JP2004120878A - 変圧器及びこれを用いた整流器 - Google Patents
変圧器及びこれを用いた整流器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004120878A JP2004120878A JP2002279820A JP2002279820A JP2004120878A JP 2004120878 A JP2004120878 A JP 2004120878A JP 2002279820 A JP2002279820 A JP 2002279820A JP 2002279820 A JP2002279820 A JP 2002279820A JP 2004120878 A JP2004120878 A JP 2004120878A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- coil
- transformer
- turns
- tap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Rectifiers (AREA)
Abstract
【解決手段】変圧器は、3相分の鉄心(1,4,7)にそれぞれ巻装された第1(2,5,8)及び第2のコイル(3,6,9)を備え、第1のコイルの巻数を2aとして巻数の中間位置に第1のタップが設けられ、第2のコイルの巻数を2b+cとして、一端から巻数bだけ内側の位置に第2のタップが設けられ、他端から巻数bだけ内側の位置に第3のタップが設けられ、3相分の第1のタップが3相交流電圧の入力端子とされ、3相分の第2のタップが3相交流電圧の第1の出力端子とされ、3相分の第3のタップが3相交流電圧の第2の出力端子とされ、巻数の比a:b:c=sin20°:sin40°:sin120°に設定され、第2のコイルの巻数cに対応する部分の導線の断面積を、他の部分と比較して小さくする。整流器はこの変圧器を用いる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、3相交流を高調波の少ない直流に変換するのに好適な変圧器及びこれを用いた整流器に関する。
【0002】
【従来の技術】
3相交流を直流に変換する場合、6つの整流素子をブリッジ接続してなる一つの3相全波整流器を用いるのが最も一般的な方法である。このような3相全波整流器では、60度ごとに順次通電する整流素子が切り換わって直流電圧が出力されるが、この方法で整流される直流電圧には電源周波数の6倍の周期を持つ振幅の大きな電圧リップルが含まれ、これが高調波となって様々な障害を引き起こしている。
【0003】
この対策として、3相交流を直流に変換する主3相全波整流器と、3相交流の相電圧を正三角形のベクトル図で表わし、各頂点を中心として残りの2つの頂点を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれ通る直線と、正三角形の各頂点を通り、これらの頂点と対向する一辺に平行な直線とで形成される六角形で表された変圧器ベクトル図を満たす変圧器と、この変圧器から出力される2種類の3相交流をそれぞれ直流に変換すると共に、直流出力ラインが主3相全波整流器と並列接続された2個の補助3相全波整流器とを備えた、18パルス方式の整流器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10646号公報(第6頁、第8図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の変圧器は3相電圧のベクトルに対応して作図した六角形の線分の長さからコイルの巻数比を決定していたため、良好な高調波低減効果を得るには試行錯誤を繰り返さなければならなかった。また、鉄心に連続して巻回されるコイルに複数の中間タップを設けて出力端子としていることから、コイル電流の少ない部分が存在するにも拘わらず、線径、すなわち、断面積の等しい導線を用いているため、変圧器を小型化するという目的が十分に達成されてはいなかった。
【0006】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は六角形で表された変圧器ベクトル図に係る電圧の値及び位相を正確に決定することができると共に、小型化を可能にする変圧器及びこれを用いた整流器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、
3相交流の各相電圧を正三角形のベクトル図で表わし、正三角形の各頂点を中心として残りの2つの頂点を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれ通る直線と、正三角形の各頂点を通り、各頂点と対向する一辺に平行な直線とで形成される六角形で表された変圧器ベクトル図を満たす変圧器において、
3相分の鉄心にそれぞれ巻装された第1及び第2のコイルを備え、
第1のコイルの一端は極性が同一で順次相が異なる第2のコイルの一端に接続され、第1のコイルの他端は極性が同一で、一端とは異なる組み合わせで順次相が異なる第2のコイルの他端に接続され、
a,b,cをそれぞれ2以上の数として、第1のコイルの巻数を2aとして巻数の中間位置に第1のタップが設けられ、第2のコイルの巻数を2b+cとして、一端から巻数bだけ内側の位置に第2のタップが設けられ、他端から巻数bだけ内側の位置に第3のタップが設けられ、
3相分の第1のタップが3相交流電圧の入力端子とされ、3相分の第2のタップが3相交流電圧の第1の出力端子とされ、3相分の第3のタップが3相交流電圧の第2の出力端子とされ、
巻数の比a:b:c=sin20°:sin40°:sin120°に設定され、
第2のコイルの巻数Cに対応する部分の導線の断面積が、他の部分と比較して小さくされている、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、
