472B2 (ja) 直流変換装置の制御方法
SU1543517A1 (ru) Преобразователь переменного напр жени в посто нное
SU547946A1 (ru) Шестифазный преобразователь переменного напр жени в посто нное
KR820001261Y1 (ko) 아아크 용접용 전원장치
SU1697229A2 (ru) Полупроводниковый преобразователь рода тока
JPS62210865A (ja) 整流回路
JP2004120878A (ja) 変圧器及びこれを用いた整流器
SU930534A1 (ru) Преобразователь переменного напр жени в посто нное
SU797023A1 (ru) Трехфазный однотактный преобразовательпЕРЕМЕННОгО НАпР жЕНи B пОСТО ННОЕ