3相交流を直流に変換する主3相全波整流器と、3相交流を入力して電気角で±20°だけ位相を異ならせた2種類の3相交流を出力する変圧器と、変圧器から出力される2種類の3相交流をそれぞれ直流に変換すると共に、直流出力ラインが主3相全波整流器と並列接続された2個の補助3相全波整流器とを備えた整流器において、
変圧器として請求項1に記載の変圧器を用いたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る変圧器の一実施形態の具体的な巻線構造を表す変圧器ベクトル図である。図中、電源の3相交流電圧が正三角形R1,S1,T1で表される。この正三角形の頂点R1を中心にして残りの2つの頂点S1,T1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれS3,T2とする。また、正三角形の頂点S1を中心にして残りの2つの頂点T1,R1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれT3,R2とする。さらに、正三角形の頂点T1を中心にして残りの2つの頂点R1,S1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれR3,S2とする。
【0009】
次に、正三角形の頂点R1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点T3,R2を通る直線及び円弧上の2点R3,S2を通る直線との交点をそれぞれR4,R5とする。また、正三角形の頂点S1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点R3,S2を通る直線及び円弧上の2点S3,T2を通る直線との交点をそれぞれS4,S5とする。さらに、正三角形の頂点T1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点S3,T2を通る直線及び円弧上の2点T3,R2を通る直線との交点をそれぞれT4,T5とする。
【0010】
これによって、点R4−R5−S4−S5−T4−T5−R4を連ねてなる六角形の変圧器ベクトル図が形成される。このうち、線分R4−R5がR相第1コイル2に、線分S5−T4がR相第2コイル3にそれぞれ対応し、線分S4−S5がS相第1コイル5に、線分T5−R4がS相第2コイル6にそれぞれ対応し、線分T4−T5がT相第1コイル8に、線分R5−S4がT相第2コイル9にそれぞれ対応している。そして、線分の長さがR,S,V各相の鉄心に対するコイルの巻数に相当し、各線分の一端部に付加された「・」は極性が、例えば、「正」であることを表している。
【0011】
図2は図1に示した変圧器ベクトル図を満たす変圧器10の巻線構造図であり、図1中の等分点及び交点を示す符号が対応する巻線の端子又はタップとして表されている。この図2において、R相鉄心1にR相第1コイル2及びR相第2コイル3が巻装され、このうち、R相第1コイル2には中間タップR1が設けられ、R相第2コイル3には中間タップT2,S3が設けられている。また、S相鉄心4にS相第1コイル5及びS相第2コイル6が巻装され、このうち、S相第1コイル5には中間タップS1が設けられ、S相第2コイル6には中間タップR2,T3が設けられている。さらに、T相鉄心7にはT相第1コイル8及びT相第2コイル9が巻装され、このうちT相第1コイル8には中間タップT1が設けられ、T相第2コイル9には中間タップS2,R3が設けられている。
【0012】
また、R相第1コイル2の一端R4がS相第2コイル6の一端に、S相第1コイル5の一端がT相第2コイル9の一端に、T相第1コイル8の一端がR相第2コイル3の一端にそれぞれ接続され、R相第1コイル2の他端がT相第2コイル9の他端に、S相第1コイル5の他端がR相第2コイル3の他端に、T相第1コイル8の他端がS相第2コイル6の他端にそれぞれ接続されている。そして、中間タップR1,S1,T1から導線が引き出されて3相交流の入力端子R1,S1,T1となり、中間タップR2,S2,T2から導線が引き出されて第1の3相交流出力端子R2,S2,T2となり、中間タップR3,S3,T3,から導線が引き出されて第2の3相交流出力端子R3,S3,T3となっている。
【0013】
なお、以下の説明において、中間タップR1,S1,T1を3相交流の入力端子、中間タップR2,S2,T2及びR3,S3,T3を3相交流出力端子ともいう。
【0014】
図3は図1に示した変圧器ベクトル図に基づいて、コイルの巻数比を決定するために、幾何学的な解析を行うための拡大図であり、特に、R相第1コイル2の中間タップR1からその他端R5までの巻数aに相当する線分R1−R5と、T相第2コイル9の他端R5から中間タップR3までの巻数bに相当する線分R5−R3と、T相第2コイル9の中間タップR3からS2までの巻数cに相当する線分R3−S2との関係を説明するための図であり、このうち、線分R3−S2は点R1と点R3を結ぶ線分R1−R3に等しいことを利用してコイルの巻数比a:b:cを決定する場合を示している。
【0015】
図3において、円弧R1⌒S1は点R3とS2で3等分されており、弦R1−R3は弦R3−S2に等しい。すなわち、線分R1−R3も巻数cに相当する。ここで、∠R3,R1,S1は円弧R3⌒S1の円周角であるから、中心角∠R3,T1,S1の半分である。すなわち、∠R3,T1,S1=40°であるから∠R3,R1,S1=20°である。また、線分R1−S1と線分R5−S4は平行、すなわち、R1−S1//R5−S4であるから∠R3,R1,S1=∠R1,R3,R5(錯角)である。従って、∠R1,R3,R5=20°である。
【0016】
次に、三角形△R1,R5,R3に着目すると、∠R1,R5,R3=120°であるから∠R5,R1,R3=40°となる。よって正弦定理により次式が成立する。
【0017】
この関係式は線分R1−R5、R5−R3、R3−S2に対応するコイルのみに限らず、これと同様な関係にある他の5箇所のコイルの巻数の決定に適用される。
【0018】
このように、(2)式の関係に従って各コイルの巻数比を決定することによって、3相電圧のベクトルに対応して作図した六角形の線分の長さからコイルの巻数比を決定した従来の変圧器と比較して、電圧の値及び位相をより正確に決定することができる。
【0019】
図4は上記の実施形態による変圧器10を用いて、高調波の少ない直流に変換する18パルス整流器の構成を示す回路図である。図4において、3相交流電源11から電力の供給を受ける経路の線路インピーダンスが抵抗12R,12S,12Tとインダクタンス13R,13S,13Tとで表されている。この3相交流電源ラインに主3相全波整流器21が接続されている。主3相全波整流器21の直流出力端子間に、リアクトル31及び平滑コンデンサ32でなる平滑回路が接続され、平滑コンデンサ32の両端に負荷抵抗33が接続されている。また、3相交流電源ラインに、変圧器10の中間タップR1,S1,T1から導線が引き出されて3相交流の入力端子が接続され、この変圧器10の中間タップR2,S2,T2から導線が引き出されて第1の3相交流出力端子に補助3相全波整流器22の交流入力端が接続され、中間タップR3,S3,T3,から導線が引き出されて第2の3相交流出力端子に補助3相全波整流器23の交流入力端が接続されている。補助3相全波整流器22及び補助3相全波整流器23の各直流出力端子は主3相全波整流器21の直流出力端子に並列に接続されている。
【0020】
図5(a)及び(b)は上記(2)式の関係を満たすように各コイルの巻数比a,b,cを決定した解析数値による入力電流と高調波成分をシミュレーションした場合の波形(太い実線で示す)と、(2)式の値のうち、例えば、a(=1)に対応する値を1.07として7%の誤差を見込んだ実測誤差数値による入力電流と高調波成分をシミュレーションした場合の波形(細い実線で示す)とを併せて示した波形図である。これらの図から明らかなように、巻数を(2)式に基づいて決定した場合の高調波成分は略ゼロと見なし得るのに対して、(2)式に示す値に7%の誤差を見込んだ場合には5次高調波成分が2%も含まれることが分かる。
【0021】
このシミュレーション結果から明らかなように、作図による六角形の線分の長さからコイルの巻数比を決定する場合に7%程度の誤差はやむを得ないものとして変圧器を作製し、この変圧器を用いて整流器を構成した場合には、様々な障害を引き起こしやすい5次高調波成分が2%程度になるのに対して、本実施形態のように(2)式の関係を満たすように各コイルの巻数比を決定することにより変圧器の定数調整が容易化され、これに従って変圧器を作製し、この変圧器を用いて整流器を構成した場合には高調波成分を実質的にゼロに抑え込むことができる。
【0022】
図6(a)〜(d)は図4に示した主3相全波整流器21、補助3相全波整流器22及び補助3相全波整流器23にそれぞれ印加される3相交流電圧、R,S,T各相の電流をそれぞれシミュレーションした波形図であり、電気角で20°の間隔で正、負の最大瞬時値を出力する導電端子が切換わっている。
【0023】
ここで、図6中に一点鎖線の枠で囲った1導通区間(20°)での変圧器10の電流の経路に着目すると、例えば、3相交流入力端子R1から、主3相全波整流器21及び補助3相全波整流器22を経て、3相交流出力端子T2へ電流が流れる区間には、変圧器10の3相交流出力端子T2以外の出力端子には電流は流れない。このとき図7に示すように、次の電流経路を通して電流I1,I2,I3,I4が流れる。
【0024】
I1…R1←R4←T5←T1
I2…R1→R5→S4→S1
I3…T1→T4→T2
I4…S1←S5←T2
上述した電流I1〜I4によって発生する磁束の方向をR相鉄心1の磁束方向に合わせると、R相鉄心1、S相鉄心4及びT相鉄心7の合成磁束はゼロになるから、次式が成立する。
【0025】
a・I1+a・I2+b・I3+(b+c)・I4=0 …(3)
−(2b+c)・I1+a・I2−a・I4=0 …(4)
a・I1−(2b+c)・I2−a・I3=0 …(5)
ただし、a,b,cは前述した巻数である。
【0026】
この(3)〜(5)式に上記(2)式の値を代入して電流比を求めると次式の関係が得られる。
【0027】
I1:I2:I3:I4
=1:−3.87939:25.40467:−10.1702:−10.1702 …(6)
上記(6)式の関係で表される電流は3相交流出力端子T2以外の導通区間にも、導通端子に応じた巻線に流れているが、最も大きい電流I3に相当する電流は出力端子R2,S2,T2,R3,S3,T3から常に巻線b側に流れ、巻線cを通ることはない。このため、巻線cに流れる1サイクルでの電流の実効値は他の巻線と比較して大幅に小さくなる。
【0028】
図8は3相交流出力端子T2に接続される中間タップT2の両側の巻線cと巻線bの電流をシミュレーションした電流波形図である。この波形図から明らかなように、3相交流出力端子T2の導通時のみ正側と負側の値が異なり、巻線cの電流の実効値は巻線bの電流の実効値に対して約55%になる。一つの鉄心の巻線bと他の鉄心の巻線aとの接続点には外部端子が接続されていないので電流値は全て同じになる。
【0029】
そこで、変圧器10の巻線a,b,cの断面積は全て同じにする必要はないため、本実施形態では電流の実効値に応じて導線の断面積を異ならせたもので、その具体例として、巻数cに対応する部分の導線の断面積を、他の部分と比較して小さくしている。
【0030】
この結果、信頼性を損なうことなく、変圧器及びこれを用いた整流器の小型化が可能になる。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、六角形で表された変圧器ベクトル図に係る電圧の値及び位相を正確に決定することができると共に、一層の小型化を可能にする変圧器及びこれを用いた整流器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変圧器の実施形態の具体的な巻線構造を表す変圧器ベクトル図。
【図2】図1に示した変圧器ベクトル図を満たす変圧器の巻線構造図。
【図3】図1に示した変圧器ベクトル図に基づいて、コイルの巻数比を決定するために、幾何学的な解析を行うための拡大図。
【図4】図1の実施形態による変圧器を用いて、高調波の少ない直流に変換する整流器の構成を示す回路図。
【図5】図4に示す整流器におけるコイルの巻数比の解析数値と、実測誤差数値によるに各入力電流と高調波成分をシミュレーションした波形図。
【図6】図4に示した3相全波整流器にそれぞれ印加される3相交流電圧及び3相交流電流のシミュレーション結果を示す波形図。
【図7】図6中に一点鎖線の枠で囲った1導通区間における電流経路を、変圧器ベクトル図と併せて示した図。
【図8】図6中に一点鎖線の枠で囲った1導通区間における中間タップの両側の巻線に流れる電流をシミュレーションした瞬時値及び実効値を示す波形図。
【符号の説明】
1 R相鉄心
2 R相第1コイル
3 R相第2コイル
4 S相鉄心
5 S相第1コイル
6 S相第2コイル
7 T相鉄心
8 T相第1コイル
9 T相第2コイル
10 変圧器
11 3相交流電源
12R,12S,12T 抵抗
13R,13S,13T インダクタンス
21 主3相全波整流器
22,23 補助3相全波整流器
31 リアクトル
32 平滑コンデンサ
33 負荷抵抗
Claims (2)
- 3相交流の各相電圧を正三角形のベクトル図で表わし、前記正三角形の各頂点を中心として残りの2つの頂点を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれ通る直線と、前記正三角形の各頂点を通り、前記各頂点と対向する一辺に平行な直線とで形成される六角形で表された変圧器ベクトル図を満たす変圧器において、
3相分の鉄心にそれぞれ巻装された第1及び第2のコイルを備え、
前記第1のコイルの一端は極性が同一で順次相が異なる前記第2のコイルの一端に接続され、前記第1のコイルの他端は極性が同一で、前記一端とは異なる組み合わせで順次相が異なる前記第2のコイルの他端に接続され、
a,b,cをそれぞれ2以上の数として、前記第1のコイルの巻数を2aとして巻数の中間位置に第1のタップが設けられ、前記第2のコイルの巻数を2b+cとして、一端から巻数bだけ内側の位置に第2のタップが設けられ、他端から巻数bだけ内側の位置に第3のタップが設けられ、
3相分の前記第1のタップが3相交流電圧の入力端子とされ、3相分の前記第2のタップが3相交流電圧の第1の出力端子とされ、3相分の前記第3のタップが3相交流電圧の第2の出力端子とされ、
前記巻数の比a:b:c=sin20°:sin40°:sin120°に設定され、
前記第2のコイルの巻数cに対応する部分の導線の断面積が、他の部分と比較して小さくされている、
ことを特徴とする変圧器。 - 3相交流を直流に変換する主3相全波整流器と、前記3相交流を入力して電気角で±20°だけ位相を異ならせた2種類の3相交流を出力する変圧器と、前記変圧器から出力される2種類の3相交流をそれぞれ直流に変換すると共に、直流出力ラインが前記主3相全波整流器と並列接続された2個の補助3相全波整流器とを備えた整流器において、
前記変圧器として請求項1に記載の変圧器を用いたことを特徴とする整流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002279820A JP3987778B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 変圧器及びこれを用いた整流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002279820A JP3987778B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 変圧器及びこれを用いた整流器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004120878A true JP2004120878A (ja) | 2004-04-15 |
JP3987778B2 JP3987778B2 (ja) | 2007-10-10 |
Family
ID=32274714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002279820A Expired - Lifetime JP3987778B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 変圧器及びこれを用いた整流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3987778B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011206A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 多重整流回路 |
CN104009654A (zh) * | 2014-05-31 | 2014-08-27 | 刘建平 | 九柱组合铁心变压器 |
JP2018130025A (ja) * | 2014-01-24 | 2018-08-16 | 東芝キヤリア株式会社 | 電力変換装置、設備機器、及び設備機器システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002010646A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-01-11 | Toshiba Corp | 整流器及び変圧器 |
JP2002112448A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-12 | Canon Inc | 系統連系装置およびその連系方法 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002279820A patent/JP3987778B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002010646A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-01-11 | Toshiba Corp | 整流器及び変圧器 |
JP2002112448A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-12 | Canon Inc | 系統連系装置およびその連系方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011206A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 多重整流回路 |
GB2433653A (en) * | 2004-07-29 | 2007-06-27 | Mitsubishi Electric Corp | Multiplex rectifier circuit |
GB2433653B (en) * | 2004-07-29 | 2008-01-09 | Mitsubishi Electric Corp | Multiplex rectifier circuit |
JP2018130025A (ja) * | 2014-01-24 | 2018-08-16 | 東芝キヤリア株式会社 | 電力変換装置、設備機器、及び設備機器システム |
CN104009654A (zh) * | 2014-05-31 | 2014-08-27 | 刘建平 | 九柱组合铁心变压器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3987778B2 (ja) | 2007-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3933373B2 (ja) | 整流器及び変圧器 | |
US7274280B1 (en) | Nine-phase step-up/step-down autotransformer | |
EP2320551B1 (en) | Thirty-six pulse power transformer and power converter incorporating same | |
US7750782B1 (en) | Nine-phase autotransformer | |
JPH0328142B2 (ja) | ||
JP2008178180A (ja) | 整流回路 | |
CN216133753U (zh) | 多相变压器及整流器系统 | |
US7719858B1 (en) | Fifteen-phase autotransformer | |
US6982884B1 (en) | Autotransformers to parallel AC to DC converters | |
JP3987778B2 (ja) | 変圧器及びこれを用いた整流器 | |
CN112820524A (zh) | 多相变压器及整流器系统 | |
JP3801305B2 (ja) | 整流装置 | |
JP4330583B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2022540927A (ja) | タービン電気推進用非対称24パルス単巻変圧器整流器ユニット、並びに関連するシステム及び方法 | |
JP2020198776A (ja) | 電力変換装置 | |
RU2290741C2 (ru) | Устройство для выпрямления трехфазного напряжения с трехканальным преобразованием энергетического потока (варианты) | |
JP3238266B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
SU797023A1 (ru) | Трехфазный однотактный преобразовательпЕРЕМЕННОгО НАпР жЕНи B пОСТО ННОЕ | |
RU2503121C1 (ru) | Пятифазный преобразователь числа фаз | |
JP2004248341A (ja) | 多パルス整流変圧器 | |
SU930534A1 (ru) | Преобразователь переменного напр жени в посто нное | |
RU123170U1 (ru) | Устройство для измерения активного тока | |
JP3744616B2 (ja) | 力率改善用リアクトル | |
RU2661890C1 (ru) | Преобразователь переменного напряжения в постоянное (варианты) | |
JPH05159952A (ja) | 零相変流器およびその巻線方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070316 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |